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System Managementユーティリティ(SYSMAN)は,ノードとクラスタ環境を集中管理します。 個々のノードにログインしてさまざまな管理作業を行うのではなく,1 つのノード,1つのノード・グループ,または1つのクラスタ環境を管理環境として定義することができます。 管理環境が定義されていれば, ローカル・ノードからシステム管理作業を行えます。SYSMANは, 管理対象の環境におけるすべてのノードに対し,これらの作業を実行します。
SYSMANでは,従来のソフトウェア・ツールを数多く利用しているので, 個々のシステムを管理するこれまでの方法と同じようなやり方でシステムを管理できます。MOUNT ,DEFINE,INITIALIZE,SET,SHOWなどのDCLコマンドは, ほとんど処理できます。また,AUTHORIZE,AUTOGEN,INSTALLなど,OpenVMS のシステム管理ユーティリティやコマンド・プロシージャも数多く実行できます。
SYSMANには,次の処理を行うシステム管理ツールも用意されています。
SYSMANでは,SYSMANコマンドを実行するためのキーを定義しておけば,長いコマンド行を入力する必要がありません。 たとえば,SET ENVIRONMENT コマンドを実行するためのキーは次のように定義できます。
SYSMAN> DEFINE/KEY/TERMINATE _Key name: KP0 _Translation: "SET ENVIRONMENT/NODE=(NODE21,NODE22,NODE23)"
キーを定義した後,キーパッドの0を押すと,SYSMANはSET ENVIRONMENTコマンドを実行します。 キー定義は,SYSMAN初期化ファイルに定義しない限り,SYSMAN を終了するたびに失われます。(初期化ファイルからコマンドを実行する方法については 第20.1.2項を参照してください。)
SYSMANを実行するたびに使用される初期化ファイルを作成することができます。SYSMAN 初期化ファイルでは,キーの定義やSYSMAN環境の設定などが行えます。
省略時のSYSMAN初期化ファイルは,SYS$LOGIN:SYSMANINI.INIです。別のファイルを指定する場合は, そのファイルの記憶位置を指すように論理名SYSMANINI を定義してください。
以下は,いくつかのキーを定義する初期化ファイルの例です。
$ TYPE SYSMANINI.INI DEFINE/KEY/TERMINATE KP0 "SET ENVIRONMENT/CLUSTER/NODE=(NODE21,NODE22,NODE23,NODE24)" DEFINE/KEY/TERMINATE KP1 "CONFIGURATION SHOW TIME" DEFINE/KEY/TERMINATE KP2 "SHOW PROFILE" . . .
System Managementユーティリティ(SYSMAN)はシステムを集中管理するので,1 ヶ所からすべてのノードやクラスタを管理できます。
RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN
$ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN
SYSMANは次のプロンプトを表示します。ここでは,DCLの標準の構文規則を使用して,SYSMAN コマンドを入力することができます。
SYSMAN>
RSXのMCRコマンドを実行した場合も,展開されてRUN SYS$SYSTEMとなります。
$ MCR SYSMAN
MCRコマンドを使用すると,SYSMANの起動とコマンドの実行を1つのコマンド文字列で指定できます。 このようにしてSET ENVIRONMENT以外のSYSMAN コマンドを指定した場合,SYSMANはコマンド文字列を実行すると終了します。SET ENVIRONMENT コマンドの場合,実行した後にSYSMAN>プロンプトが出力されます。
SYSMANを終了してDCLコマンド・レベルに戻るには,SYSMAN>プロンプトに対してEXIT コマンドを入力するか,またはCtrl/Zを押します。
また,コマンドの項で述べるとおり,コマンド別に必要となる特権もあります。 各種のDCLコマンドやシステム管理ユーティリティで必要な特権については, 『OpenVMS DCLディクショナリ』または本書の該当するユーティリティ・ リファレンス部分を参照してください。
SMI-E-RIGHTSLIM, Rights limit exceeded.
このライト(権利)の上限には,プロセス・ライト・リストが作成されるときに, ログイン中に与えられた次の少なくとも3つの識別子も含まれます。
SYSMANを実行するユーザは,次のいずれかを持っていなければなりません。
この項では,SYSMANのコマンドについて,例を挙げて説明します。表 20-1 は,SYSMANのコマンドの一覧です。
コマンド | 機能 |
---|---|
@ (実行プロシージャ) | 以降のコマンド入力を指定ファイルまたは指定装置から読み込むことを指示する。 |
ALF ADD | 自動ログイン機能(ALF)データベースにレコードを追加する。 |
ALF REMOVE | 自動ログイン機能(ALF)データベースから1つまたは複数のレコードを削除する。 |
ALF SHOW | 自動ログイン機能(ALF)データベースに格納されている1 つまたは複数のレコードを表示する。 |
ATTACH | 現在のプロセスからジョブ内の指定したプロセスに制御を移す。 |
CONFIGURATION SET CLUSTER_AUTHORIZATION | ローカル・エリア・クラスタにおけるセキュリティ・ データを更新する。 |
CONFIGURATION SET TIME | システム時間を更新する。 |
CONFIGURATION SHOW CLUSTER_ AUTHORIZATION | クラスタ・セキュリティ・データを表示する。 |
CONFIGURATION SHOW TIME | 現在のシステム時間を表示する。 |
DEFINE/KEY | SYSMANコマンドを実行するキーを定義する。 |
DISKQUOTA ADD | ディスク・クォータ・ファイルにエントリを追加する。 |
DISKQUOTA CREATE | ファイルを持たないボリュームに対してディスク・クォータ・ファイルを作成し使用可能にする。 |
DISKQUOTA DELETE | クォータ・ファイルからエントリを削除する。 |
DISKQUOTA DISABLE | ボリュームに対するディスク・ クォータ動作を中断する。 |
DISKQUOTA ENABLE | ボリュームに対するディスク・ クォータ動作を再開する。 |
DISKQUOTA MODIFY | クォータ・ファイルのエントリを変更するか, または省略時のクォータ値と超過値を調整する。 |
DISKQUOTA REBUILD | すべてのエントリに対するディスク使用量を再設定する。 |
DISKQUOTA REMOVE | ディスク・クォータ・ ファイルからエントリを削除する。 |
DISKQUOTA SHOW | ディスク・クォータと使用状況を表示する。 |
DO | DCLコマンドまたはDCL コマンド・プロシージャを実行する。 |
EXIT | SYSMANセッションを終了し,制御をDCLコマンド・ レベルに戻す。 |
HELP | SYSMANコマンドに関する情報を出力する。 |
++ IO AUTOCONFIGURE | システムにつながれているすべてのハードウェア装置を自動的に識別し, 設定する。 |
++ IO CONNECT | 装置を接続し装置ドライバをロードする。 |
++ IO LOAD | 入出力ドライバをロードする。 |
++ IO REBUILD | すべての装置構成テーブルを再構築する。 |
++ IO SCSI_PATH_VERIFY | システム内のSCSIとFCパスをそれぞれチェックし,接続された装置が変更されたかどうかを判断する。 変更されている場合には,入出力データベースにあるSCSI またはFCのパスは切断される。 |
++ IO SET EXCLUDE | 装置を自動的に構成するときに使用するパーマネント除外リストを設定する。 |
++ IO SET PREFIX | IOGENコンフィギュレーション作成モジュール(ICBM) 名に使用する接頭辞を設定する。 |
++ IO SHOW BUS | システムのバス,ノード番号, バス名,TR番号,CSR基底アドレスをリストする。 |
++ IO SHOW DEVICE | 装置,装置ドライバ,装置の入出力データベースに関する情報を表示する。 |
++ IO SHOW PREFIX | IOGENコンフィギュレーション作成モジュール(ICBM) 名に使用する現在の接頭辞リストを表示する。 |
LICENSE LOAD | LICENSE データベースに登録されているライセンスを有効にする。 |
LICENSE UNLOAD | LICENSEデータベースに登録されているライセンスを無効にする。 |
PARAMETERS USE | システム・パラメータ値と汎用コマンド・ プロシージャの名前を使用して,現在のワーク・エリアを初期化する。 |
PARAMETERS SHOW | ワーク・エリアに格納されているシステム・パラメータの値,およびシステム・ パラメータの省略時の値,最小値,最大値,単位を表示する。 |
PARAMETERS SET | ワーク・エリアに格納されているシステム・パラメータの値を変更する。 |
PARAMETERS WRITE | ワーク・ エリアに格納されているシステム・パラメータ値と汎用コマンド・ プロシージャ名を,パラメータ・ファイル,現在のシステム・パラメータ・ ファイル,メモリ内のアクティブ・システムのいずれかに書き込む。 |
PARAMETERS ENABLE CHECKS | 範囲チェックを使用可能にする。PARAMETERS DISABLE CHECKSコマンドを実行した後で範囲チェックを使用可能にする。 |
PARAMETERS DISABLE CHECKS | PARAMETERS SET コマンドで指定したシステム・パラメータ値の範囲チェックを禁止する。 |
RESERVED MEMORY ADD | Alphaシステム上で, Reserved Memory Registryデータ・ファイルにエントリを追加する。 |
RESERVED MEMORY FREE | Alphaシステム上で,予約メモリを解放する。 |
RESERVED MEMORY MODIFY | 実行中のAlphaシステムで, Reserved Memory Registryデータ・ ファイルの既存のエントリの変更を許可する。 |
RESERVED MEMORY REMOVE | Alphaシステム上で, Reserved Memory Registryデータ・ファイルの予約メモリ・エントリを削除する。 |
RESERVED MEMORY SHOW | Alphaシステム上で,実行中のシステムのメモリ予約を表示する。 |
SET ENVIRONMENT | 以降のSYSMANコマンドの管理方式を設定する。 |
SET PROFILE | 省略時の装置,省略時のディレクトリ, および現在の管理環境における現在の特権を変更し, DOコマンドに対しDCLチェックを設定する。 |
SET TIMEOUT | ノード応答の待ち時間を設定する。 |
SHOW ENVIRONMENT | 現在のコマンド・ コンテキストを表示する。 |
SHOW KEY | キー定義を表示する。 |
SHOW PROFILE | 省略時の装置,省略時のディレクトリ, 現在の特権を表示する。 |
SHOW TIMEOUT | 現在のタイムアウト時間を表示する。 |
SHUTDOWN NODE | 1つのコマンド行で同時に1つの以上のノードをシャットダウンする。 |
SPAWN | 現在のプロセスのサブプロセスを作成する。 サブプロセスのコンテキストは,現在のプロセスからコピーされる。 |
STARTUP ADD | 実行可能ファイルまたはコマンド・プロシージャを, スタートアップ・データベースに追加する。 |
STARTUP DISABLE | スタートアップ・データベースの構成要素がノード上で実行することを禁止する。 |
STARTUP ENABLE | スタートアップ・データベースの構成要素が実行することを許可する。 |
STARTUP MODIFY | スタートアップ・データベースの構成要素がどのように実行するかを記述するレコードを編集する。 |
STARTUP REMOVE | スタートアップ・ データベースから1つまたは複数の構成要素を削除する。 |
STARTUP SET DATABASE | 省略時のデータベースを設定する。 |
STARTUP SET OPTIONS | スタートアップ状態を表示する。 |
STARTUP SHOW | 現在のスタートアップ・ データベースの名前または内容を表示する。 |
SYS_LOADABLE ADD | ブート時にロードしたイメージ集合に, エグゼクティブ・ロード・イメージを追加する。 |
SYS_LOADABLE REMOVE | ブート時にロードしたイメージ集合から, エグゼクティブ・ロード・イメージを削除する。 |
++ Alpha固有 |
コマンドの入力を,特定のファイルまたは装置から読み込むことをSYSMAN に指示します。
@ ファイル指定
コマンド・プロシージャには,SYSMANのどのコマンドでも含めることができます。
$ CREATE ENV.COM SET ENVIRONMENT SHOW PROFILE<Ctrl/Z> $ MCR SYSMAN SYSMAN> @ENV.COM %SYSMAN-I-DEFDIR, default directory on node - SYS$SYSROOT:[SYSMGR] %SYSMAN-I-DEFPRIV, default process privileges on node - CMKRNL CMEXEC SYSNAM . . . GRPPRV READALL SECURITY SYSMAN>SYSMAN環境としてローカル・ノードを設定して現在のプロファイルを表示するコマンド・ プロシージャを作成しています。これらのコマンドは,@ENV.COM コマンドを入力すると実行されます。
$ CREATE TIME.COM SET ENVIRONMENT/CLUSTER CONFIGURATION SHOW TIME<Ctrl/Z> $ MCR SYSMAN SYSMAN> @TIME System time on node NODE23: 19-JUN-1998 13:32:19.45 System time on node NODE24: 19-JUN-1998 13:32:27.79 System time on node NODE25: 19-JUN-1998 13:32:58.66クラスタ内のすべてのノードの現在の日時を表示するコマンド・プロシージャを, 作成し実行しています。
新しいレコードを自動ログイン機能(ALF)データベースに追加します。また, 代理アカウントのためにレコードを作成することもできます。
SYSALFデータベースに対する読み込みアクセス権(R)と書き込みアクセス権(W) が必要です。省略時のSYSALFデータベースは, SYS$SYSTEM:SYSALF.DATです。
ALF ADD 装置ユーザ
二重引用符で囲まれた文字列は,すべてそのままALFデータベース・ファイルに書き込まれることに注意してください。 たとえば,実際のポート名に特殊文字に加えて大文字が含まれている場合は, 二重引用符の中で大文字を使用することを忘れないでください。 文字列を誤ると,実際のポート名とSYSALF.DAT ファイルで指定されている名前が一致しなくなります。
ALF ADDコマンドは,新しいレコードをALFデータベースに追加します。
SYSMAN> ALF ADD TTA3 JBERGERON SYSMAN> ALF ADD "MN34C3/LC-1-2" FMARTIN /PORTまず,TTA3というターミナルをユーザJBERGERONに割り当てています。次のコマンドは,MN34C3/LC-1-2 というポートをユーザFMARTINに割り当てています。
SYSMAN> ALF ADD VMS:.ZKO.VMSORG.SYSMAN.CLIENT1::SYSTEM FOOBARこの例では,VMS:.ZKO.VMSORG.SYSMAN.CLIENT1::SYSTEMは,FOOBARに割り当てられる装置パラメータの値です。
1つまたは複数のレコードをALFデータベースから削除します。
SYSMAN) SYSALFデータベースSYS$SYSTEM:SYSALF.DATに対する読み込みアクセス権(R) と書き込みアクセス権(W)が必要です。
ALF REMOVE 装置
ワイルドカード文字を使用せずに,REMOVEコマンドを入力した場合には, SYSMANは装置名を正確に照合します。複数のレコードが条件を満たす場合には,SYSMAN はエラー・メッセージを戻します。
SYSMAN> ALF REMOVE _TTA3: SYSMAN> ALF REMOVE /USERNAME=SMITHSONまず,TTA3というターミナルのレコードを削除しています。次のコマンドは, ユーザ名SMITHSONに関係するレコードをすべて削除しています。
SYSMAN> ALF REMOVE <nodename>$TTA* SYSMAN> ALF REMOVE *TTA*このコマンドはどちらも,システムのSCSNODE名から始まるレコードを削除します。
SYSMAN> REMOVE TTAこのコマンドは次のエラー・メッセージを出力します。
%SYSMAN-E-ALFWILCRDREQ, more than one record might match - Wildcard or unit number of device required.
