Compq OpenVMS
システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル


前へ 次へ 目次 索引


@ (実行プロシージャ)

SHOW CLUSTER コマンドを格納しているコマンド・プロシージャ・ファイルを実行します。

形式

@ ファイル指定


パラメータ

ファイル指定

実行するコマンドを格納しているファイルの名前を指定します。ファイル・タイプを省略した場合,省略時のファイル・タイプ COM が使用されます。ワイルドカード文字は,ファイル指定に使用できません。

修飾子

なし

説明

実行プロシージャ (@) コマンドは,1 つのファイルに格納されている複数の SHOW CLUSTER コマンドを実行します。たとえば,SHOW CLUSTER 表示をカスタマイズするコマンド群を,1 つのコマンド・プロシージャ・ファイルにまとめて格納することができます。 SHOW CLUSTER コマンドであれば,どれでもコマンド・プロシージャに含めることができます。

コマンド・プロシージャは,16 レベルまでネストすることができます。

SHOW CLUSTER は,論理名 SHOW_CLUSTER$INIT が指すディレクトリでコマンド・プロシージャを検索します。SHOW_CLUSTER$INIT が定義されていない場合やディレクトリ指定を含んでいない場合,現在の省略時のディレクトリにおいてコマンド・プロシージャの検索が行われます。



COMMAND> @MYFILE

この例では,MYFILE.COM というコマンド・プロシージャを実行しています。ファイル・タイプが指定されていないので,COM が使用されています。

ADD CIRCUITS

現在許可されているすべての CIRCUITS クラス・フィールドを, SHOW CLUSTER 表示に追加します。CIRCUITS クラスには,クラスタ内のシステムの仮想サーキットに関する情報が含まれます。

形式

ADD CIRCUITS [/修飾子[,...]]


パラメータ

なし

修飾子

/ALL

クラスのすべてのフィールドを表示に追加することを指定します。

/TYPE=ALL

形成サーキット,オープン・サーキット,クローズ・サーキットを含む,すべての種類のサーキットを表示に含めることを指定します。

/TYPE=OPEN

/TYPE=NOOPEN

オープン・サーキットまたは非オープン・サーキットを表示に追加するかどうかを制御します。

説明

ADD CIRCUITS コマンドは,CIRCUITS クラス情報を SHOW CLUSTER 表示に追加します。この情報には,現在許可されているすべての CIRCUITS クラス・フィールドのデータが含まれます。省略時の設定で許可されるフィールドは,RPORT_NUM (遠隔ポート番号),RP_TYPE (遠隔ポート・タイプ),CIR_STATE (サーキット状態) です。 CIRCUITS クラス・フィールドの種類については,ADD (フィールド) コマンドを参照してください。

ADD CIRCUITS コマンドと REMOVE CIRCUITS コマンドを使用することにより,CIRCUITS クラス情報を表示するかどうか指定できます。 CIRCUITS クラスを表示からいったん削除した後,そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると,削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。CIRCUITS クラスを削除して新しい CIRCUITS クラス・フィールドを追加すると,削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され,新しく追加したフィールドだけが表示されます。


#1

COMMAND> ADD CIRCUITS

このコマンドは,CIRCUITS クラス情報を表示に追加しています。この情報には,すべての種類のサーキットについて,許可されている CIRCUITS クラス・フィールドがすべて含まれます。

#2

COMMAND> ADD CIRCUITS/TYPE=OPEN

このコマンドは,すべてのオープン・サーキットを SHOW CLUSTER 表示に追加しています。

#3

COMMAND> REMOVE CIRCUITS
COMMAND> ADD RP_OWNER
COMMAND> REMOVE CIRCUITS
   .
   .
   .
COMMAND> ADD CIRCUITS

まず,REMOVE CIRCUITS コマンドが CIRCUITS クラスを表示から削除しています。次に,ADD RP_OWNER コマンドが CIRCUITS クラス・フィールド RP_OWNER を表示に追加しています。この結果,他の CIRCUITS クラス・フィールドは,すべて禁止されます。再び CIRCUITS クラスを削除して追加したときに表示されるのは, RP_OWNER フィールドだけです。

