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OpenVMSのShow Clusterユーティリティ(SHOW CLUSTER)は,OpenVMS Cluster内のノードを監視し,クラスタの動作と性能に関する情報を表示します。SHOW CLUSTER は,システム通信サービス(SCS)データベース,接続管理データベース, ポート・データベースから情報を収集します。SHOW CLUSTERが出力する情報は,表 18-1に示すクラスに分類されます。
クラス | 説明 |
---|---|
CIRCUITS | ローカル・ポート名,遠隔ポートのタイプと番号, サーキット上の接続数,サーキット状態など,システム上の仮想サーキットに関する情報 |
CLUSTER | OpenVMS Clusterを作成した時間,最後にシステムがVMScluster に追加または削除された時間,OpenVMS Clusterクォーラムなど,一般的なOpenVMS Cluster情報 |
CONNECTIONS | ローカル・プロセスと遠隔プロセスの名前, 接続の状態など,仮想サーキットを通して確立する接続の情報 |
COUNTERS | アプリケーション・データグラム数,送受信したアプリケーション・ メッセージ数など,接続トラフィックの累積統計 |
CREDITS | 各接続の送信クレジットと受信クレジット |
ERRORS | 各ポートで発生したエラー数と,これらのポートの再初期化関連情報 |
LOCAL_PORTS | 各ポートの名前, 番号,状態,各ポートのキューのエントリ数など,OpenVMS Clusterに対するローカル・システム・インタフェース情報 |
MEMBERS | 各ノードの識別番号,クォーラム状態, 接続状態などのノード固有情報 |
SYSTEMS | ノード識別番号,ノード名,ハードウェア・ タイプ,ソフトウェア・バージョンなど,OpenVMS Cluster内のすべてのシステムに関する情報 |
各クラスは,複数のデータ・フィールドで構成されます。たとえば, CIRCUITSクラスのフィールドは11個,ERRORSクラスは3個,SYSTEMSクラスは10 個あります。ADD (フィールド)コマンドの項に,クラスごとのフィールドを一覧しています。
SHOW CLUSTERは,必要に合わせてクラスやフィールドを追加または削除し, 必要な情報を表示するようにカスタマイズできます。たとえば, CLUSTERクラスやLOCAL_PORTSクラスに属するフィールドを追加すると,そのクラスの情報を表示する欄が表示に追加されます。
省略時の設定では,SYSTEMSクラスのNODEフィールドとSOFTWAREフィールド,MEMBERS クラスのSTATUSフィールドが表示されます。図 18-1 は,HW_TYPE,VOTES,TRANSITION_ TIMEのフィールドを省略時の表示に追加した表示のカスタマイズ例です。
SHOW CLUSTERは,ほぼ100フィールドのデータを網羅しているので,画面に収まらなくなることがよくあります。 このため,表示を制御する,次のメカニズムが用意されています。
SHOW CLUSTERには多くの修飾子とコマンド,1つの定義可能キーパッドがあり, それらを利用して表示をカスタマイズすることができます。具体的には, ウィンドウの位置を変更したり,ウィンドウの内容をスクロールしたり, 表示を更新する間隔を変更したりできます。この章では, SHOW CLUSTERの修飾子とコマンドに関するリファレンス情報を記載します。 キーパッドの使用方法については,付録 I を参照してください。
SHOW CLUSTERコマンドに慣れてくると,自分にとって本当に必要なクラスやフィールドが分かってきます。 スタートアップ初期化ファイルを作成すれば, ユーザ独自の省略時のレポート・フォーマットを設定できます。また,SHOW CLUSTER を会話形式で使用する,コマンド・プロシージャの作成やキーパッドの指定もできます。
SHOW CLUSTERの出力をカスタマイズすると,インストレーションに関連するデータだけを表示できます。SHOW_CLUSTER$INIT:SHOW_CLUSTER.INI という初期化ファイルの作成については,『OpenVMSシステム管理者マニュアル(下巻)』を参照してください。
SHOW CLUSTERのキーパッドをカスタマイズすると,省略時のキーパッドの機能をサイト固有の機能に再定義できます。SHOW CLUSTER のキーパッド・ コマンドについては,本書の付録Bを参照してください。
Show Clusterユーティリティ(SHOW CLUSTER)は,OpenVMS Clusterシステムの動作と性能を監視し, 省略時のターミナルまたは指定した装置またはファイルに情報を出力します。
SHOW CLUSTER [/修飾子[, . . . ]]
$ SHOW CLUSTER
SHOW CLUSTERコマンドを修飾子を付けずに指定すると,1つのクラスタ・ レポートが表示され,制御はDCLレベルに戻ります。SHOW CLUSTERのレポートを連続して表示するには, 次のコマンドを入力します。
$ SHOW CLUSTER/CONTINUOUS
連続表示モードでは,各種のSHOW CLUSTERコマンドでレポート出力を制御できます。/OUTPUT 修飾子を付けてSHOW CLUSTERコマンドを入力すれば, SYS$OUTPUTではなく,ファイルや装置に出力できます。
連続表示モードを終了してDCLレベルに戻るには,EXITコマンドを入力するか, またはCtrl/Zを押します。画面を消去せずにSHOW CLUSTERを終了するにはCtrl/C ,SHOW CLUSTERを中断するにはCtrl/Yを押します。
この節では,SHOW CLUSTER修飾子について,例を挙げて説明します。
次の表は,修飾子の一覧です。
修飾子 | 説明 |
---|---|
/BEGINNING=時間 | SHOW CLUSTERセッションを開始する時間を指定する。 |
/CONTINUOUS | SHOW CLUSTERの表示を連続的に更新するかどうかを制御する。 |
/ENDING=時間 | SHOW CLUSTERセッションを終了する時間を指定する。 |
/INTERVAL=秒数 | 画面上に情報が表示されてから, 更新されるまでの秒数を指定する。 |
/OUTPUT=ファイル指定 | 現在のSYS$OUTPUT装置ではなく, 指定したファイルにSHOW CLUSTERの出力を送信する。 |
SHOW CLUSTERセッションを開始する時間を指定します。絶対時刻とデルタ時間のいずれも使用できます。 また,両方を組み合わせて指定することもできます。 『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』に記述された時間値構文規則に従ってください。
将来の時間を指定すると,その指定した時間までプロセスはハイバネート状態となります。 この修飾子に/OUTPUTと/ENDINGの修飾子を付けて指定すると, ユーザが直接起動することなくSHOW CLUSTERを実行できます。
/BEGINNING =時間
$ SHOW CLUSTER/BEGINNING=31-OCT-1998:20:30絶対時刻を指定しています。1998年10月31日20時30分に,単一表示モードで出力されます。
$ SHOW CLUSTER/CONTINUOUS/BEGINNING=31-OCT-1998:21:30絶対時刻を指定しています。1998年10月31日21時30分に,連続表示モードで開始されます。
$ SHOW CLUSTER/BEGINNING=7-:30デルタ時間を指定しています。今から7日と30分後に,単一表示モードで出力されます。
連続的にSHOW CLUSTER表示を更新するかどうかを制御します。この修飾子を省略した場合, 単一表示モードで出力されます。出力後,制御はDCLコマンド・ レベルに戻ります。
連続表示モードでSHOW CLUSTERを実行すれば,SHOW CLUSTERコマンドで表示を制御できます。
/CONTINUOUS
$ SHOW CLUSTER/CONTINUOUS15秒ごとに更新される連続レポートの表示を開始しています。
SHOW CLUSTERセッションを終了する時間を指定します。絶対時刻とデルタ時間のいずれも使用できます。 また,両方を組み合わせて指定することもできます。 『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』に記述された時間値構文規則に従ってください。
この修飾子に/BEGINNINGと/OUTPUTの修飾子を付けて指定すると,ユーザが直接起動することなくSHOW CLUSTER を実行できます。
/ENDING =時間
$ SHOW CLUSTER/CONTINUOUS/ENDING=31-OCT-1998:15:30連続表示モードで今から出力を開始し,1998年10月31日15時30分に終了します。
画面上に情報を表示してから,更新するまでの秒数を指定します。省略時の設定では15 秒です。
/INTERVAL =秒数
$ SHOW CLUSTER/INTERVAL=55秒ごとに更新される連続レポートを表示しています。
現在のSYS$OUTPUT装置ではなく,指定したファイルにSHOW CLUSTERの出力を送ります。