たとえば,OpenVMSバージョン6.1以前を実行しているシステムからOpenVMS バージョン6.2を実行しているシステムに対して次のコマンドを実行すると, エラー・メッセージは出力されず,FOOBAR$TTAと一致するすべてのレコードが削除されます。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=FOOBAR ! FOOBAR runs OpenVMS Version 6.2 %SYSMAN-I-ENV, current command environment: Individual nodes: FOOBAR Username SYSTEM will be used on nonlocal nodes SYSMAN> ALF REMOVE TTA ! Does not produce an error message SYSMAN>
OpenVMSバージョン6.1以前を実行しているシステムからOpenVMSバージョン6.1 以前を実行している別のシステムに対して同じコマンドを実行した場合には, 次のエラー・メッセージが出力されます。
%SYSMAN-I-NODERR, error returned from node FOO -SMI-E-ALFNOMATCH, no records matched search criteria
これは,OpenVMSバージョン6.2より前のシステムでは,ワイルドカードの処理に誤りがあるからです。
ALFデータベースから1つまたは複数のレコードを表示します。
SYSALFデータベースSYS$SYSTEM:SYSALF.DATに対する読み込みアクセス権(R) と書き込みアクセス権(W)が必要です。
ALF SHOW [装置]
SYSMAN> ALF SHOW TTA* /USERNAME=MANESS /OUTPUT=ALF.TXTこの例では,MANESSというユーザに割り当てられているターミナルTTAxのレコードを選択し,ALF.TXT ファイルに出力しています。
SYSMAN> ALF SHOW TTA*このコマンドは,TTAという文字列から始まるレコードだけを表示します。
SYSMAN> ALF SHOW TTAこのコマンドは,<nodename>$TTAという文字列から始まるレコードだけを表示します。
SYSMAN> ALF SHOW *TTAこのコマンドは,装置名がTTAで終了するレコードを表示します。
SYSMAN> ALF SHOW *TTA*このコマンドは,TTAという文字列を含むすべてのレコードを表示します。
あるジョブにおいて,現在のプロセスから指定のプロセスに制御を渡します。 現在のプロセスは,この結果ハイバネート状態になります。
メールボックスが設定されているターミナルでは,ATTACHコマンドとSPAWN コマンドは使用できません。
ATTACH [プロセス名]
プロセス名は,15文字以内の英数字です。指定のプロセスに接続できない場合, エラー・メッセージが表示されます。
ATTACHコマンドを実行すると,親プロセスは,ハイバネート状態となり, 指定のデスティネーション・プロセスに使用中の入力ストリームが接続されます。 現在のジョブの一部であり,SPAWN/WAITコマンドまたはATTACHコマンドによってハイバネート状態となっているサブプロセスへの接続を確立できます。 ただし,接続を確立できる場合にかぎります。現在のプロセス, 現在のジョブの一部でないプロセス,存在しないプロセスには接続できません。 これらのプロセスに接続しようとすると,エラー・メッセージが出力されます。
ATTACHコマンドとSPAWN/WAITコマンドを組み合わせれば,作成したサブプロセスを終了しないまま親プロセスに戻ることができます。 詳細については,SPAWN コマンドの説明を参照してください。
$ SPAWN %DCL-S-SPAWNED, process SYSTEM_1 spawned %DCL-S-ATTACHED, terminal now attached to process SYSTEM_1 $ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> ATTACH SYSTEM %DCL-S-RETURNED, control returned to process SYSTEM $SYSTEM_1というサブプロセスを作成しています。SYSMANを始動してATTACH コマンドを実行し,ターミナルの制御を親プロセスSYSTEMに戻しています。
ローカル・エリア・クラスタのセキュリティ・データを変更します。
SYSPRV特権が必要です。
CONFIGURATION SET CLUSTER_AUTHORIZATION
CLUSTER_AUTHORIZE.DATファイルはCLUSTER_CONFIG.COMの実行で初期化され,SYSMAN で管理されます。通常の状況では,CLUSTER_AUTHORIZE.DATファイルのレコードを会話で変更する必要はありません。CONFIGURATION SET CLUSTER_AUTHORIZATIONコマンドを使用すれば,クラスタのメンバに矛盾が発生しないように保護できます。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER/NODE=NODE21 SYSMAN> SET PROFILE /PRIVILEGE=SYSPRV SYSMAN> CONFIGURATION SET CLUSTER_AUTHORIZATION/PASSWORD=GILLIAN %SYSMAN-I-CAFOLDGROUP, existing group will not be changed %SYSMAN-I-GRPNOCHG, Group number not changed SYSMAN-I-CAFREBOOT, cluster authorization file updated. The entire cluster should be rebooted.この例では,クラスタのパスワードを変更しています。環境がクラスタとして定義されているので,CONFIGURATION SET CLUSTER_AUTHORIZATION コマンドを実行する前にSYSPRV 特権を設定しています。
現在のシステム時間を変更します。
OPER,LOG_IO,SYSPRV特権が必要です。OpenVMS Cluster環境では, SYSLCK特権も必要です。
CONFIGURATION SET TIME [時間]
[dd-mmm-yyyy[:]] [hh:mm:ss.cc]
デルタ時間を入力することもできます。時間形式の詳細については,『OpenVMSユーザーズ・ マニュアル』を参照してください。
個々のノードで構成される環境では,指定の値が各ノードの時間として設定されます。 時間を指定しない場合,各ノードのタイム・オブ・イヤー・ クロックに基づいて時間が設定されます。
OpenVMS Cluster環境では,指定の値が各ノードの時間として設定されます。 時間を指定しない場合,タイム・オブ・イヤー・クロックが使用されます。 ローカル・クラスタでは,SYSMANを実行しているノードのクロックから読み込んだ値を,OpenVMS Cluster 内のすべてのノードに設定します。 遠隔OpenVMS Clusterでは,ターゲット・ノードのクロックから読み込んだ値をクラスタ内のすべてのノードに設定します。 タイム・オブ・イヤー・ クロックがオプションであるプロセッサもあります。詳細については, プロセッサのマニュアルを参照してください。
SYSMANでは,OpenVMS Cluster環境内のすべてのプロセッサに同じ時間を設定するよう, 特殊な処理を行います。通信と処理に遅延が生じるため, クロックを正確に同期させることは不可能ですが,誤差は通常,数百分の1 秒未満です。指定した時間の1/2秒以内の時間を設定できなかった場合, 応答が迅速でなかったノードを示す警告メッセージが出力されます。
プロセッサ・クロックごとにわずかな誤差があるので,ノード間で時間がずれがちです。 以下は,クラスタ環境でシステム時間の同期をとるプロシージャです。
$ SYNCH_CLOCKS: $ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SET ENVIRONMENT/CLUSTER CONFIGURATION SET TIME EXIT $ WAIT 6:00:00 $ GOTO SYNCH_CLOCKS
ローカル・ノードのタイム・オブ・イヤー・クロックの時間をすべてのクラスタ・ ノードの時間に設定し,6時間後に時間を再設定します。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=(NODE21,NODE22,NODE23) SYSMAN> SET PROFILE /PRIVILEGE=LOG_IO SYSMAN> CONFIGURATION SET TIME 12:38:00NODE21,NODE22,NODE23のシステム時間を変更しています。
ローカル・エリア・クラスタのグループ番号とマルチキャスト・アドレスを表示します。
SYSPRV特権が必要です。
CONFIGURATION SHOW CLUSTER_AUTHORIZATION
クラスタ環境やマルチノード環境では,クラスタ内の最初のノードのグループ番号を表示し, 次に,グループ番号とパスワードのいずれかまたは両方が異なるノードが存在すれば, それらの名前を表示します。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER/NODE=NODE21 . . . SYSMAN> SET PROFILE /PRIVILEGE=SYSPRV SYSMAN> CONFIGURATION SHOW CLUSTER_AUTHORIZATION Node NODE23: Cluster group number 65240 Multicast address: AB-00-04-01-F2-FFこの例のCONFIGURATION SHOW CLUSTER_AUTHORIZATIONコマンドは,NODE21 のグループ番号とマルチキャスト・アドレスを表示します。クラスタ内の他のノードのグループ番号とパスワードが同一であるため, 情報はこれ以上表示されません。
数百分の1秒の精度で,現在の日付とシステム時間を表示します。
CONFIGURATION SHOW TIME
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER/NODE=NODE21 . . . SYSMAN> CONFIGURATION SHOW TIME System time on node NODE21: 19-JUN-1998 13:32:19.45 System time on node NODE22: 19-JUN-1998 13:32:27.79 System time on node NODE23: 19-JUN-1998 13:32:58.66クラスタ内のすべてのノードのシステム時間を表示しています。
SYSMANコマンドを実行するキーを定義します。この結果,コマンド名を入力するのではなく, キーを押すだけでコマンドを実行できます。
DEFINE/KEY キー名文字列
キー名 | VT100 | LK201 /LK401 |
---|---|---|
PF1 | PF1 | PF1 |
PF2 | PF2 | PF2 |
PF3 | PF3 | PF3 |
PF4 | PF4 | PF4 |
KP0, KP1〜KP9 | 0〜9 | 0〜9 |
PERIOD | ピリオド・ キー | ピリオド・キー |
COMMA | コンマ・キー | コンマ・ キー |
MINUS | マイナス・ キー | マイナス・キー |
ENTER | ENTERキー | ENTERキー |
UP, DOWN, LEFT, RIGHT | 矢印キー | 矢印キー |
FIND, INSERT_HERE | - | Find, Insert Hereキー |
REMOVE, SELECT | - | Remove, Selectキー |
PREV_SCREEN | - | Previous Screen キー |
NEXT_SCREEN | - | Next Screenキー |
HELP, DO | - | Help, Doキー |
F6〜F10, F11〜F14 | - | ファンクション・ キー |
F17〜F20 | - | ファンクション・キー |
初期化ファイルで定義しないかぎり,キー定義は,SYSMANを終了すると無効となります。 第20.1.2項を参照してください。
SYSMAN> DEFINE /KEY PF1 "SHOW PROFILE"PF1をSYSMANのSHOW PROFILEコマンドとして定義しています。PF1を押してReturn キーを押すと,SHOW PROFILEコマンドが実行されます。
SYSMAN> DEFINE /KEY KP0 /TERMINATE "CONFIGURATION SHOW TIME"0キーをCONFIGURATION SHOW TIMEコマンドとして定義しています。 /TERMINATE修飾子が指定されているので,Returnを押さなくとも,0 キーを押すだけでコマンドが実行されます。
ディスク・クォータ・ファイルにエントリを追加し,使用量を0に初期化します。
クォータ・ファイルへの書き込みアクセス権(W)が必要です。
DISKQUOTA ADD 所有者
ライト識別子はAUTHORIZEで設定します。形式は,UIC形式ではなく,ID 形式です。ライト識別子の詳細については,『OpenVMS Programming Concepts Manual』を参照してください。
ローカル以外の環境で作業する場合,その環境で使用できる英数UICやライト識別子を指定してください。
装置を指定しない場合,ターゲット・ノードの省略時のディスクが使用されます。SET PROFILE コマンドで省略時の装置を設定しないかぎり,省略時のディスクは, ローカル・ノード上の現在の装置または別のノード上のログイン省略時の装置です。 両者のうち,どちらが使用されるかは,環境によって決まります。
永久クォータと超過値を指定しないかぎり,UIC [0,0]のエントリの値が省略時の値として適用されます。UIC [0,0] を調整するには,DISKQUOTA MODIFYコマンドを実行します。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=(NODE22,NODE21) 【1】 %SYSMAN-I-ENV, Current command environment: Individual nodes: NODE22,NODE21 Username ALEXIS will be used on nonlocal nodes. SYSMAN> SET PROFILE /PRIVILEGE=SYSPRV 【2】 SYSMAN> DISKQUOTA ADD [MKT,MORSE] /DEVICE=WORK1 - 【3】 _SYSMAN> /PERMQUOTA=200 /OVERDRAFT=50 SYSMAN> DISKQUOTA ADD PAYROLL /DEVICE=WORK1 /PERMQUOTA=1000 【4】
MORSEというユーザ名がシステムに固有のUICを持つ場合には,次のコマンドを入力できる。
SYSMAN> DISKQUOTA ADD MORSE
現在クォータ・ファイルを格納していないディスク・ボリュームに対し, クォータ・ファイルを作成し使用可能にします。
ボリュームのマスタ・ファイル・ディレクトリMFDに対する書き込みアクセス権(W) が必要です。さらに,SYSPRV特権,システムUIC,ボリュームの所有権のいずれかが必要です。
DISKQUOTA CREATE
装置を指定しない場合,ターゲット・ノードの省略時のディスクが使用されます。SET PROFILE コマンドで省略時の装置を設定しないかぎり,省略時のディスクは, ローカル・ノード上の現在の装置または別のノード上のログイン省略時の装置です。 両者のうち,どちらが使用されるかは,環境によって決まります。
1つのボリュームまたは1つのボリューム・セットに設定できるクォータ・ ファイル[000000]QUOTA.SYSは,1つだけです。クォータ・ファイルを作成すると同時に,DISKQUOTA MODIFY コマンドでUIC [0,0]を調整して省略時のクォータ値と超過値を設定します。 ディスクに既存ファイルが存在する場合,DISKQUOTA REBUILD コマンドを実行し,現在の使用状況値を反映するようクォータ・ ファイルを更新してください。
SYSMAN> SHOW ENVIRONMENT %SYSMAN-I-ENV, Current command environment: Node NODE24 of local cluster Username ALEXIS will be used on nonlocal nodes SYSMAN> DO SHOW DEVICES . . . SYSMAN> DISKQUOTA CREATE /DEVICE=DJA31: SYSMAN> DISKQUOTA MODIFY /DEVICE=DJA31: [0,0] - _SYSMAN> /PERMQUOTA=10000 /OVERDRAFT=100現在の管理環境の特性を表示し,装置名をチェックしています。次に, DJA31というディスク上にクォータ・ファイルを作成し,省略時のクォータ値を設定しています。
クォータ・ファイルからエントリを削除します。
詳細については,DISKQUOTA REMOVEコマンドを参照してください。 DISKQUOTA REMOVEコマンドとDISKQUOTA DELETEコマンドの機能は同じです。
現在の管理環境でボリュームのディスク・クォータの管理と適用を停止します。 これは,ディスクがマウントされている各ノードに適用されます。
SYSPRV特権,システムUIC,またはボリュームの所有権が必要です。
DISKQUOTA DISABLE
装置を指定しない場合,ターゲット・ノードの省略時のディスクが使用されます。SET PROFILE コマンドで省略時の装置を設定しないかぎり,省略時のディスクは, ローカル・ノード上の現在の装置または別のノード上のログイン省略時の装置です。 両者のうち,どちらが使用されるかは,環境によって決まります。
