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キューを終了させ,制御をシステムに戻します。再起動していないジョブはただちに強制終了されます。/QUEUE 修飾子はオプションですが,/RESET 修飾子は指定しなければなりません。
キューへの管理(M)アクセス権が必要です。
STOP/QUEUE/RESET キュー名[:]
キュー名[:]
リセットしたいキューの名前を指定します。
STOP/QUEUE/RESET コマンドを実行すると,システムがコマンドを受け取るとすぐに,そのキューは終了します。キュー・マネージャは実行中のジョブを終了するよう要求しますが,ジョブの終了を待たず,これらのジョブは強制終了またはキューに再登録されます。再起動できる現在実行中のジョブは,キューに再登録され処理されます。再起動できない現在実行中のジョブは強制終了されるので,再度キューに登録しなければなりません。省略時の設定では,プリント・ジョブは再起動できます。 SUBMIT/RESTART コマンドを使用していれば,バッチ・ジョブは再起動できます。 キューを再起動させるには,START/QUEUE コマンドを使用します。自動起動キューの場合, STOP/QUEUE/RESET コマンドはキューを終了させ自動機能を無効にし,自動的に起動させることはできなくなります。そのため,プリンティング・デバイスに故障があり修理する時には,このコマンドを使用して自動起動キューが自動的に起動しないようにします。自動機能キューを再度有効にするには,START/QUEUE コマンドを使用します。
#1 |
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$ INITIALIZE/QUEUE/AUTOSTART_ON=MYNODE::LPAO/START LPA0 $ENABLE AUTOSTART/QUEUES/ON_NODE=MYNODE . . . $STOP/QUEUE/RESET LPA0 $START/QUEUE LPA0 |
この例の INITIALIZE/QUEUE コマンドは, LPA0 という名前の自動起動出力キューを作成します。 /START 修飾子が指定されているので,キューは自動起動キューになります。 ENABLE AUTOSTART/QUEUE コマンドによりキューは実行されます。
プリンタ LPA0:: の用紙がなくなった場合を考えてみます。 STOP/QUEUE/RESET コマンドでキュー LPA0 を終了させます。現在実行中のジョブは止められキューに再登録されます。また STOP/QUEUE/RESET コマンドは,キューの自動起動を無効にします。そのためプリンタ用紙を補充している間に,キューが再起動することはありません。
用紙を補充しプリンタがロードされたら, START/QUEUE コマンドを実行して自動起動を有効にします。これにより,キュー・マネージャは自動的にキューを起動することができます。
#2 |
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$ STOP/QUEUE/RESET TEXBATCH |
この例の STOP/QUEUE/RESET コマンドは,バッチ・キュー TEXBATCH を終了させます。 /RESTART 修飾子を指定して登録した現在実行中のジョブは,キューが再起動するとキューに再登録され処理されます。 /RESTART 修飾子を指定せずに登録した現在実行中のジョブは,ユーザがキューに再登録する必要があります。
指定したノード上のすべてのキューを終了します。このコマンドは,1 つのコマンドだけでノードのキューをまとめて終了したい (たとえば,ノードをシャットダウンする前など) が, OpenVMS Cluster 全体ではキュー・マネージャを終了したくない場合に使用すると便利です。/QUEUES 修飾子は省略できますが,/ON_NODE 修飾子は必須です。
OPER(オペレータ)特権が必要です。
STOP/QUEUES/ON_NODE[=ノード]
STOP/QUEUES/ON_NODE コマンドは,次のタスクを実行するようにキュー・マネージャに通知します。
- 現在処理中の,再起動できないすべてのジョブ (該当するノードにあるキュー・マネージャの実行キュー内にあるすべてのジョブ) の強制終了と,再起動できるすべての現在のジョブのキューへの再登録。
- 該当するノードにあるすべてのキュー・マネージャの実行キューの終了。自動起動が許可されていて,キューのフェールオーバ・リスト(存在する場合)内で次に使用できるノードへの,ノードのキュー・マネージャの自動起動キューの強制的なフェールオーバ。
- キュー・マネージャの自動起動キューの,ノードへのフェールオーバの禁止。
省略時の設定では,このコマンドは,コマンドを入力したノードに対して作用します。異なるノードのキューを終了するには,/ON_NODE 修飾子でノード名を指定します。
省略時の設定では,このコマンドは,省略時の設定のキュー・マネージャ SYS$QUEUE_MANAGER によって管理されている自動起動キューに作用します。 /NAME_OF_MANAGER 修飾子を使用すると,(そのノードにある)別のキュー・マネージャの自動起動キューの自動起動を禁止します。
