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#2 |
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LATCP> SHOW PORT LTA1 /COUNTERS |
LTA1 装置のカウンタ情報の一覧を表示します。
Port Name: _LTA1: Seconds Since Zeroed: 66 Remote Accesses: 0 Framing Errors: 0 Local Accesses: 0 Parity Errors: 0 Bytes Transmitted: 0 Data Overruns: 0 Bytes Received: 0 Password Failures: 0 Solicitations Accepted: 1 Solicitations Rejected: 1 Incoming Solicits Accepted: 0 Incoming Solicits Rejected: 0 Last disconnect reason code: 18 (%LAT-F-LRJDELETED, queue entry deleted by server)
ローカル・ノード上にキュー登録された要求またはエントリに関する情報を表示します。
SHOW QUEUE_ENTRY [キュー・エントリ識別子]
キュー・エントリ識別子
情報を表示するキュー登録されたエントリの識別子 (ID) を指定します。このパラメータの値を指定しない場合は,キュー登録されたすべてのエントリに関する情報が表示されます。
/BRIEF
キュー登録されたエントリについて,次のような情報を表示します。
- 位置
- エントリ ID
- ソース・ノード
- サービス
- ポート名
これは,省略時の表示内容です。
/FULL
/BRIEF 修飾子によって表示される情報に加えて,各ノードについて次のような情報を表示します。
- ノード・キュー位置
- サービス・キュー位置
- ノード・アドレス
- 要求リンク
SHOW QUEUE_ENTRY コマンドによって,ローカル・ノード上にキュー登録された要求またはエントリに関する情報を表示することができます。コマンド行でキュー・エントリ ID を指定することにより特定のエントリの情報を表示することができます。省略時の設定では,すべてのエントリの情報が表示されます。特定のエントリをキューから削除するには,DELETE QUEUE_ENTRY コマンドを使用します。
#1 |
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LATCP> SHOW QUEUE_ENTRY |
この例では,次のような表示が行われます。
Position Entry ID Source Node Service Port Name -------- -------- ---------------- ---------------- --------- 1 79EC NODE1 LAT_LIMITED 2 7AEC NODE2 LAT_LIMITED 3 7CEC NODE3 LAT_LIMITED
#2 |
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LATCP> SHOW QUEUE_ENTRY/FULL |
この例では,次のような表示が行われます。
Entry ID: 7AEC Remote Node: NODE1 Node Queue Position: 1 Address: 08-00-2B-0A-A0-A0 Service Queue Position: 1 Target Port: Target Service: LAT_LIMITED Soliciting Link: LAT$LINK -------------------------------------------------------------------------------- Entry ID: 7CEC Remote Node: NODE2 Node Queue Position: 2 Address: AA-00-04-00-37-DD Service Queue Position: 2 Target Port: Target Service: LAT_LIMITED Soliciting Link: LAT$LINK
ローカル・ノードが認識する LAT サービスの状態と LAT 特性を表示します。
SHOW SERVICE [サービス名]
サービス名
情報を表示するサービスの名前を指定します。サービス名を指定しない場合,ノードが認識するすべてのサービスの情報が表示されます。このパラメータで有効なワイルドカード文字を使用することができます。例えば,SHOW SERVICE LAT_* コマンドは,接頭辞 LAT_ で始まるすべてのサービスの状態と特性を表示します。
/BRIEF
サービスの状態と識別文字列を表示します。/COUNTERS
サービスのカウンタを表示します。この修飾子は,/BRIEF 修飾子や /FULL 修飾子と併用しないようにしてください。次の表は,カウンタを示しています。
カウンタ 説明 遠隔カウンタ Connections attempted 遠隔ノードが提供するサービスにローカル・ノードが接続しようとした総回数 Connections completed 遠隔ノードが提供するサービスにローカル・ノードが正常接続した総回数 ローカル・カウンタ Connections accepted ローカル・ノードが提供するサービスに対する遠隔ノードからの接続要求を,ローカル・ノードが受け付けた総回数 Connections rejected ローカル・ノードが提供するサービスに対する遠隔ノードからの接続要求を,ローカル・ノードが拒否した総回数 Password failures パスワード違反エラーによって拒否されたサービスへの接続要求の総数
/FULL
サービスの状態,識別文字列,タイプ,サービス特性の設定値を表示します。サービスを提供するすべてのサービス・ノードの状態も表示します。/LOCAL
ローカル・ノードだけが提供するサービスの情報を表示します。この修飾子は,/BRIEF,/COUNTERS,/FULL の各修飾子と併用できます。
サービスに関する情報を表示します。サービス名を指定しない場合,使用中のローカル・ノードが認識するすべてのサービスの情報が表示されます。サービス名は指定せず /LOCAL 修飾子を指定した場合,使用中のローカル・ノードが提供するすべてのサービスの情報が表示されます。/BRIEF,/COUNTERS,/FULL の修飾子により,サービスの状態,識別文字列,タイプ,サービスを提供するすべてのサービス・ノードの状態,サービス特性設定値,サービス・カウンタを表示できます。
#1 |
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LATCP> SHOW SERVICE NODE1 /FULL |
NODE1 というサービスに関する情報を表示しています。このサービスは,ローカル・ノードが提供しています。
Service Name: NODE1 Service Type: General Service Status: Available Connections: Enabled Service Password: Enabled Queueing: N/A Service Ident: NODE1 - Test system Node Name Status Rating Identification LAV On 31 D . LATP Reachable 48 . LITTN Reachable 37 . LTDRV Reachable 82 .
