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PEDRIVER に対して,指定された LAN 装置の使用を停止するように指示します。 LAN 装置で PEDRIVER を停止させるオリジナルの (また,今もサポートされている) 手段は SYS$EXAMPLES:LAVC$START_BUS です。
注意
SYS$EXAMPLES:LAVC$STOP_BUS では,クラスタの各メンバに対して少なくとも 1 つのパスを保守していないと,システムが CLUEXIT になることがあります。
STOP LAN_DEVICE LAN 装置名
LAN 装置名[,LAN 装置1,LAN 装置2,...]
特定の LAN 装置を含めます。指定にはワイルドカードを使用できます。/EXCLUDE 修飾子を指定すると LAN 装置を除外できます。
SHOW LAN_DEVICE コマンドを使用すると,装置名を表示できます。
/EXCLUDE[=(LAN 装置名1,LAN 装置名2,...)]
特定の LAN 装置を除外します。指定にはワイルドカードを使用できます。SHOW LAN_DEVICE コマンドを使用すると,装置名を表示できます。
SCACP> STOP LAN_DEVICE EWA |
LAN 装置 EWA の PEDRIVER を停止します。
PEDRIVER トレースを停止します。 SHOW TRACE コマンドを使用すると,それまで記録したトレース・データを読むことができます。トレース動作を初期設定に戻すには, SET TRACE/DEFAULT コマンドを入力します。
このコマンドは,コンパックのサービス担当および OpenVMS Engineering 部門の使用に限定されています。トレース用コマンドとその出力は今後のリリースで変更する可能性があります。 |
STOP TRACE
なし。
なし。
SCACP> STOP TRACE |
PEDRIVER トレースを停止します。
19.1 SHOW CLUSTER について
OpenVMS のShow Clusterユーティリティ (SHOW CLUSTER) は, OpenVMS Cluster 内のノードを監視し,クラスタの動作と性能に関する情報を表示します。SHOW CLUSTER は,システム通信サービス (SCS) データベース,接続管理データベース,ポート・データベースから情報を収集します。SHOW CLUSTER が出力する情報は, 表 19-1 に示すクラスに分類されます。
クラス | 説明 |
---|---|
CIRCUITS | ローカル・ポート名,遠隔ポートのタイプと番号,サーキット上の接続数,サーキット状態など,システム上の仮想サーキットに関する情報 |
CLUSTER | OpenVMS Cluster を作成した時間,最後にシステムが VMScluster に追加または削除された時間,OpenVMS Cluster クォーラムなど,一般的な OpenVMS Cluster 情報 |
CONNECTIONS | ローカル・プロセスと遠隔プロセスの名前,接続の状態など,仮想サーキットを通して確立する接続の情報 |
COUNTERS | アプリケーション・データグラム数,送受信したアプリケーション・メッセージ数など,接続トラフィックの累積統計 |
CREDITS | 各接続の送信クレジットと受信クレジット |
ERRORS | 各ポートで発生したエラー数と,これらのポートの再初期化関連情報 |
LOCAL_PORTS | 各ポートの名前,番号,状態,各ポートのキューのエントリ数など,OpenVMS Cluster に対するローカル・システム・インタフェース情報 |
MEMBERS | 各ノードの識別番号,クォーラム状態,接続状態などのノード固有情報 |
SYSTEMS | ノード識別番号,ノード名,ハードウェア・タイプ,ソフトウェア・バージョンなど,OpenVMS Cluster 内のすべてのシステムに関する情報 |
各クラスは,複数のデータ・フィールドで構成されます。たとえば,CIRCUITS クラスのフィールドは 11 個,ERRORS クラスは 3 個,SYSTEMS クラスは 10 個あります。ADD (フィールド) コマンドの項に,クラスごとのフィールドを一覧しています。
SHOW CLUSTER は,必要に合わせてクラスやフィールドを追加または削除し,必要な情報を表示するようにカスタマイズできます。たとえば,CLUSTER クラスや LOCAL_PORTS クラスに属するフィールドを追加すると,そのクラスの情報を表示する欄が表示に追加されます。
省略時の設定では,SYSTEMS クラスの NODE フィールドと SOFTWARE フィールド,MEMBERS クラスの STATUS フィールドが表示されます。 図 19-1 は,HW_TYPE,VOTES,TRANSITION_TIME のフィールドを省略時の表示に追加した表示のカスタマイズ例です。
