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3 EVEJキーパッドを使用して文字を入力する

この章では,EVEJキーパッドの使い方について説明します。 このキーパッドを選択すると,変換キー,定義済みキーなどが, EVEJとほとんど同じように設定されています。 前バージョンまでEVEJをご使用になっていたユーザの方は,この節を読まなくても, これまでとほとんど変わりなく日本語EVEを使うことができます。


3.1 変換キー

表 3-1は,EVEJキーパッドの変換キーを示します。


表 3-1 EVEJキーパッドの変換キー

変換キー 機能
ローマ字入力 カナ入力
[Ctrl/スペース] [Ctrl/スペース] 漢字変換
[Ctrl/H] ひらがな変換
[Ctrl/K] [Ctrl/K] カタカナ変換
[PF1] [Ctrl/K] [PF1] [Ctrl/K] ,
[Ctrl/E] , [Ctrl/F]
半角カタカナ変換
[Ctrl/F] −† 全角変換
[Ctrl/E] −† 半角変換
[Ctrl/A] [Ctrl/A] 文節縮小
[Ctrl/P] [Ctrl/P] 文節移動
† 英数字の入力は,ローマ字入力で行ってください。

以下の例を参考に,入力した文字列を変換してみましょう。

この例は,ローマ字入力を仮定しています。


3.1.1 変換操作の例

日本語EVEを起動して,SAMPLE.TXTというファイルを作成します。
     $ EDIT/XTPU SAMPLE.TXT
日本語EVEの編集画面があらわれます。


注意
以後,説明のために小さい画面を使用しますが, 実際の画面は上の図の大きさ/形になります。

ひらがな変換 [Ctrl/H]

まず最初に,konnichihaと入力します。

入力文字列は,高輝度表示されています。この状態で, [Ctrl/H] ([Ctrl]キーを押しながら,[H]を押す)を押します。 konnichihaがひらがな変換されます。

ステータス・ライン上のバッファ名(SAMPLE.TXT)の前にあるアスタリスク(*)は, そのバッファが変更されたことを示しています。 WRITE FILEコマンドでバッファをファイルに書き込むと, アスタリスクは消えます。

カタカナ変換 [Ctrl/K]

[Return]キーを押して,改行してください。新しい行に,ki-paddoと入力します。

入力文字列は,高輝度表示されています。この状態で,[Ctrl/K]を押します。 ki-paddoがカタカナ変換されます。

半角カタカナ変換 [PF1] [Ctrl/K]

[Return]キーを押して改行してください。新しい行に再びki-paddoと入力します。 今度は[PF1]を押してから[Ctrl/K]を押してください。 ki-paddoが半角カタカナに変換されます(半角カタカナについて詳しくは, 第6章を参照してください)。

全角変換 [Ctrl/F]

[Return]キーを押して,改行してください。新しい行に, DIGITALと入力します(大文字を入力するときは[Shift]キーを押しながら, 文字をタイプします)。

入力文字列は,高輝度表示されています。この状態で,[Ctrl/F]を押します。 DIGITALが全角変換されます。

高輝度表示 変換可能な状態

ここで,変換キーを押したあとも, 入力文字列が高輝度表示されたままなのに注目してください。 入力文字列は,変換が確定されるまで(高輝度表示されている間)は, 何度でも変換可能です。DIGITALが高輝度表示された状態で, [Ctrl/H],[Ctrl/K],[PF1]→[Ctrl/K],[Ctrl/F])と順番に押してみて, 変換されることを確認してください。

半角変換 [Ctrl/E]

このままの状態(DIGITALが高輝度表示された状態)で, [Ctrl/E]を押してみてください。DIGITALが半角変換されます。

漢字変換 [Ctrl/スペース]

[Return]キーを押して,改行してください。 新しい行に,kanjiと入力して,[Ctrl/スペース]を押します。

kanjiが"漢字"に変換されます。


注意
漢字変換の結果は,ユーザの個人辞書によって,若干異なります。 必ずしも,変換結果が例のとおりになるとは限りませんので,ご注意ください。

ここでもう1度,変換キー( [Ctrl/スペース] )を押してください。 変換結果が,"感じ"に変わり,画面の下のほう(ステータス・ラインの1行下)に, 変換候補群が表示されます。

変換候補の選び方

変換キー( [Ctrl/スペース] )を連続して押すと, 表示された候補の順にしたがって,変換結果が変化していきます。

1つ前の変換結果に戻すときは,[PF1] (補助キーパッドの左上)を押してから, [Ctrl/スペース]を押します。

したい候補を数字キーで選ぶこともできます。 たとえば,"監事"に変換したいときは,数字キーの[ 7 ]を押します。

変換候補群の中に期待する変換結果が見つからないときは, [Next Screen]キーまたは[Prev Screen]キーで他の変換候補群を表示して探してください。

また,日本語EVEでは多文節を一括変換することもできます。 文節移動には[Ctrl/P]を,文節の縮小/拡大には[Ctrl/A]を使い, 文節を指定して変換キーを押してください。


