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SHOW KEY

DEFINE/KEY コマンドによって作成されたキー定義を表示します。

形式

SHOW KEY [キー名]

パラメータ

キー名

定義を表示したいキーの名前を指定します。指定できるキー名については,DEFINE/KEY コマンドを参照してください。

説明

DEFINE/KEY コマンドを使用してキーパッド・キーを定義した場合, SHOW KEY コマンドを使用してキー定義を表示できます。 SHOW KEY コマンドで /DIRECTORY 修飾子を指定すると,キー定義を作成したすべての状態の名前をリストできます。キー状態を変更するには,SET KEY コマンドを使用します。

修飾子

/ALL

現在の状態 ( または /STATE 修飾子で指定された状態 ) における,すべてのキー定義を表示します。 /ALL 修飾子を使用した場合には,キー名を指定できません。

/BRIEF (省略時の設定)

/NOBRIEF

キー定義と状態だけを表示することを要求します。 /BRIEF 修飾子と/NOFULL 修飾子は同じです。

/DIRECTORY

キーが定義されている,すべての状態の名前を表示することを指定します。キー定義に状態を指定しない場合には,SHOW KEY/DIRECTORY コマンドは,状態として DEFAULT の値を表示します。

/DIRECTORY 修飾子は, SHOW KEY コマンドの他の修飾子とともに使用することはできません。

/FULL

/NOFULL (省略時の設定)

キー定義に関係するすべての情報を表示します。省略した場合には,定義の状態と定義自体が表示されます。/FULL 修飾子と /NOBRIEF 修飾子は同じです。

/STATE=(状態名[,...])

/NOSTATE

指定した状態のキー定義を表示します。状態名を1つしか指定しない場合には,括弧を省略できます。状態名は,任意の英数字文字列です。状態名は,DEFINE/KEY コマンドによって作成されます。

/STATE 修飾子を省略する場合や,/NOSTATE 修飾子を使用する場合には,現在の状態のキー定義が表示されます。


#1

$ DEFINE/KEY/TERMINATE PF1 "ATTACH BOB"
%DCL-I-DEFKEY, DEFAULT key PF1 has been defined
$ SHOW KEY PF1
DEFAULT keypad definitions:
  PF1 = "ATTACH BOB"
$ SHOW KEY/FULL PF1
DEFAULT keypad definitions:
  PF1 = "ATTACH BOB"  (noecho,terminate,noerase,nolock)

この例は,PF1 キーの定義と状態を標準形式で表示しています。 SHOW KEY/FULL コマンドは,キー定義の全情報を表示します。


SHOW LICENSE

現在のノードに登録され,機能しているソフトウェア製品のライセンスを表示します。予約 (RESERVE リスト ) として知られる,ライセンスに付帯している名前も表示されます。SHOW LICENSE コマンドは,その時点でシステム・メモリにロードされているライセンスを表示します。ディスク上のライセンス・データベースの情報を見たい場合は,ライセンス管理ユーティリティ (LMF) の LICENSE LIST コマンドを使用してください。

形式

SHOW LICENSE [製品名[,...]]


パラメータ

製品名

ソフトウエア製品のライセンス名を指定します。ワイルドカード文字(* と %)も使用できます。製品名を指定しなかった場合には,アクティブなすべてのライセンス情報を表示します。製品名パラメータは,/UNIT_REQUIREMANTS 修飾子と同時に指定できません。

説明

SHOW LICENSE は,現在のノードでアクティブなソフトウェア製品ライセンスを表示します。アクティブなライセンスとは,LICENSE データベースに登録され, かつシステム・メモリにロードされたライセンスのことです。ソフトウェア製品ライセンスを登録しアクティブにするには,ライセンス管理ユーティリティ (LICENSE) または VMSLICENSE.COM を使用します。一部のライセンスは,製品のインストレーション中に自動的に登録されます。

このユーティリティについての詳細は,『OpenVMS License Management Utility Manual』を参照してください。

LICENSE データベースに登録されたライセンスを表示するには, LICENSE LIST コマンドを使用します。


修飾子

/BEFORE

/TERMINATION_DATE および /RELEASE_DATE 修飾子とともに使用します。この 2 つの修飾子に指定された時刻より前のライセンスのみを表示します。

