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次の表は,EDT で使用できるさまざまなコマンドとキーについて説明しています。
キーパッド・モード | 行モード | 非キーパッド・モード | 説明 |
---|---|---|---|
DATE | 現在日付をテキストに挿入する。 | ||
DEFINE MACRO | 編集セッションの有効期間内に新しい行モード・コマンドを作成する。 | ||
EXIT | 外部ファイルを作成し,MAIN バッファの内容をそのファイルにコピーしてから,編集セッションを終了する。 | ||
GOLD | 他のキーパッド・キーおよび非キーパッド・キーと一緒に使用して各種の編集機能を実行する。 | ||
Help | Help | Help | キーパッド・モードと行モードでは,EDT ヘルプ・ユーティリティを実行する。非キーパッド・モードでは,キーパッド・モードの別のキーまたはキー・シーケンスを定義して,キーパッド HELP 機能を実行する。 |
指定された行範囲または指定されたバッファを指定されたディレクトリの中の外部ファイルにコピーする。 EDT は,60 行をコピーするたびに 1 つの改ページと 2 行のブランク行を追加する。 EDT 行番号は,外部ファイルではテキストの一部になる。 | |||
QUIT | QUIT | テキストを外部ファイルにコピーせずにセッションを終了する。 | |
RESEQUENCE | 現在または指定されたバッファの行に新しい EDT 行番号を割り当てる。 | ||
SHOW FILES | EDT セッションの現在の入力ファイルと出力ファイルを表示する。 | ||
SET [NO]FNF
SHOW FNF |
EDT を使用して新しいファイルを作成するときに現れるメッセージを出力しないようにする (FNF は File Not Found を表す)。 SHOW FNF は,SET FNF または SET NOFNF のどちらが有効なのかを示す。これらのコマンドは,スタートアップ・コマンド・ファイルでのみ使用される。 | ||
SET HELP
SHOW HELP |
EDT セッションの別の ヘルプ・ファイルにアクセスできるようにする。 SHOW HELP は,編集セッションで現在使用可能なヘルプ・ファイルの名前を表示する。 | ||
SET [NO]SUMMARY
SHOW SUMMARY |
EXIT または WRITE コマンドを入力するときに,要約情報が表示されないようにする。省略時の設定では,完全なファイル指定と,EDT が EXIT または WRITE コマンドを入力した結果として作成したファイルの中の行数を表示する。 SHOW SUMMARY は,SET SUMMARY コマンドが有効かどうかを示す。 | ||
SHOW VERSION | オペレーティング・システムが使用中の EDT のバージョンを表示する。 | ||
TYPE | ターミナルでテキスト行を表示する。 | ||
WRITE | EDT バッファのテキストを外部ファイルにコピーする。 | ||
XLATE | 情報を呼び出し側プログラムに戻す。このコマンドは,EDT が実行プログラムによって呼び出されたときに使用できる。 |
DIGITAL Standard Runoff (DSR) は,テキストの書式を整える機能です。本章では,次のことについて説明します。
DSR についての詳しい説明は,『OpenVMS DIGITAL Standard Runoff Reference Manual』を参照してください。また,RUNOFF コマンドと修飾子についての詳しい説明は,DCL ヘルプを参照してください。なお,『OpenVMS DIGITAL Standard Runoff Reference Manual』はアーカイブされており,OpenVMS ドキュメント・セットに含まれていない点に注意してください。このマニュアルは OpenVMS Version 7.2 Documentation CD に,Bookreader および PostScript 形式で格納されています。
10.1 DSR について
DSR コマンド,制御文字,その他の特殊識別子をテキスト・ファイルに挿入しておくと,次のことができます。
DSR でファイルの書式を整えるには,次の手順に従ってください。
手順 | 操作 |
---|---|
1 | EDT,EVE,その他のテキスト・エディタでソース・ファイルを作成する。
省略時の設定では,DSR ソース・ファイルのファイル・タイプは .RNO。 |
2 | ソース・ファイル内で DSR コマンド,フラグ,制御文字を入力して,ファイルをどのような書式にするかを示す。
