占有している装置を,他のプロセスで使用できるようにします (ただしその装置に対応付けられている論理名の解除は行いません)。 DEALLOCATEコマンドは,使用中の装置は占有を解除しません。
DEALLOCATE 装置名[:]
$ DEALLOCATE DMB1:この例のDEALLOCATEコマンドは, コントローラBのRK06/RK07装置のユニット1の占有を解除します。
$ ALLOCATE MT: TAPE %DCL-I-ALLOC, _MTB1: allocated . . . $ DEALLOCATE TAPE:この例のALLOCATEコマンドは,すべての磁気テープ・ドライブを占有し, それに論理名TAPEを割り当てるよう要求しています。 ALLOCATEコマンドの応答は,装置MTB1の占有に成功したことを示しています。 DEALLOCATEコマンドは, 論理名TAPEを指定してテープ・ドライブの占有を解除することを指定しています。
$ DEALLOCATE/ALLこの例のDEALLOCATEコマンドは, 現在占有しているすべての装置の占有を解除します。
ALLOCATEコマンド,ASSIGNコマンド,DEFINEコマンド, またはMOUNTコマンドによって設定された論理名の割り当てを解除します。 また,DEASSIGNコマンドは, CREATE/NAME_TABLEコマンドで作成された論理名テーブルを削除します。
DEASSIGN [論理名[:]]
論理名パラメータの最後にコロン(:)を指定しても, コマンド・インタプリタはそのコロンを無視します (ASSIGNコマンドおよびALLOCATEコマンドは, コロンが指定されている場合でも論理名を論理名テーブルに登録するときに, 論理名からそのコロンを削除します)。 実際の論理名の中にコロンを含んでいる場合には, DEASSIGNコマンドに対する論理名パラメータの最後に, 連続する2つのコロン(たとえば,DEASSIGN FILE::)を指定します。
論理名テーブルを削除するには,論理名パラメータとしてテーブル名を指定します。 またそのテーブル名が登録されている論理名ディレクトリ・テーブルを指定するために, /TABLE修飾子を使用します。
論理名の割り当てを解除したい論理名テーブルを指定するには,/PROCESS,/JOB, /GROUP,/SYSTEM,または/TABLE修飾子を使用します。 複数の修飾子を指定した場合は,最後に指定した修飾子だけが有効です。 指定した論理名のエントリが複数の論理名テーブルに存在する場合, コマンド行に指定した最後の論理名テーブルだけから名前が削除されます。 論理名テーブルを指定しない場合,省略時の設定は/TABLE=LNM$PROCESS修飾子です。
共有可能論理名を削除するには, 論理名テーブルに対する書き込み(W)アクセス権が必要です。 共有可能論理名テーブルを削除するには, 親テーブルに対する書き込み(W)アクセス権と, 対象とする論理名テーブルに対する削除(D)アクセス権が必要です。
割り当てを解除したい論理名のアクセス・モードを指定するには, /USER_MODE,/SUPERVISOR_MODE,または/EXECUTIVE_MODE修飾子を使用します。 複数の修飾子を指定した場合は,最後に指定した修飾子だけが有効です。 モードを指定しないと,スーパバイザ・モード名が削除されます。 論理名の割り当てを解除すると, 同じ論理名テーブル内に外側のアクセス・モードで作成された同じ名前も削除されます。
エグゼクティブ・モード論理名の割り当てを解除するには, SYSNAM(システム論理名)特権が必要です。
SYSMAN特権を持たないで/EXECUTIVE_MODE修飾子を指定すると, 修飾子は無視され,スーパバイザ・モード論理名の割り当てが解除されます。
システムからログアウトすると, すべてのプロセス・プライベート論理名と論理名テーブルが削除されます。 イメージを終了すると, プロセス論理名テーブル内の利用者モード・エントリの割り当てが解除されます。 システムからログオフすると, ジョブ・テーブル内の論理名とジョブ・テーブル自体が削除されます。
他のすべての共有可能論理名テーブル内の名前は,利用者モード名, スーパバイザモード名,エグゼクティブ・モード名のいずれであっても, 明示的に割り当てが解除されるまで残っています。 共有可能論理名テーブル内の名前を削除するには, そのテーブルに対する書き込み(W)アクセス権が必要です。
論理名テーブルを削除すると,テーブル内のすべての論理名も削除されます。 子孫テーブルも削除されます。共有可能論理名テーブルを削除するには, そのテーブルに対する削除(D)アクセス権が必要です。
指定したアクセス・モード, またはそれより外側の(特権の低い)アクセス・モードで登録された, エントリだけが削除されることを指定します。 エグゼクティブ・モードに対するSYSPRV(システム特権)特権を持たない場合には, スーパバイザ・モードの論理名の割り当てを解除します。
指定した論理名が,グループ論理名テーブルに登録されていることを示します。 /GROUP修飾子は,/TABLE=LNM$GROUP修飾子の同意語です。
ログイン時にシステムが作成するジョブ論理名,たとえば,SYS$LOGIN, SYS$LOGIN_DEVICE,およびSYS$SCRATCHなどの割り当ては,解除してはいけません。 ただし,これらの論理名に対して,ユーザ自身が新しい等価名を割り当てている場合 (つまり,より特権の低いアクセス・モードで新しい論理名を作成している場合)には, 明示的に作成した論理名の割り当てを解除することが可能です。
コマンド・インタプリタが作成した論理名,たとえばSYS$INPUT,SYS$OUTPUT, およびSYS$ERRORなどの割り当ては,解除することができません。 ただし,これらの論理名に対して新しい等価名を割り当てている場合(つまり, より特権の低いアクセス・モードで新しい論理名を作成している場合)には, 明示的に作成した論理名の割り当てを解除することが可能です。
/TABLE修飾子を使用すれば,論理名テーブルを削除することもできます。 プロセスに固有なテーブルを削除するためには,次のように指定します。
$ DEASSIGN/TABLE=LNM$PROCESS_DIRECTORY テーブル名
共有可能テーブルを削除するためには,次のように指定します。
$ DEASSIGN/TABLE=LNM$SYSTEM_DIRECTORY テーブル名
共有可能な論理名テーブルを削除するためには, そのテーブルに対して削除(D)アクセスが可能であるか, または共有可能テーブルの名前が登録されているディレクトリ・テーブルに対して書き込み(W)アクセスが可能でなければなりません。
/TABLE修飾子を指定しない場合には, 省略時の設定として/TABLE=LNM$PROCESS修飾子が使用されます。
$ DEASSIGN MEMOこの例では,プロセス論理名MEMOを解除しています。
$ DEASSIGN/ALLこの例では, ユーザ・モードおよびスーパバイザ・モードの論理名をすべて解除しています。しかし, コマンド・インタプリタによってプロセス論理名テーブルに登録されたエグゼクティブ・モードの論理名 (たとえば,SYS$INPUT, SYS$OUTPUT, SYS$ERROR, SYS$DISK,およびSYS$COMMAND等) は消しません。
$ DEASSIGN/TABLE=LNM$PROCESS_DIRECTORY TAXこの例では,論理名テーブルTAXとその下層のテーブルを削除します。 論理名テーブルを削除するには,/TABLE=LNM$PROCESS_DIRECTORYまたは /TABLE=LNM$SYSTEM_DIRECTORY修飾子を指定しなければなりません。 これは,すべてのテーブル名はこれらのディレクトリに格納されているためです。
$ ASSIGN USER_DISK: COPY $ SHOW LOGICAL COPY "COPY" = "USER_DISK:" (LNM$PROCESS_TABLE) $ DEASSIGN COPYこのASSIGNコマンドは,論理名COPYと装置USER_DISKを等価にし, プロセス論理名テーブルに置きます。DEASSIGNコマンドは,論理名を削除します。
$ DEFINE SWITCH: TEMP $ DEASSIGN SWITCH::このDEFINEコマンドは,SWITCH:という論理名を,プロセス論理名テーブルに登録します。 最後のコロンは,論理名の一部として保存されます。 この論理名をDEASSIGNコマンドで削除するためには,2つのコロンが必要です。 これは,DEASSIGNコマンドが最後のコロンを1つ削除してしまうので, 論理名に含まれる文字と一致するようにもう1つのコロンが必要なためです。
$ ASSIGN/TABLE=LNM$GROUP DBA1: GROUP_DISK $ DEASSIGN/PROCESS/GROUP GROUP_DISKこの例では,グループ論理名GROUP_DISKを作成しています。 次のDEASSIGNコマンドの修飾子は矛盾していますが, /GROUP修飾子が後に指定されているためうまく論理名が削除されています。
$ ASSIGN DALLAS::USER_DISK: DATA . . . $ DEASSIGN DATAこのASSIGNコマンドは,DALLASという遠隔ノードのUSER_DISKという装置指定に対して, DATAという論理名を割り当てます。この後,DATAという論理名を参照すると, DALLASという遠隔ノードのUSER_DISKというディスクが参照されます。 DEASSIGNコマンドは,このDATAという論理名の割り当てを解除します。
プリント・キューまたはターミナル・キューから,論理キューの割り当てを解除し, 論理キューを停止します。バッチ・キューには使用できません。
キューに対する管理(M)アクセス権が必要です。
DEASSIGN/QUEUE 論理キュー名[:]
$ ASSIGN/QUEUE LPA0 ASTER . . . $ DEASSIGN/QUEUE ASTER $ ASSIGN/MERGE LPB0 ASTERこのASSIGN/QUEUEコマンドは, ASTERという論理キューをLPA0というプリント・キューに割り当てます。 このあとDEASSIGN/QUEUEコマンドを使用して,この論理キューの割り当てを解除します。 ASSIGN/MERGEコマンドは,ASTERに含まれるジョブを, LPB0というプリント・キューに再割り当てします。
OpenVMS Debuggerを起動します。
OpenVMS Debuggerについての詳細は『OpenVMSデバッガ説明書』を参照してください。
DCLレベルからデバッガ・コマンドのヘルプを参照したい場合は, 次のコマンドを入力します。
$ HELP/LIBRARY=SYS$HELP:DBG$HELP DEBUG
DEBUG
デバッガからのヒープ・アナライザの実行についての詳細は, 『OpenVMSデバッガ説明書』を参照してください。
スタンドアロンでヒープ・アナライザを実行する場合は, 次のコマンドを実行してください。
$ DEFINE/USER/NAME=CONFINE LIBRTL SYS$LIBRARY:LIBRTL_INSTRUMENTED $ RUN/NODEBUG program
保持デバッガを起動するには,DEBUG/KEEPコマンドを実行します。
Ctrl/Yでプログラムの中断をしていない場合は, DEBUG/RESUMEコマンドを実行しても何も起こりません。
省略可能なBINDING_INFOキーワードを指定する場合は, サーバ・バインディング識別文字列が書き込まれるファイル指定を指定します。 このキーワードを指定しない場合は,ファイルは作成されません。
省略可能なPROTOCOLSキーワードを指定する場合は, DEBUGサーバに接続するために有効とするネットワーク・プロトコルを指定します。 指定されたプロトコルだけが有効となります。 このキーワードを指定しない場合は,すべてのプロトコルが有効となります。 プロトコル引数には, 次のキーワードのいずれか1つあるいは複数を指定することができます。
サーバに最初に接続したクライアントは1次クライアントとなります。 1次クライアントの接続後に接続したクライアントは2次クライアントとなります。 1次クライアントは,そのサーバに接続できる2次クライアントの数を制御します。
サーバは,一連のRPCバインディング文字列を表示して, クライアントがサーバに接続するために経由するポート番号を識別します。 ポート番号は,識別文字列の最後の角括弧([])の中に表示されます。 クライアントから接続する場合の最も簡単なポート識別文字は, サーバのノード名と角括弧に囲まれたポート番号で構成されます。 次の例はすべて正しいバインディング識別文字列です。
システム管理者は,DBG$ENABLE_SERVER識別子を許可する前に, ライト・データベースにアクセスするための書き込みアクセスを持つアカウントから DEBUG/SERVERコマンドを実行してこの識別子を作成しておかなければなりません。 システム管理者は一度だけこの識別子を作成する必要があります。 以降は,Authorizeユーティリティを起動して, ライト・データベースのユーザ・アカウントにDBG$ENABLE_SERVER識別子を許可することができます。
$ FORTRAN/DEBUG/NOOPTIMIZE WIDGET $ LINK/DEBUG WIDGET $ RUN WIDGET [ Debugger Banner and Version ] %DEBUG-I-INITIAL, language is FORTRAN, module set to WIDGET DBG>FORTRANおよびLINKコマンドは/DEBUG修飾子を指定して, デバッガ・シンボル・テーブル情報とプログラムWIDGET.FORをコンパイルしています。 このプログラムはデバッグ情報でコンパイルおよびリンクされているので, RUNコマンドでプログラムが開始されるとイメージ・アクティベータは自動的にデバッガを起動します。 デバッガが起動された時点では,プログラム・コードは展開されていません。
$ FORTRAN/DEBUG/NOOPTIMIZE WIDGET $ LINK/DEBUG WIDGET $ RUN/NODEBUG WIDGET NAME: NAME: NAME: ^Y $ DEBUG/RESUME [ Debugger Banner and Version ] %DEBUG-I-INITIAL, language is FORTRAN, module set to WIDGET DBG>FORTRANおよびLINKコマンドは/DEBUG修飾子を指定して, デバッガ・シンボル・テーブル情報でプログラムWIDGET.FORをコンパイルしています。 RUNコマンドはイメージWIDGET.EXEの実行を始めます。 このイメージはループし,制御不可能です。 Ctrl/Yでプログラムに割り込みをかけ,DEBUG/RESUMEコマンドで制御をデバッガに移します。
$ CC/DEBUG/NOOPTIMIZE ECHOARGS $ LINK/DEBUG ECHOARGS $ ECHO == "$ sys$disk:[]echoargs.exe" $ DEBUG/KEEP [ Debugger Banner and Version ] DBG> RUN/COMMAND="ECHO"/ARGUMENTS="fa sol la mi" %DEBUG-I-INITIAL, language is C, module set to ECHOARGS %DEBUG-I-NOTATMAIN, type GO to get to start of main program DBG> . . . DBG> RERUN/ARGUMENTS="fee fii foo fum" %DEBUG-I-INITIAL, language is C, module set to ECHOARGS %DEBUG-I-NOTATMAIN, type GO to get to start of main program DBG> . . . DBG> RUN/ARGUMENTS="a b c" ECHOARGS %DEBUG-I-INITIAL, language is C, module set to ECHOARGS %DEBUG-I-NOTATMAIN, type GO to get to start of main program DBG>CCおよびLINKコマンドは/DEBUG修飾子を指定して, デバッガ・シンボル・テーブル情報でプログラムECHOARGS.Cをコンパイルしています。
シンボル定義コマンドは, デバッグ・セッション中にフォーリン・コマンドを定義します。
DEBUG/KEEPコマンドは,保持デバッガを起動します。
最初のRUNコマンドは, /COMMAND修飾子を使用してイメージ・ファイルを起動するフォーリン・コマンドを指定し, /ARGUMENTS修飾子を使用して引数の文字列を指定します。
RERUNコマンドは同一イメージ・ファイルを再起動し, /ARGUMENTS修飾子を使用して新しい引数の文字列を指定します。
2番目のRUNコマンドは新しいイメージ・ファイル, および新しい引数の文字列を指定します。
$ PASCAL/DEBUG/NOOPTIMIZE 8QUEENS $ LINK/DEBUG 8QUEENS $ DEFINE/USER/NAME=CONFINE LIBRTL SYS$LIBRARY:LIBRTL_INSTRUMENTED $ RUN/NODEBUG 8QUEENS [Heap Analyzer window is displayed]PASCALおよびLINKコマンドは/DEBUG修飾子を指定して, デバッガ・シンボル・テーブル情報でプログラム8QUEENS.PASをコンパイルします。
DEFINEコマンドにより, ヒープ・アナライザはメモリ割り当てとメモリ割り当ての解除に関する情報を収集する LIBRTLにアクセスします。
RUN/NODEBUGコマンドはヒープ・アナライザを起動しますが,デバッガは起動しません。
$ DEBUG/SERVER=(PROTOCOLS=(TCP_IP,DECNET)) %DEBUG-I-SPEAK: TCP/IP: YES, DECnet: yes, UDP: NO %DEBUG-I-WATCH: Network Binding: ncacn_ip_tcp:16.32.16.25[1112] %DEBUG-I-WATCH: Network Binding: ncacn_dnet_nsp:63.1004[RPC20A020DD0001] %DEBUG-I-AWAIT: Ready for client connection...
