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17 POLYCENTER Software Installation ユーティリティ (PRODUCT)

17.1 PRODUCTについて

POLYCENTER Software Installationユーティリティは, レイヤード・ソフトウェア製品のインストールや削除,製品の登録, 製品の構成のセットアップ,および製品のリリース・ノートの抽出などに使用します。

17.2 PRODUCT使用法の要約

POLYCENTER Software Installationユーティリティは, レイヤード・ソフトウェア製品のインストール,削除,およびその他の操作を実行します。

形式

PRODUCT   [サブコマンド製品名 [/修飾子]]

パラメータ
サブコマンド

POLYCENTER Software Installationユーティリティに実行させる操作を指定します。 サブコマンドを指定しない場合,DECwindows Motif を実行しているワークステーションまたはX端末を使用しているならば,PRODUCT コマンドはユーティリティのDECwindows Motifインタフェースを起動します。

製品名

アクティビティを適用する製品の名前を指定します。サブコマンドの中には, このパラメータを必要としないものもあります。製品名 の全体または一部を指定するのに,アスタリスク(*)とパーセント記号(%) のワイルドカード文字を使用することができます。また,製品のリストをカンマ(,) で区切って指定することもできます。

使用法の要約

DCLプロンプトからPOLYCENTER Software Installationユーティリティを使用するには,PRODUCTコマンド,サブコマンド, 製品名,およびオプションの修飾子を入力します。次に例を示します。
     $ PRODUCT INSTALL COBOL/VERSION=5.3

PRODUCTコマンドはコマンド・プロシージャ・ファイルの中で使用することもできます。

17.3 PRODUCTコマンド

次の表は,PRODUCTコマンドについて説明しています。

コマンド 説明
CONFIGURE 製品構成ファイル(PCF)を作成する。
COPY ソフトウェア製品キットをコピーする。 または,別の形式に変換する。
EXTRACT FILE 順編成フォーマットでパッケージされたソフトウェア製品キットから指定されたファイルを検索する。
EXTRACT PDF 順編成フォーマットでパッケージされたソフトウェア製品キットから製品記述ファイル(PDF) を検索する。
EXTRACT PTF 順編成フォーマットでパッケージされたソフトウェア製品キットから製品テキスト・ ファイル(PTF)を検索する。
EXTRACT RELEASE_NOTES 選択された製品のリリース・ノートを検索する。
FIND 指定されたディレクトリにある製品キットの名前を表示する。
INSTALL 1つ以上のソフトウェア製品をインストールし,製品データベースを更新する。
LIST 順編成フォーマットでパッケージされた指定の製品キットに格納されているファイルをリストする。
PACKAGE ソフトウェア製品キットを作成する。
RECONFIGURE インストール済みの製品の構成を変更し, 製品データベースを更新する。
REGISTER PRODUCT 製品データベースに製品情報を記録する。
REGISTER VOLUME インストールされた製品を含んでいるボリュームのボリューム・ラベルの変更を記録する。
REMOVE システムと製品データベースから製品を削除する。
SHOW HISTORY ソフトウェア製品に対して実行された操作を日付順に表示する。
SHOW OBJECT ソフトウェア製品のインストレーションの際に作成されたオブジェクトに関する情報を表示する。
SHOW PRODUCT インストール済みの製品に関する情報を表示する。
SHOW UTILITY POLYCENTER Software Installationユーティリティに関する情報を表示する。

CONFIGURE

1つまたは複数の製品の製品構成ファイル(PCF)を作成します。オプションとして, 既存のPCFの中の値を使用して,新しいPCFを作成することもできます。

形式

    PRODUCT CONFIGURE   製品名[,...] [/修飾子]

パラメータ

製品名

製品構成ファイルを生成する製品,または製品のリストを指定します。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定された基本システムにあるソフトウェア製品を選択します。 AXPVMSという名前はOpenVMS Alpha製品を,VAXVMSはOpenVMS VAX製品を, VMSはOpenVMS AlphaとVAXのどちらでも使用される製品を表します。省略時の設定では, 指定された基本システムの製品に対して操作が行われます。

/CONFIGURATION=(キーワード[,...])
構成の指定方法を定めます。次のキーワードが使用できます。

CURRENT これは省略時のキーワードです。 製品が最後にインストールまたは再構成されたときの現在値を含んでいる製品データベースの値を使用します。
PRODUCER ソフトウェア製造業者が,このバージョンの製品に対して指定した値を使用します。
INPUT=PCF名 指定された製品構成ファイルの値を使用します。
OUTPUT=PCF 名 指定された製品構成ファイルに構成を書き込みます。 ファイル名が指定されなかった場合は,現在のディレクトリにDEFAULT.PCSI$CONFIGURATION という名前のファイルを作成します。

キーワードCURRENT,PRODUCERおよびINPUTは,同時に使用することはできません。 ただし,これらのキーワードは,いずれもキーワードOUTPUTと併用することができます。 キーワードを1つしか指定しない場合は,括弧を省略することができます。

/HELP
/NOHELP (省略時の設定)
製品オプションの詳細な説明文を表示するかどうかを制御します。製品を初めてインストールしたときには, これらの説明文がオプションを選ぶときに役立ちます。 後にインストレーションをやり直すときやアップグレードを行う際には, 時間を節約するために短い説明文を選ぶとよいでしょう。

/NOHELPを選択した場合は,プロンプトで次の操作を行うことで,疑問点についての詳細な説明文を表示させることができます。

/KIT_ATTRIBUTES=キーワード([,...])
キット・タイプまたはキット形式,あるいはその両方によってキットを選択します。 次のキーワードが使用できます。

FORMAT= 形式タイプ 次のように製品キットの形式を指定します。

REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ木構造に存在する リファレンス形式。
SEQUENTIAL 製品ファイルがコンテナ・ ファイルである 完全な製品名.PCSI に格納されているシーケンシャル形式。

TYPE=キット・タイプ 次のように製品キットのタイプを指定します。

FULL レイヤード製品(アプリケーション) ソフトウェア。
OPERATING_SYSTEM オペレーティング・システム・ソフトウェア。
MANDATORY_ UPDATE 現在インストールされているソフトウェアに 対する必須の修正。機能的にはパッチ・キットと同一です。
PARTIAL 現在インストールされているソフトウェアに対する アップグレード。このキットをインストールすると, 製品のバージョンが変わります。
PATCH 現在インストールされているソフトウェアに対する修正。 このキットをインストールしても, 製品のバージョンは 変わりません。
PLATFORM ソフトウェア製品の統合された集合(製品群)。
TRANSITION 製品データベースに製品を登録する際に使用される情報。 このキットでは製品マテリアルは提供しません。

/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティの動作に従ってメッセージを表示します。

/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべての作成者を選択します。

/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
現在実行されているシステム以外のシステムにある製品データベースを使用します。 この修飾子は,主にコンパックが提供するコマンド・ プロシージャの中で使用されます。この修飾子を誤って使用すると,POLYCENTER Software Installation ユーティリティ・ データベースやインストール済みの製品が破壊されるといった問題が発生する可能性があります。 また,/REMOTEはCONFIGUREコマンドとSHOW コマンドで役立つ場合もあります。

/REMOTEを使用する場合は,次の論理名が定義されていなくてはなりません。

/SOURCE=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティがソフトウェア製品キットを探すディスクとディレクトリを指定します。/SOURCE が指定されていないと,ユーティリティは論理名PCSI$SOURCE によって定義されている位置を探します。 PCSI$SOURCEが定義されておらず,/SOURCE修飾子が指定されていない場合,POLYCENTER Software Installation ユーティリティは現在の省略時のディレクトリを探します。

/SPAN_VERSIONS=キーワード([,...])
バージョンの範囲を指定します。次のキーワードが使用できます。

ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します
BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します
MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します
MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します

ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUMのキーワードは, 単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS=(MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0よりも前の(V3.0を含まない)バージョンを選択します。 ここでBELOWキーワードの代わりに MAXIMUMを使うと,V3.0が含まれます。

/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべてのバージョンを選択します。

    $ PRODUCT CONFIGURE EDITOR -
    _$ /CONFIGURATION=(INPUT=EDITOR_REV1.PCF,OUTPUT=EDITOR_REV2.PCF)
    
    この例のコマンドは,EDITORという名前の製品に関するEDITOR_REV1.PCF という名前の既存のPCFを読み込み,変更点をEDITOR_REV2.PCFに保存します。

COPY

製品配布キットを操作します。この際には,リファレンス・コピーからシーケンシャル・ コピーを作成するか,シーケンシャル・コピーからリファレンス・ コピーを作成するか,形式を変更せずにコピーを作成します。/DESTINATION 修飾子は必ず指定する必要があります。

形式

    PRODUCT COPY   製品名/DESTINATION=装置名:[ディレクトリ名] [/修飾
                  子]

パラメータ

製品名

コピーする製品,または製品のリストを指定します。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定された基本システムにあるソフトウェア製品を選択します。 AXPVMSという名前はOpenVMS Alpha製品を,VAXVMSはOpenVMS VAX製品を, VMSはOpenVMS AlphaとVAXのどちらでも使用される製品を表します。省略時の設定では, 指定された基本システムの製品に対して操作が行われます。

/DESTINATION=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティが順編成キットのコピーを格納する場所を指定します。 リファレンス・キットの場合は,ユーティリティがファイルを格納するトップレベル・ ディレクトリの位置を指定します。装置名が指定されない場合は, ユーザの省略時の装置が使用されます。ディレクトリ名が省略された場合は, ユーザの省略時のディレクトリが使用されます。