禁止されていたクォータ・ファイルを使用可能にするには,DISKQUOTA REBUILDコマンドを実行してUICエントリと使用量を更新します。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=(AMANDA,BARRY) SYSMAN> DISKQUOTA DISABLE /DEVICE=DJA1:これらのコマンドは,DJA1というディスクでクォータの適用を一時停止します。 このディスクはAMANDAノードとBARRYノードにマウントされています。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER 【1】 %SYSMAN-I-ENV, current command environment: Clusterwide on local cluster Username STEIN will be used on nonlocal nodes SYSMAN> DO SHOW QUOTA/DISK=$6$dkd0:/USER=[0,0] 【2】 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node WALTER User [0,0] has 0 blocks used, 1000 available, of 1000 authorized and permitted overdraft of 100 blocks on $6$DKD0 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node ARTOS2 User [0,0] has 0 blocks used, 1000 available, of 1000 authorized and permitted overdraft of 100 blocks on $6$DKD0 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node ARTOS1 User [0,0] has 0 blocks used, 1000 available, of 1000 authorized and permitted overdraft of 100 blocks on $6$DKD0 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node EXPERT User [0,0] has 0 blocks used, 1000 available, of 1000 authorized and permitted overdraft of 100 blocks on $6$DKD0 SYSMAN> DISKQUOTA DISABLE/DEVICE=$6$dkd0: 【3】 SYSMAN> DO SHOW QUOTA/DISK=$6$dkd0:/USER=[0,0] 【4】 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node WALTER %SYSTEM-F-QFNOTACT, disk quotas not enabled on this volume %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node ARTOS2 %SYSTEM-F-QFNOTACT, disk quotas not enabled on this volume %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node ARTOS1 %SYSTEM-F-QFNOTACT, disk quotas not enabled on this volume %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node EXPERT %SYSTEM-F-QFNOTACT, disk quotas not enabled on this volume SYSMAN>この例では,$6$dkd0:というディスクはクラスタ単位でマウントされています。
現在の管理環境でディスク・ボリュームに対するクォータの適用を再開します。 これは,ディスクがマウントされている各ノードに適用されます。
SYSPRV特権,システムUIC,またはボリュームの所有権が必要です。
DISKQUOTA ENABLE
装置を指定しない場合,ターゲット・ノードの省略時のディスクが使用されます。SET PROFILE コマンドで省略時の装置を設定しないかぎり,省略時のディスクは, ローカル・ノード上の現在の装置または別のノード上のログイン省略時の装置です。 両者のうち,どちらが使用されるかは,環境によって決まります。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=(NODE21,NODE22) SYSMAN> DISKQUOTA ENABLE SYSMAN> DISKQUOTA REBUILDこの例のDISKQUOTA ENABLEコマンドは,省略時のディスクDJA12に対してクォータの適用を再開します。 このディスクはNODE21とNODE22にマウントされています。DISKQUOTA REBUILD コマンドは,クォータ・ファイルを更新し, クォータを修正し,新しいエントリを追加します。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER 【1】 %SYSMAN-I-ENV, current command environment: Clusterwide on local cluster Username STEIN will be used on nonlocal nodes SYSMAN> DO SHOW QUOTA/DISK=$6$dkd0:/USER=[0,0] 【2】 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node WALTER %SYSTEM-F-QFNOTACT, disk quotas not enabled on this volume %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node ARTOS2 %SYSTEM-F-QFNOTACT, disk quotas not enabled on this volume %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node ARTOS1 %SYSTEM-F-QFNOTACT, disk quotas not enabled on this volume %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node EXPERT %SYSTEM-F-QFNOTACT, disk quotas not enabled on this volume SYSMAN> DISKQUOTA ENABLE/DEVICE=$6$dkd0: 【3】 SYSMAN> DO SHOW QUOTA/DISK=$6$dkd0:/USER=[0,0] 【4】 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node WALTER User [0,0] has 0 blocks used, 1000 available, of 1000 authorized and permitted overdraft of 100 blocks on $6$DKD0 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node ARTOS2 User [0,0] has 0 blocks used, 1000 available, of 1000 authorized and permitted overdraft of 100 blocks on $6$DKD0 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node ARTOS1 User [0,0] has 0 blocks used, 1000 available, of 1000 authorized and permitted overdraft of 100 blocks on $6$DKD0 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node EXPERT User [0,0] has 0 blocks used, 1000 available, of 1000 authorized and permitted overdraft of 100 blocks on $6$DKD0この例では,$6$dkd0:というディスクはクラスタ単位でマウントされています。
クォータ・ファイルのエントリを変更したり,クォータと超過値の省略時の値を調整したりします。 新しいクォータ制限値が現在の使用量未満である場合, 新しいクォータを使用する前に警告メッセージが出力されます。
クォータ・ファイルに対する書き込みアクセス権(W)が必要です。
DISKQUOTA MODIFY 所有者
ライト識別子はAuthorizeユーティリティ(AUTHORIZE)で設定します。形式は,UIC 形式ではなく,ID形式です。ライト識別子についての詳しい説明は, 『OpenVMS Programming Concepts Manual』を参照してください。
ローカル以外の環境で作業する場合,その環境で使用できる英数UICやライト識別子を指定してください。
装置を指定しない場合,ターゲット・ノードの省略時のディスクが使用されます。SET PROFILE コマンドで省略時の装置を設定しないかぎり,省略時のディスクは, ローカル・ノード上の現在の装置または別のノード上のログイン省略時の装置です。 両者のうち,どちらが使用されるかは,環境によって決まります。
クォータ・ファイルを作成した場合,DISKQUOTA MODIFYコマンドを実行してクォータ値と超過値の省略時の値を設定します。 永久クォータ値と永久超過値の省略時の値は,UIC [0,0] によって設定されるので,環境に適した値にエントリ[0,0] を変更する必要があります。クォータ値と超過値を指定しないかぎり,UIC エントリには省略時の値が適用されます。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=NODE21 SYSMAN> DISKQUOTA MODIFY /DEVICE=DUA12: [0,0] - _SYSMAN> /PERMQUOTA=3000 /OVERDRAFT=300この例のコマンドは,NODE21にあるDUA12のクォータ・ファイルでUIC [0,0]のエントリを編集します。
SYSMAN> DISKQUOTA MODIFY /DEVICE=SYS$DISK1 [TTD,DAVIS] - _SYSMAN> /PERMQUOTA=900UIC [TTD,DAVIS]の永久クォータを900ブロックに変更しています。超過値は変更していません。 現在の環境のSYS$DISK1上のクォータ・ファイルがSYSMAN によって変更されます。
DAVISというユーザ名がシステムに固有のUICを持つ場合には,次のコマンドを入力できます。
SYSMAN> DISKQUOTA MODIFY DAVIS/PERMQUOTA=900
クォータ・ファイルを更新します。新しいUICを追加し,各ボリューム・ ユーザの使用量を修正します。
クォータ・ファイルに対する書き込みアクセス権(W)が必要です。さらに,SYSPRV 特権,システムUIC,ボリュームの所有権のいずれかが必要です。
DISKQUOTA REBUILD
装置を指定しない場合,ターゲット・ノードの省略時のディスクが使用されます。SET PROFILE コマンドで省略時の装置を設定しないかぎり,省略時のディスクは, ローカル・ノード上の現在の装置または別のノード上のログイン省略時の装置です。 両者のうち,どちらが使用されるかは,環境によって決まります。
DISKQUOTA REBUILDコマンドは,次の状況で使用します。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT /NODE=NODE21 SYSMAN> SET PROFILE /PRIVILEGE=SYSPRV SYSMAN> DISKQUOTA ENABLE /DEVICE=DUA226: SYSMAN> DISKQUOTA REBUILD /DEVICE=DUA226:これらのコマンドは,NODE21に存在するDUA226というディスク上のクォータ・ ファイルを使用可能にし,すべてのエントリの使用量を再設定しています。
クォータ・ファイルからエントリを削除します。
クォータ・ファイルに対する書き込みアクセス権(W)が必要です。
DISKQUOTA REMOVE 所有者
ライト識別子はAuthorizeユーティリティによって与えられ,UIC形式ではなく,ID 形式です。ライト識別子についての詳しい説明は,『OpenVMS Programming Concepts Manual』を参照してください。
ローカル以外の環境で作業する場合,その環境で使用できる英数UICやライト識別子を指定してください。
装置を指定しない場合,ターゲット・ノードの省略時のディスクが使用されます。SET PROFILE コマンドで省略時の装置を設定しないかぎり,省略時のディスクは, ローカル・ノード上の現在の装置または別のノード上のログイン省略時の装置です。 両者のうち,どちらが使用されるかは,環境によって決まります。
UICの使用量が0でない場合,ファイルはディスク上に存在したままであり, ユーザは依然としてログインできますが,ファイルを作成したり,拡張することはできません。
UIC [0,0]のエントリは削除できません。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=MARS SYSMAN> SHOW PROFILE %SYSMAN-I-DEFDIR, Default directory on node MARS - WORK2:[CASEY] %SYSMAN-I-DEFPRIV, Process privileges on node MARS - TMPMGX OPER NETMBX SYSPRV SYSMAN> DISKQUOTA REMOVE /DEVICE=DUA45: [TTD,DAVIS]これらのコマンドは,MARSノードにあるDUA45ディスクのクォータ・ファイルからUIC [TTD,DAVIS] を削除します。
クォータ,超過値,使用量を表示します。
自分自身のクォータ,超過値,使用量を表示する場合は特権が不要ですが, その他の場合には,クォータ・ファイルへの読み込みアクセス権(R) が必要です。
DISKQUOTA SHOW 所有者
ライト識別子は,Authorizeユーティリティで設定します。形式は, UIC形式ではなく,ID形式です。ライト識別子の詳細については,『OpenVMS Programming Concepts Manual』を参照してください。
クォータ・エントリの指定には,次のようにワイルドカード文字の(*)を使用することができます。
コマンド | 説明 |
---|---|
DISQUOTA SHOW CJ | ユーザCJを表示する(CJがシステムに固有のUIC を持つ場合)。 |
DISKQUOTA SHOW [TTD,CJ] | グループTTDに属するユーザCJを表示する。 |
DISKQUOTA SHOW [TTD,*] | グループTTDに属するすべてのユーザを表示する。 |
DISKQUOTA SHOW * | すべてのエントリを表示する。 |
装置を指定しない場合,ターゲット・ノードの省略時のディスクが使用されます。SET PROFILE コマンドで省略時の装置を設定しないかぎり,省略時のディスクは, ローカル・ノード上の現在の装置または別のノード上のログイン省略時の装置です。 両者のうち,どちらが使用されるかは,環境によって決まります。
SYSMAN> DISKQUOTA SHOW [ACCT,*]このコマンドは,省略時のディスクのグループACCTのすべてのユーザのクォータ, 超過値,使用量を表示します。
現在の環境におけるすべてのノード上で,DCLコマンドまたはDCLコマンド・ プロシージャを実行します。
実行対象のDCLコマンドの特権が必要です。
DO [コマンド行]
コマンドDO MCR SYSMAN [SYSMAN-command]はサポートされません。その代わり, 次の手順を実行してください。
DCLコマンドの構文の詳細については,『OpenVMS DCLディクショナリ』を参照してください。
/CONFIRM修飾子を使用すると,システムは次のプロンプトを表示します。
Execute command for node <nodename>? [N]:
次の応答を指定できます。
YES NO QUIT ALL TRUE FALSE <Ctrl/Z> 1 0 <Ctrl/C> <Return>
OpenVMS Cluster環境では,クラスタ内のすべてのノード上で順次コマンドが実行されます。 あるノードで1つのコマンドが正常終了すると,次のノードに送られます。 コマンドを実行できないノードは,エラー・メッセージを戻します。 ノードが応答する前にタイムアウトした場合,SYSMANがエラー・ メッセージを表示します。
SYS$SYSTEMに格納されているプログラムを実行するには,RSXのMCRコマンドを実行します。MCR コマンドを使用すれば,1つのコマンド文字列でプログラムを実行しコマンドを指定することができます。
システムは,コマンドから返される連結なしで2048文字を越えるような出力を表示することができません。
クラスタ内でDOコマンドを使用する場合には,次の3つの例外に注意してください。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER/NODE=NODE21 SYSMAN> DO/OUTPUT SHOW DEVICE最初のコマンドは,NODE21が属するクラスタを管理環境として定義しています。 次のコマンドは,このクラスタ内の各ノードでDCLコマンドを実行しています。 出力は,ターミナルではなく,ファイルSYSMAN.LISに送られます。