DEBUG/SERVERコマンドは, ネットワーク・プロトコルのTCP/IPおよびDECnetを指定して,デバッグ・サーバに接続します。 バイディング文字列はTEMP.TMPファイルに保存されることに注意してください。 TYPEコマンドを使用して,TEMP.TMPの内容を表示することができます。
コマンド,またはプログラムの入力ストリームの先頭を示します。
DECK
コマンド・プロシージャでは, 入力ストリーム内の任意のデータ・レコードの空白でない最初の文字がドル記号の場合, このコマンドが必要です。また,コマンド・プロシージャでは, DECKコマンドの前にドル記号を付けなければなりません。 ドル記号は,入力レコードの最初の文字位置(カラム1)になければなりません。
DECKコマンドは, 単一データ・ストリームに対してだけファイルの終端(EOF)指示子を定義します。 DECKコマンドを使用すると, ドル記号で始まるデータ・レコードを入力ストリームに入れることができます。 入力ストリームに1つまたは複数のデータの集合を入れるには, DECKコマンドの後にそれぞれをEOF指示子で終了させたデータの集合を続けます。
/DOLLARS修飾子で指定したEOF指示子が検出されると, EOF指示子は省略時の設定,つまりドル記号で始まるレコードに再設定されます。 現在のコマンド・レベルの実際のEOF指示子が検出された場合も, 省略時の設定が再設定されます。
この例のFORTRANおよびLINKコマンドは,プログラムAをコンパイルしリンクします。 プログラムAが実行されると, 論理装置SYS$INPUTからプログラムAが読み込んだすべてのデータは, コマンド・ストリームから読み込まれたデータです。DECKコマンドは, 入力ストリームのレコードの最初の文字位置(カラム1) にドル記号を入れられることを示しています。 EODコマンドは,データの終端(end-of-file)を示します。
この例のCREATEコマンドは, 入力ストリームに入力された行からコマンド・プロシージャ・ファイル TEST.COM を作成します。DECL/DOLLARSコマンドは,パーセント記号(%)がCREATEコマンドの EOF指示子であることを示しています。 これにより文字列$EODは入力レコードとして読み込まれ, RUNコマンドに対する入力の終わりを示します。
DEFINE 論理名 等価名[,...]
DEFINEコマンドでは,同じ論理名を複数の等価名に割り当てることができます。 たとえば,同じ論理名を使用して異なるディスクの異なるディレクトリを, アクセスすることができ, また異なるディレクトリの異なるファイルをアクセスできます。
論理名の使用を, 特定のプロセス,特定のジョブ,特定のグループに制限することができます。 また,論理名をシステム全体あるいはOpenVMS Clusterシステム全体で使用することもできます。これは,論理名が作成されるテーブルに依存します。 テーブルを指定するには, /PROCESS,/JOB,/GROUP,/SYSTEM,/TABLEの修飾子のいずれかを使用します。
最初の4つの修飾子は, それぞれプロセス,ジョブ,グループ,システムの修飾子テーブルを表わしています。 /TABLE修飾子は,任意のタイプのテーブルを指定するために使用されます。 /TABLE修飾子は,クラスタ全体の論理名テーブルを指定する場合に使用される唯一のものです。
/PROCESS,/JOB,/GROUP,/SYSTEM,/TABLEの修飾子の複数を指定した場合は, 最後に指定した修飾子だけがが有効となります。 これらの修飾子のいずれも指定しない場合は, 論理名はユーザのプロセス論理名テーブルに追加されます。
作成する論理名のアクセス・モードを指定するには, /USER_MODE,/SUPERVISOR_MODE,または/EXECUTIVE_MODE修飾子を使用します。 複数の修飾子を指定した場合は,最後に指定した修飾子だけが有効です。 アクセス・モードを指定しないと,スーパバイザ・モード名が作成されます。 名前を入れるテーブルと同じモードまたは外側のモードで,論理名を作成できます (利用者モードが一番外側のモードで,エグゼクティブ・モードが一番内側のモードです)。
それぞれの論理名のアクセス・モードが異なる限り, 同じ論理名テーブルに同じ名前を持つ複数の論理名をいれることができます (ただし,テーブル内の既存の論理名がNO_ALIAS属性を持つ場合は, このテーブルで同じ名前を使用して外側のモードの論理名を作成できません)。
既存の名前と同じモードで,同じテーブルに同じ名前を持つ論理名を作成すると, 新しい論理名で既存の論理名が置き換えられます。
ASSIGNコマンドを使用して,論理名を作成することもできます。 テーブルから論理名を削除するには,DEASSIGNコマンドを使用します。
- 注意
- SYS$SYSTEM:内の実行可能イメージのファイル名と同じ論理名を割り当てないでください。 そのイメージが起動できなくなります。
等価名を指定しない(すなわちインデックスを指定しない)で論理名を作成する場合は, $CRELNMシステム・サービスを使用します。
等価名としてODS-5ファイル名を指定する場合は, 『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してください。
アプリケーションでの使用を除く, 論理名および論理名テーブルについての完全な説明については, 『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』を参照してください。 アプリケーションでの論理名の使用については, 『OpenVMS Programming Concepts Manual』を参照してください。 クラスタ全体の論理名の管理については, 『OpenVMS Cluster Systems』を参照してください。 また, 論理名の変換に使用されるレキシカル関数F$TRNLNMについての本書の説明も参照してください。
指定したテーブルに,エグゼクティブ・モードの論理名を作成します。
/EXECUTIVE_MODE修飾子を指定しても,SYSNAM特権を持たない場合には, DEFINEコマンドはその修飾子を無視し,スーパバイザ・モードの論理名を作成します。 論理名のアクセス・モードは,論理名を登録するテーブルのモードと同じか, それより低いものでなければなりません。
論理名をグループ論理名テーブルに登録します。 登録者のUIC(利用者識別コード)のグループ番号が同じである他の利用者は, この論理名をアクセスできます。 /GROUP修飾子は, /TABLE=LNM$GROUP修飾子の同意語です。
CONFINE | 論理名が,
SPAWNコマンドによって生成されたサブプロセスにコピーされないことを指定します。
このキーワードは,プロセス固有のテーブルに論理名を作成する場合にだけ意味をもちます。
CONFINE属性は,論理名が登録される論理名テーブルの属性からも与えられます。 論理名テーブルが"CONFINE"属性を持つ場合には, そのテーブルに含まれる論理名もすべて"CONFINE"属性をもちます。 |
NO_ALIAS | より低い特権の(外側の)アクセス・モードでは, 同じ名前の論理名をこのテーブルに登録できないことを指定します。 同じ名前を持つ他の論理名が,より低い特権のアクセス・モードで, このテーブルにすでに登録されている場合には,その名前は削除されます。 |
キーワードを1つしか指定しない場合には,括弧を省略できます。 また,指定した属性だけが設定されます。
論理名をシステム論理名テーブルに登録します。 システム上のすべてのユーザが,この論理名をアクセスできます。 /SYSTEM修飾子は,/TABLE=LNM$SYSTEM修飾子の同意語です。
論理名を登録する論理名テーブルの名前を指定します。/TABLE修飾子を使用すれば, 利用者定義論理名テーブル(CREATE/NAME_TABLEコマンドによって作成されたもの) を指定できます。また,プロセス論理名テーブル,ジョブ論理名テーブル, グループ論理名テーブル,システム論理名テーブル,クラスタ論理名テーブルと, プロセスまたはシステムの論理名ディレクトリ・テーブルを指定できます。
複数の等価文字列が与えられている論理名を使用して,テーブル名を指定する場合には, 論理名は最初に検出されたテーブルに登録されます。 たとえば,DEFINE/TABLE=LNM$FILE_DEVを指定し,LNM$FILE_DEV が LNM$PROCESS, LNM$JOB,LNM$GROUP,およびLNM$SYSTEMと等しいと定義されている場合には, その論理名は LNM$PROCESS に登録されます。
省略時の設定では,/TABLE=LNM$PROCESSが使用されます。
論理名の等価文字列に,1つまたは複数の属性を指定します。 変換属性に対して指定できるキーワードは,次のとおりです。
CONCEALED | 等価文字列が隠し装置名であることを示します。 隠し装置名を定義した場合,システムは,その装置を参照するメッセージの中で, 等価文字列ではなく,論理名を表示します。 |
TERMINAL | 等価文字列が,反復変換されないことを示します。 したがって,論理名変換は,現在の等価文字列の変換で終了しなければなりません。 |
キーワードを1つしか指定しない場合には,括弧を省略できます。 また,指定した属性だけが設定されます。
1つの論理名に対して複数の等価文字列が存在する場合,各等価文字列は, それぞれ異なる変換属性を持つことができます。
プロセス論理名テーブル(1つまたは複数)に作成されるユーザ・モードの論理名は, 1つのイメージの実行のためだけに使用されます。 たとえば,コマンド・プロシージャ内で, 実行中のイメージがSYS$INPUTを再定義できるように, ユーザ・モードの論理名を作成できます。 ユーザ・モードの論理名は,プロセス内で実行されているイメージが終了する時 (つまり,イメージを実行しているDCLコマンドまたは利用者のプログラムが実行を終了した後で), プロセス論理名テーブルから削除されます。 また,ユーザ・モードの論理名は, コマンド・プロシージャを起動および実行している時に自動的に削除されます。
$ DEFINE/USER_MODE TM1 $DISK1:[ACCOUNTS.MEMOS]WATER.TXTこの例では,DEFINEコマンドでTM1をファイル指定に等価なものとして定義しています。 次のイメージ実行後に,論理名TM1は自動的に削除されます。
$ DEFINE CHARLIE XXX1:[CHARLES] $ PRINT CHARLIE:TEST.DAT Job 274 entered on queue SYS$PRINTこの例では,DEFINEで論理名CHARLIEを, ディスクXXX1のディレクトリ名[CHARLES]に関連付けています。 PRINTコマンドは, ファイルXXX1:[CHARLES]TEST.DATのコピーをシステム・プリンタのキューに登録します。
$ DEFINE PROCESS_NAME LIBRA $ RUN WAKEこのDEFINEコマンドは, PROCESS_NAMEという論理名をプロセス論理名テーブルに登録し, LIBRAという等価名に割り当てます。 この論理名は,スーパバイザ・モードで作成されます。 WAKEというプログラムは,PROCESS_NAMEという論理名を変換し, LIBRAという名前のプロセスに対して特殊な動作を実行します。
$ DEFINE TEMP: XXX1: . . . $ DEASSIGN TEMP::このDEFINEコマンドは,TEMP:という論理名にXXX1:という等価文字列を割り当て, この論理名をプロセス論理名テーブルに登録します。 コロンは,論理名の一部として扱われます。DEASSIGNコマンドは,論理名を削除します。 DEASSIGNコマンドでは,この論理名を指定するために2つのコロンが必要です。 1つのコロンが,DEASSIGNコマンドによって削除されるためです。 したがって,もう1つのコロンは論理名の一部として処理されます。
$ DEFINE PORTLAND PRTLND::YYY0:[DECNET.DEMO.COM]このDEFINEコマンドは,PRTLND::YYY0:[DECNET.DEMO.COM]という等価文字列を使用して, プロセス論理名テーブルにPORTLANDという論理名を登録します。 その後の論理名PORTLANDの参照では,指定されたノード,ディスク, サブディレクトリが参照されます。
$ DEFINE LOCAL "BOSTON""JAY_SABLE JKS""::"このDEFINEコマンドは,BOSTON"JAY_SABLE JKS"::という遠隔ノード等価名を使用して, プロセス論理名テーブルにLOCALという論理名を登録します。 現在のノードでのDCLコマンド文字列処理に関する規則にしたがって, 3組の引用符を使用しています。引用符によって, 等価名に含まれるアクセス制御情報が1組の引用符で囲まれるようにしています。
$ DEFINE MYDISK XXX0:[MYDIR], YYY0:[TESTDIR]この例では,論理名MYDISKをXXX0:[MYDIR]とYYY0:[TESTDIR]のサーチ・リストとして, プロセス論理名テーブルに登録しています。
$ DEFINE/TABLE=LNM$CLUSTER_TABLE FIRENZE::FIESOLE:[ETRUSCAN]この例では, DEFINEコマンドがFIRENZEをディレクトリ指定FIRENZE::FIESOLE:[ETRUSCAN]に対応させ, 新しい論理名(FIRENZE)およびその等価文字列(FIRENZE::FIESOLE:[ETRUSCAN])を省略時のクラスタ全体のテーブルに置きます。 新しい論理名は,クラスタ内のすべてのノードに自動的に通知されます。
$ CREATE/NAME_TABLE TABLE1 $ DEFINE/TABLE=LNM$PROCESS_DIRECTORY LNM$FILE_DEV - _$ TABLE1,LNM$PROCESS,LNM$JOB,LNM$GROUP,LNM$SYSTEM $ DEFINE/TABLE=TABLE1 - _$ /TRANSLATION_ATTRIBUTES=CONCEALED WORK_DISK DBA1:この例では,プロセス固有の論理名テーブルTABLE1を作成しています。
最初のDEFINEコマンドは, TABLE1が装置名やファイル指定の検索時に最初に検索されるように, LNM$FILE_DEVを定義しています。 これは,TABLE1が論理名LNM$FILE_DEVの等価名の最初の項目だからです。 論理名LNM$FILE_DEVは,装置やファイル指定の検索時には常に, 論理名テーブルの検索順序の省略時設定を決定します。
次のDEFINEコマンドは, 論理名WORK_DISKを物理装置DBA1の等価名として TABLE1に登録しています。 論理名WORK_DISKは,隠し装置名の属性を与えられているので, システム・メッセージにもそのまま変換されずに表示されます。
$ CREATE/NAME_TABLE SPECIAL $ DEFINE/TABLE=LNM$PROCESS_DIRECTORY LNM$FILE_DEV - _$ SPECIAL,LNM$PROCESS,LNM$JOB,LNM$GROUP,LNM$SYSTEM $ DEFINE/TABLE=LNM$PROCESS_DIRECTORY TAB SPECIAL $ DEFINE/TABLE=TAB REPORT [CHELSEA]STORES $ SHOW LOGICAL/TABLE=SPECIAL REPORT "REPORT" = "[CHELSEA]STORES" (SPECIAL)この例では, CREATE/NAME_TABLEコマンドでSPECIALという論理名テーブルを作成しています。 このテーブルは,プロセス・ディレクトリLNM$PROCESS_DIRECTORYに登録されます。
最初のDEFINEコマンドは, SPECIALが装置名やファイル指定の検索時に最初に検索されるように, LNM$FILE_DEVを定義しています。 これは,SPECIALが論理名 LNM$FILE_DEVの等価名の最初の項目だからです。 論理名LNM$FILE_DEVは,装置やファイル指定の検索時には常に, 論理名テーブルの検索順序の省略時設定を決定します。 論理名LNM$FILE_DEVは,プロセス・ディレクトリLNM$PROCESS_DIRECTORYに登録しています。
次のDEFINEコマンドでは,論理名TABを定義しています。 TABは,論理名テーブルを示すSPECIALという文字列に変換されます。 TABは論理名テーブルに繰り返し変換されるので, プロセス・ディレクトリに登録しなければなりません。
次に,論理名REPORTが,論理名テーブルTABに登録されています。 TABは,テーブルSPECIALに翻訳されるので,論理名REPORTはテーブルSPECIALに登録されています。 SHOW LOGICALコマンドで,論理名REPORTがどこに登録されたか確認できます。
TABは,別のテーブルを指すように再定義できるので, テーブル名TABを使用する別のプログラムを走らせる場合に, 実際のテーブルを別のテーブルに変更することもできます。
キュー属性に数値を割り当てます。/CHARACTERISTIC修飾子は,省略できません。 すでに属性に数値が定義されている場合には,既存の属性の割り当てを変更するには, その属性の定義を削除して再定義しなければなりません。