PRODUCT COPY操作は,/DESTINATION修飾子が使用されているかどうかにかかわらず, 論理名PCSI$DESTINATIONを無視します。

/FORMAT=キーワード
製品キットの出力形式を指定します。次のキーワードが使用できます。

REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ木構造で格納されるリファレンス形式。
SEQUENTIAL 製品ファイルがコンテナ・ファイルである 完全な製品名.PCSIに格納されるシーケンシャル形式。

省略時の設定では,製品キットの形式がそのまま使用されます。

/KIT_ATTRIBUTES=キーワード([,...])
キット・タイプまたはキット形式,あるいはその両方によってキットを選択します。 次のキーワードが使用できます。

FORMAT= 形式タイプ 次のように製品キットの形式を指定します。

REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ木構造に存在する リファレンス形式。
SEQUENTIAL 製品ファイルがコンテナ・ ファイルである 完全な製品名.PCSI に格納されているシーケンシャル形式。

TYPE=キット・タイプ 次のように製品キットのタイプを指定します。

FULL レイヤード製品(アプリケーション) ソフトウェア。
OPERATING_SYSTEM オペレーティング・システム・ソフトウェア。
MANDATORY_ UPDATE 現在インストールされているソフトウェアに 対する必須の修正。機能的にはパッチ・キットと同一です。
PARTIAL 現在インストールされているソフトウェアに対する アップグレード。このキットをインストールすると, 製品のバージョンが変わります。
PATCH 現在インストールされているソフトウェアに対する修正。 このキットをインストールしても, 製品のバージョンは 変わりません。
PLATFORM ソフトウェア製品の統合された集合(製品群)。
TRANSITION 製品データベースに製品を登録する際に使用される情報。 このキットでは製品マテリアルは提供しません。

/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティの動作に従ってメッセージを表示します。

/OWNER_UIC=uic
コピー操作の際に作成されるファイルの所有者ユーザ識別コード(UIC) を指定します。省略時の設定では,操作を実行しているユーザがソフトウェア製品ファイルの所有者になります。 たとえば,ユーザが自分のアカウントでログインしている場合, コピー操作の際にこの修飾子を使用して, 製品ファイルの所有権を自分のアカウントではなくSYSTEMに割り当てることができます。UIC は英数字形式([name]の形式)か8進グループ・ メンバ形式([g,m]の形式)で指定してください。UIC形式については『OpenVMSユーザーズ・ マニュアル』を参照してください。

/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべての作成者を選択します。

/SOURCE=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティがソフトウェア製品キットを探すディスクとディレクトリを指定します。/SOURCE が指定されていないと,ユーティリティは論理名PCSI$SOURCE によって定義されている位置を探します。 PCSI$SOURCEが定義されておらず,/SOURCE修飾子が指定されていない場合,POLYCENTER Software Installation ユーティリティは現在の省略時のディレクトリを探します。

/SPAN_VERSIONS=キーワード([,...])
バージョンの範囲を指定します。次のキーワードが使用できます。

ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します
BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します
MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します
MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します

ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUMのキーワードは, 単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS=(MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0よりも前の(V3.0を含まない)バージョンを選択します。 ここでBELOWキーワードの代わりに MAXIMUMを使うと,V3.0が含まれます。

/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべてのバージョンを選択します。

    $ PRODUCT COPY ABC/SOURCE=[SHERMAN.ABC] -
    _$ /DESTINATION=[KITS]/FORMAT=SEQUENTIAL
    
    この例のコマンドは,ユーザの省略時の装置の[SHERMAN.ABC]ディレクトリにある製品キットABC を,ユーザの省略時の装置の[KITS]ディレクトリの順編成コピーに変換します。

EXTRACT FILE

順編成フォーマットのソフトウェア製品キットから,ユーザが指定したファイルを1 つ以上検索します。.PCSIというファイル・タイプは順編成キットを示します。 ファイルを抽出するときに,ファイルの元の名前が保存されます。

形式

    PRODUCT EXTRACT FILE   製品名[,...] [/修飾子]

パラメータ

製品名

1つの製品または複数の製品の名前を指定します。選択したファイルがその製品キットから検索されます。 このパラメータは必須です。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定された基本システムにあるソフトウェア製品を選択します。 AXPVMSという名前はOpenVMS Alpha製品を,VAXVMSはOpenVMS VAX製品を, VMSはOpenVMS AlphaとVAXのどちらでも使用される製品を表します。省略時の設定では, 指定された基本システムの製品に対して操作が行われます。

/DESTINATION=装置名:[ディレクトリ名]
ユーザが指定した検索されるすべてのファイルを格納する場所を指定します。 装置名を指定しなかった場合には,省略時の設定はユーザの省略時の装置です。 ディレクトリ名を指定しなかった場合や, /DESTINATION=修飾子を指定しなかった場合には,省略時の設定はユーザの省略時のディレクトリです。EXTRACT FILE 操作では,/DESTINATION修飾子を使用したかどうかとは無関係に,PCSI$DESTINATION 論理名は無視されます。

/KIT_ATTRIBUTES=キーワード([,...])
キット・タイプまたはキット形式,あるいはその両方によってキットを選択します。 次のキーワードが使用できます。

FORMAT= 形式タイプ 次のように製品キットの形式を指定します。

REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ木構造に存在する リファレンス形式。
SEQUENTIAL 製品ファイルがコンテナ・ ファイルである 完全な製品名.PCSI に格納されているシーケンシャル形式。

TYPE=キット・タイプ 次のように製品キットのタイプを指定します。

FULL レイヤード製品(アプリケーション)ソフトウェア。
OPERATING_SYSTEM オペレーティング・システム・ソフトウェア。
MANDATORY_ UPDATE 現在インストールされているソフトウェアに 対する必須の修正。機能的にはパッチ・キットと同一です。
PARTIAL 現在インストールされているソフトウェアに対する アップグレード。このキットをインストールすると, 製品のバージョンが変わります。
PATCH 現在インストールされているソフトウェアに対する修正。 このキットをインストールしても, 製品のバージョンは 変わりません。
PLATFORM ソフトウェア製品の統合された集合(製品群)。
TRANSITION 製品データベースに製品を登録する際に使用される情報。 このキットでは製品マテリアルは提供しません。

/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティが操作を実行するときに, メッセージを表示します。

/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべての作成者を選択します。

/SELECT=ファイル名[,...]
指定した順編成キットから抽出する1つのファイルまたは複数のファイルの名前を指定します。 ファイル名全体または一部に対して,ワイルドカード文字としてアスタリスク(*) とパーセント記号(%)を使用できます。 ファイル名には(...)という反復文字を含むディレクトリも指定できます。 この修飾子を省略した場合には,すべてのファイルが指定したキットから抽出されます。

/SOURCE=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティがソフトウェア製品キットを検索するディスクとディレクトリを指定します。/SOURCE を指定しなかった場合には,論理名PCSI$SOURCE によって定義される場所から検索されます。PCSI$SOURCEが定義されておらず,/SOURCE 修飾子を指定しなかった場合には,POLYCENTER Software Installationユーティリティは現在の省略時のディレクトリを検索します。

/SPAN_VERSIONS=キーワード([,...])
バージョンの範囲を指定します。次のキーワードが使用できます。

ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します
BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します
MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します
MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します

ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUMのキーワードは, 単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS=(MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0よりも前の(V3.0を含まない)バージョンを選択します。 ここでBELOWキーワードの代わりに MAXIMUMを使うと,V3.0が含まれます。

/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべてのバージョンを選択します。

  1. $ PRODUCT EXTRACT FILE TEST /SELECT=TEST.EXE /SOURCE=[AL]
    
    この例では,POLYCENTER Software Installationユーティリティは,ユーザの省略時のディスクの[AL] ディレクトリにあるTESTという製品の順編成キットから,TEST.EXE ファイルを抽出します。抽出されたファイルTEST.EXT はユーザの現在の省略時のディレクトリに格納されます。

EXTRACT PDF

順編成フォーマットのソフトウェア製品キットから製品記述ファイル(PDF) を検索します。.PCSIというファイル・タイプは順編成キットを示します。 抽出されるPDFファイルのファイル・タイプは.PCSI$DESCRIPTIONです。

形式

    PRODUCT EXTRACT PDF   製品名[,...] [/修飾子]

パラメータ

製品名

1つまたは複数の製品の名前を指定します。その製品のキットからPDF ファイルが検索されます。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定された基本システムにあるソフトウェア製品を選択します。 AXPVMSという名前はOpenVMS Alpha製品を,VAXVMSはOpenVMS VAX製品を, VMSはOpenVMS AlphaとVAXのどちらでも使用される製品を表します。省略時の設定では, 指定された基本システムの製品に対して操作が行われます。

/DESTINATION=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティが抽出した製品記述ファイル(PDF)を格納する場所を指定します。 装置名を指定しなかった場合には,省略時の設定はユーザの省略時の装置です。 ディレクトリ名を指定しなかった場合や, /DESTINATION=修飾子を指定しなかった場合には,省略時の設定はユーザの省略時のディレクトリです。EXTRACT PDF 操作では,/DESTINATION修飾子を指定したかどうかとは無関係に,PCSI$DESTINATION 論理名は無視されます。

/KIT_ATTRIBUTES=キーワード([,...])
キット・タイプまたはキット形式,あるいはその両方によってキットを選択します。 次のキーワードが使用できます。

