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9 Alphaシステムでのシングル・インスタンスGalaxyの使用

OpenVMS Alphaバージョン7.2-1では,どのAlphaプラットフォームでもシングル・ インスタンスGalaxyを実行できます。この機能により,早い段階でOpenVMS Galaxy の機能を評価することができ,最も重要なこととして,OpenVMS の複数のインスタンスを実行できるシステム(たとえばAlphaServer 8400) で完全なスケールのGalaxyコンピューティング環境を設定する前に,Galaxy 対応アプリケーションを開発し,テストすることができます。

Alphaシステムで動作するシングル・インスタンスGalaxyはエミュレータではありません。 これはGalaxyインタフェースと基礎になるオペレーティング・ システム機能を備えたOpenVMS Galaxyコードです。シングル・インスタンスGalaxy には,すべてのGalaxy APIが備わっています(たとえばリソース管理, 共用メモリ・アクセス,イベント通知,同期のためのロック, グローバル・セクションのための共用メモリなど)。

シングル・インスタンスGalaxyで動作するアプリケーションは,マルチインスタンスGalaxy システムと同じオペレーティング・システム・コードを実行します。 この機能は,構成ファイルSYS$SYSTEM:GLX$GCT.BINを作成することで実現されます。OpenVMS はこのファイルをメモリに読み込みます。Galaxy プラットフォーム(たとえばAlphaServer 8400)で,コンソールは使用するOpenVMS 用のメモリに構成データを格納します。構成データがメモリに格納されると, それがどこからロードされたかとは無関係に, OpenVMSはGalaxyインスタンスとしてブートされます。

Galaxy Configuration Utility (GCU)を使用してAlphaシステムでシングル・ インスタンスGalaxyを作成するには,次の手順を実行します。

シングル・インスタンスGalaxyを使用するOpenVMS AlphaシステムでGCUを実行します。

GCUがGalaxy以外のシステムで実行された場合は,シングル・インスタンスGalaxy. を作成するかどうか質問されます。OKをクリックします。

次にGCUは共用メモリの容量を質問します。適切な値(8 MBの倍数)を入力します。Galaxy インスタンスとしてブートする場合は,少なくとも8 MBの共用メモリを指定しなければなりません。

GCUが構成を表示したら,その時点ですでにファイルGLX$GCT.BINがカレント・ ディレクトリに書き込まれています。この時点でGCUを終了できます。 操作ミスした場合や,構成を変更する場合は,現在のモデルを終了し, 処理を繰り返すことができます。

システムをGalaxyインスタンスとして再ブートするにはつぎのようにします。

  1. GLX$GCT.BINファイルをSYS$SYSROOT:[SYSEXE]GLX$GCT.BINにコピーします。

  2. システムをシャットダウンします。

  3. 会話型ブート・コマンド(>>> B -FL 0,1 device)を使用して再ブートします。

  4. SYSBOOT> SET GALAXY 1

  5. SYSBOOT> CONTINUE

  6. GALAXY=1をSYS$SYSTEM:MODPARAMS.DATに追加します。


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