/BEFORE 修飾子は,/SINCE 修飾子とは同時に指定できません。

/BRIEF (省略時の設定)

簡略形式でライセンス情報を表示します。詳しいライセンス情報を表示するには,/FULL 修飾子を使用します。

/CHARGE_TABLE

/UNIT_REQUIREMENTS 修飾子の同義語です。

/CLUSTER

/UNIT_REQUIREMENTS 修飾子とともに使用して, OpenVMS Cluster 内の全ノードのライセンス・ユニット要求値を表示します。

/EXACT

/PAGE=SAVE および /SEARCH 修飾子とともに使用し,大文字と小文字を区別した文字列検索を指定します。この場合,検索文字列は二重引用符で囲まなければなりません。

/SEARCH 修飾子を指定せずに /EXACT 修飾子を指定した場合, "Find キー" (E1)を押すと文字列検索が有効になります。

/FULL

完全な形式でライセンス情報を表示します。製品登録キー (PAK) と予約リストが表示されます。

/HIGHLIGHT[=キーワード]

/PAGE=SAVE および /SEARCH 修飾子とともに使用し,一致した検索文字列の強調表示方法を指定します。一致した検索文字列があった場合は,行全体が強調されます。キーワードには,BOLD, BLINK, REVERSE, および UNDERLINE を指定できます。省略時の設定は BOLD です。

/OUTPUT[=ファイル指定]

/NOOUTPUT

SHOW LICENSE コマンドの出力先を指定します。省略時の設定では,SYS$OUTPUT(通常は使用しているターミナル)へ出力されます。ファイルへ出力するには,/OUTPUT 修飾子を使用してファイルを指定してください。

ファイル指定には,ワイルドカード文字は使用できません。部分的なファイル指定 ( たとえば,ディレクトリだけ ) をした場合には,ファイル名には SHOW,ファイル・タイプには LIS が使用されます。

/NOOUTPUT 修飾子を指定した場合は,何も出力されません。

/PAGE[=キーワード]

/NOPAGE (省略時の設定)

コマンド出力の画面表示をページャを介して行います。

次のキーワードを指定できます。

CLEAR_SCREEN ページモードで表示(毎回画面を消去する)
SCROLL スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない)
SAVE[= n] n ページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能)

/PAGE=SAVE 修飾子を指定すると最大 5 画面(最大 255 カラムまで)分の履歴を保存できます。ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。

キー・シーケンス 説明
Up arrow key, Ctrl/B 1行スクロールアップ
Down arrow key 1行スクロールダウン
Left arrow key 1カラム左シフト
Right arrow key 1カラム右シフト
Find (E1) 文字列検索を起動
Insert Here (E2) 半画面右シフト
Remove (E3) 半画面左シフト
Select (E4) 80/132 カラム切替え
Prev Screen (E5) 前ページに移動
Next Screen (E6), Return, Enter, Space 次ページに移動
F10, Ctrl/Z 終了(ユーティリティによっては異なる)
Help (F15) ヘルプ・テキストを表示
Do (F16) 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の切り替え
Ctrl/W 再表示

/PAGE 修飾子は /OUTPUT 修飾子とは同時に使用できません。

/PRODUCER=製作者名

指定した製作者に供給されたソフトウェア製品のライセンスを表示します。製作者名パラメータに,ワイルドカード文字(* および %)も使用できます。 /UNIT_REQUIREMENT 修飾子と同時に指定することはできません。

/RELEASE_DATE=[日時]

リリース日を選択基準にしてライセンスを表示します。

/SEARCH="検索文字列"

/PAGE=SAVE 修飾子とともに使用し,表示される情報内で検索したい文字列を指定します。文字列にスペース文字等を入れたい場合は,検索文字列は二重引用符で囲まなければなりません。

情報が表示されている時に Find(E1) キーを押すと,検索文字列を動的に変更することができます。この場合は,引用符は必要ありません。

/SINCE(省略時の設定)

/TERMINATION_DATE および /RELEASE_DATE 修飾子とともに使用します。この 2 つの修飾子に指定された時刻,またはそれ以降の時刻のライセンスのみを表示します。

