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VAX システムで,追加の装置のための I/O データベース制御ブロックを作成します。また,ドライバがロードされていなければ,適切なドライバをロードします。通常は,非標準的な装置と I/O ドライバをシステムに追加するために使用されます。CMKRNL 特権が必要です。Alpha システムでは,SYSMAN コマンドの IO CONNECT を使用してください。
注意
システムはほとんどエラー検査を行いませんので, CONNECT コマンドの発行には十分注意を払ってください。たとえば,装置名のスペルを間違えると入出力データベースに損傷を与え,システムに障害を起こす原因になる可能性があります。
CONNECT 装置名/[NO]ADAPTER=アダプタ指定/CSR=aaaa/VECTOR=nnCONNECT CONSOLE [/REMOTE]
装置名
I/O データベースに制御ブロックを追加する装置の名前を指定します。次の形式があります。
devcu
形式の説明:
dev 装置タイプ c コントローラ u ユニット
たとえば,LPA0 は,ユニット番号 0 のコントローラ Aにあるライン・プリンタ(LP) を表します。装置名を指定する場合は,末尾にコロン (:) を付けないようにしてください。
CONSOLE
コンソール・ブロック記憶装置ドライバをロードし,接続します。コンソール装置名は,一般には CSA1 ですが,システム・タイプによっては異なることがあります。
/ADAPTER=アダプタ指定
/NOADAPTER
装置が接続されるネクサス番号(SBI アービトレーション・ライン)またはスロット番号を指定します。ネクサス番号は,SYSGEN コマンドの SHOW/ADAPTER または SHOW/BUS で知ることができます。/NOADAPTER は,I/O ドライバが物理装置を扱うものではなく,疑似装置ドライバまたはテスト装置ドライバであることを指定します。
重要
CONNECT/ADAPTER=アダプタ指定のコマンドは慎重に使用してください。システムは完全なエラー検査は行いません。ベクタ・アドレスや装置名を誤って指定すると,I/O データベースが損傷し,通常はシステムが障害を起こします。装置ドライバのロードと装置の接続の詳細については,『OpenVMS VAX Device Support Manual』を参照してください。このマニュアルはアップデートされていませんが, OpenVMS Documentation CD-ROM に含まれています。
/ADPUNIT=ユニット番号
MASSBUS アダプタ上の装置のユニット番号を指定します。ディスク・ドライブのユニット番号は,ドライブのプラグの番号です。磁気テープ・ドライブの場合,ユニット番号はテープ・コントローラの番号に対応します。/CSR=csrアドレス
装置のコントローラの最初のアドレス可能な位置(通常はステータス・レジスタ)の UNIBUS アドレスを指定します。この修飾子は,UNIBUS 装置では必ず指定する必要があります。複数装置ボード(たとえば DMF32)上にある装置の場合,アドレスは, CONFIGURE コマンドの出力に表示される CSR (Control and Status Register) アドレスでなくてはなりません。アドレスを 8 進または 16 進で指定するには,アドレスの前にそれぞれ %O または %X を付けてください。/CSR_OFFSET=値
複数装置ボード上にある装置の場合,複数装置ボードの CSR アドレスから,接続される装置の CSR アドレスまでのオフセットを指定します。アドレスを 8 進または 16 進で指定するには,アドレスの前にそれぞれ %O または %X を付けてください。/DRIVERNAME=ドライバ
プロローグ・テーブルに記録されているドライバの名前を指定します。ドライバがロードされていない場合,システムは,ドライバ名が SYS$LOADABLE_IMAGES ディレクトリにある実行可能イメージ (ファイル・タイプ .EXE) の名前でもあると仮定して,ドライバをロードします。省略時のドライバ名は,装置名の最初の 2 文字に "DRIVER" という文字列をつなげたものです (たとえば LPDRIVER など)。/MAXUNITS=最大ユニット数
コントローラがサポートできるユニットの数の最大値を指定します(つまり, IDB の UCB スロットの数)。省略時には,ドライバのプロローグ・テーブルで指定されている値が使用されます。プロローグ・テーブルで値が指定されていなければ 8 になります。/NUMVEC=ベクタ数
装置の割り込みベクタの数を指定します。省略時のベクタの数は 1 です。/REMOTE
VAX 8600 に接続される 2 台目のコンソールまたは端末のための遠隔診断ポートを使用可能にします。/SYSIDHIGH=値
48 ビットのシステム識別番号の上位の 16 ビットを指定します。これは 0 でなくてはなりません。値を 8 進または 16 進で指定するには,アドレスの前にそれぞれ %O または %X を付けてください。/SYSIDLOW=値
48 ビットのシステム識別番号の下位の 32 ビットを指定します。これは DECnet ノード番号と同じでなくてはなりません。値を 8 進または 16 進で指定するには,アドレスの前にそれぞれ %O または %X を付けてください。/VECTOR=ベクタ・アドレス
