[ 前のページ ] [ 次のページ ] [ 目次 ] [ 索引 ]
この章は,DECwindows Motif V1.0を対象にしたものですが,V1.2-5にも適用されます。 この章では,次の情報について説明します。
この章は,DECwindows Motif関連ドキュメントの改訂情報を含んでいます。 今回のDECwindows Motifでは,いくつかのドキュメントが再発行されないことに注意してください。
タイトル | ソフトウェア・ バージョン |
---|---|
『日本語DECwindows Motif for OpenVMSリリース・ノート』 | バージョン1.2-5 |
『日本語DECwindows Motif for OpenVMS インストレーション・ガイド』 | バージョン1.2-5 |
『New Desktop使用概説書』 | バージョン1.2-4 |
『DECwindows Motif Internationalization Guide』 | バージョン1.2 |
『DECwindows MotifInput Server Programmer's Guide』 | バージョン1.2 |
『DECwindows Motif Supplemental Guide for Japanese Support』 | バージョン1.2 |
『日本語DECwindows Motif Guide for Woldwide Support』 | バージョン1.2 |
『DECwindows Motif for OpenVMS Applications Guide』 | バージョン1.2 |
『DECwindows Quick Reference Guide』 | バージョン1.2 |
『DECwindows Motif for OpenVMS User's Guide』(Digital Press刊) | バージョン1.1[1] |
『DECwindows Motif Quick Reference Card』 | バージョン1.2 |
『日本語OpenVMS DECwindows Motif環境設定の手引き』 | バージョン1.2 |
『Overview to VMS DECwindows Motif Programming Documentation』 | バージョン1.2 |
『日本語DECwindows Motif for OpenVMS拡張機能説明書』(日本語), 『DECwindows Extensions to Motif』(英語) | バージョン1.2 |
『OSF/Motifスタイル・ガイド(DECwindows追補版)』(日本語),『DECwindows Companion to the OSF/Motif Style Guide』(英語) | バージョン1.2 |
『日本語DECwindows Motif for OpenVMS アプリケーション開発の手引き』(日本語),『VMS DECwindows Motif Guide to Application Programming』(英語) | バージョン1.2 |
『VMS DECwindows Device Driver Manual』 | バージョン1.0 [1] |
『VMS DECwindows Transport Manual』 | バージョン1.0 [1] |
『Porting XUI Applications to Motif』 | バージョン1.0 [1] |
『VMS DECwindows Guide to Xlib (Release 4) Programming: MIT C Binding』 | バージョン1.0 [1] |
『VMS DECwindows Guide to Xlib (Release 4) Programming: VAX Binding』 | バージョン1.0 [1] |
『VMS DECwindows Display PostScript System Programming Supplement』 | バージョン1.0 [1] |
『X Window System』(Digital Press刊) | リリース5第3版 |
『X Window System Toolkit』(Digital Press刊) | リリース4 |
『X and Motif Quick Reference Guide』(Digital Press刊) | リリース5 |
『OSF/Motif スタイル・ガイド』(Prentice-Hall刊) | バージョン1.2 |
『OSF/Motifプログラマーズ・ガイド』(Prentice-Hall刊) | バージョン1.2 |
『OSF/Motifプログラマーズ・リファレンス』(Prentice-Hall刊) | バージョン1.2 |
[1]これらのドキュメントが更新されている場合は,この章に記載があります。 |
DECwindows Motifには,New Desktopを使用する際に有用な次の共通デスクトップ環境(CDE) 関連ドキュメントが用意されています。
この節では,既存のDECwindows Motifドキュメントの訂正事項について説明します。
この節では,『New Desktop使用概説書』の記載の誤りを訂正します。
『New Desktop使用概説書』のコマンド・ プロシージャのファイル指定の記述に誤りがあります。同マニュアルの第3.4.9 節の5段落で,ファイル仕様は次のように記載されています。
