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登録されていないユーザが,ローカルのどのユーザの権限で CIserver を利用して辞書にアクセスするかを設定します。
SET PROXY/[NO]DEFAULT [local]
/DEFAULT
修飾子 /DEFAULT により,登録されていないユーザの辞書へのアクセスに対し,ローカルのユーザの設定を行います。また,修飾子 /NODEFAULT により,そのローカルのユーザの指定を解除します。
/NODEFAULT
local
ローカル・ノード上のユーザ名を指定してください。 CIserver プロキシ・データベースに登録されていないユーザが,このローカルのユーザの権限で辞書をアクセスします。
登録されていないユーザの辞書アクセスの権限を設定します。その権限は,設定したローカルのユーザがすでに持っている辞書アクセスの権限と同等になります。この場合,登録されていないユーザからの接続要求は設定したローカルのユーザの権限で実行されます。 /NODEFAULTが指定された場合,このコマンドはパラメータをとらず,登録されていないユーザからの接続要求は拒否されます。
IMCP> SET PROXY/DEFAULT CIS$DEFAULT
この例では,登録されていないユーザの辞書アクセス権は,ローカルのユーザ "CIS$DEFAULT" と同じになります。
CIserverに接続されているクライアントの情報を表示します。
SHOW CONNECTION
なし
なし
現在サーバに接続されているコネクションのID番号,クライアントのトランスポート名,ノード名,ユーザ名が表示されます。
トランスポートがローカル・トランスポートの場合,クライアントのノード名は "LOCAL"となります。
IMCP> SHOW CONNECTION Conn. ID Trans. Remote User 0000DAA0 LOCAL LOCAL JIM
ユーザJIMがローカル・トランスポートを使用して,CIserverを利用しています。このコネクションの ID 番号は,0000DAA0 です。
CIserver プロキシ・データベースに登録されたエントリを表示します。
SHOW PROXY [user]
/ALL
すべてのエントリを表示します。省略時設定は/ALLです。/NODE=node-name
node-nameで示されるノードに合致する,すべてのエントリを表示します。/TRANSPORT=transport-name
transport-nameで示されるトランスポートに合致する,すべてのエントリを表示します。/USER=user-name
user-nameで示される名前に合致する,すべてのエントリを表示します。
user
参照するユーザの名前を指定します。ユーザ名はnode::userの形で表され,nodeはノード名,userはそのノード上のユーザ名を示します。ノード名は 1 文字から 20 文字までの ASCII 文字,ユーザ名は 1 文字から 30 文字までの ASCII 文字で表すことができます。このパラメータを省略した場合,CIserver プロキシ・データベースに登録されたすべての CIserver のプロキシ・エントリを表示します。
ワイルドカード文字の使用はできません。
注意
DECnetのノード名は1〜6文字の英数字で,必ず1つ以上の英字を含む文字列で表されます。
CIserver プロキシ・データベースに登録された CIserver プロキシ・エントリを参照することができます。表示される情報は,リモート・ノードのユーザ名,ノード名,トランスポート名とそれに対応するローカル・ノードの CIserver プロキシ・アカウントです。 SET PROXY/DEFAULT コマンドで指定された省略時の CIserver プロキシ・アカウントは,ユーザ名,ノード名,トランスポート名がアスタリスクで表示されます。なお,ユーザがローカル・トランスポートを使うような CIserver プロキシ・エントリは,ノード名がすべて"LOCAL"と表示されます。
パラメータ user が指定されなかった場合,/ALLが省略時設定となり, CIserver プロキシ・データベースに登録されたすべての CIserver プロキシ・エントリが表示されます。そのほかのコマンド修飾子として /NODE,/USER,/TRANSPORTがあります。これらの修飾子が複数指定された場合は,そのすべての修飾子に与えられた値に合致する CIserver プロキシ・エントリを表示します。
#1 |
---|
IMCP> SHOW PROXY Transp. User Node Mapped ******** ******** ******** JIM (1) DECNET JOHN PQRST JIM (2) LOCAL KATHY LOCAL JIM (3) |
CIserver プロキシ・データベースに登録されたすべての CIserver プロキシ・エントリを表示します。 (1) では,省略時の CIserver プロキシとしてローカルのユーザ "JIM" の辞書アクセス権を利用して辞書が利用できることを表しています。 (2) では,ノード名 "PQRST" のユーザ "JOHN" がローカルのユーザ "JIM" の辞書アクセス権を利用して DECnet トランスポート経由で辞書が使えることを表しています。 (3) では,ローカルのユーザ "KATHY" が同じローカルのユーザ "JIM" の辞書アクセス権を利用してローカル・トランスポート経由で辞書が使えることを表しています。
#2 |
---|
IMCP> SHOW PROXY TOKYO::JIM Transp. User Node Mapped DECNET JIM TOKYO KEN |
ノード "TOKYO" のユーザ "JIM" が DECnet を通してアクセスするときに使用される CIserver プロキシ・エントリを表示します。この例では,ノード "TOKYO" のユーザ "JIM" がローカルのユーザ "KEN" の辞書アクセス権を利用して DECnet 経由で辞書が使用できることを表しています。
#3 |
---|
IMCP> SHOW PROXY /USER=PAUL/NODE=ABC Transp. User Node Mapped DECNET PAUL ABC KATHY |
ノード "ABC" のユーザ "PAUL" にかかわるCIserver プロキシ・エントリを表示します。この例ではノード "ABC" のユーザ "PAUL" がローカルのユーザ "KATHY" の辞書アクセス権を利用して DECnet トランスポート経由で辞書が使用できることを表しています。
CIserverのステータスを表示します。
SHOW SERVER
なし
なし
CIserver の現在の状態と現在確立されているコネクション数,およびコンテキスト数が表示されます。
