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VMS ノードから論理ポートを削除します。このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。
DELETE PORT ポート名
ポート名
削除したいアプリケーション・ポートや専用ポートの名前を指定します。アプリケーション・ポートとは,ターミナル・サーバ上の遠隔装置に接続されたポートのことです。専用ポートとは,特殊サービスに接続されたポートのことです。使用中のノードに定義されているアプリケーション・ポートと専用ポートのリストを表示するには,SHOW PORT コマンドを使用します。会話型または転送用 (forward) LAT ポートは, DELETE PORT コマンドでは削除できません。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
ポートが削除されたことを確認するメッセージを表示するかどうかを指定します。省略時の設定では,メッセージは表示されません。
DELETE PORT コマンドは,ポート上の実行中のセッションを停止し,サービス・ノードからポートを削除します。
LATCP> DELETE PORT LTA27: |
LTA27: というアプリケーション・ポートを削除しています。このポートは,CREATE PORT コマンドで作成されたものです。
キュー登録要求またはエントリをローカル・ノードから削除します。
DELETE QUEUE_ENTRY キュー・エントリ識別子
キュー・エントリ識別子
削除したいキュー登録エントリの識別子 (ID) を指定します。
DELETE QUEUE_ENTRY コマンドは,キュー登録要求またはエントリをローカル・ノードから削除します。キュー登録エントリとIDのリストを表示するには,SHOW QUEUE_ENTRY コマンドを使用します。
LATCP> DELETE QUEUE_ENTRY 0056 |
ID が 0056 のキュー登録要求を削除しています。
使用中のサービス・ノードが現在提供しているサービスを削除します。このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。
DELETE SERVICE サービス名
サービス名
SHOW SERVICE コマンドで表示されるサービスの名前を指定します。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
サービスが削除されたことを確認するメッセージを表示するかどうかを指定します。省略時の設定では,メッセージは表示されません。
DELETE SERVICE コマンドは,サービス・ノードからサービスを削除します。サービスが削除されると,ターミナル・サーバ・ユーザはそのサービスを使用できなくなります。また,使用中のサービス・ノードが送信する構成メッセージにおいて,削除されたサービスはマルチキャストされなくなります。 サービス・ノードに対する既存の接続には影響を与えません。
LATCP> DELETE SERVICE SALES |
使用中のサービス・ノードから SALES というサービスを削除しています。今後,サーバ・ユーザはこのサービスを使用できません。
LATCP の実行を停止し,制御を DCL コマンド・レベルに戻します。 Ctrl/Z を入力しても終了できます。
EXIT
なし
LATCP> EXIT |
LATCP プログラムを終了し,制御を DCL コマンド・レベルに戻しています。
LATCP コマンドの使用方法に関するヘルプ情報をオンラインで出力します。
HELP [コマンド名...]
コマンド名
LATCP コマンドの名前または LATCP コマンドとコマンド・キーワードです。HELP SET のように, HELP コマンドとコマンド名だけを入力すると,SET コマンドで使用するコマンドのキーワードがすべて表示されます。
HELP コマンドは,LATCP コマンドのオンライン・リファレンスです。ヘルプの初期画面が表示されたら,Return を押します。ヘルプ画面が停止し,LATCP プロンプトが表示されます。コマンド名を指定しない場合,ヘルプが用意されているコマンドの一般情報が表示されます。ここで,コマンド名を入力すると,そのコマンドの構文情報が表示されます。
LATCP> HELP SET PORT |
SET PORT コマンドの説明とコマンド形式を表示しています。
以前に入力した LATCP コマンドを画面上に表示します。これらのコマンドを再び実行することができます。
RECALL [コマンド指定子]
コマンド指定子