ローカル・ノードが提供するサービス NODE1 が使用可能であり,そのサービス・タイプが一般であることを示しています。これは,専用アプリケーション・サービスの逆である,一般的タイムシェアリング・サービスを意味します。このサービスを提供するすべてのノードの状態も示されています。ローカル・ノードは LAV です。ローカル・ノードの状態は, On,Off,Shut のいずれかです。この例では,On です。その他のノードの状態は,アクセス可能であるかどうかを示しています。 新たな接続を受け付けるサービス・ノードの相対的能力を示すレーティングが表示されています。ローカル・ノードで提供されるサービスの横に表示されている D は,ノード LAV がレーティングを動的に計算することを示します。S の場合,レーティングはシステム管理者によって永久的に設定されることを意味します。
#2 |
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LATCP> SHOW SERVICE OFFICE/FULL |
遠隔ノードが提供する OFFICE というサービスの情報を表示しています。
Service Name: OFFICE Service Status: Available Service Ident: . Node Name Status Rating Identification BURGIL Reachable 121 . DARWIN Reachable 43 .
サービスが使用可能であることを示しています。このサービスを提供するノード BURGIL と DARWIN についても,状態などの情報を表示しています。
サブプロセスを作成し,LATCP セッションを終了せずに DCL コマンドを実行できるようにします。LATCP の SPAWN コマンドは,DCL の SPAWN コマンドと似ています。LATCP セッションに戻るには,DCL の LOGOUT コマンドを入力してサブプロセスを終了するか,または DCL の ATTACH コマンドにより, LATCP を実行しているプロセスにターミナルを戻します。
SPAWN [DCL コマンド]
DCL コマンド
DCL コマンドを指定します。指定した DCL コマンドは,サブプロセスで実行されます。DCL コマンドが終了すると,制御は LATCP に戻ります。DCL コマンドを指定しない場合,サブプロセスが作成されます。ここで,DCL コマンドを実行できます。このサブプロセスを終了するか,または DCL の ATTACH コマンドで親プロセスに戻ることにより, LATCP セッションを続行できます。
SPAWN コマンドの動作は,DCL の SPAWN コマンドとまったく同じです。 LATCP セッションを終了せずに,印刷キューの作成,装置保護の変更,メールへの応答などの DCL コマンドを実行できます。キャプティブ・アカウントで LATCP を実行している場合,このコマンドで DCL にアクセスすることはできません。
LATCP> SPAWN $ |
DCL レベルでサブプロセスを作成しています。DCL コマンドを実行できます。ログアウトするかまたは DCL の ATTACH コマンドを実行すれば,LATCP プロンプトに戻ります。
ローカル・ノードが保持しているリンク・カウンタ,ノード・カウンタ,サービス・カウンタを再設定します。このコマンドを使用するためには,OPER 特権が必要です。
ZERO COUNTERS
なし
/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
カウンタが再設定されたことを確認するメッセージを表示するかどうかを指定します。省略時の設定では,メッセージは表示されません。/LINK[=リンク名]
再設定したいカウンタに対応する,ローカル・ノード上のリンクを指定します。リンク名を指定しない場合,リンク LAT$LINK のカウンタが再設定されます。/NODE[=ノード名]
再設定したいカウンタに対応するノードを指定します。ノード名を指定しない場合,使用中のローカル・ノードのカウンタが再設定されます。/PORT=ポート名
カウンタを再設定したい (ローカル・ノード上の) ポートを指定します。/SERVICE=サービス名
再設定したいカウンタに対応する,ローカル・ノード上のサービスを指定します。
カウンタを再設定します。リンク・カウンタ,ノード・カウンタ,サービス・カウンタを再設定できます。/LINK,/NODE,/SERVICE のいずれかを指定してください。
LATCP> ZERO COUNTERS/SERVICE=LTVM LATCP> SHOW SERVICE LTVM /COUNTERS Service Name: LTVM Seconds Since Zeroed: 9 Connections Attempted: 0 Connections Accepted: 0 Connections Completed: 0 Connections Rejected: 0 Password Failures: 0 |
LTVM というサービスのカウンタを再設定しています。 ZERO COUNTERS コマンドがどのようにカウンタを再設定するかが, SHOW SERVICE コマンドにより表示されています。
14.1 LMCP について
Log Manager Control Program (LMCP)ユーティリティは,DECdtmサービスで使用されるトランザクション・ログを作成し,管理します。
