[ 前のページ ] [ 次のページ ] [ 目次 ] [ 索引 ] [ DOC Home ]

19 System Generationユーティリティ(SYSGEN)

19.1 SYSGENについて

System Generationユーティリティ(SYSGEN)は,使用するハードウェアとソフトウェアに合わせてシステムを調整するシステム管理ツールです。 次のように, オペレーティング・システムのさまざまな部分をSYSGENコマンドで処理できます。

ブート時にSYSBOOT機能を呼び出す際,いくつかのSYSGENコマンドを使用することができます。 プロセッサについてはそのインストール・マニュアルを, 詳細については『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。

19.2 SYSGENの修飾子とパラメータの値の指定

通常,整数,キーワード,ファイル指定のいずれかを値として指定します。SYSGEN のDISABLE CHECKSコマンドを指定しないかぎり,整数値は,最小値以上, 最大値以下でなければなりません。

16進基数や8進基数を指定できる修飾子やパラメータもあり,ASCII文字列を指定できるものもあります。8 進値を指定する場合は%0,16進値を指定する場合は%X を値の前に付けます。ASCII文字を指定する場合,文字列を二重引用符(" ")で囲みます。

付録 Jにシステム・パラメータのリストがあります。

19.3 アクティブなパラメータ値と現在のパラメータ値

システム・パラメータの値は,'アクティブ'または,'現在'になります。

現在のパラメータに格納されている値の変更はSYSGENで容易にできます。 システムの実行中に目的のパラメータの値を変更するだけです。これに続くシステムの起動中に, 現在のパラメータの従来の値がアクティブ・ パラメータとして設定されます。ディスク上の現在の値を変更するには, SYSGENのWRITE CURRENTコマンドを実行します。DYNAMICカテゴリではない任意のアクティブ・ パラメータを変更するには,WRITE CURRENTコマンドを実行紙, システムを再起動します。

19.4 SYSGEN使用法の要約

System Generationユーティリティ(SYSGEN)は,特権付きのシステム構成機能を実行するシステム管理ツールです。SYSGEN を使用すれば,システム・ パラメータの作成と変更,装置ドライバのロード,ページ・ファイルやスワップ・ ファイルの作成が行えます。

形式

RUN SYS$SYSTEM:SYSGEN

パラメータ

なし

説明

SYSGENを実行するには,DCLコマンド・プロンプトに対してRUN SYS$SYSTEM:SYSGENと入力します。SYSGEN>プロンプトが表示されるので, このプロンプトに対し,この章で説明するSYSGENのコマンドを入力できます。SYSGEN コマンドは,『OpenVMS DCLディクショナリ』規定の標準文法規則に準拠しています。

SYSGENを終了するには,SYSGEN>プロンプトに対してEXITコマンドを入力するか, またはCtrl/Zを押します。SET/OUTPUTコマンドを実行すれば, SYSGENセッションの出力をファイルに格納できます。省略時の設定では, SYS$OUTPUTに出力されます。


注意
システム・パラメータの変更, デバイス・ドライバのロード,または追加ページ・ファイルとスワップ・ ファイルの作成では,なるべくAUTOGENコマンド・プロシージャを使用してください。AUTOGEN についての詳しい説明は,『OpenVMSシステム管理ユーティリティ・ リファレンス・マニュアル(上巻)』を参照してください。

19.5 SYSGENのコマンド

この節では,SYSGENのコマンドについて,例を挙げて説明します。

AUTOCONFIGURE (VAXのみ)

VAXシステムに物理的につながっている装置を自動的に接続し, それらのドライバをロードします。Alphaシステムでは,SYSMAN のIO AUTOCONFIGUREコマンドを使用します。

AUTOCONFIGUREコマンドを実行するには,CMKRNL特権が必要です。

形式

    AUTOCONFIGURE   アダプタ指定

    AUTOCONFIGURE ALL

パラメータ

アダプタ指定

構成するUNIBUSアダプタまたはMASSBUSアダプタのアダプタ指定(バックプレーン・ インタコネクト・アービトレーション・ライン)またはスロット番号を指定します。 整数またはSYSGENのSHOW/ADAPTERコマンドでリストされる名前を指定します。

AUTOCONFIGURE ALLを実行すれば,システムにつながっているすべての標準装置を構成することができます。


重要
UNIBUS装置またはQバス装置を使用している実行中システムでAUTOCONFIGURE ALL コマンドを実行した場合, その動作は予測できません。

修飾子

/EXCLUDE=(装置名[,...])
自動構成の対象とならない装置タイプを指定します。

表 19-1に示す装置タイプ・ コードでも, 付録 Kに示す標準装置名のどちらでも指定できます。 コントローラは指定できますが,ユニット番号は指定できません。 コントローラを指定しない場合,指定したすべてのタイプの装置が除外されます。 省略時の値は,アダプタ上のすべての装置です。 この修飾子を/SELECT修飾子と同時に使用しないようにしてください。

/LOG
コントローラとSYS$OUTPUT装置上のコントローラ・ユニットを,自動構成が正常終了した後に表示します。 コントローラとその対応ユニットが表示されるのは,AUTOCONFIGURE が次のコントローラを検出した後です。 したがって,エラーが発生した場合,エラーの発生源であるコントローラとユニットが表示される前に, エラー・メッセージが表示されます。

/SELECT=(装置名[,...])
自動構成の対象となる装置タイプを指定します。

表 19-1に示す装置タイプ・ コードでも, 付録 Kに示す標準装置名のどちらでも指定できます。 コントローラは指定できますが,ユニット番号は指定できません。 コントローラを指定しない場合,指定したすべてのタイプの装置が選択されます。 省略時の値は,アダプタ上のすべての装置です。

/SELECTを/EXCLUDE修飾子と同時に使用しないようにしてください。

表 19-1 装置タイプ・コード

コード 装置タイプ
CR カード・リーダ
CS コンソール記憶装置
DB RP05,RP06ディスク
DD TU58カートリッジ・テープ
DJ RA60ディスク
DL RL02カートリッジ・ディスク
DM RK06,RK07カートリッジ・ ディスク
DQ RL02 カートリッジ・ディスク,R80ディスク
DR RM03,RM05,RM80,RP07ディスク
DU UDAディスク
DX RX01ディスケット
DY RX02ディスケット
LA LPA11-Kラボラトリ周辺機器アクセラレータ
LC DMF32のライン・ プリンタ
LP LP11のライン・ プリンタ
MB メールボックス
MF TU78磁気テープ
MS TS11磁気テープ
MT TE16,TU45,TU77 磁気テープ
MU テープ・ クラス・ドライバ
NET ネットワーク通信論理装置
NL システム「ヌル」装置
OP オペレータ・コンソール
PA コンピュータ・インタコネクト(CI)
PT TU81磁気テープ
PU UDA-50
RT 遠隔ターミナル
TT DZ11の会話型ターミナル
TX DMF32,DMZ32,DHU11,DMB32の会話型ターミナル
XA DR11-W汎用DMAインタフェース
XD DMP-11同期通信回線
XF DR32インタフェース・ アダプタ
XG DMF32同期通信回線
XI DMF-32のDR インタフェース
XJ DUP11同期通信回線
XM DMC11同期通信回線

  1. SYSGEN>  AUTOCONFIGURE ALL
    
    このコマンドはすべての標準装置を自動的に構成します。

  2. SYSGEN>  AUTOCONFIGURE ALL/SELECT=(TT,MTA,LP)
    
    このコマンドはすべてのターミナル,コントローラAのすべての磁気テープ装置, すべてのライン・プリンタを自動的に構成します。

  3. SYSGEN>  AUTOCONFIGURE ALL/EXCLUDE=XM
    
    このコマンドは,/EXCLUDE修飾子により,DMC11装置以外のすべての装置を自動構成しています。DECnet-VAX を使用しないことを前提としています。

CONFIGURE (VAXのみ)