再呼びだししたい LATCP コマンドの番号または最初の文字いくつかを指定します。コマンド番号は,1 から 20 までです。最後に入力したコマンドの番号は 1 です。RECALL バッファに格納されているすべてのコマンドとその番号を表示するには,/ALL 修飾子を使用します。再呼したいコマンドの番号が分かります。
コマンド指定子や /ALL 修飾子を指定しない場合,最後のコマンドが表示されます。
/ALL
RECALL バッファに格納されているすべてのコマンドを表示することを指定します。各コマンドの番号が表示されます。
LATCP コマンドを入力すると,そのコマンドは,RECALL バッファに格納されます。RECALL コマンド自身は,RECALL バッファに格納されません。RECALL コマンドを実行すると,再呼びだしされたコマンドが表示されますが,その処理は行われません。再呼びだししたコマンドを処理するには, Return を押します。コマンド行編集機能が用意されているので,コマンド行を多少変更したい場合は,Return を押す前に変更してください。
#1 |
---|
LATCP> RECALL 2 |
最後から 2 番目に入力したコマンドを再呼びだししています。
#2 |
---|
LATCP> RECALL SET |
最後に入力した SET コマンドを再呼びだししています。
表示画面を再表示し,ブロードキャスト・メッセージなど,他のソースからの出力を画面から消去します。
REFRESH
なし
REFRESH コマンドは,他のソースからの出力によって表示画面が上書きされたとき,その画面を再表示します。たとえば,ターミナル・サーバ・ユーザからブロードキャスト・メッセージが送られてきた場合,REFRESH を使用すると,そのメッセージを画面から消去できます。省略時の設定では,LATCP プロンプトに対して Ctrl/W を押すと,画面が再表示されます。
LATCP> REFRESH |
画面上の表示を再表示しています。
スクロールされて画面の上または下に消えてしまった情報を検索します。
SCROLL
なし
/DOWN[=値]
LATCP の画面の表示を指定した行数だけ下にスクロールします。また,キーボードの Next (または Next Screen) キーを押すことにより, 15 行下にスクロールすることもできます。これは,SCROLL/DOWN=15 コマンドを入力するのと同じです。省略時の値は 1 です。
/UP[=値]
LATCP の画面の表示を指定した行数だけ上にスクロールします。また,キーボードの Prev (または Prev Screen) キーを押すことにより, 15 行上にスクロールすることもできます。これは,SCROLL/UP=15 コマンドを入力するのと同じです。省略時の値は 1 です。
SCROLL コマンドによって,画面の上または下にスクロールされた情報を検索することができます。このコマンドは,LATCP の SHOW コマンドで出力された内容が画面の表示領域からスクロールされた場合にのみ使用することができます。 SHOW コマンドを実行すると,以前の出力領域の内容は消去され, SCROLL コマンドによって,最後に実行された SHOW コマンドによって作成された画面の表示内容を SCROLL コマンドで見ることができます。
LATCP> SCROLL /UP=5 |
表示領域からスクロールされた 5 行上を表示しています。
LAT データ・リンクの特性を変更します。このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。
SET LINK リンク名
リンク名
LAT データ・リンクの名前を指定します。リンク名は,16 文字以内の ASCII 文字です。使用できる文字は,次のとおりです。
- 英数字: A 〜 Z,a 〜 z,0 〜 9
- 国際文字セットの一部: ASCII コード 192 〜 253
- 記号: ドル記号 ($),ハイフン (-),ピリオド (.),アンダスコア (_)
SHOW LINK コマンドは,VMS ノードに対して定義されているリンクの名前を表示します。
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
リンクの特性が変更されたことを確認するメッセージを表示するかどうかを指定します。省略時の設定では,メッセージは表示されません。/STATE=オプション
リンクの可用性を指定します。 STATE には,次の 2 つのオプションがあります。
ON 実行中の LAT プロトコルでリンクを使用できることを指定する。 OFF リンクを使用できないことを指定する。
省略時の設定では,リンクは使用できます (ON)。
SET LINK コマンドは,次のいずれかの方法で作成した LAT データ・リンクの特性を変更します。
- CREATE LINK コマンドを会話形式で入力する
