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SHOW KEY [key-name]
key-name
情報が必要なキー。キー名を短縮することはできません。キー名を指定しなかった場合には,日本語 EVE は情報が必要なキーを押すように要求するプロンプトを表示します。
キーの定義を表示し,そのキーに割り当てられているコマンドまたはキーパッド機能を示します。コマンド・ラインにキーの名前を入力でき,また,キーを押すように要求するプロンプトを日本語 EVE が表示するようにもできます。ユーザが指定したキーが学習シーケンスに対して定義されている場合には,日本語 EVE はそのキーがシーケンスとして定義されていることを示します。これは,学習シーケンスが複数のキーストロークまたは複数のコマンドで構成される可能性があるからです。
SHOW KEYからの出力は,日本語 EVE 画面の一番下のメッセージ・ウィンドウに表示されます。
EDT キーパッドを設定している場合には,次のコマンドは [ GOLD-KP8 ] の定義を表示します。制御キーや GOLD キーの組み合わせを指定する場合には,キー名で区切り文字としてスラッシュ,ダッシュ,アンダースコアのいずれかを使用します。
Command: SHOW KEY gold-kp8 GOLD/KP8 は EDT キーパッドで fill として定義されています
SHOW KINSOKU
禁則処理の情報を表示します。表示される情報は,行頭禁則文字,行末禁則文字,およびぶら下がり禁則のカラム数です。SHOW KINSOKUコマンドは,禁則処理の現在の状態を表示します。禁則処理の状態を変えるには,ADD KINSOKU, DELETE KINSOKU,SET KINSOKUなどのコマンドを使ってください。
SHOW SUMMARY
次に示すような,日本語 EVE に関する統計情報やその他の情報を表示します。
- ソフトウェアのバージョン番号
- 現在のジャーナル・ファイル指定(存在する場合)
- 現在のセクション・ファイル指定
- バッファの総数(システム・バッファとユーザ作成バッファ)
- 現在のセクション・ファイルで使用されているモジュール
- 日本語 EVE 構成に関するその他の情報
【操作方法】
- SHOW SUMMARYコマンドを使用します。出力は現在のウィンドウの SHOW という名前の日本語 EVE システム・バッファに表示されます。
- リストをスクロールする場合には,[↑]キーと[↓]キーを押すか,または他のカーソル移動キーを使用できます。
- 編集中のバッファに戻る場合には,[ Do ] を押すか,またはRESET コマンドを使用します。
SHOW SUMMARYコマンドからの出力は SHOW という名前の日本語 EVE システム・バッファに格納されます。この情報を保存する場合には,次のコマンドを使用します。この場合,SHOW バッファを SUMMARY.LIS というファイルに書き込んでいます。
Command: SHOW SUMMARY Command: BUFFER SHOW Command: WRITE FILE summary.lis
SHOW SYSTEM BUFFERS
日本語 EVE が作成したバッファのリストを表示し,カーソルをリスト内に移動することにより,バッファ名を入力せずに,バッファを表示できるようにします。この機能を使用すれば,Messages バッファを簡単に表示したり(たとえば,コンパイラ・メッセージを確認するため),Insert Here バッファを表示したり (削除または複写した内容を確認するため),$RESTORE$ バッファを表示できます (最後に消去した内容を確認するため)。【操作方法】
- SHOW SYSTEM BUFFERSコマンドを使用します。出力(日本語 EVE が作成したバッファのリスト)は現在のウィンドウのBUFFER LIST という名前の日本語 EVE システム・バッファに表示されます。
- リスト内のバッファの名前(たとえば MESSAGES)の上にカーソルを移動します (リストをスクロールする場合には,[↑]キーと[↓]キーを押すか,または他のカーソル移動キーを使用できます)。
- そのバッファを表示する場合には,SELECTを使用します。日本語 EVE はそのバッファを現在のウィンドウに表示します。
システム・バッファは一部の日本語 EVE コマンドが正しく機能するために必要であるため,規則によりシステム・バッファを削除したり,システム・バッファの読み取り/書き込み状態を変更することはできません。一部のシステム・バッファは削除できず,リスト内に永久的なバッファとして示されます。
次の例は SHOW SYSTEM BUFFERS コマンドからの典型的な出力を示しています。
バッファ名行数属性 COMMANDS 15 Modified No-write Sys Perm MESSAGES 101 Modified No-write Sys Perm SHOW 0 No-write Sys INSERT HERE 3 Modified No-write Sys DCL 6 Modified No-write Sys BUFFER LIST 5 Modified No-write Sys Unmodifi $LOCAL$INI$ 0 Sys $PROMPTS$ 1 Modified No-write Sys $CHOICES$ 1 Modified No-write Sys Perm $MATCHES$ 1 Modified No-write Sys Perm $RECALL_LINE$ 13 Modified No-write Sys Perm $RESTORE$CHARS$ 1 Modified No-write Sys $INIT$FILE$ 2 Sys $DEFAULTS$ 0 No-write Sys Unmodifi $RESTORE$LINE$ 1 Modified No-write Sys $RESTORE$ 1 Modified No-write Sys $RESTORE$WORD$ 1 Modified No-write Sys