SHOW CLUSTERの出力は,ファイル・タイプや装置タイプにかかわりなく, 必ず印刷可能なファイル形式です。132個までの欄を出力できます。また, あらゆるファイル,ターミナル,印刷装置に送信できます。
WRITEコマンドでも,ファイルへの出力を指定できます。
/OUTPUT =ファイル指定
SYS$OUTPUT以外の装置名を指定すれば,その装置に出力できます。
$ SHOW CLUSTER/OUTPUT=[OMALLEY]CLUSTERレポートを作成し,OMALLEYというディレクトリのファイルCLUSTER.LIS;1 に出力しています。
連続表示モードでは,各種のSHOW CLUSTERのコマンドを使用してセッションを制御できます。 次の表は,SHOW CLUSTERのコマンドの一覧です。
コマンド名 | 説明 |
---|---|
@ (実行プロシージャ) | SHOW CLUSTERコマンドを格納しているコマンド・ プロシージャ・ファイルを実行する。 |
ADD CIRCUITS | 現在許可されているすべてのCIRCUITS クラス・フィールドを,SHOW CLUSTER表示に追加する。 |
ADD CLUSTER | 現在許可されているすべてのCLUSTER クラス・フィールドを,SHOW CLUSTER表示に追加する。 |
ADD CONNECTIONS | 現在許可されているすべてのCONNECTIONSクラス・フィールドを, SHOW CLUSTER表示に追加する。状態別や名前別に追加することもできる。 |
ADD COUNTERS | 現在許可されているすべてのCOUNTERS クラス・フィールドを,SHOW CLUSTER表示に追加する。 |
ADD CREDITS | 現在許可されているすべてのCREDITSクラス・フィールドを,SHOW CLUSTER表示に追加する。 |
ADD ERRORS | 現在許可されているすべてのERRORSクラス・フィールドを,SHOW CLUSTER 表示に追加する。 |
ADD (フィールド) | SHOW CLUSTER情報の特定のフィールドの表示を許可する。 |
ADD LOCAL_PORTS | 現在許可されているすべてのLOCAL_PORTSクラス・フィールドを,SHOW CLUSTER 表示に追加する。 |
ADD MEMBERS | 現在許可されているすべてのMEMBERS クラス・フィールドを,SHOW CLUSTER表示に追加する。 |
ADD SYSTEMS | アクティブ・システムのすべてまたは一部について, 現在許可されているすべてのSYSTEMS クラス・フィールドをSHOW CLUSTER表示に追加する。 |
DEFINE/KEY | 等価文字列と属性を, ターミナル・キーボードのキーに対応づける。 |
DESELECT | 選択されているウィンドウを選択解除する。 |
EXIT | SHOW CLUSTER 表示を終了し,制御をDCLコマンド・レベルに戻す。 |
HELP | SHOW CLUSTERのコマンド,パラメータ, 修飾子に関するヘルプ情報を,オンラインで出力する。Ctrl/Zを入力すると, 終了する。 |
INITIALIZE | フィールド名,クラス名,フィールド幅を,元の省略時の値に再設定する。 また,REMOVE SYSTEMSコマンドで表示から削除されていたシステムを復元する。 |
MOVE | 選択したウィンドウを指定した位置に移動する。 |
PAN | 表示の視点を移動する。 |
REFRESH | 画面をクリアし,外字を削除し, すべてのフィールドを更新する。 |
REMOVE CIRCUITS | SHOW CLUSTER表示からCIRCUITSクラス情報を削除する。 |
REMOVE CLUSTER | SHOW CLUSTER表示からCLUSTERクラス情報を削除する。 |
REMOVE CONNECTIONS | SHOW CLUSTER 表示からCONNECTIONSクラス情報を削除する。 |
REMOVE COUNTERS | SHOW CLUSTER表示からCOUNTERS クラス情報を削除する。 |
REMOVE CREDITS | SHOW CLUSTER表示からCREDITSクラス情報を削除する。 |
REMOVE ERRORS | SHOW CLUSTER表示からERRORSクラス情報を削除する。 |
REMOVE (フィールド) | SHOW CLUSTER情報の特定のフィールドの表示を削除する。 |
REMOVE LOCAL_ PORTS | SHOW CLUSTER表示からLOCAL_PORTSクラス情報を削除する。 |
REMOVE MEMBERS | SHOW CLUSTER表示からMEMBERSクラス情報を削除する。 |
REMOVE SYSTEMS | SHOW CLUSTER表示からSYSTEMS クラス情報を削除する。 |
SAVE | 現在の表示を作成するスタートアップ初期化ファイルまたはコマンド・ プロシージャを作成する。このスタートアップ初期化ファイルやコマンド・ プロシージャを使用すれば,同じ表示を復元できる。 |
SCROLL | ウィンドウをスクロールする。 |
SELECT | スクロールまたは移動の対象ウィンドウを指定する。 |
SET AUTO_POSTIONING | ウィンドウの自動位置決定機能を許可する。 |
SET (フィールド) | 特定のフィールドの特性を変更する。 |
SET FUNCTION | SHOW CLUSTER機能EDIT, MOVE,PAN,SCROLLのいずれかを許可する。 |
SET INTERVAL | 表示更新間隔を変更する。省略時の時間間隔は15 秒である。 |
SET SCREEN | 最大511カラムで構成される表示をターミナルに設定する。 |
WRITE | ハードコピー装置で印刷できるファイルに現在の表示を出力する。 |
SHOW CLUSTERコマンドを格納しているコマンド・プロシージャ・ファイルを実行します。
@ ファイル指定
コマンド・プロシージャは,16レベルまでネストすることができます。
SHOW CLUSTERは,論理名SHOW_CLUSTER$INITが指すディレクトリでコマンド・ プロシージャを検索します。SHOW_CLUSTER$INITが定義されていない場合やディレクトリ指定を含んでいない場合, 現在の省略時のディレクトリにおいてコマンド・ プロシージャの検索が行われます。
COMMAND> @MYFILEこの例では,MYFILE.COMというコマンド・プロシージャを実行しています。 ファイル・タイプが指定されていないので,COMが使用されています。
現在許可されているすべてのCIRCUITSクラス・フィールドを,SHOW CLUSTER表示に追加します。CIRCUITSクラスには,クラスタ内のシステムの仮想サーキットに関する情報が含まれます。
ADD CIRCUITS [/修飾子[, . . . ]]
ADD CIRCUITSコマンドとREMOVE CIRCUITSコマンドを使用することにより,CIRCUITS クラス情報を表示するかどうか指定できます。CIRCUITSクラスを表示からいったん削除した後, そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると, 削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。 CIRCUITSクラスを削除して新しいCIRCUITSクラス・フィールドを追加すると, 削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され,新しく追加したフィールドだけが表示されます。
COMMAND> ADD CIRCUITSこのコマンドは,CIRCUITSクラス情報を表示に追加しています。この情報には, すべての種類のサーキットについて,許可されているCIRCUITSクラス・ フィールドがすべて含まれます。
COMMAND> ADD CIRCUITS/TYPE=OPENこのコマンドは,すべてのオープン・サーキットをSHOW CLUSTER表示に追加しています。
COMMAND> REMOVE CIRCUITS COMMAND> ADD RP_OWNER COMMAND> REMOVE CIRCUITS . . . COMMAND> ADD CIRCUITSまず,REMOVE CIRCUITSコマンドがCIRCUITSクラスを表示から削除しています。 次に,ADD RP_OWNERコマンドがCIRCUITSクラス・フィールドRP_OWNER を表示に追加しています。この結果,他のCIRCUITSクラス・フィールドは, すべて禁止されます。再びCIRCUITSクラスを削除して追加したときに表示されるのは,RP_OWNER フィールドだけです。
現在許可されているすべてのCLUSTERクラス・フィールドを,SHOW CLUSTER表示に追加します。
ADD CLUSTER
ADD CLUSTERコマンドとREMOVE CLUSTERコマンドを使用することにより, CLUSTERクラス情報を表示するかどうか指定できます。CLUSTERクラスを表示からいったん削除した後, そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると, 削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。CLUSTER クラスを削除して新しいCLUSTERクラス・フィールドを追加すると,削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され, 新しく追加したフィールドだけが表示されます。