OPER(オペレータ)特権が必要です。
- 注意
- 属性番号1つに1つの属性名のみ定義できます。
DEFINE/CHARACTERISTIC 属性名 属性番号
- 注意
- V6.0より前のバージョンのOpenVMSは,DEFINE/CHARACTERISTICコマンドを使用すると, 複数の特性名を1つの番号に定義できました。 ただし,この機能はサポートされていませんでした。
DEFINE/CHARACTERISTICコマンドでは, 複数の特性名を1つの番号に定義できなくなりました。 ただし,キューの構成によって単一の番号に複数の特性名を定義する必要がある場合, 論理名を定義することで同じ結果を得ることができます。 たとえば,次のようなコマンドを入力できます。
$ DEFINE/CHARACTERISTIC SECOND_FLOOR 2 $ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE_MODE SALES_FLOOR SECOND_FLOOR $ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE_MODE SALES_DEPT SECOND_FLOORこの例では,特性名SECOND_FLOORが,特性番号2に割り当てられます。次に, 論理名SALES_FLOORとSALES_DEPTが,特性名SECOND_FLOORと等価であると定義されます。 その結果,論理名SALES_FLOORとSALES_DEPTが, それぞれで特性名SECOND_FLOORと特性番号2と等価になります。 これらの論理名は,任意の/CHARACTERISTIC=属性名修飾子に対して, 属性名の値として指定できます。OpenVMS Cluster環境では,論理名が必要なすべてのノードで, 論理名を定義しなければなりません。
特性を定義すると,印刷ジョブまたはバッチ・ジョブ, および実行キューに対応付けることができます。 ジョブに特性を指定する場合についての詳細は, PRINTおよびSUBMITコマンドの/CHARACTERISTICS修飾子の説明を参照してください。
現在システムに定義されている特性を調べるには, SHOW QUEUE/CHARACTERISTICSコマンドを使用します。 特定のキューに指定されている特性を調べるには, SHOW QUEUE/FULLコマンドを使用します。 キューに特性を対応付ける場合についての詳細は,INITIALIZE/QUEUE,SET QUEUE, およびSTART/QUEUEコマンドの/CHARACTERISTICS修飾子の説明を参照してください。
DELETE/CHARACTERISTICコマンドは,定義済みの特性を削除します。
キュー特性を指定する場合についての詳細は, 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。
$ DEFINE/CHARACTERISTIC REDINK 3この例では,属性REDINKを属性番号3に定義しています。 PRINT/CHARACTERISTICS=REDINK (またはPRINT/CHARACTERISTICS=3)コマンド実行時には, プリンタ・キューがREDINKまたは 3の属性を定義されている場合にのみジョブは出力されます。
プリンタのフォーム名に対して,フォーム番号と属性を定義します。 /FORM修飾子は省略できません。 フォーム名または番号を変更する場合には, 一度削除してから再定義しなければなりません。 DEFINE/FORM修飾子の値のみを変える場合には,フォーム名と番号が同じであれば, DEFINE/FORMコマンドで新しい値を指定すれば変更できます。
OPER(オペレータ)特権が必要です。
DEFINE/FORM フォーム名 フォーム番号
一部のDEFINE/FORM修飾子は,印刷領域を指定します。 /MARGIN修飾子と/WIDTH修飾子のLEFTオプションとRIGHTオプションは, 1行当り文字数を決定します。 /MARGIN修飾子と/WIDTH修飾子のRIGHTオプションを使用すると, テキスト行を折り返す位置を指定できます(ただし,テキストを埋めるため, またはフォーマッティグのために,/MARGIN修飾子と/WIDTH修飾子の LEFTオプションとRIGHTオプションを使用することはできません)。
DEFINE/FORMコマンドを使用して,異なる用紙の種類を指定することもできます。 /DESCRIPTION修飾子を使用すると,フォーム名をより完全に記述できます。
フォームを定義すると, プリント・ジョブおよび出力実行キューと対応付けることができます。 ジョブにフォームを指定する場合についての詳細は, PRINT/FORMコマンドの説明を参照してください。
システムに定義されているフォームを調べるには, SHOW QUEUE/FORMコマンドを使用します。 特定のキューに現在マウントされているフォームと, そのキューの省略時のフォームとして指定されているフォームを調べるには, SHOW QUEUE/FULLコマンドを使用します。 キューにフォームを対応付ける場合についての詳細は, INITIALIZE/QUEUE,SET QUEUE,およびSTART/QUEUEコマンドの /DEFAULTおよび/FORM_MOUNTED修飾子の説明を参照してください。
プリント・ジョブを制御するためにフォームを使用する方法についての詳細は, 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。
ここで指定される文字列は,フォーム・タイプを詳しく定義するために使用します。 たとえば,LETTER1,LETTER2, およびLETTER3というフォーム名を定義している場合には, /DESCRIPTION修飾子を使用することでLETTER1は標準的なレター用紙(8.5×11インチ) であり,LETTER2は小さなレター用紙(6×9インチ)であり, LETTER3は社長個人用のレター用紙であることを, 利用者およびオペレータに知らせることができます。
小文字,空白,または他の非アルファベット文字を含む文字列は, 二重引用符(" ")で囲みます。
プリント・シンビオントは,装置の1ページの長さをこの値に設定します。 これは,機械的な改ページ機能のないプリンタに対して改ページ (フォーム・フィード)を行う際に, 何行の空白行を出力するかを計算するのに用いられます。
BOTTOM=n | 1ページにおいて,印刷された最後の部分から物理的なページの (紙の)最後までの間に残す空白行の行数を指定します。 nの値は正の整数であり, /LENGTH修飾子の値より小さな値でなければなりません。 省略時の値は6であり,これは一般に用紙の下余白が1インチであることを示します。 |
LEFT=n | 印字可能な左端の位置と実際の印字領域の間に,余白として残す桁数を指定します。 nの値は正の整数であり,/WIDTH修飾子の値より小さな値でなければなりません。 省略時の値は0であり, これは実際の印字領域がプリンタで印字できる用紙の左端から始まることを示します。 |
RIGHT=n | /WIDTH修飾子の設定と実際の印字領域の間に,余白として残す桁数を指定します。 nの値は正の整数であり,/WIDTH修飾子より小さい値でなければなりません。 RIGHTオプションの値は,/WIDTHの値から左側へ順にカウントされます。 省略時の値は0であり,これは/WIDTHの値の桁位置まで印字されることを示します。 |
TOP=n | 用紙上の物理的なページの上端と実際に印字される領域の上端との間に残す, 空白行の行数を指定します。nの値は正の整数で,/LENGTH修飾子の値までの範囲です。 省略時の値は0で,これは用紙の上余白が作成されないことを示します。 |
装置制御モジュールについての詳細は,『OpenVMSシステム管理者マニュアル』の "Batch and Print Operations"の章を参照してください。
どのような文字列でも指定できますが, 同じ種類の用紙を使用するフォームを作成する場合には, 同じ種類の用紙を参照するDEFINE/FORMコマンドで, /STOCKに対する文字列がすべて同じになるようにしてください。
同じ種類の用紙を複数のフォームが使用し, それらフォームでは余白指定や自動改行の位置, あるいはページ・サイズなどが各用紙ごとに異なる場合に,この修飾子は便利です。 これらのフォームの1つを要求するジョブは,同じキューで印刷されます。 フォームに対応したストック文字列の変更は, そのフォームがそのジョブまたはキューでも参照されていない場合にのみ, 行うことができます。
この値を越える行は,/WRAP修飾子が有効であれば自動改行して次の行に印刷され, /TRUNCATE修飾子が有効であれば切り捨てられます (/NOTRUNCATEと/NOWRAP修飾子の両方が有効な場合には, 可能な位置まで行は印刷されます)。
行の改行(ラップ)を判断する時には, /MARGIN=RIGHT修飾子の指定が/WIDTH修飾子に優先されます。
$ DEFINE/FORM /MARGIN=(TOP=6,LEFT=10) CENTER 3この例では,上余白6行で左余白10桁のフォームCENTERを定義しています。 下余白(6行)と右余白(10桁)は,省略時設定のままです。 また,フォームは番号3に割り当てられます。
等価文字列およびいくつかの属性を,ターミナル・キーボードのキーに割り当てます。
DEFINE/KEY キー名 等価文字列
次に示す表は,最初のカラムにキー名が示されています。残りの3つのカラムは, キー定義が可能な3種類のターミナル・キーボード上でのキーの名称を示したものです。
キー名 | LK201 | VT100 シリーズ |
VT52 |
---|---|---|---|
PF1 | PF1 | PF1 | [青色] |
PF2 | PF2 | PF2 | [赤色] |
PF3 | PF3 | PF3 | [灰色] |
PF4 | PF4 | PF4 | - - |
KP0, KP1, ..., KP9 | 0, 1, ..., 9 | 0, 1, ..., 9 | 0, 1, ..., 9 |
Period | . | . | . |
Comma | , | , | (なし) |
Minus | - | - | (なし) |
Enter | Enter | ENTER | ENTER |
Left | ← | ← | ← |
Right | → | → | → |
Find (E1) | Find | - | - |
Insert Here (E2) | Insert Here | - | - |
Remove (E3) | Remove | - | - |
Select (E4) | Select | - | - |
Prev Screen (E5) | Prev Screen | - | - |
Next Screen (E6) | Next Screen | - | - |
Help | Help | - | - |
Do | Do | - | - |
F6, F7, ..., F20 | F6, F7, ..., F20 | - | - |
定義可能なキーの中には,常に定義できるキーがあります。 また,KP0からKP9までのキーや,PERIOD,COMMAおよびMINUSのように, 定義できるように前もって設定しなければならないキーもあります。 これらのキーを使用する場合には,前もって,SET TERMINAL/APPLICATIONコマンド, またはSET TERMINAL/NONUMERICコマンドを入力しなければなりません。
LK201キーボードでは,上および下矢印キーと, F1からF5までのキーに定義することはできません。右および左矢印キーと, F6からF14までのキーは,コマンド行の編集のために予約されています。 これらのキーを定義する前には, SET TERMINAL/NOLINE_EDITINGコマンドを入力しなくてはなりません。 また,CTRL/Vを押せばF7からF14のキーを使用可能にすることができます。 F6はCTRL/Vで使用可能にはならないので注意してください。
これらの端末のキーパッドにあるキーを定義するには, まずSET TERMINAL/APPLICATIONまたはSET TERMINAL/NONUMERICコマンドを入力します。 このように端末を設定した場合, システムはキーパッド・キーからのキーストロークを異なる方法で解釈します。 たとえば,SET TERMINAL/NONUMERICが有効になっていると, キーパッドの1キーを押してもシステムに文字"1"は送信されません。
等価文字列定義には,各種の情報を入れることができます。 通常,等価文字列定義は,DCLコマンドで構成します。 たとえば,0キーにSHOW TIMEコマンドを割り当てることができます。 0を押すと,システムは,現在の日付と時刻を表示します。 他の定義は,コマンド行に追加するテキスト文字列で構成することができます。 テキスト文字列を挿入するようにキーを定義する場合, 文字列を挿入した後にさらにデータを入力できるように/NOTERMINATE修飾子を使用します。
多くの場合,エコー機能を使用したいことがあります。省略時の設定は,/ECHOです。 /ECHOが設定されている場合,キーを押すたびに画面にそのキーの定義が表示されます。
/STATE修飾子を使用すると,端末で使用できるキー定義の数を増やすことができます。 定義ごとに対応する状態が異なる限り, 同じキーに任意の数の定義を割り当てることができます。状態の名前には, 任意の英数字,ドル記号,およびアンダスコアを使用することができます。 状態に対応する定義の種類を記憶しやすいように, できるだけ覚えやすく入力しやすい状態名を作成してください。 たとえば,SETSHOWという状態を作成できます。 この状態のキー定義は,各種のDCL SETおよびSHOWコマンドを参照できます。 EDTエディタに慣れている場合は,状態をGOLDとして定義できます。 次に,/IF_STATE修飾子を使用して, GOLDとして定義されたキーと組み合わせて使用するキーに異なる定義を割り当てることができます。
SET KEYコマンドは,キーパッド状態を変更します。 キーの定義と状態を表示するには,SHOW KEYコマンドを使用します。
$ DEFINE/KEY PF3 "SHOW TIME" /TERMINATE %DCL-I-DEFKEY, DEFAULT key PF3 has been defined $ <PF3> $ SHOW TIME 14-DEC-1994 14:43:59このDEFINE/KEYコマンドは,キーパッドのPF3キーが, SHOW TIMEコマンドを実行するよう定義します。 DEFAULTとは,省略時の状態のことです。
$ DEFINE/KEY PF1 "SHOW " /SET_STATE=GOLD/NOTERMINATE/ECHO %DCL-I-DEFKEY, DEFAULT key PF1 has been defined $ DEFINE/KEY PF1 " DEFAULT" /TERMINATE/IF_STATE=GOLD/ECHO %DCL-I-DEFKEY, GOLD key PF1 has been defined $ <PF1> $ <PF1> $ SHOW DEFAULT DISK1:[JOHN.TEST]最初のDEFINE/KEYコマンドは,PF1キーがSHOWという文字列であると定義しています。 後続のキーに対して,状態がGOLDに設定されます。/NOTERMINATE修飾子は, キーが押されたときに文字列を処理しないようにシステムに指示を与えます。 2番目のDEFINE/KEYコマンドは, キーパッドがGOLD状態の時のPF1キーの等価文字列を定義します。 キーパッドがGOLD状態の場合にPF1を押すと, このコマンド行での読み込み操作が終了します。
PF1キーを2回押すと,システムはSHOW DEFAULTコマンドを表示し, このコマンドを処理します。
この例の2行目のDEFAULTという単語は, PF1キーがすでに省略時の状態で定義されていることを示しています。 2番目のDEFINE/KEYコマンドのDEFAULTという単語の前のスペースに注意してください。 このスペースが省略されていると,システムは, DEFAULTをSHOWコマンドに対するキーワードとして認識できません。
$ SET KEY/STATE=ONE %DCL-I-SETKEY, keypad state has been set to ONE $ DEFINE/KEY PF1 "ONE" %DCL-I-DEFKEY, ONE key PF1 has been defined $ DEFINE/KEY/IF_STATE=ONE PF1 "ONE" %DCL-I-DEFKEY, ONE key PF1 has been defined上記の例は,ONE状態に対するPF1キーに"ONE"を定義する2つの方法を示しています。
キー定義の望ましい方法は,2番目のDEFINE/KEYコマンドです。 この方法では,キー定義と同じコマンドに状態を指定することで, エラーの発生する可能性を無くしています。
大容量記憶ディスク・ボリュームから,1つまたは複数のファイルを削除します。
ファイルに対する削除(D)アクセス権と, 親ディレクトリに対する書き込み(W)アクセス権が必要です。 削除するファイルがディレクトリである場合には, そのディレクトリは空でなければなりません。
DELETE ファイル指定[,...]