装置の割り込みベクタの UNIBUS アドレスを指定します。複数のベクタが存在する場合は,最も小さいベクタの UNIBUS アドレスを指定します。この修飾子は UNIBUS 装置では必ず指定する必要があります。複数装置ボード(たとえば DMF32)上にある装置の場合,アドレスは, CONFIGURE コマンドの出力に表示される割り込みベクタ・アドレスでなくてはなりません。アドレスを 8 進または 16 進で指定するには,アドレスの前にそれぞれ %O または %X を付けてください。/VECTOR_OFFSET=値
複数装置ボード上にある装置の場合,複数装置ボードの割り込みベクタ・アドレスから,接続される装置の割り込みベクタ・アドレスまでのオフセットを指定します。アドレスを 8 進または 16 進で指定するには,アドレスの前にそれぞれ %O または %X を付けてください。
#1 |
---|
SYSGEN> CONNECT LPA0/ADAPTER=3/CSR=%O777514 - SYSGEN> /DRIVERNAME=LP2DRIVER/VECTOR=%O200 |
このコマンドは,LPA0 という名前の装置を LP2DRIVER という名前のドライバに接続し,まだロードされていなければドライバをロードします。
#2 |
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SYSGEN> CONNECT NET/NOADAPTER/DRIVER=NETDRIVER |
このコマンドは,NET という名前の装置をドライバ NETDRIVER に接続し,まだロードされていなければドライバをロードします。
ページ・ファイル,スワップ・ファイル,ダンプ・ファイルのいずれかに使用できるファイルを作成します。通常,このコマンドは,コマンド・プロシージャ SYS$UPDATE:SWAPFILES を実行することによって間接的に使用します。
CREATE ファイル指定
ファイル指定
作成するファイルの名前です。
/[NO]CONTIGUOUS
作成するファイルを連続ファイルとするか (/CONTIGUOUS) または連続最適トライ (NOCONTIGUOUS) とするかを指定します。ボリューム・セット内の複数のボリュームにまたがる 2 次ページ・ファイルや 2 次スワップ・ファイルを作成する場合は,省略時の値である /NOCONTIGUOUS を指定する必要があります。/SIZE=ブロック数
作成するファイルのサイズをブロック単位で指定します。
SYSGEN> CREATE DISK$PAGE:[NODE1]PAGEFILE.SYS /SIZE=200000 |
このコマンドは,DISK$PAGE: というディスクの [NODE1] ディレクトリに PAGEFILE.SYS というファイルを作成します。このファイルは連続最適ファイルとして作成されます。これは省略時の設定です。 SYSGEN は 200,000 ブロックのファイルを作成するか,またはディスク上で可能な数だけブロックを割り当て,CREATE コマンドに指定されたブロック数をファイルに完全に割り当てることができなかったことを警告するメッセージを表示します。
SYSGEN コマンドの INSTALL にファイルとその使い方を指定するまで,ファイルはページングやスワッピッングのために使用されません。
ページ・ファイルまたはスワップ・ファイルのインストールを解除します。 CMKRNL 特権が必要です。SYSGEN の INSTALL コマンドを使用してインストールしたファイルはすべて,インストールを解除できます。指定したファイルを使用しているプロセスがある場合,このファイルに "deinstall pending" のマークが付きます。この結果,このファイルに対する新たな割り当てや予約が発生しません。このファイルへの参照がすべて削除されたとき,インストール解除が完了します。
"deinstall pending" 状態にあるファイルは,DCL コマンド SHOW MEMORY/FILES で表示できます。
DEINSTALL ファイル指定DEINSTALL/ALL
DEINSTALL/INDEX=n
ファイル指定
ページ・ファイルまたはスワップ・ファイルとしてインストール解除するファイルの名前を指定します。
/PAGEFILE
ファイルをページ・ファイルとしてインストール解除することを指定します。/SWAPFILE
ファイルをスワップ・ファイルとしてインストール解除することを指定します。/ALL
システムに現在インストールされているページ・ファイルとスワップ・ファイルを,すべてインストール解除します。ディスク・ボリュームをすべてディスマウントする,通常のシステム・シャットダウン・プロシージャでは,このコマンドが非常に便利です。他のパラメータや修飾子は使用できません。
/INDEX=n
ページ・ファイル・インデックスで指定したページ・ファイルまたはスワップ・ファイルを,インストール解除します。ページ・ファイル・インデックスは,DCL コマンド SHOW MEMORY/FILES/FULL の出力の "Page File Number" に表示されます。他のパラメータや修飾子は,使用できません。
SYSGEN> DEINSTALL DRA1:[SYSEXE]PAGEFILE.SYS /PAGEFILE |
SYSGEN によるパラメータ値のチェックを禁止します。省略時の設定では,範囲チェックが許可されます。
DISABLE CHECKS
なし
なし
SET コマンドで変更したパラメータ値を SYSGEN が許容範囲内に維持することを指示します。省略時の設定では,範囲チェックが許可されます。
