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システムをクラスタに正しくブートするには,特定のシステム・パラメータを各クラスタ・コンピュータで設定しておかなければなりません。
表 A-1 では,クラスタ構成で使用されるシステム・パラメータを示しています。
A.1 Alpha コンピュータと VAX コンピュータの値
Alpha コンピュータでは,一部のシステム・パラメータの単位はページレットであり,他のパラメータの単位はページです。 AUTOGEN は,ハードウェア・ページ・サイズを判断し, PARAMS.DAT ファイルに記録します。
警告: AUTOGEN の推奨値を確認する場合や,SYSGEN を使用してシステム・パラメータを設定する場合は,各パラメータの単位を注意深く確認してください。
表 A-1 では,特定の構成で調整が必要になる可能性のある OpenVMS Cluster 構成固有のシステム・パラメータについて説明しています。 表 A-2 では,OpenVMS で使用するために確保されている OpenVMS Cluster 固有のシステム・パラメータについて説明しています。
関連項目: クラスタおよびボリューム・シャドウイング・システム・パラメータも含めて,システム・パラメータの詳細については,『OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』を参照してください。
パラメータ | 説明 | |||||||||||||||
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ALLOCLASS | コンピュータのディスク割り当てクラスとして割り当てられる 0〜255 の数値を指定する。デフォルト値は 0 である。 | |||||||||||||||
CHECK_CLUSTER | VAXCLUSTER パラメータのサニティ・チェックとして機能する。 CHECK_CLUSTER が 1 に設定されている場合,SYSBOOT は警告メッセージを出力し,VAXCLUSTER パラメータが 0 に設定されていることを検出すると,会話型ブートを強制的に行う。 | |||||||||||||||
CLUSTER_CREDITS | ノードが VMS$VAXcluster 通信を受信するために割り当てる接続ごとのバッファの数を指定する。
SHOW CLUSTER コマンドで,VMS$VAXcluster 接続のクレジット待ちの数として高い値が表示された場合は,相手のノードで CLUSTER_CREDITS の値を大きくすることを検討する必要がある。しかし,大規模なクラスタ構成では,この値を不要に大きな値に設定すると,大量の非ページング・プールが消費される。各受信バッファのサイズは少なくとも SCSMAXMSG バイトでなければならないが,使用されるトランスポートに応じてかなり大きくなる可能性がある。 クラスタ内のすべてのノードで CLUSTER_CREDITS の値を同じに設定する必要はない。小さなシステムやメモリが制限されているシステムでは,CLUSTER_CREDITS のデフォルト値が適切である。 |
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CWCREPRC_ENABLE | 非特権ユーザが別の OpenVMS Cluster ノードでプロセスを生成できるかどうかを制御する。デフォルト値は 1 であり,その場合,非特権ユーザは別のノードで同じ UIC を使用して独立プロセスを生成できる。値が 0 の場合は,ユーザが別のノードでプロセスを生成するために,DETACH 特権または CMKRNL 特権が必要である。 | |||||||||||||||
DISK_QUORUM | 省略可能なクォーラム・ディスクの物理デバイス名を ASCII 文字列で指定したもの。ASCII のスペースは,クォーラム・ディスクが使用されていないことを示す。ディスクへの直接接続 (MSCP サーバのサービスを受けない) が可能な 1 台以上のクラスタ・コンピュータで DISK_QUORUM を定義しなければならない。これらのコンピュータは クォーラム・ディスク・ウォッチャと呼ばれる。残りのコンピュータ (DISK_QUORUM の値が空白値であるコンピュータ) は,通信相手の最初のウォッチャ・コンピュータによって定義された名前を認識する。 | |||||||||||||||
++DR_UNIT_BASE | DR デバイス (StorageWorks RAID Array 200 Family 論理 RAID ドライブ) のユニット番号をカウントするときのベース値を指定する。 DR_UNIT_BASE は,固有の RAID デバイス番号を生成するための方法である。DR デバイスには,DR_UNIT_BASE の値から始まる番号が付けられ,その値から順にカウントされる。たとえば,DR_UNIT_BASE を 10 に設定すると,デバイス名は $1$DRA10,$1$DRA11 などのようになる。同じ (0 以外の) 割り当てクラスを共用するすべてのクラスタ・メンバで,DR_UNIT_BASE を重複しない適切な値に設定しておけば,2 つの RAID デバイスが同じ名前にならないようにすることができる。 | |||||||||||||||