3.1.2 日本語EVEの終了

日本語EVEを終了するときは,[Ctrl/Z]を押します。 編集セッションは終了し,SAMPLE.TXTというファイルが作成されます。

ファイルを保存しない場合は,[Do]キーを押して, 画面下のコマンド・ラインに QUIT コマンドを入力してください。 次に [Return] を押すと,ファイルを作成せずに編集セッションを終了します。

また,日本語EVEを終了せずに文書を保存する場合は, 保存したいバッファにカーソルを置いた状態で, WRITE FILE コマンドを実行します。 日本語EVEは,バッファ名と同じ名前のファイルに文書を保存します。


3.2 カーソル移動に関する定義済みキー

表 3-2は, EVEJキーパッドでカーソルを移動するための定義済みキーと, 対応する日本語EVEコマンドを示します。


表 3-2 EVEJキーパッドのカーソル移動に関する定義済みキー

編集キー 日本語EVEコマンド 機能
[↑] MOVE UP カーソルを1行上に移動する。
[↓] MOVE DOWN カーソルを1行下に移動する。
[←] MOVE LEFT カーソルを1文字,あるいは1カラム左に移動する。
[→] MOVE RIGHT カーソルを1文字,あるいは1カラム右に移動する。
[KP4] START OF LINE カーソルを現在行の先頭に移動する。
[KP6] END OF LINE カーソルを現在行の最後に移動する。
[PF1/↑] TOP カーソルを現在のバッファの先頭に移動する。
[PF1/↓] BOTTOM カーソルを現在のバッファの最後に移動する。
[KP1] MOVE BY WORD 前の単語の先頭にカーソルを移動する。 カーソルが行頭にあるときは,前の行の最後に移動する。
[KP3] MOVE BY WORD 次の単語の先頭にカーソルを移動する。カーソルが行末にあるときは, 次の行の先頭に移動する。
[F11] CHANGE DIRECTION 現在のバッファの方向を変更する。 バッファの方向(ForwardまたはReverse)はステータス・ラインに表示される。
[F14]または
[Enter]
CHANGE MODE 現在のバッファの入力モードを切り替える。 入力モード(InsertまたはOverstrike)はステータス・ラインに表示される。


3.2.1 カーソルの移動例

以下の例を参考に,カーソルを動かしてみましょう。 日本語EVEを起動し,EXAMPLE.TXTファイルを作成します。
     $ EDIT/XTPU EXAMPLE.TXT
テキストを入力してみましょう。

カーソルは,ユーザが挿入したテキストの最後に移動します。 カーソルをファイルの先頭に移動するには, [PF1]キー(補助キーパッドの左上)を押したあと,[↑]キーを押します。

カーソルを次の単語に移動するには,[KP3]キー(補助キーパッドの3)を押します。

カーソルを前の単語に移動するには,[KP1]キー(補助キーパッドの1)を押します。

カーソルを行の最後に移動するには,[KP6]キー(補助キーパッドの6)を押します。

カーソルを行の最初に移動するには,[KP4]キー(補助キーパッドの4)を押します。

カーソルをバッファの最後に移動するには, [PF1]キー(補助キーパッドの左上)を押したあと,[↓]キーを押します。


3.3 その他の便利な定義済みキー

表 3-3は,よく使われる編集キーと, そのキーに定義されたコマンドの一覧表です。コマンドに関する詳しい説明は, 『日本語EVE リファレンス・マニュアル』の第4章 "コマンド・ディクショナリ"を参照してください。


表 3-3 EVEJキーパッドの便利な定義済みキー

コマンド 定義済みキー
TOP [PF1/↑]
BOTTOM [PF1/↓]
START OF LINE [KP4]
END OF LINE [KP6]
CODE [PF1/X]
KIGOU [PF1/Z]
DO [Do]
DCL [PF1/Do]
EXIT [Ctrl/Z] , [F10]
HELP [HELP] , [PF1/HELP]
TAB [Tab]
RETURN [Return]
DELETE [Delete]
FIND [Find]
SELECT [Select]
REMOVE [Remove]
INSERT HERE [Insert Here]
ERASE CHARACTER [PF4]
RESTORE CHARACTER [PF1/PF4]
ERASE LINE [PF2]
RESTORE LINE [PF1/PF2]
ERASE WORD [PF3]
RESTORE WORD [PF1/PF3]
NEXT BUFFER [KP8]
PREVIOUS BUFFER [PF1/KP8]
NEXT SCREEN [Next Screen]
PREVIOUS SCREEN [Prev Screen]
NEXT WINDOW [KP7]
PREVIOUS WINDOW [PF1/KP7], [PF1/Prev Screen]
ONE WINDOW [PF1/1]
TWO WINDOWS [PF1/2]
SHIFT LEFT [PF1/<] , [PF1/←]
SHIFT RIGHT [PF1/>] , [PF1/→]
LEARN [PF1/P]
REMEMBER [Ctrl/R]
REPLACE [PF1/Find]


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