VAXシステムでUNIBUS装置名を要求し,AUTOCONFIGUREが使用する制御/状態レジスタ(CSR) とベクタ・アドレスを出力します。

形式

    CONFIGURE

パラメータ

なし

修飾子

/INPUT=ファイル指定
以前のデータを取り出す入力ファイルの名前を指定します。省略時の設定では, 入力データをSYS$INPUTから読み込みます。

/OUTPUT=ファイル指定
CONFIGUREの出力を書き込む出力ファイルの名前を指定します。省略時の設定では,SYS$OUTPUT に出力されます。省略時のファイル・タイプはLIS です。

/RESET
/NORESET
コントローラ名を再設定するかどうかを制御します。/NORESET修飾子は, マルチUNIBUSシステムを使用する場合に便利です。/NORESETを指定した場合, コントローラ名は再設定されないので,以降のCONFIGUREコマンドでは2 番目のパラメータ(p)を指定する必要がありません。/NORESETを指定しない場合, コントローラ名は再設定されます。

説明

CONFIGUREは,次のプロンプトを出力します。
     DEVICE>

入力には,次の形式を使用します。装置は,コントローラの名前です。

装置[[,n],p]

コントローラ名の一覧を付録 K 表 K-1に記載してあります。 コントローラ名は短縮できません。

構成するUNIBUS上の装置数nと,マルチUNIBUSシステムでの以前のすべてのUNIBUS 装置上の装置数pを指定することができます。pが適用されるのは装置名だけであり, アドレスには適用されません。省略時の設定では,n は1,pは0です。

Ctrl/Zを入力するまで,SYSGENは装置を要求するプロンプトを表示します。Ctr/Z を入力すると,SYSGENは指定された装置のCSRとベクタ・アドレスを表示します。

CONFIGUREでは,システムの実際のハードウェア構成を見るのではなく, 指定したハードウェアをインストールした場合にどのCSRアドレスとベクタ・ アドレスを使用することになるかを調べます。

    SYSGEN>  CONFIGURE
    DEVICE> DZ11,3,2
    DEVICE> LP11
    DEVICE> DMC11,2
    DEVICE> <CTRL/Z>
    
    次のデータを表示します。
         Device:  RK611  Name:  DMA   CSR: 777440  Vector: 210  Support:  yes
         Device:  LP11   Name:  LPA   CSR: 777514  Vector: 200  Support:  yes
         Device:  DMC11  Name:  XMA   CSR: 760070* Vector: 300* Support:  yes
         Device:  DMC11  Name:  XMB   CSR: 760100* Vector: 310* Support:  yes
         Device:  DZ11   Name:  TTC   CSR: 760120* Vector: 320* Support:  yes
         Device:  DZ11   Name:  TTD   CSR: 760130* Vector: 330* Support:  yes
         Device:  DZ11   Name:  TTE   CSR: 760140* Vector: 340* Support:  yes
    
         * は,未使用のアドレスです。
    

    この例では,CONFIGUREコマンドは,UNIBUSのCSRアドレスとベクタ・アドレスを計算しています。Support フィールドは,この装置をサポートするドライバをコンパックがオペレーティング・ システムに組み込んでいるかどうかを示します。

    未使用のアドレスについての詳細は,付録 K を参照してください。

CONNECT (VAXのみ)

VAXシステムで,追加の装置のためのI/Oデータベース制御ブロックを作成します。 また,ドライバがロードされていなければ,適切なドライバをロードします。 通常は,非標準的な装置とI/Oドライバをシステムに追加するために使用されます。CMKRNL 特権が必要です。

Alphaシステムでは,SYSMANコマンドのIO CONNECTを使用してください。

形式

    CONNECT   装置名/[NO]ADAPTER=アダプタ指定/CSR=aaaa/VECTOR=nn

    CONNECT   CONSOLE [/REMOTE]

パラメータ

装置名

I/Oデータベースに制御ブロックを追加する装置の名前を指定します。 次の形式があります。

devcu

形式の説明:

dev 装置タイプ
c コントローラ
u ユニット

たとえば,LPA0は,ユニット番号0のコントローラAにあるライン・プリンタ(LP) を表します。装置名を指定する場合は,末尾にコロン(:)を付けないようにしてください。

CONSOLE

コンソール・ブロック記憶装置ドライバをロードし,接続します。コンソール装置名は, 一般にはCSA1ですが,システム・タイプによっては異なることがあります。

修飾子

/ADAPTER=アダプタ指定
/NOADAPTER
装置が接続されるネクサス番号(SBIアービトレーション・ライン) またはスロット番号を指定します。ネクサス番号は,SYSGENコマンドのSHOW/ADAPTER またはSHOW/BUSで知ることができます。

/NOADAPTERは,I/Oドライバが物理装置を扱うものではなく,疑似装置ドライバまたはテスト装置ドライバであることを指定します。


重要
CONNECT/ADAPTER=アダプタ指定のコマンドは慎重に使用してください。 システムは完全なエラー検査は行いません。 ベクタ・アドレスや装置名を誤って指定すると,I/O データベースが損傷し,通常はシステムが障害を起こします。装置ドライバのロードと装置の接続の詳細については, 『OpenVMS VAX Device Support Manual』を参照してください。

/ADPUNIT=ユニット番号
MASSBUSアダプタ上の装置のユニット番号を指定します。ディスク・ ドライブのユニット番号は,ドライブのプラグの番号です。磁気テープ・ ドライブの場合,ユニット番号はテープ・コントローラの番号に対応します。

/CSR=csrアドレス
装置のコントローラの最初のアドレス可能な位置(通常はステータス・ レジスタ)のUNIBUSアドレスを指定します。この修飾子は,UNIBUS装置では必ず指定する必要があります。 複数装置ボード(たとえばDMF32)上にある装置の場合, アドレスは,CONFIGUREコマンドの出力に表示されるCSR (Control and Status Register) アドレスでなくてはなりません。アドレスを8 進または16進で指定するには,アドレスの前にそれぞれ%Oまたは%X を付けてください。

/CSR_OFFSET=値
複数装置ボード上にある装置の場合,複数装置ボードのCSRアドレスから, 接続される装置のCSRアドレスまでのオフセットを指定します。アドレスを8 進または16進で指定するには,アドレスの前にそれぞれ%Oまたは%X を付けてください。

/DRIVERNAME=ドライバ
プロローグ・テーブルに記録されているドライバの名前を指定します。 ドライバがロードされていない場合,システムは,ドライバ名がSYS$LOADABLE_IMAGES ディレクトリにある実行可能イメージ(ファイル・タイプ.EXE) の名前でもあると仮定して,ドライバをロードします。省略時のドライバ名は, 装置名の最初の2文字に"DRIVER"という文字列をつなげたものです( たとえばLPDRIVERなど)。

/MAXUNITS=最大ユニット数
コントローラがサポートできるユニットの数の最大値を指定します( つまり,IDBのUCBスロットの数)。省略時には,ドライバのプロローグ・ テーブルで指定されている値が使用されます。プロローグ・テーブルで値が指定されていなければ8 になります。

/NUMVEC=ベクタ数
装置の割り込みベクタの数を指定します。省略時のベクタの数は1です。

/REMOTE
VAX 8600に接続される2台目のコンソールまたは端末のための遠隔診断ポートを使用可能にします。

/SYSIDHIGH=値
48ビットのシステム識別番号の上位の16ビットを指定します。これは0 でなくてはなりません。値を8進または16進で指定するには,アドレスの前にそれぞれ%O または%Xを付けてください。

/SYSIDLOW=値
48ビットのシステム識別番号の下位の32ビットを指定します。これはDECnet ノード番号と同じでなくてはなりません。値を8進または16 進で指定するには,アドレスの前にそれぞれ%Oまたは%Xを付けてください。

