OpenVMS
DCL ディクショナリ


前へ 次へ 目次 索引



RUNOFF

DIGITAL Standard Runoff (DSR) テキスト編集ユーティリティを起動して, 1 つまたは複数の ASCII ファイルを編集します。 DSR (.RNO) ファイルから書式整形処理したファイル,未処理の目次ファイル (.RNT),および未処理の索引ファイル(.RNX) を作成します。オプションで,RUNOFF/CONTENTS または RUNOFF/INDEX コマンドで使用可能な,中間ファイル (.BRN) も作成します。

RUNOFF コマンド,RUNOFF/CONTENTS コマンド,RUNOFF/INDEX コマンド,および DSR フォーマッタについての詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』および『OpenVMS DIGITAL Standard Runoff Reference Manual』 ( ドキュメンテーション CD-ROM に用意されています ),またはオンライン・ヘルプを参照してください。


形式

RUNOFF ファイル指定[,...]


SEARCH

1 つまたは複数のファイルから,指定された文字列(1つまたは複数)を検索し,その文字列を含むすべての行を表示します。

形式

SEARCH ファイル指定[,...] 検索文字列[,...]


パラメータ

ファイル指定[,...]

検索される,1 つまたは複数のファイルの名前を指定します。少なくとも,1 つのファイル名を指定しなければなりません。ファイル名を 2 つ以上指定する場合には,各ファイル名をコンマ (,) で区切らなければなりません。

ファイル指定にワイルドカード文字 ( アスタリスク (*) とパーセント記号 (%)) を使用することができます。

検索文字列[,...]

指定されたファイルから検索される,1 つまたは複数の文字列を指定します。検索文字列に小文字や空白, ( スペースを含む英数字以外の文字が含まれている場合には,文字列を引用符 (" ") で囲まなければなりません。

/MATCH 修飾子と /EXACT 修飾子を使用すると, SEARCH コマンドの検索文字列の照合方法を変更することができます。


説明

SEARCH コマンドは,ファイル内で特定の文字列を検索します。検索文字列を含むすべての行が表示されます。検索処理を特定の要求に適合させるには,SEARCH 修飾子を使用します。

SEARCH コマンドは,共有読み込み (R) および書込み (W) アクセスでファイルをオープンします。したがって,その時点で他のユーザがオープンしていても,属性が共有書込みに設定されているファイルが検索されます。


修飾子

/BACKUP

/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,最新のバックアップの日時をもとにファイルを選択します。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/CREATED,/EXPIRED,および /MODIFIED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。

/BEFORE[=時刻]

指定された時刻以前の時刻属性をもつファイルを選択します。絶対時刻,または絶対時刻とデルタ時間の組み合わせを指定します。また,BOOT,LOGIN,TODAY( 省略時の設定 ),TOMORROW,および YESTERDAY というキーワードも指定できます。適用する時刻属性は,/BACKUP,/CREATED( 省略時の設定 ),/EXPIRED,または /MODIFIED 修飾子のいずれかで指定します。

時刻指定の詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』,またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピックの Date_Time を参照してください。

/BY_OWNER[=利用者識別コード]

ファイル所有者の利用者識別コード(UIC)が,指定された UIC に一致するファイルのみを選択します。 UIC を省略した場合には,現在のプロセスの UIC が省略時の値として使用されます。

『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』で説明されている, UIC の標準形式を使用して指定します。

/CONFIRM

/NOCONFIRM (省略時の設定)

それぞれの指定ファイルに対する検索処理を開始する前に,処理を実行するかどうかの確認をします。プロンプトに対して,次のいずれかで応答します。

YES NO QUIT
TRUE FALSE Ctrl/Z
1 0 ALL
  [Return]  