FORMAT= 形式タイプ 次のように製品キットの形式を指定します。

REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ木構造に存在する リファレンス形式。
SEQUENTIAL 製品ファイルがコンテナ・ ファイルである 完全な製品名.PCSI に格納されているシーケンシャル形式。

TYPE=キット・タイプ 次のように製品キットのタイプを指定します。

FULL レイヤード製品(アプリケーション) ソフトウェア。
OPERATING_SYSTEM オペレーティング・システム・ソフトウェア。
MANDATORY_ UPDATE 現在インストールされているソフトウェアに 対する必須の修正。機能的にはパッチ・キットと同一です。
PARTIAL 現在インストールされているソフトウェアに対する アップグレード。このキットをインストールすると, 製品のバージョンが変わります。
PATCH 現在インストールされているソフトウェアに対する修正。 このキットをインストールしても, 製品のバージョンは 変わりません。
PLATFORM ソフトウェア製品の統合された集合(製品群)。
TRANSITION 製品データベースに製品を登録する際に使用される情報。 このキットでは製品マテリアルは提供しません。

/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティが操作を実行するときに, メッセージを表示します。

/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべての作成者を選択します。

/SOURCE=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティがソフトウェア製品キットを検索するディスクとディレクトリを指定します。/SOURCE を指定しなかった場合には,ユーティリティは論理名PCSI$SOURCE によって定義される場所を検索します。 PCSI$SOURCEが定義されておらず,/SOURCE修飾子も指定しなかった場合には,POLYCENTER Software Installation ユーティリティは現在の省略時のディレクトリを検索します。

/SPAN_VERSIONS=キーワード([,...])
バージョンの範囲を指定します。次のキーワードが使用できます。

ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します
BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します
MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します
MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します

ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUMのキーワードは, 単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS=(MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0よりも前の(V3.0を含まない)バージョンを選択します。 ここでBELOWキーワードの代わりに MAXIMUMを使うと,V3.0が含まれます。

/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべてのバージョンを選択します。

  1. $ PRODUCT EXTRACT PDF TEST /SOURCE=[AL]
    
    この例では,POLYCENTER Software Installationユーティリティは,ユーザの省略時のディスクの[AL] ディレクトリにあるTESTという製品の順編成キットから製品記述ファイル(PDF) を抽出し,それをユーザの現在の省略時のディレクトリに格納します。

EXTRACT PTF

順編成フォーマットのソフトウェア製品キットから製品テキスト・ファイル(PTF) を検索します。.PCSIというファイル・タイプは順編成キットを示します。PTF は製品キットの中にテキスト・ライブラリ・ファイルとして格納されています。 抽出されるPTFファイルのファイル・タイプは.PCSI$TLB です。また,このテキスト・ライブラリ・ファイルのテキスト・ ファイル・バージョンが,.PCSI$TEXTというファイル・タイプで作成されます。

形式

    PRODUCT EXTRACT PTF   製品名[,...] [/修飾子]

パラメータ

製品名

1つまたは複数の製品の名前を指定します。PTFファイルは,その製品のキットから検索されます。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定された基本システムにあるソフトウェア製品を選択します。 AXPVMSという名前はOpenVMS Alpha製品を,VAXVMSはOpenVMS VAX製品を, VMSはOpenVMS AlphaとVAXのどちらでも使用される製品を表します。省略時の設定では, 指定された基本システムの製品に対して操作が行われます。

/DESTINATION=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティが抽出した製品テキスト・ファイル(PTF)を格納する場所を指定します。 装置名を指定しなかった場合には,省略時の設定はユーザの省略時の装置です。 ディレクトリ名を指定しなかった場合や,/DESTINATION= 修飾子を指定しなかった場合には,省略時の設定はユーザの省略時のディレクトリです。EXTRACT PTF 操作では,/DESTINATION 修飾子を指定したかどうかとは無関係に,PCSI$DESTINATION論理名は無視されます。

/KIT_ATTRIBUTES=キーワード([,...])
キット・タイプまたはキット形式,あるいはその両方によってキットを選択します。 次のキーワードが使用できます。

FORMAT= 形式タイプ 次のように製品キットの形式を指定します。

REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ木構造に存在する リファレンス形式。
SEQUENTIAL 製品ファイルがコンテナ・ ファイルである 完全な製品名.PCSI に格納されているシーケンシャル形式。

TYPE=キット・タイプ 次のように製品キットのタイプを指定します。

FULL レイヤード製品(アプリケーション) ソフトウェア。
OPERATING_SYSTEM オペレーティング・システム・ソフトウェア。
MANDATORY_ UPDATE 現在インストールされているソフトウェアに 対する必須の修正。機能的にはパッチ・キットと同一です。
PARTIAL 現在インストールされているソフトウェアに対する アップグレード。このキットをインストールすると, 製品のバージョンが変わります。
PATCH 現在インストールされているソフトウェアに対する修正。 このキットをインストールしても, 製品のバージョンは 変わりません。
PLATFORM ソフトウェア製品の統合された集合(製品群)。
TRANSITION 製品データベースに製品を登録する際に使用される情報。 このキットでは製品マテリアルは提供しません。

/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティが操作を実行するときに, メッセージを表示します。

/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべての作成者を選択します。

/SOURCE=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティがソフトウェア製品キットを検索するディスクとディレクトリを指定します。/SOURCE を指定しなかった場合には,ユーティリティは論理名PCSI$SOURCE によって定義される場所を検索します。 PCSI$SOURCEが定義されておらず,/SOURCE修飾子も指定しなかった場合には,POLYCENTER Software Installation ユーティリティは現在の省略時のディレクトリを検索します。

/SPAN_VERSIONS=キーワード([,...])
バージョンの範囲を指定します。次のキーワードが使用できます。

ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します
BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します
MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します
MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します

ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUMのキーワードは, 単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS=(MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0よりも前の(V3.0を含まない)バージョンを選択します。 ここでBELOWキーワードの代わりに MAXIMUMを使うと,V3.0が含まれます。

/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべてのバージョンを選択します。

  1. $ PRODUCT EXTRACT PTF TEST /SOURCE=[AL]
    
    この例では,POLYCENTER Software Installationユーティリティは,ユーザの省略時のディスクの[AL] ディレクトリにある製品TESTの順編成キットから製品テキスト・ ファイル(PTF)を抽出し,抽出されたテキスト・ライブラリ・ ファイル(.PCSI$TLB)と,ライブラリから作成されたテキスト・ ファイル(.PCSI$TEXT)の2つのファイルをユーザの現在の省略時のディレクトリに格納します。

EXTRACT RELEASE_NOTES

選択された製品,または製品のグループのリリース・ノートを検索します。 出力ファイル名が指定されなかった場合,リリース・ノートは,ユーザの省略時のディレクトリの中のDEFAULT.PCSI$RELEASE_NOTES という名前のファイルに書き込まれます。

形式

    PRODUCT EXTRACT RELEASE_NOTES   製品名[,...] [/修飾子]

パラメータ

製品名

リリース・ノートを抽出する製品,または製品のリストを指定します。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定された基本システムにあるソフトウェア製品を選択します。 AXPVMSという名前はOpenVMS Alpha製品を,VAXVMSはOpenVMS VAX製品を, VMSはOpenVMS AlphaとVAXのどちらでも使用される製品を表します。省略時の設定では, 指定された基本システムの製品に対して操作が行われます。

/FILE=ファイル指定
リリース・ノートを格納する出力ファイルの名前を指定します。 ファイル名が指定されない場合,リリース・ノートは現在のディレクトリのDEFAULT.PCSI$RELEASE_NOTES という名前のファイルに書き込まれます。

/KIT_ATTRIBUTES=キーワード([,...])
キット・タイプまたはキット形式,あるいはその両方によってキットを選択します。 次のキーワードが使用できます。

FORMAT= 形式タイプ 次のように製品キットの形式を指定します。

REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ木構造に存在する リファレンス形式。
SEQUENTIAL 製品ファイルがコンテナ・ ファイルである 完全な製品名.PCSI に格納されているシーケンシャル形式。

TYPE=キット・タイプ 次のように製品キットのタイプを指定します。

FULL レイヤード製品(アプリケーション) ソフトウェア。
OPERATING_SYSTEM オペレーティング・システム・ソフトウェア。
MANDATORY_ UPDATE 現在インストールされているソフトウェアに 対する必須の修正。機能的にはパッチ・キットと同一です。
PARTIAL 現在インストールされているソフトウェアに対する アップグレード。このキットをインストールすると, 製品のバージョンが変わります。
PATCH 現在インストールされているソフトウェアに対する修正。 このキットをインストールしても, 製品のバージョンは 変わりません。
PLATFORM ソフトウェア製品の統合された集合(製品群)。
TRANSITION 製品データベースに製品を登録する際に使用される情報。 このキットでは製品マテリアルは提供しません。

/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティの動作に従ってメッセージを表示します。

/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべての作成者を選択します。

/SOURCE=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティがソフトウェア製品キットを探すディスクとディレクトリを指定します。/SOURCE が指定されていないと,ユーティリティは論理名PCSI$SOURCE によって定義されている位置を探します。 PCSI$SOURCEが定義されておらず,/SOURCE修飾子が指定されていない場合,POLYCENTER Software Installation ユーティリティは現在の省略時のディレクトリを探します。

/SPAN_VERSIONS=キーワード([,...])
バージョンの範囲を指定します。次のキーワードが使用できます。

ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します
BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します
MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します
MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します

ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUMのキーワードは, 単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS=(MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0よりも前の(V3.0を含まない)バージョンを選択します。 ここでBELOWキーワードの代わりに MAXIMUMを使うと,V3.0が含まれます。

/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべてのバージョンを選択します。

/WORK=装置:[ディレクトリ]
一時的な作業領域として使用する装置とディレクトリの名前を指定します。 省略時の設定では,一時ファイルはユーザのログイン・ディレクトリのサブディレクトリの中に作成されます。

    $ PRODUCT EXTRACT RELEASE_NOTES XYZ/VERSION=2.3/FILE=[RN]XYZ.TXT
    
    このコマンドは,製品XYZのバージョン2.3のリリース・ノートを,[RN]XYZ.TXT という名前のファイルとして現在の省略時の装置に格納します。

FIND

指定されたディレクトリに格納されているソフトウェア製品キットの名前を表示します。

形式

    PRODUCT FIND   製品名[,...] [/修飾子]

パラメータ

製品名

検索する製品,または製品のリストを指定します。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定された基本システムにあるソフトウェア製品を選択します。 AXPVMSという名前はOpenVMS Alpha製品を,VAXVMSはOpenVMS VAX製品を, VMSはOpenVMS AlphaとVAXのどちらでも使用される製品を表します。省略時の設定では, 指定された基本システムの製品に対して操作が行われます。

/KIT_ATTRIBUTES=キーワード([,...])
キット・タイプまたはキット形式,あるいはその両方によってキットを選択します。 次のキーワードが使用できます。

FORMAT= 形式タイプ 次のように製品キットの形式を指定します。

REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ木構造に存在する リファレンス形式。
SEQUENTIAL 製品ファイルがコンテナ・ ファイルである 完全な製品名.PCSI に格納されているシーケンシャル形式。

TYPE=キット・タイプ 次のように製品キットのタイプを指定します。

FULL レイヤード製品(アプリケーション) ソフトウェア。
OPERATING_SYSTEM オペレーティング・システム・ソフトウェア。
MANDATORY_ UPDATE 現在インストールされているソフトウェアに 対する必須の修正。機能的にはパッチ・キットと同一です。
PARTIAL 現在インストールされているソフトウェアに対する アップグレード。このキットをインストールすると, 製品のバージョンが変わります。
PATCH 現在インストールされているソフトウェアに対する修正。 このキットをインストールしても, 製品のバージョンは 変わりません。
PLATFORM ソフトウェア製品の統合された集合(製品群)。
TRANSITION 製品データベースに製品を登録する際に使用される情報。 このキットでは製品マテリアルは提供しません。

/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティの動作に従ってメッセージを表示します。

/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべての作成者を選択します。

/SOURCE=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティがソフトウェア製品キットを探すディスクとディレクトリを指定します。/SOURCE が指定されていないと,ユーティリティは論理名PCSI$SOURCE によって定義されている位置を探します。 PCSI$SOURCEが定義されておらず,/SOURCE修飾子が指定されていない場合,POLYCENTER Software Installation ユーティリティは現在の省略時のディレクトリを探します。

/SPAN_ VERSIONS=キーワード([,...])
バージョンの範囲を指定します。次のキーワードが使用できます。

ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します
BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します
MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します
MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します

ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUMのキーワードは, 単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS=(MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0よりも前の(V3.0を含まない)バージョンを選択します。 ここでBELOWキーワードの代わりに MAXIMUMを使うと,V3.0が含まれます。

/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべてのバージョンを選択します。

    $ PRODUCT FIND TEST*/BASE_SYSTEM=VAXVMS
    
    この例のコマンドは,ユーザの省略時のディレクトリに置かれているすべてのソフトウェア製品キットを検索し, 名前が"TEST"で始まり,OpenVMS VAXにインストールできる製品のすべてのバージョンの名前を表示します。

INSTALL

システムに1つまたは複数のソフトウェア製品をインストールし,製品データベースを更新します。

形式

    PRODUCT INSTALL   製品名[,...] [/修飾子]

パラメータ

製品名

インストールする製品,または製品のリストを指定します。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定された基本システムにあるソフトウェア製品を選択します。 AXPVMSという名前はOpenVMS Alpha製品を,VAXVMSはOpenVMS VAX製品を, VMSはOpenVMS AlphaとVAXのどちらでも使用される製品を表します。省略時の設定では, 指定された基本システムの製品に対して操作が行われます。

/CONFIGURATION=(キーワード[,...])
構成の指定方法を定めます。次のキーワードが使用できます。

CURRENT これは省略時のキーワードです。 製品が最後にインストールまたは再構成されたときの現在値を含んでいる製品データベースの値を使用します。
PRODUCER ソフトウェア製造業者が,このバージョンの製品に対して指定した値を使用します。
INPUT=PCF名 指定された製品構成ファイルの値を使用します。
OUTPUT=PCF 名 指定された製品構成ファイルに構成を書き込みます。 ファイル名が指定されなかった場合は,DEFAULT.PCSI$CONFIGURATIONという名前のファイルを作成します。

キーワードCURRENT,PRODUCERおよびINPUTは,同時に使用することはできません。 ただし,これらのキーワードは,いずれもキーワードOUTPUTと併用することができます。 キーワードを1つしか指定しない場合は,括弧を省略することができます。

/DESTINATION=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティがソフトウェア製品ファイルをインストールする位置を指定します。 装置名を省略すると,ユーティリティは現在の省略時の装置を使用します。 ディレクトリ名を省略すると,ユーティリティは省略時のディレクトリとして[VMS$COMMON] ディレクトリを使用します。

この修飾子を使って宛先を指定しないと,ユーティリティはソフトウェアを, 論理名PCSI$DESTINATIONで定義された位置にインストールします。 この論理名が定義されていない場合,ユーティリティはソフトウェアを, ソフトウェア製品ファイルのトップ・レベル・ディレクトリであるSYS$SYSDEVICE:[VMS$COMMON] にインストールします。

/HELP
/NOHELP (省略時の設定)
製品オプションの詳細な説明文を表示するかどうかを制御します。製品を初めてインストールしたときには, これらの説明文がオプションを選ぶときに役立ちます。 後にインストレーションをやり直すときやアップグレードを行う際には, 時間を節約するために短い説明文を選ぶとよいでしょう。

/NOHELPを選択した場合は,プロンプトで次の操作を行うことで,疑問点についての詳細な説明文を表示させることができます。

/KIT_ATTRIBUTES=キーワード([,...])
キット・タイプまたはキット形式,あるいはその両方によってキットを選択します。 次のキーワードが使用できます。

FORMAT= 形式タイプ 次のように製品キットの形式を指定します。

REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ木構造に存在する リファレンス形式。
SEQUENTIAL 製品ファイルがコンテナ・ ファイルである 完全な製品名.PCSI に格納されているシーケンシャル形式。

TYPE=キット・タイプ 次のように製品キットのタイプを指定します。

FULL レイヤード製品(アプリケーション) ソフトウェア。
OPERATING_SYSTEM オペレーティング・システム・ソフトウェア。
MANDATORY_ UPDATE 現在インストールされているソフトウェアに 対する必須の修正。機能的にはパッチ・キットと同一です。
PARTIAL 現在インストールされているソフトウェアに対する アップグレード。このキットをインストールすると, 製品のバージョンが変わります。
PATCH 現在インストールされているソフトウェアに対する修正。 このキットをインストールしても, 製品のバージョンは 変わりません。
PLATFORM ソフトウェア製品の統合された集合(製品群)。
TRANSITION 製品データベースに製品を登録する際に使用される情報。 このキットでは製品マテリアルは提供しません。

/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティの動作に従ってメッセージを表示します。

/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべての作成者を選択します。

/REMARK=文字列
実行する作業に関するコメントを,製品データベースに記録します。SHOW HISTORY コマンドは,記録されたコメントを表示します。POLYCENTER Software Installationユーティリティは, 各製品について,ユーザが実行した作業と,それに関連するコメントの時系列的なリストを保存しています。 省略時の設定では,コメントは記録されません。

/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
現在実行されているシステム以外のシステムにある製品データベースを使用します。 この修飾子は,主にコンパックが提供するコマンド・ プロシージャの中で使用されます。この修飾子を誤って使用すると,POLYCENTER Software Installation ユーティリティ・ データベースやインストール済みの製品が破壊されるといった問題が発生する可能性があります。 また,/REMOTEはCONFIGUREコマンドとSHOW コマンドで役立つ場合もあります。

/REMOTEを使用する場合は,次の論理名が定義されていなくてはなりません。

/SOURCE=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティがソフトウェア製品キットを探すディスクとディレクトリを指定します。/SOURCE が指定されていないと,ユーティリティは論理名PCSI$SOURCE によって定義されている位置を探します。 PCSI$SOURCEが定義されておらず,/SOURCE修飾子が指定されていない場合,POLYCENTER Software Installation ユーティリティは現在の省略時のディレクトリを探します。

/SPAN_VERSIONS=キーワード([,...])
バージョンの範囲を指定します。次のキーワードが使用できます。

ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します
BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します
MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します
MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します

ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUMのキーワードは, 単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS=(MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0よりも前の(V3.0を含まない)バージョンを選択します。 ここでBELOWキーワードの代わりに MAXIMUMを使うと,V3.0が含まれます。

/TEST (省略時の設定)
/NOTEST
POLYCENTER Software Installationユーティリティに対して, 製品のインストレーション検証プロシージャ(IVP) を実行するように要求します。

