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索引を作成するには,ファイル全体に .INDEX コマンドと .ENTRY コマンドを入力します。 .INDEX フラグは,索引項目を対応するページ番号とともに作成します。 .ENTRY コマンドは,ページ番号のない索引項目を作成します。このコマンドは,「を参照」や「も参照」などの項目に使用します。索引項目の形式は,次のとおりです。
.INDEX topic> subtopic> subtopic |
.ENTRY topic [>subtopic >subtopic] |
たとえば,語句 "Chopin" をサブトピック "Frederick" とともに索引に載せるには, .INDEX コマンドの後に語句 "Chopin>Frederic" を指定します。
The music was soft and romantic, and Marvin knew at once that it .ENABLE INDEXING .XLOWER .INDEX Chopin>Frederic was a waltz by Frederic Chopin that held his attention. |
上の例で,.ENABLE INDEXING フラグは,他の索引コマンド (.XLOWER と .INDEX) の動作を可能にします。 .XLOWER フラグは,索引項目の大文字と小文字の区別が入力されたとおりになるようにします。これに対し,.XUPPER フラグは,各項目の最初の文字を自動的に大文字にし,残りの文字をすべて小文字にします。
ファイルの中で索引コマンドを入力した後,次の手順に従ってください。
RUNOFF/INDEX コマンドは,次のような索引を生成します。
索引作成時にDSRの省略時の値を使用する
次の例は,DSR の省略時の値によって生成された索引を示しています。
$ RUNOFF/INTERMEDIATE FUN.RNO $ RUNOFF/INDEX FUN.BRN $ RUNOFF FUN.RNX $ TYPE FUN.MEX |
Page Index-1 INDEX Amadeus Liszt, Franz, 3-2, 4-11 See Mozart, Wolfgang Amadeus Mozart, Wolfgang Amadeus, 3-5, Bach, Carl Phillip Emanuel, 1-2 4-14 to 1-4, 4-9 Bach, Johann Sebastian, 1-1, 3-2, Prokofiev, Sergei, 4-5, 4-15 4-9, 4-12 Baroque composer Rachmaninoff, Sergei, 3-3 to 3-6, See Bach, Johann Sebastian 4-13 Bartok, Bela, 2-1, 3-4, 4-10, Rite of Spring 4-13 See Stravinsky, Igor Britten, Benjamin, 4-3, 4-14 Satie, Erik, 2-2, 4-10 Ceremony of Carols Stravinsky, Igor, 4-7, 4-15 See Britten, Benjamin Syrinx, 4-8, 4-17 Chopin, Frederic, 4-1 to 4-4 4-14 Velvet Gentleman See Satie, Erik Debussy, Claude, 3-3, 4-13 Waltz French composer See Chopin, Frederick See Debussy, Claude Hindemith, Paul, 4-5 to 4-7, 4-15 |
自分の条件に合わせて DSR Indexing Utility をカスタマイズするには,以下に示す修飾子を使用します。
修飾子 | 実行結果 |
---|---|
/IDENTIFICATION | DSR Indexing ユーティリティの現在のバージョン番号を表示する。 |
/LINES_PER_PAGE=n | それぞれのページの索引項目の行数を決定する。 n には,柱文と脚注に必要な行数は含まれない。 |
/LOG | 入力ファイルの処理中と処理後にそれぞれの入力ファイルの名前を報告するとともに,生成された出力ファイルの名前も報告する。 |
/OUTPUT=新しいファイル
/NOOUTPUT |
DSR によって生成される出力ファイルの名前を指定する。 /NOOUTPUT 修飾子を指定すると,出力ファイルを作成せずに入力ファイルを処理する。 |
/PAGE_NUMBERS=RUNNING | 文書の中で連続ページ番号が指定されているかどうかにかかわらず,すべての索引項目に,章単位のページ番号ではなく,連続ページ番号を使用する。 |
/REQUIRE=ファイル指定 | 索引の 1 ページ目の見出しを変更する。 |
/RESERVE=n | 索引の 1 ページ目の一番上に n 行を確保する。 |
次の例では,長さが 15 行の索引ページを表示します。
$ RUNOFF/INDEX/LINES_PER_PAGE=15 FUN.MEX $ TYPE FUN.MEX |