「DECwindows Notesなどの,DECwindowsのオプション・アプリケーションは, 情報を提供しないため自動再起動されない場合があります。その場合, disk$:[user.DT]SESSIONETC.COMのコマンド・ プロシージャを使用して,自動起動されないアプリケーションを起動することができます。 このプロシージャは,従来のDECwindows環境ではDECW$LOGIN.COM プロシージャに相当します。」
正確な記述は次のとおりです。
disk$:[user.DT.SESSIONS]SESSIONETC.COM
この節では,『VMS DECwindows Motif Applications Guide』の記載の誤りを訂正します。
漢字端末エミュレータに関する章の「印刷情報」の節では,[印刷]メニューについての情報を提供しています。 「印刷終了」の節に掲載されている情報をさらに理解するために, 次のことに注意してください。
[印刷]メニューの[印刷終了]オプションを選択した場合,プリント・ジョブをクローズし, 自動印刷モードを通常印刷モードに戻します。
この節では,『VMS DECwindows Motif User's Guide』ドキュメントの訂正および補足事項について説明します。
ドラッグ・ドロップ機能により,画面上のオブジェクトの移動と複写を行うことができます。 たとえば,テキスト入力領域のテキストを移動し,他の場所へ貼り付けることができます。
次の手順でテキストを新しい場所にドラッグ・ドロップします。
移動または複写アイコンが表示されます。
アイコンをドラッグした画面上にオブジェクトが強調表示される場合は, その場所にテキストをドロップすることができます。
ドラッグ・ドロップは,主にプログラマがアプリケーションにこの機能を組み込むために提供されています。
ノートパッドを除くすべてのDECwindows Motif for OpenVMSバージョン1.2 のアプリケーションは,ドラッグ・ドロップ機能をサポートしています。DECwindows Mail はメイン・メッセージ・エリアを除くすべてのウィンドウでドラッグ・ ドロップ機能をサポートします。メイン・メッセージ・ エリアではDECwindows Mailは独自のドラッグ・ドロップ機能を持っており,SVN インタフェースによりMB2を使用してメッセージを移動することができます。
DECwindowsメールは,「テア・オフ」メニューをサポートします。
V1.2
DECwindows Motifアプリケーションでは,プルダウン・メニューとポップアップ・ メニューを元の場所から切り離すことができます。「テア・オフ」メニューにより, 頻繁に使用するメニューを何度もプルダウンしたりポップアップしたりすることなく表示しておくことができます。
次の手順でメニューをテア・オフします。
もしメニューが「テア・オフ」メニューであれば,メニューの最上部に点線が表示されます。
メニューはクローズされるまで,または親アプリケーションがクローズされるまでアクティブな状態が続きます。
「テア・オフ」メニューは次の手順でクローズします。
次のアプリケーションは「テア・オフ」メニューをサポートしていません。
『VMS DECwindows Motif User's Guide』の「Adding Target Screen Options to Application Menu Items」に記述されている例は間違っています。最初に出てくる次の行を削除してください。
$ select_qualifiers:
「Changing Your Logo」に記述されている例は間違っています。問題を解決するには, 手順1に出てくる次のコード例を変更してください。
$ COPY SYS$COMMON:[SYSMGR]DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.TEMPLATE - _$ SYS$SPECIFIC:[SYSMANAGER]DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COM/LOG
正しいコード例は,次のとおりです。
$ COPY SYS$COMMON:[SYSMGR]DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.TEMPLATE - _$ SYS$SPECIFIC:[SYSMGR]DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COM/LOG
SYLOGIN.COMまたはLOGIN.COMコマンド・プロシージャが大き過ぎる場合, アプリケーションの起動が遅くなります。SYLOGIN.COMまたはLOGIN.COMで実行される処理の多くはDECwindows アプリケーションの起動にとって意味がありません。 このため,SYLOGIN.COMおよびLOGIN.COMの両ファイルにはDECwindows アプリケーションの起動性能を高めるために調整する必要があります。 これを行うにはDECwindowsアプリケーション起動時に, SYLOGIN.COMおよびLOGIN.COMコマンド・プロシージャが最低限のコマンドのみを実行するようにします。
実行すべきコマンドとしては,DECW$USER_DEFAULTSがある場合はその再定義, あるいはDECwindowsアプリケーションのコンテキスト内でユーザが参照しているその他の論理名の再定義などがあります。SYLOGIN.COM とLOGIN.COM のDECwindowsに必要なコマンドの直後に,次の命令を挿入することが可能です。