SHOW WILDCARDS
WILDCARD FINDコマンドに対して使用できるワイルドカードのリストを表示します。これは設定に応じて VMS または ULTRIX です。【操作方法】
- SHOW WILDCARDSコマンドを使用します。出力(ワイルドカードのリスト)は現在のウィンドウの SHOW という名前の日本語 EVE システム・バッファに表示されます。
- リストをスクロールする場合には,[↑]キーと[↓]キーを押すか,または他のカーソル移動キーを使用できます。
- 編集中のバッファに戻るには,[ Do ] を押すか,またはRESET コマンドを使用します。
ワイルドカードのタイプを設定する場合には,SET WILDCARD ULTRIX または SET WILDCARD VMS コマンドを使用します。省略時の設定は VMS です。
SHOW WILDCARDSコマンドからの出力は SHOW という名前の日本語 EVE システム・バッファに格納されます。たとえば,後でリストをプリントするなどの目的で情報を保存する場合には,次のコマンドを使用します。この場合, SHOW バッファを WILDCARDS.LIS というファイルに書き込みます。
Command: SHOW WILDCARDS Command: BUFFER SHOW Command: WRITE FILE wildcards.lis
SHRINK CLAUSE
このコマンドは,現在かな漢字変換の対象となっている文節の長さを短くします。このため,現在の文節から後ろにある文字列も変わります。現在の文節長が最小の長さである場合には,自動的に文節を拡大します。かな漢字変換を1回実行した後でないと,このコマンドは実行できません。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
SHRINK WINDOW integer
integer
現在のウィンドウを縮小する行数。ウィンドウの最小サイズは,1行のテキスト行と1行のステータス・ラインであり,DECwindows の場合には,水平スクロール・バーのためにさらに1行が必要です。これらの最小サイズよりウィンドウが小さくなるような行数を指定した場合には,日本語 EVE は可能な範囲でウィンドウを縮小します。最大サイズは使用しているターミナルのサイズとタイプに応じて異なります。値を指定しなかった場合には,日本語 EVE は値を要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して [ Return ] キー,または [ Do ] キーだけを押し,値を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。
日本語 EVE で複数のウィンドウを使用している場合,ユーザが指定した行数だけ現在のウィンドウを縮小します。ウィンドウが一番下のウィンドウである場合を除き,指定した行数が一番下から削除されます。
次のコマンドは,2つのウィンドウを作成し,下のウィンドウを5行だけ縮小します。
Command: TWO WINDOWS Command: SHRINK WINDOW 5
SPAWN [command-string]
command-string
オプションとして,サブプロセスの内部で実行する DCL コマンド(たとえば,起動するユーティリティなど)を指定できます。そのユーティリティを終了すると,サブプロセスも終了し,編集セッションが再開されます。コマンド文字列を指定しなかった場合には,日本語 EVE は DCL のためにサブプロセスを生成します。編集セッションを再開する場合には,LOGOUTコマンドを使用します。
サブプロセスを生成し,編集セッションを一時停止します。ただし,編集セッションを終了するわけではありません。このコマンドを使用すれば,編集セッションを終了せずに,DCL レベルに戻ったり,MAIL などの別のユーティリティを実行できます。日本語 EVE の内部や DCL レベル,あるいは MAIL などの他のユーティリティの内部で SPAWN コマンドと ATTACH コマンドを使用すれば,VMS セッション (またはログイン)全体で編集セッションを継続し,実質的に日本語 EVE を継続的にエディタとして使用できます。このようにすれば,編集をただちに再開できますが,より多くのシステム資源が必要になります。
/DISPLAY=DECWINDOWS を使用して日本語 EVE を起動した場合には, SPAWNコマンドはサポートされません。
次の例は MAIL を実行するためにサブプロセスを生成する方法と,DCL に対してサブプロセスを生成する方法を示しています。
Command: SPAWN mail MAIL> . . . MAIL> EXIT
MAIL を実行するサブプロセスを生成します。MAIL を終了すると,編集セッションが再開されます。
Command: SPAWN $ . . . $ LOGOUT
DCL のためにサブプロセスを生成します(DCL レベルに戻ったことは $ プロンプトによって示されます)。その後,他のアプリケーションの実行も含めて,DCL コマンドを実行できます。編集セッションに戻るには,DCL の LOGOUT コマンドを使用します。
SPELL
現在選択しているテキストまたはバッファ全体をチェックするために,DECspell を実行します(システムにインストールされている場合)。/DISPLAY=DECWINDOWS を使用して日本語 EVE を起動した場合には, SPELLコマンドはサポートされません。
【操作方法】