/TRACE
/NOTRACE (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティが操作中に実行するすべてのDCL コマンドを表示します。これらのコマンドが生成する出力も表示されます。 この修飾子は,DCLコマンドや,サブプロセスの中で実行されるコマンド・ プロシージャの実行をトレースするためのデバッグ支援機能です。

/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべてのバージョンを選択します。

/WORK=装置:[ディレクトリ]
一時的な作業領域として使用される装置とディレクトリを指定します。 省略時の設定では,一時ファイルはユーザのログイン・ディレクトリのサブディレクトリの中に作成されます。

    $ PRODUCT INSTALL POSIX/VERSION=3.0/CONFIGURATION=OUTPUT=POSIX.PCF
    
    この例のコマンドは,POSIXバージョン3.0をインストールし,製品構成ファイルを作成します。

LIST

順編成フォーマットのソフトウェア製品キットに格納されているファイルの名前をリストします。.PCSI というファイル・タイプは順編成キットを示します。/SELECT 修飾子を使用してファイルの一部だけを指定した場合を除き, キットに格納されているすべてのファイルがリストされます。

形式

    PRODUCT LIST   製品名[,...] [/修飾子]

パラメータ

製品名

1つの製品または複数の製品の名前を指定します。その製品のキットの内容がリストされます。 このパラメータは必須です。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定された基本システムにあるソフトウェア製品を選択します。 AXPVMSという名前はOpenVMS Alpha製品を,VAXVMSはOpenVMS VAX製品を, VMSはOpenVMS AlphaとVAXのどちらでも使用される製品を表します。省略時の設定では, 指定された基本システムの製品に対して操作が行われます。

/KIT_ATTRIBUTES=キーワード([,...])
キット・タイプまたはキット形式,あるいはその両方によってキットを選択します。 次のキーワードが使用できます。

FORMAT= 形式タイプ 次のように製品キットの形式を指定します。

REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ木構造に存在する リファレンス形式。
SEQUENTIAL 製品ファイルがコンテナ・ ファイルである 完全な製品名.PCSI に格納されているシーケンシャル形式。

TYPE=キット・タイプ 次のように製品キットのタイプを指定します。

FULL レイヤード製品(アプリケーション) ソフトウェア。
OPERATING_SYSTEM オペレーティング・システム・ソフトウェア。
MANDATORY_ UPDATE 現在インストールされているソフトウェアに 対する必須の修正。機能的にはパッチ・キットと同一です。
PARTIAL 現在インストールされているソフトウェアに対する アップグレード。このキットをインストールすると, 製品のバージョンが変わります。
PATCH 現在インストールされているソフトウェアに対する修正。 このキットをインストールしても, 製品のバージョンは 変わりません。
PLATFORM ソフトウェア製品の統合された集合(製品群)。
TRANSITION 製品データベースに製品を登録する際に使用される情報。 このキットでは製品マテリアルは提供しません。

/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティが操作を実行するときに, メッセージを表示します。

/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべての作成者を選択します。

/SELECT=ファイル名[,...]
1つまたは複数のファイルの名前を指定します。これらのファイルは, 指定した順編成キットに格納されています。ファイル名全体または一部に対して, ワイルカード文字としてアスタリスク(*)とパーセント記号(%) を使用できます。ファイル名には(...)という反復文字を含むディレクトリも指定できます。

/SOURCE=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティがソフトウェア製品キットを検索するディスクとディレクトリを指定します。/SOURCE を指定しなかった場合には,ユーティリティは論理名PCSI$SOURCE によって定義される場所を検索します。 PCSI$SOURCEが定義されておらず,/SOURCE修飾子も指定しなかった場合には,POLYCENTER Software Installation ユーティリティは現在の省略時のディレクトリを検索します。

/SPAN_VERSIONS=キーワード([,...])
バージョンの範囲を指定します。次のキーワードが使用できます。

ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します
BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します
MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します
MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します

ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUMのキーワードは, 単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS=(MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0よりも前の(V3.0を含まない)バージョンを選択します。 ここでBELOWキーワードの代わりに MAXIMUMを使うと,V3.0が含まれます。

/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべてのバージョンを選択します。

  1. $ PRODUCT LIST TEST /SELECT=TEST.*/SOURCE=[AL]
    
    この例では,POLYCENTER Software Installationユーティリティは,選択条件TEST.* と一致するすべてのファイルを,ユーザの省略時のディレクトリの[AL] ディレクトリにあるTESTという製品の順編成キットからリストします。

PACKAGE

ソフトウェア製品キットを作成します。この操作では,製品記述ファイル(PDF) とオプションの製品テキスト・ファイル(PTF)を使用して,製品を構成するイメージとその他のファイルを格納したキットを作成します。

パッケージ操作で,POLYCENTER Software Installationユーティリティは入力PDFファイル形式を変更して,新しい出力PDF を作成します。コメントは出力PDFから削除され,各ファイルのサイズなどの情報が追加されます。 入力PTFはテキスト・ライブラリ形式で出力PTF に変換されます。

PRODUCT PACKAGEコマンドでは/SOURCE修飾子,/DESTINATION修飾子, /MATERIAL修飾子は必須です。

形式

    PRODUCT PACKAGE   製品名[,...] [/修飾子] /SOURCE=ファイル
                     指定/DESTINATION=装置名:[ディレクトリ名]
                     /MATERIAL=(パス名[,...])

パラメータ

製品名

パッケージする製品の名前を指定します。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定された基本システムにあるソフトウェア製品を選択します。 AXPVMSという名前はOpenVMS Alpha製品を,VAXVMSはOpenVMS VAX製品を, VMSはOpenVMS AlphaとVAXのどちらでも使用される製品を表します。省略時の設定では, 指定された基本システムの製品に対して操作が行われます。

/COPY (省略時の設定)
/NOCOPY
製品マテリアル・ファイルと関連ディレクトリを製品キットに格納するかどうかを指定します。PDF をデバッグするだけで,完全な製品キットを作成する必要がない場合には,/NOCOPY 修飾子を使用すると,ファイルの処理時間を短縮できます。

/NOCOPY修飾子と/FORMAT=SEQUENTIAL修飾子を組み合わせて使用することはできません。 この組み合わせで修飾子を使用した場合,予測できない結果が発生します。

/DESTINATION=装置名:[ディレクトリ名]
/FORMAT=SEQUENTIALを指定した場合には,/DESTINATIONは,ユーティリティが順編成キットを作成するディレクトリを指定します。 順編成キットはコンテナ・ ファイルであり,製品を構成するPDF,PTF,すべてのイメージ・ ファイルとその他のマテリアルが格納されます。順編成キット・ ファイルのファイル・タイプは.PCSIです。

/FORMAT=REFERENCEを指定した場合には(または省略時の設定を使用した場合) ,/DESTINATIONは,ユーティリティが出力PDFとオプションのPTFを作成するディレクトリを指定します。PDF ファイルとPTFファイルのファイル・ タイプはそれぞれ,.PCSI$DESCRIPTIONと.PCSI$TLBです。製品を構成するイメージとその他のマテリアルは, このディレクトリの下のディレクトリ・ ツリーに格納されます。

装置名を指定しなかった場合には,省略時の設定はユーザの省略時の装置です。 ディレクトリ名を指定しなかった場合には,省略時の設定はユーザの省略時のディレクトリです。

PRODUCT PACKAGE操作は,/DESTINATION修飾子が使用されているかどうかにかかわらず, 論理名PCSI$DESTINATIONを無視します。

/FORMAT=キーワード
製品キットの出力形式を指定します。キーワードは次のいずれかです。

REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ・ ツリーに格納されるときの参照形式。
SEQUENTIAL 製品ファイルが,コンテナ・ファイルである full-product-name.PCSIに格納されるときの順編成形式。

省略時の設定は/FORMAT=REFERENCEです。

/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティが操作を実行するときに, メッセージを表示します。

/MATERIAL=パス名
/MATERIAL=(パス名[,...])
ソフトウェア製品キットに格納する製品マテリアル・ファイルをユーティリティが検索する場所を1 つ以上指定します。マテリアル・ファイルは作成者のソフトウェア・ エンジニアリング・プロセスの出力,つまり, PDFとPTFを除き,ソフトウェア製品を構成する他のすべてのファイルを表します。

パス名の形式は装置名:[ディレクトリ名]です。

パス名は次のように指定できます。

特定のディレクトリ 1つのディレクトリだけが検索される。
ルート・ディレクトリ ディレクトリ名の後のピリオド(.) は,ルート・ディレクトリを示す。たとえば,TEST$:[ABC.FT2.] は,検索パスを[ABC.FT2]のサブディレクトリに制限する。
ワイルドカード・
ディレクトリ
ディレクトリ名にワイルドカードとして1 つ以上のアスタリスク(*),パーセント記号(%) ,反復文字(...)が含まれる。ワイルドカード指定を満たすすべてのディレクトリが検索される。

ワイルドカード・ディレクトリまたはパス名のリストを使用するときに, 別のディレクトリのファイルが同じ名前である場合には,検索パスで最初に検出されたファイルだけが使用されます。

特定のディレクトリまたはワイルドカード・ディレクトリを使用する場合, ファイルを検索するために,PDFのfile文の相対ファイル指定は使用されません。 しかし,ルート・ディレクトリを使用した場合には,ユーティリティはPDF のfile文からマテリアル検索パスのルート・ディレクトリまで, 相対ファイル指定を追加して,ファイルを検索します。

