$ EDIT/XTPU [ファイル名] |
指定された名前のファイルが存在しない場合には[End of file]という文字のみが表示されます。ここでファイルに書き込む内容を入力してください。すでに存在するファイル名を指定すると,その内容が表示されます。
初めて日本語 EVE を起動したときには,次のような初期画面があらわれます。
この画面は,日本語 EVE を初めて起動したときにのみ表示されます。 2 回目以降はこの画面は表示されず,起動後すぐに編集画面があらわれます。 |
かな漢字変換キーパッドを設定する
日本語 EVE エディタの初期画面で,日本語を入力するための変換キーパッドを選びます。
たとえば JVMS キーパッドを選ぶには,"変換キーパッド名を入力してください"の後に次のように JVMS と入力します。
変換キーパッド名を入力してください (EVEJ/JVMS/TARO/JEDI/LEIA): JVMS |
このとき選択したキーパッドは,2 度目以降の起動にも反映されます。次回に日本語 EVE を起動するときには,すぐに編集画面が表示され,変換キーパッド名を聞かれません。
変換キーパッドを変更するには,SET KEYPAD コマンドを使用します。
Command: SET KEYPAD EVEJ |
本書では,JVMS キーパッドを選択した場合についてのみ説明します。その他のキーパッドを選択した場合については『日本語 EVE ユーザーズ・ガイド』をお読みください。
日本語 EVE エディタの編集画面
変換キーパッド名を入力すると,図のような編集場面があらわれます。
日本語 EVE の編集画面
(1) | テキスト・ウィンドウ | テキストを入力する部分です。 画面では,[End of file] という文字列が左上に表示されます。この文字列は," ファイルの終わり " という意味です。テキストを入力すると,[End of file] は画面の下の方へ自動的に移動して行きます。 |
(2) | ステータス・ライン | 編集中のモードをあらわします。 |
(3) | コマンド・ウィンドウ プロンプト・ウィンドウ |
日本語 EVE のコマンドを入力する部分です。日本語 EVE が入力を要求するときに,プロンプトが表示されます。 |
(4) | メッセージ・ウィンドウ | 日本語 EVE からのメッセージが表示されます。 |
日本語 EVE エディタを終了する
エディタを終了するには,次のようにします。
ファイルを保存する場合
[Ctrl] + [Z] キーを押します。( または,[Do] キーを押し,Command:プロンプトで EXIT を入力し, [Return] キーを押します。)
ファイルを保存しない場合,または編集内容を保存しない場合
[Do] キーを押し,Command:プロンプトで QUIT を入力し,[Return] キーを押します。
ファイルが変更されている場合には,以下のようなメッセージが表示されます。
セーブされていないバッファがあります,QUIT しますか [Yes]? |
ここで Yes を入力するとファイルの内容を保存せずに日本語 EVE を終了し,No を入力すると編集画面に戻ります。
日本語 EVE を起動するときにファイル指定を省略することができます。この場合,日本語 EVE を正常終了させる際に次のメッセージが表示されます。
ここでファイル名を入力するとその名前で内容が保存され,ファイル名を入力せず [Return] キーのみの場合は,内容は保存されずに日本語 EVE が終了します。 |
文字を入力する
文字を入力するには,カナで入力する方法(カナ入力)とローマ字で入力する方法(ローマ字入力)の 2 種類があります。
◆カナ入力
キーボードに表示されているカタカナに従って入力します。
(カナ入力の方法については 「かな入力の設定を行う」 を参照。)
◆ローマ字入力
キーボードに表示されているアルファベットに従ってローマ字の読みで入力します。
たとえば,弊社の標準的なワークステーション用のキーボードでローマ字入力をするには,カナ表示ランプを確認し,点灯していたら, [Ctrl] + [カナ] キーを押して解除してください。次にキーボードのアルファベット・キーを押すと,画面上にアルファベットが表示されます ( ただし,TAROキーパッドを選択した場合は,ローマ字入力でもひらがなが表示されますので,ご注意ください )。
まちがえた場合は, <X| キー ( または [Back Space] キー ) で消して,入力し直します。