DSR フラグは,テキスト内に挿入して,テキストの強調,大文字,小文字,文字間隔などを指定する特殊文字である。 |
3 | DCL の RUNOFF コマンドでファイルを処理する。
DSR でソース・ファイルを処理するときは,DSR コマンドによってテキストを節,段落,リストなどにフォーマットする。 DSR コマンドも DSR フラグも最終的な文書には現れない。 |
DSR コマンドを入力するには,あらかじめ対象となるソース・ファイルを EDT,EVE,その他のテキスト・エディタで作成しておきます。コマンドは行の桁 1 から開始して,コマンドの前にピリオドを置きます。ほとんどの DSR コマンドは標準の短縮形を持っています。たとえば,.NO CONTROL CHARACTERS コマンドは .NCC に短縮できます。
次の例は,2 つのテキスト行の間にブランク行を挿入する方法を示しています。
We sail the ocean blue, .BLANK And our saucy ship's a beauty. |
ファイルに DSR コマンドを追加して,エディタを終了すれば,いつでも DSR によってファイルを処理できます。 DSR を起動するには,RUNOFF コマンドの後に処理したいファイルの名前を入力します。
ファイル・タイプ .RNO のファイルを処理する場合は,ファイル名だけを入力すればよく,ファイル・タイプは省略できます。省略時の設定では,RUNOFF コマンドは,入力ファイルと同じ名前でファイル・タイプが .MEM の出力ファイルを生成します。
次の例ではどちらも,FUN.MEM という名前の出力ファイルが作成されます。
$ RUNOFF FUN |
$ RUNOFF FUN.FUN |
RUNOFF コマンドと一緒に修飾子を使用すると,テキスト・ファイルに登録されている DSR コマンドやフラグを変更することができます。この他にも,文書の全ページでテキスト位置を変更したり,下線や太字などの強調を指定したり,出力の体裁を制御したりできます。
たとえば,/NOBOLD 修飾子は,ファイル内で DSR の .FLAGS BOLD コマンドによって指定された太字を禁止します。
$ RUNOFF/NOBOLD FUN |
次の表は,RUNOFF コマンド修飾子の一覧です。
修飾子 | 説明 |
---|---|
/BACKSPACE | Backspace 文字を使用して,印刷するときにテキストを太字にしたり,重ね打ちしたり,下線を付けたりする。一般には,高品質プリンタで印刷されるファイルではより正確に下線を付けたり太字にしたりすることができる。 /BACKSPACE 修飾子は ライン・プリンタ 使用時には勧められない。 |
/[NO]BOLD | 太字体を使用可能/使用不能にする。章のタイトルと見出しのタイトルに太字を指定すると,そのまま目次に現れる。 |
/[NO]CHANGE_BARS | 出力ファイルの変更バーの表示,非表示を制御する。 |
/CONTENTS | 目次を生成する( 第 10.4 節 を参照)。 |
/[NO]DEBUG | コマンドが出力ファイルに現れるようにして,特定の DSR コマンドの動作を追跡する。 |
/DEVICE | 印刷オプションを指定する。 |
/DOWN | 各ページのヘッダ情報の上に挿入するブランク行数を指定する。 |
/INDEX | 索引を生成する( 第 10.5 節 を参照)。 |
/FORM_SIZE | 出力ページごとに収める行数を制御する。 |
/[NO]INTERMEDIATE | DSR Table of Contents Utility と DSR Indexing Utility で使用する省略時のファイル・タイプ .BRN を持つ中間バイナリ・ファイルを生成する。 |
/[NO]LOG | DSR がターミナルに処理情報を表示するかどうかを制御する。 |
/MESSAGES | エラー・メッセージを出力ファイルにだけ出力するのか,それとも出力ファイルとターミナルの両方に出力するのかを指定する。省略時の設定では,DSR はどちらにもメッセージを出力する。 |
/[NO]OUTPUT | DSR が生成する出力ファイルの名前を指定する。 |
/PAGES | 出力ファイルを指定されたページ範囲に制限する。 |
/[NO]PAUSE | ページを印刷するたびに DSR を一時停止するかどうかを制御する。 |
/REVERSE_EMPHASIS | テキストの印刷後,フラグ付きテキストに下線を付けるように指定する。省略時の設定では,プリンタは,アンダスコアを印刷して,行送り文字がなくてもキャリッジ・リターンを行った後,アンダスコアの上にフラグ付きテキストを印刷する。 |
