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TO ASCII
文字列を半角英数字に変換します。文字列は半角/全角英数字に限ります。ひらがな,カタカナを英数字に変換することはできません。変換対象は,現在入力している文字列,または選択領域の文字列です。かな漢字変換を実行した後にこのコマンドを実行すると,入力した文字列全体が半角変換されます。現在の文節(反転表示されている部分)のみを半角に変換することはできません。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
TO HANKAKUKANA
変換対象領域,および選択領域の文字列を半角カタカナに変換します。文字列は,半角/全角英数字,ひらがな,カタカナのいずれでもかまいません。かな漢字変換を実行した後,入力文字列全体を一度に半角カタカナに変換することはできません。ただし,一度無変換を実行した後にこのコマンドを実行すれば,全文を半角カタカナに変換することができます。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
TO HIRAGANA
変換対象領域,および選択領域の文字列をひらがなに変換します。文字列は,半角/全角英数字,ひらがな,カタカナのいずれでもかまいません。かな漢字変換を実行した後,入力文字列全体を一度にひらがなに変換することはできません。ただし,一度無変換を実行した後にこのコマンドを実行すれば,全文をひらがなに変換することができます。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
TO KATAKANA
変換対象領域,および選択領域の文字列をカタカナに変換します。文字列は,半角/全角英数字,ひらがな,カタカナのいずれでもかまいません。かな漢字変換を実行した後,入力文字列全体を一度にカタカナに変換することはできません。ただし,一度無変換を実行した後にこのコマンドを実行すれば,全文をカタカナに変換することができます。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
TO NONCONVERT
このコマンドは,変換キーの定義が動的かどうかによって,動きが異なりますので,ご注意ください。CONVERSION DYNAMICがセットされているときには,このコマンドを実行すると,変換結果が確定されます。
CONVERSION NODYNAMICがセットされているときには,このコマンドを実行すると,変換結果が入力文字列に戻されます。
CONVERSION DYNAMIC/NODYNAMICに関しては, SET CONVERSION DYNAMICコマンド,および SET CONVERSION NODYNAMICコマンドの説明を参照してください。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
TO ROMAN
文字列を全角英数字に変換します。文字列は半角/全角英数字に限ります。ひらがな,カタカナを英数字に変換することはできません。変換対象は,現在入力している文字列,または選択領域の文字列です。かな漢字変換を実行した後にこのコマンドを実行すると,入力した文字列全体が全角変換されます。現在の文節(反転表示されている部分)のみを全角に変換することはできません。
このコマンドは通常,キーに定義して使います。
TOP
カーソルを現在のバッファの先頭(左上の角)に移動します。ただし,現在の位置がバッファの先頭である場合には,カーソルは移動しません。
次のコマンドは,カーソルの左側の文字から始まり,バッファの先頭までのテキストを選択します。
Command: SELECT カーソルを動かして,テキストを SELECT してください Command: TOP
TPU procedure-name
procedure-name
必要なパラメータや引数も含めて,実行するDEC XTPU プロシージャまたは文。詳しくは,XTPUコマンドを参照してください。
XTPUコマンドと同じ。詳しくは,XTPUコマンドを参照してください。
TWO WINDOWS
現在の日本語 EVE ウィンドウを2つの小さいウィンドウに分割します (SPLIT WINDOWコマンドと同じですが,パラメータを必要としません)。このコマンドを使用すれば,同時に複数のバッファを表示したり,同じバッファの異なる部分を表示できます。カーソルは新しい下のウィンドウに表示されます。各ウィンドウにはそれぞれステータス・ラインがあり,現在編集中のバッファが表示されます。別のバッファをウィンドウに表示するには,次のいずれかのコマンドを使用します。
BUFFER
GET FILEまたはOPEN
NEW
NEXT BUFFER (バッファが複数ある場合)
OPEN SELECTED
SHOW BUFFERS (リストからひとつのバッファを選択するため)継続的にウィンドウを分割するために,TWO WINDOWS コマンドを繰り返すことができます。日本語 EVE で使用できるウィンドウの最大数は,使用しているターミナルのサイズとタイプに応じて異なります。