PC の日本語入力機能を使って文字を入力する場合
パーソナル・コンピュータ (PC) の日本語入力機能 (IME など) を用いて日本語を入力する場合,標準では日本語 EVE は入力された日本語を正しく受け取ることができません。日本語 EVE が入力された日本語を正しく受け取るためには,次の 2 つの設定が必要です。
(あらかじめ日本語環境設定ユーティリティまたは KANJIGEN ユーティリティでターミナルの漢字入力を有効にしている場合は,日本語 EVE を起動した時点で PC の日本語入力機能が有効になっているので,下記 1. の設定は必要ありません。詳しくは 「日本語環境を設定する」,または『日本語ユーティリティ利用者の手引き』,『フォント管理ユーティリティ利用者の手引き』を参照してください。)
[Do] キーを押し,Command: プロンプトの後に以下のコマンドを入力します。
Command: SET INPUT MODE KANJI |
Command: HENKAN MODE OFF |
日本語 EVE のステータス・ラインから「変換」の文字が消え,日本語 EVE のかな漢字変換機能が無効になったことがわかります。これで PC の日本語入力機能によるかな漢字変換を行うことができます。
日本語 EVE のかな漢字変換を有効に戻すには以下のコマンドを入力します。
Command: HENKAN MODE ON |
入力モードの切り替え
文字を入力するとき,挿入モード と 重ね書きモード のどちらかを選択できます。
日本語 EVE を起動したときは,自動的に挿入モードに設定されています。モードを切り替えるには,[F14] キー (PC では [Shift] + [F4]) か [Ctrl] +[A] キーを押してください。
◆挿入モード
挿入モードのときは,入力した文字がカーソルの位置に挿入されます。すでに入力済みの文字の上にカーソルがある場合には,入力した文字がその位置に挿入され,入力済みの文字が右にずれていきます。
◆重ね書きモード
重ね書きモードのときは,入力した文字がカーソルの位置に上書きされます。すでに入力済みの文字の上にカーソルがある場合には,入力した文字が入力済みの文字の上に重ね書きされ,入力済みの文字が消えていきます。
現在,どちらのモードに設定されているのか知りたいときは,ステータス・ライン ( 「日本語 EVE の編集画面」 を参照 ) の表示を確認します。ステータス・ライン上に Insert と表示されている場合は挿入モードに,Overstrike と表示されている場合は重ね書きモードに設定されています。
日本語 EVE エディタでは,選択したキーパッドにより,文字の変換方法が少し違います。ここでは JVMS キーパッドを選び,ローマ字入力をする場合で説明します。その他のキーパッドについての説明は『日本語 EVE ユーザーズ・ガイド』をご覧ください。また,本書での説明は,おもに弊社の標準的なワークステーション (CDE) のキーボードを使用した場合を想定しています。
次の表は,入力した文字列を変換するための JVMS キーパッドの変換キーを示しています。
変換の種類 | 変換キー |
---|---|
漢字変換 | [Ctrl] + [スペース] |
ひらがな変換 | [Ctrl] + [L] |
カタカナ変換 | [Ctrl] + [K] |
半角カタカナ変換 | [Ctrl] + [G] → [Ctrl] + [K] |
全角変換 | [Ctrl] + [F] |
半角変換 | [Ctrl] + [G] → [Ctrl] + [F] |
無変換 | [Ctrl] + [N] |
入力文字変換操作
SAMPLE.TXT というファイルを例に説明します。 (ここではローマ字入力で文字を入力しています。)
日本語 EVE を起動して,SAMPLE.TXT というファイルを作成します。
$ EDIT/XTPU SAMPLE.TXT |
日本語 EVE の編集画面があらわれます。
まず最初に,konnichiha と入力します。
入力文字列は,高輝度表示されています。この状態で,[Ctrl] + [L] ([Ctrl] キーを押しながら, [L] を押す) を押します。konnichiha がひらがなに変換されます。
ki-paddo と入力します。
入力文字列は,高輝度表示されています。この状態で, [Ctrl] + [K] を押します。ki-paddo がカタカナに変換されます。
全角変換 [Ctrl] + [F]