図 19-1 SHOW CLUSTER レポート
SHOW CLUSTER は,ほぼ 100 フィールドのデータを網羅しているので, 画面に収まらなくなることがよくあります。このため,表示を制御する,次のメカニズムが用意されています。
SHOW CLUSTER には多くの修飾子とコマンド,1 つの定義可能キーパッドがあり,それらを利用して表示をカスタマイズすることができます。具体的には,ウィンドウの位置を変更したり,ウィンドウの内容をスクロールしたり,表示を更新する間隔を変更したりできます。この章では,SHOW CLUSTER の修飾子とコマンドに関するリファレンス情報を記載します。キーパッドの使用方法については, 付録 I を参照してください。
SHOW CLUSTER コマンドに慣れてくると,自分にとって本当に必要なクラスやフィールドが分かってきます。スタートアップ初期化ファイルを作成すれば,ユーザ独自の省略時のレポート・フォーマットを設定できます。また,SHOW CLUSTER を会話形式で使用する,コマンド・プロシージャの作成やキーパッドの指定もできます。
SHOW CLUSTER の出力をカスタマイズすると,インストレーションに関連するデータだけを表示できます。 SHOW_CLUSTER$INIT:SHOW_CLUSTER.INI という初期化ファイルの作成については,『Compaq OpenVMS システム管理者マニュアル (下巻)』を参照してください。
SHOW CLUSTER のキーパッドをカスタマイズすると,省略時のキーパッドの機能をサイト固有の機能に再定義できます。SHOW CLUSTER のキーパッド・コマンドについては
付録 I を参照してください。
19.2 SHOW CLUSTER 使用法の要約
Show Cluster ユーティリティ (SHOW CLUSTER) は,OpenVMS Cluster システムの動作と性能を監視し,省略時のターミナルまたは指定した装置またはファイルに情報を出力します。
SHOW CLUSTER [/修飾子[,...]]
なし使用法の要約 SHOW CLUSTER を起動するには,次のコマンドを入力します。
$ SHOW CLUSTER |
SHOW CLUSTER コマンドを修飾子を付けずに指定すると, 1 つのクラスタ・レポートが表示され,制御は DCL レベルに戻ります。 SHOW CLUSTER のレポートを連続して表示するには,次のコマンドを入力します。
$ SHOW CLUSTER/CONTINUOUS |
連続表示モードでは,各種の SHOW CLUSTER コマンドでレポート出力を制御できます。/OUTPUT 修飾子を付けて SHOW CLUSTER コマンドを入力すれば,SYS$OUTPUT ではなく,ファイルや装置に出力できます。
連続表示モードを終了して DCL レベルに戻るには,EXIT コマンドを入力するか,または Ctrl/Z を押します。画面を消去せずに SHOW CLUSTER を終了するには Ctrl/C,SHOW CLUSTER を中断するには Ctrl/Y を押します。
19.3 SHOW CLUSTER の修飾子
この節では,SHOW CLUSTER 修飾子について,例を挙げて説明します。次の表は,修飾子の一覧です。
修飾子 | 説明 |
---|---|
/BEGINNING=時間 | SHOW CLUSTER セッションを開始する時間を指定する。 |
/CONTINUOUS | SHOW CLUSTER の表示を連続的に更新するかどうかを制御する。 |
/ENDING=時間 | SHOW CLUSTER セッションを終了する時間を指定する。 |
/INTERVAL=秒数 | 画面上に情報が表示されてから,更新されるまでの秒数を指定する。 |
/OUTPUT=ファイル指定 | 現在の SYS$OUTPUT 装置ではなく,指定したファイルに SHOW CLUSTER の出力を送信する。 |
SHOW CLUSTER セッションを開始する時間を指定します。絶対時刻とデルタ時間のいずれも使用できます。また,両方を組み合わせて指定することもできます。『Compaq OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』に記述された時間値構文規則に従ってください。将来の時間を指定すると,その指定した時間までプロセスはハイバネート状態となります。この修飾子に /OUTPUT と /ENDING の修飾子を付けて指定すると,ユーザが直接起動することなく SHOW CLUSTER を実行できます。
/BEGINNING =時間
時間
