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TIME_CONTROL は,デバッグ機能を制御する SMP ビット・マスク・パラメータです。次のビットが定義されています。
ビット | 説明 |
---|---|
0 | 現在は使用されない。 |
1 (EXE$V_SANITY) | SMP サニティ・タイマ・サポートを禁止する。 |
2 (EXE$V_NOSPINWAIT) | SMP スピンウェイト・サポートの機能動作を禁止する。 |
システム時間は,システムを実行する前に正しく設定してください。これにより,オペレータ・ログ,エラー・ログ,会計情報レコード,ファイル作成日,ファイル満了日など,タイムスタンプを使用するすべての機能において,正しい時間値が使用されます。 |
このパラメータに指定した値に従い,システムは次のいずれかの動作を行います。
TMSCP_LOAD を 0 に設定した場合,テープ・サーバのローディングとローカル・テープのサービングを禁止します。TMSCP_LOAD を 1 に設定した場合,システムをブートしたときに,テープ・サーバをメモリにロードし,直接接続されているすべてのテープ・ドライブをクラスタ単位で使用可能とします。次の表は,このパラメータの 2 つの状態を示します。
状態 | 機能 |
---|---|
0 | TMSCP テープ・サーバをロードしない。ローカル・テープ装置をクラスタ単位でサーブしない。省略時の値。 |
1 | TMSCP テープ・サーバをロードする。すべての TMSCP ローカル・テープ装置を,クラスタ単位でサーブする。 |
OpenVMS バージョン 7.2 から,サービング・タイプがビット・マスクとして実装されるようになりました。システムが実行するサービング・タイプを指定する場合,次に示す表で必要なタイプを探し,その値を指定してください。なかには,割り当てクラスが一致しないテープ以外のすべてのテープをサーブさせるなど, 2 種類のサービング・タイプを指定するシステムもあるでしょう。そのような組み合わせを指定するには,各タイプの値を加算し,その合計を指定してください。
OpenVMS のバージョン 7.1-x や,それよりも前のオペレーティング・システムを稼働しているシステムを含む,バージョンが混在したクラスタでは,利用可能なすべてのテープをサーブすることは,システムの (バージョン 7.2 よりも前の) ノード割り当てクラスに一致しない割り当てクラスを持つテープ以外のすべてのテープをサーブすることに制限されています。この種のサービングを指定するには,値 9 を使用してください。これは,ビット 0 とビット 3 を設定するものです。次の表は,それぞれのビットで制御されるサービング・タイプとその 10 進数の値を説明しています。
ビット | 設定されたときの値 | 説明 |
---|---|---|
ビット 0 | 1 | 利用可能なすべてのテープ (ローカルに接続されたテープ,および,HS x コントローラと DSSI コントローラに接続されたテープ) をサーブする。 (ALLOCLASS パラメータで設定される) システムの割り当てクラスとは異なる割り当てクラスを持つテープも,ビット 3 が設定されていないのであれば,サーブされる。 |
ビット 1 | 2 | ローカルに接続された (HS x や DSSI 以外に接続された) テープをサーブする。 |
ビット 2 | 使用しない | 予約済み。 |
ビット 3 | 8 | ビット 0 によって指定されたサービングを制限する。 (ALLOCLASS パラメータによって設定された) システムの割り当てクラスとは違う割り当てクラスを持つテープ以外のすべてのテープがサーブされる。
これはバージョン 7.2 よりも前の動作である。クラスタの中に, OpenVMS 7.1- x やそれよりも前のバージョンのシステムがあり,利用可能なすべてのテープをサーブしようとしている場合,このビットとビット 0 を設定した,値 9 を指定する必要がある。 |
サービング・タイプがビット・マスクで実装されるようになったものの,ビット 0 とビット 1 で指定される,0,1,2 の値はこれまでと同じ意味を持ちます。
TMSCP_LOAD システム・パラメータが0の場合, TMSCP_SERVE_ALL は無視されます。
通常は省略時の値が適しています。最大値 32767 以下の値を指定してください。
特性 | 値 (16 進) | 機能 |
---|---|---|
PASSALL | 1 | すべての特性を渡す |
NOECHO | 2 | 非エコー・モード |
NOTYPEAHEAD 1 | 4 | 先読みを可能にするバッファなし |
ESCAPE | 8 | エスケープ・シーケンス処理 |
HOSTSYNC | 10 | ホストが XON/XOFF を送信できる |