SYSMAN> SET PROFILE /PRIVILEGES=(CMKRNL,SYSPRV) - _SYSMAN> /DEFAULT=SYS$SYSTEM SYSMAN> DO INSTALL ADD /OPEN/SHARED WRKD$:[MAIN]STATSHR SYSMAN> DO MCR AUTHORIZE ADD JONES/PASSWORD=COLUMBINE - _SYSMAN> /DEVICE=WORK1 /DIRECTORY=[JONES]最初のコマンドは,INSTALLコマンドとAUTHORIZEコマンドで必要なCMKRNL とSYSPRVの特権を現在の特権に追加しています。次のコマンドは,ファイルSTATSHR をインストールしています。最後のコマンドは,JONESというユーザのアカウントを設定し, パスワード,省略時の装置,省略時のディレクトリを指定しています。
最後のMCRコマンドでは,SYS$SYSTEMからのAUTHORIZEの実行とUAFへのレコードの追加とを1 つのコマンド文字列で指定しています。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=NODE21 SYSMAN> SET PROFILE /DEFAULT=[CJ.PROGRAMS] - _SYSMAN> /PRIVILEGES=NOSYSPRV SYSMAN> DO/OUTPUT @PROCESS_INFO環境を1つのノードとして定義し,現在の特権とディレクトリを調整しています。DO コマンドは,ディレクトリ[CJ.PROGRAMS]に格納されているコマンド・ プロシージャPROCESS_INFO.COMを実行し,SYSMANを実行しているディレクトリに存在するSYSMAN.LIS に出力を書き込んでいます。
$ CREATE/NAME_TABLE/PARENT=LNM$SYSTEM_DIRECTORY SYSMAN$NODE_TABLE $ DEFINE/TABLE=SYSMAN$NODE_TABLE ALPHA_NODES NODE21,NODE22,NODE23 $ DEFINE/TABLE=SYSMAN$NODE_TABLE VAX_NODES NODE24,NODE25,NODE26 $ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=ALPHA_NODES %SYSMAN-I-ENV, current command environment: Individual nodes: NODE21,NODE22,NODE23 Username BOUCHARD will be used on nonlocal nodes SYSMAN> DO INSTALL REPLACE SYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXE %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE21 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE22 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE23 SYSMAN> DO INSTALL REPLACE SYS$SYSTEM: DEC_FORTRAN.EXE %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE21 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE22 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE23 SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=VAX_NODES %SYSMAN-I-ENV, current command environment: Individual nodes: NODE24,NODE25,NODE26 Username BOUCHARD will be used on nonlocal nodes SYSMAN> DO INSTALL REPLACE SYS$LIBRARY:DCLTABLES.EXE %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE24 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE25 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE26 SYSMAN> DO INSTALL REPLACE SYS$SYSTEM:FORTRAN$MAIN.EXE %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE24 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE25 %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node NODE26この例では,DOコマンドを使用してアーキテクチャ固有のイメージをインストールできるように, デュアル・アーキテクチャ・クラスタでVAXノードとAlpha ノードに対してそれぞれ論理名を定義する方法を示しています。
$ MCR SYSMAN SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER %SYSMAN-I-ENV, current command environment: Clusterwide on local cluster Username STEIN will be used on nonlocal nodes SYSMAN> DO/CONFIRM SHOW TIME Execute command for node EXPERT? [N]: Y <Return> %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node EXPERT 22-MAR-1998 09:40:28 Execute command for node MODERN? [N]: Y <Return> %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node MODERN 22-MAR-1998 09:40:56 Execute command for node IMPOSE? [N]: N <Return> Execute command for node ADU26A? [N]: Y <Return> . . .この例のコマンドは,システムがクラスタ内の各ノードの時刻を表示するかどうかを制御する方法を示しています。
SYSMAN> DO/PAUSE SHOW TIME %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node EXPERT 22-MAR-1998 09:40:13 Press return to continue <Return> %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node MODERN 22-MAR-1998 09:40:41 Press return to continue <Return> %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node IMPOSE 22-MAR-1998 09:39:46 Press return to continue <Return> . . .この例のコマンドは,情報をシステムで表示するレートを制御する方法を示しています。
SYSMANセッションを終了し,制御をDCLコマンド・レベルに戻します。SET PROFILEコマンドでローカル・ノードのプロファイルに施した変更内容は,SYSMAN を始動したときの値に戻されます。Ctrl/Zを押しても,終了することができます。
EXIT
SYSMANのコマンド,パラメータ,修飾子の使用方法に関するヘルプ情報をオンラインで出力します。Ctrl/Z を押すと終了します。
HELP [キーワード...]
SYSMAN> HELP DOこのコマンドは,SYSMANのDOコマンドに関するヘルプ情報を表示します。
Alphaシステムにおいて,デバイスを接続し,ドライバをロードすることにより, システムにつながれているすべてのハードウェア・デバイスを自動的に識別し, 設定します。VAXシステムでは,SYSGENのAUTOCONFIGUREコマンドを使用してください。
IO AUTOCONFIGUREコマンドを実行するには,CMKRNLとSYSLCKの特権が必要です。
IO AUTOCONFIGURE
/SELECT修飾子と/EXCLUDE修飾子は,VAXシステムでは,1つのコマンド行に組み合わせて指定できます。
表 20-2は,/SELECT修飾子の指定例を示しています。
コマンド | 設定される装置 | 設定されない装置 |
---|---|---|
/SELECT=P* | PKA,PKB,PIA | なし |
/SELECT=PK* | PKA,PKB | PIA |
/SELECT=PKA* | PKA | PKB,PIA |
/SELECT修飾子と/EXCLUDE修飾子は,VAXシステムでは,1つのコマンド行に組み合わせて指定できます。
SYSMAN> IO AUTOCONFIGURE/EXCLUDE=DKA0このコマンドは,DKA0以外のすべての装置を自動設定しています。
IO AUTOCONFIGUREコマンドは,ネットワーク通信装置を除き,システムに物理的につながれているすべての標準装置を自動的に設定します。
SYSMAN> IO AUTOCONFIGURE/LOG/LOG修飾子により,AUTOCONFIGUREがロードしたすべての装置に関する情報が表示されます。
Alphaシステムにおいて,ハードウェア・デバイスを接続し,ドライバがまだロードされていない場合はロードします。VAX システムでは,SYSGEN のCONNECTコマンドを使用してください。
IO CONNECTコマンドを実行するには,CMKRNLとSYSLCKの特権が必要です。
IO CONNECT 装置名[:]
たとえば,LPA0という指定では,LPはコントローラAのユニット番号0のライン・ プリンタです。/NOADAPTER修飾子を使用する場合には,デバイスはロードされるソフトウェアです。
/ADAPTER=TR番号 には,この修飾子を付ける必要があります。
%SYSMAN-I-IOADDRESS, the UCB is located at address 805AB000
SYSMAN> IO CONNECT DKA0:/DRIVER_NAME=SYS$DKDRIVER/CSR=%X80AD00- /ADAPTER=4/NUM_VEC=3/VECTOR_SPACING=%X10/VECTOR=%XA20/LOG %SYSMAN-I-IOADDRESS, the CRB is located at address 805AEC40 %SYSMAN-I-IOADDRESS, the DDB is located at address 805AA740 %SYSMAN-I-IOADDRESS, the DPT is located at address 80D2A000 %SYSMAN-I-IOADDRESS, the IDB is located at address 805AEE80 %SYSMAN-I-IOADDRESS, the SB is located at address 80417F80 %SYSMAN-I-IOADDRESS, the UCB is located at address 805B68C0この例のコマンドは,DKA0という装置を接続し,SYS$DKDRIVERというドライバをロードし, 次の内容を指定しています。
/LOG修飾子により,すべての制御ブロックのアドレスが表示されています。
SYSMAN> IO CONNECT DKA0:/DRIVER_NAME=SYS$DKDRIVER/CSR=%X80AD00- /ADAPTER=4/VECTOR=(%XA20,%XA30,%XA40)/LOG=(CRB,DPT,UCB) %SYSMAN-I-IOADDRESS, the CRB is located at address 805AEC40 %SYSMAN-I-IOADDRESS, the DPT is located at address 80D2A000 %SYSMAN-I-IOADDRESS, the UCB is located at address 805B68C0この例のコマンドは,装置DKA0を接続し,ドライバSYS$DKDRIVERをロードし, 次の内容を指定しています。
/LOG修飾子により,チャネル要求ブロック(CRB),ドライバ・プロローグ・ テーブル(DPT),ユニット制御ブロック(UCB)のアドレスが表示されています。
SYSMAN> IO CONNECT FTA0:/DRIVER=SYS$FTDRIVER/NOADAPTER/LOG=(ALL) %SYSMAN-I-IOADDRESS, the CRB is located at address 805AEC40 %SYSMAN-I-IOADDRESS, the DDB is located at address 805AA740 %SYSMAN-I-IOADDRESS, the DPT is located at address 80D2A000 %SYSMAN-I-IOADDRESS, the IDB is located at address 805AEE80 %SYSMAN-I-IOADDRESS, the SB is located at address 80417F80 %SYSMAN-I-IOADDRESS, the UCB is located at address 805B68C0この例のコマンドは,疑似ターミナルFTA0を接続し,ドライバSYS$FTDRIVER をロードし,FTA0が実ハードウェア装置ではないことを/NOADAPTER 修飾子で指示しています。/LOG=ALL修飾子により,すべての制御ブロックのアドレスが表示されています。
デバイス・ドライバのロードと構成の詳細については,『Writing OpenVMS Alpha Device Drivers in C』を参照してください。
Alphaシステムにおいて,入出力ドライバをロードします。VAXシステムでは,SYSGEN のLOADコマンドを使用してください。
IO LOADコマンドを実行するには,CMKRNLとSYSLCKの特権が必要です。
IO LOAD ファイル指定
SYSMAN> IO LOAD/LOG SYS$DKDRIVER %SYSMAN-I-IOADDRESS, the DPT is located at address 80D5A000装置SYS$DKDRIVERをロードし,ドライバ・プロローグ・テーブル(DPT)のアドレスを表示しています。
Alphaシステムにおいて,システムを再構成するためのIO AUTOCONFIGURE コマンドを使用する準備として,装置構成テーブルを再構築します。
IO REBUILDコマンドを使用するには,CMKRNL特権が必要です。
IO REBUILD
SYS$SYSTEM:SYS$USER_CONFIG.DATファイルの変更点をデバッグする際には,IO REBUILD コマンドとIO AUTOCONFIGUREコマンドを使用して,システムを再ブートしなくてもドライバをロードすることができます。 ただし, いったんアダプタのドライバをロードしたら,システムを再ブートしないとドライバの再ロードはできません。
SYSMAN> IO REBUILD SYSMAN> IO AUTOCONFIGUREこの例の1つ目のコマンドは,装置構成テーブルを再構築します。2つ目のコマンドは, 装置構成テーブルを読み込み,新しく定義されたドライバのドライバをロードします。
Alphaシステムにおいて,IO SCSI_PATH_VERIFYサブコマンドは,システム内のSCSI とFCのパスを1つずつチェックして,接続された装置が変更されたかどうかを判断します。 装置の変更が検出された場合には,そのSCSI またはFCパスは入出力データベースで切断されます。これによって,IO AUTOCONFIGUREコマンドを使うことで,パスを新しい装置に対して再設定できます。
IO SCSI_PATH_VERIFYコマンドを使用するには,CMKRNL特権が必要です。
IO SCSI_PATH_VERIFY
SYSMAN> IO SCSI_PATH_VERIFY SYSMAN> IO AUTOCONFIGUREこの例の1番目のコマンドは,すべてのSCSIパスをチェックして, 有効ではなくなったパスを切断します。2 番目のコマンドはシステムに 物理的に接続されている装置をすべて自動設定します。
Alphaシステムでは,装置を自動的に構成するときに使用するパーマネント除外リストを設定します。
IO SET EXCLUDE = (装置名)
SYSMAN> IO SET EXCLUDE=(DKC500,DKD*)この例は,DKC500とすべてのDKD装置について,自動構成を行わないことを指定します。
装置名の指定方法を示す他の例については,/SELECT修飾子を参照してください。
Alphaシステムにおいて,IOGENコンフィギュレーション作成モジュール(ICBM) 名の作成に使用する接頭辞リストを設定します。
IO SET PREFIX = (ICBM接頭辞)
SYSMAN> IO SET PREFIX=(SYS$,PSI$,VME_)ICBM名を作成するときにIO AUTOCONFIGUREが使用する接頭辞名を指定しています。SYS$ ,PSI$,VME_の接頭辞が指定されています。
Alphaシステムにおいて,システムのすべてのバス,ノード番号,バス名,TR 番号,CSR基底アドレスを表示します。この情報表示はおもに,コンパックの保守エンジニアが使用します。
VAXシステムでは,SYSGENのSHOW/BUSコマンドを使用してください。
IO SHOW BUS