ENABLE CHECKS
なし
なし
ページ・ファイルまたはスワップ・ファイルを新たにインストールします。 CMKRNL 特権が必要です。
INSTALL ファイル指定
ファイル指定
ページ・ファイルまたはスワップ・ファイルとしてインストールするファイルの名前を指定します。/SYSTEM を付けてマウントされたボリュームに常駐するファイルであれば,どれでも指定できます。性能を考慮した場合,連続したファイルの方がよいでしょう。
/PAGEFILE
ファイルをページ・ファイルとしてインストールすることを指定します。このページ・ファイルは,ブート時にインストールされたページファイルをすべて補完します。/SWAPFILE
ファイルをスワップ・ファイルとしてインストールすることを指定します。このスワップ・ファイルは,ブート時にインストールされたスワップ・ファイルをすべて補完します。
SYSGEN> INSTALL DRA1:[SYSEXE]PAGEFILE.SYS /PAGEFILE |
VAX システムでは,入出力ドライバをロードします。 Alpha システムでは,SYSMAN の IO LOAD コマンドを使用します。LOAD コマンドを実行するには,CMKRNL 特権が必要です。
注意
システムはほとんどエラー検査を行いませんので, LOAD コマンドの発行には十分注意を払ってください。
LOAD ファイル指定
ファイル指定
ロードするドライバ・イメージのファイルを指定します。これは,必要なパラメータです。すでにロードされているドライバとまったく同じファイルを指定した場合,ドライバはロードされません。すでにロードされているドライバとファイル名だけは同じでもファイル指定が異なる場合,すでにロードされているドライバが指定したドライバと置換されます。
省略時のファイル・タイプは EXE です。
LOAD コマンドの詳細については,『OpenVMS VAX Device Support Manual』を参照してください。このマニュアルはアップデートされていませんが, Documentation CD-ROM に含まれています。
SYSGEN> LOAD SYS$SYSTEM:RTTDRIVER |
このコマンドはリモート・ターミナルの標準ドライバをロードします。
OpenVMS VAX システムにおいて,MSCP サーバをロードし始動します。この MSCP サーバ・ロード方法は,SYSGEN の MSCP_LOADパラメータによって制御されます。MSCP サーバをロードする場合,MSCP_LOAD パラメータを 1 に設定します。サーバの処理対象ディスクを MSCP_SERVE_ALL パラメータを付けて定義します。 MSCP パラメータについては, 付録 J を参照してください。
MSCP
VAX システムにおいて,ロードされている装置ドライバを新しいバージョンと置換します。RELOAD コマンドを実行するには,CMKRNL 特権が必要です。
RELOAD ファイル指定
ファイル指定
新しいドライバ・イメージのファイル指定です。省略時のファイル・タイプは EXE です。指定したイメージがロードされ,同じファイル指定を持つ既存ドライバと置換されます。
なし
RELOAD コマンドの詳細については,『OpenVMS VAX Device Support Manual』を参照してください。このマニュアルはアップデートされていませんが, Documentation CD-ROM に含まれています。
SYSGEN> RELOAD SYS$SYSTEM:RTTDRIVER |
このコマンドはリモート・ターミナルのドライバを再ロードします。
SYSGEN ワーク・エリアのシステム・パラメータに値を設定します。このコマンドは,パラメータ・ファイル,ディスク上の現在のシステム・パラメータ,アクティブ・システムは変更しません。これらを変更する方法については,WRITE コマンドを参照してください。
SET パラメータ名値
パラメータ名
システム・パラメータの名前を指定します。ピリオド (.) を入力した場合,最後の SET コマンドまたは SHOW コマンドで指定したシステム・パラメータを要求したと解釈されます。パラメータ名の代わりにピリオドを使用する例については, SHOW [パラメータ] コマンドの説明を参照してください。値
通常,整数またはキーワード DEFAULT を指定します。 SYSGEN の DISABLE CHECKS コマンドを指定しないかぎり,整数値は,定義されている最小値以上,最大値以下でなければなりません。キーワード DEFAULT は,パラメータの省略時の値を指定します。 SYSGEN の SHOW [パラメータ] コマンドを実行すれば,パラメータの最大値,最小値,省略時の値を表示できます。
16 進基数や 8 進基数を指定できるパラメータもあり, ASCII 文字列を指定できるパラメータもあります。 8 進値で指定する場合は %0,16 進値で指定する場合は %X を値の前に付けます。ASCII 文字列を指定する場合,文字列を二重引用符
(" ") で囲みます。
なし
#1 |
---|
SYSGEN> SET PFCDEFAULT 20 |
このコマンドは,PFCDEFAULT パラメータの値として 20 を割り当てます。
#2 |
---|
SYSGEN> SET GBLSECTIONS DEFAULT |
このコマンドは,省略時の値 40 を GBLSECTIONS パラメータに設定しています。
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