ディレクトリや装置名を省略する場合には, 現在の省略時の装置および省略時のディレクトリが使用されます。
セミコロン(;)の後にファイル・バージョン番号が指定されていない場合や, バージョン番号が0の場合,あるいはファイル指定のバージョン番号に 1つまたは複数のスペースが含まれている場合には, ファイルの最新バージョンが削除されます。
複数のファイルを削除するためには,ファイル指定を,コンマ(,), またはプラス記号(+)で区切ります。
時刻の指定方法は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
UICは,『OpenVMS Guide to System Security』 に説明されている標準的なUIC形式で指定します。
YES | NO | QUIT |
TRUE | FALSE | Ctrl/Z |
1 | 0 | ALL |
[Return] |
単語で応答する場合には,大文字と小文字を任意に組み合わせることができます。 また単語による応答は,1文字または複数の文字に短縮できます (たとえば,TRUE は T,TR,または TRU に省略できます)が, 短縮しても一意でなければなりません。肯定応答は,YES,TRUE,および1です。 否定応答は,NO,FALSE,0,および<RET>です。 QUITと入力したりCTRL/Zを押すと,その時点でコマンドの処理の停止を要求します。 ALLを応答した場合には,コマンドは処理は継続しますが, その後プロンプトは表示されなくなります。 上記のリストに示されていない応答を入力すると, DCLはエラー・メッセージを発行し,同じプロンプトが再表示されます。
時刻の指定方法は,『OpenVMS Guide to System Security』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
この修飾子のキーワードはCONDENSEDおよびEXPANDEDです。 意味は次の表のとおりです。
キーワード | 説明 |
---|---|
CONDENSED (省略時の設定) |
ファイル名を255文字長の文字列に適合するように表示します。 このファイル名の場合,ファイル指定にDIDあるいはFID短縮形を含むことが可能です。 |
EXPANDED | ファイル名をディスクに格納されているとおりに表示します。このファイル名の場合,ファイル指定にDIDあるいはFID短縮形は含みません。 |
キーワードCONDENSEDとEXPANDEDを同時に指定することはできません。 このコマンドは,確認が要求された場合に, 出力メッセージに表示されるファイル名の書式を指定します。
EXPANDEDキーワードが指定されていない場合,ファイル・エラーはCONDENSEDファイル指定で表示されます。
詳細は『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してください。
$ DELETE COMMON.SUM;2このDELETEコマンドは,現在の省略時のディスクおよびディレクトリから, COMMON.SUM;2というファイルを削除します。
$ DELETE *.OLD;*このDELETEコマンドは,ファイル・タイプがOLDであるすべてのファイルの, すべてのバージョンを,省略時のディスク・ディレクトリから削除します。
$ DELETE ALPHA.TXT;*, BETA;*, GAMMA;*この例は,ファイルALPHA.TXT, BETA.TXTとGAMMA.TXTの全バージョンを削除します。 ファイル・タイプは, 最初のファイルのものが一時的な省略時の設定として使用されますが, バージョン番号は必ず指定しなければなりません (ここではワイルドカードとして指定されています)。
$ DELETE /BEFORE=15-APR/LOG *.DAT;* %DELETE-I-FILDEL, DISK2:[MALCOLM]ASSIGN.DAT;1 deleted (5 block) %DELETE-I-FILDEL, DISK2:[MALCOLM]BATCHAVE.DAT;3 deleted (4 blocks) %DELETE-I-FILDEL, DISK2:[MALCOLM]BATCHAVE.DAT;2 deleted (4 blocks) %DELETE-I-FILDEL, DISK2:[MALCOLM]BATCHAVE.DAT;1 deleted (4 blocks) %DELETE-I-FILDEL, DISK2:[MALCOLM]CANCEL.DAT;1 deleted (2 blocks) %DELETE-I-FILDEL, DISK2:[MALCOLM]DEFINE.DAT;1 deleted (3 blocks) %DELETE-I-FILDEL, DISK2:[MALCOLM]EXIT.DAT;1 deleted (1 block) %DELETE-I-TOTAL, 7 files deleted (23 blocks)この例では,ファイル・タイプがDATで,今年の4月15日以前に作成もしくは更新された, 全ファイルの全バージョンを削除しています。/LOG修飾子を指定すれば, ファイル名だけでなく,削除されたファイルの総数も表示されます。
$ DELETE A.B;このDELETEコマンドは,ファイルA.Bの最新バージョンを削除します。
$ DELETE/CONFIRM/SINCE=TODAY [MALCOLM.TESTFILES]*.OBJ;* DISK0:[MALCOLM.TESTFILES]AVERAG.OBJ;1, delete? [N]:Y DISK0:[MALCOLM.TESTFILES]SCANLINE.OBJ;4, delete? [N]:N DISK0:[MALCOLM.TESTFILES]SCANLINE.OBJ;3, delete? [N]:N DISK0:[MALCOLM.TESTFILES]SCANLINE.OBJ;2, delete? [N]:N DISK0:[MALCOLM.TESTFILES]WEATHER.OBJ;3, delete? [N]:YこのDELETEコマンドは,[MALCOLM.TESTFILES]というサブディレクトリに含まれる, ファイル・タイプがOBJであるファイルのすべてのバージョンを調べ, その中で今日作成または変更されたファイルを見つけます。各ファイルを削除する前に, そのファイルを削除するかどうかを確認するプロンプトを表示します。 省略時の応答であるNが,かぎ括弧に囲まれて示されます。
$ DIRECTORY [.SUBTEST] %DIRECT-W-NOFILES, no files found $ SET PROTECTION SUBTEST.DIR/PROTECTION=OWNER:D $ DELETE SUBTEST.DIR;1ディレクトリ・ファイルSUBTEST.DIRの削除前に, DIRECTORYコマンドでディレクトリ下にファイルがないことを確認しています。 SET PROTECTIONコマンドでディレクトリ・ファイルの保護を再定義し, 削除可能にしています。その後,DELETEコマンドで削除しています。
$ DELETE DALLAS"THOMAS SECRET"::DISK0:[000,000]DECODE.LIS;1このDELETEコマンドは,遠隔ノードDALLASの, 装置DISK0上の[000,000]というディレクトリから,ファイルDECODE.LIS;1を削除します。 遠隔ノード名のあとに,ユーザ名とパスワードが指定されています。
$ DELETE NODE12::"DISK1:DEAL.BIG" $ DELETE NODE12::DISK1:DEAL.BIG;この2つのDELETEコマンドは, ともに遠隔ノードQUEBEC上の装置ZZZ1のファイルDEAL.BIGを削除します。 DELETEコマンドはそのファイル指定にバージョン番号を必要としますが, バージョン番号をサポートしないノード上にファイルがあるため (QUEBECは,RT-11ノードです), ファイル指定を二重引用符で囲む(" ")かセミコロン(;)だけを指定します。
DEFINE/CHARACTERISTICコマンドを使用してすでに設定されている, キュー属性の定義を削除します。/CHARACTERISTIC修飾子は省略できません。
OPER(オペレータ)特権が必要です。
DELETE/CHARACTERISTIC 属性名
属性の名前または番号を変更するには, その属性を一度削除して再定義する必要があります。
$ DEFINE/CHARACTERISTIC BLUE 7 . . . $ DELETE/CHARACTERISTIC BLUE $ DEFINE/CHARACTERISTIC BLUE_INK 7このDEFINE/CHARACTERISTICコマンドは,属性BLUEを属性番号7で, プリンタの青インクを表すようにします。 この属性名を変更するため,DELETE/CHARACTERISTICコマンドを入力し, その後でDEFINE/CHARACTERISTICコマンドに同じ属性番号7を使用して, 属性名をBLUE_INKに変更しています。
キューから,1つまたは複数のプリント・ジョブまたはバッチ・ジョブを削除します。 /ENTRY修飾子は省略できません。
キューに対する管理(M)アクセス権, または指定ジョブに対する削除(D)アクセス権が必要です。
DELETE/ENTRY =(エントリ番号[,...]) [キュー名[:]]
プリントおよびバッチ・ジョブには,システムで一意のエントリ番号が与えられます。 PRINTやSUBMITコマンドは,省略時の設定では, ジョブが正常にキューに登録された場合にエントリ番号を表示し, ローカル・シンボル$ENTRYを最新のジョブのエントリ番号に設定します。 ジョブのエントリ番号を確認するには, SHOW ENTRYまたはSHOW QUEUEコマンドを使用します。
ジョブは,現在実行中であっても他の状態であっても,削除できます。 たとえばDELETE/ENTRYは,保留状態や待ち状態のジョブを削除できます。
$ PRINT/HOLD ALPHA.TXT Job ALPHA (queue SYS$PRINT, entry 110) holding . . . $ DELETE/ENTRY=110 SYS$PRINTこのPRINTコマンドは,ALPHA.TXTというファイルを印刷するジョブを, 保留状態でキューに登録します。 このジョブの実行は,SET ENTRY/RELEASEコマンドが入力されるまで延期されます。 システムは,ジョブ名,エントリ番号,ジョブが登録されたキュー名, および状態を表示します。その後, DELETE/ENTRYコマンドでキューSYS$PRINTからそのエントリを削除することを指定しています。
$ SUBMIT/AFTER=18:00 WEATHER Job WEATHER (queue SYS$BATCH, entry 203) holding until 14-DEC-1998 18:00 $ SUBMIT/HOLD/PARAMETERS=SCANLINE DOFOR Job DOFOR (queue SYS$BATCH, entry 210) holding . . . $ DELETE/ENTRY=(203,210)/LOG %DELETE-W-SEARCHFAIL, error searching for 203 -JBC-E-NOSUCHENT, no such entry %DELETE-I-DELETED, entry 210 aborting or deletedSUBMITコマンドは, コマンド・プロシージャWEATHER.COMとDOFOR.COMをバッチ・キューに登録しています。 WEATHER.COMのは,午後6:00に実行するように,DOFOR.COMは, SET ENTRY/RELAESEコマンドを入力するまで実行されないように保留状態で, それぞれ登録されています。 その後,DELETE/ENTRY/LOGコマンドで両方のエントリをキューから削除しています。 エントリが削除されたことを示すメッセージが表示されます。
DELETE/ENTRY/LOGコマンドが入力される前に, ジョブWEATHER(エントリ203)は終了していたため, このエントリは既に存在していません。 キューにエントリがないことを示すメッセージが表示されています。 一方,ジョブDOFOR(エントリ210)は, DELETE/ENTRY/LOGコマンドの入力時には保留状態であったため, このエントリはキューから削除され,そのことを示すメッセージが表示されています。
$ PRINT CHAPTER8.MEM Job CHAPTER8 (queue SYS$PRINT, entry 25) pending on queue SYS$PRINT . . . $ SHOW QUEUE SYS$PRINT Printer queue SYS$PRINT, on PARROT::PARROT$LPA0, mounted form DEFAULT Entry Jobname Username Status -- --- --- -- 24 CHAPTER7 MACKRILL Pending 25 CHAPTER8 MACKRILL Pending $ DELETE/ENTRY=25このPRINTコマンドは,CHAPTER8.MEMというファイルを印刷するジョブを, SYS$PRINTというプリント・キューに登録します。 この後でMACKRILLというユーザは,このファイルを印刷する前に, もう一度編集しなければならないことに気付きました。そこでユーザMACKRILLは, SHOW QUEUEコマンドを使用して,ジョブがまだ実行されていないことと, そのジョブのエントリ番号が25であることを確認し, その後DELETE/ENTRYコマンドを入力することにより, キューからそのジョブを削除しています。
DEFINE/FORMコマンドによってすでに設定されている, プリント・キューまたはターミナル・キューのフォーム・タイプの定義を削除します。 /FORM修飾子は省略できません。
OPER(オペレータ)特権が必要です。
DELETE/FORM フォーム名
フォームの名前または番号を変更するには, フォームを削除して再定義しなければなりません。 フォームの名前と番号を変更しない限り, 異なる値でDEFINE/FORMコマンドを再入力すると, 任意のDEFINE/FORM修飾子の値を修正することができます。
$ DELETE/FORM CENTERこのDELETE/FORMコマンドは,フォームCENTERを削除しています。
$ DEFINE/FORM - _$ /DESCRIPTION="letter size continuous form paper" CFLET 7 . . . $ DELETE/FORM CFLET $ DEFINE/FORM - _$ /DESCRIPTION="letter size continuous form paper" LETTER_CONT 7このDEFINE/FORMコマンドは,8.5×11インチの連続用紙を意味するように, フォームCFLETを7番に定義しています。 その後,フォーム名を変更するために,フォームCFLETを削除してから, LETTER_CONTという新しいフォームを定義しています。
侵入データベースからエントリを削除します。
CMKRNL(カーネルへのモード変更)とSECURITY特権が必要です。
DELETE/INTRUSION_RECORD 侵入元
Intrusion Type Count Expiration Source TERM_USER INTRUDER 9 10:29:39.16 TTA24:HAMMER
ログイン失敗の上限に到達しているため,端末はシステムからロックアウトされます。 ユーザHAMMERがシステム管理者に連絡し, ログイン失敗の原因がパスワードの期限切れであることが確認できれば, DELETE/INTRUSIONコマンドを使用して侵入データベー スからレコードを削除することができます。
$ DELETE/INTRUSION_RECORD TTC2:このDELETE/INTRUSION_RECORDコマンドは, TTC2への侵入の試みによって作成されたすべての侵入レコードを削除します。 正当なユーザは誰もログインに失敗しないため,ユーザ名は指定されていません。
$ DELETE/INTRUSION_RECORD "AV34C2/LC-2-10":FORGETFULこの例では,侵入元はターミナル・サーバに接続されたローカル・ターミナルです。 侵入データベースから記録を削除するには,ターミナル・ポート名を引用符で囲みます。 これにより,オペレーティング・システムが, スラッシュ(/)を修飾子では無い異質の文字であることを認識できます。
$ DELETE/INTRUSION_RECORD NODE1::HAMMERこのコマンドは, NODE1ノードのHAMMERというユーザによって作成されたすべてのエントリを削除します。
DEFINE/KEYコマンドによって設定されたキー定義を削除します。 /KEY修飾子は省略できません。
DELETE/KEY [キー名]
$ DELETE/KEY/ALL %DCL-I-DELKEY, DEFAULT key PF1 has been deleted %DCL-I-DELKEY, DEFAULT key PF2 has been deleted %DCL-I-DELKEY, DEFAULT key PF3 has been deleted %DCL-I-DELKEY, DEFAULT key PF4 has been deleted $この例では, 省略時の状態に対してPF1キーからPF4キーまでがすでに定義されていると仮定しています。 このDELETE/KEYコマンドは,省略時の状態である現在の状態の, すべてのキー定義を削除します。
$ DEFINE/KEY PF3 "SHOW TIME" /TERMINATE %DCL-I-DEFKEY, DEFAULT key PF3 has been defined $ <PF3> $ SHOW TIME 14-DEC-1994 14:43:59 . . . $ DELETE/KEY PF3 %DCL-I-DELKEY, DEFAULT key PF3 has been deleted $ <PF3> $このDEFINE/KEYコマンドは, キーパッドのPF3キーに SHOW TIMEコマンドを定義しています。 その後で,DELETE/KEYコマンドの使用により,PF3キーに対する定義を削除します。 したがって,この後PF3キーを押しても,システム・プロンプトが表示されるだけです。
INITIALIZE/QUEUEコマンドで作成されたプリント/バッチ・キューを削除します。 キュー内のジョブは同時に全て削除されます。 キューは,停止状態でなければなりません。/QUEUE修飾子は省略できません。
キューに対する管理(M)アクセス権が必要です。
DELETE/QUEUE キュー名[:]
STOP/QUEUE/NEXTコマンドは,すべての実行中のジョブが終了してから, 指定されたキューを停止させます。 すべての実行中のジョブが終了するまで待ってください。
汎用キューが,指定されたキューをターゲットとする実行キューを参照する場合は, ターゲットとする実行キューのリストから指定されたキューを削除しなければなりません。
論理キューが,指定されたキューを参照する場合は, 論理キューの割り当てを解除しなければなりません。
指定されたキューが汎用キューである場合,当初汎用キューに入れられ, そのターゲットとするキューにまだ存在しているジョブは, 指定されたキューの参照に含まれます。 指定されたキューを削除する前に,当初指定されたキューに受け渡され, 現在そのターゲットとするキューで実行されているジョブを削除するか, またはこれらのジョブが終了するまで待たなければなりません。
$ INITIALIZE/QUEUE/DEFAULT=FLAG/START/ON=LPA0 LPA0_QUEUE . . . $ STOP/QUEUE/NEXT LPA0_QUEUE $ DELETE/QUEUE LPA0_QUEUE最初のコマンドは,LPA0_QUEUEというプリンタ・キューを初期化し,スタートします。 STOP/QUEUE/NEXTコマンドは,キューを停止します。 次に,DELETE/QUEUEコマンドを実行することにより,キューを削除します。
1ノードまたはVMSclusterシステムからキュー・マネージャを削除します。 削除するキュー・マネージャが管理しているキューおよびジョブはすべて削除されます。 最初にキュー・マネージャを止めます。/NAME_OF_ MANAGER修飾子は省略できません。
OPER (オペレータ)およびSYSNAM (システム論理名)特権が必要です。
DELETE/QUEUE/MANAGER/NAME_OF_MANAGER=キュー・マネージャ名
$ DELETE/QUEUE/MANAGER/NAME_OF_MANAGER=BATCH_MANAGERこのDELETE/QUEUE/MANAGER/NAME_OF_MANAGERコマンドは, BATCH_MANAGERというキュー・マネージャを削除します。 キュー・データベースの共有マスタ・ファイルからの指定キュー・マネージャへの参照を削除し, BATCH_MANAGERに関係付けられたキューおよびジャーナル・ファイルを削除します。
ローカル・シンボル・テーブル,またはグローバル・シンボル・テーブルから, 1つまたはすべてのシンボル定義を削除します。/SYMBOL修飾子は省略できません。
DELETE/SYMBOL [シンボル名]
$ DELETE/SYMBOL/ALLこのDELETE/SYMBOLコマンドは, 現在のコマンド・レベルのすべてのシンボル定義を削除します。
$ DELETE/SYMBOL/LOG KUDOS %DCL-I-DELSYM, LOCAL symbol KUDOS has been deletedこのDELETE/SYMBOLコマンドは,現在のプロセスのローカル・シンボル・テーブルから, シンボルFOOを削除します,さらに,/LOG修飾子が指定されているため, 削除されたシンボルを示す情報メッセージが表示されます。
$ DELETE/SYMBOL/GLOBAL PDELこのDELETE/SYMBOLコマンドは,現在のプロセスのグローバル・シンボル・テーブルから, PDELという名前のシンボルを削除します。
仮想メモリ中の指定した位置の内容を置換し,新しい内容を表示します。
DEPOSITコマンドと同時にEXAMINEコマンドを使用すると, 会話型でプログラムをデバッグすることができます。 DCLコマンドのDEPOSITコマンドは,OpenVMS DebuggerのDEPOSITコマンドに似ています。
内容を変更したい仮想メモリ位置へのユーザ・モード読み込み(R)権および書き込み(W)アクセス権が必要です。
DEPOSIT 位置=データ[,...]