この修飾子はPRODUCT PACKAGEコマンドの必須修飾子です。パス名を1つだけ指定する場合には, 括弧(())が省略してもかまいません。複数のパス名を指定する場合には, 括弧は必須です。

/OWNER_UIC=uic
コピー操作で作成されたファイルの所有者UIC (ユーザ識別コード) を指定します。省略時の設定では,操作を実行するユーザはソフトウェア製品ファイルを所有します。 たとえば,自分のアカウントにログインしている場合には, コピー操作でこの修飾子を使用して,製品ファイルの所有権を自分のアカウントではなく,SYSTEM に割り当てることができます。UIC は英数字([name]という形式)または8進数のグループ・ メンバ形式([g,m]いう形式)で指定します。UICの形式については『OpenVMSユーザーズ・ マニュアル』を参照してください。

/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべての作成者を選択します。

/SOURCE=ファイル指定
入力PDFの場所を指定します。装置名を指定しなかった場合には,省略時の設定はユーザの省略時の装置です。 ディレクトリ名を指定しなかった場合には, 省略時の設定はユーザの省略時のディレクトリです。ファイル指定でファイル名とファイル・ タイプを指定しなかった場合には,省略時の設定はPCSI$DESCRIPTION です。

オプションのPTFを使用する場合には,PDFと同じディレクトリにあり,同じファイル名であり, ファイル・タイプが.PCSI$TEXTでなければなりません。product-name.PCSI$TEXT という名前のファイルが見つからない場合には, パッケージ操作はPTFを使用しません。

この修飾子はPRODUCT PACKAGEコマンドの必須修飾子です。論理名PCSI$SOURCE は使用されません。

/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべてのバージョンを選択します。

    $ PRODUCT PACKAGE VIEWER -
    _$ /PRODUCER=ABC /FORMAT=SEQUENTIAL/ LOG -
    _$ /SOURCE=[JAMES.TEST.PDF] -
    _$ /DESTINATION=DKA200:[PCSI_KITS] -
    _$ /MATERIAL=BUILD$:[VIEWER0201.RESULT...]
    
    ディレクトリ[JAMES.TEST.PDF]には,ABC-AXPVMS-VIEWER-0201- 1.PCSI$DESCRIPTIONという名前の,PDFがあります。このファイルとBUILD$:[VIEWER0201.RESULT...] ディレクトリ・ツリーの製品マテリアル・ ファイルを使用して製品VIEWERのキットを作成します。PACKAGE操作が終了すると,ABC-AXPVMS-VIEWER-0201-1.PCSI 製品VIEWERの順編成キットをDKA200:[PCSI_KITS] ディレクトリに作成します。

RECONFIGURE

製品キットのインストレーション・オプションと,ユーザからの応答に基づいて, インストール済みの製品のアクティブな構成を変更します。

形式

    PRODUCT RECONFIGURE   製品名[,...] [/修飾子]

パラメータ

製品名

構成を変更する製品,または製品のリストを指定します。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定された基本システムにあるソフトウェア製品を選択します。 AXPVMSという名前はOpenVMS Alpha製品を,VAXVMSはOpenVMS VAX製品を, VMSはOpenVMS AlphaとVAXのどちらでも使用される製品を表します。省略時の設定では, 指定された基本システムの製品に対して操作が行われます。

/CONFIGURATION=(キーワード[,...])
構成の指定方法を定めます。次のキーワードが使用できます。

CURRENT これは省略時のキーワードです。 製品が最後にインストールまたは再構成されたときの現在値を含んでいる製品データベースの値を使用します。
PRODUCER ソフトウェア製造業者が,このバージョンの製品に対して指定した値を使用します。
INPUT=PCF名 指定された製品構成ファイルの値を使用します。
OUTPUT=PCF 名 指定された製品構成ファイルに構成を書き込みます。 ファイル名が指定されなかった場合は,DEFAULT.PCSI$CONFIGURATIONという名前のファイルを作成します。

キーワードCURRENT,PRODUCERおよびINPUTは,同時に使用することはできません。 ただし,これらのキーワードは,いずれもキーワードOUTPUTと併用することができます。 キーワードを1つしか指定しない場合は,括弧を省略することができます。

/HELP
/NOHELP (省略時の設定)
製品オプションの詳細な説明文を表示するかどうかを制御します。製品を初めてインストールしたときには, これらの説明文がオプションを選ぶときに役立ちます。 後にインストレーションをやり直すときやアップグレードを行う際には, 時間を節約するために短い説明文を選ぶとよいでしょう。

/NOHELPを選択した場合は,プロンプトで次の操作を行うことで,疑問点についての詳細な説明文を表示させることができます。

/KIT_ATTRIBUTES=キーワード([,...])
キット・タイプまたはキット形式,あるいはその両方によってキットを選択します。 次のキーワードが使用できます。

FORMAT= 形式タイプ 次のように製品キットの形式を指定します。

REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ木構造に存在する リファレンス形式。
SEQUENTIAL 製品ファイルがコンテナ・ ファイルである 完全な製品名.PCSI に格納されているシーケンシャル形式。

TYPE=キット・タイプ 次のように製品キットのタイプを指定します。

FULL レイヤード製品(アプリケーション) ソフトウェア。
OPERATING_SYSTEM オペレーティング・システム・ソフトウェア。
MANDATORY_ UPDATE 現在インストールされているソフトウェアに 対する必須の修正。機能的にはパッチ・キットと同一です。
PARTIAL 現在インストールされているソフトウェアに対する アップグレード。このキットをインストールすると, 製品のバージョンが変わります。
PATCH 現在インストールされているソフトウェアに対する修正。 このキットをインストールしても, 製品のバージョンは 変わりません。
PLATFORM ソフトウェア製品の統合された集合(製品群)。
TRANSITION 製品データベースに製品を登録する際に使用される情報。 このキットでは製品マテリアルは提供しません。

/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティの動作に従ってメッセージを表示します。

/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべての作成者を選択します。

/REMARK=文字列
実行する作業に関するコメントを,製品データベースに記録します。SHOW HISTORY コマンドは,記録されたコメントを表示します。POLYCENTER Software Installationユーティリティは, 各製品について,ユーザが実行した作業と,それに関連するコメントの時系列的なリストを保存しています。 省略時の設定では,コメントは記録されません。

/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
現在実行されているシステム以外のシステムにある製品データベースを使用します。 この修飾子は,主にコンパックが提供するコマンド・ プロシージャの中で使用されます。この修飾子を誤って使用すると,POLYCENTER Software Installation ユーティリティ・ データベースやインストール済みの製品が破壊されるといった問題が発生する可能性があります。 また,/REMOTEはCONFIGUREコマンドとSHOW コマンドで役立つ場合もあります。

/REMOTEを使用する場合は,次の論理名が定義されていなくてはなりません。

/SOURCE=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティがソフトウェア製品キットを探すディスクとディレクトリを指定します。/SOURCE が指定されていないと,ユーティリティは論理名PCSI$SOURCE によって定義されている位置を探します。 PCSI$SOURCEが定義されておらず,/SOURCE修飾子が指定されていない場合,POLYCENTER Software Installation ユーティリティは現在の省略時のディレクトリを探します。

/SPAN_ VERSIONS=キーワード([,...])
バージョンの範囲を指定します。次のキーワードが使用できます。

ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します
BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します
MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します
MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します

ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUMのキーワードは, 単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS=(MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0よりも前の(V3.0を含まない)バージョンを選択します。 ここでBELOWキーワードの代わりに MAXIMUMを使うと,V3.0が含まれます。

/TRACE
/NOTRACE (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティが操作中に実行するすべてのDCL コマンドを表示します。これらのコマンドが生成する出力も表示されます。 この修飾子は,DCLコマンドや,サブプロセスの中で実行されるコマンド・ プロシージャの実行をトレースするためのデバッギング支援機能です。

/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべてのバージョンを選択します。

/WORK=装置:[ディレクトリ]
一時的な作業領域として使用される装置とディレクトリを指定します。 省略時の設定では,一時ファイルはユーザのログイン・ディレクトリのサブディレクトリの中に作成されます。

    $ DEFINE PCSI$SOURCE DKA500:[DWMOTIF.KIT]
    $ PRODUCT RECONFIGURE DWMOTIF/VERSION=V1.2-3
    
    このコマンドは,ユーザと対話を通して,DECwindows Motifバージョン1.2-3 の構成オプションを変更します。

REGISTER PRODUCT

POLYCENTER Software Installationユーティリティ以外の方法でシステムにインストールされた 1 つまたは複数の製品をデータベースに登録します。

形式

    PRODUCT REGISTER PRODUCT   製品名[,...] [/修飾子]

パラメータ

製品名

登録する製品,または製品のリストを指定します。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定された基本システムにあるソフトウェア製品を選択します。 AXPVMSという名前はOpenVMS Alpha製品を,VAXVMSはOpenVMS VAX製品を, VMSはOpenVMS AlphaとVAXのどちらでも使用される製品を表します。省略時の設定では, 指定された基本システムの製品に対して操作が行われます。

/DESTINATION=装置名:[ディレクトリ名]
インストールされている製品の置かれている位置を指定します。装置名を省略すると, ユーティリティは現在の省略時の装置を使用します。ディレクトリ名を省略すると, ユーティリティは省略時のディレクトリとして[VMS$COMMON] ディレクトリを使用します。

この修飾子を使って宛先を指定しないと,ユーティリティはソフトウェアを, 論理名PCSI$DESTINATIONで定義された位置にインストールします。この論理名が定義されていない場合, ユーティリティはトップ・レベル・ディレクトリであるSYS$SYSDEVICE:[VMS$COMMON] を使用します。