[dd-mmm-yyyy[:]][hh:mm:ss.cc] の形式による絶対時刻,または [dddd-][hh:mm:ss.cc] の形式によるデルタ時間で時間を指定します。絶対時刻とデルタ時間を組み合わせて指定することもできます。『Compaq OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』に記述された時間値構文規則に従ってください。
#1 |
---|
$ SHOW CLUSTER/BEGINNING=31-OCT-2000:20:30 |
絶対時刻を指定しています。2000 年 10 月 31 日 20 時 30 分に,単一表示モードで出力されます。
#2 |
---|
$ SHOW CLUSTER/CONTINUOUS/BEGINNING=31-OCT-2000:21:30 |
絶対時刻を指定しています。2000 年 10 月 31 日 21 時 30 分に,連続表示モードで開始されます。
#3 |
---|
$ SHOW CLUSTER/BEGINNING=7-:30 |
デルタ時間を指定しています。今から 7 日と 30 分後に,単一表示モードで出力されます。
連続的に SHOW CLUSTER 表示を更新するかどうかを制御します。この修飾子を省略した場合,単一表示モードで出力されます。出力後,制御は DCL コマンド・レベルに戻ります。連続表示モードで SHOW CLUSTER を実行すれば,SHOW CLUSTER コマンドで表示を制御できます。
/CONTINUOUS
$ SHOW CLUSTER/CONTINUOUS |
15 秒ごとに更新される連続レポートの表示を開始しています。
SHOW CLUSTER セッションを終了する時間を指定します。絶対時刻とデルタ時間のいずれも使用できます。また,両方を組み合わせて指定することもできます。『Compaq OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』に記述された時間値構文規則に従ってください。この修飾子に /BEGINNING と /OUTPUT の修飾子を付けて指定すると,ユーザが直接起動することなく SHOW CLUSTER を実行できます。
/ENDING =時間
時間
[dd-mmm-yyyy[:]][hh:mm:ss.cc] の形式による絶対時刻,または [dddd-][hh:mm:ss.cc] の形式によるデルタ時間で時間を指定します。絶対時刻とデルタ時間を組み合わせて指定することもできます。『Compaq OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』に記述された時間値構文規則に従ってください。
$ SHOW CLUSTER/CONTINUOUS/ENDING=31-OCT-2000:15:30 |
連続表示モードで今から出力を開始し,2000 年 10 月 31 日 15 時 30 分に終了します。
画面上に情報を表示してから,更新するまでの秒数を指定します。省略時の設定では15 秒です。
/INTERVAL =秒数
秒数
秒単位による表示更新の間隔
$ SHOW CLUSTER/INTERVAL=5 |
5 秒ごとに更新される連続レポートを表示しています。
現在の SYS$OUTPUT 装置ではなく,指定したファイルにSHOW CLUSTER の出力を送ります。
SHOW CLUSTER の出力は,ファイル・タイプや装置タイプにかかわりなく,必ず印刷可能なファイル形式です。132 個までの欄を出力できます。また,あらゆるファイル,ターミナル,印刷装置に送信できます。
WRITE コマンドでも,ファイルへの出力を指定できます。
/OUTPUT =ファイル指定
ファイル指定
SHOW CLUSTER の出力先とするファイルまたは装置の名前。省略時のファイル名は,SHOW_CLUSTER.LIS です。SYS$OUTPUT 以外の装置名を指定すれば,その装置に出力できます。
$ SHOW CLUSTER/OUTPUT=[OMALLEY]CLUSTER |
レポートを作成し,OMALLEY というディレクトリのファイル CLUSTER.LIS;1 に出力しています。
連続表示モードでは,各種の SHOW CLUSTER のコマンドを使用してセッションを制御できます。次の表は, SHOW CLUSTER のコマンドの一覧です。
コマンド名 | 説明 |
---|---|
@ (実行プロシージャ) | SHOW CLUSTER コマンドを格納しているコマンド・プロシージャ・ファイルを実行する。 |
ADD CIRCUITS | 現在許可されているすべての CIRCUITS クラス・フィールドを,SHOW CLUSTER 表示に追加する。 |
ADD CLUSTER | 現在許可されているすべての CLUSTER クラス・フィールドを,SHOW CLUSTER 表示に追加する。 |