$ mode = f$mode() $ tt_devname = f$trnlnm("TT") $ session_mgr_login = (mode .eqs. "INTERACTIVE") .and. - (f$locate("WSA",tt_devname) .ne. f$len(tt_devname)) $ session_detached_process = (mode .eqs. "INTERACTIVE") .and. - (f$locate("MBA",tt_devname) .ne. f$len(tt_devname)) $ if session_mgr_login .or. session_detached_process then exit
上記の各行がSYLOGIN.COMおよびLOGIN.COMファイルに追加されなくても, アプリケーションは引き続き稼動します。
画面ホールド・キーの応答時間が遅すぎる場合には,使用しているDECW$TERMINAL_DEFAULT.DAT ファイルに次の行を追加します。
DECW$TERMINAL.main.terminal.syncFrequency: 1 DECW$TERMINAL.main.terminal.batchScrollCount: 1
このリソースの使用によって,漢字端末エミュレータのウィンドウ操作性が影響を受ける場合があります。 影響の度合いは各ワークステーションによって異なります。 スクロールの速度を犠牲にして画面ホールドの反応時間を向上することができます。 画面ホールドの反応速度を早めると,スクロールの速度は遅くなります。 省略時には,これらのリソースは,それぞれ10 と0に設定されています。
この節では,『日本語DECwindows Motif for OpenVMS 環境設定の手引き』ドキュメントの訂正および補足事項について説明します。
DECwindows Motif for OpenVMS製品では,次のグローバル・シンボルが追加され, 使用することができます。
オペレータ・メッセージ・オプションの表示方法を指定します。
DECW$MESSAGEPANEL.EXEコマンド・ラインで-geometryオプションの値を指定します。
このシンボルの使用法についての詳細は,本リリース・ノートの第2.18節を参照してください。 グローバル・ シンボルのリストについては,『日本語DECwindows Motif for OpenVMS環境設定の手引き』の「DECwindows の使い方」の章を参照してください。
[セッション:セキュリティの設定]ダイアログ・ボックスでは,ノード名に次のいずれかの文字が入っている場合, 引用符で囲んでください。
セッション・マネージャは,ノード名が二重引用符で始まらない場合,必要であればノード名に自動的に引用符を加えます。 ノード名が二重引用符で始まっている場合, セッション・マネージャは,ユーザが既にそのノード名に引用符を付けたものと見なして変更を行いません。
引用符に囲まれた文字列の中の二重引用符は,2つの二重引用符("")に置き換えてください。
たとえばDEC:.zko."my node"
という文字列は次のように変更します。
("DEC:.zko.""my node""").
省略時の設定では,SYSTEMアカウントにDECwindows Motifライセンスがない場合,DECwindows はユーザが作成したログイン・ロゴを表示しません。 これは,DECwindows Motif個人使用ライセンスを使用しているシステムで,DECwindows ユーザ・リストにSYSTEMが含まれていない場合に問題となります。
SYSTEMアカウントにDECwindows Motifのライセンスがない場合は, SYS$MANAGER:DECW$PRIVATE_APPS_SETUP.COMファイルに次の定義を追加することにより, ユーザが作成したロゴを表示することができます。
$ DECW$LOGINLOGOSUB == "TRUE"
セットアップ・ファイルを編集した後,次のコマンドを使用してDECwindows Motif を再起動してください。
$ @SYS$MANAGER:DECW$STARTUP RESTART
DECwindows Motifのログインによってロゴ・プロセスが,独立プロセスではなくサブプロセスとして起動されます。 ライセンス・チェックは,ロゴ・ プロセスがログイン・プロセスの子プロセスであることを確認し,X 接続がオープンされます。
DECwindows Motifでは,省略時の設定ではアクセス制御は行わず,サーバのアクセス制御の設定に従います。OpenVMS サーバは,起動時にアクセス制御をオンに設定します。
DECwindowsセッション・マネージャにログインするときにアクセス制御を明示的に有効または無効にするには, 次の論理名のいずれかを定義しなければなりません。
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE DECW$LOGIN_ACCESS_CONTROL ENABLE $ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE DECW$LOGIN_ACCESS_CONTROL DISABLE
論理名を定義しないか,"SERVER"などの他の値に定義した場合は, DECwindowsログインはアクセス制御を有効,無効のいずれにも設定しません。
通常は,論理名を定義する必要はありません。