ここで指定する位置は,プロセスで現在実行中のイメージの, 仮想アドレス領域内でなければなりません。
DEPOSITおよびEXAMINEコマンドは,現在のメモリ位置へのポインタを保守します。 DEPOSITコマンドはこのポインタを,修正した最後のバイトの次のバイトに設定します。 後続のEXAMINEおよびDEPOSITコマンドでピリオド(.)を使用すると, このポインタを参照することができます。 DEPOSITコマンドを使用して指定したデータを格納できない場合は, ポインタは変更しません。EXAMINEコマンドは,ポインタの値を変更しません。
複数のデータを指定する場合は,各データをコンマ(,)で区切ります。 DEPOSITコマンドは,指定されたアドレスから連続的な位置にデータを書き込みます。
ASCII以外のデータを格納する場合は, 有効な整数式を使用して複数のデータ項目を指定することができます。
ASCIIデータを格納する場合は,データ項目は1つしか指定できません。 等号の右にあるすべての文字は,文字列であるとみなされます。 これらの文字は大文字に変換され,空白は圧縮されます。
address: contents
現在のアクセス・モードで, 指定したアドレスの読み込みはできても書き込みができない場合, DEPOSITコマンドはその位置の元の内容を表示します。 指定したアドレスからの読み込みも書き込みもできない場合は, DEPOSITコマンドはデータ・フィールドにアスタリスク(*)を表示します。 DEPOSITコマンドは, その位置(修正した最後のバイトの次のバイト)にポインタを設定します。
数値のリストを指定すると,アクセス違反が発生する前に, いくつかの値は正常に格納されます。 ASCIIデータを格納している間にアクセス違反が発生すると,何も格納されません。
基数修飾子: DEPOSITまたはEXAMINEコマンドで, コマンド・インタプリタが数値リテラルを解釈する基数です。 省略時の基数は,16進です。この場合, コマンド行に指定されたすべての数値リテラルは,16進数であるとみなされます。 コマンド行で基数修飾子を変更すると,その基数が, 後続のEXAMINEおよびDEPOSITコマンドの省略時の基数になります。 これは,他の修飾子でその設定を変更するまで続きます。次の例を参照してください。
$ DEPOSIT/DECIMAL 900=256 00000384: 256
DEPOSITコマンドは,位置900と値256の両方を,10進数として解釈しています。 後続のすべてのDEPOSITおよびEXAMINEコマンドは, アドレスやデータに指定した数字を10進数とみなします。 DEPOSITコマンドは,常にアドレス位置を16進数で表示することに注意してください。
= (割り当て文)コマンドで定義されたシンボル値は, 常にそれが定義された基数で解釈されます。
格納位置または格納データとして指定する16進数値は, 数字(0〜9)で始めなければなりません。 数字(0〜9)で始めないとコマンド・インタプリタは, シンボル名が入力されたとみなし,シンボルを置換しようとします。
DEPOSITコマンドを入力する時に基数演算子%X,%D,または%Oを使用すると, 現在の省略時の設定を変更することができます。次の例を参照してください。
$ DEPOSIT/DECIMAL %X900=10
このコマンドは,16進数900として指定した位置を,10進数値10として格納します。
長さ修飾子: DEPOSITコマンドの,省略時の長さの単位はロングワードです。 データ値のリストを指定した場合, データは指定した位置から始まる連続したロングワードに格納されます。 コマンド行で長さ修飾子を変更すると,その長さが, 後続のEXAMINEおよびDEPOSITコマンドの省略時の長さになります。 これは,他の修飾子でその設定を変更するまで続きます。
ASCII値を格納する場合,長さ修飾子は無視されます。
修飾子の位置に関する制限事項: DEPOSITコマンドは,式を算術的に分析します。 そのため,前にスラッシュ(/)が必要な修飾子は,正確に解釈されるためには, コマンド名の直後に指定しなければなりません。
データ項目は1つだけ指定できます。 等号(=)の右にあるすべての文字は,文字列であるとみなされます。 引用符(" ")で囲まないと,メモリに書き込まれる前にこれらの文字は, すべて大文字に変換され複数の空白は1つ空白に圧縮されます。
DEPOSITコマンドは,仮想メモリに格納する前に,データを2進形式に変換します。 /ASCIIが指定されている場合,または省略時の設定がASCIIモードの場合, ユーザが指定した位置は16進形式であるとみなされます。
$ RUN MYPROG . . . [Ctrl/Y] $ EXAMINE %D2145876444 7FE779DC: 0000000000 $ DEPOSIT .=17 7FE779DC: 0000000017 $ CONTINUERUNコマンドで,イメージMYPROG.EXEを実行します。 次にCtrl/Yを押してプログラムを中断します。 /HEXADECIMALおよび/LONGWORD修飾子の省略時の設定が有効であるとみなされ, DEPOSITコマンドは仮想メモリ位置2145876444にロングワード値17(10進数で23) を格納します。
EXAMINEコマンドは, 現在のメモリ位置(ここでは仮想アドレス2145876444)にポインタを設定しているので, DEPOSITコマンドでピリオド(.)を使用して,この位置を参照することができます。
CONTINUEコマンドで,イメージの実行を再開させます。
$ DEPOSIT/ASCII 2C00=FILE: NAME: TYPE: 00002C00: FILE: NAME: TYPE:...この例でDEPOSITコマンドは,16進形式で位置2C00に文字データを格納し, 修正した後でこの位置の内容を表示します。 現在の省略時の長さはロングワードなので,DEPOSITコマンドからの応答は, 完全なロングワードを表示します。 反復記号( . . . )は,DEPOSITコマンドにより修正されなかった情報を含むデータの, 最後のロングワードより後にロングワードがあることを示します。
$ EXAMINE 9C0 ! Look at Hex location 9C0 000009C0: 8C037DB3 $ DEPOSIT .=0 ! Deposit longword of 0 000009C0: 00000000 $ DEPOSIT/BYTE .=1 ! Put 1 byte at next location 000009C4: 01 $ DEPOSIT .+2=55 ! Deposit 55 next 000009C7: 55 $ DEPOSIT/LONG .=0C,0D,0E ! Deposit longwords 000009C8: 0000000C 0000000D 0000000E上記の例の一連のDEPOSITコマンドは, DEPOSITコマンドで現在の位置ポインタを変更する方法を示しています。 /BYTE修飾子を指定した後,すべてのデータは格納されバイトで表示されます。 これは/LONGWORD修飾子がシステムの省略時の設定を格納するまで続きます。
$ BASE=%X200 ! Define a base address $ LIST=BASE+%X40 ! Define offset from base $ DEPOSIT/DECIMAL LIST=1,22,333,4444 00000240: 00000001 00000022 00000333 00004444 $ EXAMINE/HEX LIST:LIST+0C ! Display results in hex 00000240: 00000001 00000016 0000014D 0000115C割り当て文は基底アドレスを16進形式で定義し, 基底アドレスから16進オフセットにラベルを定義します。 DEPOSITコマンドは値のリストを読み込み, 指定した位置から各値をロングワードに格納します。 EXAMINEコマンドは,これらの値を16進数で表示するよう要求しています。
Alphaシステム上で,DIAGNOSEコマンドはDECevent管理ユーティリティを起動し, 1つまたは複数のログ・ファイルの内容を選択的にレポートします。
DECeventユーティリティについての詳細は, 『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプを参照してください。
DIAGNOSE [修飾子...] [ファイル指定][,...]
2つのディスク・ファイルの内容を比較し,一致しないレコードのリストを表示します。
DIFFERENCES 第1ファイル [第2ファイル]
第2ファイルを指定しない場合には,DIFFERENCESコマンドは, 第1ファイルの1つ前のバージョンを使用します。
DIFFERENCESコマンドの修飾子は,次のように機能別に分類できます。
これらの修飾子を使用すると,コメントを表す文字を定義したり, ファイルを比較する場合に無視する文字または文字のクラスを指定したりすることができます。 たとえば,DIFFERENCESコマンドに, 余分な空白行や行の中の余分なスペースを無視させることができます。
省略時の設定では,DIFFERENCESコマンドは,各レコード内のすべての文字を比較します。
省略時の設定では,比較するファイルに存在する違いがマージされます。 2つのファイルの一致しない各レコードがリストされてから, 一致する次のレコードがリストされます。
省略時の設定では,リストされるレコードごとに行番号が示され, 無視するように指定されたすべての文字を除去したレコードがリストされます。
修飾子を組み合せて指定すると,複数の書式で比較をリストする出力を要求できます。 SLP出力は,他のすべての出力の種類とは互換性がないことに注意してください。 パラレル出力を生成できるのは,ASCIIモードだけです。
省略時の設定では,マスター入力ファイル内のすべてのレコードが読み込まれ, 更新入力ファイル内の一致するレコードが探されます。 2つの入力ファイルの一致の検出は,一致が見つかるか, 2つのファイルの最後に到達するまで続きます。 2つのファイルのセクションが一致すると見なされるのは, 各ファイルの連続した3つのレコードが同じと判定される場合だけです。
省略時の設定では,DIFFERENCESコマンドの出力は, 現在のSYS$OUTPUT装置に書き出されます。 出力を別のファイルまたは装置に書き出すには,/OUTPUT修飾子を使用します。
DIFFERENCESコマンドは,終了状態で終了します。 比較の結果は,次の重大度で示されます。
SUCCESS | ファイルは同じです。 |
INFORMATIONAL | ファイルは異なります。 |
WARNING | DIFFERENCESの利用者指定最大数を超えました。 |
ERROR | 仮想メモリの不足のため,比較を完了できません。 |
SUCCESS以外のすべての重大度は,2つの入力ファイルが異なることを表します。
次の例では, 前のバージョンinput.fileとは異なる行すべての先頭にシャープ記号(#) の付いた最新のバージョンを表示します。
$ DIFFERENCES input.file/CHANGE_BAR=#
次の例では,input.file;1 と異なる行すべての先頭にシャープ記号(#)の付いたinput.file;2を表示します。
$ DIFFERENCES input.file;1 input.file;2 /CHANGE_BAR=#
次の例では,input.file;2と異なる行すべての先頭にシャープ記号(#) を付けたinput.file;1を表示します。
$ DIFFERENCES input.file;1/CHANGE_BAR=# input.file;2
次の例では,input.file;2と異なる行すべての先頭にパーセント記号(%) を付けたinput.file;1と,input.file;1 と異なる行すべての先頭にシャープ記号(#)を付けたinput.file;2を表示します。
$ DIFFERENCES input.file;1/CHANGE_BAR=% input.file;2/CHANGE_BAR=#
1文字だけ指定する場合は,括弧は省略できます。 引用符で囲んでいない小文字は,自動的に大文字に変換されます。 英数字以外の文字(たとえば!や,)は,引用符で囲まなければなりません。 複数文字のコメント文字は使用できません。 文字自体,または次に示すキーワードのいずれか1つをタイプすることにより, 最大32のコメント文字を指定できます。 一意に認識できれば,キーワードは2文字までに短縮できます (1文字だと,区切り文字であると認識されます)。
キーワード | 文字 |
---|---|
COLON | コロン(:) |
COMMA | コンマ(,) |
EXCLAMATION | 感嘆符(!) |
FORM_FEED | フォーム・フィード |
LEFT | 左かぎかっこ([) |
RIGHT | 右かぎかっこ(]) |
SEMI_COLON | セミコロン(;) |
SLASH | スラッシュ(/) |
SPACE | スペース |
TAB | 水平タブ |
/COMMENT_DELIMITER修飾子を指定すると,/IGNORE=COMMENTS修飾子も暗黙に含まれます。
ある文字の大文字と小文字のどちらも区切り文字として使用する場合には, その文字を2回指定し,1回は大文字で,もう1回は小文字で指定します。 /COMMENT_DELIMITER修飾子にコメント文字もキーワードも指定しないと, DIFFERENCESコマンドはファイル・タイプにより省略時の設定のコメント文字を想定します。 あるファイル・タイプ(.COBおよび.FOR)では,行の1桁目にある場合のみ, 省略時の設定のコメント文字は有効な区切り文字とみなされます。
ファイル・タイプと,省略時の設定のコメント文字を次の表に示します。
ファイル・タイプ | 省略時の設定のコメント文字 |
---|---|
.B2S, .B32, .BAS, .BLI | ! |
.CBL, .CMD | ! and ; |
.COB | 1桁目の * または / |
.COM, .COR | ! |
.FOR | 任意の位置の !,および1桁目の C,D,c,d |
.HLP | ! |
.MAC, .MAR | ; |
.R32, .REQ | ! |
/SEARCH修飾子を指定せずに/EXACT修飾子を指定した場合は, Find(E1)キーを押すと文字列検索が有効になります。
キーワード | 無視される項目 |
---|---|
BLANK_LINES | データ間のブランク行 |
CASE | 比較されるテキストの大文字小文字 |
COMMENTS | コメント区切り文字の後に続くデータ(/COMMENT_DELIMITER修飾子を使用して, 1つまたは複数のコメント区切り文字を指定します)。 |
FORM_FEEDS | フォーム・フィード文字 |
HEADER[=n] | 最初の文字がフォーム・フィードであるレコードから順に, 最初のnレコード(そのレコードに含まれる文字がフォーム・フィードだけの場合には, 最初のレコードは無視されません)。n の省略時の値は2です。 |
SPACING | データ行の内部に含まれる複数のスペース, またはタブ(連続するスペースまたはタブは1つのスペースに変更されます)。 |
TRAILING_SPACES | データ行の最後のスペース文字およびタブ文字 |
キーワード | 出力で無視される項目の状態 |
EDITED | 無視された文字が,削除された状態で出力レコードが作成される。 |
EXACT | 入力ファイルと正確に同じ状態で出力レコードが作成される。 |
PRETTY | 出力レコードは,形式化される。 |
各データ行に対して,まずCOMMENTS,FORM_FEEDS,HEADER, およびSPACINGがチェックされ, そのあとTRAILING_SPACESとBLANK_LINESがチェックされます。 したがって,COMMENTS,TRAILING_SPACES, およびBLANK_LINESを無視することをDIFFERENCESに指示すると, コメントのあとに続くいくつかのスペース,またはブランク行のレコードは, 完全に無視されます。
省略時の設定では,DIFFERENCESコマンドは,各ファイルのすべての文字を比較し, すべての相違点を報告します。 また,無視された文字をすべて削除した状態で,出力ファイルにレコードを出力します。
/PARALLELを指定すると,出力の形式化は常に実行されます。 レコードの形式を選択するためには,/IGNORE修飾子に対して, 次のキーワードを定します。
文字 | 形式化された出力 |
---|---|
タブ (Ctrl/I) | 1個から8個のスペース |
Return (Ctrl/M) | <CR> |
ライン・フィード(Ctrl/J) | <LF> |
垂直タブ(Ctrl /K) | <VT> |
フォーム・フィード(Ctrl/L) | <FF> |
他のプリントされない文字 | . (period) |
DIFFERENCESが相違点を検出したあとで, 誤った位置を「一致している」と解釈している場合は,/MATCHの値を大きくします。
一致しないレコード総数は,異なる各セクションごとに異なるレコードの最大数を求め, それを加算することによって判断できます。
DIFFERENCESは,指定した一致しないレコードの最大数に到達すると, その最大数に到達する前に検出したレコードだけを出力します。 また1つのリスト形式だけを出力し,警告メッセージを表示します。
省略時の設定では,一致しないレコードの最大数は設定されていません (指定された入力ファイルに含まれるすべてのレコードが比較されます)。
省略時のnの値を変更する場合や,他のタイプの出力と相違点についての 2つのレコードが記録されたリストを作成する場合には,/MERGED修飾子を使用します。
省略時の設定では,DIFFERENCESは出力をASCIIモードで作成します。 複数の基数モードを指定する場合には,出力リストには,指定した各基数で, ファイルの比較が示されます。 複数の基数モードを指定する場合には,各モードをコンマで区切らなければなりません。
/PARALLEL修飾子,または/SLP修飾子を指定すると,それらの形式に対して, /MODE修飾子は無視されます。
/OUTPUTを指定すると,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』に説明されているような, 出力ファイル指定に対して適用される,省略時の値を使用できます。 省略時の出力ファイル・タイプはDIFです。
次のキーワードを指定できます。
CLEAR_SCREEN | ページ・モードで表示(毎回画面を消去する)。 |
SCROLL | スクロール・モードで表示(毎回画面を消去しない)。 |
SAVE[=n] | n ページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能)。 |
/PAGE=SAVE修飾子を使用すると, 最大5画面(最大255カラムまで)分の履歴を保存できます。 ページャ内では,次のキーを使って画面の移動などができます。
キー・シーケンス | 意味 |
---|---|
Up arrow key, Ctrl/B | 1行スクロール・アップ |
Down arrow key | 1行スクロール・ダウン |
Left arrow key | 1カラム左シフト |
Right arrow key | 1カラム右シフト |
Find (E1) | 文字列検索を起動 |
Insert Here (E2) | 半画面右シフト |
Remove (E3) | 半画面左シフト |
Select (E4) | 80/132カラム切り替え |
Prev Screen (E5) | 前ページに移動 |
Next Screen (E6), Return, Enter, Space | 次ページに移動 |
F10, Ctrl/Z | 終了(ユーティリティによっては異なることがあります)。 |
Help(F15) | ヘルプ・テキストを表示 |
Do (F16) | 最新(現在)の画面と(履歴内で)最古画面の切り替え |
Ctrl/W | 再表示 |