EXPECTED_VOTES | 初期クォーラム値を求めるために使用される設定を指定する。この設定は,可能なクラスタ・メンバが保有しているすべての VOTES (ボーツ) の合計である。
デフォルト値は 1 である。接続マネージャはクォーラム値を,クラスタ分断されない値に設定する ( 第 2.3 節 を参照)。クォーラムを計算するには,以下の公式が使用される。
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LOCKDIRWT | ロック・マネージャ・ディレクトリ・システムの重み。ロック・マネージャ・ディレクトリのどの部分がこのシステムによって処理されるかを指定する。ほとんどのシステムで,デフォルト値が適切である。 | |||||||||||||||
+LRPSIZE | VMS バージョン 5.5--2 およびそれ以前のバージョンを稼動している VAX コンピュータの場合,LRPSIZE パラメータは,大きい要求パケットのサイズをバイト数で指定する。大きい要求パケットが使用する実際の物理メモリは,LRPSIZE の値に,バッファ管理に必要なオーバヘッドを加算した値である。通常,デフォルト値が適切である。LRPSIZE の値は,FDDI リング上で VAX ノードが使用する転送サイズに影響する。
FDDI は,ラージ・パケット (最大 4468 バイト) を使用する転送をサポートする。PEDRIVER は,デフォルトではラージ・パケットを使用しないが,LRPSIZE システム・パラメータを 4474 以上に設定すると,通常より大きいパケット・サイズを利用できるようになる。 LRPSIZE が 4474 以上に設定されている場合,PEDRIVER は完全な FDDI パケット・サイズを使用する。しかし,同じリングに接続されている FDDI ノードだけがラージ・パケットを使用できる。イーサネット・セグメントに接続されているノードは,イーサネット・パケットのパケット・サイズ (1498 バイト) に制限される。 |
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++MC_SERVICES_P0 (動的) | このノードがバグチェックまたはシャットダウンされたときに,クラスタ内の他の MEMORY CHANNEL ノードが動作を続行するかどうかを制御する。
値が 1 の場合は,このノードがバグチェックまたはシャットダウンされると,MEMORY CHANNEL クラスタ内の他のノードはバグチェック・コード MC_FORCED_CRASH で異常終了する。 デフォルト値は 0 である。1 に設定するのは,デバッグの場合にだけ制限する必要がある。それ以外の場合,このパラメータはデフォルトにしておかなければならない。 |
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++MC_SERVICES_P2 (静的) | PMDRIVER (PMA0) MEMORY CHANNEL クラスタ・ポート・ドライバをロードするかどうかを指定する。PMDRIVER は, MEMORY CHANNEL クラスタ・ポート・ドライバとして機能する新しいドライバである。このドライバは MCDRIVER (MEMORY CHANNEL デバイス・ドライバおよびデバイス・インタフェース) と連携動作して, MEMORY CHANNEL クラスタ機能を提供する。PMDRIVER がロードされていないと,MEMORY CHANNEL インターコネクト上でクラスタ接続が確立されない。
MC_SERVICES_P2 のデフォルト値は 1 である。このデフォルト値を使用すると,システムをブートしたときに,PMDRIVER がロードされる。 この値は変更しないことを推奨する。このパラメータ値は, MEMORY CHANNEL で接続されているすべてのノードで同じ値に設定しなければならない。 |
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++MC_SERVICES_P3 (動的) | サポートされるタグの最大数を指定する。最大値は 2048 であり,最小値は 100 である。
デフォルト値は 800 である。この値は変更しないことを推奨する。 このパラメータ値は,MEMORY CHANNEL で接続されているすべてのノードで同じ値に設定しなければならない。 |
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++MC_SERVICES_P4 (静的) | サポートされる領域の最大数を指定する。最大値は 4096,最小値は 100 である。
デフォルト値は 200 である。この値は変更しないことを推奨する。 このパラメータ値は,MEMORY CHANNEL で接続されているすべてのノードで同じ値に設定しなければならない。 |