COMMAND> ADD CLUSTERこのコマンドは,CLUSTERクラス情報を表示に追加しています。この情報には, 許可されているCLUSTERクラス・フィールドがすべて含まれます。
COMMAND> REMOVE CLUSTER COMMAND> ADD CL_QUORUM COMMAND> REMOVE CLUSTER . . . COMMAND> ADD CLUSTERまず,REMOVE CLUSTERコマンドがCLUSTERクラスを表示から削除しています。 次に,ADD CL_QUORUMコマンドがCLUSTERクラス・フィールドCL_ QUORUMを表示に追加しています。この結果,他のCLUSTERクラス・フィールドは, すべて禁止されます。再びCLUSTERクラスを削除して追加したときに表示されるのは,CL_QUORUM フィールドだけです。
現在許可されているすべてのCONNECTIONSクラス・フィールドを,SHOW CLUSTER表示に追加します。特定の状態や名前の接続だけを追加することもできます。
ADD CONNECTIONS [/修飾子[, . . . ]]
ローカル・プロセス名は16文字以内です。短縮名を使用した場合,その名前に一致するすべてのローカル・ プロセス名が追加されます。
ADD CONNECTIONSコマンドとREMOVE CONNECTIONSコマンドを使用することにより,CONNECTIONS クラス情報を表示するかどうか指定できます。 CONNECTIONSクラスを表示からいったん削除した後,そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると, 削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。CONNECTIONS クラスを削除して新しいCONNECTIONSクラス・ フィールドを追加すると,削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され, 新しく追加したフィールドだけが表示されます。
COMMAND> ADD CONNECTIONSこのコマンドは,CONNECTIONSクラス情報を表示に追加しています。この情報には, 許可されているCONNECTIONSクラス・フィールドがすべて含まれます。
COMMAND> ADD CONNECTIONS/NAME=(MSCP$DISK,VMS$VAXcluster)コノコマンドは,MSCP$DISKとVMS$VAXclusterの2つのプロセスに対応するすべての接続を,SHOW CLUSTER 表示に追加しています。
COMMAND> ADD CONNECTIONS/TYPE=OPENこのコマンドは,すべてのオープン接続をSHOW CLUSTER表示に追加しています。
COMMAND> REMOVE CONNECTIONS COMMAND> ADD SCS_STATE COMMAND> REMOVE CONNECTIONS . . . COMMAND> ADD CONNECTIONSまず,REMOVE CONNECTIONSコマンドがCONNECTIONSクラスを表示から削除しています。 次に,ADD SCS_STATEコマンドがCONNECTIONSクラス・フィールドSCS_STATE を表示に追加しています。この結果,他のCONNECTIONS クラス・フィールドは,すべて禁止されます。再びCONNECTIONSクラスを削除して追加したときに表示されるのは,SCS_STATE フィールドだけです。
現在許可されているすべてのCOUNTERSクラス・フィールドを,SHOW CLUSTER表示に追加します。
ADD COUNTERS
ADD COUNTERSコマンドとREMOVE COUNTERSコマンドを使用することにより,COUNTERS クラス情報を表示するかどうか指定できます。COUNTERSクラスを表示からいったん削除した後, そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると, 削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。 COUNTERSクラスを削除して新しいCOUNTERSクラス・フィールドを追加すると, 削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され,新しく追加したフィールドだけが表示されます。
COMMAND> ADD COUNTERSこのコマンドは,COUNTERSクラス情報を表示に追加しています。この情報には, 許可されているCOUNTERSクラス・フィールドがすべて含まれます。
COMMAND> REMOVE COUNTERS COMMAND> ADD MSGS_SENT COMMAND> REMOVE COUNTERS . . . COMMAND> ADD COUNTERSまず,REMOVE COUNTERSコマンドがCOUNTERSクラスを表示から削除しています。 次に,ADD MSGS_SENTコマンドがCOUNTERSクラス・フィールドMSGS_SENT を表示に追加しています。この結果,他のCOUNTERSクラス・フィールドは, すべて禁止されます。再びCOUNTERSクラスを削除して追加したときに表示されるのは,MSGS_SENT フィールドだけです。
現在許可されているすべてのCREDITSクラス・フィールドを,SHOW CLUSTER表示に追加します。
ADD CREDITS
ADD CREDITSコマンドとREMOVE CREDITSコマンドを使用することにより, CREDITSクラス情報を表示するかどうか指定できます。CREDITSクラスを表示からいったん削除した後, そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると, 削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。CREDITS クラスを削除して新しいCREDITSクラス・フィールドを追加すると,削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され, 新しく追加したフィールドだけが表示されます。
COMMAND> ADD CREDITSこのコマンドは,CREDITSクラス情報を表示に追加しています。この情報には, 許可されているCREDITSクラス・フィールドがすべて含まれます。
COMMAND> REMOVE CREDITS COMMAND> ADD MIN_REC COMMAND> REMOVE CREDITS . . . COMMAND> ADD CREDITSまず,REMOVE CREDITSコマンドがCREDITSクラスを表示から削除しています。 次に,ADD MIN_RECコマンドがCREDITSクラス・フィールドMIN_RECを表示に追加しています。 この結果,他のCREDITSクラス・フィールドは, すべて禁止されます。再びCREDITSクラスを削除して追加したときに表示されるのは,MIN_REC フィールドだけです。
現在許可されているすべてのERRORSクラス・フィールドを,SHOW CLUSTER 表示に追加します。
ADD ERRORS
ADD ERRORSコマンドとREMOVE ERRORSコマンドを使用することにより, ERRORSクラス情報を表示するかどうか指定できます。ERRORSクラスを表示からいったん削除した後, そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると, 削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。ERRORSクラスを削除して新しいERRORS クラス・フィールドを追加すると,削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され, 新しく追加したフィールドだけが表示されます。
COMMAND> ADD ERRORSこのコマンドは,ERRORSクラス情報を表示に追加しています。この情報には, 許可されているERRORSクラス・フィールドがすべて含まれます。
COMMAND> REMOVE ERRORS COMMAND> ADD ERT_MAX COMMAND> REMOVE ERRORS . . . COMMAND> ADD ERRORSまず,REMOVE ERRORSコマンドがERRORSクラスを表示から削除しています。 次に,ADD ERT_MAXコマンドがERRORSクラス・フィールドERT_MAXを表示に追加しています。 この結果,他のERRORSクラス・フィールドは,すべて禁止されます。 再びERRORSクラスを削除して追加したときに表示されるのは,ERT_MAX フィールドだけです。
SHOW CLUSTER情報の特定のフィールドの表示を許可します。
ADD フィールド名[, . . . ]
CIRCUITSクラスには,ローカル・ポート名,遠隔ポートのタイプと番号, サーキット上の接続数,サーキット状態など,システム上の仮想サーキットに関する情報が含まれます。