次のコマンドは,現在のウィンドウを2つのウィンドウに分割し,その後, ROUGH.DAT というバッファを新しい下のウィンドウに表示します。
Command: TWO WINDOWS Commnad: BUFFER rough.dat
UNDEFINE KEY key-name
key-name
定義を取り消すキー。キー名を短縮することはできません。キー名を指定しなかった場合には,日本語 EVE は定義を取り消すキーを押すように要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して [ Return ] キー押すか,または [ Ctrl/M ] を押すと,操作は取り消されます。これは,これらのキーの定義を取り消すことができないからです。
DEFINE KEYコマンドまたはLEARNコマンドによってキーを定義した場合には,そのキーの現在の定義を取り消します。 SET KEYPADコマンドまたはSET GOLD KEYコマンドによって設定した定義は取り消されません。コマンド・ラインにキー名をタイプ入力でき,また,定義を取り消すキーを押すように要求するプロンプトを日本語 EVE が表示するようにもできます。指定したキーがSET KEYPADコマンドによってすでに定義されており,キーパッド設定がまだ有効な場合には,前の定義が復元されます。
別のキーがDOとして定義されていない限り,DO として定義されているキーの定義を取り消すことはできず,[ Return ] キーまたは [ Ctrl/M ] の定義を取り消したり,変更することはできません。
次の例では,EDT キーパッドを設定し,[ KP9 ] をCENTER LINE として再定義し,EDT 定義を無効にします。その後,UNDEFINE KEY コマンドはその定義を取り消し,EDT キーパッド定義(Append)を復元します。
Command: SET KEYPAD EDT Command: DEFINE KEY=kp9 center line Command: UNDEFINE KEY kp9
UNDEFINE MENU ENTRY menu item
menu
メニュー・エントリーを削除したいプルダウン・メニューまたはポップアップ・メニュー。指定できるメニュー名は次のとおりです。このメニュー名の指定ではニーモニックを表す英字まで正確に入力する必要があります。ファイル(F)
編集(E)
フォーマット(R)
検索(S)
表示(V)
日本語(J)
オプション(O)
選択時ポップアップ
通常時ポップアップitem
メニューから削除したいメニュー・アイテム名
UNDEFINE MENU ENTRYコマンドは DECwindows インターフェース上の日本語EVEのメニューからメニュー・アイテムを削除します。このコマンドは DECwindows インターフェース上でのみ使用可能です。この設定は, SAVE ATTRIBUTESコマンドを使用することにより保存することができます。
UPPERCASE WORD
1つの単語,選択領域,または検索領域内の英字を大文字に変換します。【操作方法】
- 必要に応じて,SELECT,FIND, WILDCARD FINDコマンドのいずれかを使用して,変更するテキストを強調表示します。または大文字に変換する単語の任意の場所にカーソルを移動します。
- UPPERCASE WORDコマンドを使用します。強調表示は取り消されます。カーソルは次の単語の先頭に移動します。
選択領域または検索領域が設定されている場合には,UPPERCASE WORD は領域内の英字を領域の1文字目から順に変更します(領域内の1文字目が単語の 1文字目でない場合でも)。選択領域は検索領域より優先します。
選択領域または検索領域が設定されていない場合には,UPPERCASE WORD は現在の単語を大文字に変換します。現在の位置が単語と単語の間である場合には,その行の次の単語を大文字に変換します。
次のコマンドは,すでに指定した検索文字列の次の発生箇所を検索し,検索したテキストのすべての英字を大文字に変換します。
Command: FIND NEXT Command: UPPERCASE WORD
VERIFY BUFFER buffer-name
buffer-name
出力バッファのコードセットに属さない文字列が含まれているかどうかを調べるバッファの名前を指定します。このパラメータが指定されなかったときには,現在のバッファを調べます。
VERIFY BUFFERコマンドは,指定されたバッファの先頭から出力コードセットに属さない文字列を検索します。バッファの中に出力コードセットに属さない文字が存在しなかったときには,メッセージを出して実行を終了します。
バッファの中に出力コードセットに属さない文字があったときには,その文字列にカーソルを移動してユーザに次の動作を質問します。
- 次検索 (N)