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++MC_SERVICES_P6 (静的) | MEMORY CHANNEL のメッセージ・サイズを指定する。これはフリー・キューまたはワーク・キューのエントリのボディである。最大値は 65536,最小値は 544 である。デフォルト値は 992 であり,非常にメモリが制限されたシステムを除き,他のすべての場合に適切な値である。
メモリが制限されたシステムの場合,デフォルト値である 992 を少し小さくすることで,MEMORY CHANNEL のメモリの消費量を削減できる。この値は常に以下の計算結果以上でなければならない。
このパラメータ値は,MEMORY CHANNEL で接続されているすべてのノードで同じ値に設定しなければならない。 |
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++MC_SERVICES_P7 (動的) | このノードでのクラスタの実行状態に関するメッセージを表示するかどうかを指定する。値は 0,1,2 のいずれかに設定できる。値の意味は以下のとおりである。
デフォルト値は 0 である。MEMORY CHANNEL で発生した問題をデバッグする場合や,MC_SERVICES_P9 パラメータを調整する場合を除き,この値は変更しないことを推奨する。 |
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++MC_SERVICES_P9 (静的) | 1 つのチャネルのフリー・キューの初期エントリの数を指定する。最大値は 2048,最小値は 10 である。
MC_SERVICES_P9 は動的パラメータではない。したがって,変更するたびにシステムをリブートしなければ,変更は有効にならない。 デフォルト値は 150 である。この値は変更しないことを推奨する。 このパラメータ値は,MEMORY CHANNEL で接続されているすべてのノードで同じ値に設定しなければならない。 |
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++MPDEV_AFB_INTVL (ディスクのみ) | 秒単位の自動フェールバック間隔を指定する。自動フェールバック間隔は,同一のデバイスに対して MSCP パスから直接パスへの別のフェールバックをシステムが行おうとするまでの最小限の秒数である。
自動フェールバックを有効にするには,MPDEV_POLLER を ON に設定する必要がある。 MPDEV_AFB_INTVL を 0 に設定すると,ポーラを無効にせずに自動フェールバックを無効にできる。省略時の設定は 300 秒である。 |
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++MPDEV_D1 (ディスクのみ) | オペレーティング・システムによる使用のために予約されている。 | |||||||||||||||
++MPDEV_D2 (ディスクのみ) | オペレーティング・システムによる使用のために予約されている。 | |||||||||||||||
++MPDEV_D3 (ディスクのみ) | オペレーティング・システムによる使用のために予約されている。 | |||||||||||||||
++MPDEV_D4 (ディスクのみ) | オペレーティング・システムによる使用のために予約されている。 | |||||||||||||||
++MPDEV_ENABLE | ON (1) に設定されている場合は,マルチパス・セットの作成を有効にする。OFF (0) に設定されている場合,追加マルチパス・セットの作成と既存のマルチパス・セットへの新しいパスの追加は禁止される。しかし,既存のマルチパス・セットは有効である。デフォルトは ON である。
MPDEV_REMOTE と MPDEV_AFB_INTVL は,MPDEV_ENABLE が OFF に設定されても影響はない。 |
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++MPDEV_LCRETRIES (ディスクのみ) | 直接パスから他のコントローラに移動する前に,論理ユニットがオンラインであるコントローラへの直接パスに対して,または,デバイスへの MSCP がサービスを行うパスへの直接パスに対して,システムのリトライ回数を制御する。指定できるリトライ回数は 1〜256 である。デフォルト値は 1 である。 | |||||||||||||||
++MPDEV_POLLER | ON (1) に設定されている場合,マルチパス・セット・メンバへのパスのポーリングを有効にする。ポーリングを行うと,非アクティブ・パスで発生したエラーを早期に検出できる。パスが使用できなくなったり,サービスに戻された場合,システム管理者には OPCOM メッセージによってそのことが通知される。OFF (0) に設定されている場合,マルチパス・ポーリングは無効になる。デフォルト値は ON である。自動フェールバック機能を使用する場合,このパラメータは ON に設定する必要がある。 | |||||||||||||||