/[NO]RIGHT | 各ページのテキストを右にシフトする。 |
/SEPARATE_UNDERLINE | 同じ行にアンダスコアを重ね書きする代わりに,次の行に別の文字を使用することによってテキストに下線を付ける。 |
/[NO]SEQUENCE | DSR が入力ファイルから行番号を出力するかどうかを制御する。 |
/[NO]SIMULATE | 各ページの先頭に進むのに,ブランク行や改ページを使用するかどうかを制御する。 |
/[NO]UNDERLINE_CHAR | フラグ付きテキストに下線を付けるのに使用する文字を指定する。 |
/VARIANT | 処理するセグメントの名前を指定することによって,条件コマンドの (.IF,.IFNOT,.ELSE,.ENDIF) の実行を制御する。 |
DSR を使用してファイルを処理する場合, DSR には次のような標準書式の省略時の値が設定されているので,出力ファイルは入力ファイルと異なる体裁になります。
DSR の省略時のコマンド (前のリストの括弧内の値) に従ってファイルをフォーマットしたくない場合には,それらのコマンドを使用不可能にしなければなりません。 DSR の省略時のコマンドと,それらのコマンドを使用不能にするのに必要なコマンドのリストは,『OpenVMS DIGITAL Standard Runoff Reference Manual』 (ドキュメント CD に,Bookreader および PostScript 形式で格納) を参照してください。
10.4 目次の作成
手順 | 操作 |
---|---|
1 | 中間 (バイナリ) ファイルを作成する。
$ RUNOFF/INTERMEDIATE FUN.RNO .RNO ファイル・タイプを指定すること。 DSR は,目次と索引情報の両方を収める .BRN ファイルを生成する。 |
2 | Table of Contents Utility を実行する。
$ RUNOFF/CONTENTS FUN.BRN .BRN ファイル・タイプを指定すること。このコマンド行に修飾子を追加すると,目次をカスタマイズできる。 DSR は .RNT ファイルを生成する。 |
3 | .RNT ファイルを処理する。
$ RUNOFF file.RNT .RNT ファイル・タイプを指定すること。 DSR は,目次を収める .MEC ファイルを生成する。 |
RUNOFF/CONTENTS コマンドは,次のような目次を生成します。
次の例は,目次の作成に関連するコマンドと省略時の出力を示しています。
$ RUNOFF/INTERMEDIATE FUN.RNO $ RUNOFF/CONTENTS FUN.BRN $ RUNOFF FUN.RNT $ TYPE FUN.MEC |
CONTENTS CHAPTER 1 How to Tile a Floor 1.1 Reading About Tiling . . . . . . . . . . 1-1 1.1.1 Tiling for Fun . . . . . . . . . . . . 1-2 1.1.2 Your Home in Tile . . . . . . . . . . 1-3 1.1.3 Changing a Room with Tile . . . . . . 1-3 1.2 Buying the Tile . . . . . . . . . . . . 1-5 1.2.1 Researching Tiles Produced Abroad. . . 1-5 1.2.2 Coordinating Colors . . . . . . . . . 1-6 1.2.3 Tile Textures . . . . . . . . . . . . 1-6 1.2.4 Types of Tiles . . . . . . . . . . . . 1-7 1.2.4.1 Ceramic . . . . . . . . . . . . . . . 1-7 1.2.4.2 Clay . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-7 1.3 Tools for Tiles . . . . . . . . . . . . 1-8 1.3.1 Renting a Cutter . . . . . . . . . . . 1-8 1.3.2 Buying or Renting Crimpers . . . . . . 1-9 1.4 Accompanying Materials . . . . . . . . . 1-9 1.4.1 How to Adhere the Tiles . . . . . . . 1-9 1.4.2 Grout . . . . . . . . . . . . . . . 1-10 CHAPTER 2 How to Cedar a Ceiling 2.1 Getting Started . . . . . . . . . . . 2-1 2.1.1 Various Surfaces . . . . . . . . . . 2-2 |