/SINCE 修飾子は,/BEFORE 修飾子と同時に指定できません。

/TERMINATION_DATE=日付時刻

満了日を選択基準にしてライセンスを表示します。

/UNIT_REQUIREMENTS

ライセンス・ユニット要求テーブル (LURT) 内の情報を表示します。 /UNIT_REQUIREMENTS 修飾子は,製品名パラメータ, /BRIEF 修飾子,および /PRODUCER 修飾子と同時に指定できません。

/USAGE

各ライセンスの,現在のロード数,割り当て数,空き数,およびライセンス・タイプを表示します。 /FULL修飾子を指定すると,ライセンスを使用している PID, プロセス名, ノード名,およびユーザ名等を含んだ情報を表示します。グループ内のユーザやグループ外のユーザの情報を表示するには,ぞれぞれ GROUP, WORLD 特権が必要です。

OpenVMS Cluster 環境で 1 製品に対して複数のライセンスを登録している場合は, SHOW LICENSE/USAGE コマンドを実行したノードにロードされたライセンスのみ表示できます。他のライセンスを表示するには,それがロードされたノードからコマンドを実行するか,または SYSMAN ユーティリティを使用します。

OpenVMS Cluster 環境で表示される情報は,ローカル・ライセンスに限られます。たとえば,VAX と Alpha のアベイラビリティ・ライセンスは, LMF によって別ライセンスとして扱われます。 VAX と Alpha が混在する OpenVMS Cluster を構成している場合は,ローカル・システムのアベイラビリティ・ライセンスのみ表示されます。 DEC C をクラスタの全ノードにインストールしているとすると, VAXノードからは VAX ノードで使用されているライセンスは表示されますが, Alpha ノードで使用されているライセンスは表示されません。

使用状況に関する情報は,無制限ライセンス ( ユニット値 0) には適用されません。クラスタ全体の情報も,個人使用のものや NO_SHARE のものには適用されません。詳細は『OpenVMS License Management Utility Manual』を参照してください。

/WARNING_INTERVAL=日数

NOWARNING_INTERVAL

指定日数 以内に満了するライセンス数を警告するメッセージを表示します。省略時には,30 日間です。

/WRAP

/NOWRAP (省略時の設定)

/PAGE=SAVE 修飾子とともに使用し,画面の幅より長い行を改行表示するかどうかを指定します。 /WRAP 修飾子を指定した場合,はみ出す部分は次行に表示されます。

/NOWRAP 修飾子を指定した場合,はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。


#1

$ SHOW LICENSE/FULL
Active licenses on node WTPOOH: 
 
DVNETEND 
       Producer: DEC 
       Units: 0 
       Version:  0.0 
       Date:  (none) 
       Termination Date: (none) 
       Availability: E (System Integrated Products) 
       Activity:  0 
       MOD_UNITS 
 
VAX-VMS 
       Producer: DEC 
       Units: 0 
       Version:  0.0 
       Date:  (none) 
       Termination Date: (none) 
       Availability: A (VMS Capacity) 
       Activity:  0 
       MOD_UNITS 
       NO_SHARE

この例の SHOW LICENSE コマンドは, WTPOOH という現在のノード上で有効なすべてのライセンスを表示しています。

#2

$ SHOW LICENSE/BRIEF
Active licenses on node WTPOOH: 
 
--- Product ID ----   ---- Rating ----- -- Version -- 
Product    Producer   Units Avail Activ Version Release Termination 
DVNETEND   DEC            0  E     0      0.0  (none)   (none) 
VAX-VMS    DEC            0  A     0      0.0  (none)   (none) 
 

この SHOW LICENSE コマンドは,WTPOOH という現在のノード上で有効なすべてのライセンスを簡略形式で表示しています。

#3

$ SHOW LICENSE/OUTPUT=SYS$LOGIN:ACTIVE_LICENSES_OCT30.DAT
 

この SHOW LICENSE コマンドは,すべての有効なライセンスを,ファイル SYS$LOGIN:ACTIVE_LICENSE_OCT30.DAT に出力します。

#4

$ SHOW LICENSE/FULL PERSONAL
Active licenses on node PICCHU: 
 
PERSONAL 
       Producer: DEC 
       Units: 100 
       Version: 0.0 
       Release Date: (none) 
       Termination Date: (none) 
       Availability: 0 
       Activity: 100 
       RESERVE_UNITS 
       Reserve: RANCE
 