DIGITAL と入力します (大文字を入力するときは [Shift] キーを押しながらまたは [Lock] キーを押して,文字を入力します)。
入力文字列は,高輝度表示されています。この状態で, [Ctrl] + [F] を押します。DIGITAL が全角に変換されます。
ここで,変換キーを押したあとも,入力文字列が高輝度表示されたままなのに注目してください。入力文字列は,変換が確定されるまで (高輝度表示されている間) は,何度でも変換可能です。 DIGITAL が高輝度表示された状態で, [Ctrl] + [L],[Ctrl] + [K], [Ctrl] + [G] → [Ctrl] + [K], [Ctrl] + [F]) と順番に押してみて,変換されることを確認してください。
半角変換 [Ctrl] + [G] → [Ctrl] + [F]
全角のDIGITALの文字が高輝度表示された状態 ( 変換を確定していない状態 ) で, [Ctrl] + [G] を押し,続けて [Ctrl] + [F] を押してください。DIGITAL が半角に変換されます。
kanji と入力して,[Ctrl] + [スペース] を押します。 kanji が " 漢字 " に変換されます。
漢字変換の結果は,ユーザの個人辞書によって,若干異なります。必ずしも,変換結果が例のとおりになるとは限りませんので,ご注意ください。 |
ここでもう 1 度,変換キー ([Ctrl] + [スペース]) を押してください。変換結果が,"感じ"に変わり,画面の下のほう ( ステータス・ラインの 1 行下 ) に,変換候補群が表示されます。
変換キー ([Ctrl] + [スペース])を連続して押すと,表示された候補の順にしたがって,変換結果が変化していきます。
1 つ前の変換結果に戻すときは,[Ctrl] + [G] を押してから, [Ctrl] + [スペース] を押します。
変換候補を数字キーで選ぶこともできます。たとえば," 監事 " に変換したいときは,数字キーの [7] を押します。
変換候補群の中に期待する変換結果が見つからないときは, [Next] キーまたは [Prev] キーで他の変換候補群を表示して探してください。
日本語 EVE を終了するときは,[Ctrl] + [Z] を押します。これで日本語 EVE エディタの使用は終了し,SAMPLE.TXT というファイルが作成されます。
ファイルを保存しない場合は,[Do] キーを押して,画面下のコマンド・ラインに QUIT コマンドを入力してください。次に [Return] を押すと,ファイルを作成せずに編集セッションを終了します。
文字や行の削除,挿入操作に使用するキーには,次のものがあります。
キー | 機能 |
---|---|
<X| | カーソルの左側の文字が削除される。 (PC では[Back Space] キー) |
[Select] | 文章中のある領域を選択できる。選択を取り消すときは,もう 1 度[Select] キーを押す。 (Reflection では[End] キー,Tera Term Pro では,[Delete] キー) |
[Remove] | 選択した部分を 1 度に削除できまる。 (Reflection では[Delete] キー,Tera Term Pro では,[Page Up] キー ) |
[Insert Here] | [Remove] キーによって削除した部分を,文章中の任意の場所にそのまま挿入できる。 (Reflection では[Insert] キー,Tera Term Pro では,[Home] キー) |
日本語 EVE には,テキストの編集やカーソルの移動などの操作を行うために,日本語 EVE コマンドが用意されています。日本語 EVE コマンドの入力には,次の 2 つの方法があります。
日本語 EVE コマンドを入力するための定義済みキーを使用する
日本語 EVE は省略時の設定として,一部のキーに日本語 EVE コマンドを定義しています。定義済みキーは,それぞれ 1 つの編集コマンドを実行します。
定義済みキーは,キーパッドによって異なります。「JVMS キーパッドの便利な定義済みキー」 は編集でよく使用される日本語 EVE コマンドと JVMS キーパッドで定義されているキーの一覧です。 JVMS キーパッド以外のキーパッドでの定義済みキーについては,『日本語 EVE ユーザーズ・ガイド』をご覧ください。
日本語 EVE コマンド | 定義済みキー | ||
---|---|---|---|