Page Index-1 INDEX Amadeus Britten, Benjamin, 4-3, 4-14 See Mozart, Wolfgang Amadeus Ceremony of Carols Bach, Carl Phillip Emanuel, 1-2 See Britten, Benjamin to 1-4, 4-9 Chopin, Frederic, 4-1 to 4-4, Bach, Johann Sebastian, 1-1, 3-2, 4-14 4-9, 4-12 Baroque composer Debussy, Claude, 3-3, 4-13 See Bach, Johann Sebastian Bartok, Bela, 2-1, 3-4, 4-10, French composer 4-13 See Debussy, Claude Page Index-2 Hindemith, Paul, 4-5 to 4-7, 4-15 Rite of Spring See Stravinsky, Igor Liszt, Franz, 3-2, 4-11 Satie, Erik, 2-2, 4-10 Stravinsky, Igor, 4-7, 4-15 Mozart, Wolfgang Amadeus, 3-5, Syrinx, 4-8, 4-17 4-14 Velvet Gentleman Prokofiev, Sergei, 4-5, 4-15 See Satie, Erik Rachmaninoff, Sergei, 3-3 to 3-5, Waltz 4-13 See Chopin, Frederic |
これ以降の節では,特定の操作を行うために使用できる DSR コマンドの一覧を示します。
10.6.1 ページ・サイズと柱文
次の表は,ページ・サイズと柱文を変更するための DSR コマンドの一覧です。
コマンド | 説明 | |
---|---|---|
.AUTOSUBTITLE
.NO AUTOSUBTITLE |
.AST
.NAST |
柱文のサブタイトルに見出しレベル (.HEADER LEVEL) のタイトルを使用したり使用禁止にする。 |
.DATE
.NO DATE |
.D
.ND |
現在の日付を柱文に示すかどうかを制御する。 .SUBTITLE コマンドを使用する必要がある。 |
.FIRST TITLE | .FT | 柱文の情報が章構成になっていない文書の 1 ページ目に現れるようにする。
(.HEADERS ON,.LAYOUT, .TITLE,.SUBTITLE, .AUTOSUBTITLE.も参照。) |
.HEADERS ON
.NO HEADERS |
.HD
.NHD |
柱文 と呼ぶ 1 〜 2 行の情報をページ最上行に表示するかどうかを制御する。柱文には,該当ページの内容とページ番号を示す。 |
.HEADERS UPPER
.HEADERS LOWER .HEADERS MIXED |
.HDUPPER
.HD LOWER .HD MIXED |
これらのコマンドはページ番号の前に置くワード "page" の大文字,小文字を指定する。 3 つのコマンドは,上からそれぞれ,PAGE,page,Page を生成する。索引の中では,これらのコマンドはページ番号の一部であるワード "index" (たとえば,Page Index-3) にも影響する。通常は,次のページから有効。 |
.LAYOUT | .LO | ページ上の柱文と脚注の情報をレイアウトし直す。 |
.PAGE SIZE | .PS | 柱文にページ長 (1 ページの中に収めるテキストの最大行数) とページ幅を指定することによって,ページ・フレームを設定する。 |
.SUBTITLE
.NO SUBTITLE |
.ST
.NST |
柱文にサブタイトルを指定する (.HEADERS ON を参照)。 |
.TITLE | .T | 柱文にタイトルを指定する (.HEADERS ON を参照)。このタイトルは,普通,.LEFT MARGIN の設定値にかかわらず, 1 ページ目を除く各ページの一番上の行の左端 (文字位置0) に現れる。 (.FIRST TITLE,.SUBTITLE,.LAYOUT も参照。) |
10.6.2 ページングとページ番号の制御
次の表は,ページングとページ番号を制御する DSR コマンドの一覧です。
コマンド | 説明 | |
---|---|---|
.DISPLAY NUMBER | .DNM | ページ番号 (文字) を付けるときのフォームを指定する。 |
.NO NUMBER
.NUMBER PAGE |
.NNM
.NMPG |
通常のページ番号付けを一時停止してから再開する。.NUMBER PAGE コマンドは, .NO NUMBER コマンドが有効なときに番号付けを追跡するか,次のページ番号指定することによって,新しい番号シーケンスの開始を指定する (.NUMBER RUNNING,.DISPLAY NUMBER,.NO PAGING,
.HEADERS ON も参照)。 |
.NUMBER RUNNING | .NMR | 連続ページ番号の新しいシーケンスの開始を指定する。 n1 の値を 3 にして .LAYOUT コマンドを入力してある場合にしかページ番号に影響しない(.LAYOUT,.HEADERS ON,.NO NUMBER を参照)。 |
.PAGING
.NO PAGING |
.PS
.NPA |
柱文用のスペースを残しながら,文書を番号付きページに分割するページング機能を使用するかどうかを制御する。このコマンドは,ヘルプ・ファイル (ファイル・タイプが .RNH のファイル) には影響しない。 |
次の表は,サブページングを使用するための DSR コマンドの一覧です。
コマンド | 説明 | |
---|---|---|
.DISPLAY SUBPAGE | .DSP | サブページ文字 (番号) を付けるときのフォームを指定する。 |