検索された文字列をそのまま残して,次の文字列を検索します。- 中止 (C)
VERIFY BUFFERを中止します。カーソルは検索された文字列の先頭に置かれ,検索された文字列は高輝度表示のまま残りますので,検索された文字列に対して編集操作を行うことができます。
[ N ]または[ C ]のキーを押してから [ Return ] キーを押してください。
VERIFY BUFFER ALL
VERIFY BUFFER ALLコマンドは,すべてのバッファについてバッファの先頭から,各々のバッファに設定されている出力コードセットに属さない文字列を検索します。出力コードセットに属さない文字がどのバッファの中にも存在しなかったときには,メッセージを出して実行を終了します。
あるバッファの中に出力コードセットに属さない文字があったときには,そのバッファを表示し,その文字列にカーソルを移動してユーザに次の動作を質問します。
- 次検索 (N)
検索された文字列をそのまま残して,次の文字列を検索します。- 中止 (C)
VERIFY BUFFER ALLを中止します。カーソルは検索された文字列の先頭に置かれ,検索された文字列は高輝度表示のまま残りますので,検索された文字列に対して編集操作を行うことができます。
[ N ]または[ C ]のキーを押してから [ Return ] キーを押してください。
WHAT LINE
現在の行番号,バッファ内の総行数,およびバッファ内でのその位置のパーセンテージを表示します。このコマンドは,ページ区切りを挿入するかどうかを判断する場合や,バッファの総行数を確認する場合に便利です。WHAT LINEからの出力は,日本語 EVE 画面の一番下のメッセージ・ウィンドウに表示されます。
番号を指定することにより特定の行に移動する場合には,LINE コマンドを使用します。たとえば,LINE 10コマンドを実行すると,カーソルは現在のバッファの行10の先頭に移動します。
次の例は,WHAT LINEコマンドからの出力を示しています。
Command: WHAT LINE ここは 35 行目です(全体で 45 行 78%)
WILDCARD FIND search-pattern
search-string
ワイルドカードとリテラル・テキストのどちらか一方または両方を使用して検索するテキスト・パターン。WILDCARD FINDは大文字と小文字の区別および余白の取り扱いに関して,FIND コマンドと同じ規則に従います。ただし,ワイルドカードによって特に指定した場合は例外です。文字列を指定しなかった場合には,日本語 EVE は文字列を要求するプロンプトを表示します。プロンプトに対して [ Return ] または [ Do ] だけを押し,文字列を指定しなかった場合には,操作は取り消されます。ワイルドカードの組み合わせによっては,非常に大きすぎるために,一部の検索パターンを検索できないことがあります。とくに,検索パターンに文字の領域が含まれる場合には,このような状況が発生する可能性があります。
ワイルドカードとリテラル・テキストのどちらか一方または両方を使用して,テキスト・パターンを検索します。設定に応じて,VMS ワイルドカードまたは ULTRIX ワイルドカードを使用できます。省略時の設定は VMS です。表 4-14 は SET WILDCARD VMS コマンドで有効に設定されるワイルドカードを示しています。 表 4-15 は SET WILDCARD ULTRIX コマンドで有効に設定されるワイルドカードを示しています。
WILDCARD FIND として定義されているキーを押した場合や,またはコマンドを入力し,日本語 EVE が検索文字列を要求するプロンプトを表示した場合には,方向設定キーを押し,その方向に検索を開始することにより,応答を終了できます。たとえば,EDT キーパッドでは,順方向の場合は [ KP4 ] を押し,逆方向の場合は [ KP5 ] を押すことができます。 [ Return ] を押すことにより応答を終了した場合には,検索操作は,ステータス・ラインに表示されているバッファの現在の方向で開始されます。
反対方向にだけ文字列を検索できる場合には,日本語 EVE は検索の方向を変更するかどうかを質問します。検索の方向を変更する場合には,[ Return ] を押します。検索の方向を変更せず,検索を終了する場合には,NO と入力し, [ Return ] キーを押します。文字列を検索できなかった場合には,カーソルは移動しません。
日本語 EVE は検索したテキストを高輝度表示し,カーソルを文字列の先頭に移動します。選択領域が設定されていない場合には, COPY, FILL, REMOVE,
UPPERCASE WORD をはじめ,テキストの領域に対して使用できる他のコマンドを使用できます (選択領域が設定されている場合には,操作は選択したテキストに対して実行されますが,そのテキストには検索領域が含まれていない可能性があります)。高輝度表示を取り消すには,カーソルを検索領域の外部に移動するか,またはRESETコマンドを使用します。
