Compq OpenVMS
システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル


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#2

LATCP> SHOW LINK LINK_A/COUNTERS

LINK_A というリンクのカウンタを表示しています。


Link Name:    LINK_A 
Device Name:  _ETA6:          
 
Seconds Since Zeroed:            65535 
Messages Received:            18582254     Messages Sent:             3550507 
Multicast Msgs Received:      15096805     Multicast Msgs Sent:        413178 
Bytes Received:             1994694325     Bytes Sent:              290838585 
Multicast Bytes Received:   1528077909     Multicast Bytes Sent:     32637472 
System Buffer Unavailable:        8724     User Buffer Unavailable:      6269 
Unrecognized Destination:            0     Data Overrun:                    0 
 
Receive Errors -                           Transmit Errors - 
   Block Check Error:               No        Excessive Collisions:        No 
   Framing Error:                   No        Carrier Check Failure:       No 
   Frame Too Long:                  No        Short Circuit:               No 
   Frame Status Error:              No        Open Circuit:                No 
   Frame Length Error:              Yes       Frame Too Long:              No 
                                              Remote Failure To Defer:     No 
                                              Transmit Underrun:           No 
                                              Transmit Failure:            No 
 
CSMACD Specific Counters 
------------------------ 
 
Transmit CDC Failure:                0 
 
Messages Transmitted - 
   Single Collision:             43731 
   Multiple Collisions:          73252 
   Initially Deferred:          164508 

SHOW NODE

ノードの状態と LAT 特性を表示します。

形式

SHOW NODE [ノード名]


パラメータ

ノード名

情報を表示するノードの名前を指定します。ノード名を指定しない場合,ローカル・ノードの情報が表示されます。

このパラメータで有効なワイルドカード文字を使用することができます。例えば,SHOW NODE A* コマンドは,文字 A で始まるすべてのノードの状態と特性を表示します。


修飾子

/ALL

使用中のローカル・ノードが認識するすべてのノードの情報を表示します。この修飾子を使用するときは,/FULL と /BRIEF のいずれかの修飾子も指定してください。/FULL と /BRIEF のいずれも指定しない場合,/BRIEF 修飾子を指定したときに出力されるノード状態と識別文字列が表示されます。

/BRIEF

ノード状態と識別文字列を表示します。 /ALL 修飾子を指定した場合の省略時の表示です。

/COUNTERS

ノードのカウンタを表示します。この修飾子は,/BRIEF 修飾子や /FULL 修飾子と併用しないようにしてください。 次の表は, SHOW NODE/COUNTERS で表示されるカウンタを示しています。