フィールド名 | 説明 | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CABLE_STATUS | サーキット・パスAとBの状態。入れ替わったケーブルも表示される。
このフィールドは,CIだけに適用される。
次のように表示される。
| ||||||||||||
CIR_STATE | 仮想サーキットの状態。次のように表示される。
| ||||||||||||
LPORT_NAME | サーキットに対応するローカル・ポートのVMS 装置名(PAA0, PAB0, PEA0) | ||||||||||||
NUM_ CONNECTIONS | ローカル・システムと遠隔システムとの間のサーキット上の接続数 | ||||||||||||
REM_STATE | 遠隔ポートの状態。次のように表示される。
| ||||||||||||
RP_ FUNCTIONS | 遠隔ポートの機能マスク | ||||||||||||
RPORT_NUM | サーキットに対応する遠隔ポートのポート番号。 このフィールドは,CIだけに適用される。 | ||||||||||||
RP_OWNER | 遠隔ポート所有者のポート番号 | ||||||||||||
RP_REVISION | 遠隔ポートのハードウェアまたはマイクロコード・ リビジョン番号 | ||||||||||||
RP_TYPE | サーキットに対応する遠隔ポートのタイプ。 例としては,CIMNA,KFMSA,SHAC,SII,BVPSSP (BVP Storage Systems Port),CI780,CI750,CIBCA-AとCIBCA-B,RF装置とTF装置(RF73,TF85など) ,イーサネット,PASSTH (ポートがパススルー・モードにある)などがある。 | ||||||||||||
SCS_WAITERS | 仮想サーキット上でSCS 制御メッセージを送信するため,待ち状態にある接続の数 |
CLUSTERクラスには,クラスタを形成した時間,最後にシステムがクラスタに追加または削除された時間, クラスタ・クォーラムなど,一般的クラスタ情報が含まれます。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
CL_EXPECTED_VOTES | クラスタが遭遇したボート数。 または,接続マネージャが決定する遭遇ボート予想数。CL_ EXPECTED_VOTESの最大値,各ノードで指定するEXPECTED_VOTES値,クラスタ・ ボートの合計値CL_VOTESをもとに決定される。CL_QUORUMは, CL_EXPECTED_VOTESをもとに求める。 |
CL_ MEMBERS | クラスタに関与しているVAXプロセッサの数 |
CL_QDVOTES | クォーラム・ ディスクが提供するボートの数 |
CL_ QUORUM | クラスタが正常に機能し,ユーザがクラスタを利用できるために, クラスタに存在していなければならないボートの数。CL_QUORUM は,(CLEXPECTED_VOTES + 2)を2で割った値に等しい。 |
CL_VOTES | クラスタのすべてのメンバが同時に提供するボートの総数 |
FORMED | クラスタが形成された時間。形式は,dd- mmm-yy hh:mm |
LAST_TRANSITION | 最後のシステムがクラスタに追加または削除された時間。形式は, dd-mmm-yy hh:mm |
MEMSEQ | ノードがクラスタに追加または削除されるたびに変わるメンバシップ状態シーケンス番号 |
QD_NAME | クォーラム・ディスクのフル装置名 |
QF_ VOTE | クォーラム・ディスクがクラスタ・クォーラムに対してボートを提供しているかどうかを示す。 |
CONNECTIONSクラスには,ローカル・プロセスと遠隔プロセスの名前,接続の状態など, 仮想サーキットを通して確立する接続の情報が含まれます。
フィールド名 | 説明 | ||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CON_STATE | 接続の状態。次のように表示される。
| ||||||||||||||||||||||||||
LOC_ CONID | 接続のローカル・サイドの識別番号 | ||||||||||||||||||||||||||
LOC_PROC_NAME | 接続に対応するローカル・ プロセスの名前 | ||||||||||||||||||||||||||
REM_CONID | 接続の遠隔サイドの識別番号。 この情報は,待ち状態の接続には適用しない。 | ||||||||||||||||||||||||||
REM_PROC_NAME | 接続に対応する遠隔プロセスの名前。 この情報は,待ち状態の接続には適用しない。 | ||||||||||||||||||||||||||
SCS_STATE | SCS送信ブロック状態。
接続が,SCS制御ブロック・メッセージを送信するため待ち状態にある場合,
送信対象メッセージの種類を示す。次のように表示される。
|
COUNTERSクラスには,アプリケーション・データグラム数,送信または受信したアプリケーション・ メッセージ数など,接続トラフィックの統計が含まれます。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
BDT_WAITS | 接続がバッファ記述子を待たなければならなかった回数 |
BLKS_REQ | 遠隔システムからローカル・システムに対し,転送データをブロックするデータ・ ブロック要求コマンドを実行した回数 |
BLKS_SENT | ローカル・システムから遠隔システムに対し, 転送データをブロックするデータ・ブロック送信コマンドを実行した回数 |
CR_WAITS | 接続が送信クレジットを待たなければならなかった回数 |
DGS_DSCRD | ポート・ドライバが破棄したアプリケーション・ データグラムの数 |
DGS_ RCVD | 接続を通してローカル・システムが受信し,SYSAP に入力された,遠隔システムからのアプリケーション・データグラムの数 |
DGS_SENT | 接続を通して送信したアプリケーション・ データグラムの数 |
KB_MAPPED | ブロック転送でマップしたデータのKB 数 |
KB_RCVD | データ要求コマンドによってローカル・ システムが受信した遠隔システムからのデータのKB 数 |
KB_SENT | データ送信コマンドによって遠隔システムに送信したローカル・ システムからのデータのKB 数 |
MSGS_RCVD | 接続を通して受信したアプリケーション・ データグラム・メッセージの数 |
MSGS_SENT | 接続を通して送信したアプリケーション・ データグラム・メッセージの数 |
CREDITSクラスには,各接続の送信クレジット数と受信クレジット数が含まれます。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
INIT_REC | 接続が確立したときに,遠隔システムに与えた初期受信クレジット |
MIN_REC | 最小受信クレジット(遠隔システムが必要とした最小送信クレジット) |
MIN_ SEND | 最小送信クレジット |
PEND_REC | 遠隔システムにまだ与えていない受信クレジット |
RECEIVE | 受信クレジット( 遠隔システムが保持する送信クレジット) |
SEND | 現在の送信クレジット |
ERRORSクラスには,各ポートで発生したエラー数と,これらのポートの再初期化に関する情報が含まれます。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
ERT_COUNT | ポートの初期化を試みた回数 |
ERT_MAX | すべての仮想サーキットと接続をシャットダウンし, ポートを再初期化することによって,回復不能なポート・ エラーの回復を試みることができる回数 |
NUM_ERRORS | システムをブートしてからポートに記録されたエラー数。 初期化時のエラーをはじめ,仮想サーキットの障害などの回復可能エラーが含まれる。DCL のSHOW DEVICEコマンドで表示されるエラー数と同じである。 |
LOCAL_PORTSクラスには,各ポートの名前,番号,状態,各ポートのキューのエントリ数など, クラスタに対するローカル・システム・インタフェース情報が含まれます。
フィールド名 | 説明 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BUFF_DESCR | 使用中のバッファ記述子の数 | ||||||||||
CMDS_QUEUED | ポートが送信キューに登録した, あらゆる優先順位のメッセージ,データグラム, ポート・コマンドの合計数 | ||||||||||
COUNTER_ OWNER | 現在ポート・トラフィック・カウンタを使用しているプロセスの名前 | ||||||||||
DGI_MAP | 4桁の16進値で表示される16ビットのビット・マップ。各ビットは, データグラムの受信を禁止しているポートを表す | ||||||||||
DG_OVRHD_SIZE | データグラム内のポート・ヘッダ, SCSヘッダ,DECnetヘッダのバイト数 | ||||||||||