ADD CLUSTER

現在許可されているすべての CLUSTER クラス・フィールドを, SHOW CLUSTER 表示に追加します。

形式

ADD CLUSTER


パラメータ

なし

修飾子

/ALL

クラス内のすべてのフィールドを表示に追加することを指定します。

説明

ADD CLUSTER コマンドは,CLUSTER クラス情報を SHOW CLUSTER 表示に追加します。この情報には,現在許可されているすべての CLUSTER クラス・フィールドのデータが含まれます。省略時の設定で許可されるフィールドは,CL_EXPECTED_VOTES (クラスタ・ボート予想数),CL_QUORUM (クラスタ・クォーラム), CL_VOTES (クラスタ・ボート),QF_VOTE (クォーラム・ディスクがボートを提供する),CL_MEMBERS (現在のクラスタ・メンバ),FORMED (クォーラムが形成された時間),LAST_TRANSITION (クラスタ・メンバシップにおける最後の変更)です。 CLUSTER クラス・フィールドの種類については,ADD (フィールド) コマンドを参照してください。

ADD CLUSTER コマンドと REMOVE CLUSTER コマンドを使用することにより, CLUSTER クラス情報を表示するかどうか指定できます。 CLUSTER クラスを表示からいったん削除した後,そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると,削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。CLUSTER クラスを削除して新しい CLUSTER クラス・フィールドを追加すると,削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され,新しく追加したフィールドだけが表示されます。


#1

COMMAND> ADD CLUSTER

このコマンドは,CLUSTER クラス情報を表示に追加しています。この情報には,許可されている CLUSTER クラス・フィールドがすべて含まれます。

#2

COMMAND> REMOVE CLUSTER
COMMAND> ADD CL_QUORUM
COMMAND> REMOVE CLUSTER
   .
   .
   .
COMMAND> ADD CLUSTER

まず,REMOVE CLUSTER コマンドが CLUSTER クラスを表示から削除しています。次に,ADD CL_QUORUM コマンドが CLUSTER クラス・フィールド CL_QUORUM を表示に追加しています。この結果,他の CLUSTER クラス・フィールドは,すべて禁止されます。再び CLUSTER クラスを削除して追加したときに表示されるのは, CL_QUORUM フィールドだけです。

ADD CONNECTIONS

現在許可されているすべての CONNECTIONS クラス・フィールドを, SHOW CLUSTER 表示に追加します。特定の状態や名前の接続だけを追加することもできます。

形式

ADD CONNECTIONS [/修飾子[,...]]


パラメータ

なし

修飾子

/ALL

クラス内のすべてのフィールドを表示に追加することを指定します。

/NAME=ALL

REMOVE CONNECTIONS/NAME=ローカル・プロセス名 を実行して表示から削除したプロセスを復元します。

/NAME=ローカル・プロセス名

指定したローカル・プロセス名に対応する接続を追加します。ローカル・プロセス名は,CONNECTIONS クラスの LOC_PROC_NAME フィールドに表示されます。

ローカル・プロセス名は 16 文字以内です。短縮名を使用した場合,その名前に一致するすべてのローカル・プロセス名が追加されます。

/TYPE=ALL

各サーキット上のすべての種類の接続を表示することを指定します。接続状態の種類については,ADD (フィールド) コマンドの CON_STATE フィールドの説明を参照してください。修飾子を付けないで ADD CONNECTIONS コマンドを実行すると,すべての種類の接続が表示されます。

/TYPE=OPEN

/TYPE=NOOPEN

オープン状態と非オープン状態のどちらの接続を SHOW CLUSTER 表示に追加するかを制御します。

説明

ADD CONNECTIONS コマンドは,CONNECTIONS クラス情報を SHOW CONNECTIONS 表示に追加します。この情報には,現在許可されているすべての CONNECTIONS クラス・フィールドのデータが含まれます。省略時の設定で許可されるフィールドは,LOC_PROC_NAME (ローカル・プロセス名) と CON_STATE (接続状態) です。 CONNECTIONS クラス・フィールドの種類については,ADD (フィールド) コマンドを参照してください。