STOP/QUEUES/ON_NODE コマンドは,キュー・マネージャによって管理されている,該当するノードのすべての自動起動と非自動機能の実行キューに作用します。このコマンドによって終了した自動起動キューは自動起動が有効のままとなり,作用されるノード,またはキューをフェールオーバできるノードで ENABLE AUTOSTART コマンドが実行されると再起動します。このコマンドによって終了した自動起動しないキューはそれぞれ,キュー名を指定した START/QUEUE コマンドで起動しなければなりません。
自動起動キューを使用している場合は, DISABLE AUTOSTART/QUEUES コマンドも実行します。 DISABLE AUTOSTART/QUEUES と STOP/QUEUES/ON_NODE の関係についての詳細は,『Compaq OpenVMS システム管理者マニュアル』のキューに関する章の,システムをシャットダウンする前のキューの終了の節を参照してください。
STOP/QUEUES/ON_NODE コマンドは,シャットダウン・コマンド・プロシージャ SYS$SYSTEM:SHUTDOWN.COM に含まれています。 SHUTDOWN.COM を使用しないでノードをシャットダウンする場合は,はじめに STOP/QUEUES/ON_NODE コマンドを実行します。ノードをシャットダウンする前のキューの終了についての詳細は,『Compaq OpenVMS システム管理者マニュアル』のキューに関する章を参照してください。
/NAME_OF_MANAGER=名前
キューを制御しているキュー・マネージャで終了させるもの名前を指定します。/NAME_OF_MANAGER 修飾子を省略すると,省略時の設定のキュー・マネージャ SYS$QUEUE_MANAGER が使用されます。複数のキュー・マネージャについての詳細は,『Compaq OpenVMS システム管理者マニュアル』のキュー・マネージャに関する章を参照してください。
#1 |
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$ STOP/QUEUES/ON_NODE |
この例で STOP/QUEUES/ON_NODE コマンドは,コマンドを発行したノードのキューをすべて終了します。自動起動機能は,このノードのすべての自動起動キューに対して禁止されます。
だだし,キュー・マネージャ・プロセスは実行を続けて, OpenVMS Cluster にある他のノードの終了していないキューにある,実行を要求されているジョブをスケジューリングします。
/NAME_OF_MANAGER 修飾子が指定されていないため,このコマンドは,省略時の設定のキュー・マネージャ SYS$QUEUE_MANAGER によって管理されるキューにだけ作用します。
#2 |
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$INITIALIZE/QUEUE- _$/AUTOSTART_ON=(JADE::,RUBY::,OPAL::)/BATCH/START BATCH_1 $ENABLE AUTOSTART/QUEUES/ON_NODE=JADE $ENABLE AUTOSTART/QUEUES/ON_NODE=RUBY . . . $ STOP/QUEUES/ON_NODE=JADE $ SHOW QUEUE BATCH_1 Batch queue BATCH_1, idle, on RUBY:: |
この例で INITIALIZE/QUEUE コマンドは,ノード JADE,RUBY,または OPALで実行できる自動起動キュー BATCH_1 を作成します。 /START 修飾子は,このキューの自動起動を有効にします。最初の ENABLE AUTOSTART/QUEUES コマンドは,ノード JADE にあるすべての自動起動キューの自動起動を有効にするため,そのノードで BATCH_1 キューの処理が開始されます。 2 番目の ENABLE AUTOSTART/QUEUES コマンドは,ノード RUBY にあるすべての自動起動キューの自動起動を有効にします。
後から,ノード JADE をクラスタから削除する場合を考えます。この例で STOP/QUEUES/ON_NODE コマンドは,クラスタ全体のキュー・マネージャを終了させずに,ノード JADE のすべてのキューを終了します。これによって,自動起動キュー BATCH_1 は,フェールオーバ・リスト内で次に使用できるノード RUBY にフェールオーバします。 STOP QUEUES/ON_NODE コマンドが自動起動を禁止するため,後からノード JADE で自動起動キューを実行するには,再ブート時にそのノードで ENABLE AUTOSTART/QUEUES コマンドを実行しなければなりません。
/NAME_OF_MANAGER 修飾子が指定されていないため,このコマンドは,省略時の設定のキュー・マネージャ SYS$QUEUE_MANAGER に管理されるキューにだけ作用します。
実行中の VAXft システムからゾーンを削除します。 STOP/ZONE コマンドについての詳細は, VAXft システムのドキュメントを参照してください。VAXft システムに対してのみ適用されます。 CMKRNL(モードをカーネルに変更)特権が必要です。
STOP/ZONE ゾーンid
バッチ・キューに,1つまたは複数のコマンド・プロシージャを登録します。キューに対する登録(S) アクセス権が必要です。
SUBMIT ファイル指定[,...]