DGS_ FREE | 受信コマンドについて,現在キューに登録されている空きデータグラム・ バッファの数 | ||||||||||
FORM_ CIRCS | ポートからの形成サーキット(オープンされつつあるサーキット) の数 | ||||||||||
FREE_BUFF | 使用できるCIバッファ記述子の数 | ||||||||||
LB_ STATUS | ポートとスター・カプラをつなぐ各ケーブルのループバック状態。
このフィールドは,CIだけに適用される。次のように表示される。
| ||||||||||
LOG_MAP | 4 桁の16進値で表示される16ビットのビット・マップ。各ビットは,エラーが記録されたポートを表す。 ローカル・システム上の構成データベースのデータと遠隔システムのデータとの間に矛盾がある場合, エラーが記録される。 矛盾が検出され,エラーが記録されると,遠隔システムをつなぐ仮想サーキットは, 存続し得ない。 | ||||||||||
LP_ STATUS | ローカル・ポートの状態。オンラインまたはオフラインである。 | ||||||||||
LP_TYPE | ポートの装置タイプ(CI780,CI750) | ||||||||||
MAX_ PORT | 仮想サーキットの接続先ポートの最大ポート番号 | ||||||||||
MSGS_FREE | 受信コマンドについて, 現在キューに登録されている空きメッセージ・バッファの数 | ||||||||||
MSG_HDR_SIZE | メッセージ内のポート・ ヘッダとSCSヘッダのバイト数 | ||||||||||
NAME | ローカル・ポートのVMS装置名 | ||||||||||
OPEN_CIRCS | 接続元ポートの仮想サーキット数 | ||||||||||
POOL_WAITERS | メッセージ・ バッファの非ページング・プール資源を待っているプロセスの数 | ||||||||||
PORT_NUM | ポートに設定されているポート番号 | ||||||||||
PRT_MAP | 3桁の16進値で表示されるビット・ マップ。各ビットは,ホスト・システムが認識しているポートを表す。 | ||||||||||
RSPS_QUEUED | ポートが受信しているが, まだ処理されていない,あらゆる種類の資源の合計数 |
MEMBERSクラスには,各ノードの識別番号やメンバシップ状態など,アクティブ・ システムに関する情報が含まれます。
フィールド名 | 説明 | ||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ACK_LM | 遠隔システムが,肯定応答を送信する前に受信できるOpenVMS Cluster メッセージの最大数 | ||||||||||||||||||||
ACKR_SQ | クラスタ接続を通して最後に受信した肯定応答のシーケンス番号 | ||||||||||||||||||||
CNX_ STATE | クラスタ接続の状態。次のように表示される。
| ||||||||||||||||||||
CSID | クラスタ・システム識別番号。この番号は,クラスタの運用期間全体で一意である。SYS_ID とは異なり,システムを再ブートするときに変更できる。 | ||||||||||||||||||||
DIR_WT | ロック・マネージャ分散ディレクトリ・ウェイト | ||||||||||||||||||||
EXPECTED_VOTES | 個々のノードが遭遇する最大ボート数。CL_EXPECTED_VOTES
の計算に使用する。クラスタ管理者が,SYSGENのEXPECTED_VOTES
パラメータを使用して設定する。
このフィールドでEXPECTED_VOTESパラメータ設定よりも小さな数値が表示される可能性もある。 そのようなことは,クラスタ・メンバをシャットダウンするために REMOVE_NODE オプションが使用された場合,または, このノードが最後に再ブートされてからSET CLUSTER/EXPECTED_ VOTES DCLコマンドが使用された場合に起こりうる。クラスタ全体で使用されるEXPECTED_VOTES の動的な値は CL_EXPECTED_VOTESフィールドであり, このフィールドは,ADD (フィールド)のCLUSTERクラス・カテゴリで説明されている。 | ||||||||||||||||||||
PROTOCOL | 接続管理ソフトウェアのECOレベルとプロトコル・バージョン番号 | ||||||||||||||||||||
QDVOTES | 遠隔システムによって指示される, クォーラム・ディスクが提供するボート数。 通常,クラスタ管理者がSYSGENのQDSKVOTESシステム・パラメータを使用して設定する。 | ||||||||||||||||||||
QF_ACTIVE | 遠隔システムのクォーラム・ファイルがアクセス可能であるかどうかを示す。 | ||||||||||||||||||||
QF_SAME | クォーラム・ ディスクとするディスクが,ローカル・システムと遠隔システムとで同じであるかどうかを示す。 | ||||||||||||||||||||
QF_ WATCHER | 遠隔システムがクォーラム・ディスクと接続されており, クォーラム・ディスクに直接アクセスできないメンバに代わって遠隔システムが接続状況をチェックできる。 | ||||||||||||||||||||
QUORUM | EXPECTED_VOTESをもとに,接続マネージャが計算する。 ノードが機能するために要する最小ボート数の初期値である。 動的なQUORUM値はCL_QUORUMフィールドであり,このフィールドは,ADD (フィールド)のCLUSTERクラス・カテゴリで説明されている。 | ||||||||||||||||||||
RCVD_SQ | OpenVMS Cluster接続を通して最後に受信したメッセージのシーケンス番号 | ||||||||||||||||||||
RECNXINTERVAL | 接続マネージャが接続をタイムアウトするまでの時間を秒単位で表示する。 ローカル・ノード上SYSGEN のRECNXINTERVALシステム・パラメータの最大値であり,接続が破壊されたことを遠隔ノード上の接続マネージャが検出するのに要する時間である。 | ||||||||||||||||||||
SEND_SQ | OpenVMS Cluster接続を通して送信する次のメッセージのシーケンス番号 | ||||||||||||||||||||
STATUS | クラスタ内のノードの状態。
次のように表示される。
| ||||||||||||||||||||
SW_VERS | ノードで使用しているソフトウェアのバージョン | ||||||||||||||||||||
TRANSITION_TIME | システムのメンバシップ状態が最後に変更された時間。STATUS フィールドを参照 | ||||||||||||||||||||
UNACKED | 遠隔システムが受信し, 肯定応答されていないOpenVMS Clusterメッセージ数 | ||||||||||||||||||||
VOTES | クォーラムに対して遠隔ノードが提供するボート数。 通常,クラスタ管理者がSYSGENのVOTESシステム・パラメータを使用して設定する。 | ||||||||||||||||||||
WARMCDRPS | CDRP空きキューに存在するCDRP数 |
SYSTEMSクラスには,識別番号,ノード名,ハードウェア・タイプ,ソフトウェア・ バージョンなど,クラスタ内のすべてのシステムに関する情報が含まれます。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
DG_SIZE | サーキットを通して送信されたデータグラムのアプリケーション・ データの最大バイト数 |
HW_TYPE | システム・ハードウェア・タイプ(たとえば,VAXstation 3100 またはHS70)。(システム・タイプは二重引用符で囲みます。) |
HW_VERS | 遠隔システムのハードウェアの構成レベルとリビジョン・ レベル |
INCARNATION | システムのブート時に設定する一意の16 ビット16進番号 |
INCN_ TIME | 時間で表されるインカーネーション番号。形式は, dd-mmm-yy |
MSG_SIZE | サーキットを通して送信されたメッセージのアプリケーション・ データの最大バイト数 |
NODE | 遠隔システムのノード名。 通常,クラスタ管理者がSYSGENのSCSNODEシステム・パラメータを使用して設定する。 この名前は,DECnetノード名と同じとする。 |
NUM_CIRCUITS | ローカル・ システムと遠隔システムとの間の仮想サーキット数 |
SOFTWARE | 遠隔システムで現在使用しているオペレーティング・ システムの名前とバージョン |
SYS_ID | 遠隔システムの識別番号。クラスタ管理者が,SYSGEN のSCSSYSTEMIDとSCSSYSTEMIDHのシステム・パラメータを使用して設定する。 この番号は,DECnetノード番号と同じとする。 |
SHOW CLUSTER表示からフィールドを削除するには,REMOVE (フィールド) コマンドを実行します。