/VECTOR=ベクタ・アドレス
装置の割り込みベクタのUNIBUSアドレスを指定します。複数のベクタが存在する場合は, 最も小さいベクタのUNIBUSアドレスを指定します。この修飾子はUNIBUS 装置では必ず指定する必要があります。複数装置ボード( たとえばDMF32)上にある装置の場合,アドレスは,CONFIGUREコマンドの出力に表示される割り込みベクタ・ アドレスでなくてはなりません。アドレスを8 進または16進で指定するには,アドレスの前にそれぞれ%Oまたは%X を付けてください。

/VECTOR_OFFSET=値
複数装置ボード上にある装置の場合,複数装置ボードの割り込みベクタ・ アドレスから,接続される装置の割り込みベクタ・アドレスまでのオフセットを指定します。 アドレスを8進または16進で指定するには,アドレスの前にそれぞれ%O または%Xを付けてください。

  1. SYSGEN>  CONNECT LPA0/ADAPTER=3/CSR=%O777514 -
    SYSGEN>  /DRIVERNAME=LP2DRIVER/VECTOR=%O200
    
    このコマンドは,LPA0という名前の装置をLP2DRIVERという名前のドライバに接続し, まだロードされていなければドライバをロードします。

  2. SYSGEN>  CONNECT NET/NOADAPTER/DRIVER=NETDRIVER
    
    このコマンドは,NETという名前の装置をドライバNETDRIVERに接続し,まだロードされていなければドライバをロードします。


[1]このマニュアルはアップデートされていませんが, PostScript形式とDECW$BOOK (Bookreader)形式のマニュアルがOpenVMS Documentation CD-ROMに含まれています。製本体のマニュアルはDECdirect (800-354-4825) を通してお買求めいただけます。

CREATE

ページ・ファイル,スワップ・ファイル,ダンプ・ファイルのいずれかに使用できるファイルを作成します。 通常,このコマンドは,コマンド・プロシージャSYS$UPDATE:SWAPFILES を実行することによって間接的に使用します。

形式

    CREATE   ファイル指定

パラメータ

ファイル指定

作成するファイルの名前です。

修飾子

/[NO]CONTIGUOUS
作成するファイルを連続ファイルとするか(/CONTIGUOUS)または連続最適トライ(NOCONTIGUOUS) とするかを指定します。ボリューム・セット内の複数のボリュームにまたがる2 次ページ・ファイルや2次スワップ・ファイルを作成する場合は, 省略時の値である/NOCONTIGUOUSを指定する必要があります。

/SIZE=ブロック数
作成するファイルのサイズをブロック単位で指定します。

    SYSGEN>  CREATE DISK$PAGE:[NODE1]PAGEFILE.SYS /SIZE=200000
    
    このコマンドは,DISK$PAGE:というディスクの[NODE1]ディレクトリにPAGEFILE.SYS というファイルを作成します。このファイルは連続最適ファイルとして作成されます。 これは省略時の設定です。SYSGENは200,000ブロックのファイルを作成するか, またはディスク上で可能な数だけブロックを割り当て,CREATE コマンドに指定されたブロック数をファイルに完全に割り当てることができなかったことを警告するメッセージを表示します。

    SYSGENコマンドのINSTALLにファイルとその使い方を指定するまで,ファイルはページングやスワッピッングのために使用されません。

DEINSTALL

ページ・ファイルまたはスワップ・ファイルのインストールを解除します。CMKRNL 特権が必要です。SYSGENのINSTALLコマンドを使用してインストールしたファイルはすべて, インストールを解除できます。

指定したファイルを使用しているプロセスがある場合,このファイルに"deinstall pending" のマークが付きます。この結果,このファイルに対する新たな割り当てや予約が発生しません。 このファイルへの参照がすべて削除されたとき, インストール解除が完了します。

"deinstall pending"状態にあるファイルは,DCLコマンドSHOW MEMORY /FILESで表示できます。

形式

    DEINSTALL   ファイル指定

    DEINSTALL/ALL

    DEINSTALL/INDEX=n

パラメータ

ファイル指定

ページ・ファイルまたはスワップ・ファイルとしてインストール解除するファイルの名前を指定します。

修飾子

/PAGEFILE
ファイルをページ・ファイルとしてインストール解除することを指定します。

/SWAPFILE
ファイルをスワップ・ファイルとしてインストール解除することを指定します。

/ALL
システムに現在インストールされているページ・ファイルとスワップ・ ファイルを,すべてインストール解除します。ディスク・ボリュームをすべてディスマウントする, 通常のシステム・シャットダウン・プロシージャでは, このコマンドが非常に便利です。

他のパラメータや修飾子は使用できません。

/INDEX=n
ページ・ファイル・インデックスで指定したページ・ファイルまたはスワップ・ ファイルを,インストール解除します。ページ・ファイル・インデックスは,DCL コマンドSHOW MEMORY/FILES/FULLの出力の"Page File Number"に表示されます。

他のパラメータや修飾子は,使用できません。

    SYSGEN>  DEINSTALL DRA1:[SYSEXE]PAGEFILE.SYS /PAGEFILE
    

DISABLE

SYSGENによるパラメータ値のチェックを禁止します。省略時の設定では, 範囲チェックが許可されます。

形式

    DISABLE CHECKS

パラメータ

なし

修飾子

なし

ENABLE

SETコマンドで変更したパラメータ値をSYSGENが許容範囲内に維持することを指示します。 省略時の設定では,範囲チェックが許可されます。

形式

    ENABLE CHECKS

パラメータ

なし

修飾子

なし

INSTALL

ページ・ファイルまたはスワップ・ファイルを新たにインストールします。CMKRNL 特権が必要です。

形式

    INSTALL   ファイル指定

パラメータ

ファイル指定

ページ・ファイルまたはスワップ・ファイルとしてインストールするファイルの名前を指定します。/SYSTEM を付けてマウントされたボリュームに常駐するファイルであれば, どれでも指定できます。性能を考慮した場合, 連続したファイルの方がよいでしょう。

修飾子

/PAGEFILE
ファイルをページ・ファイルとしてインストールすることを指定します。 このページ・ファイルは,ブート時にインストールされたページファイルをすべて補完します。

/SWAPFILE
ファイルをスワップ・ファイルとしてインストールすることを指定します。 このスワップ・ファイルは,ブート時にインストールされたスワップ・ ファイルをすべて補完します。

    SYSGEN>  INSTALL DRA1:[SYSEXE]PAGEFILE.SYS /PAGEFILE
    

LOAD (VAXのみ)

VAXシステムでは,入出力ドライバをロードします。Alphaシステムでは, SYSMANのIO LOADコマンドを使用します。

LOADコマンドを実行するには,CMKRNL特権が必要です。

形式

    LOAD   ファイル指定

パラメータ

ファイル指定

ロードするドライバ・イメージのファイルを指定します。これは,必要なパラメータです。

すでにロードされているドライバとまったく同じファイルを指定した場合, ドライバはロードされません。すでにロードされているドライバとファイル名だけは同じでもファイル指定が異なる場合, すでにロードされているドライバが指定したドライバと置換されます。

省略時のファイル・タイプはEXEです。

説明

LOADコマンドの詳細については,『OpenVMS VAX Device Support Manual 』を参照してください。

    SYSGEN>  LOAD SYS$SYSTEM:RTTDRIVER
    
    このコマンドはリモート・ターミナルの標準ドライバをロードします。


[1]このマニュアルはアップデートされていませんが, PostScript形式とDECW$BOOK (Bookreader)形式のマニュアルがOpenVMS Documentation CD-ROMに含まれています。製本体のマニュアルはDECdirect (800-354-4825) を通してお買求めいただけます。

MSCP (VAXのみ)

OpenVMS VAXシステムにおいて,MSCPサーバをロードし始動します。

このMSCPサーバ・ロード方法は,SYSGENのMSCP_LOADパラメータによって制御されます。MSCP サーバをロードする場合,MSCP_LOADパラメータを1 に設定します。サーバの処理対象ディスクをMSCP_SERVE_ ALLパラメータを付けて定義します。MSCPパラメータについては,付録 J を参照してください。

形式

    MSCP

RELOAD(VAXのみ)