ADD CONNECTIONS コマンドと REMOVE CONNECTIONS コマンドを使用することにより,CONNECTIONS クラス情報を表示するかどうか指定できます。CONNECTIONS クラスを表示からいったん削除した後,そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると,削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。CONNECTIONS クラスを削除して新しい CONNECTIONS クラス・フィールドを追加すると,削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され,新しく追加したフィールドだけが表示されます。


#1

COMMAND> ADD CONNECTIONS

このコマンドは,CONNECTIONS クラス情報を表示に追加しています。この情報には,許可されている CONNECTIONS クラス・フィールドがすべて含まれます。

#2

COMMAND> ADD CONNECTIONS/NAME=(MSCP$DISK,VMS$VAXcluster)

コノコマンドは,MSCP$DISK と VMS$VAXcluster の 2 つのプロセスに対応するすべての接続を,SHOW CLUSTER 表示に追加しています。

#3

COMMAND> ADD CONNECTIONS/TYPE=OPEN

このコマンドは,すべてのオープン接続を SHOW CLUSTER 表示に追加しています。

#4

COMMAND> REMOVE CONNECTIONS
COMMAND> ADD SCS_STATE
COMMAND> REMOVE CONNECTIONS
   .
   .
   .
COMMAND> ADD CONNECTIONS

まず,REMOVE CONNECTIONS コマンドが CONNECTIONS クラスを表示から削除しています。次に,ADD SCS_STATE コマンドが CONNECTIONS クラス・フィールド SCS_STATE を表示に追加しています。この結果,他の CONNECTIONS クラス・フィールドは,すべて禁止されます。再び CONNECTIONS クラスを削除して追加したときに表示されるのは, SCS_STATE フィールドだけです。

ADD COUNTERS

現在許可されているすべての COUNTERS クラス・フィールドを, SHOW CLUSTER 表示に追加します。

形式

ADD COUNTERS


パラメータ

なし

修飾子

/ALL

クラス内のすべてのフィールドを表示に追加することを指定します。

説明

ADD COUNTERS コマンドは,COUNTERS クラス情報を SHOW COUNTERS 表示に追加します。この情報には,現在許可されているすべての COUNTERS クラス・フィールドのデータが含まれます。省略時の設定で許可されるフィールドは,DGS_SENT (送信したデータグラム), DGS_RCVD (受信したデータグラム),MSGS_SENT (送信したメッセージ), MSGS_RCVD (受信したメッセージ)です。 COUNTERS クラス・フィールドの種類については,ADD (フィールド) コマンドを参照してください。

ADD COUNTERS コマンドと REMOVE COUNTERS コマンドを使用することにより,COUNTERS クラス情報を表示するかどうか指定できます。 COUNTERS クラスを表示からいったん削除した後,そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると,削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。COUNTERS クラスを削除して新しい COUNTERS クラス・フィールドを追加すると,削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され,新しく追加したフィールドだけが表示されます。


#1

COMMAND> ADD COUNTERS

このコマンドは,COUNTERS クラス情報を表示に追加しています。この情報には,許可されている COUNTERS クラス・フィールドがすべて含まれます。

#2

COMMAND> REMOVE COUNTERS
COMMAND> ADD MSGS_SENT
COMMAND> REMOVE COUNTERS
   .
   .
   .
COMMAND> ADD COUNTERS

まず,REMOVE COUNTERS コマンドが COUNTERS クラスを表示から削除しています。次に,ADD MSGS_SENT コマンドが COUNTERS クラス・フィールド MSGS_SENT を表示に追加しています。この結果,他の COUNTERS クラス・フィールドは,すべて禁止されます。再び COUNTERS クラスを削除して追加したときに表示されるのは, MSGS_SENT フィールドだけです。