この節では,『VMS DECwindows Quick Reference Guide to Non-C Bindings』の記述の追加と訂正について説明します。
XLIB GET_CHAR_STRUCT関数のchar_struct引数に関するアクセスの記述が間違っていました。 正しいアクセスはwrite(書き込み)です。
『VMS DECwindows Guide to Xlib (Release 4) Programming:VAX Binding』のExample 1-1の例は間違っています。"Create the WINDOW_1 window"の節の次の2行を変更してください。
WINDOW_1X = (X$WIDTH_OF_SCREEN(DPY) - WINDOW_1W) / 2 WINDOW_1Y = (X$HEIGHT_OF_SCREEN(DPY) - WINDOW_1H) / 2
正しい例は次のとおりです。
WINDOW_1X = (X$WIDTH_OF_SCREEN(SCREEN) - WINDOW_1W) / 2 WINDOW_1Y = (X$HEIGHT_OF_SCREEN(SCREEN) - WINDOW_1H) / 2
『VMS DECwindows Guide to Xlib (Release 4) Programming: VAX Binding』のExample 3-1の例は間違っています。次の2行を変更してください。
WINDOW_1X = (X$DISPLAY_WIDTH_OF_SCREEN(SCREEN) - WINDOW_1W) / 2 WINDOW_1Y = (X$DISPLAY_HEIGHT_OF_SCREEN(SCREEN) - WINDOW_1H) / 2
正しい例は次のとおりです。
WINDOW_1X = (X$DISPLAY_WIDTH_OF_SCREEN(DPY) - WINDOW_1W) / 2 WINDOW_1Y = (X$DISPLAY_HEIGHT_OF_SCREEN(DPY) - WINDOW_1H) / 2
この節では,『日本語DECwindows Motif for OpenVMS 拡張機能説明書』ドキュメントの訂正および補足事項について説明します。
第2章の「DXmNlayoutDirectionリソース」の節に,次の定数がリストされています。
現在,次の定数はDXmNlayoutDirectionリソース用に使用できないことに注意してください。
表2-1の説明に間違いがありました。表2-1は,定数DXmLAYOUT_LEFT_DOWN およびDXmLAYOUT_RIGHT_DOWNの関数への影響について説明したものです。
V1.2
『日本語DECwindows Motif for OpenVMS拡張機能説明書』ドキュメントの第2.2 節のDXmChildrenの説明で,「ルーチンを使用してwidget_listの長さを知ることができます。 」と間違って記述しています。
この記述は間違いです。この部分は「DXmChildrenによって戻されたウィジェット・ リストの長さはDXmNumChildrenのルーチン使用できます。」という意味です。
この節では,『日本語DECwindows Motif for OpenVMS アプリケーション開発の手引き』ドキュメントの訂正および補足事項について説明します。
第4章の「UILによるHelpウィジェットの作成」の節の例4-6「UILによるHelp ウィジェットの実現」についての説明では,OpenVMS DECburger アプリケーションの完全なUILソース・コードがOpenVMSシステムのDECW$EXAMPLES に含まれていることを明確に記述していません。
例4-7の「Helpウィジェット実というタイトルには,次のようにDECBURGER.C を追加してください。
「Helpウィジェットの実現- C言語モジュール(DECburger.C)」
例4-8のタイトルは次のように読み替えてください。
「Helpウィジェットの実現-コールバック(DECburger.C続き)」
第4.10節の「ツールキットのHelpウィジェット作成ルーチンの使用」というタイトルは, この節の内容を正しく反映していません。このタイトルは, 「UILによるHelpウィジェットの作成」と読み替えてください。
この節の例4-9「ツールキット・ルーチンによるHelpウィジェットの作成」についての説明は, 不完全です。次の記述が正しい説明です。
「例4-9のコードはDECburger.Cに入っていますが,コメント化されているため, サンプル・プログラムの作成時にはコンパイルされません。」
この例は不完全です。例4-7および例4-8のいくつかのセクションが必要です。
要約すると,ドキュメントの記述に次の情報が含まれていなければなりません。
『Overview to VMS DECwindows Motif Programming Documentation』バージョン1.2 の表2-2で,「『日本語DECwindows Motif for OpenVMS インストレーション・ガイド』がユーザ・ キットに含まれている。」と記述されていますが,これは間違いです。 インストレーション・ガイドが付いているのは,媒体キットです。
日本語DECwindows Motif for OpenVMS V1.2キットには,OSF/Motifの既知の問題点についてのOSF からのファイルが含まれています。インストレーション時に,このファイルはキットからSYS$HELP:DECW$MOTIF_OSF_BUGLIST_V12.TXT にコピーされます。