VAXシステムにおいて,ロードされている装置ドライバを新しいバージョンと置換します。

RELOADコマンドを実行するには,CMKRNL特権が必要です。

形式

    RELOAD   ファイル指定

パラメータ

ファイル指定

新しいドライバ・イメージのファイル指定です。省略時のファイル・ タイプはEXEです。指定したイメージがロードされ,同じファイル指定を持つ既存ドライバと置換されます。

修飾子

なし

説明

RELOADコマンドの詳細については,『OpenVMS VAX Device Support Manual 』を参照してください。

    SYSGEN>  RELOAD SYS$SYSTEM:RTTDRIVER
    
    このコマンドはリモート・ターミナルのドライバを再ロードします。


[1]このマニュアルはアップデートされていませんが, PostScript形式とDECW$BOOK (Bookreader)形式のマニュアルがOpenVMS Documentation CD-ROMに含まれています。製本体のマニュアルはDECdirect (800-354-4825) を通してお買求めいただけます。

SET

SYSGENワーク・エリアのシステム・パラメータに値を設定します。

このコマンドは,パラメータ・ファイル,ディスク上の現在のシステム・ パラメータ,アクティブ・システムは変更しません。これらを変更する方法については,WRITE コマンドを参照してください。

形式

    SETパラメータ名   値

パラメータ

パラメータ名

システム・パラメータの名前を指定します。ピリオド(.)を入力した場合, 最後のSETコマンドまたはSHOWコマンドで指定したシステム・パラメータを要求したと解釈されます。 パラメータ名の代わりにピリオドを使用する例については,SHOW [ パラメータ]コマンドの説明を参照してください。

通常,整数またはキーワードDEFAULTを指定します。SYSGENのDISABLE CHECKSコマンドを指定しないかぎり,整数値は,定義されている最小値以上, 最大値以下でなければなりません。

キーワードDEFAULTは,パラメータの省略時の値を指定します。SYSGENのSHOW [ パラメータ]コマンドを実行すれば,パラメータの最大値,最小値, 省略時の値を表示できます。

16進基数や8進基数を指定できるパラメータもあり,ASCII文字列を指定できるパラメータもあります。8 進値で指定する場合は%0,16進値で指定する場合は%X を値の前に付けます。ASCII文字列を指定する場合,文字列を二重引用符(" ") で囲みます。

修飾子

なし

  1. SYSGEN>  SET PFCDEFAULT 20
    
    このコマンドは,PFCDEFAULTパラメータの値として20を割り当てます。

  2. SYSGEN>  SET GBLSECTIONS DEFAULT
    
    このコマンドは,省略時の値40をGBLSECTIONSパラメータに設定しています。

SET/OUTPUT

セッション中の出力に使用するファイルを指定します。省略時の設定ではSYS$OUTPUT に出力されますが,SET/OUTPUTコマンドを指定すればディスク・ ファイルに出力できます。

SET/OUTPUT=SYS$OUTPUTコマンドを実行すれば,いつでもSYS$OUTPUTに出力することができます。

形式

    SET/OUTPUT[=]   ファイル指定

パラメータ

ファイル指定

出力ファイルの名前です。省略時のファイル・タイプはLISです。等号(=) は,省略可能です。

    SYSGEN>  SET/OUTPUT=PARAMS.LIS
    SYSGEN>  SHOW/ALL
    SYSGEN>  SHOW/SPECIAL
    SYSGEN>  EXIT
    
    コンパックで予約しているSPECIALパラメータを含むすべてのシステム・ パラメータとそれらの値をPARAMS.LISファイルに出力しています。

SET/STARTUP

以降のブートで使用するパラメータ・ファイルに対応づける汎用スタートアップ・ コマンド・プロシージャを指定します。

形式

    SET/STARTUP   ファイル指定

パラメータ

ファイル指定

システム・ディスク上のスタートアップ・コマンド・プロシージャの31 文字以内のファイル指定です。ソフトウェア・ディストリビューション・ キットで指定されている汎用スタートアップ・コマンド・プロシージャは,SYS$SYSTEM:STARTUP.COM です。

    SYSGEN>   SET/STARTUP SYS$SYSTEM:XSTARTUP.COM
    
    このコマンドは,現在の汎用スタートアップ・コマンド・プロシージャとして, SYS$SYSTEM:XSTARTUP.COMを設定しています。

SHARE (VAXのみ)

VAXシステムにおいて,指定したプロセッサまたは別のプロセッサによってすでに初期化されているマルチポート・ メモリ・ユニットに,指定したプロセッサを接続します。 初期化されていないマルチポート・メモリ・ユニットの番号と名前を指定した場合, エラーとなります。

SHAREコマンドを実行するには,CMKRNL特権が必要です。

形式

    SHARE   MPMn MPM名

パラメータ

MPMn

接続するマルチポート・メモリ・ユニットのフロント・パネルに記載されている番号を指定します。

MPM名

以前のSHARE/INITIALIZEコマンドで指定したマルチポート・メモリ・ ユニットの名前

修飾子

/MAXCEFCLUSTERS=共通イベント・フラグ・クラスタ最大数
プロセッサがマルチポート・メモリ・ユニットに作成できる共通イベント・ フラグ・クラスタの最大数を指定します。省略時の設定では,制限がありません。

/MAXGBLSECTIONS=グローバル・セクション最大数
プロセッサがマルチポート・メモリ・ユニットに作成できるグローバル・ セクションの最大数を指定します。省略時の設定では,制限がありません。

/MAXMAILBOXES=メールボックス最大数
プロセッサがマルチポート・メモリ・ユニットに作成できるメールボックスの最大数を指定します。 省略時の設定では,制限がありません。

    SYSGEN>   SHARE MPM1 SHR_MEM_1
    
    このコマンドは,マルチポート・メモリ・ユニットを接続しています。修飾子は指定されていないので, すべてのパラメータに省略時の値が適用されます。

    フロント・パネルに1と記されているユニットの場合,SHR_MEM_1という名前で初期化しなければコマンドが動作しません。

SHARE/INITIALIZE (VAXのみ)

VAXシステムにおいて,マルチポート・メモリ・ユニットを初期化し, SYSGEN実行中のプロセッサに接続します。

SHARE/INITIALIZEコマンドを実行するには,CMKRNL特権が必要です。

形式

    SHARE/INITIALIZE   MPMn MPM名

パラメータ

MPMn

接続するマルチポート・メモリ・ユニットのフロント・パネルに記載されている番号を指定します。

MPM名

マルチポート・メモリ・ユニットを使用するシステムがユニットを認識するときに使用する名前を指定します。15 文字以内の英数字,ドル記号($) ,アンダスコア(_)の文字列です。

修飾子

/CEFCLUSTERS=共通イベント・フラグ(cef)
マルチポート・メモリ・ユニットに設定できる共通イベント・フラグ・ クラスタの総数を,整数値で指定します。省略時の値は32です。

/GBLSECTIONS=グローバル・セクション(gbl)
マルチポート・メモリ・ユニットに設定できるグローバル・セクションの総数を, 整数値で指定します。省略時の値は32です。

/MAILBOXES=メール(mail)
マルチポート・メモリ・ユニットに設定できるメールボックスの総数を, 整数値で指定します。省略時の値は32です。

/MAXCEFCLUSTERS=共通イベント・フラグ・クラスタ最大数(max-cef)
プロセッサがマルチポート・メモリ・ユニットに作成できる共通イベント・ フラグ・クラスタの最大数を指定します。省略時の設定では,制限がありません。

/MAXGBLSECTIONS=グローバル・セクション最大数(max-gbl)
プロセッサがマルチポート・メモリ・ユニットに作成できるグローバル・ セクションの最大数。省略時の設定では,制限がありません。

/MAXMAILBOXES=メールボックス最大数(max-mail)
プロセッサがマルチポート・メモリ・ユニットに作成できるメールボックスの最大数。 省略時の設定では,制限がありません。