一部のLMCPコマンドはデータを破壊する可能性があります。 LMCPをなぜ使用するかについてと,安全に使用する方法については,『Compaq OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。 |
LMCP により,DEC 分散トランザクション・マネージャ DECdtm サービスで使用するトランザクション・ログを作成し,管理することができます。
RUN SYS$SYSTEM:LMCP
なし
LMCP を起動するには,DCL コマンド・プロンプトに対して RUN SYS$SYSTEM:LMCP と入力します。出力される LMCP> プロンプトに対し,この項で説明する LMCP コマンドを入力できます。LMCP を終了するには,LMCP> プロンプトに対して EXIT コマンドを入力するか,または Ctrl/Z を押します。
14.3 LMCP のコマンド
次の表は,LMCP のコマンドの一覧です。
コマンド | 説明 |
---|---|
CLOSE LOG | トランザクション・ログをクローズし, TP_SERVER プロセスを終了する。 |
CONVERT LOG | トランザクション・ログを作成し,このトランザクション・ログに既存のトランザクション・ログのレコードをコピーする。 |
CREATE LOG | トランザクション・ログを作成する。 |
DUMP | トランザクション・ログの内容を表示する。 |
EXIT | LMCP を終了する。 |
HELP | LMCP コマンドのヘルプを出力する。 |
REPAIR | トランザクションの状態を変更する。 |
SHOW LOG | トランザクション・ログに関する情報を表示する。 |
トランザクション・ログをクローズし,TP_SERVER プロセスを終了します。SYSNAM 特権が必要です。
CLOSE LOG
CLOSE LOG コマンドを使用することにより,次のような操作を行うことができます。
- ローカル・ノードのトランザクション・ログをクローズする。
- ローカル・ノードの TP_SERVER プロセスを終了する。
ノードでトランザクションを実行中である場合,CLOSE LOG コマンドは失敗します。
トランザクション・ログを作成し,既存のトランザクション・ログのレコードをコピーします。CONVERT LOG コマンドは,トランザクション・ログの移動やサイズ変更に使用できます。
重要
ノードにトランザクション・ログがすでに存在する場合に, CONVERT LOG コマンドでトランザクション・ログを作成すると,データを破損する恐れがあります。CONVERT LOG コマンドの使用方法については,『Compaq OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。
次の特権とアクセス権が必要です。
- CMKRNL 特権
- 既存のトランザクション・ログとそのディレクトリへの読み込みアクセス権
- 新しいトランザクション・ログを作成するディレクトリへの読み込みアクセス権と書き込みアクセス権
CONVERT LOG 旧ファイル指定 新ファイル指定
旧ファイル指定
コピーするレコードが格納されているトランザクション・ログのファイル指定省略時値は,次のとおりです。
- ディスクとディレクトリを省略した場合
論理名 SYS$JOURNAL が指すディレクトリでトランザクション・ログが検索されます。SYS$JOURNAL は,エグゼクティブ・モードでシステム論理名テーブルに定義していなければなりません。- ファイル・タイプを省略した場合
.LM$JOURNAL が使用されます。
新ファイル指定
新たに作成するトランザクション・ログのファイル指定DECdtm サービスでトランザクション・ログを使用するには,ファイル名の形式を SYSTEM$node.LM$JOURNAL とする必要があります。node は,ノード名です。
省略時値は,次のとおりです。
- ディスクとディレクトリを省略した場合
新しいトランザクション・ログは,論理名 SYS$JOURNAL が指すディレクトリの中で最初にアクセス可能なディレクトリに作成されます。SYS$JOURNAL は,エグゼクティブ・モードでシステム論理名テーブルに定義していなければなりません。- ファイル・タイプを省略した場合
.LM$JOURNAL が使用されます。
/OWNER=ユーザ識別子
新しいトランザクション・ログの所有者を指定します。『Compaq OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』に従って,UIC 標準形式で所有者を指定してください。
/SIZE=サイズ
新しいトランザクション・ログのサイズをブロック単位で指定します。最小サイズは 100 ブロックです。省略時のサイズは,4,000 ブロックです。
LMCP> CONVERT LOG/SIZE=6000 DISK$LOG2:[LOGFILES]SYSTEM$RED.LM$OLD - _LMCP> DISK$LOG2:[LOGFILES]SYSTEM$RED.LM$JOURNAL |
6,000 ブロックのトランザクション・ログ SYSTEM$RED.LM$JOURNAL を DISK$LOG2:[LOGFILES] というディレクトリに作成しています。次に,ディレクトリ DISK$LOG2:[LOGFILES] の既存トランザクション・ログ SYSTEM$RED.LM$OLD のアクティブなトランザクション・レコードを,すべて新しいトランザクション・ログにコピーしています。
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