SYSMAN> IO SHOW BUS _Bus__________Node_TR#__Name____________Base CSR__________ LSB 0 1 EV3 4MB FFFFFFFF86FA0000 LSB 6 1 MEM FFFFFFFF86FC4000 LSB 7 1 MEM FFFFFFFF86FCA000 LSB 8 1 IOP FFFFFFFF86FD0000 XZA XMI-SCSI 0 3 XZA-SCSI 0000008001880000 XZA XMI-SCSI 1 3 XZA-SCSI 0000008001880000 XZA XMI-SCSI 0 4 XZA-SCSI 0000008001900000 XZA XMI-SCSI 1 4 XZA-SCSI 0000008001900000 XMI 4 2 LAMB 0000008001A00000 DEMNA 0 5 Generic XMI 0000008001E80000 DEMNA 0 6 Generic XMI 0000008001F00000この例はDEC 7000モデル600から抜粋したものです。それぞれのAlphaシステムで表示内容は異なります。
この表示で使用されている字下げレベルは,システムのアダプタ制御ブロックの階層を示しています。 表示される各項目は次のとおりです。
項目のタイトル | 意味 |
---|---|
Bus | バス識別 |
Node | 対応するバス・アレイへの索引;バス・スロット |
TR# | 指定したデバイスが接続されるアダプタのネクサス番号 |
Name | デバイス名 |
Base CSR | デバイスのCSR基底アドレス |
Alphaシステムでは,SDAのCLUE CONFIGコマンドを使用して,ハードウェア・ アダプタと装置を含む追加情報を表示できます。このコマンドについては, 『OpenVMS Alpha System Dump Analyzer Utility Manual』を参照してください。
デバイス・ドライバのロードと構成の詳細については,『Writing OpenVMS Alpha Device Drivers in C』を参照してください。
Alphaシステムにおいて,システムにロードされている装置ドライバ,ドライバに接続されている装置, ドライバの入出力データベースを表示します。 アドレスはすべて,16進仮想アドレスです。VAXシステムでは, SYSGENユーティリティのSHOW/DEVICEコマンドを使用してください。
IO SHOW DEVICE
IO SHOW DEVICEコマンドは,指定の装置ドライバについて次の情報を表示することを指定します。
Driver | ドライバの名前 |
Dev | ドライバに接続されている各装置の名前 |
DDB | 装置の装置データ・ ブロックのアドレス |
CRB | 装置のチャネル要求ブロックのアドレス |
IDB | 装置の割り込みディスパッチ・ブロックのアドレス |
Unit | 装置上の各ユニットの番号 |
UCB | 各ユニットのユニット制御ブロックのアドレス |
アドレスはすべて,16進の仮想アドレスです。
SYSMANの詳細については,『A Comparison of System Management on OpenVMS AXP and OpenVMS VAX』と『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。
SYSMAN> IO SHOW DEVICE次は,IO SHOW DEVICEコマンドで出力される表示例です。
__Driver________Dev_DDB______CRB______IDB______Unit_UCB_____ SYS$FTDRIVER FTA 802CE930 802D1250 802D04C0 0 801C3710 SYS$EUDRIVER EUA 802D0D80 802D1330 802D0D10 0 801E35A0 SYS$DKDRIVER DKI 802D0FB0 802D0F40 802D0E60 0 801E2520 SYS$PKADRIVER PKI 802D1100 802D13A0 802D1090 0 801E1210 SYS$TTDRIVER OPERATOR NLDRIVER
SYS$TTDRIVER,OPERATOR,NLDRIVERに対応する装置はありません。
Alphaシステムでは,装置の自動構成で使用するパーマネント除外リストを表示します。
IO SHOW EXCLUDE
SYSMAN> IO SHOW EXCLUDE %SYSMAN-I-IOEXCLUDE, the current permanent exclusion list is: DKC500,DKD*このコマンドは,装置の自動構成の際に使用されるパーマネント除外リストを表示します。 現在のリストは,DKC500と,すべてのDKD装置を含んでいます。
Alphaシステムにおいて,IOGENコンフィギュレーション作成モジュール(ICBM) 名の作成に使用している現在の接頭辞リストを表示します。
IO SHOW PREFIX
SYSMAN> IO SHOW PREFIX %SYSMAN-I-IOPREFIX, the current prefix list is: SYS$,PSI$,VME_この例は,ICBM名を作成するときにIO AUTOCONFIGUREが使用する接頭辞を表示しています。
LICENSEデータベースに登録されているライセンスを有効にします。
CMKRNL,SYSNAM,SYSPRVの特権が必要です。
SYSMAN> LICENSE LOAD $ LICENSE LOAD
DCLコマンドに対してリモート・ノードですべての状態メッセージを表示するには, 次のSYSMANコマンドを使用します。
SYSMAN> DO LICENSE LOAD
LICENSE LOAD 製品
SYSMAN> LICENSE LOAD FORTRANこの例は,Digital Fortran for OpenVMSのライセンスを有効にしています。 コンパック製品のライセンスであるため,/PRODUCER修飾子は指定されていません。
LICENSEデータベースに登録されているライセンスを無効にします。
CMKRNL,SYSNAM,SYSPRVの特権が必要です。
LICENSE UNLOAD [製品]
SYSMAN> LICENSE UNLOAD FORTRANDEC Fortran for OpenVMSのライセンスを無効にしています。コンパック製品のライセンスであるため,/PRODUCER 修飾子は指定されていません。
パラメータ値のチェックを行わないようにします。パラメータ・チェックは, パラメータ値が,PARAMETERS SETコマンドで指定した最小値以上,最大値以下であることを確認します。
PARAMETERS DISABLE CHECKS
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER SYSMAN> SET PROFILE/DEFAULT=SYS$SYSTEM/PRIVILEGES=CMEXEC SYSMAN> PARAMETERS SET MAXPROCESSCNT 10 %SMI-E-OUTRANGE, parameter is out of range SYSMAN> PARAMETERS DISABLE CHECKS SYSMAN> PARAMETERS SET MAXPROCESSCNT 10範囲チェックが許可されている状態では,最小値未満のMAXPROCESSCNTが設定できず, 範囲チェックを禁止した後に設定が成功しています。
すべてのパラメータ値をチェックし,最小値以上,最大値以下であることを確認します。
範囲チェックは省略時の設定では許可されるので,PARAMETERS DISABLE CHECKSコマンドを実行した後に,PARAMETERS ENABLE CHECKSコマンドを実行してください。
PARAMETERS ENABLE CHECKS
SYSMAN> PARAMETERS DISABLE CHECKS SYSMAN> PARAMETERS SET WSMAX 20 SYSMAN> PARAMETERS ENABLE CHECKS SYSMAN> PARAMETERS SET WSMAX 30 %SMI-E-OUTRANGE, parameter is out of range SYSMAN> PARAMETERS SHOW WSMAX Parameter Name Current Default Minimum Maximum Unit Dynamic WSMAX 2000 1024 60 6400 pages範囲チェックを禁止したため,ワーキング・セット値(WSMAX) 20をシステムが受け付けています。 範囲チェックが許可された後では,最小値の60より小さいWSMAX を受け付けていません。
ワーク・エリアに格納されているパラメータの値を変更します。
PARAMETERS SETコマンドは,パラメータ・ファイル,ディスク上の現在のシステム・ パラメータ・ファイル,アクティブ・システムは変更しません。 変更方法の詳細については,PARAMETERS WRITEコマンドを参照してください。
PARAMETERS SET パラメータ名[値] /STARTUPファイル指定
システム・パラメータの種類と詳細は,HELP PARAMETERSコマンドを実行すると表示されます。
通常,整数またはキーワードDEFAULTを値として指定します。キーワードDEFAULT は,パラメータを省略時の値に設定します。PARAMETERS SHOW コマンドを実行すると,パラメータについて定義されている最小値, 最大値,省略時の値が表示されます。最小値,最大値,省略時の値は, PARAMETERS DISABLE CHECKSコマンドで範囲チェックを禁止しないかぎり必須です。
SYSMAN> PARAMETERS SET PFCDEFAULT 20このコマンドは,PFCDEFAULTパラメータに20という値を割り当てます。
SYSMAN> PARAMETERS SET GBLSECTIONS DEFAULTこのコマンドは,GBLSECTIONSパラメータに省略時の値(40)を割り当てます。
SYSMAN> PARAMETERS SET/STARTUP SYS$SYSTEM:XSTARTUP.COMこのコマンドは,現在のサイトから独立したスタートアップ・コマンド・ プロシージャとして,SYS$SYSTEM:XSTARTUP.COMを割り当てます。
ワーク・エリアに格納されているパラメータまたはパラメータ・グループの値を表示します。 パラメータの最小値,最大値,省略時の値,単位も表示します。
PARAMETERS SHOW [パラメータ名]
パラメータ名を短縮した場合,短縮名に最初に一致するパラメータが取り出されるので, 一意の短縮名を指定する必要があります。あいまいさのチェックは行われません。 たとえばPARAMETERS SHOW GBLと入力すると, GBLSECTIONSパラメータが表示されます。GBLPAGESパラメータではなくGBLPAGFIL パラメータを表示するには,PARAMETERS SHOW GBLPAGFと入力します。
ピリオド(.)を指定すると,最後に実行したPARAMETERS SETコマンドやPARAMETERS SHOW コマンドで指定したシステム・パラメータを使用することができます。
SYSMAN> PARAMETERS SHOW GBLSECTIONS Parameter Name Current Default Minimum Maximum Unit Dynamic GBLSECTIONS 100 40 20 -1 Sections SYSMAN> PARAMETERS SET . 110 SYSMAN> PARAMETERS SHOW . Parameter Name Current Default Minimum Maximum Unit Dynamic GBLSECTIONS 110 40 20 -1 Sections最初のコマンドは,まずGBLSECTIONSパラメータを表示し,次にピリオドでパラメータを参照して, 現在の値を110に設定しています。パラメータ値が変更されたことを確認するため, 次のコマンドでもピリオドを使用しています。
SYSMAN> PARAMETERS SHOW/ACPこのコマンドは次のような出力を作成します。
Parameters in use: Active Parameter Name Current Default Minimum Maximum Unit Dynamic ACP_MULTIPLE 0 1 0 1 Boolean D ACP_SHARE 1 1 0 1 Boolean ACP_MAPCACHE 52 8 1 -1 Pages D ACP_HDRCACHE 138 128 2 -1 Pages D ACP_DIRCACHE 138 80 2 -1 Pages D ACP_DINDXCACHE 37 25 2 -1 Pages D ACP_WORKSET 0 0 0 -1 Pages D ACP_FIDCACHE 64 64 0 -1 File-Ids D ACP_EXTCACHE 64 64 0 -1 Extents D ACP_EXTLIMIT 300 300 0 1000 Percent/10 D ACP_QUOCACHE 130 64 0 -1 Users D ACP_SYSACC 4 8 0 -1 Directories D ACP_MAXREAD 32 32 1 64 Blocks D ACP_WINDOW 7 7 1 -1 Pointers D ACP_WRITEBACK 1 1 0 1 Boolean D ACP_DATACHECK 2 2 0 3 Bit-mask D ACP_BASEPRIO 8 8 4 31 Priority D ACP_SWAPFLGS 14 15 0 15 Bit-mask D ACP_XQP_RES 1 1 0 1 Boolean ACP_REBLDSYS 0 1 0 1 Boolean
SYSMAN> PARAMETERS SHOW/ACP/HEXこのコマンドはACPシステム・パラメータの値を16進数で表示します。
Parameters in use: Active Parameter Name Current Default Minimum Maximum Unit Dynamic ACP_MULTIPLE 00000000 00000001 00000000 00000001 Boolean D ACP_SHARE 00000001 00000001 00000000 00000001 Boolean ACP_MAPCACHE 00000034 00000008 00000001 FFFFFFFF Pages D ACP_HDRCACHE 0000008A 00000080 00000002 FFFFFFFF Pages D ACP_DIRCACHE 0000008A 00000050 00000002 FFFFFFFF Pages D ACP_DNDXCACHE 00000025 00000019 00000002 FFFFFFFF Pages D ACP_WORKSET 00000000 00000000 00000000 FFFFFFFF Pages D ACP_FIDCACHE 00000040 00000040 00000000 FFFFFFFF File-Ids D ACP_EXTCACHE 00000040 00000040 00000000 FFFFFFFF Extents D ACP_EXTLIMIT 0000012C 0000012C 00000000 000003E8 Percent/10 D ACP_QUOCACHE 00000082 00000040 00000000 FFFFFFFF Users D ACP_SYSACC 00000004 00000008 00000000 FFFFFFFF Directories D ACP_MAXREAD 00000020 00000020 00000001 00000040 Blocks D ACP_WINDOW 00000007 00000007 00000001 FFFFFFFF Pointers D ACP_WRITEBACK 00000001 00000001 00000000 00000001 Boolean D ACP_DATACHECK 00000002 00000002 00000000 00000003 Bit-mask D ACP_BASEPRIO 00000008 00000008 00000004 0000001F Priority D ACP_SWAPFLGS 0000000E 0000000F 00000000 0000000F Bit-mask D ACP_XQP_RES 00000001 00000001 00000000 00000001 Boolean ACP_REBLDSYS 00000000 00000001 00000000 00000001 Boolean
SYSMAN> PARAMETERS SHOW/STARTUP Startup command file = SYS$SYSTEM:STARTUP.COMこのコマンドは,サイトから独立したスタートアップ・コマンド・プロシージャの名前を表示します。
SYSMAN> PARAMETERS SHOW/PAUSE MAXPROCESSCNT
Node EXPERT: Parameters in use: ACTIVE Parameter Name Current Default Minimum Maximum Unit Dynamic -------------- ------- ------- ------- ------- ---- ------- MAXPROCESSCNT 160 32 12 8192 Processes
Press return to continue <Return>
Node MODERN: Parameters in use: ACTIVE Parameter Name Current Default Minimum Maximum Unit Dynamic -------------- ------- ------- ------- ------- ---- ------- MAXPROCESSCNT 157 32 12 8192 Processes
Press return to continue <Return>
Node IMPOSE: Parameters in use: ACTIVE Parameter Name Current Default Minimum Maximum Unit Dynamic -------------- ------- ------- ------- ------- ---- ------- MAXPROCESSCNT 50 32 12 8192 Processes
Press return to continue <Return>. . .