TTSYNC | 20 | ターミナルが XON,XOFF を送信できる |
SCRIPT | 40 | 内部での使用専用 |
LOWER | 80 | 小文字 |
MECHTAB | 100 | 機械的タブ |
WRAP | 200 | 行末尾でラップする |
CRFILL 1 | 400 | キャリッジ・リターン・フィルを行う |
LFFILL 1 | 800 | 行送りフィルを行う |
SCOPE | 1000 | ターミナルはスコープである |
REMOTE | 2000 | 内部使用専用 |
EIGHTBIT | 8000 | 8 ビット・ターミナル |
MBXDSABL | 10000 | メールボックス禁止 |
NOBRDCST | 20000 | ブロードキャスト禁止 |
READSYNC | 40000 | 読み込みの XON/XOFF |
MECHFORM | 80000 | 機械的紙送り |
HALFDUP | 100000 | 半二重動作の設定 |
MODEM | 200000 | モデム信号の設定 |
PAGE | FF000000 | ページ・サイズ。省略時の値は 24 |
条件が偽の場合,値は 0 です。
上位バイトはページ長です。省略時の特性はページあたり 24 行,ターミナル同期,ラップ,小文字,スコープ,半二重です。
特性 | 値 | 機能 |
---|---|---|
LOCALECHO | 1 | ローカル・エコー・ターミナル・ロジックを許可する。 TTY_DEFCHAR NOECHO 特性とともに使用する。 |
AUTOBAUD | 2 | 自動ボー検出を許可する |
HANGUP | 4 | ログアウト時にハング・アップする |
MODHANGUP | 8 | 特権なしの HANGUP の変更を許可する |
BRDCSTMBX | 10 | ブロードキャストのメールボックスへの送信を許可する |
XON | 20 | (機能なし) |
DMA | 40 | (機能なし) |
ALTYPEAHD | 80 | 先読みを可能にする代替パラメータを使用する |
SETSPEED | 100 | 特権なしの速度設定を許可する |
DCL_MAILBX | 200 | コンパックだけが使用できる機能。 |
DECCRT4 | 400 | ターミナルは,DEC CRT レベル 4 である |
COMMSYNC | 800 | モデム信号によるフロー制御を許可する |
EDITING | 1000 | 行編集を許可する |
INSERT | 2000 | 挿入省略時モードを設定する |
FALLBACK | 4000 | このビットは,SYSGEN では設定しない。ターミナル・フォールバック機能による FALLBACK ターミナル特性の設定方法については,『OpenVMS Terminal Fallback Utility Manual』 1 を参照 |
DIALUP | 8000 | ターミナルは,ダイアルアップ回線である |
SECURE | 10000 | Break キーを押した後,ターミナルにプロセスを接続しないようにする |
DISCONNECT | 20000 | ハングアップ発生時に,ターミナルを切り離す |
PASTHRU | 40000 | ターミナルは,PASTHRU モードにある |
SYSPWD | 80000 | システム・パスワードによるログイン専用 |
SIXEL | 100000 | シクセル・グラフィック |
DRCS | 200000 | ターミナルは,ロード可能文字フォントをサポートする |
PRINTER | 400000 | ターミナルに,プリンタ・ポートがある |
APP_KEYPAD | 800000 | 終了時にキーパッドに設定する状態をアプリケーション・プログラムに通知する |
ANSICRT | 1000000 | ターミナルは,ANSI CRT プログラミング標準に準拠している |
REGIS | 2000000 | ターミナルに,REGIS CRT 機能がある |
BLOCK | 4000000 | ブロック・モード・ターミナル |
AVO | 8000000 | ターミナルに,最新ビデオがある |
EDIT | 10000000 | ターミナルに,ローカル編集機能がある |
DECCRT | 20000000 | ターミナルは,DEC CRT である |
DECCRT2 | 40000000 | ターミナルは,DEC CRT レベル 2 である |
DECCRT3 | 80000000 | ターミナルは,DEC CRT レベル 3 である |
Alpha システムでは,このシンボルは SYS$LOADABLE_IMAGES:SYS$BASE_IMAGE モジュールにあります。
VAX システムでは,このシンボルは SYS$SYSTEM:SYS.STB モジュールにあります。
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