++MPDEV_REMOTE (ディスクのみ) | ON (1) に設定されている場合,MSCP によってサービスされるディスクがマルチパス・セットのメンバになることを許可する。OFF (0) に設定されている場合,追加マルチパス・セットの作成で SCSI または Fibre Channel デバイスへのローカル・パスだけが使用される。 MPDEV_REMOTE はデフォルトで有効になる。ただし,このパラメータが OFF に設定されても,遠隔パスを持つ既存のマルチパス設定には影響しない。
サービスされるパスに対してマルチパス・フェールオーバを使用するには,共用 SCSI/Fibre Channel デバイスへの直接アクセスのあるすべてのシステムに対して MPDEV_REMOTE を有効にする必要がある。この機能を提供する最初のリリースは OpenVMS Alpha バージョン 7.3-1 である。このため,MPDEV_REMOTE を有効にするすべてのノードは OpenVMS Alpha バージョン 7.3-1 (またはそれ以降) を実行している必要がある。 MPDEV_ENABLE が OFF (0) に設定されている場合,マルチパス・セットへの新しいすべてのパスの追加が無効になっているので, MPDEV_REMOTE の設定は影響を与えない。デフォルト値は ON である。 |
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MSCP_BUFFER | このバッファ領域は,クライアント・システムとローカル・ディスクの間でデータを転送するためにサーバが使用する領域である。
VAX システムでは,MSCP_BUFFER は MSCP サーバのローカル・バッファ領域に割り当てられるページ数を指定する。 Alpha システムでは,MSCP_BUFFER は MSCP サーバのローカル・バッファ領域に割り当てられるページレット数を指定する。 |
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MSCP_CMD_TMO | OpenVMS MSCP サーバが MSCP コマンドの時間切れを検出するために使用する秒数を指定する。MSCP サーバは,約 40 秒と MSCP_CMD_TMO パラメータの値を加算した時間内にコマンドを完了しなければならない。
通常,MSCP_CMD_TMO の値は 0 に設定しておくと適切である。値が 0 の場合は,OpenVMS の以前のリリースと同じ動作になる (以前のリリースには,MSCP_CMD_TMO システム・パラメータはなかった)。0 以外の設定にすると,MSCP コマンドが時間切れになるまでの時間を延長することができる。 コマンドの時間切れエラーがクライアント・ノードのログに記録されている場合,OpenVMS サーバでこのパラメータを 0 以外の値に設定すると,ログに記録されるエラーの数を削減できる。このパラメータの値を大きくすると,クライアントで発生する MSCP コマンドの時間切れの数を削減できるが,故障しているデバイスを検出するまでの時間が長くなる。 コマンド時間切れエラーの数を削減しなければならない場合は,初期値として 60 を設定する。時間切れエラーが引き続き記録される場合は,20 秒刻みでこの値を大きくすることができる。 |
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MSCP_CREDITS | 1 つのクライアント・システムからアクティブになることができる未処理の I/O 要求の数を指定する。 | |||||||||||||||
MSCP_LOAD | MSCP サーバがロードされるかどうかを制御する。サーバをロードし,デフォルトの CPU ロード・レートを使用する場合は, 1 を指定する。1 より大きい値を指定すると,サーバがロードされ,指定した値が一定のロード・レートとして使用される。デフォルト設定では,この値は 0 に設定され,サーバはロードされない。 | |||||||||||||||
MSCP_SERVE_ALL | ディスクのサービスを制御する。設定はシステムのブート時に有効になる。システムが稼動している間に設定を変更することはできない。
OpenVMS バージョン 7.2 以降,サービス・タイプはビット・マスクとして実装されるようになった。システムが実行するサービスの種類を指定するには,以下の表から適切な種類を確認して,その値を指定する。一部のシステムでは,システム・ディスクのサービスとローカルに接続されているディスクのサービスのように,2 種類のサービスを指定しなければならないことがある。このような組み合わせを指定するには,各種類の値を加算し,合計を指定する。 OpenVMS バージョン 7.1- x またはそれ以前のバージョンを稼動しているシステムを含む複合バージョン・クラスタでは,使用可能なすべてのディスクのサービスは,システムのノード割り当てクラス (バージョン 7.2 以前の意味) と一致しない割り当てクラスを持つディスクを除き,他のすべてのディスクのサービスに制限される。この種のサービスを指定するには,値として 9 を使用する (ビット 0 とビット 3 がセットされる)。 以下の表は,各ビットによって制御されるサービスの種類とその 10 進数を示している。