カウンタ 説明
Messages received ローカル・ノードが受信した LAT メッセージの総数。遠隔ノードを SHOW NODE コマンドで指定した場合は,その遠隔ノードから受信した LAT メッセージ数
Messages transmitted ローカル・ノードが送信した LAT メッセージの総数。遠隔ノードを SHOW NODE コマンドで指定した場合は,その遠隔ノードに送信した LAT メッセージ数
Slots received ローカル・ノードが受信した LAT スロットの総数。遠隔ノードを SHOW NODE コマンドで指定した場合は,その遠隔ノードから受信したスロット数。スロットとは, 1 つのセッションの情報を格納するメッセージ・セグメントである
Slots transmitted ローカル・ノードが送信した LAT スロットの総数。遠隔ノードを SHOW NODE コマンドで指定した場合は,その遠隔ノードに送信したスロット数
Bytes received ローカル・ノードが受信した LAT 情報の総バイト数。遠隔ノードを SHOW NODE コマンドで指定した場合は,その遠隔ノードから受信したバイト数
Bytes transmitted ローカル・ノードが送信した LAT 情報の総バイト数。遠隔ノードを SHOW NODE コマンドで指定した場合は,その遠隔ノードに送信したバイト数
Multicast bytes received ローカル・ノードが受信した LAT マルチキャスト・バイトの総数
Multicast bytes sent ローカル・ノードが送信した LAT マルチキャスト・バイトの総数
Multicast messages received ローカル・ノードが受信した LAT マルチキャスト・メッセージの総数
Multicast messages sent ローカル・ノードが送信した LAT マルチキャスト・メッセージの総数
No transmit buffer ローカル・ノードが送信時にバッファを使用できなかった総回数
Multicast messages lost LATACP と交信できなかったために LTDRIVER が入力マルチキャスト・メッセージを処理できなかった総回数
Multicast send failures LATACP と交信できなかったために LTDRIVER がマルチキャスト・メッセージを送信できなかった総回数
Controller errors LTDRIVER がデータ・リンク・コントローラ・ドライバと交信できなかった総回数
Last controller error 最後のコントローラ・エラー
Multiple node addresses 前回通知した物理アドレスとは異なるアドレスをノードが自分自身に通知した総回数
Duplicates received ローカル・ノードが受信した重複メッセージの総数。遠隔ノードを SHOW NODE コマンドで指定した場合は,その遠隔ノードから受信した重複メッセージ数。システムの処理速度が低下している場合がある
Messages retransmitted ターミナル・サーバまたは送信接続をサポートする VMS ノードが肯定応答しなかったために,ローカル・ノードが再送信した LAT メッセージの総数。遠隔ノードを SHOW NODE コマンドで指定した場合は,その遠隔ノードに再送信したメッセージ数
Illegal messages received ローカル・ノードが受信した無効書式の LAT メッセージの総数。遠隔ノードを SHOW NODE コマンドで指定した場合は,その遠隔ノードからローカル・ノードが受信した無効書式メッセージ数。無効メッセージはプロトコル・エラーの種類別に分類される。この表の終わりに記載
Illegal slots received ローカル・ノードが受信した無効書式の LAT スロットの総数。遠隔ノードを SHOW NODE コマンドで指定した場合は,その遠隔ノードからローカル・ノードが受信した無効書式スロット数
Solicitations accepted ローカル・ノードからの請求を遠隔ノードが受け付けた総回数。遠隔ノードを SHOW NODE コマンドで指定した場合は,その遠隔ノードが受け付けた請求回数
Solicitations rejected ローカル・ノードからの請求を遠隔ノードが拒否した総回数。遠隔ノードを SHOW NODE コマンドで指定した場合は,その遠隔ノードが拒否した請求回数
Solicitation failures ローカル・ノードによる請求が応答を受信しなかった総回数
Transmit errors データ・リンクが LAT メッセージを送信できなかった総回数
Last transmit error 最後の送信エラー
Virtual circuit timeouts 別のノードへの LAT サーキットがタイムアウトし,規定時間内に有効なメッセージを遠隔ノードが送信できなかった総回数。遠隔ノードを SHOW NODE コマンドで指定した場合は,その遠隔ノードへの接続に対してローカル・ノードがタイムアウトした回数
Discarded output bytes データを LTA 装置に出力する前に内部バッファがオーバフローしたために破棄されたデータ・バイトの総数
User data lost LTDRIVER がバッファ・セッション・データに資源を割り当てられなかった総回数。ユーザ・データは失われ,セッションは停止する
Resource errors LTDRIVER がシステム資源を割り当てられなかった回数
Incoming solicits accepted ローカル・ノードが他のノードからの請求を受け付けた総回数
Incoming solicits rejected ローカル・ノードが他のノードからの請求を拒否した総回数

次に,無効メッセージとしてカウントされるプロトコル・エラーを示します。これらのプロトコル・エラー・メッセージは,対応するカウンタが 0 より大きい場合に表示されます。

/FULL

ノードの状態,識別文字列,LAT プロトコル・バージョン,ノードの特性値を表示します。/ALL 修飾子を指定しなければ,この修飾子が省略時値です。

/STATUS

アクティブなサーキット,セッション,着信キュー・エントリなどのパラメータの統計情報を表示します。各パラメータについて,現在の値,記録されたもっとも高い値,許容されている最大値が表示されます。

/STATUS 修飾子を SHOW NODE コマンドとともに使用する場合, ローカル・ノードの情報しか表示できません (例えば,コマンド SHOW NODE /STATUS FOREIGN_NODE はサポートされていません)。


説明

ノードを指定した場合は指定したノードの情報,指定しない場合は使用中のローカル・ノードの情報を表示します。 /ALL 修飾子を指定した場合,使用中のローカル・ノードが認識するすべてのノードの情報を表示します。修飾子を使用することにより,ノード・カウンタ,ノード状態,ノード識別文字列,使用している LAT プロトコル・バージョン,ノード特性の設定値を表示できます。

#1

LATCP> SHOW NODE/FULL
 

ローカル・ノードに関する情報を表示しています。


Node Name:   LTC                            LAT Protocol Version:      5.2 
Node State:  On               
Node Ident:  LTC - Engineering Development 
 
Incoming Connections:  Enabled              Incoming Session Limit:   None 
Outgoing Connections:  Enabled              Outgoing Session Limit:   None 
Service Responder:     Disabled 
 
Circuit Timer (msec):        80             Keepalive Timer (sec):      20 
Retransmit Limit (msg):      20             Node Limit (nodes):       None 
Multicast Timer (sec):       20             CPU Rating:                  8 
Maximum Unit Number:       9999 
 
User Groups:     43, 73 
Service Groups:  7-9, 13, 23, 40, 43, 45, 66, 72-73, 89, 120-127, 248-255 
 
Service Name     Status      Rating  Identification 
LTVMS            Available     31 D  . 