この例のコマンドを使用すると,情報を表示するレートを制御できます。
表示または変更を目的として,システム・パラメータ集合をワーク・エリアに読み込みます。
PARAMETERS USE ソース
ACTIVE | メモリからパラメータを読み込む。
SYSMANを始動すると,アクティブ値が有効となります。 |
CURRENT | 省略時のシステム・パラメータ・
ファイルからパラメータを読み込みます。これは,システムをブートするときのパラメータのソースです。
現在のパラメータを使用するには,
システム・パラメータ・ファイルに対して読み込み(R)アクセス権が必要です。
|
ファイル指定 | 以前に作成したシステム・ パラメータ・ファイルからパラメータを読み込む。省略時のファイル・ タイプは.PARであり,このファイルへの読み込みアクセス権が必要です。 |
DEFAULT | すべてのパラメータの省略時の値を格納するパラメータ・ セットを読み込む。オペレーティング・ システムが提供する値です。 |
SYSMAN> PARAMETERS USE DEFAULT SYSMAN> SET STARTUP_P1 "MIN"第1のコマンドは,オペレーティング・システムで提供される省略時のパラメータ値を有効にします。 第2のコマンドは,STARTUP_P1コマンド・パラメータを"MIN" に設定します。これによりシステム上のすべてのレイヤード製品が起動されないように設定できます。 システムをハングさせてしまう可能性のある未調整のレイヤード製品がシステム上にある場合に, このパラメータを設定すればその製品を起動させることなくシステムだけを起動することができます。
ワーク・エリアの内容を,メモリ,ディスク,ファイルのいずれかに書き込みます。 書き込み先は,指定するデスティネーションによって決まります。
PARAMETERS WRITE デスティネーション
ACTIVE | メモリにパラメータを書き込みます。 ACTIVEパラメータを使用するには,CMKRNL特権が必要です。 |
CURRENT | パラメータをディスクのSYS$SYSTEM:ALPHAVMSSYS.PAR
ファイルに書き込みます。このファイルには現在のパラメータが格納されています。
現在のパラメータを使用するには,SYS$SYSTEM:ALPHAVMSSYS.PAR
に対する書き込み(W)アクセス権が必要です。
|
ファイル指定 | ファイルにパラメータを書き込みます。 省略時のファイル・タイプは.PARであり,このファイルへの書き込みアクセス権が必要です。 |
PARAMETERS WRITE ACTIVEコマンドとPARAMETERS WRITE CURRENTコマンドは, イベントを記録するよう,OPCOMにメッセージを送信します。
SYSMAN> PARAMETERS WRITE SYS$SYSTEM:SPECIALこのコマンドは新しいパラメータ指定ファイルを作成します。
SYSMAN> PARAMETERS WRITE CURRENTこのコマンドは,ディスクで現在のシステム・パラメータ・ファイル(SYS$SYSTEM:ALPHAVMSSYS.PAR) を変更します。
Alphaシステムにおいて,Reserved Memory Registryデータ・ファイルにエントリを追加します( ただし,このファイルのエントリの変更や追加は, 次にシステムを再ブートするまで有効になりません)。連続したページ・ フレーム番号(PFN: Page Frame Number)を予約するためにRESERVED_ MEMORY ADD修飾子を使用することができます。
Reserved Memory Registryの詳細については,『OpenVMS Alpha 64ビット・ アドレッシングおよびVLM機能説明書』を参照してください。
RESERVED_MEMORY ADD gs_name
粒度ヒント係数としては,512ページ(4MB)と64ページ(512KB)があります。 したがって,システム・ページ・サイズを8KBとすると,予約されるメモリは次のように物理的にアラインされます。
/NOALLOCATEを指定した場合,または/ALLOCATEを指定しなかった場合には, システムの次の再ブートの際に予約済みメモリは割り当てられません。 予約済みメモリはシステムの流動ページ・カウントから引き算されるだけで, メモリ常駐グローバル・セクションの作成によりフォルト・オプションが使用されます。
/PAGE_TABLESを指定しなかった場合,または/NOPAGE_TABLESを指定した場合は, 共用ページ・テーブルのための追加のメモリは予約されません。メモリ常駐グローバル・ セクションが作成されるときも,グローバル・セクションのための共用ページ・ テーブルは作成されません。
/ZEROを指定しなかった場合,または/NOZEROを指定した場合は,システムの初期化の際に, 事前に割り当てられるページはゼロにされません。 これらのページは,グローバル・セクションの作成時にゼロにされます。
Reserved Memory Registryを使用することにより,AUTOGENは,流動ページ・ カウントの計算において,メモリ常駐セクション・ページが算入されないようにシステムを正しく設定することができます。AUTOGEN はシステムの流動ページ・ カウントに基づいて,システム・ページ・ファイルのサイズ, プロセスの数,およびワーキング・セットの最大サイズを決定します。AUTOGEN が,何らかの他の目的のために永久的に予約されている物理メモリを考慮に入れないまま, 流動ページ・カウントに基づいてパラメータを調整していると, システムのパフォーマンスが大幅に低下することがあります。
また,Reserved Memory Registryを使用することにより,割り当てオプションの使用時にメモリ常駐セクションのための連続した, アラインされたメモリが確保できることが保証されます。
予約された非流動メモリのユーザは,システムの初期化時(ブート時)に読み込まれるデータ・ ファイルに,メモリの特性を入力します。このファイルはSYS$SYSTEM:VMS$RESERVED_MEMORY.DATA であり,このファイルの保守にはSYSMAN ユーティリティを使用します。
VMS$RESERVED_MEMORY.DATAはシステムの初期化の際に読み込まれます。このデータ・ ファイルの各エントリについて,RESERVED_MEMORY ADDコマンドの/SIZE 修飾子の指定に従い,このメモリ常駐グローバル・セクションのためにシステムの流動ページ・ カウントからメガバイト単位での引き算が行われます。/PAGE_TABLES が指定されている場合には,メモリ常駐グローバル・ セクションに対応する共用ページ・テーブルに必要なメモリも, システムの流動ページ・カウントから引き算されます。
次の表に,RESERVED_MEMORY ADDコマンドの修飾子の効果をまとめます。
修飾子 | 効果 |
---|---|
/ALLOCATE | 連続した物理ページのブロックが割り当てられ, メモリ常駐グローバル・セクションのために予約される。 |
/PAGE_TABLES | 連続した物理ページのブロックが追加で割り当てられ, 共用ページ・テーブルのために予約される。 これらのページは,ブロックの最大の粒度ヒント係数を使用するのに適した物理的アラインメントを持っている。 |
/ZERO | ページは, システムの初期化の際に,またはシステムがアイドル状態にあるときにゼロにされる。 |
/NOZERO | ページは,メモリ常駐グローバル・セクションの作成時にゼロにされる。 |
システム・パラメータSTARTUP_P1を"MIN"に設定すると,Reserved Memory Registryのエントリは無視され,メモリは予約されません。
システム初期化の際,Reserved Memory Registryデータ・ファイルの処理を行っているときに, 流動ページの予約や連続的なアラインされた物理ページの割り当てでエラーが発生すると, システムはコンソールに警告を発し, ブート処理を続けます。ただし要求は実行を許可されません。
SYSMAN> RESERVED_MEMORY ADD DFW$GS_1 /NOPAGE /GROUP=100 /SIZE=1 SYSMAN> RESERVED_MEMORY ADD DFW$GS_2 /PAGE /SIZE=2 /ALLOC /ZERO SYSMAN> RESERVED_MEMORY ADD DFW$GS_3 /PAGE /SIZE=3この例のコマンドは,Reserved Memory Registryデータ・ファイルにエントリを追加します(RESERVED_MEMORY SHOW コマンドの例に,これらのエントリの値があります) 。
実行中のAlphaシステムにおいて,予約済みのメモリを解放します。このコマンドはReserved Memory Registry データ・ファイルの内容には影響を与えません。 これは実行中のシステムのメモリにのみ影響を与えます。連続したページ・ フレーム番号(PFN: Page Frame Number)のブロックを解放するためにRESERVED_MEMORY FREE 修飾子を使用することもできます。
Reserved Memory Registryの詳細については,『OpenVMS Alpha 64ビット・ アドレッシングおよびVLM機能説明書』を参照してください。
RESERVED_MEMORY FREE gs_name
AUTOGENは,GETDATAフェーズでReserved Memory Registryデータ・ファイルを処理します。 すべてのエントリのサイズは,使用可能な物理メモリ容量に依存するシステム・ パラメータを算出する際に計算に入れられます。
予約サイズは,/NOGLOBAL_SECTIONと指定しない限りグローバル・ページ・ テーブルの初期サイズを算出する際にも使用されます。
/GROUP修飾子は,/SYSGBL,/NOGROBAL_SECTION修飾子とともに指定することはできません。
/GROUP修飾子と/NOGROBAL_SECTION修飾子は同時に指定できません。この修飾子は,/GROUP または/NOGLOBAL_SECTION修飾子を指定しない限り省略時の設定です。
指定したメモリ常駐グローバル・セクションに対してページ・テーブルも予約されている場合は, 共用ページ・テーブルの予約済みメモリも解放されます。
指定したメモリ常駐グローバル・セクションが予約済みメモリを使用している場合は, 現在使用されていないだけの量の予約済みメモリが解放されます。 システムは,指定したグローバル・セクションが予約済みメモリの一部を使用しているかどうかを示す情報メッセージを表示します。
SYSMAN> RESERVED_MEMORY FREE DFW$GS_2 %SMI-S-RMRFREPAG, pages successfully freed from reservation SYSMAN> RESERVED_MEMORY SHOW %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node PIPERIこの例で,1つ目のコマンドはDFW$GS_2の中の予約済みメモリを解放します。2 つ目のコマンドは,実行中のシステムの中のDFW$GS_3とDFW$GS_1の予約済みメモリを表示しますが, 予約済みメモリを持たないDFW$GS_2については表示しません。Name Pages In Use Group PTs Alloced Zeroed DFW$GS_3 384 0 SYSGBL No No No DFW$GS_1 128 0 00000100 No No No DFW$GS_3 1 0 SYSGBL Yes No No
Alphaシステムにおいて,Reserved Memory Registryデータ・ファイルの既存のエントリの変更を許可します。
RESERVED_MEMORY MODIFY gs_name
粒度ヒント係数としては,512ページ(4MB)と64ページ(512KB)があります。 したがって,システム・ページ・サイズを8KBとすると,予約されるメモリは次のように物理的にアラインされます。
/NOALLOCATEは暗黙に/NOZEROを意味します。これは/ZEROは/NOALLOCATEと互換性がないからです。
/NOALLOCATEを指定した場合,または/ALLOCATEを指定しなかった場合には, システムの次の再ブートの際に予約済みメモリは割り当てられません。 予約済みメモリはシステムの流動ページ・カウントから引き算されるだけで, メモリ常駐グローバル・セクションの作成によりフォルト・オプションが使用されます。
AUTOGENは,GETDATAフェーズでReserved Memory Registryデータ・ファイルを処理します。 すべてのエントリのサイズは,使用可能な物理メモリ容量に依存するシステム・ パラメータを算出する際に計算に入れられます。
予約サイズは,/NOGLOBAL_SECTIONと指定しない限りグローバル・ページ・ テーブルの初期サイズを算出する際にも使用されます。
/GROUP修飾子は,/SYSGBL,/NOGROBAL_SECTION修飾子とともに指定することはできません。
/PAGE_TABLESを指定しなかった場合,または/NOPAGE_TABLESを指定した場合は, 共用ページ・テーブルのための追加のメモリは予約されません。メモリ常駐グローバル・ セクションが作成されるときも,グローバル・セクションのための共用ページ・ テーブルは作成されません。
予約が/NOGLOBAL_SECTION属性をもっている場合,/PAGE_TABLES修飾子を指定することはできません。
/GROUP修飾子と/NOGROBAL_SECTION修飾子は同時に指定できません。この修飾子は,/GROUP または/NOGLOBAL_SECTION修飾子を指定しない限り省略時の設定です。
/NOALLOCATE修飾子は/NOZERO修飾子を暗黙に指定します。これは/ZERO修飾子は/NOALLOCATE 修飾子と互換性がないからです。/ZEROを指定しなかった場合, または/NOZEROを指定した場合は,システムの初期化の際に,事前に割り当てられるページはゼロにされません。 これらのページは,グローバル・ セクションの作成時にゼロにされます。
これらの修飾子の値は,RESERVED_MEMORY ADDコマンド用の値と同じです。
SYSMAN> RESERVED_MEMORY MODIFY X234567890123456789012345678901/SIZ=2/ZERO $ TYPE SYS$SYSTEM:VMS$RESERVED_MEMORY.DATAこの例のコマンドは,割り当て用の2MBのメモリを予約し,ブート時にゼロにクリアするようにエントリを変更します。! VMS$RESERVED_MEMORY.DATA ! Do NOT edit this file ! Modify with SYSMAN RESERVED_MEMORY commands ! A = /ALLOCATE, Z = /ZERO, P = /PAGE_TABLES, VERSION = 1 ! SIZE (MB) RESERVATION NAME GROUP A Z P 1 X23456789012345678901234567890 1 0 0 1 2 X234567890123456789012345678901 SYSGBL 1 1 1 1 X2345678901234567890123456789012 NOGBL 0 0 0SYSMAN> EXIT $