- SET NODE/STATE=ON コマンドで省略時のリンク LAT$LINK を作成する。ただし,このコマンド実行時に他のリンクが作成されていない場合に限る。
- リンク作成プログラムを実行する
LATCP> SET LINK NETWORK_A /LOG /STATE=ON |
NETWORK_A というリンクのコントローラを起動し,確認メッセージを表示しています。
使用中のローカル・ノードの LAT 特性を指定します。このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。
SET NODE [ノード名]
ノード名
使用中のローカル・ノードの名前を指定します。省略時のノード名は,SYS$NODE を変換したものです。 LAT ノード名は,DECnet ノード名と同じにしてください。現在は DECnet を使用していなくとも将来使用する予定がある場合, SYS$NODE を定義して,DECnet と LAT の両方のノード名として使用してください。LAT ノード名は,16 文字以内の ASCII 文字です。使用できる文字は,次のとおりです。
- 英数字: A 〜 Z,a 〜 z,0 〜 9
- 国際文字セットの一部: ASCII コード 192 〜 253
- 記号: ドル記号 ($),ハイフン (-),ピリオド (.),アンダスコア (_)
/ANNOUNCEMENTS
/NOANNOUNCEMENTS
OpenVMS システムがネットワークに情報をマルチキャストするかどうかを制御します。/NOANNOUNCEMENTS を指定した場合には,LAT サービス・アナウンスメントはローカル・ノードで無効になります。遠隔ノードはローカル・ノードに接続するために, LAT プロトコルのバージョン5.2 以上の LAT サービス・レスポンダ機能に依存しなければなりません。したがって,この修飾子を使用するのは,新しいモデルのターミナル・サーバとホストが提供されているネットワーク環境をお勧めします (すべての LAT ホスト,ターミナル・サーバ,LAT プロトコルのバージョン5.2 以上で動作する PC)。
LAT プロトコルのバージョン5.1 が提供されている環境で /NOANNOUNCEMENTS を指定した場合には,LAT プロトコルのバージョン5.1 を使用しているシステム (たとえば,DECserver 100, 200,および 500 システム) は,LAT サービス・アナウンスメントが無効に設定されたシステムに接続できません。
/CIRCUIT_TIMER[=ミリ秒]
ローカル・ノードから他のサービス・ノードやターミナル・サーバに対して,これらのノードへの接続が有効である間に送られるメッセージの送信間隔を,ミリ秒単位で制御します。この修飾子を使用できるのは,使用中のノードが発信接続を許可している場合だけです (/CONNECTIONS=OUTGOING_ONLY または /CONNECTIONS=BOTH)。送信間隔に小さい値を指定すると,ポートの応答が速くなりますが,サービス・ノードに対する需要が高くなります。 10 ミリ秒から 1,000 ミリ秒までの値を設定してください。
省略時の 80 ミリ秒では,応答時間は妥当で,サービス・ノードに対するオーバヘッドもある程度抑えることができます。実行中や保留中の LAT 接続が存在する場合,このパラメータは変更できません。
/CONNECTIONS=オプション
ローカル・ノードに対して許可できる接続タイプを指定します。 CONNECTIONS には,次の 4 つのオプションがあります。
INCOMING_ONLY ローカル・ノードが着信接続だけを許可することを指定する。 OUTGOING_ONLY ローカル・ノードが発信接続だけを許可することを指定する。スタンドアロン・システムなど,発信接続に伴うオーバヘッドを許容できるシステムに対して指定する。 BOTH ローカル・ノードが着信接続と発信接続の両方を許可することを指定する。スタンドアロン・システムなど,発信接続に伴うオーバヘッドを許容できるシステムに対して指定する。 NONE ローカル・ノードが着信接続と発信接続の両方を禁止することを指定する。
省略時の設定では,ノードは発信接続だけを許可します (OUTGOING_ONLY)。
/CPU_RATING=CPU パワー
/NOCPU_RATING
/CPU_RATING 修飾子は,使用中のローカル・ノードの CPU (central processing unit) パワーを表すレーティング (同じ LAN における他の CPU に対する相対的な値) を設定します。 CPU パワーの値は,1 から 100 までです。ローカル・ノードで提供されるサービスへの接続をターミナル・サーバや VMS ノードが要求したとき,要求元ノードは,サービスを提供するノードの全体的処理レベルおよびメモリ容量にもとづいて,最も高い,すなわち最も好ましいサービス・レーティングを持つサービス・ノードを選択します。この選択処理を,負荷分散と呼びます。