/POOLBCOUNT=ブロック数(block-cnt)
マルチポート・メモリ・ユニットと動的プールに設定するブロック数を, 整数値で指定します。省略時の値は128です。

/POOLBSIZE=ブロック・ サイズ(block-size)
動的プールの各ブロックのサイズを,整数値で指定します。省略時の値は128 バイトです。

/PRQCOUNT=プロセッサ間要求ブロック数(prq-cnt)
設定するプロセッサ間要求ブロック数(PRQ)を,整数値で指定します。 省略時の値は64です。

説明

指定したマルチポート・メモリ・ユニットがすでに初期化されていて, かつ他のアクティブ・プロセッサに接続されている場合,グローバル・ セクション,メール,共通イベント・フラグ・クラスタ,ブロック数, ブロック・サイズ,プロセッサ間要求ブロック数の値は無視され,マルチポート・ メモリ・ユニットは単にプロセッサに接続されます。

    SYSGEN>   SHARE MPM1 SHR_MEM_1/INITIALIZE -
    SYSGEN>   /GBLSECTIONS=128/MAILBOXES=64/CEFCLUSTERS=0
    
    このコマンドは,マルチポート・メモリ・ユニットを初期化しています。 グローバル・セクション,メール,共通イベント・フラグ・クラスタ以外のパラメータには, 省略時の値が使用されています。マルチポート・メモリ・ ユニットのフロント・パネルに記載されている番号は1,ユニット名はSHR_MEM_1 であることを仮定しています。

SHOW [パラメータ]

SYSGENワーク・エリアに格納されているシステム・パラメータ値をはじめ, これらのパラメータの省略時の値,最小値,最大値,単位を表示します。

形式

    SHOW   [パラメータ名]

パラメータ

パラメータ名

システム・パラメータの名前を指定します。ピリオド(.)は,最後のSET パラメータ名またはSHOW [パラメータ]コマンドで指定したシステム・ パラメータを要求したと解釈されます。

修飾子

/ACP
すべてのACPパラメータ値を表示することを指定します。

/ALL
SPECIALパラメータ値以外のすべてのパラメータ値を表示することを指定します。

/BI
VAXBIバスの入出力空間に現在マップされている装置アドレスを表示することを指定します。

/CLUSTER
すべてのCLUSTERパラメータ値を表示することを指定します。

/DYNAMIC
すべてのDYNAMICパラメータ値を表示することを指定します。

/GEN
すべてのGENパラメータ値を表示することを指定します。

/HEX
すべてのパラメータ値を16進表記で表示することを指定します。/HEX のシステム・パラメータ名またはパラメータ・タイプを指定します。/HEX 修飾子に/NAMES修飾子を付けて指定すると,/HEXは無視されます。

/JOB
すべてのJOBパラメータ値を表示することを指定します。

/LGI
すべてのLGIパラメータ値を表示することを指定します。

/MAJOR
すべてのMAJORパラメータ値を表示することを指定します。

/MULTIPROCESSING
すべてのMULTIPROCESSINGパラメータ値を表示することを指定します。

/NAMES
すべてのパラメータの名前を表示することを指定します。

/PQL
すべてのPQLパラメータ値を表示することを指定します。

/RMS
すべてのVAX RMSパラメータ値を表示することを指定します。

/SCS
すべてのSCSパラメータ値を表示することを指定します。

/SPECIAL
コンパックによる使用のため予約されているすべてのパラメータ値を表示することを指定します。

/STARTUP
現在の汎用スタートアップ・コマンド・プロシージャの名前を表示することを指定します。

/SYS
すべてのSYSパラメータ値を表示することを指定します。

/TTY
すべてのターミナル・パラメータ値を表示することを指定します。

/XMI[=BIindex]
XMIバスの入出力空間に現在マップされている装置アドレスを表示することを指定します。 すべてのプロセッサ,アダプタ,VAXBIアダプタ, メモリ・コントローラ,NIなどの相互接続装置のノード番号,関係番号, 総称も表示します。

SHOW/XMI=BIindexコマンドを実行するには,CMEXEC特権が必要です。

説明

/HEX修飾子を指定しないかぎり,パラメータ値は10進値で表示されます。ASCII 値は,特に指定しないかぎりASCII表記で表示されます。

パラメータ名を短縮した場合,短縮名に一致する最初のパラメータが表示されます。 曖昧さのチェックは行われません。たとえばSHOW GBLを実行するとGBLSECTIONS パラメータが表示されます。GBLPAGFILパラメータを表示するには,GBLPAGES パラメータと混同されないようにするため,SHOW GBLPAGFと指定する必要があります。

ピリオド(.)を使用すれば,最後のSETパラメータ名またはSHOW [パラメータ] コマンドで指定したシステム・パラメータを取り出せます。

  1. SYSGEN> SHOW GBLSECTIONS
         GBLSECTIONS           100        40        20        -1  Sections
         SYSGEN> SET . 110
         SYSGEN> SHOW .
         GBLSECTIONS           110        40        20        -1  Sections
    
    まずGBLSECTIONSパラメータの値を表示し,次にピリオドでパラメータを参照して現在の値を110 に設定しています。次のSHOWコマンドでも,変更があったことをピリオドで確認しています。

  2. SYSGEN>   SHOW/ACP
    
    VAXシステムにおいて,この例のコマンドは次の出力を作成します。
         Parameters in use: Active
         Parameter Name             Current   Default   Minimum   Maximum Unit  Dynamic
         ACP_MULTIPLE                     0         1         0         1 Boolean     D
         ACP_SHARE                        1         1         0         1 Boolean
         ACP_MAPCACHE                    52         8         1        -1 Pages       D
         ACP_HDRCACHE                   138       128         2        -1 Pages       D
         ACP_DIRCACHE                   138        80         2        -1 Pages       D
         ACP_DINDXCACHE                  37        25         2        -1 Pages       D
         ACP_WORKSET                      0         0         0        -1 Pages       D
         ACP_FIDCACHE                    64        64         0        -1 File-Ids    D
         ACP_EXTCACHE                    64        64         0        -1 Extents     D
         ACP_EXTLIMIT                   300       300         0      1000 Percent/10  D
         ACP_QUOCACHE                   130        64         0        -1 Users       D
         ACP_SYSACC                       4         8         0        -1 Directories D
         ACP_MAXREAD                     32        32         1        64 Blocks      D
         ACP_WINDOW                       7         7         1        -1 Pointers    D
         ACP_WRITEBACK                    1         1         0         1 Boolean     D
         ACP_DATACHECK                    2         2         0         3 Bit-mask    D
         ACP_BASEPRIO                     8         8         4        31 Priority    D
         ACP_SWAPFLGS                    14        15         0        15 Bit-mask    D
         ACP_XQP_RES                      1         1         0         1 Boolean
         ACP_REBLDSYSD                    0         1         0         1 Boolean
    

  3. SYSGEN>   SHOW/ACP/HEX
    
    次のように,ACPシステム・パラメータ値を16進表記で出力しています。
         Parameters in use: Active
         Parameter Name             Current   Default   Minimum   Maximum Unit  Dynamic
         ACP_MULTIPLE              00000000  00000001  00000000  00000001 Boolean     D
         ACP_SHARE                 00000001  00000001  00000000  00000001 Boolean
         ACP_MAPCACHE              00000034  00000008  00000001  FFFFFFFF Pages       D
         ACP_HDRCACHE              0000008A  00000080  00000002  FFFFFFFF Pages       D
         ACP_DIRCACHE              0000008A  00000050  00000002  FFFFFFFF Pages       D
         ACP_DNDXCACHE             00000025  00000019  00000002  FFFFFFFF Pages       D
         ACP_WORKSET               00000000  00000000  00000000  FFFFFFFF Pages       D
         ACP_FIDCACHE              00000040  00000040  00000000  FFFFFFFF File-Ids    D
         ACP_EXTCACHE              00000040  00000040  00000000  FFFFFFFF Extents     D
         ACP_EXTLIMIT              0000012C  0000012C  00000000  000003E8 Percent/10  D
         ACP_QUOCACHE              00000082  00000040  00000000  FFFFFFFF Users       D
         ACP_SYSACC                00000004  00000008  00000000  FFFFFFFF Directories D
         ACP_MAXREAD               00000020  00000020  00000001  00000040 Blocks      D
         ACP_WINDOW                00000007  00000007  00000001  FFFFFFFF Pointers    D
         ACP_WRITEBACK             00000001  00000001  00000000  00000001 Boolean     D
         ACP_DATACHECK             00000002  00000002  00000000  00000003 Bit-mask    D
         ACP_BASEPRIO              00000008  00000008  00000004  0000001F Priority    D
         ACP_SWAPFLGS              0000000E  0000000F  00000000  0000000F Bit-mask    D
         ACP_XQP_RES               00000001  00000001  00000000  00000001 Boolean
         ACP_REBLDSYSD             00000000  00000001  00000000  00000001 Boolean
    