LTC というローカル・ノードが On 状態にあるため,このノード上に LAT 接続を作成できることを示しています。LTC は,バージョン 5.2 の LAT プロトコルを稼動しています。ノードの識別子は "LTC - Engineering Development" です。これはローカル・ノードであるため,LAN 装置のアドレスは表示されていません。ローカル・ノード上の装置のアドレスを表示するには, SHOW LINK コマンドを使用してください。 例 2 の遠隔ノード状態表示では,ノードのイーサネット・アドレスが表示されています。

着信接続と発信接続の両方がノード LTC に許可されており,セッション数に制限はありません。各種タイマの値と許可されているグループが表示されています。 ローカル・ノードのユーザは,ユーザ・グループ 43 と 73 に属するサービス・ノードにアクセスできます。ローカル・ノードで提供されるサービスにアクセスできるのは,表示されているサービス・グループに属するノードです。

ローカル・ノードの CPU レーティングは 8 であり,サービス LTVMS をノードが提供しています。このサービスは使用可能であり,そのレーティングは 31 D (動的) です。S は,静的レーティングを示します。

#2

LATCP> SHOW NODE/FULL RWWUP

RWWUP という遠隔ノードの情報を表示しています。


Node Name:   RWWUP                          LAT Protocol Version:      5.2 
Node State:  Reachable                      Address:     AA-00-04-00-11-10 
Node Ident:  . 
 
Incoming Connections:  Enabled 
 
Circuit Timer (msec):        80 
Multicast Timer (sec):       20 
 
Service Groups:  7, 13, 42-43, 45, 66, 70-72, 75-82, 88-89 
 
Service Name     Status      Rating  Identification 
NAC              Available     28    . 
SYSMGR           Available     28    . 

遠隔ノード RWWUP はアクセス可能で,バージョン 5.2 の LAT プロトコルを稼動しています。ノード RWWUP のイーサネット・アドレスが表示されています。着信接続が許可されているので,表示されているサービス・グループのいずれかに属しているノードからは,遠隔ノード RWWUP 上のサービスに接続できます。

遠隔ノード RWWUP は,NAC と SYSMGR の 2 つのサービスを提供しており,両方が使用可能です。

#3

LATCP> SHOW NODE/ALL/BRIEF

ローカル・ノードが認識するすべてのノードの情報を表示しています。


Node Name            Status       Identification 
----------------     -----------  ---------------------------------------------- 
ABLAN                Reachable     Unauthorized access is prohibited. 
ASKWEN               Reachable     . 
CHUNK                Reachable     A member of the MAIN VAXcluster 
          . 
          . 
          . 
UTOO                 On            Can be healthy at the Center 
VULCUN               Reachable     Beam me up 
ZENX                 Reachable     ZENX 

ローカル・ノードが認識するすべてのノードについて,アクセス可能であるかどうかという状態と識別子を表示しています。ローカル・ノード UTOO の状態も表示されています。状態値は,On,Off,Shut のいずれかです。この例では,On です。

#4

$ LCP :== $LATCP
$ LCP SHOW NODE /STATUS

この例では,AXP システムで SHOW NODE /STATUS が次の表示を生成しています。


Node Name:   NODE1                       LAT Protocol Version:    5.2 
Node State:  On 
Node Ident:  Test system          
 
                           Current   Highest   Maximum 
                           -------   -------   ------- 
Active Circuits:                 1         2      1023 
Connected Sessions:              1         6    260865 
Incoming Queue Entries:          0         0        24 
Outgoing Queue Entries:          0         1     32767 
Unprocessed Announcements:       0         7       500 
Unprocessed Solicits:            0         2       250 
 
Local Services:                  1         2       255 
Available Services:            188       194       N/A 
Reachable Nodes:               166       172       N/A 
 
Discarded Nodes:                 0 

SHOW PORT

ローカル・ノード上のポートの状態と LAT 特性を表示します。

形式

SHOW PORT [ポート名]


