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B 文字セット

この付録では,次の文字セットについて説明します。


注意
Extended File Specificationsのある環境で作業をしている場合,利用できる文字セットの詳細については『OpenVMS Extended File Specificationsの手引き』を参照してください。

B.1 DEC各国語文字セット

DEC各国語文字セットは,256文字からなる8ビット文字セットで,最初の128 文字がASCII文字セットに対応します。それぞれの文字は,0〜255の10 進値を持っています。

B.1.1 ASCII文字セット

第B.1.2項はASCII文字セット(0〜127の10進値を持つ文字) を表しています。番号が付いたそれぞれの列の左側には,VTxxx シリーズ・ターミナルやワークステーションで入力するときの文字またはプリンタで出力される文字( 印刷不可能な文字を除く)が示されています。 それぞれの列の右側には,バイトの2進値が示されており,値は8進数,10 進数,16進数の3つの基数で表されます。

たとえば,大文字のAは,ASCII規則では,16進数の41 (ビット構成は01000001) という値を持ち,これは8進数の101,10進数の65に相当します。DCL は16進値を使用して文字列比較を行います(文字列比較については, 第14章を参照してください)。

B.1.2 ASCII文字セット,第1部

次の図は,DEC各国語文字セットの前半部分を示しています。

B.1.3 ASCII文字セット,第2部

次の図は,DEC各国語文字セットの後半部分を表しています(10進値の128 〜255を持つ文字)。番号が付いたそれぞれの列の左側には,VT300またはVT200 シリーズ・ターミナルやプリンタに出力される文字が示されています( これらの文字はVT100シリーズ・ターミナルでは表示できません)。

B.2 DCL文字セット

表 B-1は,DCL文字セットの文字の一覧です。

表 B-1 DCL文字セット

シンボル 名前 意味
@ アットマーク コマンド・プロシージャ・ファイルの内容をコマンド入力ストリームに収める。
: コロン ファイル指定の中のデバイス名の区切り文字。 ダブルコロン(::)はノード名区切り文字。コロンは修飾子区切り文字としても使用でき, 修飾子名とその値とを分割する。
/ スラッシュ 修飾子の接頭辞。
+ プラス記号 パラメータのセパレータ。一部のコマンドでは, パラメータの連結子として働く。文字列連結演算子,単項プラス記号, 数値式の中の補足演算子としても認識される。
, コンマ パラメータまたは引数リストのリスト要素のセパレータ。
- ハイフン 継続文字。文字列分割演算子, 単項マイナス記号,数値式の中の減算演算子,およびディレクトリ検索ワイルドカード文字としても認識される。
( ) 括弧 引数リストのリスト区切り文字。 数値式の中で演算順序を示すときにも使用される。
[ ] 大括弧 ファイル指定の中のディレクトリ名の区切り文字。 山括弧に等しい。
<> 山括弧 ファイル指定の中のディレクトリ名の区切り文字。 大括弧に等しい。
? 疑問符 ヘルプ文字。
& アンパサンド 実行時置換演算子。これ以外の場合には,予備の特殊文字。
\ バックスラッシュ 予備の特殊文字。
= 等号 修飾子値の区切り文字。 修飾子名と引数とを分割する。等号(=)は,シンボル定義での割り当て文としても利用される。
^ サーカンフレックス 予備の特殊文字。
# 番号記号 予備の特殊文字。
* アスタリスク ファイル指定の中のワイルドカード文字。 数値式の中の乗算演算子ならびにシンボル定義の中の短縮形区切り文字としても使用される。
' 一重引用符 置換演算子。
. ピリオド ファイル指定の中のファイル・ タイプとバージョン番号区切り文字。サブディレクトリ区切り文字としても使用される。
; セミコロン ファイル指定の中のバージョン番号区切り文字。
% パーセント記号 ファイル指定の中のワイルドカード文字。基数演算子としても使用される。
! 感嘆符 コメントを示す。
" 二重引用符 リテラル文字列区切り文字。


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