/KIT_ATTRIBUTES=キーワード([,...])
キット・タイプまたはキット形式,あるいはその両方によってキットを選択します。 次のキーワードが使用できます。

FORMAT= 形式タイプ 次のように製品キットの形式を指定します。

REFERENCE 製品ファイルがディレクトリ木構造に存在する リファレンス形式。
SEQUENTIAL 製品ファイルがコンテナ・ ファイルである 完全な製品名.PCSI に格納されているシーケンシャル形式。

TYPE=キット・タイプ 次のように製品キットのタイプを指定します。

FULL レイヤード製品(アプリケーション) ソフトウェア。
OPERATING_SYSTEM オペレーティング・システム・ソフトウェア。
MANDATORY_ UPDATE 現在インストールされているソフトウェアに 対する必須の修正。機能的にはパッチ・キットと同一です。
PARTIAL 現在インストールされているソフトウェアに対する アップグレード。このキットをインストールすると, 製品のバージョンが変わります。
PATCH 現在インストールされているソフトウェアに対する修正。 このキットをインストールしても, 製品のバージョンは 変わりません。
PLATFORM ソフトウェア製品の統合された集合(製品群)。
TRANSITION 製品データベースに製品を登録する際に使用される情報。 このキットでは製品マテリアルは提供しません。

/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティの動作に従ってメッセージを表示します。

/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべての作成者を選択します。

/REMARK=文字列
実行する作業に関するコメントを,製品データベースに記録します。SHOW HISTORY コマンドは,記録されたコメントを表示します。POLYCENTER Software Installationユーティリティは, 各製品について,ユーザが実行した作業と,それに関連するコメントの時系列的なリストを保存しています。 省略時の設定では,コメントは記録されません。

/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
現在実行されているシステム以外のシステムにある製品データベースを使用します。 この修飾子は,主にコンパックが提供するコマンド・ プロシージャの中で使用されます。この修飾子を誤って使用すると,POLYCENTER Software Installation ユーティリティ・ データベースやインストール済みの製品が破壊されるといった問題が発生する可能性があります。 また,/REMOTEはCONFIGUREコマンドとSHOW コマンドで役立つ場合もあります。

/REMOTEを使用する場合は,次の論理名が定義されていなくてはなりません。

/SOURCE=装置名:[ディレクトリ名]
ユーティリティがソフトウェア製品キットを探すディスクとディレクトリを指定します。/SOURCE が指定されていないと,ユーティリティは論理名PCSI$SOURCE によって定義されている位置を探します。 PCSI$SOURCEが定義されておらず,/SOURCE修飾子が指定されていない場合,POLYCENTER Software Installation ユーティリティは現在の省略時のディレクトリを探します。

/SPAN_VERSIONS=キーワード([,...])
バージョンの範囲を指定します。次のキーワードが使用できます。

ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します
BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します
MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します
MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します

ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUMのキーワードは, 単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS=(MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0よりも前の(V3.0を含まない)バージョンを選択します。 ここでBELOWキーワードの代わりに MAXIMUMを使うと,V3.0が含まれます。

/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべてのバージョンを選択します。

    $ PRODUCT REGISTER PRODUCT TOOLCHEST/SOURCE=DKB500:[TOOLCHEST.KIT]
    
    このコマンドは,POLYCENTER Software Installationユーティリティによってインストールされなかった, たとえばVMSINSTALでインストールされた製品TOOLCHESTを登録します。

REGISTER VOLUME

インストール済みの製品を含んでいるボリュームに関して,ボリューム・ ラベルの変更点を製品データベースに記録します。また,このコマンドは, 物理または論理装置名の変更点も記録します。

形式

    PRODUCT REGISTER VOLUME   古いボリューム・ラベル装置名[/修飾子]

パラメータ

古いボリューム・ラベル

古い(既存の)ボリューム・ラベルを指定します。

装置名

製品データベースの中で,ボリューム・ラベルを変更する装置を指定します。

修飾子

/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティの動作に従ってメッセージを表示します。

/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
現在実行されているシステム以外のシステムにある製品データベースを使用します。 この修飾子は,主にコンパックが提供するコマンド・ プロシージャの中で使用されます。この修飾子を誤って使用すると,POLYCENTER Software Installation ユーティリティ・ データベースやインストール済みの製品が破壊されるといった問題が発生する可能性があります。 また,/REMOTEはCONFIGUREコマンドとSHOW コマンドで役立つ場合もあります。

/REMOTEを使用する場合は,次の論理名が定義されていなくてはなりません。

    $ PRODUCT REGISTER VOLUME AXPVMSV62 DKA0:
    
    このコマンドは,POLYCENTER Software Installationユーティリティ・データベースの中の古いボリューム・ ラベルを,指定されたディスクの現在のボリューム・ラベルにすべて置き換えます。

REMOVE

システムと製品データベースから,指定されたソフトウェア製品を削除します。

形式

    PRODUCT REMOVE   製品名[,...] [/修飾子]

パラメータ

製品名

削除するインストール済みの製品,または製品のリストを指定します。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名
指定された基本システムにあるソフトウェア製品を選択します。 AXPVMSという名前はOpenVMS Alpha製品を,VAXVMSはOpenVMS VAX製品を, VMSはOpenVMS AlphaとVAXのどちらでも使用される製品を表します。省略時の設定では, 指定された基本システムの製品に対して操作が行われます。

/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティの動作に従ってメッセージを表示します。

/PRODUCER=作成者名
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべての作成者を選択します。

/REMARK=文字列
実行する作業に関するコメントを,製品データベースに記録します。SHOW HISTORY コマンドは,記録されたコメントを表示します。POLYCENTER Software Installationユーティリティは, 各製品について,ユーザが実行した作業と,それに関連するコメントの時系列的なリストを保存しています。 省略時の設定では,コメントは記録されません。

/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
現在実行されているシステム以外のシステムにある製品データベースを使用します。 この修飾子は,主にコンパックが提供するコマンド・ プロシージャの中で使用されます。この修飾子を誤って使用すると,POLYCENTER Software Installation ユーティリティ・ データベースやインストール済みの製品が破壊されるといった問題が発生する可能性があります。 また,/REMOTEはCONFIGUREコマンドとSHOW コマンドで役立つ場合もあります。

/REMOTEを使用する場合は,次の論理名が定義されていなくてはなりません。

/TRACE
/NOTRACE (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティが操作中に実行するすべてのDCL コマンドを表示します。これらのコマンドが生成する出力も表示されます。 この修飾子は,DCLコマンドや,サブプロセスの中で実行されるコマンド・ プロシージャの実行をトレースするためのデバッギング支援機能です。

/VERSION=バージョン番号
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべてのバージョンを選択します。

/WORK=装置:[ディレクトリ]
一時的な作業領域として使用される装置とディレクトリを指定します。 省略時の設定では,一時ファイルはユーザのログイン・ディレクトリのサブディレクトリの中に作成されます。

    $ PRODUCT REMOVE FTAM
    
    このコマンドは,システムと製品データベースから,FTAMという名前の製品を削除します。

SHOW HISTORY

指定された製品に対して実行された操作の時系列的なログを表示します。

形式

    PRODUCT SHOW HISTORY   製品名[,...] [/修飾子]

パラメータ

製品名

情報を表示する製品,または製品のリストを指定します。これはオプションのパラメータです。 このパラメータを省略すると,すべての製品が表示されます。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名
/BASE_SYSTEM=(基本システム名[,...])
指定された基本システムにあるソフトウェア製品を選択します。 AXPVMSという名前はOpenVMS Alpha製品を,VAXVMSはOpenVMS VAX製品を, VMSはOpenVMS AlphaとVAXのどちらでも使用される製品を表します。省略時の設定では, 指定された基本システムの製品に対して操作が行われます。

基本システム名を1つしか指定しない場合に限って,括弧(())はオプションになります。 複数の基本システム名を指定する場合は,必ず括弧を使用しなくてはなりません。

/BEFORE=時刻
指定された日付と時刻よりも前に作成されたエントリを選択します。 時刻は,絶対時刻,絶対時刻とデルタ時刻の組み合わせ,または次のキーワードのいずれかで指定できます。
TODAY (省略時の設定)
TOMORROW
YESTERDAY

時刻値を指定する方法については,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

/FULL
/NOFULL (省略時の設定)
情報の表示方法を制御します。/FULL修飾子は,すべての情報を132桁形式で表示します。/NOFULL 修飾子は,情報を要約して表示します。

/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティの動作に従ってメッセージを表示します。

/OPERATION=キーワード
/OPERATION=(キーワード[,...])
キーワードの値として,次の操作を1つ以上指定します。
INSTALL
RECONFIGURE
REGISTER_PRODUCT
REGISTER_VOLUME
REMOVE

キーワードを1つだけ指定する場合には,括弧(())は省略してもかまいません。 複数のキーワードを指定する場合には,括弧は必須です。

/PRODUCER=作成者名
/PRODUCER=(作成者名[,...])
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべての作成者を選択します。作成者名を1つしか指定しない場合に限って, 括弧(())はオプションになります。複数の作成者名を指定する場合は, 必ず括弧を使用しなくてはなりません。