IMCP> SHOW SERVER Server is Running Connection(s): 3 Context : 3
このコマンドにより,CIserverの現在の状態および,総コネクション数,総コンテキスト数が表示されます。この例では,コネクションが3つはられ,コンテキストが3つ存在することを示しています。
CIserverを停止します。
STOP SERVER
/NOW
この修飾子を使用すると,CIserverは現在のすべてのクライアントとの接続を切断し,停止します。切断されたクライアントにはエラーが返ります。この修飾子は,後に述べる修飾子 /SHUTDOWNと同時に使用することはできません。省略時設定は/NOWです。/SHUTDOWN
この修飾子を使用すると,CIserverは現在のすべてのクライアントとの接続が終了した後,停止します。このコマンドを発行した後,CIserverは新しい接続を受け付けません。この修飾子は前述の修飾子 /NOWと同時に使用することはできません。
なし
CIserverを停止できます。CIserverの立ち上げは,コマンド・プロシージャ SYS$STARTUP:IM$CIS_STARTUP.COMにより行ってください。このコマンドには/NOWと/SHUTDOWNの2つの修飾子があります。 /NOWを指定すると,サーバはすぐに現在のコネクションを切断し,停止します。 /SHUTDOWNを指定すると,現在存在するコネクションすべての完了を待って,停止します。この2つの修飾子を同時に使うことはできません。
IMCP> STOP SERVER
このコマンドにより,省略時の修飾子である /NOW が実行されるので,サーバは現在接続されているクライアントの終了を待たずに,その接続を切断し,サーバ自身を停止します。
表 A-1 に FIPがサポートするPROFILEのINDEX をまとめます。
INDEX | 許可される値 |
---|---|
DEC-JAPANESE.KEY.keybind | KEYBINDファイル名 |
DEC-JAPANESE.KEY.keybind_1 | KEYBINDファイル名 |
DEC-JAPANESE.KEY.keybind_2 | KEYBINDファイル名 |
DEC-JAPANESE.KEY.keybind_3 | KEYBINDファイル名 |
DEC-JAPANESE.KEY.keybind_4 | KEYBINDファイル名 |
DEC-JAPANESE.KEY.keybind_5 | KEYBINDファイル名 |
DEC-JAPANESE.KEY.keybind_6 | KEYBINDファイル名 |
DEC-JAPANESE.KEY.keybind_7 | KEYBINDファイル名 |
DEC-JAPANESE.KEY.keybind_8 | KEYBINDファイル名 |
DEC-JAPANESE.KEY.keybind_9 | KEYBINDファイル名 |
DEC-JAPANESE.DISP.preEditRow | "current","status",数字のいずれか |
DEC-JAPANESE.DISP.preEditColumn | "current","status",数字のいずれか |
DEC-JAPANESE.DISP.inputRendition | "none","bold","blink","reverse","underline"
"zenkaku","hankaku" のいずれか |
DEC-JAPANESE.DISP.currentClauseRendition | "none","bold","blink","reverse","underline"
"zenkaku","hankaku" のいずれか |
DEC-JAPANESE.DISP.leadingClauseRendition | "none","bold","blink","reverse","underline"
"zenkaku","hankaku" のいずれか |
DEC-JAPANESE.DISP.trailingClauseRendition | "none","bold","blink","reverse","underline"
"zenkaku","hankaku" のいずれか |
DEC-JAPANESE.DISP.kanaRendition | "none","bold","blink","reverse","underline"
"zenkaku","hankaku" のいずれか |
DEC-JAPANESE.ECHO.ascii | "none","bold","blink","reverse","underline"
"zenkaku","hankaku" のいずれか |
DEC-JAPANESE.ECHO.autoRomanKana | "on","off" |
DEC-JAPANESE.ECHO.kana | "hiragana","katakana","jiskana" |
DEC-JAPANESE.OUTRANGE.clauseSize | "none"| "rotate" | "done" |
DEC-JAPANESE.OUTRANGE.clauseNumber | "none"| "rotate" | "done" |
DEC-JAPANESE.OUTRANGE.cursorPosition | "none"| "done" |
DEC-JAPANESE.SERVER.name | "0:IM$CISERVER_JP" または
"ノード名::IM$CISERVER_JP" |
DEC-JAPANESE.FIP.warningBell | "on","off" |
DEC-JAPANESE.FIP.conversionStartKey | キー名(注1) |
DEC-JAPANESE.FIP.statusLinePrompt | 日本語文字列 |
DEC-JAPANESE.CHAR.jisKana | "on" または "off" |
DEC-JAPANESE.CHAR.codeSet | "sdeckanji" または "deckanji" |
DEC-JAPANESE.ECHO.romkanaDB | ファイル名 |
(注1)
"キー名"とは,『ユーザ・キー定義利用者の手引き』の付録A の表A-1 " キー名リスト" に載っているキー名が該当します。たとえば,次のようなものが挙げられます。
1)文字キー "X", "x"(大文字と小文字は区別されます) 2)数字キーパッド "KP0"( [KP0]キー)
"COMMA" ( [KP,]キー)3)ファンクションキー "F6"( [F6]キー)
"DO"( [DO]キー)4)"Ctrl キー" との組み合わせ "NULL"( [Ctrl/スペース])
"CTRL_A"( [Ctrl/A]
詳しくは,『ユーザ・キー定義利用者の手引き』の付録 A を参照してください。
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