COMMAND> ADD SENDこのコマンドは,CREDITSクラスのSENDフィールドを許可し,SHOW CLUSTER表示に追加しています。
COMMAND> ADD REM_STATE,REM_CONID,LOC_CONIDコノコマンドは,CIRCUITSクラスのREM_STATEフィールドとCONNECTIONSクラスのREM_CONID ,LOC_CONIDのフィールドを許可し,SHOW CLUSTER表示に追加しています。
現在許可されているすべてのLOCAL_PORTSクラス・フィールドを,SHOW CLUSTER表示に追加します。
ADD LOCAL_PORTS
ADD LOCAL_PORTSコマンドとREMOVE LOCAL_PORTSコマンドを使用することにより,LOCAL_PORTS クラス情報を表示するかどうか指定できます。 LOCAL_PORTSクラスを表示からいったん削除した後,そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると, 削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。LOCAL_PORTS クラスを削除して新しいLOCAL_PORTSクラス・ フィールドを追加すると,削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され, 新しく追加したフィールドだけが表示されます。
COMMAND> ADD LOCAL_PORTSこのコマンドは,LOCAL_PORTSクラス情報を表示に追加しています。この情報には, 許可されているLOCAL_PORTSクラス・フィールドがすべて含まれます。
COMMAND> REMOVE LOCAL_PORTS COMMAND> ADD LB_STATUS COMMAND> REMOVE LOCAL_PORTS . . . COMMAND> ADD LOCAL_PORTSまず,REMOVE LOCAL_PORTSコマンドがLOCAL_PORTSクラスを表示から削除しています。 次に,ADD LB_STATUSコマンドがLOCAL_PORTSクラス・フィールドLB_STATUS を表示に追加しています。この結果,他のLOCAL_PORTS クラス・フィールドは,すべて禁止されます。再びLOCAL_PORTSクラスを削除して追加したときに表示されるのは,LB_STATUS フィールドだけです。
現在許可されているすべてのMEMBERSクラス・フィールドを,SHOW CLUSTER表示に追加します。
ADD MEMBERS
ADD MEMBERSコマンドとREMOVE MEMBERSコマンドを使用することにより, MEMBERSクラス情報を表示するかどうか指定できます。MEMBERSクラスを表示からいったん削除した後, そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると, 削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。MEMBERS クラスを削除して新しいMEMBERSクラス・フィールドを追加すると,削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され, 新しく追加したフィールドだけが表示されます。
COMMAND> ADD MEMBERSこのコマンドは,MEMBERSクラス情報を表示に追加しています。この情報には, 許可されているMEMBERSクラス・フィールドがすべて含まれます。
COMMAND> REMOVE MEMBERS COMMAND> ADD VOTES COMMAND> REMOVE MEMBERS . . . COMMAND> ADD MEMBERSまず,REMOVE MEMBERSコマンドがMEMBERSクラスを表示から削除しています。 次に,ADD VOTESコマンドがMEMBERSクラス・フィールドVOTESを表示に追加しています。 この結果,他のMEMBERSクラス・フィールドは,すべて禁止されます。 再びMEMBERSクラスを削除して追加したときに表示されるのは,VOTES フィールドだけです。
アクティブなシステムのすべてまたは一部について,現在許可されているすべてのSYSTEMS クラス・フィールドを,SHOW CLUSTER表示に追加します。
ADD SYSTEMS [/修飾子[, . . . ]]
/ID修飾子は,SYSTEMSクラスだけではなく,指定したシステムのすべての情報に適用されます。
/TYPE修飾子は,SYSTEMSクラスだけではなく,指定したハードウェア・タイプのすべての情報に適用されます。
ADD SYSTEMSコマンドとREMOVE SYSTEMSコマンドを使用することにより, SYSTEMSクラス情報を表示するかどうか指定できます。SYSTEMSクラスを表示からいったん削除した後, そのフィールドをまったく変更せずに再び追加すると, 削除する前と同じフィールドがすべて表示されます。SYSTEMS クラスを削除して新しいSYSTEMSクラス・フィールドを追加すると,削除する前に許可されていたフィールドはすべて禁止され, 新しく追加したフィールドだけが表示されます。
COMMAND> ADD SYSTEMSこのコマンドは,SYSTEMSクラス情報を表示に追加しています。この情報には, 許可されているSYSTEMSクラス・フィールドがすべて含まれます。
COMMAND> ADD SYSTEMS/NODE=(PISHTA,ELF)このコマンドは,PISHTAというノードとELFというノードをSHOW CLUSTER 表示に追加し,これらのノードについて現在許可されている情報をすべて出力しています。
COMMAND> ADD SYSTEMS/TYPE=("VAX 8800","MicroVAX 2000")このコマンドは,VAX 8800とMicroVAX 2000のすべてのプロセッサをSHOW CLUSTERに追加し,これらのハードウェア・タイプについて現在許可されている情報をすべて出力しています。
COMMAND> REMOVE SYSTEMS COMMAND> ADD SYS_ID COMMAND> REMOVE SYSTEMS . . . COMMAND> ADD SYSTEMSまず,REMOVE SYSTEMSコマンドがSYSTEMSクラスを表示から削除しています。 次に,ADD SYS_IDコマンドがSYSTEMSクラス・フィールドSYS_IDを表示に追加しています。 この結果,他のSYSTEMSクラス・フィールドは,すべて禁止されます。 再びSYSTEMSクラスを削除して追加したときに表示されるのは,SYS_ID フィールドだけです。
等価文字列と属性を,ターミナル・キーボードのキーに対応づけます。 /KEY修飾子が必要です。
DEFINE/KEY キー名 等価文字列
キー名 | LK201 | VT100タイプ | VT52 |
---|---|---|---|
PF1 | PF1 | PF1 | [blue] |
PF2 | PF2 | PF2 | [red] |
PF3 | PF3 | PF3 | [gray] |
PF4 | PF4 | PF4 | - - |
KP0, KP1〜KP9 | 0, 1〜9 | 0, 1〜9 | 0, 1〜9 |
PERIOD | . | . | . |
COMMA | , | , | n/a |
MINUS | - | - | n /a |
ENTER | Enter | ENTER | ENTER |
Find (E1) | Find | - - | - - |
Insert Here (E2) | Insert Here | - - | - - |
Remove (E3) | Remove | - - | - - |
Select (E4) | Select | - - | - - |
Prev Screen (E5) | Prev Screen | - - | - - |
Next Screen (E6) | Next Screen | - - | - - |
HELP | Help | - - | - - |
DO | Do | - - | - - |
F17〜F20 | F17 〜F20 | - - | - - |
/LOCK_STATE修飾子を指定できるのは,/SET_STATE修飾子を指定した場合に限定されます。
/SET_STATE修飾子を省略した場合や/NOSET_STATEを指定した場合,ロックされている現在の状態がそのまま適用されます。 この修飾子を付けないでキー定義を行った場合, 現在の状態を変更するにはDCLコマンドのSET KEY を実行します。
/NOTERMINATE修飾子を指定すれば,プロンプトの後でコマンド行にテキストを入力するキー定義を作成したり, 入力中のテキストにテキストを挿入するキー定義を作成したりできます。
等価文字列には,異なる種類の情報やSHOW CLUSTERコマンドを定義できます。 テキスト文字列を入力するキーを定義する場合,/NOTERMINATE修飾子を指定すれば, 文字列を入力した後にも入力を続けられます。
エコー機能は,ほとんどの場合に利用すると思われます。省略時の設定は,/ECHO です。/ECHO修飾子が設定されている場合,キーを押すたびに, そのキー定義が画面上に表示されます。
