日本語Compaq TCP/IP Services for OpenVMS
リリース・ノート


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4.1.13 前のリリース以降に修正された負荷分散の問題点

負荷分散構成要素 (LBROKER) には,以下の修正が行われています。

4.1.14 前のリリース以降に修正された NTP の問題点

次の論理名を使用すると,NTP のデバッグ・モードを指定することができます。


TCPIP$NTP_LOG_LEVEL 

この論理名は /SYSTEM で定義しなければならず,1〜6 の範囲の値を取ることができます (6 が最も詳細なモードです)。

4.1.15 ドキュメントの修正

オンライン・ヘルプに漢字フィルタの指定方法の記述がありませんでした。

4.2 前のリリース以降に修正された問題点

Compaq は,顧客から報告された問題の追跡に IPMT (Integrated Problem Management Tool) を使用しています。問題報告が作成されると,その問題には「CFS」で始まる一意の識別番号が与えられます。問題がエンジニアの対象問題としてログに記録されると, PTR 番号が与えられます。

本節では,CFS および PTR 識別子とともに,報告されて修正された問題について説明します。

表 4-1 前のリリース以降に修正された管理の問題点
CFS 番号 PTR 番号 説明
CFS.70983 70-5-1158 SHOW PROTOCOL UDP/PARAM コマンドが受信クォータを表示しない。

SET PROTOCOL UDP/QUOTA=RECEIVE= value コマンドが動作しない。

CFS.72192 70-5-1195 /ADDRESS 修飾子の値がサブネット付きのネットワーク・アドレスを指定していると,次の TCPIP コマンドが動作しない。
TCPIP> SET NETWORK
net /ADDRESS=
x.x.x.x

たとえば,次の (サブネット情報なしの) SET NETWORK コマンドは正常に動作する。

 
$ TCPIP SET NETWORK VMSNET /ADDRESS=18.0.0.0

    しかし,次の (サブネット情報付きの) SET NETWORK コマンドは実行に失敗する。
 
$ TCPIP SET NETWORK VMSNET /ADDRESS=16.66.66.0

%TCPIP-E-NETWORKERROR, error processing network request
-TCPIP-E-INVQUAL, invalid qualifier value for /ADDRESS
-TCPIP-I-ADR_HOST, internet address specifies a host

表 4-2 前のリリース以降に修正された BIND サーバの問題点
CFS 番号 PTR 番号 説明
CFS.72317 70-5-1198 システム・ディスクを共有している同じクラスタ内の複数のノード間で,BIND サーバを 1 つしか有効にできないという制約は解消された。
CFS.75957 70-5-1382 BIND サーバは,最大バージョン番号の 32767 に達すると,データベース・ファイルのロールオーバを行っていなかった。この問題は,ゾーン転送を行うことでデータベース・ファイルのバージョン番号を増やすスレーブ・サーバで生じていた。マスタ・サーバはすでにこのロールオーバ機能を持っていた。
CFS.73712 70-5-1274 BIND は SRV リソース・レコードの動的更新をサポートしていなかった。
CFS.68483
CFS.66892
70-5-1079
70-5-1022
BIND サーバは,コンフィギュレーション・ファイル (TCPIP$BIND.CONF) で CIDR 表記が使用されていると,構文エラーを報告する。

表 4-3 前のリリース以降に修正された NFS クライアントの問題点
CFS 番号 PTR 番号 説明
CFS.68919 70-5-1094 VMS V7.2 以降,NFS クライアント・デバイス上で BACKUP を実行すると,次のエラーが発生した。
-SYSTEM-F-BADATTRIB, bad attribute control list

表 4-4 前のリリース以降に修正された TELNET サーバの問題点
CFS 番号 PTR 番号 説明
CFS.67834 70-5-1053 TN$NETWORK_DISCONNECT() でのシステム・クラッシュ。

表 4-5 前のリリース以降に修正された PPP/SLIP の問題点
CFS 番号 PTR 番号 説明
CFS.69244 70-5-1108 受け付けられたソケットが,リスナ・ソケットのプローブおよびドロップ設定 (tcp_keepidle,tcp_keepintvl,tcp_keepcnt) を継承しない。
CFS 76412 70-5-1399 TCP/IP Services で,SLIP および PPP インタフェースの数が 9 に制限される。

詳細については, TCP/IP Services V5.1 の『 Compaq TCP/IP Services for OpenVMS Management 』を参照。

表 4-6 前のリリース以降に修正された NTP の問題点
CFS 番号 PTR 番号 説明
CFS.75496 70-5-1382 「自由実行」として指定された TCP/IP Services NTP サーバに対して TCPIP$NTPTRACE を使用すると,問題が発生する。

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