日本語 OpenVMS(CDE) | Reflection | Tera Term Pro | |
TOP | [Ctrl] + [G] → [↑] | [Ctrl] + [G] → [↑] | [Ctrl] + [G] → [↑] |
BOTTOM | [Ctrl] + [G] → [↓] | [Ctrl] + [G] → [↓] | [Ctrl] + [G] → [↓] |
START OF LINE | [Ctrl] + [H] または [Ctrl] + [G] → [←] |
[Ctrl] + [H] または [Ctrl] + [G] → [←] |
[Ctrl] + [H] または [Ctrl] + [G] → [←] |
END OF LINE | [Ctrl] + [E] または [Ctrl] + [G] → [→] |
[Ctrl] + [E] または [Ctrl] + [G] → [→] |
[Ctrl] + [E] または [Ctrl] + [G] → [→] |
CODE | [Ctrl] + [G] → [X] | [Ctrl] + [G] → [X] | [Ctrl] + [G] → [X] |
KIGOU | [Ctrl] + [G] → [Z] | [Ctrl] + [G] → [Z] | [Ctrl] + [G] → [Z] |
DO | [Do] または [PF4] | [Shift] + [F6] | [Shift] + [F6] |
EXIT | [Ctrl] + [Z] または[F10] | [Ctrl] + [Z] または[F10] | [Ctrl] + [Z] または[F10] |
HELP KEYPAD | [HELP] | [Ctrl] + [F5] | [Ctrl] + [F5] |
TAB | [TAB] | [TAB] | [TAB] |
DELETE | <X| | [Back Space] | [Back Space] |
RETURN | [Return] または [Enter] | [Enter] | [Enter] |
FIND | [Find] | [Home] | [Home] |
INSERT HERE | [Insert Here] | [Insert] | [Insert] |
REMOVE | [Remove] | [Delete] | [Page Up] |
SELECT | [Select] | [End] | [Delete] |
NEXT SCREEN | [Next] | [Page Down] | [Page Down] |
PREVIOUS SCREEN | [Prev] | [Page Up] | [End] |
NEXT WINDOW | [Ctrl] + [G] → [Next] | [Ctrl] + [G] → [Page Down] | [Ctrl] + [G] → [Page Down] |
PREVIOUS WINDOW | [Ctrl] + [G] → [Prev] | [Ctrl] + [G] → [Page Up] | [Ctrl] + [G] → [End] |
RECALL | [Ctrl] + [B] | [Ctrl] + [B] | [Ctrl] + [B] |
REMEMBER | [Ctrl] + [R] | [Ctrl] + [R] | [Ctrl] + [R] |
ERASE START OF LINE | [Ctrl] + [U] | [Ctrl] + [U] | [Ctrl] + [U] |
ERASE WORD | [Ctrl] + [J] または [F13] | [Ctrl] + [J] または [F13] | [Ctrl] + [J] または [F13] |
RESTORE WORD | [Ctrl] + [G] → [F13] | [Ctrl] + [G] → [Shift] + [F3] | [Ctrl] + [G] → [Shift] + [F3] |
Command: プロンプトで日本語 EVE コマンドを入力する
Command:プロンプトに対して日本語 EVE コマンドを入力するには,次のようにします。
Command:プロンプトに続いて,日本語 EVE コマンドを入力します。コマンドは大文字でも小文字でもかまいません。
次の例では,EXIT コマンドを入力しています。
Command: EXIT |
このとき,さらにパラメータの指定が必要な場合は,コマンド・ウィンドウに入力を要求するプロンプトが表れます。