/STATE修飾子を指定すれば,より多くのキー定義を利用できます。定義ごとに別の状態を指定すれば,1 つのキーにいくつでも定義を設定できます。 状態名には,英数字,ドル記号,アンダスコアを使用できます。覚えやすく, 入力しやすいだけではなく,どのような定義を設定したかが分かるような状態名を設定すると便利です。
Command> DEFINE/KEY PF3 "LOCAL_PORT"/NOTERMINATEこのコマンドは,"LOCAL_PORT"テキスト文字列を出力するよう,PF3キーを定義しています。 このキーをADDキーを使用すれば,ADD LOCAL_PORTコマンドを実行できます。
選択されているウィンドウを選択解除します。MOVEコマンドの次にDESELECT コマンドを実行すると,ウィンドウの選択が解除され,移動します。MOVE コマンドおよびSELECTコマンドも参照してください。
DESELECT
Command> DESELECTDESELECTコマンドを実行すると,選択されていたウィンドウが選択解除され, 強調表示も解除されます。
SHOW CLUSTER表示を終了して,制御をDCLコマンド・レベルに戻します。 Ctrl/Zを押しても終了できます。
EXIT
COMMAND> EXITこのコマンドは,SHOW CLUSTER表示を終了し,制御をDCLコマンド・レベルに戻しています。
SHOW CLUSTERのコマンド,パラメータ,修飾子の使用方法に関するヘルプ情報を, オンラインで出力します。Ctrl/Zを押すと終了します。
HELP [キーワード . . . ]
COMMAND> HELP INITIALIZEこのコマンドは,SHOW CLUSTERのINITIALIZEコマンドに関するヘルプ情報を表示しています。
COMMAND> HELP FIELDSこのコマンドは,ADD,REMOVE,SETの各コマンドで指定できるフィールド名に関するヘルプ情報を表示しています。
フィールド名,クラス名,フィールド幅の元の省略時の値を使用して表示を再設定します。REMOVE SYSTEMS コマンドで表示から削除されていたシステムの復元も行います。
INITIALIZE
SAVEコマンドを使用して初期化ファイルに複数のコマンドを定義している場合, ファイルの始めにINITIALIZEコマンドが自動的に挿入されます。コマンド・ プロシージャを作成する場合,INITIALIZEコマンドを最初に定義してください。 こうすることにより,作業を始めるときの最初の表示状態を把握できます。
COMMAND> INITIALIZEこのコマンドは,現在の表示を省略時の表示に再設定し,削除されていたシステムを復元します。
選択したウィンドウを指定した位置に移動します。
MOVE 方向 値
選択したウィンドウを移動するには,コマンド・プロンプトに対してMOVE コマンドを入力するか,またはMOVEコマンドが定義されている矢印キーを押します。SET FUNCTION MOVE コマンドを実行すると,MOVE UP 1,MOVE DOWN 1,MOVE RIGHT 1,MOVE LEFT 1が方向キーに再定義されます。
MOVEコマンドを実行すると,カラム単位(横方向)または行単位(縦方向) に,ウィンドウの位置が変わります。新しいウィンドウ位置の周囲に,空のフレームが表示されます。 その位置でよければ,DESELECTコマンドを実行します。 この結果,その位置にウィンドウが移動します。ウィンドウを選択解除する前にもう一度SELECT コマンドを実行した場合も,ウィンドウが新しい位置に移動します。
Command> SELECT CLUSTER Command> MOVE RIGHT 10 Command> DESELECTCLUSTERウィンドウを10カラムだけ右に移動しています。
大きな表示領域の中で視点を移動させて一部を表示します。
PAN 方向 値
表示は,PANコマンドで指定した方向とは逆の方向に移動します。たとえば,PAN LEFT 10 を実行すると,カメラでパンする場合と同じように,10 カラムだけ右に表示が移動します。
表示をパン(移動)するには,コマンド・プロンプトに対してPANコマンドを入力するか, またはPANコマンドとして定義されている矢印キーを使用します。SET FUNCTION PAN コマンドを入力すると,上向き矢印キーはPAN UP 1,下向き矢印キーはPAN DOWN 1,右向き矢印キーはPAN RIGHT 1,左向き矢印キーはPAN LEFT 1 としてそれぞれ再定義されます。
Command> PAN DOWN 10このコマンドは,表示を10行だけパンしています。
画面をクリアし,外字を削除し,すべてのフィールドを更新します。 Ctrl/Wを押した場合も効果は同じです。
REFRESH
Command> REFRESHこのコマンドは,画面をクリアし,外字を削除し,すべてのフィールドを更新しています。
SHOW CLUSTER表示からCIRCUITSクラス情報を削除します。
REMOVE CIRCUITS [/修飾子[, . . . ]]
COMMAND> REMOVE CIRCUITSこのコマンドは,現在許可されているすべてのCIRCUITSクラス・フィールドを表示から削除しています。
COMMAND> REMOVE CIRCUITS/TYPE=OPENこのコマンドは,すべてのオープン・サーキットを表示から削除しています。
SHOW CLUSTER表示からCLUSTERクラス情報を削除します。
REMOVE CLUSTER
COMMAND> REMOVE CLUSTERこのコマンドは,現在許可されているすべてのCLUSTERクラス・フィールドを表示から削除しています。
SHOW CLUSTER表示からCONNECTIONSクラス情報を削除します。
REMOVE CONNECTIONS [/修飾子[, . . . ]]
COMMAND> REMOVE CONNECTIONSこのコマンドは,現在許可されているすべてのCONNECTIONSクラス・フィールドを表示から削除しています。
COMMAND> REMOVE CONNECTIONS/NAME=(VMS$DISK_CL_DRVR,VMS$TAPE_CL_DRVR)このコマンドは,ローカル・プロセス名VMS$DISK_CL_DRVRとVMS$TAPE_CL_ DRVRに対応するCONNECTIONSクラス・フィールドをSHOW CLUSTER表示から削除しています。
COMMAND> REMOVE CONNECTIONS/TYPE=OPENこのコマンドは,すべてのOPEN接続をSHOW CLUSTER表示から削除しています。
SHOW CLUSTER表示からCOUNTERSクラス情報を削除します。
REMOVE COUNTERS
COMMAND> REMOVE COUNTERSこのコマンドは,現在許可されているすべてのCOUNTERSクラス・フィールドを表示から削除しています。
SHOW CLUSTER表示からCREDITSクラス情報を削除します。
REMOVE CREDITS
COMMAND> REMOVE CREDITSこのコマンドは,現在許可されているすべてのCREDITSクラス・フィールドを表示から削除しています。
SHOW CLUSTER表示からERRORSクラス情報を削除します。
REMOVE ERRORS
COMMAND> REMOVE ERRORSこのコマンドは,現在許可されているすべてのERRORSクラス・フィールドを表示から削除しています。
特定のSHOW CLUSTER情報フィールドの表示を禁止します。
REMOVE フィールド名[, . . . ]
COMMAND> REMOVE SOFTWAREこのコマンドは,SYSTEMSクラスのSOFTWAREというフィールドを表示から削除しています。
COMMAND> REMOVE SOFTWARE,RP_TYPE,CON_STATEこのコマンドは,SOFTWARE,RP_TYPE,CON_STATEという各フィールドを表示から削除しています。
SHOW CLUSTER表示からLOCAL_PORTSクラス情報を削除します。
REMOVE LOCAL_PORTS
COMMAND> REMOVE LOCAL_PORTSこのコマンドは,現在許可されているすべてのLOCAL_PORTSクラス・フィールドを表示から削除しています。
SHOW CLUSTER表示からMEMBERSクラス情報を削除します。
REMOVE MEMBERS
COMMAND> REMOVE MEMBERSこのコマンドは,現在許可されているすべてのMEMBERSクラス・フィールドを表示から削除しています。
SHOW CLUSTER表示からSYSTEMSクラス情報を削除します。
REMOVE SYSTEMS [/修飾子[, . . . ]]
/ID修飾子は,SYSTEMSクラスだけではなく,指定したシステムのすべての情報に適用されます。
/TYPE修飾子は,SYSTEMSクラスだけではなく,指定したハードウェア・タイプのすべての情報に適用されます。
COMMAND> REMOVE SYSTEMSこのコマンドは,現在許可されているすべてのSYSTEMSクラス・フィールドを表示から削除しています。
COMMAND> REMOVE SYSTEMS/ID=(1976,206)このコマンドは,1976または206の識別子を持つシステムをSHOW CLUSTER 表示から削除しています。
COMMAND> REMOVE SYSTEMS/TYPE="VAX 8800"このコマンドは,すべてのVAX 8800システムをSHOW CLUSTER表示から削除しています。