同じ文字列の別の発生箇所を検索する場合には, FIND NEXTコマンドを使用するか,または [ Find ] を2回押します。
表 4-14 日本語 EVE の VMS 形式のワイルドカード パターン 一致するもの % 1行内の任意の1文字。 * 1行内の任意の量のテキスト。 ** 複数行の任意の量のテキスト。 \< 行の先頭。 \> 行の最後。 \[abc] 指定した集合に含まれる任意の文字。たとえば, \[aeiou]はすべての母音の集合である。 \[a-z] 指定した集合の領域に含まれる任意の文字。たとえば, \[1-9]は1から9までの数字の集合である。集合の先頭または最後のハイフン(-)はワイルドカードではなく,リテラル文字として取り扱われる。 \[~abc] 指定した集合に含まれない任意の文字。たとえば, \[aeiou] はすべての母音を除外する。大括弧で囲んだ集合内の1文字目以外がティルド(~)の場合には,その文字はワイルドカードではなく,リテラル文字として取り扱われる。 \[~a-z] 指定した集合の領域内に含まれてない任意の文字。たとえば,[~1-9]は1から9までの数字を除外する。 \A 任意のアルファベット文字。 \D 任意の10進数。 \F フォーム・フィードなどの任意の書式設定文字。 \L 任意の小文字。検索操作全体で大文字と小文字を正確に区別する。 \N 任意の英数字。 \O 任意の8進数。 \P 任意の句読点。 \S 任意の英数字とシンボル(英数字,ドル記号,プラス記号,アンダースコア)。 \U 任意の大文字。検索操作全体で大文字と小文字を正確に区別する。 \W 任意の数字のスペース(スペース,タブ,1つの行区切り)。 \X 任意の16進数。 \^ 任意の制御文字。 \+ ビット7がセットされた任意の文字。 \. オリジナルも含めて,前のパターンを0回以上繰り返す。 \: オリジナルも含めて,前のパターンを少なくとも1回繰り返す (つまり,空 (null) の発生箇所とは一致しない)。 * アスタリスク
% パーセント記号
[ 左大括弧
~ ティルド
\ バックスラッシュ (または円記号)
たとえば,実際のバックスラッシュを検索する場合には,\\を使用する。実際のパーセント記号を検索する場合には,\% を使用する。
表 4-15 日本語 EVE の ULTRIX 形式のワイルドカード パターン 一致するもの . 1行内の任意の1文字。 ^ 行の先頭。 $ 行の最後。 [abc] 指定した集合内の任意の文字。たとえば, [aeiou]はすべての母音の集合である。 [a-z] 指定した集合の領域内の任意の文字。たとえば, [1-9] は 1 から 9 までの数字の集合である。集合の先頭または最後のハイフン(-)はワイルドカードではなく,リテラル文字として取り扱われる。 [^abc] 指定した集合内に含まれない任意の文字。たとえば, [^aeiou]すべての母音を除外する。大括弧で囲まれた集合内の2文字目以降のカレット(^)はワイルドカードではなく,リテラル文字として取り扱われる。 [^a-z] 指定した集合の領域内に含まれない任意の文字。たとえば, [^1-9]は1から9までの数字を除外する。 * オリジナルも含めて,前のパターンを0回以上繰り返す。 + オリジナルも含めて,前のパターンを少なくとも1回繰り返す (つまり,空 (null) の発生箇所とは一致しない)。 \ 次の文字の特殊な意味を取り消す。つまり,文字をワイルドカードではなく,リテラル・テキストとして取り扱う。 . ピリオド
^ カレット
$ ドル記号
[ 左大括弧
] 右大括弧
+ プラス記号
* アスタリスク
\ バックスラッシュ (または円記号)
たとえば,実際のバックスラッシュを検索する場合には,\\を使用する。実際のドル記号を検索する場合には,\$ を使用する。
次の例は,テキスト・パターンの検索方法を示しています。ここに示すコマンドは省略時の設定である VMS ワイルドカードを使用しています。
Command: WILDCARD FIND b%t
同じ行で B または b の後に任意の 1 文字と T または t が続く文字列を検索します。たとえば,bet や bat などを検索します。between
debating
ULTRIX ワイルドカードを使用する場合には,これは b.t に対応します。
Command: WILDCARD FIND b*t
同じ行で B または b の後に任意の数の文字が続き,その後に T または t が続く文字列を検索します。たとえば,次のような文字が検索されます。blast
be still
Commnad: WILDCARD FIND August\<\>31
行区切りによって分割された August 31 を検索します。つまり,August が行の最後にあり,31 が次の行の先頭にある箇所を検索します。ULTRIX ワイルドカードを使用する場合には,これは August$31 に対応します。
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