  4. SYSGEN>   SHOW/PQL
    
    Alphaシステムにおいて,この例のコマンドは次の出力を作成します。
         Parameters in use: Active
         Parameter Name            Current    Default     Min.     Max.     Unit  Dynamic
         --------------            -------    -------    -------  -------   ----  -------
         PQL_DASTLM                     24         24        -1        -1 Ast        D
         PQL_MASTLM                      4          4        -1        -1 Ast        D
         PQL_DBIOLM                     32         32        -1        -1 I/O        D
         PQL_MBIOLM                      4          4        -1        -1 I/O        D
         PQL_DBYTLM                  65536      65536        -1        -1 Bytes      D
         PQL_MBYTLM                   1024       1024        -1        -1 Bytes      D
         PQL_DCPULM                      0          0        -1        -1 10Ms       D
         PQL_MCPULM                      0          0        -1        -1 10Ms       D
         PQL_DDIOLM                     32         32        -1        -1 I/O        D
         PQL_MDIOLM                      4          4        -1        -1 I/O        D
         PQL_DFILLM                    128        128        -1        -1 Files      D
         PQL_MFILLM                      2          2        -1        -1 Files      D
         PQL_DPGFLQUOTA              65536      65536        -1        -1 Pagelets   D
          internal value              4096       4096         0        -1 Pages      D
         PQL_MPGFLQUOTA               2048       2048        -1        -1 Pagelets   D
          internal value               128        128       128        -1 Pages      D
         PQL_DPRCLM                     32         32        -1        -1 Processes  D
         PQL_MPRCLM                      0          0        -1        -1 Processes  D
         PQL_DTQELM                     16         16        -1        -1 Timers     D
         PQL_MTQELM                      0          0        -1        -1 Timers     D
         PQL_DWSDEFAULT               2000       2000        -1        -1 Pagelets
          internal value               125        125         0        -1 Pages
         PQL_MWSDEFAULT               2000       2000        -1        -1 Pagelets
          internal value               125        125       125        -1 Pages
         PQL_DWSQUOTA                 4000       4000        -1        -1 Pagelets   D
          internal value               250        250         0        -1 Pages      D
         PQL_MWSQUOTA                 4000       4000        -1        -1 Pagelets   D
          internal value               250        250       250        -1 Pages      D
         PQL_DWSEXTENT               12000      12000        -1        -1 Pagelets   D
          internal value               750        750         0        -1 Pages      D
         PQL_MWSEXTENT                4000       4000        -1        -1 Pagelets   D
          internal value               250        250       250        -1 Pages      D
         PQL_DENQLM                     64         64        -1        -1 Locks      D
         PQL_MENQLM                      4          4        -1        -1 Locks      D
         PQL_DJTQUOTA                 1024       1024        -1        -1 Bytes      D
         PQL_MJTQUOTA                    0          0        -1        -1 Bytes      D
    

SHOW/ADAPTER (VAXのみ)

VAXシステムにおいて,アダプタの関係番号と総称をすべて表示します。

SHOW/ADAPTERコマンドを実行するには,CMEXEC特権が必要です。

形式

    SHOW/ADAPTER

パラメータ

なし

修飾子

なし

    SYSGEN>   SHOW/ADAPTER
    
    SYSGENのSHOW/ADAPTERコマンドで出力される表示例です。
         CPU Type: 11/780
    
          Nexus Generic Name or Description
            1   16K memory, non-interleaved
            3   UB0
            8   MB0
            9   MB1
    

SHOW/BUS (VAXのみ)

VAXシステムでは,アダプタの関係番号と総称をすべて表示します。Alpha システムでは,SYSMANのIO SHOW BUSコマンドを使用します。

SHOW/BUSコマンドを実行するには,CMEXEC特権が必要です。

形式

    SHOW/BUS

パラメータ

なし

修飾子

なし

SHOW/CONFIGURATION (VAXのみ)

VAXシステムにおいて,装置構成情報を表示します。

SHOW/CONFIGURATIONコマンドを実行するには,CMEXEC特権が必要です。

形式

    SHOW/CONFIGURATION

パラメータ

なし

修飾子

/ADAPTER=関係番号
表示するMASSBUSアダプタまたはUNIBUSアダプタの番号を指定します。 整数値を指定することも,SYSGENのSHOW /ADAPTERコマンドで表示される総称を指定することもできます。

/COMMAND_FILE
すべての装置データをCONNECT/ADAPTER=アダプタ指定 コマンドにフォーマッティングし, これらのコマンドを指定した出力ファイルに書き込むことを指定します。 この結果,SYSGENのAUTOCONFIGUREコマンドを使用しなくとも, システム全体を再設定できます。

/OUTPUT=ファイル指定
出力ファイルを指定します。ファイル・タイプを指定せずに/OUTPUT 修飾子を指定した場合,LISが使用されます。ただし,/COMMAND_FILE を付けて/OUTPUTを指定した場合,省略時のファイル・タイプはCOMです。

説明

SHOW/CONFIGURATIONコマンドは,装置の名前,ユニット数,ネクサス番号, アダプタ・タイプを表示し,制御/状態レジスタ(CSR)とベクタ・ アドレスも表示します。/OUTPUT修飾子に出力ファイルを指定できます。

未使用アドレスから装置を削除する際,他の装置のCSRアドレスとベクタ・ アドレスにジャンパをもう一度行う必要はありません。その方法は, 次のとおりです。

  1. AUTOCONFIGURE ALLコマンドの代わりに,/OUTPUT修飾子を付けて指定したコマンド・ ファイルを実行するよう,汎用STARTUP.COMファイルを変更する。

  2. SHOW/CONFIGURATION/COMMAND_FILE/OUTPUTコマンドを実行し, 装置データをフォーマッティングしてセーブする。

    システムをシャットダウンしてボードを取り外す必要がある場合でも, システムを再ブートしたときにSYS$SYSTEM:STARTUP.COMが出力ファイルを実行するので, システムはUNIBUS装置とMASSBUS装置を自動的に設定します。

主なリリースにはすべて,新しいバージョンのSYS$SYSTEM:STARTUP.COMが用意されているので,SYS$SYSTEM:STARTUP.COM に手を加えていた場合は, 新しいバージョンをインストールした後でもう一度変更作業を行う必要があります。


注意
この方法は,短期的には便利ですが, できるだけAUTOCONFIGURE ALLを使用してください。

  1. SYSGEN>   SHOW/CONFIGURATION
    
    現在のシステム入出力データベースを表示しています。次の例は,VS3100 と6000-400システム上でのこのコマンドによる典型的な表示です。
          System CSR and Vectors on 23-OCT-1998 16:39:28.74
          Name: OPA  Units: 1  Nexus:0    (410)
          Name: PKB  Units: 1  Nexus:0    (410)
          Name: TTA  Units: 4  Nexus:0    (410)
          Name: PKA  Units: 1  Nexus:0    (410)
          Name: ESA  Units: 3  Nexus:0    (410)
          Name: GCA  Units: 1  Nexus:0    (410)
    