実行中のAlphaシステムにおいて,予約済みメモリ・エントリを削除します。 このコマンドは実行中のシステムのメモリ割り当てには影響を与えません。Reserved Memory Registry エントリから連続したページ・フレーム番号(PFN: Page Frame Number) のブロックを削除するためにRESERVED_ MEMORY REMOVE修飾子を使用することもできます。
Reserved Memory Registryの詳細については,『OpenVMS Alpha 64ビット・ アドレッシングおよびVLM機能説明書』を参照してください。
RESERVED_MEMORY REMOVE gs_name
指定されたメモリ常駐グローバル・セクション用のページ・テーブルが既に予約されている場合, 追加された予約メモリも削除されます。
AUTOGENは,GETDATAフェーズでReserved Memory Registryデータ・ファイルを処理します。 すべてのエントリのサイズは,使用可能な物理メモリ容量に依存するシステム・ パラメータを算出する際に計算に入れられます。
予約サイズは,/NOGLOBAL_SECTIONと指定しない限りグローバル・ページ・ テーブルの初期サイズを算出する際にも使用されます。
/SYSGBL修飾子は/GROUP,/NOGLOBAL_SECTIONと同時に指定することはできません。
SYSMAN> RESERVED_MEMORY ADD DFW$GS1/SIZE=1 SYSMAN> RESERVED_MEMORY REMOVE DFW$GS11行目のコマンドはDFW$GS1を追加しています。2行目のコマンドはこれを削除しています。
実行中のAlphaシステムにおいて,予約済みのメモリを表示します。表示には, 指定されたグローバル・セクションによってどれほどの量のメモリが現在予約されているかの情報も含まれています。 また,ページ・テーブルが存在している場合ページ・ テーブルが現在が予約しているメモリ,および連続するページ・ フレーム番号(PFN)のブロックも含んでいます。
Reserved Memory Registryの詳細については,『OpenVMS Alpha 64ビット・ アドレッシングおよびVLM機能説明書』を参照してください。
RESERVED_MEMORY SHOW gs_name
AUTOGENは,GETDATAフェーズでReserved Memory Registryデータ・ファイルを処理します。 すべてのエントリのサイズは,使用可能な物理メモリ容量に依存するシステム・ パラメータを算出する際に計算に入れられます。
予約サイズは,/NOGLOBAL_SECTIONと指定しない限りグローバル・ページ・ テーブルの初期サイズを算出する際にも使用されます。
/SYSGBL修飾子は/GROUP,/NOGLOBAL_SECTIONと同時に指定することはできません。
SYSMAN> RESERVED_MEMORY SHOW %SYSMAN-I-OUTPUT, command execution on node PIPER Name Pages In Use Group PTs Alloced Zeroed DFW$GS_3 384 0 SYSGBL No No No DFW$GS_2 256 0 SYSGBL No Yes Yes DFW$GS_1 128 0 00000100 No No No DFW$GS_3 1 0 SYSGBL Yes No No DFW$GS_2 1 0 SYSGBL Yes Yes Noこの例のコマンドは,実行中のシステムのメモリ予約状況を表示します。
SET ENVIRONMENT以降のコマンドを適用するノードまたはクラスタを指定します。
ターゲット環境内のすべてのノードに対し,OPER特権またはSETPRV特権が必要です。
SET ENVIRONMENT
OpenVMS Cluster環境は,/CLUSTER修飾子で指定します。ローカル以外のクラスタを指定する場合は,/NODE 修飾子でクラスタを指定します。
環境にVAXノードとAlphaノードの両方が接続されている場合には,環境として各プラットフォームを管理するための論理名の作成について,DO コマンドの説明を参照してください。
SHOW ENVIRONMENTコマンドを実行すれば,現在の環境を表示できます。現在の環境における特権と省略時の値を調整するには,SET PROFILE コマンドを使用します。
環境は,SYSMANを終了するまで,またはSET ENVIRONMENTコマンドで別のコマンド・ コンテキストを設定するまでの間存在し続けます。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER %SYSMAN-I-ENV, Current command environment: Clusterwide on local cluster Username ALEXIS will be used on nonlocal nodesこの例は,コマンド環境をローカル・クラスタとして定義しています。新しい環境は,SYSMAN によって確認されます。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=NODE21/CLUSTER Remote Password: %SYSMAN-I-ENV, Current command environment: Clusterwide on remote node NODE21 Username ALEXIS will be used on nonlocal nodesこのコマンドは,NODE21が属するクラスタに,管理環境を設定しています。 非ローカル環境であるため,パスワード入力を指示するプロンプトが出力されています。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=(NODE21,NODE223,NODE23) %SYSMAN-I-ENV, Current command environment: Individual nodes: NODE21,NODE22,NODE23 Username ALEXIS will be used on nonlocal nodesこのコマンドは,3つのノードを,管理環境として定義しています。
$ CREATE/NAME_TABLE/PARENT=LNM$SYSTEM_DIRECTORY - _$ SYSMAN$NODE_TABLE $ DEFINE LAVCS SYS1,SYS2,SYS3,SYS4/TABLE=SYSMAN$NODE_TABLE $ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=(LAVCS) %SYSMAN-I-ENV, Current command environment: Individual nodes: SYS1,SYS2,SYS3,SYS4 Username ALEXIS will be used on nonlocal nodesこの例でコマンドは,SYSMAN$NODE_TABLEという論理名テーブルを設定し, 論理名LAVCSを定義し,この論理名でコマンド環境を定義しています。
ユーザの現在の特権,省略時の装置,省略時のディレクトリを,一時的に変更します。
SET PROFILE
SYSMAN> SET PROFILE/DEFAULT=WORK1:[ALEXIS]このコマンドは,ユーザ・アカウントの省略時の装置とディレクトリを, 装置WORK1上のALEXISというディレクトリに変更しています。
SYSMAN> SET PROFILE/PRIVILEGES=(SYSPRV,CMKRNL)/VERIFYこのコマンドは,認められている特権であるSYSPRV,CMKRNLを現在の特権の一部とし,DCL チェックを許可しています。環境が変更するか,再びSET PROFILEコマンドを実行するか,SYSMANを終了するまでの間,これらの特権は有効です。
ノードが応答するまでSYSMANが待つ時間を設定します。タイムアウトすると, 同じ環境内の次のコマンドが実行されます。
SET TIMEOUT 時間
hh:mm:ss[.cc.]
ノードが応答するまでSYSMANが待つ時間です。省略時の設定では,タイムアウト時間はないので,SYSMAN は無制限に待ちます。デルタ時間値については, 『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』を参照してください。
SYSMAN> SET TIMEOUT 00:00:30 %SYSMAN-I-TIMEVAL, timeout value is 00:00:30 SYSMAN> CONFIGURATION SHOW TIME System time on node NODE21: 19-JUN-1998 14:22:33 %SYSMAN-I-NODERR, error returned from node NODE22 %SMI-E-TIMEOUT, remote operation has timed out System time on node NODE23: 19-JUN-1998 14:23:15このコマンドは,30秒のタイムアウト時間を設定しています。NODE22が30 秒以内に応答しなかったため,エラー・メッセージが表示され,同じ環境内の次のノード上のコマンドが実行されます。
SYSMANがコマンドを実行しているターゲット・ノードまたはターゲット・ クラスタを表示します。
SHOW ENVIRONMENT
SYSMANを終了するか,または再びSET ENVIRONMENTコマンドを実行するまで環境は存続します。
SYSMAN> SHOW ENVIRONMENT %SYSMAN-I-ENV, Current command environment: Clusterwide on local cluster Username ALEXIS will be used on nonlocal nodesこのコマンドは,現在の環境がローカル・クラスタであることを表示しています。 クラスタ内の他のノードでは,ALEXISというユーザ名が使用されます。
SYSMAN> SHOW ENVIRONMENT %SYSMAN-I-ENV, Current command environment: Clusterwide on remote cluster NODE21 Username ALEXIS will be used on nonlocal nodesこのコマンドは,NODE21が属するローカル以外のクラスタがコマンド環境であることを示しています。
SYSMAN> SHOW ENVIRONMENT %SYSMAN-I-ENV, Current command environment: Individual nodes: NODE22,NODE23 At least one node is not in local cluster Username ALEXIS will be used on nonlocal nodesこのコマンドは,コマンド環境が2つのノードで構成されることを示しています。
DEFINE/KEYコマンドで設定したキー定義を表示します。
SHOW KEY [キー名]
SYSMAN> SHOW KEY/ALL DEFAULT keypad definitions: KP0 = "SHOW ENVIRONMENT" (echo) KP1 = "SHOW PROFILE" (echo) SYSMAN>このコマンドは現在有効なすべてのキー定義を表示します。
現在の環境で使用している現在の特権,省略時の装置,省略時のディレクトリを表示します。
SHOW PROFILE
環境を変更するか,再びSET PROFILEコマンドを実行するまで,これらの値は有効です。
SYSMAN> SHOW PROFILE %SYSMAN-I-DEFDIR, Default directory on node NODE21 - WORK1:[BERGERON] %SYSMAN-I-DEFPRIV, Process privileges on node NODE21 - TMPMGX OPER NETMBX SYSPRVこのコマンドは,省略時の装置,省略時のディレクトリ,現在の特権を表示しています。
ノードが応答するまでSYSMANが待つ時間を表示します。省略時の設定では, 時間に制限はありません。
SHOW TIMEOUT
SYSMAN> SHOW TIMEOUT %SYSMAN-I-TIMEVAL, timeout value is 00:00:04.00このコマンドは現在の時間切れの値を表示します。この値は4秒です。
OpenVMS Cluster内の1つ以上のノードをシャットダウンします。
SHUTDOWN NODEコマンドはSYS$SYSTEM:SHUTDOWNを起動して,現在の管理環境で指定された1 つのノードまたは複数のノードをシャットダウンします。 各ノードで個別にSHUTDOWN.COMプロシージャを実行するのではなく, 1つのコマンド行にシャットダウン・コマンドを入力できます。
SETPRV特権が必要です。またはCMKRNL,EXQUOTA,LOG_IO,OPER, SYSNAM,SYSPRV,TMPMBX,WORLDのすべての特権が必要です。
SHUTDOWN NODE
/CLUSTER_SHUTDOWNオプションを使用した場合,すべてのノードでシャットダウンの準備ができるまで, 各ノードの作業が中断されます。
このオプションは,すべてのクラスタ・ノードについて指定しなければなりません。1 つでもシャットダウンされないノードがあると,クラスタ全体をシャットダウンできません。
クラスタのすべてのノードを確実にシャットダウンするには,SET ENVIRONMENT/CLUSTERコマンドを実行してからSHUTDOWN NODE/CLUSTER_ SHUTDOWNコマンドを実行します。
この修飾子を使用すれば,自動起動フェールオーバ・プロセスがいつ開始されるかを制御できます。 省略時の設定では,/MINUTES_TO_SHUTDOWN修飾子の値と同じです。
シャットダウンの前にできるだけ多くのジョブを終了することと,円滑な移行とのどちらが重要であるかを判断して, システム構成にとって適切な分数を決定してください。 値を大きくすればするほど,移行は円滑になります。 値を小さくすればするほど,より多くのジョブがノードで実行されます。
REMOVE_NODEオプションを使用した場合,クラスタの残りのノードのアクティブ・ クォーラムの値は下方修正され,削除されたノードがクォーラム値に影響を与えないようにします。 シャットダウン・プロシージャは, SET CLUSTER/EXEPECTED_VOTESコマンドを実行することにより,クォーラムを再調整します。
オプションは,次のコマンドで再設定することができます。
SYSMAN> STARTUP SET OPTIONS/NOVERIFY/NOCHECKPOINTING
クラスタの管理についての詳しい説明は,『OpenVMS Cluster Systems』を参照してください。