ファイル指定[,...]
1つまたは複数のコマンド・プロシージャのファイル名を指定します。ワイルドカード文字 (アスタリスク(*)とパーセンテージ記号(%))は,ディレクトリ指定,ファイル指定,ファイル・タイプ指定,およびバージョン番号フィールドに使用できます。省略時のファイル・タイプは,前に指定したファイル・タイプになります。前のファイル指定で明示的にファイル・タイプが指定されていない場合には, SUBMIT コマンドは省略時のファイル・タイプとして .COM を使用します。複数のファイルを指定する場合には,ファイル指定をコンマ(,) またはプラス記号(+)で区切らなければなりません。
ファイル指定にノード名を含む場合には, /REMOTE 修飾子を指定しなければなりません。
SUBMIT コマンドは,後で実行するために,指定ファイルをバッチ・キューに登録します。省略時の設定では,キューは SYS$BATCH です。単一の SUBMIT コマンドでキューに登録されるすべてのファイルは, 1つのジョブとして連続的に処理されます。省略時のバッチ・ジョブの名前は, SUBMIT コマンドで指定した最初のファイルの名前になります。キュー内のバッチ・ジョブごとに,一意なエントリ番号が割り当てられます。 SUBMIT コマンドを入力すると,省略時の設定で,ジョブ名,キュー名,エントリ番号,およびジョブの状態が表示されます。
SUBMIT コマンドが正常終了すると,システムによりローカル・シンボル $ENTRY が自動的に作成または更新されます。 $ENTRY の値は,最後にキューに登録されたジョブのエントリ番号を表す文字列です。後でジョブのエントリ番号を参照したい場合は, $ENTRY の値を別のシンボルに保存してください。
バッチ・ジョブをキューに登録すると,バッチ・ジョブを実行する前に新しいバージョンのファイルが作成されている場合でも,登録されたバージョンのファイルが処理されます。また,キューに登録されたファイルと同じ名前と同じバージョン番号を持つ別のファイルで,登録されたファイルを置き換えることはできません。
バッチ・キューに登録されたコマンド・プロシージャを実行すると,コマンドを実行するために独立プロセスが作成されます。このプロセスは,所有者のディスクとディレクトリの省略時の設定,およびログイン時に所有者の会話型プロセスに与えられたものと同じ資源制限値と特権を受け取ります。
複数のプロシージャをキューに登録する場合,エラーまたは重大 (致命的) エラー状態で終了するプロシージャがあると,ジョブはただちに終了します。
OpenVMS Cluster 環境では, OpenVMS Cluster 内のノード間でシステム時刻の差が変化することがあるので,SET TIME/CLUSTER コマンドを使用して定期的にクラスタの同期を保つ必要があります。これによって,ジョブが指定時刻より少し前または後に実行を開始することがあります。これは,バッチおよび印刷システムに組み込まれた冗長設計によって,クラスタ内の複数のジョブ・コントローラが,ジョブに対するタイマ非同期システム・トラップ (AST) を受信して,その実行をスケジューリングできるからです。
省略時の設定では,バッチ・ジョブの各コマンド・プロシージャからのすべての出力は,ログ・ファイルに書き込まれます。バッチ・ジョブが終了すると,SYS$PRINT で印刷するためにこのログ・ファイルはキューに登録されます。省略時の設定では,このログ・ファイルは印刷後に削除されます。 STOP/QUEUE/ENTRY,STOP/IDENTIFICATION,またはDELETE/ENTRY コマンドを使用してバッチ・ジョブを停止させると,ログ・ファイルは印刷用にキューに登録されません。
システムによるログ・ファイルの扱いを変更する方法については, /LOG_FILE,/PRINTER,および /KEEP 修飾子の説明を参照してください。
/AFTER=時刻
/NOAFTER