ADD CONNECTIONS | 現在許可されているすべての CONNECTIONS クラス・フィールドを,SHOW CLUSTER 表示に追加する。状態別や名前別に追加することもできる。 |
ADD COUNTERS | 現在許可されているすべての COUNTERS クラス・フィールドを,SHOW CLUSTER 表示に追加する。 |
ADD CREDITS | 現在許可されているすべての CREDITS クラス・フィールドを,SHOW CLUSTER 表示に追加する。 |
ADD ERRORS | 現在許可されているすべての ERRORS クラス・フィールドを,SHOW CLUSTER 表示に追加する。 |
ADD (フィールド) | SHOW CLUSTER 情報の特定のフィールドの表示を許可する。 |
ADD LOCAL_PORTS | 現在許可されているすべての LOCAL_PORTS クラス・フィールドを,SHOW CLUSTER 表示に追加する。 |
ADD MEMBERS | 現在許可されているすべての MEMBERS クラス・フィールドを,SHOW CLUSTER 表示に追加する。 |
ADD SYSTEMS | アクティブ・システムのすべてまたは一部について,現在許可されているすべての SYSTEMS クラス・フィールドを SHOW CLUSTER 表示に追加する。 |
DEFINE/KEY | 等価文字列と属性を,ターミナル・キーボードのキーに対応づける。 |
DESELECT | 選択されているウィンドウを選択解除する。 |
EXIT | SHOW CLUSTER 表示を終了し,制御を DCL コマンド・レベルに戻す。 |
HELP | SHOW CLUSTER のコマンド,パラメータ,修飾子に関するヘルプ情報を,オンラインで出力する。Ctrl/Z を入力すると,終了する。 |
INITIALIZE | フィールド名,クラス名,フィールド幅を,元の省略時の値に再設定する。また,REMOVE SYSTEMS コマンドで表示から削除されていたシステムを復元する。 |
MOVE | 選択したウィンドウを指定した位置に移動する。 |
PAN | 表示の視点を移動する。 |
REFRESH | 画面をクリアし,外字を削除し,すべてのフィールドを更新する。 |
REMOVE CIRCUITS | SHOW CLUSTER 表示から CIRCUITS クラス情報を削除する。 |
REMOVE CLUSTER | SHOW CLUSTER 表示から CLUSTER クラス情報を削除する。 |
REMOVE CONNECTIONS | SHOW CLUSTER 表示から CONNECTIONS クラス情報を削除する。 |
REMOVE COUNTERS | SHOW CLUSTER 表示から COUNTERS クラス情報を削除する。 |
REMOVE CREDITS | SHOW CLUSTER 表示から CREDITS クラス情報を削除する。 |
REMOVE ERRORS | SHOW CLUSTER 表示から ERRORS クラス情報を削除する。 |
REMOVE (フィールド) | SHOW CLUSTER 情報の特定のフィールドの表示を削除する。 |
REMOVE LOCAL_PORTS | SHOW CLUSTER 表示から LOCAL_PORTS クラス情報を削除する。 |
REMOVE MEMBERS | SHOW CLUSTER 表示から MEMBERS クラス情報を削除する。 |
REMOVE SYSTEMS | SHOW CLUSTER 表示から SYSTEMS クラス情報を削除する。 |
SAVE | 現在の表示を作成するスタートアップ初期化ファイルまたはコマンド・プロシージャを作成する。このスタートアップ初期化ファイルやコマンド・プロシージャを使用すれば,同じ表示を復元できる。 |
SCROLL | ウィンドウをスクロールする。 |
SELECT | スクロールまたは移動の対象ウィンドウを指定する。 |
SET AUTO_POSTIONING | ウィンドウの自動位置決定機能を許可する。 |
SET (フィールド) | 特定のフィールドの特性を変更する。 |
SET FUNCTION | SHOW CLUSTER 機能 EDIT,MOVE,PAN, SCROLL のいずれかを許可する。 |
SET INTERVAL | 表示更新間隔を変更する。省略時の時間間隔は 15 秒である。 |
SET SCREEN | 最大 511 カラムで構成される表示をターミナルに設定する。 |
WRITE | ハードコピー装置で印刷できるファイルに現在の表示を出力する。 |
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