単語による応答の場合には,大文字と小文字を任意に組み合わせることができます。単語による応答は,1 文字,または複数の文字に短縮できます ( たとえば,TRUE は T,TR および TRU に短縮することができます )。肯定応答は,YES,TRUE,1 です。否定応答は,NO,FALSE,0,Return です。 QUIT または Ctrl/Z は,その時点でコマンドの処理を停止するということを示します。 ALL と応答した場合には,コマンドの処理は継続されますが,その後プロンプトは表示されなくなります。上記以外の応答を入力した場合には, DCL がエラー・メッセージを出力し,同じプロンプトがもう一度表示されます。

/CREATED (省略時の設定)

/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,作成日時をもとにファイルを選択します。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/BACKUP,/EXPIRED,および /MODIFIED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。

/EXACT

/NOEXACT (省略時の設定)

SEARCH コマンドが,検索文字列の中の大文字と小文字を同じ文字として取り扱うのかどうかを制御します。省略時の設定では,SEARCH コマンドは大文字と小文字を区別しません。

/EXACT 修飾子を指定すると,システムが使用する CPU 時間は短くなります。したがって,文字列に含まれる文字の大文字と小文字の区別が分かっている場合には, /EXACT を使用する方が効率的です。

/EXCLUDE=(ファイル指定[,...])

指定されたファイルを,検索操作から除外します。ファイル指定にはディレクトリ指定を含むことができますが,装置名は指定できません。ファイル指定には,ワイルドカード文字 ( アスタリスク (*) とパーセント記号 (%)) を使用することができます。ただし,特定のバージョンを除外するために,相対バージョン番号を使用することはできません。ファイルを 1 つだけ指定する場合には,括弧を省略できます。

/EXPIRED

/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,満了日時をもとにファイルを選択します ( 満了日は,SET FILE/EXPIRATION_DATE コマンドで設定します )。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/BACKUP,/CREATED,および /MODIFIED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。

/FORMAT=オプション

出力の書式を指定します。次の書式化オプションの中から,1つのオプションを指定します。

DUMP 制御文字(<HT>,<CR>,<LF> を含む)と印字不能文字はすべて,ANSI ニーモニックとして表示します。
NOFF 制御文字を ANSI ニーモニックで置き換えます(たとえば,Ctrl/C は <ETX> に置き換えられます)。 <HT> や <CR>,<LF>,<VT> 等のターミナル書式化文字は,変更されずに出力されます。改頁文字は,<FF> に置き換えられます。
NONULLS DUMP オプションと同じですが,書式化する前に,入力ファイルからすべての空文字が削除される点が異なります(DUMPオプションでは,空文字は <NUL> として表示されます)。 EXE ファイルや OBJ ファイルなどのように,一般に多くのゼロ・バイトを含むバイナリ形式のファイルを検索する場合に便利です。
PASSALL 制御文字や印字不能文字も変換せずに,出力装置に出力します。ターミナル・ドライバは,SET TERMINAL/PASSALL または SET TERMINAL/EIGHT_BIT と設定されていない限り,ターミナルに 8 ビット文字を送ることはできません。

SEARCH コマンドで,制御文字を ANSI ニーモニックと置き換えたくない場合(たとえば,CTRL/G を <BEL> に置き換えない)には, /FORMAT=PASSALL を使用します。

TEXT テキストに含まれる制御文字を,ANSI ニーモニックと置き換えます(たとえば,CTRL/C は <ETX> に置き換えられます)。 <HT> や <CR>,<LF>,<VT>, <FF> 等のターミナル書式は,変更されずに出力されます。 TEXT は,省略時の書式です。

/HEADING (省略時の設定)

/NOHEADING

ファイル名を出力し,異なるファイルに属する出力行を区分するためのウィンドウ分離線として, 30 文字のアスタリスク (*) からなる行を表示します。省略時の見出し形式は,複数のファイルが指定されている場合や,ワイルドカード文字が使用されている場合にだけ,ファイル名が出力されます。

/WINDOW 修飾子を指定すると,15 文字のアスタリスクから構成される行によって,ファイル内の各ウインドゥが区切られます。

/HIGHLIGHT[=キーワード]

/NOHIGHLIGHT (省略時の設定)