/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
現在実行されているシステム以外のシステムにある製品データベースを使用します。 この修飾子は,主にコンパックが提供するコマンド・ プロシージャの中で使用されます。この修飾子を誤って使用すると,POLYCENTER Software Installation ユーティリティ・ データベースやインストール済みの製品が破壊されるといった問題が発生する可能性があります。 また,/REMOTEはCONFIGUREコマンドとSHOW コマンドで役立つ場合もあります。

/REMOTEを使用する場合は,次の論理名が定義されていなくてはなりません。

/SINCE=時刻
指定された日付と時刻よりも後に作成されたレコードを選択します。 時刻は,絶対時刻,絶対時刻とデルタ時刻の組み合わせ,または次のキーワードのいずれかで指定できます。
TODAY (省略時の設定)
YESTERDAY

時刻値を指定する方法については,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

/USER=ユーザ名
/USER=(ユーザ名[,...])
指定されたユーザによってインストール,構成,または削除された製品に関する情報を表示します。 ユーザ名を1つしか指定しない場合に限って, 括弧(())はオプションになります。複数のユーザ名を指定する場合は, 必ず括弧を使用しなくてはなりません。

/VERSION=バージョン番号
/VERSION=(バージョン番号[,...])
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべてのバージョンを選択します。バージョン番号を1つしか指定しない場合に限って, 括弧(())はオプションになります。複数のバージョン番号を指定する場合は, 必ず括弧を使用しなくてはなりません。

    $ PRODUCT SHOW HISTORY */OPERATION=INSTALL/BEFORE=22-MAY-1998
    
    このコマンドは,1998年5月22日以前にインストールされたすべての製品を表示します。

SHOW OBJECT

ソフトウェア製品のインストレーションの際に作成されたオブジェクトに関する情報を表示します。 ソフトウェア・オブジェクトの例としては,ファイルやディレクトリなどがあります。

形式

    PRODUCT SHOW OBJECT   オブジェクト名[/修飾子]

パラメータ

オブジェクト名

情報を表示するオブジェクト,またはオブジェクトのリストを指定します。 これはオプションのパラメータです。このパラメータを省略すると, すべてのオブジェクトが表示されます。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名
/BASE_SYSTEM=(基本システム名[,...])
指定された基本システムにあるソフトウェア製品を選択します。 AXPVMSという名前はOpenVMS Alpha製品を,VAXVMSはOpenVMS VAX製品を, VMSはOpenVMS AlphaとVAXのどちらでも使用される製品を表します。省略時の設定では, 指定された基本システムの製品に対して操作が行われます。

基本システム名を1つしか指定しない場合に限って,括弧(())はオプションになります。 複数の基本システム名を指定する場合は,必ず括弧を使用しなくてはなりません。

/FULL
/NOFULL (省略時の設定)
情報の表示方法を制御します。/FULL修飾子は,すべての情報を132桁形式で表示します。/NOFULL 修飾子は,情報を要約して表示します。

/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティの動作に従ってメッセージを表示します。

/PRODUCER=作成者名
/PRODUCER=(作成者名[,...])
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべての作成者を選択します。作成者名を1つしか指定しない場合に限って, 括弧(())はオプションになります。複数の作成者名を指定する場合は, 必ず括弧を使用しなくてはなりません。

/PRODUCT=製品名
/PRODUCT=(製品名[,...])
指定された製品名の製品を選択します。製品名を1つしか指定しない場合に限って, 括弧(())はオプションになります。複数の製品名を指定する場合は, 必ず括弧を使用しなくてはなりません。

/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
現在実行されているシステム以外のシステムにある製品データベースを使用します。 この修飾子は,主にコンパックが提供するコマンド・ プロシージャの中で使用されます。この修飾子を誤って使用すると,POLYCENTER Software Installation ユーティリティ・ データベースやインストール済みの製品が破壊されるといった問題が発生する可能性があります。 また,/REMOTEはCONFIGUREコマンドとSHOW コマンドで役立つ場合もあります。

/REMOTEを使用する場合は,次の論理名が定義されていなくてはなりません。

/VERSION=バージョン番号
/VERSION=(バージョン番号[,...])
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべてのバージョンを選択します。バージョン番号を1つしか指定しない場合に限って, 括弧(())はオプションになります。複数のバージョン番号を指定する場合は, 必ず括弧を使用しなくてはなりません。

    $ PRODUCT SHOW OBJECT */PRODUCT=ABC/FULL
    
    このコマンドは,製品ABCがインストールされたときに作成された,ファイル, ディレクトリ,ライブラリ・モジュールなどのすべてのオブジェクトを表示します。

SHOW PRODUCT

システムにインストールされているソフトウェア製品のリストを表示します。 キット・タイプ,保守作業,ソフトウェアの依存関係などの詳細情報を表示するには,/FULL 修飾子を使用します。

形式

    PRODUCT SHOW PRODUCT   製品名[,...] [/修飾子]

パラメータ

製品名

情報を表示する製品,または製品のリストを表示します。これはオプションのパラメータです。 このパラメータを省略すると,すべての製品が表示されます。

修飾子

/BASE_SYSTEM=基本システム名
/BASE_SYSTEM=(基本システム名[,...])
指定された基本システムにあるソフトウェア製品を選択します。 AXPVMSという名前はOpenVMS Alpha製品を,VAXVMSはOpenVMS VAX製品を, VMSはOpenVMS AlphaとVAXのどちらでも使用される製品を表します。省略時の設定では, 指定された基本システムの製品に対して操作が行われます。

基本システム名を1つしか指定しない場合に限って,括弧(())はオプションになります。 複数の基本システム名を指定する場合は,必ず括弧を使用しなくてはなりません。

/FULL
/NOFULL (省略時の設定)
情報の表示方法を制御します。/FULL修飾子は,すべての情報を132桁形式で表示します。/NOFULL 修飾子は,情報を要約して表示します。

/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
POLYCENTER Software Installationユーティリティの動作に従ってメッセージを表示します。

/MAINTENANCE=製品名
/MAINTENANCE=(製品名[,...])
指定された保守製品が適用された製品を表示します。保守製品とはパッチ・ キットと必須アップデート・キットのことです。製品名を1つしか指定しない場合に限って, 括弧(())はオプションになります。複数の製品名を指定する場合は, 必ず括弧を使用しなくてはなりません。

特定の製品に適用された保守製品をすべて表示するには,次のコマンドを使用します。

     PRODUCT SHOW PRODUCT product-name /FULL

/PRODUCER=作成者名
/PRODUCER=(作成者名[,...])
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべての作成者を選択します。作成者名を1つしか指定しない場合に限って, 括弧(())はオプションになります。複数の作成者名を指定する場合は, 必ず括弧を使用しなくてはなりません。

/REFERENCED_BY=製品名
/REFERENCED_BY=(製品名[,...])
指定された製品によって参照されている製品を表示します。 /REFERENCED_BY修飾子で指定する製品が,SHOW PRODUCTコマンドの製品名パラメータで指定されている製品にソフトウェア的に依存しているかどうかを判断するために使用します。 製品名としてアスタリスク(*)を使用すると,/REFERENCED_BY 修飾子で指定された製品について,参照されているすべての製品が表示されます。

製品名を1つしか指定しない場合に限って,括弧(())はオプションになります。 複数の製品名を指定する場合は,必ず括弧を使用しなくてはなりません。

指定した製品をインストールするのに必要なすべての製品をリストするには, 次のコマンドを使用します。

     PRODUCT SHOW PRODUCT product-name /FULL /REFERENCED_BY=*

特定の製品によって参照される(つまり必要とされる)すべての製品をリストするには, 次のコマンドを使用します。

     PRODUCT SHOW PRODUCT * /REFERENCED_BY=product-name

他の製品によって参照される(つまり必要とされる)すべての製品をリストするには, 次のコマンドを使用します。

     PRODUCT SHOW PRODUCT * /REFERENCED_BY=*

/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
現在実行されているシステム以外のシステムにある製品データベースを使用します。 この修飾子は,主にコンパックが提供するコマンド・ プロシージャの中で使用されます。この修飾子を誤って使用すると,POLYCENTER Software Installation ユーティリティ・ データベースやインストール済みの製品が破壊されるといった問題が発生する可能性があります。 また,/REMOTEはCONFIGUREコマンドとSHOW コマンドで役立つ場合もあります。

/REMOTEを使用する場合は,次の論理名が定義されていなくてはなりません。

/SPAN_VERSIONS=キーワード([,...])
バージョンの範囲を指定します。次のキーワードが使用できます。

ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します
BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します
MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します
MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します

ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUMのキーワードは, 単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS=(MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0よりも前の(V3.0を含まない)バージョンを選択します。 ここでBELOWキーワードの代わりに MAXIMUMを使うと,V3.0が含まれます。

/VERSION=バージョン番号
/VERSION=(バージョン番号[,...])
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。省略時の設定では, すべてのバージョンを選択します。バージョン番号を1つしか指定しない場合に限って, 括弧(())はオプションになります。複数のバージョン番号を指定する場合は, 必ず括弧を使用しなくてはなりません。

    $ PRODUCT SHOW PRODUCT */REFERENCED_BY=DECNET_OSI
    
    このコマンドは,DECnet-Plus製品が依存しているすべての製品を表示します。

SHOW UTILITY

使用しているPOLYCENTER Software Installationユーティリティのバージョンを表示します。

形式

    PRODUCT SHOW UTILITY

パラメータ

なし

修飾子

なし

    $ PRODUCT SHOW UTILITY
    POLYCENTER Software Installation utility version: V7.1
    
    この例のコマンドは,コマンドを実行しているユーティリティのバージョンを表示します。


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