/PAGE修飾子は,/OUTPUT修飾子と同時に指定できません。
省略時の設定では,DIFFERENCESコマンドは,一致しないレコードの各リストのあとに, 一致したレコードを加えたリストを作成しません。 またDIFFERENCESは,マージされた相違点のリストだけを作成します。
情報が表示されている時にFind(E1)キーを押すと, 検索文字列を動的に変更することができます。 この場合は,引用符は必要ありません。
省略時の設定では,DIFFERENCESは,相違点のマージされたリストだけを作成します。
SLP修飾子によって作成される出力ファイルは,第1入力ファイルを更新するために, SLPへの入力として使用できます (第1入力ファイルを第2入力ファイルと一致するように変更できます)。
/SLPだけを指定し,/OUTPUT修飾子を指定しない場合には,DIFFERENCESは, 第1入力ファイルと同じファイル名でファイル・タイプがDIFであるファイルに, 出力ファイルを書き込みます。
ターミナルの1行の幅を変更するには,SET TERMINALコマンドを使用します。
ウインドゥ・サイズは,相違セクションの最小サイズであり, これはDIFFERENCESコマンドが2つの入力ファイル間の同期を失う原因となります。
/NOWRAP修飾子を指定した場合は, はみだした部分は左右にスクロールしながら見ることができます。
$ DIFFERENCES EXAMPLE.TXT ************ File DISK1:[GEORGE.TEXT]EXAMPLE.TXT;2 1 DEMONSTRATION 2 OF V3.0 DIFFERENCES 3 UTILITY ****** File DISK1:[GEORGE.TEXT]EXAMPLE.TXT;1 1 DEMONSTRETION 2 OF VMS DIFFERENCES 3 UTILITY ************ Number of difference sections found: 1 Number of difference records found: 2 DIFFERENCES/MERGED=1- DISK1:[GEORGE.TEXT]EXAMPLE.TXT;2 DISK1:[GEORGE.TEXT]EXAMPLE.TXT;1このDIFFERENCESコマンドは, 現在の省略時のディレクトリのEXAMPLE.TXTというファイルの, 2つの最新バージョンの内容を比較します。DIFFERENCESは, 各レコードのすべての文字を比較し,その結果をターミナルに表示します。
$ DIFFERENCES/PARALLEL/WIDTH=80/COMMENT_DELIMITER="V" EXAMPLE.TXT ------------------------------------------------------------------------------- File DISK1:[GEORGE.TEXT]EXAMPLE.TXT;2 | File DISK1:[GEORGE.TEXT]EXAMPLE.TXT;1 ------------------- 1 ------------------------------------- 1 ----------------- DEMONSTRATION | DEMONSTRETION ------------------------------------------------------------------------------- Number of difference sections found: 1 Number of difference records found: 1 DIFFERENCES/IGNORE=(COMMENTS)/COMMENT_DELIMITER=("V")/WIDTH=80/PARALLEL- DISK1:[GEORGE.TEXT]EXAMPLE.TXT;2- DISK1:[GEORGE.TEXT]EXAMPLE.TXT;1上記の例と同様にファイルを比較します。 ただし,行の最初に"V"のつくすべての文字列は無視されます。 また,違いのパラレル・リストを80桁で表示します。
$ DIFFERENCES/WIDTH=80/MODE=(HEX,ASCII) EXAMPLE.TXT/CHANGE_BAR ************ File DISK1:[GEORGE.TEXT]EXAMPLE.TXT;2 1 ! DEMONSTRATION 2 ! OF V3.0 DIFFERENCES 3 UTILITY ************ ************ File DISK1:[GEORGE.TEXT]EXAMPLE.TXT;2 RECORD NUMBER 1 (00000001) LENGTH 14 (0000000E) ***CHANGE*** 204E 4F495441 5254534E 4F4D4544 DEMONSTRATION .. 000000 RECORD NUMBER 2 (00000002) LENGTH 19 (00000013) ***CHANGE*** 4E455245 46464944 20302E33 5620464F OF V3.0 DIFFEREN 000000 534543 CES............. 000010 RECORD NUMBER 3 (00000003) LENGTH 7 (00000007) 595449 4C495455 UTILITY......... 000000 ************ Number of difference sections found: 1 Number of difference records found: 2 DIFFERENCES /WIDTH=80/MODE=(HEX,ASCII) DISK1:[GEORGE.TEXT]EXAMPLE.TXT;2/CHANGE_BAR- DISK1:[GEORGE.TEXT]EXAMPLE.TXT;1例1と同様にファイルを比較します。 ただし,違いを16進形式とASCII形式でリストします。 また,省略時の設定の変更バーを出力で使用するよう指定しています。 16進形式での省略時の設定の変更バーは,***CHANGE***です。 ASCII形式での省略時の設定の変更バーは,感嘆符です。
$ DIFFERENCES/OUTPUT BOSTON::DISK2:TEST.DAT OMAHA::DISK1:[PGM]TEST.DATこのDIFFERENCESコマンドは, 遠隔ノードにある2つのファイルを比較し違いを表示します。 第1ファイルは,遠隔ノードBOSTONにあるTEST.DATです。 第2ファイルは,遠隔ノードOMAHAにあるTEST.DATです。 出力ファイルはDISK1:[PGM]TEST.DIFです。
ファイルのリスト,またはファイルやファイル・グループに関する情報を表示します。
ファイル名が既知のファイルを見るには, ファイルに対する実行(E)アクセス権が必要です。 ファイルを読んだり,ファイルのリストを表示したり, ファイル名にワイルドカード文字を使用する場合には, ファイルに対する読み込み(R)アクセス権が必要です。
DIRECTORY [ファイル指定[,...]] DIRECTORY/FTP ディレクトリ指定
ファイル指定のディレクトリ,ファイル名,ファイル・タイプ, またはバージョン番号には, アスタリスク(*)およびパーセント・サイン(%)のワイルドカード文字が使用できます。 この時には,条件を満たすすべてのファイルが表示されます。 複数のファイルを指定する場合には, 各ファイルをコンマ(,)またはプラス記号(+)で区切ります。
DIRECTORYコマンドの出力は,特定の書式修飾子とその省略時の設定に依存します。 修飾子には,/COLUMNS,/DATE,/FULL,/OWNER,/PROTECTION,および/SIZEがあります。 ただし,ファイルは常にアルファベット順にリストされ, 最高バージョンが最初にリストされます。
修飾子とその機能を学習する際には,組み合わせて動作する修飾子と, 一方が他方を上書きする修飾子に注意してください。たとえば, /FULL修飾子を指定すると,システムは複数のカラムにすべての情報を表示できません。 したがって,/COLUMNS修飾子と/FULL修飾子を同時に指定すると, 要求したカラム数は無視されます。
また,実行時ライブラリに提供されている国際日時書式ルーチンを使用して, システムに定義されている他の言語と書式を選択することもできます。 『OpenVMS RTL Library (LIB$) Manual』を参照してください。
詳細は,『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。
時刻の指定方法についての詳細は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
UICは,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 に説明されている標準的なUIC形式で指定します。
詳細は,『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。
実際に表示されるカラム数は, 各カラムに対して指定した情報の量と/WIDTH修飾子で指定した表示値により決定されます。 システムは,/COLUMNS修飾子に対して指定したカラム数とは無関係に, 省略時の値の範囲内または指定された表示幅の範囲内で表示できるだけのカラムを表示します。
複数のカラムを指定し,各カラムに追加情報を表示することを要求した場合にだけ, DIRECTORYコマンドは長いファイル名を途中で切り捨てます。 省略時のファイル名サイズは19文字です。 この省略時の値を変更するためには,/WIDTH修飾子を使用します。 ファイル名が途中で切り捨てられる場合には, システムはファイル名フィールド・サイズより 1文字だけ少ない文字数でファイル名を表示し,最後の位置に縦線を挿入します。 たとえば,ファイル名がSHOW_QUEUE_CHARACTERISTICSであり, 各カラムにファイル名とサイズの両方を表示することを DIRECTORYコマンドに対して要求した場合には, そのファイルは"SHOW_QUEUE_CHARACT| 120"として表示されます。
オプション | 説明 |
---|---|
ALL | CREATED(作成日),MODIFIED(最終変更日), EXPIRED(満了日),BACKUP(バックアップ日),EFFECTIVE(有効日), RECORDING(記録日)という順序で,すべての日付を表示する。 |
BACKUP | 各ファイルの最新のバックアップ日を表示する。 |
CREATED | 各ファイルの作成日を表示する。 |
EFFECTIVE | ファイルの内容が正しい有効日を表示する(ISO 9660)。 |
EXPIRED | 各ファイルの満了日を表示する。 |
MODIFIED | ファイルが最後に変更された日を表示する。 |
RECORDING | 記憶媒体上の記録日を表示する(ISO 9660)。 |
/SEARCH修飾子を指定せずに/EXACT修飾子を指定した場合,"Findキー" (E1) を押すと文字列検索が有効になります。
コマンド・プロシージャの中で完全なファイル指定のリストを作成して, 後でそのリストを操作できるようにする場合は,/NOHEADING修飾子と /NOTRAILING修飾子を組み合わせて使用すると便利です。
/OUTPUT修飾子に部分的なファイル指定(たとえば/OUTPUT=[JONES])を入力すると, DIRECTORYが省略時のファイル名となり,LISが省略時のファイル・タイプになります。 /NOOUTPUTを指定すると,何も出力されません。
出力が,表示するディレクトリと同じディレクトリ下のファイルに書かれる場合, 出力ファイルもディレクトリ・リストに表示されます。
所有者フィールドの省略時のサイズは20文字です。 ファイル所有者のUICがこの長さを越える場合には,情報の一部が切り捨てられます。 このフィールドのサイズは/WIDTH=OWNERを指定し, OWNERフィールドの値を与えることによって変更できます。 詳細は/WIDTH修飾子の説明を参照してください。
次のキーワードを指定できます。
CLEAR_SCREEN | ページモードで表示(毎回画面を消去する) |
SCROLL | スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない) |
SAVE[=n] | nページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能) |
/PAGE=SAVE修飾子を指定すると最大5画面(最大255カラムまで)分の履歴を保存できます。 ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。
キー・シーケンス | 説明 |
---|---|
Up arrow key, Ctrl/B | 1行スクロールアップ |
Down arrow key | 1行スクロールダウン |
Left arrow key | 1カラム左シフト |
Right arrow key | 1カラム右シフト |
Find (E1) | 文字列検索を起動 |
Insert Here (E2) | 半画面右シフト |
Remove (E3) | 半画面左シフト |
Select (E4) | 80/132カラム切替え |
Prev Screen (E5) | 前ページに移動 |
Next Screen (E6), Return, Enter, Space | 次ページに移動 |
F10, Ctrl/Z | 終了(ユーティリティによっては異なる) |
Help (F15) | ヘルプ・テキストを表示 |
Do (F16) | 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の切り替え |
Ctrl/W | 再表示 |
/PAGE修飾子は/OUTPUT修飾子とは同時に使用できません。
情報が表示されている時にFind(E1)キーを押すと, 検索文字列を動的に変更することができます。 この場合は,引用符は必要ありません。
詳細は,『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。
ACL NOACL |
ACLが設定されている/いない(NOACL)ファイルを選択 | ||||||||
FILE=(オプション[,...]) | ファイル指定の1部のみを表示。表示する/しない部分を以下の中から指定します。
[NO]DEVICE [NO]DIRECTORY [NO]NAME [NO]TYPE [NO]VERSION /SELECT=FILEと/FULL修飾子は同時に指定できません。 | ||||||||
ONLINE NOONLINE |
オンライン/シェルブドのファイルを選択 | ||||||||
PRESHELVED NOPRESHELVED |
プリシェルブド/プリシェルブドでないファイルを選択 | ||||||||
SHELVABLE NOSHELVABLE |
シェルブ可能/不能なファイルを選択 | ||||||||
SIZE=(オプション[,...]) | サイズに基づいてファイルを選択。有効なオプションを次に示します。
|
時刻の指定方法についての詳細,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』 またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。
ALL | 使用されているブロック数と割り当てられているブロック数の両方を, ファイル・サイズとして表示します。 |
ALLOCATION | 割り当てられているブロック数を,ファイル・サイズとして表示します。 |
USED | 使用されているブロック数を,ファイル・サイズとして表示します。 |
このフィールドの幅は,/WIDTH修飾子のSIZEの値を与えることにより変更できます。
この修飾子のキーワードはCONDENSEDおよびEXPANDEDです。 意味は次の表のとおりです。
キーワード | 説明 |
---|---|
CONDENSED (省略時の設定) |
ファイル名を255文字長の文字列に適合するように表示します。 このファイル名の場合,ファイル指定にDIDあるいはFID短縮形を含むことが可能です。 |
EXPANDED | ファイル名をディスクに格納されているとおりに表示します。このファイル名の場合, ファイル指定にDIDあるいはFID短縮形は含みません。 |
CONDENSEDおよびEXPANDEDの両方のキーワードを指定した場合, ファイル指定が2列で表示されます。 列のサイズは表示の幅に依存していて, ファイル名は各列の内部で自動改行されます。
EXPANDEDキーワードが指定されていない場合,ファイル・エラーはCONDENSEDファイル指定で表示されます。
詳細は『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してください。
オプション | 説明 |
---|---|
ALL | CREATED(作成日),EXPIRED(満了日), BACKUP(バックアップ日),およびMODIFIED(最終変更日)を指定する。 |
BACKUP | 各ファイルの最新のバックアップ日を表示する。 |
CREATED | 各ファイルの作成日を表示する。 |
EFFECTIVE | ファイルの内容が正しい有効日を表示する。 |
EXPIRED | 各ファイルの満了日を表示する。 |
MODIFIED | ファイルが最後に変更された日を表示する。 |
RECORDING | 記憶媒体上の記録日を表示する。 |
省略時には,出力形式は/BRIEF修飾子によって決定されます。 この場合には,総数だけでなくファイル名,ファイル・タイプ, バージョン番号もすべて表示されます。
省略時の出力形式には,この要約情報のほとんどが含まれます。 /SIZE修飾子と /FULL修飾子は, 要約情報の中にどの情報を表示するかをより正確に指定します。
/TRAILING修飾子が単独で使用されると, ディレクトリ内のファイルの数が表示されます。 /SIZE修飾子を同時に指定する場合には, /SIZE修飾子に指定したサイズ・オプション(FULLまたはALLOCATIONのどちらか) に応じて,ブロック数も表示されます。/FULL修飾子を同時に指定すると, 使用されているブロック数および割り当てられているブロック数も表示されます。 複数のディレクトリを表示する場合,要約情報にはディレクトリの総数, 使用されているブロック数,割り当てられているブロック数が含まれます。
DISPLAY=n | DIRECTORY表示の全体の幅を指定します。n の値は,1〜255までの範囲の整数です。 n の省略時の値は0で,DIRECTORYコマンドが, その表示の幅をターミナルの幅に設定することを示します。 表示幅がターミナルの幅を越えている場合には,情報は途中で切り捨てられます。 |
FILENAME=n | ファイル名を指定するためのフィールドの幅を指定します。省略時の値は19文字です。 各カラムに,ファイル名の他の情報も表示することを指定した場合, ファイル名がnを越えると,ファイル名を切り捨てずに表示したあとで次の行に改行し, 他の情報を表示します(/COLUMNS修飾子を参照してください)。 |
OWNER=n | 所有者を指定するためのフィールドの幅を指定します。省略時の値は20文字です。 所有者のユーザ識別子(UIC)が所有者フィールドの長さを越える場合には, 情報は途中で切り捨てられます。 |
SIZE=n | サイズ・フィールドの幅を指定します。 V6.0より前のバージョンのOpenVMSでは,省略時の値は6です。 OpenVMS V6.0およびそれ以降では,省略時の値は7です。 ファイル・サイズがサイズ・フィールドの長さを越える場合には, 情報は途中で切り捨てられます。 |
/NOWRAPを指定した場合, はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。