指定した時刻までジョブを保留状態にすることを要求します。指定した時刻がすでに経過している場合には,ジョブは直ちに処理されます。時刻には絶対時刻,または絶対時刻とデルタ時間の組み合わせを指定できます。時刻の指定方法についての詳細は,『Compaq OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
OpenVMS Cluster 環境では,メンバ・システム間で時計の同期をとっていません。このため,時刻を指定してバッチ・ジョブを実行しようとした場合,実行開始時刻に多少の誤差が生じることがあります。たとえば,SUBMIT/AFTER=TOMORROW でキューに登録したジョブは,そのホスト・システムの時計では 23:58 に実行を開始するかもしれません。
バッチ/プリント・システムに組み込まれた冗長性により,ジョブの実行開始時刻を通知する非同期システム・トラップ(AST)がクラスタ内のどのジョブ・コントローラでも受信可能なため,キューに登録したマシンとジョブが実行されるマシンが同じ場合にも,この問題は起こり得ます。バッチ・ジョブが,処理終了後直ちに自分自身(バッチ・ジョブ)を翌日実行するように再登録している場合に,この問題はより顕著になります。この場合,同じジョブがいくつも実行する可能性があります (これは,TOMORROW が数分後であるかも知れないからです)。
この問題を回避するためには,クラスタ内のシステム間の時計の誤差よりも大きな時間で待機させるような WAIT コマンドを,SUBMIT コマンドの前に入れておくことです。各システムの時計の誤差を調べるには,SHOW TIME コマンドを使用します。クラスタ内の各システムの時計を同期させるには, SYSMAN の CONFIGURATION SET TIME コマンドを使用します。 SYSMANコマンドCONFIGURATION SET TIMEについての詳細は,『Compaq OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』を参照してください。
/BACKUP
/NOBACKUP
/BEFORE 修飾子または /SINCE 修飾子で指定された時刻値を変更します。 /BACKUP 修飾子は,最新のバックアップ日をもとにファイルを選択します。この修飾子は,同様に時刻属性によってファイルを選択する/CREATED 修飾子, /EXPIRED 修飾子,/MODIFIED 修飾子とともに使用することはできません。この4つの修飾子のいずれも指定されなかった場合には,省略時の設定により /CREATED 修飾子が使用されます。/BEFORE[=時刻]
/NOBEFORE
指定した時刻以前の日付けのファイルだけを選択します。時刻には絶対時刻,または絶対時刻とデルタ時間の組み合わせを指定できます。またBOOT, LOGIN, TODAY(省略時の設定),TOMORROW,YESTERDAY というキーワードのいずれか 1 つを指定することもできます。ファイル選択の基準として使用する時刻の属性は,/BEFORE 修飾子とともに /BACKUP, /CREATED(省略時の設定), /EXPIRED, または /MODIFIED のいずれかの修飾子で指定します。時刻の指定方法についての詳細は,『Compaq OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
/BY_OWNER[=利用者識別コード]
/NOBY_OWNER
ファイル所有者の利用者識別コード(UIC)が,指定した所有者 UIC と一致する場合にだけ,そのファイルを選択します。 UIC を指定しない場合には,現在のプロセスの UIC が省略時の値として使用されます。UIC は,『OpenVMS Guide to System Security』に説明されている,標準的な UIC 形式を使用して指定します。
/CHARACTERISTICS=(属性[,...])