システムをシャットダウンする場合,シャットダウン・プロシージャは次の処理を行います。
シャットダウンが実行されているかどうかを判断したり,シャットダウンの実際の時刻を判断するには,SHOW LOGICAL SHUTDOWN$TIME コマンドを使用します。
SYSTEM Micro/RSX SHUTDOWN COMPLETE - USE CONSOLE TO HALT SYSTEM
自動再ブートを要求した場合には,必要な制御が設定されている限り, システムは再ブートされます。
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/CLUSTER SYSMAN> SHUTDOWN NODE/MINUTES_TO_SHUTDOWN=15/REBOOT_TIME="later"- _SYSMAN> /REASON="SOFTWARE UPGRADE"/REBOOT_CHECK/CLUSTER_SHUTDOWNこの例の最初のコマンドは,クラス内のすべてのノードをシャットダウンするように設定します。2 番目のコマンドは,クラスタ全体のシャットダウンを要求し, オペレーティング・システム・ファイルが欠落しているかどうかの確認を, 再ブート時に要求します。クラスタのユーザに対して次のメッセージが表示されます。
SHUTDOWN message on NODE21, from user SYSTEM at NODE21$0PA0: 12:00:00:20 NODE21 will shut down in 15 minutes; back up later. Please log off NODE21. SOFTWARE UPGRADE SHUTDOWN message on NODE22, from user SYSTEM at NODE22$0PA0: 12:00:00:22 NODE22 will shut down in 15 minutes; back up later. Please log off NODE22. SOFTWARE UPGRADE SHUTDOWN message on NODE23, from user SYSTEM at NODE23$0PA0: 12:00:00:24 NODE23 will shut down in 15 minutes; back up later. Please log off NODE23. SOFTWARE UPGRADE
SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=0 Password: SYSMAN> SHUTDOWN NODE/MINUTES=120 %SYSMAN-I-SHUTDOWN, SHUTDOWN request sent to node SYSMAN> EXIT $ LOGOUTこの例では,2時間でシャットダウンされます。環境をローカル・ノードに設定している限り,SMISERVER システム独立プロセスのサブプロセスによってシャットダウンが実行されるため, シャットダウン中にユーザがシステムにログインする必要はありません。 環境をローカル・ノードに設定していない場合には, シャットダウンは現在のプロセスのサブプロセスを通じて実行されるため, シャットダウン・サイクルでログインしなければなりません。
現在のプロセスのサブプロセスを作成します。現在のプロセスのコンテキストが, サブプロセスでも使用されます。SPAWNコマンドにより,SYSMAN から一時的に出て他の作業を行い(ディレクトリ・リストの表示やファイルの印刷など) ,またSYSMANに戻ることができます。
SPAWNの動作対象は,ローカル・ノードだけです。DCLコマンドやコマンド・ プロシージャを環境全体で実行するには,DOコマンドを使用します。
ユーザ特権TMPMBXまたはPRMMBXが必要です。ターミナル特性は管理しません。 ターミナルにメールボックスがある場合,SPAWNコマンドとATTACHコマンドは使用できません。
SPAWN [コマンド文字列]
明示的にCONFINEとマークされているもの,エグゼクティブ・モードやカーネル・ モードで作成されたものは除きます。
現在のコマンド・テーブルなど,サブプロセスで使用されない属性もあります。
親プロセスのプロセス永久オープン・ファイルをはじめ,イメージ・コンテキストやプロシージャ・ コンテキストは,サブプロセスでは使用されません。 サブプロセスは,コマンド・レベル0 (現在のプロンプトを使用するDCL レベル)に設定されます。
/PROCESS修飾子を指定しない場合,サブプロセス名は,親プロセスと同じ名前に一意番号を加えたものとなります。 たとえば,親プロセス名がSMITH であれば,サブプロセス名は,SMITH_1,SMITH_2 ...となります。
コンテキストは別々にコピーされるので,親プロセスのLOGIN.COMファイルはサブプロセスに対しては実行されません。 この結果,サブプロセスを迅速に初期化できます。/WAIT 修飾子を指定した場合,サブプロセスが終了するまで, またはATTACHコマンドで親プロセスに制御が戻るまでの間, 親プロセスはハイバネート状態となります。
複数のプロセスが入力または出力ストリームを共用しているときに次のいずれかを行うと, これらのプロセスはストリームを同時に使用します。
サブプロセスを終了して親プロセスに戻るには,LOGOUTコマンドを使用してください。ATTACH コマンドを実行すれば,サブプロセスの木構造(親プロセスも含まれる) の中の別のプロセスにターミナルの制御を渡すこともできます。SHOW PROCESS/SUBPROCESSES コマンドを入力すると,サブプロセスの木構造に存在するプロセスが表示され, 現在のプロセスが示されます。
SPAWNコマンドで使用する修飾子は,コマンド動詞の直後に入力してください。 コマンド文字列のパラメータは,最後の修飾子の後からコマンド行の終わりまでです。
SYSMAN> SPAWN DIR SYS$MANAGER:SIGHT*.* Directory CLU$COMMON:[SYSMGR] SIGHT$STARTUP.COM;5 Total of 1 file. SYSMAN>このコマンドは,DCLのDIRECTORYコマンドを実行し,サイト別スタートアップ・ ファイルがディレクトリに存在するかどうかを調べています。 DIRECTORYコマンドが終了すると,制御は親プロセスに戻ります。
SYSMAN> SPAWN $ EDIT SIGHT$STARTUP.COM . . . $ LOGOUT Process SYSTEM_1 logged out at 28-JUN-1998 10:05:17.24 SYSMAN>この例は,SYSMANから離れてファイルを編集しています。LOGOUTコマンドによって,SYSMAN に戻ります。
SYSMAN> SPAWN /NOLOGICAL_NAMES SET HOST _Node: NODE21 . . . $ LOGOUT %REM-S-END, control returned to node _NODE22:: SPAWN>この例は,SPAWNコマンドを使用してサブプロセスを作成し,このサブプロセスでSET HOST コマンドを実行しています。NODE21から出るには, LOGOUTを実行します。/NOLOGICAL_NAMES修飾子が指定されているので,親プロセスの論理名はサブプロセスに使用されません。
スタートアップ・データベースに構成要素を追加します。
スタートアップ・データベースに対する読み込みアクセス権(R)と書き込みアクセス権(W) が必要です。
STARTUP ADD FILEファイル指定
SYSMAN> STARTUP MODIFY FILE component.com/PARAM=P1:""
通常,1つのスタートアップ・データベースを1つのOpenVMS Clusterで使用するので,1 つのクラスタまたはクラスタ内の1つのノードとしてSYSMAN 環境を定義することができます。
SYSMAN> STARTUP ADD FILE /MODE=DIRECT /PHASE=LPMAIN - _SYSMAN> DECSET$ENVMGR_STARTUP.COMこのコマンドは,DECset環境マネージャ・ソフトウェアを起動するスタートアップ・ データベースにレコードを追加します。
スタートアップ・データベースに格納されているファイルの実行を禁止します。
スタートアップ・データベースへの読み込みアクセス権(R)と書き込みアクセス権(W) が必要です。
STARTUP DISABLE FILEファイル指定
SYSMAN> STARTUP DISABLE FILE /NODE=NODE21 DECSET$ENVMGR_STARTUP.COMこのコマンドは,DECset環境マネージャがNODE21にインストールされないように, スタートアップ・データベースを変更します。
スタートアップ・データベースの中の禁止されていたファイルの実行を可能にします。
スタートアップ・データベースへの読み込みアクセス権(R)と書き込みアクセス権(W) が必要です。
STARTUP ENABLE FILEファイル指定
SYSMAN> STARTUP ENABLE FILE /NODE=NODE22 DECSET$ENVMGR_STARTUP.COMこのコマンドはスタートアップ・データベースを変更します。NODE22 には,スタートアップ時にDECset環境マネージャがインストールされます。
スタートアップ・データベース内のファイルに関係する情報を変更します。
スタートアップ・データベースへの読み込みアクセス権(R)と書き込みアクセス権(W) が必要です。
STARTUP MODIFY FILEファイル指定
SYSMAN> STARTUP MODIFY FILE component.com/PARAM=P1:""
SYSMAN> STARTUP MODIFY FILE DECSET$ENVMGR_STARTUP.COM - _SYSMAN> /PARAM=(P3:TRUE,P4:FALSE) /CONFIRMこのコマンドは,コマンド・プロシージャDECSET$ENVMGR_STARTUP.COMの2 つのスタートアップ・パラメータを変更します。
スタートアップ・データベース内のレコードを削除し,指定のスタートアップ・ ファイルをスタートアップ時に実行しないようにします。
スタートアップ・データベースへの読み込みアクセス権(R)と書き込みアクセス権(W) が必要です。
STARTUP REMOVE FILEファイル指定
SYSMAN> STARTUP REMOVE FILE DECSET$ENVMGR_STARTUP.COM /LOGこのコマンドは,スタートアップ・データベースからファイルDECSET$ENVMGR_STARTUP.COM を取り出します。
現在のスタートアップ・データベースを設定します。
STARTUP SET DATABASE データベース
SYSMAN> STARTUP SET DATABASE STARTUP$STARTUP_LAYERED %SYSMAN-I-NEWCOMPFIL, current component file is now STARTUP$STARTUP_LAYERED SYSMAN> STARTUP SHOW FILE %SYSMAN-I-COMPFIL, contents of component database on node LUCERN Phase Mode File -- -- --------- LPBEGIN DIRECT VMS$LPBEGIN_070_STARTUP.COM LPMAIN DIRECT FOR$LPMAIN_070_STARTUP.COMこのコマンドは,レイヤード製品データベースを設定し,表示できるようにしています。
スタートアップ時にクラスタ内の1つ以上のノードのスタートアップ状態を表示します。
ディスクの現在のシステム・パラメータ・ファイルに対して読み込み(R) アクセス権と書き込み(W)アクセス権が必要です。このファイルは,VAX システムの場合はSYS$SYSTEM:VAXVMSSYS.PAR,Alphaシステムの場合はSYS$SYSTEM:ALPHAVMSSYS.PAR です。
STARTUP SET OPTIONS
SYSMANでは,ターゲット環境を定義できるため,スタートアップ・ロギングはローカル・ ノード,クラスタ,クラスタ内のノードの一部に対して実行できます。 詳しくはSET ENVIRONMENTコマンドを参照してください。
SYSMAN> STARTUP SET OPTIONS/VERIFY=FULL/OUTPUT=FILE/CHECKPOINTINGこの例では,完全なチェックを実行するためにスタートアップ・ロギングを要求し, 結果をSYS$SPECIFIC:[SYSEXE]STARTUP.LOGに出力し,チェックポイントも要求します。
現在のスタートアップ・データベースの名前またはその構成要素,およびSTARTUP SET OPTIONS コマンドを使用して選択されたスタートアップ・ロギング・ オプションを表示します。
STARTUP SHOW DATABASE FILE OPTIONS
SYSMAN> STARTUP SET DATABASE STARTUP$STARTUP_VMS SYSMAN> STARTUP SHOW FILE %SYSMAN-I-COMPFIL, contents of component database on node LUCERN Phase Mode File -- -- ----------- BASEENVIRON DIRECT VMS$BASEENVIRON_050_LIB.COM BASEENVIRON CALLED VMS$BASEENVIRON_050_SMISERVER.COM BASEENVIRON DIRECT VMS$BASEENVIRON_050_VMS.COM . . .VMSスタートアップ・データベースの内容を表示しています。
システム・イメージ・ファイルSYS$UPDATE:VMS$SYSTEM_IMAGES.IDXに,エントリを追加します。
SYS_LOADABLE ADD 製品イメージ
省略時の値はSYSINITです。
FATAL | イメージのロード時にエラーが発生した場合, エラー・メッセージとBUGCHECK情報を表示する。 |
INFORMATION | メッセージを表示し, 処理を続行する。 |
SUCCESS | イメージのロード時にエラーが発生しても,処理を続行する。メッセージは表示しない。 |
WARNING | イメージのロード時にエラーが発生した場合,エラー・メッセージを表示し, 処理を続行する。 |
省略時の値は,WARNINGです。
SYS$UPDATE:VMS$SYSTEM_IMAGES.IDXファイルが存在しない場合,新たに作成されます。
システム・イメージ・ファイルSYS$UPDATE:VMS$SYSTEM_IMAGES.IDXからエントリを削除します。
SYS_LOADABLE REMOVE 製品 イメージ
SYS$UPDATE:VMS$SYSTEM_IMAGES.IDXファイルが存在しない場合,空のファイルが作成されます。
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