          System CSR and Vectors on 23-OCT-1998 16:31:47.12
          Name: PAA  Units: 1  Nexus:48   (CI )
          Name: PAB  Units: 1  Nexus:64   (CI )
          Name: PAC  Units: 1  Nexus:64   (CI )
          Name: PAD  Units: 1  Nexus:176  (CI )
          Name: FXA  Units: 2  Nexus:192  (GXM)
          Name: ETA  Units: 3  Nexus:213  (BVP)
          Name: PAE  Units: 1  Nexus:228  (CI )
          Name: PBA  Units: 1  Nexus:237  (BVP)
          Name: TXA  Units: 16 Nexus:211  (DMB)
    

  2. SYSGEN>   SHOW/CONFIGURATION/COMMAND_FILE/OUTPUT=CONFIG.COM
    
    このコマンドは,すべての装置データをCONNECT/ADAPTER=アダプタ指定 コマンドにフォーマッティングし,これらのコマンドをCONFIG.COM ファイルに書き込んでいます。次のようなコマンド・ファイルが出力されます。
         $ RUN SYS$SYSTEM:SYSGEN
         AUTOCONFIGURE 4
         AUTOCONFIGURE 5
         CONNECT DMA0 /ADAP=8 /CSR=%O777440 /VECT=%O210 /NUMV=01 /DRIVER=DMDRIVER
         CONNECT DMA1 /ADAP=8 /CSR=%O777440 /VECT=%O210 /NUMV=01 /DRIVER=DMDRIVER
         CONNECT LPA0 /ADAP=8 /CSR=%O777514 /VECT=%O200 /NUMV=01 /DRIVER=LPDRIVER
         CONNECT DYA0 /ADAP=8 /CSR=%O777170 /VECT=%O264 /NUMV=01 /DRIVER=DYDRIVER
         CONNECT DYA1 /ADAP=8 /CSR=%O777170 /VECT=%O264 /NUMV=01 /DRIVER=DYDRIVER
         CONNECT XMA0 /ADAP=8 /CSR=%O760070 /VECT=%O300 /NUMV=02 /DRIVER=XMDRIVER
         CONNECT XMB0 /ADAP=8 /CSR=%O760100 /VECT=%O310 /NUMV=02 /DRIVER=XMDRIVER
         CONNECT XMC0 /ADAP=8 /CSR=%O760110 /VECT=%O320 /NUMV=02 /DRIVER=XMDRIVER
         CONNECT TTA0 /ADAP=8 /CSR=%O760130 /VECT=%O330 /NUMV=02 /DRIVER=DZDRIVER
         CONNECT TTA1 /ADAP=8 /CSR=%O760130 /VECT=%O330 /NUMV=02 /DRIVER=DZDRIVER
         CONNECT TTA2 /ADAP=8 /CSR=%O760130 /VECT=%O330 /NUMV=02 /DRIVER=DZDRIVER
         .
         .
         .
         CONNECT TTF7 /ADAP=8 /CSR=%O760200 /VECT=%O400 /NUMV=02 /DRIVER=DZDRIVER
    

SHOW/DEVICE (VAXのみ)

VAXシステムにおいて,システムにロードされている装置ドライバのすべての情報, 接続されている装置,入出力データベースを表示します。アドレスはすべて16 進の仮想アドレスです。Alphaシステムでは,SYSMANユーティリティのIO SHOW DEVICE コマンドを使用します。

SHOW/DEVICEコマンドを実行するには,CMEXEC特権が必要です。

形式

    SHOW/DEVICE =装置ドライバ

パラメータ

なし

修飾子

なし

説明

指定した装置ドライバについて,次の情報を表示することを指定します。

Driver ドライバの名前
Start ドライバの開始アドレス
End ドライバの終了アドレス
Dev ドライバに接続されている各装置の名前
DDB 装置の装置データ・ブロックのアドレス
CRB 装置のチャネル要求ブロックのアドレス
IDB 装置の割り込みディスパッチ・ ブロックのアドレス
Unit 装置上の各ユニットの番号
UCB 各ユニットのユニット制御ブロックのアドレス

ドライバ名を省略した場合,システムにロードされているすべての装置ドライバの情報が表示されます。

    SYSGEN>   SHOW/DEVICE=DBDRIVER
    
    このコマンドは,DBDRIVERについて,次の情報を表示します。
         __Driver_____Start____End____Dev___DDB______CRB______IDB_____Unit__UCB___
         DBDRIVER   80082390 80082A7E
                                      DBA 80000848 800988C0 80098920
                                                                       0 8000087C
                                                                       1 8008A4F0
                                                                       2 8008A590
                                                                       5 8008A630
                                                                       7 8008A6D00
    

SHOW/DRIVER (VAXのみ)

VAXシステムにおいて,システムにロードされている指定した装置ドライバの開始アドレスと終了アドレスを表示します。

形式

    SHOW/DRIVER =装置ドライバ

パラメータ

なし

修飾子

なし

説明

ドライバ名を省略した場合,システムにロードされているすべての装置ドライバの開始アドレスと終了アドレスを表示します。 アドレスはすべて,16 進の仮想アドレスです。

SHOW/DRIVERコマンドを実行するには,CMEXEC特権が必要です。

SHOW/DRIVERコマンドは,指定した装置ドライバについて次の情報を表示します。

Driver 装置ドライバの名前
Start 装置ドライバの開始アドレス
End 装置ドライバの終了アドレス

    SYSGEN>  SHOW/DRIVER
    
    このコマンドは,すべてのドライバの開始アドレスと終了アドレスを,次のように表示します。
         __Driver_____Start____End___
         RTTDRIVER  800C1060 800C1960
         NETDRIVER  800BAFD0 800BD4B0
         TMDRIVER   800B3950 800B4BF0
         DRDRIVER   800B2950 800B3290
         DDDRIVER   800B1740 800B2060
         DLDRIVER   800B0D10 800B15A0
         DMDRIVER   800B0070 800B0990
         LCDRIVER   800AFC50 800AFFB0
         YCDRIVER   800AED20 800AF3E0
         XGDRIVER   800AC3F0 800AE9E0
         XDDRIVER   800AA5A0 800AC380
         DZDRIVER   800A4F30 800A59B0
         XMDRIVER   800A3E10 800A4A50
         DYDRIVER   800A3300 800A3C30
         LPDRIVER   800A2E90 800A3300
         DBDRIVER   800DE7A0 800DEFB7
         TTDRIVER   800DC770 800DE79B
         OPERATOR   80001650 80001F8B
         NLDRIVER   80001626 80001D20
         MBDRIVER   800015FC 80001CBE
    

SHOW/STARTUP

現在の汎用スタートアップ・コマンド・プロシージャの名前を表示します。

形式

    SHOW/STARTUP

パラメータ

なし

修飾子

なし

    SYSGEN>  SHOW/STARTUP
    Startup command file = SYS$SYSTEM:STARTUP.COM
    
    このコマンドは,汎用スタートアップ・コマンド・プロシージャの名前を表示しています。

SHOW/TURBOCHANNEL (VAXのみ)

VAXシステムにおいてTURBOchannel上の装置の関係番号を表示します。

形式

    SHOW/TURBOCHANNEL

パラメータ

なし

修飾子

なし

    SYSGEN>  SHOW/TURBOCHANNEL
    
    以下は,SHOW/TURBOCHANNELコマンドの表示例です。
         TURBOCHANNEL: Device Name       Nexus Number        TC Slot
                       PMAQT-AA          00000000            00000001
    

SHOW/UNIBUS (VAXのみ)

VAXシステムにおいて,アドレス指定できるUNIBUS入出力空間内アドレスを表示します。

SHOW/UNIBUSコマンドを実行するには,CMKRNL特権が必要です。

形式

    SHOW/UNIBUS

パラメータ

なし

修飾子

/ADAPTER=関係番号
指定したUNIBUSアダプタのアドレスを表示することを指定します。 関係番号は,UNIBUSアダプタの番号です。整数値または,SYSGENのSHOW /ADAPTERコマンドで表示される名前を指定します。