ジョブに対して必要な,1つまたは複数の属性の名前または番号を指定します。属性でインクの色などを参照できます。属性を1つだけ指定する場合には,括弧を省略できます。属性番号の範囲は,0 〜 127 までの数値です。システム上でどの属性が定義されているかを調べるためには, SHOW QUEUE/CHARACTERSTICS コマンドを使用します。また,特定のキューに対して使用できる属性を調べるには, SHOW QUEUE/FULL コマンドを使用します。
SUBMIT コマンドに /CHARACTERISTICS 修飾子を指定する場合,指定する属性はすべて,ジョブを実行するキューに対しても指定されていなければなりません。つまり,ジョブの属性はキューの属性のサブセットでなければなりません。そうでない場合には,次に示す条件のいずれかが満たされるまで,そのジョブは待ち状態のまま実行されません。
- キュー属性がジョブの属性を満たすように変更される (例:SET QUEUE/CHARACTERRISTICS コマンドによる変更)。
- ジョブの属性がキュー属性を満たすように変更される (例:SET ENTRY/CHARACTERRISTICS コマンドによる変更)。
- ジョブの属性を満たすようなキュー属性のキューにジョブが移動される (例:SET ENTRY/REQUEUE コマンドによる変更)。
- ジョブが削除される(例:DELETE/ENTRY コマンドによる削除)。
/CLI=ファイル名
ジョブを処理するときに使用する,コマンド言語インタプリタ(CLI)を指定します。ファイル指定における装置名には SYS$SYSTEM:,ファイル・タイプには .EXE(SYS$SYSTEM:ファイル名.EXE) が仮定されています。省略時の設定では,利用者登録ファイル(UAF)に定義されている CLI が使用されます。/CONFIRM
/NOCONFIRM (省略時の設定)
各ファイルをキューに登録する前に,そのファイルに対する操作の実行を確認するためのプロンプトを表示するかどうかを指定します。システムがプロントを表示したら,次の応答のいずれかを入力します。
YES NO QUIT TRUE FALSE Ctrl/Z 1 0 ALL [Return]
単語による応答には,大文字と小文字を任意に組み合わせることができ,また1文字または複数の文字に短縮することもできます (たとえば,TRUE は T,TR,TRU に短縮することができます)。ただし,応答は一意に認識できなければなりません。肯定応答は,YES,TRUE,1 です。否定応答は,NO,FALSE,0,Return です。 QUIT または Ctrl/Z は,その時点でコマンドの処理を中止することを示します。 ALL と応答すると,コマンドの処理は継続されますが,そのあとプロンプトは表示されなくなります。上記に示されていない応答を入力すると,DCL はエラー・メッセージを出力し,同じプロンプトが再度表示されます。
/CPUTIME=時間
バッチ・ジョブの CPU 時間の上限値を定義します。デルタ時間,0 または NONE,INFINITE というキーワードが指定できます。ジョブが実行されるキューに対して CPUMAXIMUN 値(上限値)が定義されている場合は, SUBMITコマンドで指定された値とキューの上限値とを比較して小さい方が使用されます。ジョブが実行されるキューに対して上限値が定義されていない場合は, SUBMIT コマンドで指定された値と利用者登録ファイル(UAF)に設定されている値とを比較して小さい方が使用されます。キューに対して上限値が設定されておらず,利用者登録ファイル(UAF)に CPU上限値として NONE が設定されている場合は, 0 またはキーワード INFINITE を指定すると CPU 時間は無制限です。 NONE を指定すると,キューまたは UAF に設定された値になります。 CPU 時間は,システム・パラメータ PQL_MCPULM の値よりも大きいか等しくなくてはなりません。 CPU 時間の上限値の指定についての詳細は, INITIALIZE/QUEUE コマンドの表「CPU 時間制限値と処理」を参照してください。/CREATED (省略時の設定)
/NOCREATED
/BEFORE 修飾子または /SINCE 修飾子で指定された時刻値を変更します。 /CREATED 修飾子は,作成日をもとにファイルを選択します。この修飾子は,同様に時刻属性によってファイルを選択する /BACKUP 修飾子, /EXPIRED 修飾子,/MODIFIED 修飾子とともに使用することはできません。この4つの修飾子のいずれもが指定されなかった場合には,省略時の設定により /CREATED 修飾子が使用されます。/DELETE
/NODELETE (省略時の設定)
位置修飾子処理が終了したあと,コマンド・プロシージャ・ファイルを削除するかどうかを指定します。 SUBMIT コマンドのコマンド名のあとに /DELETE 修飾子を指定すると,ジョブに含まれるすべてのファイルが削除されます。ファイル指定のあとに /DELETE 修飾子を指定した場合には,対応するファイルだけが処理後に削除されます。
/DELETE 修飾子を使用するためには,ジョブをキューに登録したユーザの利用者識別コード (UIC) に対し, 入力ファイルの保護コードで削除 (D) アクセスが許可されていなければなりません。削除(D)アクセスが許可されていない,またはコマンド・パラメータ・リストの中のファイルが入力オープンできない場合には,コマンドの処理は中止されバッチ・ジョブは生成されません。
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