.NUMBER SUBPAGE | .NMSPSG | 1-16A,1-16B,1-16C などのサブページ番号の新しいシーケンスの始まりを指定する。このコマンドは,.SUBPAGE コマンドによって通常の数値ページ番号に英字を追加している場合にだけ影響する。.NUMBER SUBPAGE は次のページから有効 (.SUBPAGE と .DISPLAY SUBPAGE も参照)。 |
.SUBPAGE
.END SUBPAGE |
.SPG
.ES |
新しいページと新しい形式のページ番号付けを開始し,終了する (.NUMBER SUBPAGE,.DISPLAY SUBPAGE,.HEADERS ON,
.LAYOUT,.PAGEも参照)。 |
10.6.4 マージンの設定
次の表は,マージンの設定をするための DSR コマンドの一覧です。
コマンド | 説明 | |
---|---|---|
.LEFT MARGIN | .LM | 左マージンを指定された位置に設定する。 |
.RIGHT MARGIN | .RM | 右マージンを指定された位置に設定する。これは,テキスト行の通常の終了位置。 .JUSTIFY が有効な場合には,.RIGHT MARGIN 値はテキストを行ぞろえする位置になる。 .NO JUSTIFY が有効な場合には,.RIGHT MARGIN 値は,テキスト行の最大文字数を指定する。 |
次の表は,テキストの行詰めと行ぞろえをするための DSR コマンドの一覧です。
コマンド | 説明 | |
---|---|---|
.AUTOJUSTIFY
.NO AUTOJUSTIFY |
.AJ
.NAJ |
.AUTOJUSTIFY コマンドは付録,章,節,注のコンテキストの中で,自動的にテキストの行ぞろえと行詰めを行う。 .NO AUTOJUSTIFY コマンドを実行すると,自動行ぞろえは行われない。 .NO JUSTIFY コマンドと .NOFILL コマンドによって行ぞろえと行詰めが行われないようにしても, .[NO]FILL と .[NO]JUSTIFY の設定値は有効である。 |
.FILL
.NO FILL |
.F
.NF |
.FILL コマンドは右マージンいっぱいまで,行にワードを詰める。 .NO FILL コマンドは,行詰めと行ぞろえの両方が行われないようにする。 |
.JUSTIFY
.NO JUSTIFY |
.J
.NJ |
.JUSTIFY コマンドはワード間にスペースを挿入して,行の最終文字が右マージンにそろうようにする。 .NO JUSTIFY コマンドを実行すると,行ぞろえが行われない。 |
次の表は,垂直方向のスペーシングを制御するための DSR コマンドです。
コマンド | 説明 | |
---|---|---|
.BLANK | .B | 指定される数のブランク行を挿入する(たとえば,.B2や .B3)。 |
.BREAK | .BR | テキストの行ぞろえや行詰めをせず,現在の行を終了する。 |
.KEEP
.NO KEEP |
.K
.NK |
.NO FILL が有効な場合に入力ファイルに存在するブランク行を出力ファイルに残すまたは残さない。通常は,入力ファイルの多数のブランク行は無視される(.LITERAL も参照)。 |
.SKIP | .S | .SPACING コマンドで指定された数の倍数のブランク行を挿入する。 |
.SPACING | .SP | テキストの行間隔を変更する。 |
.PAGE | .PG | 新しいページを開始する。 |
.TEST PAGE | .TP | 指定された量のテキストを 1 ページに収めるようにする。指定された量のテキストを収める余裕が現在のページにない場合, DSR は現在のページを終了して,テキスト全体を次のページに回す。 |
次の表は,水平方向のスペーシングを制御するための DSR コマンドの一覧です。
コマンド | 説明 | |
---|---|---|
.CENTER
.CENTRE |
.C | テキスト行を行の中のある文字を中心としてセンタリングする。 |
.INDENT | .I | テキストの最初の行が左マージンに相対して設定された位置で始まるようにする。 |
.NO PERIOD
.PERIOD |
.NPR
.PR |
ピリオド (.),コロン (:),疑問符 (?),感嘆符 (!) の後にスペースを挿入する機能を使用するかどうかを制御する。 |
.RIGHT | .R | 右マージンに相対してテキスト行の位置を決定する (.CENTER も参照)。 |
.TAB STOPS | .TS | タブ・ストップの現在の位置を変更する。入力ファイルの中のタブ文字は,印刷キャリッジを右に進めて,次のタブ・ストップに移動する。 |
次の表は段落を整えるための DSR コマンドの一覧です。
コマンド | 説明 | |
---|---|---|
.AUTOPARAGRAPH
.NO AUTOPARAGRAPH |
.AP
.NAP |
行の先頭にスペース,タブ,ブランク行がくるたびに新しい段落を開始したり,開始しないようにする。.AUTOTABLE を取り消す。 |
.AUTOTABLE
.NO AUTOTABLE |
.AT
.NAT |
行の先頭にスペースやタブがないときに新しい段落を開始したり,開始しないようにする。.AUTOPARAGRAPH を取り消す。 |
.PARAGRAPH | .P | 段落の作成に関連するスペーシングとページ書式を制御する (.SET PARAGRAPH も参照)。 |
.SET PARAGRAPH | .SPR | .PARAGRAPH を入力しないでも .PARAGRAPH の値を設定できるようにする (たとえば,.AUTOPARAGRAPH を使用している場合)。 |
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