説明

SHOW/UNIBUSコマンドは,すべての装置レジスタを読み込みます。 一部のコントローラでは,バッファから文字が1つ読み込まれるなど,予想しない結果となる場合があります。 このため,UNIBUSの設定をデバッグする場合以外には,SHOW/UNIBUS コマンドを使用しないようにしてください。 複数のUNIBUSアダプタを使用しているシステムでは,最初のUNIBUSアダプタのアドレスだけが表示されます。


注意
実行中のシステムでは,SHOW /UNIBUSコマンドを使用しないようにしてください。このコマンドを実行できるのは, 会話形式でブートする場合だけです。

    SYSGEN>  SHOW/UNIBUS/ADAPTER=4
    
    関係番号4のアドレスを,次のように表示します。
         **UNIBUS map for nexus #4 on 30-JUN-1998  14:19:38.00 **
    
         Address 760070 (8001F838) responds with value 9B6E (hex)
         Address 760072 (8001F83A) responds with value 0340 (hex)
         Address 760074 (8001F83C) responds with value 403C (hex)
         Address 760076 (8001F83E) responds with value 0240 (hex)
         Address 760100 (8001F840) responds with value 8000 (hex)
         Address 760102 (8001F842) responds with value 0340 (hex)
         Address 760104 (8001F844) responds with value 7DAC (hex)
         Address 760106 (8001F846) responds with value 000A (hex)
         Address 760110 (8001F848) responds with value 8000 (hex)
         Address 760112 (8001F84A) responds with value 0340 (hex)
         Address 760114 (8001F84C) responds with value AD5C (hex)
         Address 760116 (8001F84E) responds with value 000A (hex)
         Address 760130 (8001F858) responds with value 9B6E (hex)
         Address 760132 (8001F85A) responds with value 030D (hex)
         Address 760134 (8001F85C) responds with value FF00 (hex)
         Address 760136 (8001F85E) responds with value CECE (hex)
         Address 760140 (8001F860) responds with value 4060 (hex)
         Address 760142 (8001F862) responds with value 0761 (hex)
         Address 760144 (8001F864) responds with value FF00 (hex)
         .
         .
         .
    

TERMINAL

Ctrl/C,Ctrl/O,Ctrl/Y,Ctrl/Zのエコー文字列を,システム単位で変更します。

形式

    TERMINAL/ECHO

パラメータ

なし

修飾子

なし

説明

TERMINALコマンドを実行する前に,SYS$EXAMPLESに格納されているSYSGTTSTR.MSG ファイルを編集してください。このファイルには,編集プロシージャに対する命令が格納されています。

ファイルを編集し,TERMINALコマンドを実行すると,指定した変更内容が有効となります。

USE

システム・パラメータの値とサイトから独立したスタートアップ・コマンド・ プロシージャの名前を使用して,SYSGEN作業領域を初期化し,既存の値を変更します。 ユーティリティを起動するときに,SYSGEN作業領域の初期値がアクティブ値になります。

パラメータ値とプロシージャ名の両方のソースを指定します。これらはパラメータ・ ファイル,ディスク上の現在のシステム・パラメータ・ファイル, メモリのアクティブ・システム,省略時のリストのいずれかから検索できます。

形式

    USE   ファイル指定

パラメータ

ファイル指定

データを検索するシステム・パラメータ・ファイルのファイル指定。 パラメータ・ファイルを作成するには,SYSGENのWRITEコマンドを使用します。 省略時のファイル・タイプは.PARです。

ファイル指定の代わりに,次のキーワードのいずれかを指定することができます。

CURRENT

ディスク上の現在のシステム・パラメータ・ファイルから情報を取り出すことを指定します。

VAXシステムでは,システム・パラメータ・ファイルはSYS$SYSTEM:VAXVMSSYS.PAR です。

Alphaシステムでは,システム・パラメータ・ファイルはSYS$SYSTEM:ALPHAVMSSYS.PAR です。

ACTIVE

メモリに格納されているアクティブ・システムから情報を取り出すことを指定します。

DEFAULT

ソース情報を省略時のリストから検索することを指定します。USE DEFAULTコマンドは,SYSGENに組み込まれているパラメータ値を使用して,SYSGEN 作業領域を初期化します。これらの値を使用すると,オペレーティング・ システムは標準構成であれば,どの構成でもブートできます。

システムをハングさせる可能性のある未調整のレイヤード・プロダクトがシステム上にあるような場合, すべてのレイヤード・プロダクトを起動させないでシステムを起動するには, STARTUP_P1 システム・パラメータを"MIN" に設定します。

     SYSGEN> SET STARTUP_P1 "MIN"

修飾子

なし

  1. SYSGEN>   USE SYS$SYSTEM:SPECIAL
    
    このコマンドは既存のパラメータ・ファイルSYS$SYSTEM:SPECIAL.PARを使用します。

  2. SYSGEN> USE DEFAULT
    
    SYSGEN> STARTUP_P1 "MIN"
    
    最初のコマンドは省略時のパラメータ値を使用して,SYSGEN作業領域を初期化します。2 番目のコマンドはSTARTUP_P1パラメータを"MINIMUM"に設定します。

WRITE

システム・パラメータ値とサイトから独立したスタートアップ・コマンド・ プロシージャの名前をSYSGEN作業領域からパラメータ・ファイル,ディスク上の現在のシステム・ パラメータ・ファイル,メモリのアクティブ・ システムのいずれかに書き込みます。

形式

    WRITE   ファイル指定

パラメータ

ファイル指定

作成する新しいパラメータ・ファイル。省略時のファイル・タイプは.PAR です。

ファイル指定の代わりに,次のキーワードのいずれかを指定することができます。

CURRENT

ディスク上の現在のシステム・パラメータ・ファイルに情報を書き込むことを指定します。

VAXシステムでは,システム・パラメータ・ファイルはSYS$SYSTEM:VAXVMSSYS.PAR です。

Alphaシステムでは,システム・パラメータ・ファイルはSYS$SYSTEM:ALPHAVMSSYS.PAR です。

WRITE CURRENTコマンドを使用するには,SYSPRV特権が必要です。

ACTIVE

ソース情報をメモリのアクティブ・システムに書き込むことを指定します( 動的パラメータ値だけがアクティブ・システムに書き込まれます)。

WRITE ACTIVEコマンドを使用するには,CMKRNL特権が必要です。

修飾子

なし

説明

VAXシステムにおいて,SYSGEN内のセキュリティ監査では,システム・パラメータ・ ファイルVAXVMSSYS.PARの変更の報告方法が変更されました。 次の例に示すように,このようなイベントを通知するために,ファイルに対してアクセス制御リスト(ACL) を設定すれば,システム管理者はファイル変更の通知を受信できます。

     $ SET ACL/ACL=(ALARM=SECURITY,ACCESS=WRITE+FAILURE+SUCCESS)-
     _$ SYS$SYSTEM:VAXVMSSYS.PAR

ACLの設定についての詳しい説明は,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』と『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。

Alphaシステムでは,WRITE ACTIVEコマンドとWRITE CURRENTコマンドはどちらもOPCOM にメッセージを送信し,イベントを記録します。

  1. SYSGEN>   WRITE SYS$SYSTEM:SPECIAL
    
    このコマンドは新しいパラメータ指定ファイル,SYS$SYSTEM:SPECIAL.PAR を作成します。

  2. SYSGEN>   WRITE CURRENT
    

    VAXシステムでは,この例のコマンドはディスクの現在のシステム・パラメータ・ ファイル(SYS$SYSTEM:VAXVMSSYS.PAR)を変更します。

    Alphaシステムでは,この例のコマンドはディスクの現在のシステム・ パラメータ・ファイル(SYS$SYSTEM:ALPHAVMSSYS.PAR)を変更します。


[ 前のページ ] [ 次のページ ] [ 目次 ] [ 索引 ] [ DOC Home ]