ADD CREDITS

現在許可されているすべての CREDITS クラス・フィールドを, SHOW CLUSTER 表示に追加します。

形式

ADD CREDITS


パラメータ

なし

修飾子

/ALL

クラス内のすべてのフィールドを表示に追加することを指定します。修飾子を付けないで ADD CREDITS コマンドを実行すると,すべての CREDITS クラス・フィールドが表示されます。

説明

ADD CREDITS コマンドは,CREDITS クラス情報を SHOW CREDITS 表示に追加します。この情報には,現在許可されているすべての CREDITS クラス・フィールドのデータが含まれます。省略時の設定では,すべての CREDITS クラス・フィールドが許可されます。 CREDITS クラス・フィールドの種類については,ADD (フィールド) コマンドを参照してください。

ADD CREDITS コマンドと REMOVE CREDITS コマンドを使用することにより, CREDITS クラス情報を表示するかどうか指定できます。 CREDITS クラスを表示からいったん削除した後,そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると,削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。CREDITS クラスを削除して新しい CREDITS クラス・フィールドを追加すると,削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され,新しく追加したフィールドだけが表示されます。


#1

COMMAND> ADD CREDITS

このコマンドは,CREDITS クラス情報を表示に追加しています。この情報には,許可されている CREDITS クラス・フィールドがすべて含まれます。

#2

COMMAND> REMOVE CREDITS
COMMAND> ADD MIN_REC
COMMAND> REMOVE CREDITS
   .
   .
   .
COMMAND> ADD CREDITS

まず,REMOVE CREDITS コマンドが CREDITS クラスを表示から削除しています。次に,ADD MIN_REC コマンドが CREDITS クラス・フィールド MIN_REC を表示に追加しています。この結果,他の CREDITS クラス・フィールドは,すべて禁止されます。再び CREDITS クラスを削除して追加したときに表示されるのは, MIN_REC フィールドだけです。

ADD ERRORS

現在許可されているすべての ERRORS クラス・フィールドを, SHOW CLUSTER 表示に追加します。

形式

ADD ERRORS


パラメータ

なし

修飾子

/ALL

クラス内のすべてのフィールドを表示に追加することを指定します。修飾子を付けないで ADD ERRORS コマンドを実行すると,すべての ERRORS クラス・フィールドが表示されます。

説明

ADD ERRORS コマンドは,ERRORS クラス情報を SHOW ERRORS 表示に追加します。この情報には,現在許可されているすべての ERRORS クラス・フィールドのデータが含まれます。省略時の設定では,すべての ERRORS クラス・フィールドが許可されます。 ERRORS クラス・フィールドの種類については,ADD (フィールド) コマンドを参照してください。

ADD ERRORS コマンドと REMOVE ERRORS コマンドを使用することにより, ERRORS クラス情報を表示するかどうか指定できます。 ERRORS クラスを表示からいったん削除した後,そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると,削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。ERRORS クラスを削除して新しい ERRORS クラス・フィールドを追加すると,削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され,新しく追加したフィールドだけが表示されます。


#1

COMMAND> ADD ERRORS

このコマンドは,ERRORS クラス情報を表示に追加しています。この情報には,許可されている ERRORS クラス・フィールドがすべて含まれます。

#2

COMMAND> REMOVE ERRORS
COMMAND> ADD ERT_MAX
COMMAND> REMOVE ERRORS
   .
   .
   .
COMMAND> ADD ERRORS

まず,REMOVE ERRORS コマンドが ERRORS クラスを表示から削除しています。次に,ADD ERT_MAX コマンドが ERRORS クラス・フィールド ERT_MAX を表示に追加しています。この結果,他の ERRORS クラス・フィールドは,すべて禁止されます。再び ERRORS クラスを削除して追加したときに表示されるのは, ERT_MAX フィールドだけです。


前へ 次へ 目次 索引