次の例では,15 行目に移動するために LINE コマンドを入力し,次に表示されるLine Number:プロンプトに対して 15 を入力しています。
Command: LINE Line Number: 15 |
これで日本語 EVE は,コマンドを実行します。
現在の編集画面が次のようになっているとします。
[Do] キーを押します。次にCommand:プロンプトに続いて,SELECT ALL と入力します。
[Return] キーを押すと,コマンドが実行されます。この例ではテキストがすべて選択された状態になります。([Select] キーを押すと選択が解除され元に戻ります。)
カーソルを移動する
日本語 EVE エディタでは,選択したキーパッドによりカーソルを移動する方法が少し違います。ここでは,JVMS キーパッドを選んだ場合で説明します。
次の表は,「JVMS キーパッドのカーソル移動に関する定義済みキー」 は,JVMS キーパッドでカーソルを移動するための定義済みキーと,対応する日本語 EVE コマンドを示しています。
編集キー | 日本語EVEコマンド | 機能 |
---|---|---|
[↑] | MOVE UP | カーソルを 1 行上に移動 |
[↓] | MOVE DOWN | カーソルを 1 行下に移動 |
[←] | MOVE LEFT | カーソルを 1 文字,あるいは 1 カラム左に移動 |
[→] | MOVE RIGHT | カーソルを 1 文字,あるいは 1 カラム右に移動 |
[Ctrl] + [H] または [Ctrl] + [G] → [←] |
START OF LINE | カーソルを現在行の先頭に移動 |
[Ctrl] + [E] または [Ctrl] + [G] → [→] |
END OF LINE | カーソルを現在行の最後に移動 |
[Ctrl] + [G] → [↑] | TOP | カーソルを現在のバッファの先頭に移動 |
[Ctrl] + [G] → [↓] | BOTTOM | カーソルを現在のバッファの最後に移動 |
[F11] | CHANGE DIRECTION | 現在のバッファの方向 ( カーソルの移動方向 ) を変更する。バッファの方向はステータス・ラインに表示 (Forward または Reverse) される。 |
[F14] または [Ctrl] + [A] |
CHANGE MODE | 現在のバッファの入力モードを切り替える。入力モード (Insert または Overstrike) はステータス・ラインに表示される。 |
現在の編集画面が次のようになっているとします。
カーソルは,ユーザが挿入したテキストの最後に移動します。カーソルをファイルの先頭に移動するには,[Ctrl] + [G] を押したあと,[↑] キーを押します。
カーソルを行の最後に移動するには,[Ctrl] + [E] を押します。
カーソルを行の最初に移動するには,[Ctrl] + [H] を押します。
カーソルをバッファの最後に移動するには,[Ctrl] + [G] を押したあと,[↓] キーを押します。
コマンド名は短縮することもできます。他のコマンド名と区別できない短縮形を入力すると,対応するコマンドのリストが表示され,適切なコマンドを選択するように促すプロンプトが表示されます。もう 1 度,他のコマンド名と区別できるように入力し直してください。
文字列を探す -- FIND
文章中から特定の文字列を探し出すには,FIND コマンドを使用します。
[Do] キーを押して FIND と入力し,[Return] キーを押します。プロンプトが表示されたら探したい文字列を入力します。カーソルが検索された文字列に移動します。なお,FIND コマンドは, [Find] キー (Reflection では [Home] キー, Tera Term Pro では [Insert] キー) を押すことによって同様に実行できます。
現在の編集画面が次のようになっているとします。
FIND コマンドを入力します。Find (順方向):プロンプトが表示されるので,このプロンプトに続けて,"議題 " と入力してください。
[Return] キーを押すと,文章中の " 議題 " が検索され,高輝度表示になります。
アルファベットの文字列を探す
アルファベットの文字列を探したい場合,Find (順方向):プロンプトに続けてすべて小文字で入力すると,日本語 EVE は大文字と小文字の区別を無視して,一致するすべての文字列を検索します。