パラメータ

ポート名

情報を表示するポートの名前を指定します。ポート名を指定しない場合,ノード上のすべての LTA n: の特性が表示されます。

ポート名を指定する場合,/APPLICATION,/DEDICATED,/FORWARD, /INTERACTIVE,/LIMITED の各修飾子は使用しないようにしてください。


修飾子

/APPLICATION

すべてのアプリケーション・ポートの表示を出力します。

/BRIEF

ポート・タイプ,ポート状態など,そのポートに対応する遠隔ノード名,ポート,およびサービスを表示します。ポート名を指定しない場合の省略時の表示です。

/COUNTERS

ポート用のカウンタを表示します。この修飾子を /BRIEF 修飾子または /FULL 修飾子とともに使用しないでください。

/DEDICATED

すべての専用ポートの表示を出力します。

/FORWARD

LAT 発信接続と LAT ローカル管理機能のいずれかに使用されているすべての LAT ポートの表示を出力します。

/FULL

次の情報を表示します。

/INTERACTIVE

会話型着信接続に使用されているすべての LAT ポートの表示を出力します。

/LIMITED

システム上の (CREATE PORT /LIMITED または SET PORT /LIMITED コマンドによって確立された) すべての制限された LTA 装置を表示します。

説明

アプリケーション・ポートの場合,SET PORT コマンドで指定した遠隔ノード名,遠隔ポート名,遠隔サービス名を表示します。

専用ポートの場合,SET PORT コマンドで指定したサービス名を表示します。

Interactive であると表示されたポートは,ターミナル・サーバのユーザまたは LAT 発信接続をサポートする VMS ノードのユーザが現在使用しています。

実行中セッションを持つすべてのポートについて,遠隔ノードは遠隔ノード名と遠隔ポート名を使用中のローカル・ノードに送ります。これらの名前が表示されます。


#1

LATCP> SHOW PORT /FULL

SET PORT コマンドの使用例で設定した特性を反映しています。


Local Port Name:   _LTA16:           Local Port Type:  Forward 
Local Port State:  Inactive 
Connected Link: 
 
 Target Port Name:                      Actual Port Name:                     
 Target Node Name:     LATCP$MGMT_PORT  Actual Node Name:                     
 Target Service Name:                   Actual Service Name:                  
 
-------------------------------------------------------------------------------- 
 
Local Port Name:   _LTA17:           Local Port Type:  Interactive 
Local Port State:  Active 
Connected Link:    LAT$LINK 
 
 Target Port Name:                      Actual Port Name:     PORT_1 
 Target Node Name:                      Actual Node Name:     MY_DS200_SERVER 
 Target Service Name:                   Actual Service Name:                  
 
-------------------------------------------------------------------------------- 
 
Local Port Name:   _LTA19:           Local Port Type:  Application (Queued) 
Local Port State:  Active 
Connected Link:    LAT$LINK 
 
 Target Port Name:                      Actual Port Name:                     
 Target Node Name:     TLAT1            Actual Node Name:     TLAT1 
 Target Service Name:  PRINTER          Actual Service Name:  PRINTER           
 
-------------------------------------------------------------------------------- 
 
Local Port Name:   _LTA21:           Local Port Type:  Dedicated 
Local Port State:  Inactive 
Connected Link:   
 
 Target Port Name:                      Actual Port Name:                     
 Target Node Name:                      Actual Node Name:                     
 Target Service Name:  GRAPHICS         Actual Service Name:                  
 
-------------------------------------------------------------------------------- 
 
Local Port Name:   _LTA22:           Local Port Type:  Application (Queued) 
Local Port State:  Active 
Connected Link:    LAT$LINK 
 
 Target Port Name:     LN02             Actual Port Name:     LN02 
 Target Node Name:     TS33EW           Actual Node Name:     TS33EW 
 Target Service Name:                   Actual Service Name:                  
 
-------------------------------------------------------------------------------- 

ローカル・ノード上のすべてのポートの情報を表示しています。 4 種類のポートのそれぞれに関する情報は,次のとおりです。

ターゲット・ポート名,ターゲット・ノード名,ターゲット・サービス名は,SET PORT コマンドで指定した名前です。 これらの名前は,接続を要求するときに遠隔ノードまたはターミナル・サーバに渡されます。

実ポート名,実ノード名,実サービス名は,遠隔ノードが接続要求を受け付けたときに戻す名前です。遠隔ノードが名前を変換した場合,これらの実名称は,SET PORT コマンドで指定したターゲット名と異なる場合があります。たとえば,LAT サービス名に対する接続を受け付けたとき,ターミナル・サーバは,通常,実際の接続先であるポートの名前を戻します。


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