現在の表示を出力するスタートアップ初期化ファイルやコマンド・プロシージャを作成します。 作成した初期化ファイルやコマンド・プロシージャを実行することにより, いつでも表示を復元できます。
SAVE [ファイル指定]
コマンド・プロシージャの省略時の名前は,SHOW_CLUSTER.COMです。 別の名前を使用したい場合は,SAVEコマンドのコマンド行に指定します。 スタートアップ初期化ファイルは,.INIファイルとします。
SAVEコマンドで作成したファイルは,ASCIIファイルです。SAVEコマンドは, ファイルの1行目にINITIALIZEコマンドを挿入します。この結果,初期化ファイルやコマンド・ プロシージャは,必ず省略時の表示で始まります。
SAVEコマンドは,入力した順と同じ順にSHOW CLUSTERコマンドをファイルに格納しない可能性があります。 したがって,コマンドの順序が正しくなるように, ファイルを編集しなければならない可能性があります。また,SAVE コマンドが作成するコマンドは1つのレコードに制限されているため, 特定のコマンド・プロシージャの効率が低下する可能性があります。 たとえば,SAVEコマンドはADD class,ADD class /ALL,ADD (Field) コマンドを別々に処理します。ADD classコマンドとADD (Field)コマンドを組み合わせて,ADD class ,fieldコマンドは作成されません。
また,"REMOVE (フィールド)"コマンドは,SAVEコマンドでは使用しません。 たとえば,次の例では,CIRCUITSクラスのすべてのフィールドを追加してから,CIRCUITS クラスのフィールドを1つ削除します。
Command> ADD CIRCUITS/ALL Command> REMOVE RP_TYPE
SAVEコマンドは,1つのフィールドを削除するのではなく,RP_TYPE以外のCIRCUITS クラス・フィールドをそれぞれ追加するコマンドを格納したファイルを作成します。
ADD LPORT_NAME,RPORT_NUM,RP_OWNER,NUM_CONNECTIONS,CIR_STATE ADD REM_STATE,CABLE_STATUS,RP_REVISION,RP_FUNCTIONS,SCS_WAITERS
Command> ADD CLUSTER Command> REMOVE SOFTWARE Command> SAVE1番目と2番目のコマンドは,SHOW CLUSTER表示をカスタマイズしています。3 番目のSAVEコマンドは,次のコマンドを格納するコマンド・ファイルSHOW_CLUSTER.COM を作成します。
INITIALIZE ADD CLUSTER REMOVE SYSTEMS ADD NODE
ウィンドウをスクロールします。
SCROLL 方向 値
ウィンドウが1つだけしか表示されていない場合には,ウィンドウをスクロールするためにSCROLL コマンドを入力します。複数のウィンドウが表示されている場合には, まず,SELECTコマンドを入力してウィンドウを選択しなければなりません。 選択したウィンドウは強調表示されます。 SCROLLコマンドはコマンド行に入力するか,または矢印キーを押して入力します。SET FUNCTION SCROLL コマンドを入力すると,上向き矢印キーはSCROLL UP 1 ,下向き矢印キーはSCROLL DOWN 1,右向き矢印キーはSCROLL RIGHT 1,左向き矢印キーはSCROLL LEFT 1にそれぞれ再定義されます。
ウィンドウ・フィールドの横行と縦行で位置を確認します。縦方向にスクロールした場合, ウィンドウ・ヘッダは動きません。
Command> SELECT SCS Command> SCROLL UP 10 Command> DESELECTこのコマンドは,SCSウィンドウを10行だけ上にスクロールしています。
スクロール,移動,またはパンするウィンドウを指定します。
SELECT [ウィンドウ名]
SELECTキーを押した場合やウィンドウ名を指定せずにSELECTコマンドを実行した場合, 自動的にウィンドウが選択されます。SELECTキーを押すたびに, ウィンドウを画面に追加した順序でウィンドウが切り替わります。 SELECTコマンドを実行するたびに,前に選択されていたウィンドウが終了します。 現在選択されているウィンドウは,強調表示されます。最後のウィンドウが選択されているときにSELECT キーを押すと,最初のウィンドウに戻ります。
SELECTコマンドで移動,パンまたはスクロールするウィンドウを選択した後,DESELECT コマンドを入力するか,他のウィンドウを選択すれば,現在のウィンドウの操作が終了します。 詳細については,SET FUNCTION, SCROLL,PAN,MOVEの各コマンドの項を参照してください。
Command> SELECT LOCAL_PORTSこのコマンドは,LOCAL_PORTSウィンドウを選択しています。このウィンドウに対して,MOVE 処理やSCROLL処理を実行することができます。
表示内におけるウィンドウの自動位置決定を許可または禁止します。
SET AUTO_POSITIONING キーワード
MOVEコマンドを実行すると,AUTO_POSITIONINGが暗黙に禁止されます。 MOVEコマンドでウィンドウの位置を決定する場合は,ウィンドウを重なり合わせることができます。
AUTO_POSITIONINGをONに設定すると,以前のウィンドウ位置が再定義されます。
Command> SET AUTO_POSITIONING OFF Command> ADD LOCAL_PORTS Command> SELECT SCS Command> MOVE DOWN 8 Command> DESELECTこのコマンドは,AUTO_POSITIONINGを禁止して,LOCAL_PORTSウィンドウを画面上部に追加しています。2 番目以降のコマンドは,LOCAL_PORTSウィンドウの下のSCS ウィンドウを移動し,このウィンドウ全体を表示しています。
表示内の特定のフィールドの特性を変更します。
SET フィールド名/修飾子[, . . . ]
フィールド幅の最小値,最大値,省略時の値は,内部的に設定されます。 0のフィールド幅を指定した場合,最小幅が設定されます。最大値より大きいフィールド幅を指定した場合, 最大幅が設定されます。
16進表示では,10進表示より少ないカラム数を使用します。
24桁の16進表示では,ハードウェア・バージョン・フィールド(HW_ VERSION)が必ず表示されます。
COMMAND> SET SYSID/FORMAT=HEXADECIMALSYSIDフィールドの形式を16進表示に変更しています。
EDIT,MOVE,PAN,SCROLLのいずれかのSHOW CLUSTER機能を許可します。
SET FUNCTION 機能名
SHOW CLUSTER機能を許可するには,SET FUNCTIONコマンドをコマンド・プロンプトに対して入力するか, またはSET FUNCTIONキーを押します。一度に許可できる機能は1 つだけです。
Command> SET FUNCTION MOVEこのコマンドは,選択したウィンドウ1の領域を任意の方向に自動的に移動できるように, 矢印キーを再定義します。たとえば,上向き矢印キーをMOVE UP 1 ,下向き矢印キーをMOVE DOWN 1,右向き矢印キーをMOVE RIGHT 1,左向き矢印キーをMOVE LEFT 1にそれぞれ再定義します。MOVE機能を終了するには,DESELECT コマンドを使用しなければなりません。
表示の更新間隔を変更します。表示情報が画面に表示されてから更新されるまでの時間の長さです。SHOW CLUSTER コマンドに/INTERVAL修飾子を付けて実行しないかぎり, 表示は省略時の値である15秒ごとに更新されます。/INTERVAL 修飾子を付けてSHOW CLUSTERコマンドを実行すると,指定した時間が省略時の値となります。
SET INTERVAL= 秒数
COMMAND> SET INTERVAL=5このコマンドは,表示間隔を5秒に変更しています。
最大511カラムでターミナルを設定します。このコマンドを使用できるのは, コンパック互換のターミナルだけです。
SET SCREEN= 画面幅
単一表示モードで初期化ファイルを使用し,その初期化ファイルの中でSET SCREEN という画面のサイズを変更するコマンドを使用すると,SHOW CLUSTERは画面を指定したサイズに設定し,そして,その画面が更新されると, 画面は元のサイズに戻ります。
COMMAND> SET SCREEN=132このコマンドは,画面幅を132カラムに設定しています。
ハードコピー装置で印刷できるファイルに,現在の表示を出力します。
WRITE [ファイル指定]
クラスタ関連の問題が発生した場合,/ALL修飾子で作成した出力ファイルまたはハードコピー・ ファイルを添えて,弊社にご連絡ください。
Command> WRITE/ALLこのコマンドは,すべてのSHOW CLUSTERフィールドを格納するSHOW_ CLUSTER.LISファイルを作成しています。このファイルは,ハードコピー装置で印刷できます。
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