BOLD, BLINK, REVERSE, および UNDERLINE のいずれか 1 つをキーワードとして指定することができます。アドバンスト・ビデオ型の ANSI ビデオ・ターミナルでは, BOLD が省略時の強調表示です。一方,非アドバンスト・ビデオ型の ANSI ビデオ・ターミナルでは, REVERSE が省略時の強調表示です。

ハードコピー出力では, HARDCOPY=OVERSTRIKE および HARDCOPY=UNDERLINE キーワードを指定できます。このキーワードは,大部分のハードコピー・プリンタに対して有効な,文字列の強調方法を指定します。 OVERSTRIKE を指定すると,一致した文字列が二重印字されて濃く見えます。一方,UNDERLINE を指定すると,一致した文字列がアンダースコア文字で下線付けされます。

同一行上で,キャリッジ・リターンやバック・スペース文字を使用して二重印字や下線付けを実現しています。そのため,1 行の長さは,最大 2 倍になる可能性があります。装置のバッファが非常に小さい場合は,行が切り捨てられることがあるので注意してください。

LN01 プリンタでは,/HIGHLIGHT=HARDCOPY=UNDERLINE修飾子ではなく, /HIGHLIGHT=UNDERLINE 修飾子を使用することをおすすめします。 LN01 プリンタは,OVERSTRIKE 強調は無視します。

LN03 プリンタでは,/HIGHLIGHT=HARDCOPY=UNDERLINE修飾子ではなく, /HIGHLIGHT=BOLD あるいは /HIGHLIGHT=UNDERLINE 修飾子を使用することをおすすめします。LN03 プリンタは,OVERSTRIKE 強調は無視します。

/KEY=(POSITION=n,SIZE=n)

各レコードの指定された長さの部分のみを ( 指定した位置から ) 検索します。

POSITION キーワードの値は,1 から 32,767 までを指定できます。レコードの中の最初のバイトは,1 とみなされます。

注意

/KEY 修飾子はファイル名の前,または指定された検索文字列の後ろに置かれなくてはなりません。修飾子がこれらのパラメータの間にある場合は,無視されます。

/LOG

/NOLOG (省略時の設定)

検索された各ファイルのファイル名とレコード数,および一致した文字列の数を表示します。これらの情報は,現在の SYS$OUTPUT 装置に出力されます。

/MATCH=オプション

複数の検索文字列を,どのように照合するかを指定します。次に示すオプションのいずれか 1 つを指定します。

AND レコードに検索文字列のすべてが含まれている場合にだけ,一致すると判断される。
EQV レコードに検索文字列が 1 つも含まれていないか,あるいはすべてが含まれている場合にだけ,一致すると判断される。
NOR レコードに検索文字列が 1 つも含まれていない場合にだけ,一致すると判断される。
NAND レコードに検索文字列のすべてが含まれていない場合にだけ,一致すると判断される。
OR 1 レコードに検索文字列のどれか 1 つでも含まれている場合に,一致すると判断される。
XOR 1 レコードに検索文字列のどれか 1 つでも含まれているか,すべてが含まれていない場合に,一致すると判断される。

検索文字列を 1 つしか指定しない場合には, OR オプションと AND オプションは同じ結果になります。同様に,検索文字列が 1 つの場合には, NOR オプションと NAND オプションも同じ結果になります。オプションが指定されなかった場合には,/MATCH=OR が設定されます。

/MODIFIED

/BEFORE または /SINCE 修飾子を適用する時刻属性を指定します。この修飾子を指定すると,最新の変更日時をもとにファイルを選択します。この修飾子は他の時刻属性を指定する修飾子,/BACKUP,/CREATED,および /EXPIRED 修飾子とは同時に指定できません。これら 4 つの修飾子のいずれも指定しない場合には,省略時の設定として /CREATED 修飾子が使用されます。

/NUMBERS

/NONUMBERS (省略時の設定)

ソース行番号が,各行の左側の位置に表示されるかどうかを指定します。

/OUTPUT[=ファイル指定]