現在,サービスの種類はビット・マスクとして実装されているが,ビット 0 とビット 1 によって指定される 0,1,2 という値は元の意味のままである。
MSCP_LOAD システム・パラメータが 0 の場合は, MSCP_SERVE_ALL は無視される。このシステム・パラメータの詳細については, 第 6.3.1 項 を参照。 |
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NISCS_CONV_BOOT | OpenVMS Cluster サテライトとしてブートするときに,コンピュータで会話型ブートストラップを有効にするかどうかを指定する。デフォルト値は 0 であり,会話型ブートストラップが無効であることを指定する。値が 1 の場合は,会話型ブートストラップが有効になる。 | |||||||||||||||
NISCS_LAN_OVRHD | OpenVMS バージョン 7.3 から,このパラメータは使用できない。このパラメータは以前のバージョンでは,LAN パケットに外部の暗号化デバイスに使用される暗号化フィールド用の領域を確保。 PEDRIVER は現バージョンから,外部の暗号化デバイスに必要なパケット・サイズの縮小を含め, LAN パスが配布できる最大パケット・サイズを自動的に決定する。 | |||||||||||||||
NISCS_LOAD_PEA0 | ローカル・エリア・ネットワーク (LAN) でクラスタ通信を有効にするために,ポート・ドライバ (PEDRIVER) をロードするかどうかを指定する。デフォルト値は 0 であり,ドライバはロードされない。値が 1 の場合は,ドライバがロードされることを指定する。
警告: NISCS_LOAD_PEA0 パラメータを 1 に設定する場合は, VAXCLUSTER システム・パラメータを 2 に設定しなければならない。このようにすると, OpenVMS Cluster 内の共用リソースへのアクセスを調整することができ,データが誤って破壊されるのを防止できる。 |
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NISCS_MAX_PKTSZ | ローカル・エリア・ネットワーク (LAN) 上に,NISCA が送信する最大パケットのユーザ・データ・エリアのサイズの上限をバイトで指定する。
NICSC_MAX_PKTSZ により,システム管理者はネットワーク通信パス上のクラスタ通信に使用するパケット・サイズを変更できる。 PEDRIVER は,システムに接続されている仮想サーキットで使用できる最大パケット・サイズをこのパラメータで設定した上限までサポートするように,メモリを自動的に割り当てる。 デフォルト値は,OpenVMS Alpha および OpenVMS VAX によって異なる。
PEDRIVER は,LAN パケットの最大送信データ量を計算するため,以下のように NISCS_MAX_PKTSZ を使用する。 LAN パケット・サイズ <= (LAN ヘッダ (イーサネット形式でパディング) + NISCS_MAX_PKTSZ + NISCS チェックサム (データの確認ができる場合のみ) + LAN CRC または FCS) PEDRIVER で自動的に使用する実際のパケット・サイズは,以下のいずれかの理由から NISCS_MAX_PKTSZ の上限よりも小さくなることがある。
実際のメモリ割り当てには,実際の LAN パケットに加えて, PEDRIVER および LAN ドライバで使用する必要なデータ構造オーバヘッドが含まれる。 以下の表に,LAN タイプ毎にサポートされる最大パケット・サイズを使用するのに必要な NISCS_MAX_PKTSZ の最小値を示す。
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NISCS_PORT_SERV | PEDRIVER ポート・サービスのフラグ・ビットを提供する。ビット 0 と 1 (10 進値 3) は,データ・チェックを有効にする。その他のビットは今後の使用のため予約されている。 OpenVMS バージョン 7.3-1 から,SCACP コマンド SET VC/CHECKSUMMING を使用して,特定のノードへの VC のデータ・チェックを指定できる。これは実行中のシステムで行うことができる (詳細については,『OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』の SCACP に関する記述を参照)。