入力した文字列に 1 文字でも大文字が含まれていると,日本語 EVE は大文字と小文字を正確に区別して検索します。たとえば,プロンプトに続けて tHis と入力した場合には,tHis のみが検索され,This や THIS などは検索されません。
文章中から特定の文字列を選び,指定した別の文字列に置き換えるには, REPLACE コマンドを使用します。
[Do] キーを押して,REPLACE と入力し,[Return] キーを押します。プロンプトが表示されたら,順番に置換される文字列,置換する文字列をそれぞれ入力します。
現在の編集画面が次のようになっているとします。
" グループ " という文字列を " ぐるーぷ " に置き換えてみましょう。 [Do] キーを押して,REPLACE と入力します。
[Return] キーを押すと,検索文字列:というプロンプトが表示されます。プロンプトに続けて," グループ " と入力します。
[Return] キーを押すと,今度は,置換文字列:というプロンプトが表示されます。プロンプトに続けて," ぐるーぷ " と入力します。
[Return] キーを押すと,文章中の対応する文字列が反転表示され,置き換えますか?というプロンプトが表示されます。
ステータス・ラインに表示された(Yes, No, All, Last, Quit) という選択肢から,1 つを選んで入力します。選択肢は,それぞれ次のように動作します。
応答 | 結果 |
---|---|
Yes | 反転表示された文字列を置き換え,次に対応する文字列を検索する。 |
No | 反転表示された文字列を置き換えずに,次に対応する文字列を検索する。 |
All | ファイル中の対応するすべての文字列を置き換える。 |
Last | 反転表示された文字列を置き換え,ここで検索を中止する。 |
Quit | 反転表示された文字列を置き換えずに,ここで検索を中止する。 |
ここでは,プロンプトに続けて,YES と入力して,[Return] キーを押してください。文字列が置き換えられます。
アルファベットの文字列を置き換えたい場合,プロンプトに続けて,すべて小文字で入力すると,日本語 EVE は大文字と小文字の区別を無視して,一致するすべての文字列を置き換えます。
入力した文字列に 1 文字でも大文字が含まれていると,日本語 EVE は大文字と小文字を正確に区別して置き換えます。
記号を入力する -- KIGOU
文字入力モードの記号またはコードを使用して,DEC 漢字コード表に含まれている記号 ( たとえば,○や★など ) を入力することができます。記号を入力するには,KIGOU コマンドを使用します。
KIGOU コマンドを実行すると,画面の 1 番下 (ステータス・ラインの下) に DEC 漢字コード一覧表が 1 行ずつ表示されます。
矢印キー([↑],[↓],[→],[←]) で上下左右にカーソルを移動できます。[Return] キーを押すと,カーソルが置かれている記号を入力して,コマンドを終了します。[Select] キーを使えば,コマンドを終了せずに記号を何文字でも入力することができます。記号を入力しないでコマンドを終了するときは [Ctrl] + [Z] を押してください。
コード番号で記号を入力する -- KIGOU BY CODE
入力したい記号のコード番号がわかっている場合には, KIGOU BY CODE コマンドが便利です。
KIGOU BY CODE コマンドを実行すると,ステータス・ラインのDECcode [ ]内にコード番号を入力できるようになります。コード番号は『漢字コード表』で調べることができます。
DRAW KEISEN コマンドを実行すると,罫線機能を使用できます。図や表を作成するのに便利です。
[Do] キーを押して,DRAW KEISEN と入力し, [Return] キーを押してください。ステータス・ラインの表示が次のようになり,カーソル位置に矢印が表示されます。
矢印キー [↑] [↓] [←] [→] を使用して罫線を引きます。
移動/[描線] → SELECT
[Select] キーを使用して,移動 / 描線を切り替えます。 " 移動 " を選択すると,罫線を引かずにカーソルを移動できます。 " 描線 " を選択すると,カーソルを移動して罫線を引くことができます。
太[細]消→ INSERT
[Insert Here] キーを使用して,罫線の種類を指定できます。 " 太 " を選択すると太い罫線," 細 " を選択すると細い罫線, " 消 " を選択すると,罫線消去モードになります。
箱→ REMOVE