$ DIRECTORY AVERAGE.* Directory DISK$DOCUMENT:[MACKRILL] AVERAGE.EXE;6 AVERAGE.FOR;6 AVERAGE.LIS;4 AVERAGE.OBJ;12 Total of 4 files.この例では,DIRECTORYコマンドで AVERAGE というファイル名のすべてのファイル・タイプのファイルを表示します。
$ DIRECTORY/SIZE=USED/DATE=CREATED/VERSIONS=1/PROTECTION - _$ AVERAGE Directory DISK$DOCUMENT:[MACKRILL] AVERAGE.EXE;6 6 19-APR-1998 15:43:02.10 (RE,RE,RWED,RE) AVERAGE.FOR;6 2 19-APR-1998 10:29:53.37 (RE,RE,RWED,RE) AVERAGE.LIS;4 5 19-APR-1998 16:27:27.19 (RE,RE,RWED,RE) AVERAGE.OBJ;6 2 19-APR-1998 16:27:44.23 (RE,RE,RWED,RE) Total of 4 files, 15 blocks.この例では,DIRECTORYコマンドは,現在の省略時のディレクトリに含まれる AVERAGE という名前のすべてのファイルの最新バージョンの, ファイルの使用ブロック数,作成日と保護コードを表示します。
$ DIRECTORY/FULL DISK$GRIPS_2:[VMS.TV]DEMO.EXE Directory DISK$GRIPS_2:[VMS.TV] DEMO.EXE;1 File ID: (36,11,0) Size: 390/390 Owner: [0,0] Created: 12-NOV-1998 11:45:19.00 Revised: 14-DEC-1998 15:45:19.00 (34) Expires: <None specified> Backup: 28-NOV-1998 04:00:12.22 Effective: <None specified> Recording: <None specified> File organization: Sequential Shelved state: Online Caching attribute: Writethrough File attributes: Allocation:390, Extend:0, Global buffer count:0, Version limit: 0, Backups disabled, Not shelvable Record format: Fixed length 512 byte records Record attributes: None RMS attributes: None Journaling enabled: None File protection: System:RE, Owner:RE, Group:RE, World:RE Access Cntrl List: None Client attributes: None Total of 1 file, 390/390 blocks.この例は,DIRECTORY/FULLコマンドを説明しています。
$ DIRECTORY/VERSIONS=1/COLUMNS=1 AVERAGE.*このDIRECTORYコマンドは,現在の省略時のディレクトリ内でファイル名 AVERAGE を持つ最高バージョンの各ファイルだけを表示します。 1カラムの簡略形式で表示され,見出し行と後続行が付きます。
$ DIRECTORY BLOCK%%%このDIRECTORYコマンドは, 省略時の装置およびディレクトリに含まれるファイルの中から, 名前がBLOCKから始まり, そのあとに任意の3文字が続くファイルのすべてのバージョンとすべてのファイル・タイプを表示します。 省略時の出力形式は簡略形式であり,4つのカラムが表示され,見出し行と後続行も表示されます。
$ DIRECTORY/EXCLUDE=(AVER.DAT;*,AVER.EXE;*) [*...]AVERこのDIRECTORYコマンドは,省略時の装置の全ディレクトリにあって, ファイル名AVERを持つすべてのファイルの全バージョンを表示します。 ただし,AVER.DATとAVER.EXEを除いています。
$ DIRECTORY/SIZE=ALL FRESNO::DISK1:[TAYLOR]*.COM遠隔ノードFRESNOの装置DISK1のディレクトリTAYLOR下にある, ファイル・タイプCOMのファイルの全バージョンを表示します。 このリストには,ファイルの使用しているブロック・サイズ, および割り当てられているブロック・サイズも含まれます。
$ DIRECTORY- _$ /MODIFIED/SINCE=14-DEC-1998:01:30/SIZE=ALL/OWNER- _$ /PROTECTION/OUTPUT=UPDATE/PRINTER [A*]省略時の装置のAで始まる名前のトップ・ディレクトリ下で, 1998年12月14日の午前1時30分以降に更新されたファイルを表示します。 全バージョンのファイルが,使用サイズ,割り当てサイズ,最新更新日付,所有者, 保護コードとともに表示されます。この出力は,ファイルUPDATE.LISに書かれ, 自動的に省略時のプリンタ・キューに登録された後,削除されます。
$ DIRECTORY/SHELVED_STATE Directory MYDISK:[SMITH] MYFILE.TXT;2 Online NOT_SHELVED.TXT;1 Online SHELVED.TXT Shelved Total of 3 files.この例ではファイルがシェルブド,プリシェルブド,オンライン,遠隔かを表示しています。
1ノード上で,特定のキュー・マネージャが管理する, すべての自動起動キューの自動起動機能を禁止します。 省略時の設定では,このコマンドは/QUEUES修飾子を使用します。
OPER (オペレータ)特権が必要です。
自動起動キューについての詳細は,『OpenVMSシステム管理者マニュアル』 のバッチ・キューおよびプリント・キューに関する章を参照してください。
DISABLE AUTOSTART[/QUEUES]
フェールオーバ・リストのないノード上の自動起動キュー, または自動起動のためのフェールオーバ・ノードでない自動起動キューは, 現在のジョブが終了すると停止します。 このような停止したキューは,自動起動機能は残ります。 該当ノード,またはキューがフェールオーバするノードに ENABLE AUTOSTARTコマンドを入力されると, キュー・マネージャはこのような停止した自動起動キューを再起動させます。
省略時の設定では,このコマンドは,コマンドを入力したノードに対して有効です。 異なるノード上の自動起動を禁止するには,/ON_NODE修飾子を使用します。
DISABLE AUTOSTART/QUEUESコマンドは, ノードをシャットダウンするコマンド・プロシージャSHUTODWN.COMに含まれています。 SHUTDOWN.COMを使用せずにあるノードをシャットダウンし, そのノードで自動起動キューが有効な場合は, まずDISABLE AUTOSTART/QUEUESコマンドを入力します。
DISABLE AUTOSTART/QUEUESコマンドは,自動起動キューに対してのみ影響があります。
/NAME_OF_MANAGER修飾子を省略すると,省略時のキュー・マネージャ名 SYS$QUEUE_MANAGERが使用されます。複数のキュー・マネージャについての詳細は, 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。
$ INITIALIZE/QUEUE/BATCH/START/AUTOSTART_ON=SATURN:: BATCH_1 $ ENABLE AUTOSTART/QUEUES . . . $ DISABLE AUTOSTART/QUEUESこの例ではINITIALIZE/QUEUEコマンドは, ノードSATURNで実行できる自動起動キューBATCH_1を作成します。 /START修飾子は,キューの自動起動を有効にします。(ノードSATURN上で実行される) ENABLE/AUTOSTART/QUEUESコマンドは該当ノードの自動起動を許可します。 これによりキュー(および該当ノード上で有効な他の自動起動キュー) はジョブの実行を開始します。
(ノードSATURN上で実行される) DISABLE AUTOSTARTコマンドは該当ノード上の自動起動キューを停止し, 他のキューが該当ノードにフェールオーバするのを抑止します。
/NAME_OF_MANAGER修飾子が指定されていないので, これらのコマンドは省略時のキュー・マネージャSYS$QUEUE_MANAGER が管理するキューにのみ有効です。
BATCH_1は1つのノードでのみ実行するよう設定されているので, キューは他のノードにフェールオーバできず停止します。 ただしキューは自動起動が有効であり, ノードSATURNに対してENABLE AUTOSTARTコマンドが入力されると, このキューはスタートします。 STOP/QUEUE/NEXTまたは STOP/QUEUE/RESETコマンドでキューの自動起動を無効にしない限り, BATCH_1をリスタートさせるためにSTART/QUEUEコマンドを実行する必要はありません。
$DISABLE AUTOSTART/QUEUES/ON_NODE=JADEこの例のDISABLE AUTOSTART/QUEUESコマンドは, OpenVMS ClusterノードJADEの自動起動を禁止します。 このコマンドは,クラスタ内の任意のノードから入力できます。
物理端末と仮想端末の間の接続を切断します。物理端末の接続が切断された後, その物理端末を使用する仮想端末およびプロセスはシステムに残ります。
物理端末と仮想端末が接続していなければなりません。
DISCONNECT
仮想端末との接続を切断した後,物理端末を使用して再度ログインすることができます。
使用している物理端末が仮想端末に接続している時のみ, DISCONNECTコマンドを使用できます。
$ DISCONNECTこのコマンドは物理端末と仮想端末との接続を切断しますが, プロセスをログ・アウトしません。 接続を切断した後でも,物理端末を使用して再度ログ・インできます。
$ RUN PAYROLL [Ctrl/Y] $ DISCONNECT/CONTINUEこの例でRUNコマンドは,仮想端末に接続している物理端末から発行されています。 イメージPAYROLL.EXEに割り込みをかけられた後,DISCONNECTコマンドを使用して, プロセスをログ・アウトせずに物理端末と仮想端末の接続を切断します。 /CONTINUE修飾子を指定しているので,プロセスが端末からの入力を必要とする, または端末への書き込みを行おうとするまで, イメージPAYROLL.EXEの実行を続けることができます。 プロセスが端末からの入力を必要とする時,または端末に書き込みを行おうとする時は, 物理端末が仮想端末に再度接続するまで,プロセスは待ち状態になります。 ただし,物理端末を使用して再度ログインし,他の操作を行うことができます。
マウントしたディスクまたはテープ・ボリュームをクローズし, その装置に対応する論理名を削除します。
グループおよびシステムのボリュームをディスマウントするには, GRPNAM (グループ論理名)およびSYSNAM (システム論理名)特権が必要です。
DISMOUNT 装置名[:]
現在装置にマウントされているボリュームが, ディスク・ボリューム・セットまたはテープ・ボリューム・セットのメンバである場合は, /UNIT修飾子を指定しない限り,セットのボリュームはすべてディスマウントされます。
これらの条件が1つも満たされない場合,DISMOUNTコマンドは次の操作を実行します。
ボリュームがアイドル状態になると,つまり, そのボリュームのファイルをオープンしているユーザはいないと DISMOUNTコマンドが判断した後は, DISMOUNTコマンドはFiles-11構造のボリュームにマークをつけて, すぐにディスマウントします。
オープンされたファイル, またはボリュームがディスマウントできない他の条件が検出されると, DISMOUNTコマンドはボリュームにディスマウントのマークをつけません。 その代わりに,ボリュームがディスマウントできないことを示すメッセージを表示し, その後でディスマウントできない条件と各条件のインスタンス数を示すメッセージを表示します。
/OVERRIDE=CHECKS修飾子を指定すると, オープンされたファイルやその他の条件に関係なく, ボリュームにマークをつけてディスマウントできます。 たとえば,ボリュームにディスマウントのマークをつけると, 新しいファイルはオープンできなくなります。 また,ファイル・システムのキャッシュもフラッシュされます。 システムをシャットダウンして, ファイル・システムのキャッシュをディスクに書き込まなければならない場合, この処理は特に重要になります。
ボリュームがFiles-11ボリューム・セットの一部であり, /UNIT修飾子を指定していない場合, ボリューム・セット全体がディスマウントされます。
/SHARE修飾子を指定してボリュームをマウントした場合, そのボリュームをマウントしたユーザがそのボリュームをディスマウントする, またはログアウトするまで,実際にはそのボリュームはディスマウントされません。 ただし,DISMOUNTコマンドは,装置に対応する論理名を削除します。
ALLOCATEコマンドを使用して割り当てた装置は, DISMOUNTコマンドを使用してボリュームをディスマウントしても割り当てられたままです。 装置がMOUNTコマンドで暗黙に割り当てられた場合は, DISMOUNTコマンドを使用してその割り当てを解除します。
/GROUPまたは/SYSTEM修飾子を使用してマウントしたボリュームは, 他のユーザが現在そのボリュームにアクセス中であってもディスマウントされます。 グループおよびシステムのボリュームをディスマウントするには, それぞれGRPNAM特権とSYSNAM特権が必要です。
マウントしたユーザに関係なく,ディスマウントするボリュームを指定します。 /ABORT修飾子の主な目的は,マウント・チェックを終了することです。 DISMOUNT/ABORTコマンドは,未処理の入出力要求もすべて取り消します。 /SHARE修飾子を指定してボリュームをマウントした場合, /ABORT修飾子はマウントしたユーザに関係なく,ボリュームをディスマウントします。
ローカル・ノードでボリュームを正常にディスマウントした後, DISMOUNTコマンドは既存の OpenVMS Cluster環境内にある他のすべてのノードのボリュームをディスマウントします。 システムがクラスタのメンバでない場合は,/CLUSTER修飾子は作用しません。
このコマンドは,装置上のオープンされたファイルをクローズしません。 ファイルをオープンしているすべてのプロセスがファイルを正しくクローズするまで, あるいはそれらのプロセスが完全にランダウンされるまで, 装置を正しくディスマウントすることはできません。
DISMOUNT/OVERRIDE=CHECKS コマンドを実行してからディスマウント操作が終了するまでには, かなりの時間を要する場合があります。 必ず,ディスマウントが終了するまで待ってから,ボリュームを取り外してください。 SHOW DEVICEコマンドで,ディスマウントが終了したかどうか確認できます。 ボリュームのディスマウントの最終処理はファイル・システムで行われ, 実際にディスマウントできるのはそのボリュームのオープンされたファイルをすべてクローズしてからです。 また,そのボリュームに既知ファイル・リストのエントリがある場合, そのボリュームをディスマウントすることはできません。
このコマンドを使用することにより,装置にはディスマウントのマークがつけられます。 これにより,すでにオープンされたファイルのクローズ中に, その装置上のファイルをプロセスがオープンすることを防ぎます。
- 注意
- ボリューム・セットのルート・ボリュームにはマスタ・ファイル・ディレクトリ(MFD) があるので,ディスマウントしないでください。MFDにアクセスできない場合は, ボリューム・セット内のファイルにアクセスできないことがあります。
$ MOUNT MTA0: PAYVOL TAPE . . . $ DISMOUNT TAPEこの例でMOUNTコマンドは, PAYVOLというボリュームIDを持つテープを装置MTA0:にマウントし, その装置に論理名TAPEを割り当てます。 省略時の設定では,ボリュームは共有可能ではありません。
このDISMOUNTコマンドはボリュームへのアクセスを解放し,装置の割り当てを解除して, 論理名TAPEを削除します。
$ MOUNT/SHARE DBA3: DOC_FILES . . . $ DISMOUNT DBA3:この例でMOUNTコマンドは, DOC_FILESというラベルのボリュームを装置DBA3にマウントします。 他のユーザは,MOUNTコマンドを実行してその装置にアクセスできます。 DISMOUNTコマンドを実行すると, このコマンドを発行したプロセスはその装置にアクセスできません。 他のユーザがこのボリュームにアクセスできる場合,このボリュームは, そのユーザのプロセスによりマウントされたままになっています。
$ DISMOUNT/NOUNLOAD DMA2:この例のDISMOUNTコマンドは,このボリュームをディスマウントします。 /NOUNLOAD修飾子を指定しているので,このボリュームはレディ状態になります。
$ MOUNT/BIND=PAYROLL DMA1:,DMA2: PAYROLL01,PAYROLL02 . . . $ DISMOUNT/UNIT DMA2:この例のMOUNTコマンドは,2つのボリューム・セットPAYROLLをマウントします。 DISMOUNTコマンドはPATROLL01にはアクセスできるようにして, PAYROLL2だけをディスマウントします。 ボリューム・セットのマスタ・ファイル・ディレクトリ(MFD) はルート・ボリュームにあるため, ボリューム・セットのルート・ボリューム(この場合はPAYROLL1) をディスマウントしてはいけません。
$ DISMOUNT $10$DJA100 %DISM-W-CANNOTDMT, $10$DJA100: cannot be dismounted %DISM-W-INSWPGFIL, 4 swap or page files installed on volume %DISM-W-SPOOLEDEV, 3 devices spooled to volume %DISM-W-INSTIMAGE, 7 images installed on volume %DISM-W-USERFILES, 6 user files open on volumeこの例でDISMOUNTコマンドは,装置$10$DJA100のディスマウントを妨げている, オープンされたファイルやその他の条件を表示します。
$ DISMOUNT/CLUSTER $10$DJA100 %DISM-W-RMTDMTFAIL, $10$DJA100: failed to dismount on node SALT %DISM-W-FILESOPEN, volume has files open on remote node %DISM-W-RMTDMTFAIL, $10$DJA100: failed to dismount on node PEPPER %DISM-W-FILESOPEN, volume has files open on remote node %DISM-W-CANNOTDMT, $10$DJA100: cannot be dismountedこの例でDISMOUNTコマンドは,エラーが発生した装置$10$DJA100, およびノードSALTとPEPPERを示すメッセージを表示した後に, ボリュームのオープンされたファイルを示すメッセージを表示します。
10進,16進,8進形式,ASCII形式,または書式付きデータ構造で,ファイル, ディレクトリ,ディスク・ボリューム,磁気テープ・ボリューム,または CD-ROMボリュームの内容を表示します。
DUMP ファイル指定[,...]