一方,NISCS_PORT_SERV の設定を変更するには,リブートが必要になる。さらに,このパラメータは,設定されるノードと,クラスタの他のノードの間のすべての仮想サーキットに適用される。 NISCS_PORT_SERV には AUTOGEN 属性がある。 |
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PASTDGBUF | クラスタ・ポート・ドライバの構成ポーラのために,キューに初期登録されるデータグラム受信バッファの数を指定する。この初期値は必要に応じてシステム操作時に拡張される。
MEMORY CHANNEL デバイスはこのパラメータを無視する。 |
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QDSKINTERVAL | ディスク・クォーラムのポーリング間隔を秒数で指定する。最大値は 32767,最小値は 1,デフォルト値は 3 である。値を小さくすると,オーバヘッド・コストが高くなるが,応答性は向上する。
このパラメータは,各クラスタ・コンピュータで同じ値に設定しなければならない。 |
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QDSKVOTES | クォーラム・ディスクがクラスタのボーツの総数に貢献するボーツ数を指定する。最大値は 127,最小値は 0,デフォルト値は 1 である。このパラメータは,DISK_QUORUM が定義されている場合だけ使用される。 | |||||||||||||||
RECNXINTERVAL | 接続マネージャが別のコンピュータとの間で切断された接続を再び確立する間隔を秒数で指定する。この時間内に新しい接続を確立できない場合,接続を復旧できないほど大きな障害があることが宣言され,このコンピュータまたは相手のコンピュータをクラスタから削除しなければならない。このパラメータ値を小さい値に設定すると,特定のシステム障害に対して迅速に応答できるようになるが,パラメータ値を大きくすると,障害から復旧できる可能性が高くなる。
このパラメータは,各クラスタ・コンピュータで同じ値に設定しなければならない。また,このパラメータは LAN ブリッジ障害に対する OpenVMS Cluster システムの許容度にも影響する ( 第 3.4.7 項 を参照)。 |
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SCSBUFFCNT | +VAX システムでは,SCSBUFFCNT はすべての SCS デバイスに対して構成されているバッファ記述子の数である。 SCS デバイスがシステムで構成されていない場合は,このパラメータは無視される。一般に,各データ転送ではバッファ記述子が必要である。したがって,バッファ記述子の数は,同時に実行できる I/O の数を制限する。与えられた作業負荷に対してバッファ記述子がすべて使用されてしまうと,さまざまなパフォーマンス・モニタからそのことが報告され,SCSBUFFCNT の値を大きくすることを考慮しなければならなくなる。
注意: AUTOGEN は,VAX システムでのみ,このパラメータに関するフィードバックを提供する。 ++Alpha システムでは,SCS バッファは必要に応じて割り当てられるため,SCSBUFFCNT は OpenVMS で使用するためにだけ確保されている。 |
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SCSCONNCNT | Directory Service Listen で使用されるものも含めて,すべてのシステム・アプリケーションで使用するために構成されている SCS 接続の数の初期値。初期値は必要に応じてシステムで拡張される。
SCS ポートがシステムで構成されていない場合は,このパラメータは無視される。どの SCS ハードウェアの組み合わせでも,デフォルト値が適切である。 注意: AUTOGEN は,VAX システムでのみ,このパラメータに関するフィードバックを提供する。 |
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SCSNODE 1 | コンピュータの名前を指定する。このパラメータは動的でない。
SCSNODE は 6 文字以内の文字列として指定する。文字列は引用符で囲む。 コンピュータが OpenVMS Cluster の内部にある場合は,クラスタ内で固有の値を指定する。ヌル文字列は指定しない。 コンピュータが DECnet for OpenVMS を稼動している場合,値は DECnet ノード名と同じでなければならない。 |
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SCSRESPCNT | SCSRESPCNT は,すべてのシステム・アプリケーションで使用するために構成されている応答記述子テーブル・エントリ (RDTE) の総数である。
SCS または DSA ポートがシステムで構成されていない場合は,このパラメータは無視される。 |