[Remove] キーを使用して,箱モードに切り替えます。 [Remove] キーを押すと,カーソル位置に小さい箱が表示されます。矢印キーを使用して,この箱を拡大 / 縮小することができます。
箱モードにはいると,ステータス・ラインが次のように変わります。
[Select] キーを押すと,箱が確定され," 移動 " モードになります。 [Remove] キーを押すと,箱がリセットされ,"移動"モードになります。
罫線モードを終了し,通常の編集画面に戻るには, [Return] キーを押してください。
日本語 EVE のオンライン・ヘルプを使用する
コマンドの使い方がわからないときなどに,日本語 EVE の HELP コマンドを使用してコマンドに関する情報を表示することができます。
[Do] キーを押して,HELP と入力し,[Return] キーを押します。画面に日本語 EVE コマンドの一覧が表示されます。 [Prev] キーと [Next] キーで一覧全体を見ることができます。
特定のコマンドに関する情報を表示したいときは,プロンプトに対して,そのコマンド名を入力してください。たとえば,MOVE BY LINE コマンドの説明が見たいときは,MOVE BY LINE と入力して,[Return] キーを押すと,次のようなヘルプ・テキストが画面に表示されます。
ヘルプから抜けて編集画面に戻るときは,[Return] キーを押します。
テキスト編集によく使われるコマンドをまとめます。
日本語 EVE コマンド | 機能 |
---|---|
おもな編集コマンド | |
TOP | カーソルをテキストの先頭へ移動 |
BOTTOM | カーソルをテキストの最後へ移動 |
LINE 行番号 | カーソルを指定した行へ移動 |
ERASE CHARACTER | カーソルのある 1 文字を削除 |
ERASE WORD | カーソルのある 1 語を削除 |
ERASE LINE | カーソルのある 1 行を削除 |
RESTORE | 削除した 1 行(1 語)を復元する |
REPLACE "文字列1" "文字列2" | 文字列 1 を文字列 2 に置き換える |
COPY ( または STORE TEXT) | インサート・バッファへの取り込み |
REPEAT 回数 | 指定回数コマンドを繰り返す |
ファイルおよびウィンドウ ( 画面分割 ) に関するコマンド | |
BUFFER バッファ名 | バッファを切り替える |
NEXT/PREVIOUS BUFFER | 次 ( 前 ) のバッファを表示する |
SHOW BUFFER | 作成したバッファのリストを表示する |
DELETE WINDOW | 現在のウィンドウを削除 |
GET FILE ファイル名 | バッファを作りそこにファイルの内容を読み込む |
INCLUDE ファイル名 | ファイルの内容をカーソルの位置に挿入 |
NEXT/PREVIOUS WINDOW | カーソルを次 ( 前 ) のウィンドウに移動 |
ONE WINDOW | ウィンドウを 1 つにする |
SPLIT WINDOW [数] | ウィンドウを分割する |
WRITE FILE ファイル名 | バッファの内容をファイルへ書き出す |
その他のコマンド | |
HELP | コマンドについての HELP を表示する |
HELP KEYPAD | キーの現在の定義状況を表示する |
DCL [DCL コマンド] | エディタの中から DCL コマンドを使う |
SPAWN | サブプロセスを作り制御を移す |
DEFINE KEY EVE コマンド | キーを定義する |
![]() エディタについて |
日本語をサポートしていない汎用エディタ ( 英語が使用できます ) としては,EVE があり,日本語 EVE と基本操作は共通です。
EVE を起動するには,次のようにします。
$ EDIT/TPU [ファイル名] |
この他に EDT エディタがあります。
プログラム作成用のエディタとしては,LSE があります。 LSE はテンプレート機能とコンパイラ連動機能とを持った高度なエディタで,弊社のプログラミング支援ツールである DECSET の一部として提供されています。
UNIX 系のエディタでは,vi が英語版 OpenVMS フリーウェアとして提供されています。 OpenVMS フリーウェアについては下記の URL をご覧ください。
http://openvms.compaq.co.jp/products/freeware.html |