/CPU_RATING 修飾子を使用すれば,使用中のノードで提供するサービスのレーティングを変更できます。高いCPU パワーを指定すると,LAT ドライバが算出するサービス・レーティングは高くなります。最大レーティングは 255 です。小さい値を指定すると,LAT ドライバが算出するサービス・レーティングは,低くなります。この場合,他のノードで提供されるサービスに対しても接続が確立されます。いずれの場合も, LAT ドライバは,より広い範囲の動的サービス・レーティングを計算できます (0 〜 255)。したがって,レーティング値は,サービス・ノードの可用性をより正確に反映します。
省略時の設定では,CPU レーティングは使用されません。 0 は,CPU レーティングを使用しないことを意味します。
/DEVICE_SEED[=値]
新しい LTA 装置に割り当てるユニット番号の省略時の開始番号を,1 から 9999 の範囲で設定します。 $ASSIGN システム・サービスでチャネルを LTA0: に割り当てることによってポートが作成された場合,そのチャネル番号の範囲は /DEVICE_SEED 修飾子で指定した範囲と同じになります。省略時の装置シード値は,/UNIT_NUMBER_MAXIMUM 修飾子で設定する最大ユニット番号の約半分です。会話型ポートと CREATE PORT/LOGICAL コマンドで作成するポートには,指定した装置シード値から最大ユニット番号までの値のユニット番号が設定されます。最大ユニット番号までに到達すると,以降のポートには,使用できるユニット番号の範囲の中で一番低いもの (LTA1:) から割り当てられます。
/UNIT_NUMBER_MAXIMUM 修飾子を指定するたびに,装置シード値は,新たに指定された最大ユニット番号の約半分に再設定されます。
/FORWARD_SESSION_LIMIT[=値]
各出力接続で可能なセッションの数(16〜255の値)を制御します。省略時の設定では, 16のセッションが出力接続で認められます。つまり,16の別々のプロセスがDCLの SET HOST/LATコマンドを同じ遠隔ノードに送信できます。システムのユーザがSET HOST/LATコマンドを入力したときに, LATサーキットのセッション・リミットに到達したことを示すエラー・メッセージ(%LAT-F-VCSESLIM)が表示された場合には, /FORWARD_SESSION_LIMIT修飾子の値を大きくしなければなりません。ただし,この値を変更するときは,接続が確立されていない状態でなければなりません。
/GROUPS=オプション[,...]
リストされているグループに対し,使用中のローカル・ノードで提供されるサービスへのアクセスを許可または禁止します。ネットワーク管理者は,LAT ネットワーク内のターミナル・サーバ・ノード数にもとづき,ターミナル・サーバ・ノードをグループ別に分類します。この結果,1 つのサービス・ノードに接続できるターミナル・サーバ・ノード数が限定されます。
LAT ネットワークでは,最高 256 個のグループに対して 0 〜 255 の番号を設定することができます。省略時の設定では,ターミナル・サーバ・ノードと,発信接続をサポートするノードはすべて,グループ 0 に属しています。入力するグループ・コードが 1 つだけの場合,括弧で囲む必要はありません。使用中のサービス・ノードに許可されているグループのリストを表示するには,SHOW NODE コマンドを使用します。
/GROUPS 修飾子には,オプションがいくつかあります。いずれのオプションでも,複数のグループを指定する方法として次の 2 種類があります。
- グループをコンマで区切る
- 範囲を指定する
オプションは,次のとおりです。
ENABLE= グループ・コード [,...] 使用中のサービス・ノードへのアクセスを指定したグループに許可する。 DISABLE= グループ・コード [,...] 使用中のサービス・ノードへのアクセスを指定したグループに禁止する。指定したグループは,それまでアクセスが許可されていたグループである。 ENABLE= グループ・コード [,...],
DISABLE= グループ・コード [,...]アクセスを許可するグループと禁止するグループを同時に 1 行のコマンド行に指定する方法。次のように, ENABLE と DISABLE を括弧で囲む。 /GROUP=(ENABLE=(10,12),
DISABLE=(1-30))
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