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SCSSYSTEMID 1 | コンピュータを識別する番号を指定する。このパラメータは動的ではない。SCSSYSTEMID は 48 ビットのシステム識別番号の下位 32 ビットである。
コンピュータが OpenVMS Cluster の内部にある場合は,クラスタ内で固有の値を指定しなければならない。 コンピュータが DECnet for OpenVMS を稼動している場合は,以下の公式を使用して,DECnet アドレスから値を計算する。
例: DECnet アドレスが 2.211 の場合は,値は以下のように計算される。
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SCSSYSTEMIDH | 48 ビットのシステム識別番号の上位 16 ビットを指定する。このパラメータは 0 に設定しなければならない。将来,OpenVMS で使用するために確保されている。 | |||||||||||||||
TAPE_ALLOCLASS | コンピュータに接続されているテープ・デバイスのテープ割り当てクラスとして割り当てられる 0〜255 の数値を指定する。デフォルト値は 0 である。 | |||||||||||||||
TIMVCFAIL | 仮想サーキット障害を検出するのに必要な時間を指定する。デフォルト値を使用することを推奨する。さらに,CPU の数が 3 台以下の OpenVMS Cluster システムの場合のみ,この値を小さくし,クラスタ内の各コンピュータで同じ値を使用し,クラスタ I/O に対して専用の LAN セグメントを使用することを推奨する。 | |||||||||||||||
TMSCP_LOAD | TMSCP サーバがロードされるかどうかを制御する。サーバをロードし,使用可能なすべての TMSCP テープをサービスすることを設定する場合は,値として 1 を指定する。デフォルト設定では,値は 0 に設定され,サーバはロードされない。 | |||||||||||||||
TMSCP_SERVE_ALL | テープのサービスを制御する。この設定はシステム・ブート時に有効になる。システムの稼働中に設定を変更することはできない。
OpenVMS バージョン 7.2 以降,サービス・タイプはビット・マスクとして実装されるようになった。システムが実行するサービスの種類を指定するには,以下の表から適切な種類を確認して,その値を指定する。一部のシステムでは,割り当てクラスが一致しないテープを除き,他のすべてのテープをサービスするなど, 2 種類のサービスを指定しなければならないことがある。このような組み合わせを指定するには,各種類の値を加算し,合計を指定する。 OpenVMS バージョン 7.1- x またはそれ以前のバージョンを稼動しているシステムを含む複合バージョン・クラスタでは,使用可能なすべてのテープのサービスは,システムの割り当てクラス (バージョン 7.2 以前の意味) と一致しない割り当てクラスを持つテープを除き,他のすべてのテープのサービスに制限される。この種のサービスを指定するには,値として 9 を使用する (ビット 0 とビット 3 がセットされる)。 以下の表は,各ビットによって制御されるサービスの種類と 10 進数を示している。
サービスの種類はビット・マスクとして実装されるようになったが,ビット 0 とビット 1 によって指定される 0,1,2 という値は元の意味のままである。
TMSCP_LOAD システム・パラメータが 0 の場合は, TMSCP_SERVE_ALL は無視される。 |
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VAXCLUSTER | コンピュータがクラスタに参加するのか,クラスタを形成するのかを制御する。このパラメータには以下の 3 種類の値のいずれかを指定できる。
クラスタ内で動作するコンピュータでは,このパラメータを必ず 2 に設定しなければならず,UDA ディスク・コントローラからブートされ,クラスタに参加しないコンピュータでは 0,それ以外のコンピュータでは 1 (デフォルト) に設定しなければならない。 警告: NISCS_LOAD_PEA0 システム・パラメータが 1 に設定されている場合, VAXCLUSTER パラメータは 2 に設定しなければならない。このようにすると,OpenVMS Cluster システム内の共用リソースへのアクセスが調整され,データが誤って破壊されるのを防止できる。 NISCS_LOAD_PEA0 パラメータが 1 に設定されていて, VAXCLUSTER パラメータが 0 に設定されている場合,共用リソースでデータが破壊される可能性がある。 |
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VOTES | コンピュータがクォーラムに貢献するボーツ数を指定する。デフォルトは 1 である。 |
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