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1 IMLIBの機能

この章は,ユーザ・キー定義ライブラリIMLIBを使うことで実現できる機能について書かれています。

1.1 ユーザによるかな漢字変換のキー定義

IMLIBは,かな漢字変換のキーをユーザが定義することができる機能を提供します。 IMLIBが定める規則に従ってアプリケーションを作成すると, ユーザはKEYBINDファイルを書き換えることで, アプリケーションの中でのかな漢字変換入力を自分の好みのキー定義で行うことができるようになります。 KEYBINDファイルについての詳細は, 『ユーザ・キー定義 利用者の手引き』を参照してください。

IMLIBを使ったユーザ・キー定義をサポートすることには,次のような利点があります。

アプリケーションを作るときに必要な規則は,本書に書かれています。 ユーザによるかな漢字変換キー定義の方法については, 『ユーザ・キー定義 利用者の手引き』を参照してください。

1.2 ユーザによるかな漢字変換の付加情報の指定

IMLIBは,KEYBINDファイルによるかな漢字変換キー定義に加えて, かな漢字変換に関連する環境の指定を行う機能を,提供しています。 このような付加情報の指定は,PROFILEファイルで行います。 PROFILEファイルについての詳細は, 『ユーザ・キー定義 利用者の手引き』を参照してください。

ユーザの指示どおりにアプリケーションが動作するためには, アプリケーションはPROFILEファイルに書かれている情報を検索し, その指示に従った動作をするように作成されなければなりません。

PROFILEに書かれた情報を獲得するにはGET PROFILE DATAを使います。

PROFILEには,複数のアプリケーションで共通に使われる情報と, 個々のアプリケーションで使われる情報の両方を書くことができます。 共通に使われる情報のINDEXは, 『ユーザ・キー定義 利用者の手引き』を参照してください。 アプリケーションの動作環境によっては, 共通の INDEXが意味をなさない場合もありますので,アプリケーションには共通の INDEXをすべてサポートする義務はありません。 しかし,できるだけ多くの共通のINDEXをサポートすることが望まれます。

アプリケーションごとのINDEXはアプリケーションが独自に決めることができます。 INDEXは次のような形式に従ってください。

         facility-name.any-string

たとえば, XYZというプロダクトが,エラーのときにベルを鳴らすかどうかを PROFILEの中で指定するようなときには,INDEXは

         XYZ.ERROR.bell
のようになります。そのVALUEには,文字列"enable"または "disable"をとるということをアプリケーションが独自に決めることができます。 この場合は, PROFILEの中に
         XYZ.ERROR.bell : enable
と書けば, そのアプリケーションでエラーが発生したときにはベルが鳴ることになります。

PROFILEのINDEXは大文字と小文字を区別しません。したがって XYZ.ERROR.bellxyz.error.bell は同じINDEXとみなされます。これに対してGET PROFILE DATAが返すVALUEは, PROFILEに書かれたとおりですので,大文字と小文字を区別して扱います。


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