ここで指定した装置がディスクでも,テープでも, またはネットワーク装置でもない場合, あるいは装置が/FOREIGN修飾子を指定してマウントされている場合には, ファイル指定には装置名だけが使用できます。
指定した装置が/FOREIGN修飾子を指定しないでマウントされているネットワーク装置, ディスク装置,またはテープ装置の場合には, ファイル指定にワイルドカード文字のアスタリスク(*) とパーセント記号(%)を使用できます。
Files-11 C/D形式の規格は,マウントされているボリューム, およびフォーリン・マウントされているボリュームでインプリメントされています。
入力媒体が,/FOREIGN修飾子を指定せずにマウントしたネットワーク装置, ディスク装置,またはテープ装置である場合,DUMPコマンドはファイルに作用します。 ファイルは,レコード単位またはブロック単位でダンプできます。 ワイルドカード文字のアスタリスク(*)とパーセント記号(%)を指定して, 処理する複数のファイルを選択することもできます。
入力媒体がディスク装置でもテープ装置でもない場合, または/FOREIGN修飾子を指定してマウントされている場合,DUMPコマンドは, 非ファイル構造(NFS)媒体としての入力装置に作用します。 ディスク装置は,512バイトの論理ブロックごとにダンプされます。 その他の装置は,物理ブロックごとにダンプされます。 入力媒体の再位置付けは行われません。そのため, 1つのDUMPコマンドでテープの連続したブロックをダンプすることができます。
LOG_IO (論理入出力)特権を持っている場合には, File-11構造のボリュームのどのブロックでもダンプできます。たとえば, /BLOCKS修飾子を使用して,システム・ディスクの100番ブロックをダンプできます。
ASCII形式では,読み込みは左から右に行われます。 16進表現,10進表現,および8進表現では,読み込みは右から左に行われます。
/BLOCKS,/RECORDS,および/NUMBER修飾子の数値は10進数で指定するか,または 16進数,8進数,10進数を表すためにそれぞれの先頭に %X,%O,%Dを付けて指定します。 たとえば,10進数の値24を指定する有効な方法を次に示します。
入力が/FOREIGN修飾子を指定しないでマウントされているディスクの場合には, /ALLOCATE修飾子を指定できます。 /ALLOCATE修飾子と/RECORDS修飾子は,同時に指定できません。
ブロック番号は,ファイルの先頭を基準にした整数値を指定します。 通常,ブロックには1から始まる番号が付いています。 ディスク装置が/FOREIGN修飾子を使用してマウントされている場合は, ブロックには0から始まる番号が付けられます。 次のオプションのいずれかを指定して,ダンプするブロックの範囲を選択します。
START:n | ダンプする最初のブロックの番号を指定します。 省略時の設定は,最初のブロックです。 |
END:n | ダンプする最後のブロックの番号を指定します。 省略時の設定は,最後のブロック,またはファイルの終端(EOF)ブロックです。 これは,/ALLOCATE修飾子を指定したかどうかによって決まります。 |
COUNT:n | ダンプするブロック数を指定します。 COUNTオプションは,ENDオプションの代わりに使用できます。 両方を同時に指定することはできません。 |
オプションを1つだけ指定する場合は,括弧を省略できます。
/BLOCKS修飾子と/RECORDS修飾子を同時に指定することはできません。
Files-11構造のボリュームの任意のブロックをダンプするには, /BLOCKS修飾子を使用します。 この操作を行うためには,LOG-IO (論理入出力)特権が必要です。
指定できる記述子オプションを次に示します。
BOOT:n | n番目のBoot Recordを検索します。 |
PVD:n | n番目のPrimary Volume Descriptorを検索します。 |
SVD:n | n番目のSupplementary Volume Descriptorを検索します。 |
VPD:n | n番目のVolume Partition Descriptorを検索します。 |
VDST:n | n番目のVolume Descriptor Set Terminatorを検索します。 |
オプションを1つだけ指定する場合は,括弧を省略できます。
ISO 9660記述子は,ボリュームの最初からの位置で指定します。 特に指定しない限り,省略時の値は1です。 ISO 9660ボリュームは,指定した記述子を探し編集して出力するために, ボリューム記述子セット・シーケンスの最初から最後まで順番に検索されます。
/SEARCH修飾子を指定せずに/EXTRACT修飾子を指定した場合は, Find (E1)キーを押すと文字列検索が有効になります。
表示形式を変更するには,/FORMATTED修飾子を使用します。
/FILE_HEADER修飾子とともに/HEADER修飾子を指定すると, 解釈された形式でFile-11ファイル・ヘッダを出力できます。
省略時の設定では,ファイル・ヘッダは表示されません。
CDROM | ISO 9660メディア形式でダンプすることを指定します。 これは,/MEDIA_FORMAT修飾子を指定しなかった場合の省略時の設定です。 |
CDROM_HS | High Sierraメディア形式でダンプすることを指定します。 |
/PAGE修飾子とともに次のキーワードを使用できます。
CLEAR_SCREEN | 各ページが表示される前に,画面を消去します。 |
SCROLL | 情報を一度に1行ずつ表示します。 |
SAVE[=n] | 情報の画面を移動できるようにします。 nは,格納するページ数です。 |
/PAGE=SAVE修飾子を使用すると,画面上の情報の間を移動できます。 /OAGE=SAVE修飾子では,最大255カラムの情報を5画面まで格納できます。 /PAGE=SAVE修飾子を使用する場合には,次のキーを使用して情報間を移動できます。
キー | 説明 |
---|---|
Up arrow key, Ctrl/B | 1行上にスクロールします。 |
Down arrow key | 1行下にスクロールします。 |
Left arrow key | 1つ左にスクロールします。 |
Right arrow key | 1つ右にスクロールします。 |
Find (E1) | 情報が表示された時に探す文字列を指定します。 |
Insert Here (E2) | 半画面右にスクロールします。 |
Remove (E3) | 半画面左にスクロールします。 |
Select (E4) | 80カラム・モードと132カラム・モードを切り替えます。 |
Prev Screen (E5) | 1つ前のページの情報を表示します。 |
Next Screen (E6), Return, Enter, Space | 次のページの情報を表示します。 |
F10, Ctrl/Z | 終了します(設定が異なるユーティリティもあります)。 |
Help (F15) | ユーティリティのヘルプ・テキストを表示します。 |
Do (F16) | 最も古いページと最新のページの表示を切り替えます。 |
Ctrl/W | 再表示します。 |
/PAGE修飾子は/OUTPUT修飾子と同時に指定できません。
各レコードには,1から始まる番号が付けられます。
次のいずれかのオプションを指定して,ダンプするレコードの範囲を選択します。
START:n | ダンプする最初のレコードの番号を指定します。 省略時の設定は,最初のレコードです。 |
END:n | ダンプする最後のレコードの番号を指定します。 省略時の設定は,最後のレコードです。 |
COUNT:n | ダンプするレコードの数を指定します。 COUNTオプションは,ENDオプションの代わりに使用できません。 両方を同時に指定することはできません。 |
オプションを1つだけ指定する場合は,括弧を省略できます。
/RECORDS修飾子を指定する場合は,/ALLOCATED修飾子や/BLOCKS修飾子は指定できません。
情報が表示されている間にFindキー(E1)を押すと, 検索文字列も動的に変更することができます。 この場合は,二重引用符は必要ありません。
この修飾子のキーワードはCONDENSEDおよびEXPANDEDです。 意味は次の表のとおりです。
キーワード | 説明 |
---|---|
CONDENSED (省略時の設定) | ファイル名を255文字長の文字列に適合するように表示します。 このファイル名の場合,ファイル指定にDIDあるいはFID短縮形を含むことが可能です。 |
EXPANDED | ファイル名をディスクに格納されているとおりに表示します。このファイル名の場合, ファイル指定にDIDあるいはFID短縮形は含みません。 |
キーワードCONDENSEDとEXPANDEDを同時に指定することはできません。 このコマンドは,出力ヘッダに表示されるファイル名の書式を指定します。
EXPANDEDキーワードが指定されていない場合,ファイル・エラーはCONDENSEDファイル指定で表示されます。
詳細は『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してください。
/NOWRAP修飾子は画面の幅以上に行を拡張しますが, /PAGE=SAVE修飾子で用意された(左右の)スクロール機能を使用すれば, 画面に表示されていない部分も見ることができます。
$ DUMP TEST.DAT Dump of file DISK0:[NORMAN]TEST.DAT;1 on 14-DEC-1998 15:43:26.08 File ID (3134,818,2) End of file block 1 / Allocated 3 Virtual block number 1 (00000001), 512 (0200) bytes 706D6173 20612073 69207369 68540033 3.This is a samp 000000 73752065 62206F74 20656C69 6620656C le file to be us 000010 61786520 504D5544 2061206E 69206465 ed in a DUMP exa 000020 00000000 00000000 0000002E 656C706D mple............ 000030 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 000040 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 000050 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 000060 . . . 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 0001E0 00000000 00000000 00000000 00000000 ................ 0001F0このDUMPコマンドは,16進ロングワード形式とASCII形式の両方で, ファイルの先頭のブロックから始まるTEST.DATの内容を表示します。
$ DUMP TEST.DAT/OCTAL/BYTE Dump of file DISK0:[NORMAN]TEST.DAT;1 on 14-DEC-1998 15:45:33.58 File ID (74931,2,1) End of file block 1 / Allocated 3 Virtual block number 1 (00000001), 512 (0200) bytes 151 040 163 151 150 124 000 063 3.This i 000000 160 155 141 163 040 141 040 163 s a samp 000010 040 145 154 151 146 040 145 154 le file 000020 163 165 040 145 142 040 157 164 to be us 000030 040 141 040 156 151 040 144 145 ed in a 000040 141 170 145 040 120 115 125 104 DUMP exa 000050 377 377 000 056 145 154 160 155 mple.... 000060 000 000 000 000 000 000 000 000 ........ 000070 000 000 000 000 000 000 000 000 ........ 000100 000 000 000 000 000 000 000 000 ........ 000110 . . . 000 000 000 000 000 000 000 000 ........ 000760 000 000 000 000 000 000 000 000 ........ 000770このDUMPコマンドは,8進バイトとASCII文字の両方で編集して, ファイルの最初のブロックから始まるTEST.DATのイメージを表示します。
$ DUMP NODE3::DISK2:[STATISTICS]RUN1.DATこのコマンド行では,遠隔ノードNODE3にあるファイルRUN1.DATをダンプします。 省略時のDUMP形式が使用されます。
$ DUMP/HEADER/BLOCK=COUNT=0 SYS$SYSTEM:DATASHARE.EXE Dump of file SYS$SYSTEM:DATASHARE.EXE on 12-NOV-1998 16:06:46.75 File ID (16706,59,0) End of file block 410 / Allocated 411 File Header Header area Identification area offset: 40 Map area offset: 100 Access control area offset: 255 Reserved area offset: 255 Extension segment number: 0 Structure level and version: 2, 1 File identification: (16706,59,0) Extension file identification: (0,0,0) VAX RMS attributes Record type: Fixed File organization: Sequential Record attributes: <none specified> Record size: 512 Highest block: 411 End of file block: 410 End of file byte: 414 Bucket size: 0 Fixed control area size: 0 Maximum record size: 512 Default extension size: 0 Global buffer count: 0 Directory version limit: 0 File characteristics: Contiguous best try Caching attribute: Writethrough Map area words in use: 3 Access mode: 0 File owner UIC: [1,4] File protection: S:RWED, O:RWED, G:RE, W: Back link file identification: (7149,80,0) Journal control flags: <none specified> Active recovery units: None Highest block written: 411 Client attributes: None Identification area File name: DATASHARE.EXE Revision number: 1 Creation date: 12-AUG-1998 14:06:49.84 Revision date: 12-AUG-1998 14:06:53.20 Expiration date: <none specified> Backup date: <none specified> Map area Retrieval pointers Count: 411 LBN: 1297155 Checksum: 30710この例でDUMPコマンドは,指定したファイルのファイル・ヘッダをダンプします。 このファイルはFiles-11 ODS-2 9660媒体に記録されているため, ファイル・ヘッダはFiles-11 File Header形式で表示されます。 Files-11 Headerに埋め込まれているのは,VAX RMS属性ブロックです。
$ DUMP/HEADER/BLOCK=COUNT=0 DISK$GRIPS_2:[000000]AAREADME.TXT; Dump of file DISK$GRIPS_2:[000000]AAREADME.TXT;1 on 15-DEC-1998 10:07:29.70 File ID (4,6,0) End of file block 29 / Allocated 29 ISO 9660 File Header Length of Directory Record: 48 Extended Attribute Length: 1 Location of Extent (LSB/MSB): 312/312 Data Length of File Section (LSB/MSB): 14640/14640 Recording Date and Time 10-DEC-1998 16:22:30 GMT(0) File Flags RECORD, PROTECTION Interleave File Unit size: 0 Interleave Gap size: 0 Volume Sequence # of extent (LSB/MSB): 1/1 File Identifier Field Length: 14 File Identifier: AAREADME.TXT;1 System Use 5458542E 454D4441 45524141 0E010000 01000018 001E1610 100B5930 39000000 ...90Y..............AAREADME.TXT 000000 00313B ;1.............................. 000020 Extended Attribute record Owner Identification (LSB/MSB): 7/7 Group Identification (LSB/MSB): 246/246 Access permission for classes of users S:R, O:R, G:RE, W:RE File Creation Date/Time: 5-OCT-1998 14:17:49.29 GMT(0) File Modification Date/Time: 6-NOV-1998 16:22:30.96 GMT(0) File Expiration Date/Time: 00-00-0000 00:00:00.00 GMT(0) File Effective Date/Time: 00-00-0000 00:00:00.00 GMT(0) Record Format Fixed Record Attributes CRLF Record Length (LSB/MSB): 80/80 System Identifier: System Use Extended Attribute Version: 1 Escape Sequence record length: 0 Application Use Length (LSB/MSB): 0/0 Application Use VAX RMS attributes Record type: Fixed File organization: Sequential Record attributes: Implied carriage control Record size: 80 Highest block: 29 End of file block: 29 End of file byte: 304 Bucket size: 0 Fixed control area size: 0 Maximum record size: 80 Default extension size: 0 Global buffer count: 0 Directory version limit: 0DUMP/HEADERコマンドは,指定したファイルのファイル・ヘッダをダンプします。 このファイルはISO 9660媒体に記録されているため, フィル・ヘッダはISO 9660 File Header形式で表示されます。 またオプションのISO 9660 Extended Attribute Record (XAR)もあるため, それも表示されます。 最後に,DUMP/HEADERコマンドの要求どおりに,VAX RMS属性が表示されます。