自分の条件に合わせて DSR Table of Contents ユーティリティをカスタマイズするには, 表 10-2 に示す修飾子を使用します。
修飾子 | 実行結果 |
---|---|
/BOLD | 目次の中の章と見出しのタイトルを太字にする。 |
/DEEPEST_HEADER=n | 最大で n レベルまでの見出しレベルを表示する。 |
/IDENTIFICATION | DSR Table of Contents Utility の現在のバージョンを表示する。 |
/INDENT | 見出しレベル 1 より低い各見出しレベルを前の見出しレベルから 2 スペースずつインデントする。 |
/LOG | 入力ファイルの処理中と処理後にそれぞれの入力ファイルの名前を報告するとともに,生成された出力ファイルの名前を報告する。 |
/OUTPUT=新しいファイル
/NOOUTPUT |
DSR によって生成される出力ファイルの名前を指定する。 /NOOUTPUT 修飾子を指定すると,出力ファイルを作成せずに入力ファイルを処理する。 |
/PAGE_NUMBERS=RUNNING | 文書の中で連続ページ番号が指定されているかどうかにかかわらず,すべての目次項目に,章単位のページ番号ではなく,連続ページ番号を使用する。 |
/REQUIRE=ファイル指定 | 目次の 1 ページ目の見出しを変更する。 |
/NOSECTION_NUMBERS | すべての見出しレベルで節番号を表示しない。 |
/UNDERLINE | 目次の章と見出しのタイトルに指定された下線を付ける。 |
次の例は,ページ番号表示を章単位の番号 (1--1, 1--2, 1--3,...) から連続番号 (1, 2, 3,...) に変更する方法を示しています。
$ RUNOFF/CONTENTS/PAGE_NUMBERS=RUNNING FUN.MEC $ TYPE FUN.MEC |
CONTENTS CHAPTER 1 How to Tile a Floor 1.1 Reading About Tiling . . . . . . . . . . . 1 1.1.1 Tiling for Fun . . . . . . . . . . . . . 2 1.1.2 Your Home in Tile . . . . . . . . . . . 3 1.1.3 Changing a Room with Tile . . . . . . . 3 1.2 Buying the Tile . . . . . . . . . . . . . 5 1.2.1 Researching Tiles Produced Abroad. . . . 5 1.2.2 Coordinating Colors . . . . . . . . . . 6 1.2.3 Tile Textures . . . . . . . . . . . . . 6 1.2.4 Types of Tiles . . . . . . . . . . . . . 7 1.2.4.1 Ceramic . . . . . . . . . . . . . . . . 7 1.2.4.2 Clay . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7 1.3 Tools for Tiles . . . . . . . . . . . . . 8 1.3.1 Renting a Cutter . . . . . . . . . . . . 8 1.3.2 Buying or Renting Crimpers . . . . . . . 9 1.4 Accompanying Materials . . . . . . . . . . 9 1.4.1 How to Adhere the Tiles . . . . . . . . 9 1.4.2 Grout . . . . . . . . . . . . . . . . 10 CHAPTER 2 How to Cedar a Ceiling 2.1 Getting Started . . . . . . . . . . . . . 1 2.1.1 Various Surfaces . . . . . . . . . . . . 2 |
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