この例では,PERSONAL という製品についての情報を表示しています。 RANCE という,ライセンスに付帯する予約リストが表示されています。

#5

$ SHOW LICENSE/TERM=10-JAN-2014 test0%
Active licenses on node PICCHU: 
 
--- Product ID ----  ---- Rating ----- -- Version -- 
Product  Producer Units Avail Activ Version Release    Termination 
TEST01   DEC          0  A     0      0.0  (none)      (none) 
TEST02   DEC          0  B     0      0.0  10-JAN-2014 12-NOV-2014 
TEST03   DEC          0  C     0      0.0  30-DEC-2014 (none) 
TEST04   DEC          0  D     0      0.0  (none)      25-AUG-2015 
TEST05   DEC          0  E     0      0.0  14-NOV-2016 14-AUG-2016 
 
 
$ SHOW LICENSE/RELEASE=10-JAN-2014/SINCE test0%
Active licenses on node PICCHU: 
 
--- Product ID ----  ---- Rating ----- -- Version -- 
Product  Producer Units Avail Activ Version Release    Termination 
TEST02   DEC          0  B     0      0.0  10-JAN-2014 12-NOV-2014 
TEST03   DEC          0  C     0      0.0  30-DEC-2014 (none) 
TEST05   DEC          0  E     0      0.0  14-NOV-2016 14-AUG-2016 
 
 
$ SHOW LICENSE/RELEASE=10-JAN-2014/BEFORE test0%
Active licenses on node PICCHU: 
 
--- Product ID ----  ---- Rating ----- -- Version -- 
Product  Producer Units Avail Activ Version Release    Termination 
TEST01   DEC          0  A     0      0.0  (none)      (none) 
TEST04   DEC          0  D     0      0.0  (none)      25-AUG-2015 
 

これら上記の例は,それぞれ /TERMINATION_DATA, /RELEASE_DATE, /SINCE,および /BEFORE 修飾子を指定した例です。

#6

$ SHOW LICENSE/UNIT_REQUIREMENTS
VMS/LMF Charge Information for node PICCHU
This is a VAX 6000-420, hardware model type 160
 
Type: A, Units Required: 93      (VMS Capacity)
Type: B, * Not Permitted *       (VMS Server)
Type: C, * Not Permitted *       (VMS Concurrent User)
Type: D, * Not Permitted *       (VMS Workstation)
Type: E, Units Required: 400     (System Integrated Products)
Type: F, Units Required: 1200    (Layered Products)
Type: G, * Not Permitted *       (VMS Reserved)
Type: H, * Not Permitted *       (Alpha Layered Products)
Type: I, Units Required: 1200    (Layered Products)
 

この例は,/UNIT_REQUIREMENTS 修飾子を指定して,ライセンス・ユニット要求テーブル(License Unit Requirement Table [LURT]) の情報の出力を示しています。

#7

$ SHOW LICENSE/WARNING_INTERVAL=8000 test0%
Active licenses on node PICCHU: 
 
--- Product ID ----  ---- Rating ----- -- Version -- 
Product  Producer Units Avail Activ Version Release    Termination 
TEST01   DEC          0  A     0      0.0  (none)      (none) 
TEST02   DEC          0  B     0      0.0  10-JAN-2014 12-NOV-2014 
TEST03   DEC          0  C     0      0.0  30-DEC-2014 (none) 
TEST04   DEC          0  D     0      0.0  (none)      25-AUG-2015 
TEST05   DEC          0  E     0      0.0  14-NOV-2016 14-AUG-2016 
%SHOW-I-TERMIMM, 3 licenses will terminate in 8000 days 
 

この例は,/WARNING_INTERVAL 修飾子を指定して, 8000 日以内に期限切れになる,3つのライセンスを表示しています。

#8

$ SHOW LICENSE/USAGE/FULL DECWRITE-USER
View of loaded licenses from node SLTG24   29-DEC-2001 13:36:22.23 
 