- オプションとして,チェックの対象となるテキストを選択します (SELECTコマンドを参照してください)。 1行未満のテキストを選択した場合には,日本語 EVE は行の先頭と行の最後も含むように選択領域を拡張します。テキストを選択しなかった場合には, SPELLはバッファ全体をチェックします。
- SPELLコマンドを使用します。
日本語 EVE は DECspell を実行するために,サブプロセスを生成し,現在のバッファまたは選択領域を SYS$SCRATCH というシステム・ディレクトり内の一時ファイルに書き込みます。- DECspell コマンドを使用して,テキストを修正します。
テキストの修正が終了した後,DECspell を終了すると,編集セッションに戻ります。日本語 EVE はその後,バッファまたは選択領域を一時ファイルの新しいバージョン (修正結果を含むバージョン)と置き換え,一時ファイルを削除します。
注意
SPELLを使用している間,[ Ctrl/Y ] は使用しないでください。この操作を実行すると,一時出力ファイルの行が削除され,選択領域または現在のバッファが破壊されます。
SPLIT WINDOW [integer]
integer
作成するウィンドウの数(省略可能)。省略時の設定は2です(これは TWO WINDOWSコマンドを使用するのと同じです)。日本語 EVE で使用できるウィンドウの最大数は,使用中のターミナルのサイズとタイプに応じて異なります。
現在の日本語 EVE ウィンドウを2つ以上の小さいウィンドウに分割します。このコマンドを使用すれば,同時に複数のバッファを表示したり,同じバッファの異なる部分を表示できます。カーソルは一番下の新しいウィンドウに表示されます。各ウィンドウにはそれぞれ状態行があり,現在編集中のバッファが表示されます。別のバッファをウィンドウに表示する場合には,次のいずれかのコマンドを使用します。
BUFFER
GET FILEまたはOPEN
NEW
NEXT BUFFER (バッファが複数ある場合)
OPEN SELECTED
SHOW BUFFERS (リストからひとつのバッファを選択するため)
次のコマンドは現在のウィンドウを 3 つの小さいウィンドウに分割し,3つのウィンドウの中の一番下のウィンドウにカーソルを移動します。
Command: SPLIT WINDOW 3
START OF LINE
カーソルを現在の行の先頭に移動します。現在の位置が行の先頭である場合には,カーソルは移動しません。また,DCL レベルでコマンド・ラインを編集する場合と同様に,編集中の日本語 EVE コマンド・ラインの先頭に移動する場合には,START OF LINE として定義されているキーも使用できます。
行を作成したときの左マージンが1より大きく,カーソルがフリー・カーソルに設定されている場合には,カーソルを行の先頭より左側に移動できます。
STORE TEXT
選択領域または検索領域を削除せずに,複写します。したがって,テキストを他の場所に挿入できます(COPYコマンドと同じ)。【操作方法】
- SELECT,FIND,WILDCARD FINDのいずれかを使用して複写の対象となるテキストを強調表示します(選択領域は検索領域より優先します)。
- STORE TEXTコマンドを使用します。強調表示は取り消されます。複写が終了すると,そのことを示すメッセージが表示されます。
- 複写したテキストを他の場所に回復する場合には,INSERT HERE コマンドまたはPASTEコマンドを使用します。
複写したテキストは,設定に応じて日本語 EVE の Insert Here バッファまたは DECwindows クリップボードに格納され,その前に複写または削除した内容は記憶領域から削除されます。省略時の設定は NOCLIPBOARD であり,その場合には Insert Here バッファが使用されます。詳しい説明は,SET CLIPBOARD コマンドの説明を参照してください。
TAB
バッファの現在のタブ・ストップとタブ・モードに従って,現在の位置にタブを挿入します。
タブ・モード TABの結果 SET TABS INSERT
(省略時設定)TAB はタブ文字を挿入し,カーソルとその行の既存のテキストを次のタブ・ストップに移動する。 SET TABS MOVEMENT TABはカーソルだけを次のタブ・ストップに移動し,何も挿入しない。カーソルは現在の行から移動せず,カーソルがバウンド・カーソルに設定されている場合でも,バッファの使用されていない部分に移動できる。 SET TABS SPACES TABはタブ文字のかわりに適切な数のスペースを挿入し,カーソルとその行の既存のテキストを次のタブ・ストップに移動する。 SET TABS INVISIBLE
(省略時設定)編集を実行している間,タブ文字はブランク・スペースとして表示される。 SET TABS VISIBLE 編集を実行している間,タブ文字は小さい HT (水平タブ) として表示される。
タブ・モードはグローバル設定であり,日本語 EVE のすべてのバッファに適用されます。
バッファのタブ・ストップを設定する場合には, SET TABS AT コマンドまたは SET TABS EVERY コマンドを使用します。省略時のタブ・ストップは 8 カラムおきに設定されます。現在のバッファのタブ・ストップを確認するには,SHOW コマンドを使用します。
[ Tab ] キーと [ Ctrl/I ] のいずれか一方の定義を変更すると,もう一方の定義も変更されます。
[ Tab ] または [ Ctrl/I ] をすでに定義している場合や,タブ・モードを SPACES または MOVEMENT に設定している場合には,次に示すように,QUOTE コマンドを使用してタブ文字を挿入できます。
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