ACTIVITY license DECWRITE-USER usage information: 
Pid        Process Name      Units   Username        Node 
416000E6   MACAHAY             100   MACAHAY         SLTG24 
416000E7   MACAHIGH            100   MACAHIGH        SLTG24 
416000E8   ALICE               100   ALICE           SLTG24 
416000E9   MORGEN              100   MORGEN          SLTG24 
416000F1   ANGEL               100   ANGEL           SLTG24 
416000F2   ANGEL_1             100   ANGEL           SLTG24 
Units loaded: 2000   Units allocated: 600   Units available: 1400
 
 

DECwrite のアクティビティ・ライセンスの使用情報を表示しています。各々のライセンス割り当てに対して,PID, プロセス名, ノード名, ユーザ名が表示されています。Units カラムには割り当てユニット数を,最終行にはロード・ユニット数,割り当てユニット数, 空きユニット数を表示しています。

#9

$ SHOW LICENSE/USAGE/FULL TEST_PER
View of loaded licenses from node: SLTG24   30-DEC-2001 15:45:59 
 
PERSONAL USE license DEC TEST_PER usage information: 
Units   Reserved for: 
  100   UNCLE 
  100   AUNT 
  100   NEPHEW 
  100   NIECE 
Units loaded: 600   Units reserved: 400   Units available: 200
 

この例は個人使用のライセンスを示しています。 DEC TEST_PER は 100 ユニットずつの 6 つの予約に対して十分なユニットがあります。ライセンス・データベース (LDB) には 4 つの予約のみ登録されています。ライセンス管理者があと 2 つ分の予約を追加する場合は,次のコマンドを実行します。


$ LICENSE MODIFY TEST_PER/RESERVE=(NAME, ANOTHER_NAME)/ADD
$ LICENSE UNLOAD TEST_PER
$ LICENSE LOAD TEST_PER

DEC TEST_PER をクラスタ環境で使用している場合は, SYSMAN を使用してアンロードとロードを行います。

#10

$ SHOW LICENSE/USAGE/FULL TEST_CAP
View of loaded licenses from node: SLTG24   30-DEC-2001 15:45:59 
 
Availability license DEC TEST_CAP usage information: 
Units   Node 
   10   SLTG24 
   10   SLTG43 
  600   TORN8O 
  600   LTNUP 
Units loaded: 620   Units allocated: 1220   Units available: ***
 

この例では,割り当てユニット数がロード数を越え,空き数が「***」で表示されています。

空き数が「***」で表示されていても,通常は警報は発せられません。ディスク上のライセンス・データベース (LDB) が更新された後,クラスタ内の全ノードのメモリ内のデータが更新されるまでの間に,このような状況が発生します。ノード SLTG24 は,最新の LDB 情報を受け取っていないだけです。

DEC TEST_PER に関して,メモリ内のライセンス・データを更新するには,次のコマンドを実行します。


$ LICENSE UNLOAD TEST_CAP
$ LICENSE LOAD TEST_CAP

これ以降は SHOW LICENSE/USAGE コマンドを実行しても,「***」は表示されません。ただしクラスタ内で複数のデータベースを使用している場合は,『OpenVMS License Management Utility Manual』のライセンス・データベースの説明を参照してください。

#11

$ SHOW LICENSE/UNIT_REQUIREMENT/CLUSTER
VMS/LMF Cluster License Unit Requirements Information 24-DEC-2001 
  14:05:51.65 
 
Node        A     B     C     D     E     F     G     H     I 
 
KARBO       -     -     -   100    50    10    -     -     10 
JENJON      -     -     -   100    50    10    -     -     10 
HELENA    143     -     -     -   600  2400    -     -   2400 
SHAKTI      -     -     -   100    50    10    -     -     10
 
Total Cluster Unit Requirements
Type: A, Units Required: 143     (VMS Capacity)
Type: B, * Not Permitted *       (VMS Server)
Type: C, * Not Permitted *       (VMS Concurrent User)
Type: D, Units Required: 300     (VMS Workstation)
Type: E, Units Required: 750     (System Integrated Products)
Type: F, Units Required: 2430    (Layered Products)
Type: G, * Not Permitted *       (VMS Reserved)
Type: H, * Not Permitted *       (Alpha Layered Products)
Type: I, Units Required: 2430    (Layered Products)         
 

この例は,クラスタ内の各ノードで,各ライセンス・タイプ (A, B 等) に対して必要なユニット数を示しています。「***」が表示されているノードがあれば,そのノードはブート中です。


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