/NOOUTPUT

検索結果を,ファイルに出力するかどうかを指定します。 /OUTPUT 修飾子が省略された場合や,この修飾子にファイル指定が省略された場合には,出力は現在の省略時の出力装置 (SYS$OUTPUT) に送られます。 /NOOUTPUT 修飾子を指定する場合には, SEARCH コマンドの結果得られた一致するレコードは出力されません。

/PAGE[=キーワード]

/NOPAGE (省略時の設定)

ディレクトリ情報の画面表示をページャを介して行います。

次のキーワードを使用できます。

CLEAR_SCREEN ページモードで表示(毎回画面を消去する)
SCROLL スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない)
SAVE[= n] n ページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能)

/PAGE=SAVE 修飾子を指定すると最大 5 画面(最大 255 カラムまで)分の履歴を保存できます。ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。

キー・シーケンス 説明
Up arrow key, Ctrl/B 1 行スクロールアップ
Down arrow key 1 行スクロールダウン
Left arrow key 1 カラム左シフト
Right arrow key 1 カラム右シフト
Insert Here (E2) 半画面右シフト
Remove (E3) 半画面左シフト
Select (E4) 80/132 カラム切替え
Prev Screen (E5) 前ページに移動
Next Screen (E6), Return, Enter, Space 次ページに移動
F10, Ctrl/Z 終了(他のコマンドでは違うものもあります)
Help (F15) ヘルプテキストを表示
Do (F16) 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の入れ換え
Ctrl/W 再表示

/PAGE 修飾子は /OUTPUT 修飾子とは同時に使用できません。

/REMAINING

/NOREMAINING (省略時の設定)

最初に一致したレコードからファイルの最後まで,すべてのレコードを表示するかどうかを制御します。 /REMAINING 修飾子は,/WINDOW 修飾子の n2 パラメータを無効にします。ただし,/WINDOW=n1 修飾子を使用することは可能です。

/SINCE[=時刻]

指定された時刻以降の時刻属性をもつファイルを選択します。絶対時刻,または絶対時刻とデルタ時間の組み合わせを指定します。また,BOOT,LOGIN,TODAY( 省略時の設定 ),TOMORROW,および YESTERDAY というキーワードも指定できます。適用する時刻属性は,/BACKUP,/CREATED( 省略時の設定 ),/EXPIRED,または /MODIFIED 修飾子のいずれかで指定します。

時刻指定の詳細は,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』,またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピックの Date_Time を参照してください。

/STATISTICS

/NOSTATISTICS (省略時の設定)

SEARCH が検索について,次に示す統計情報を表示するかどうかを制御します。

/STYLE=キーワード

表示するファイル名の書式を指定します。

この修飾子のキーワードは CONDENSED および EXPANDED です。意味は次の表のとおりです。

キーワード 説明
CONDENSED
(省略時の設定)
ファイル名を 255 文字長の文字列に適合するように表示します。このファイル名の場合,ファイル指定に DID あるいは FID 短縮形を含むことが可能です。
EXPANDED ファイル名をディスクに格納されているとおりに表示します。このファイル名の場合,ファイル指定に DID あるいは FID 短縮形は含みません。

キーワード CONDENSED と EXPANDED を同時に指定することはできません。この修飾子は,確認が要求された場合に,出力メッセージに表示されるファイル名の書式を指定します。

EXPANDED キーワードが指定されていない場合,ファイル・エラーは CONDENSED ファイル指定で表示されます。

詳細は『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

/WARNINGS (省略時の設定)

/NOWARNINGS

コマンドが実行されたときに,次に示すメッセージを表示するかどうかを指定します。
NOMATCHES
TRUNCATE
NULLFILE

/WINDOW[=(n1,n2)]

/NOWINDOW (省略時の設定)

文字列に一致する行とともに表示される行数を指定します。

n1 と n2 を指定した場合には,検索文字列を含む行の上の n1 行と,検索文字列を含む行,そしてその下の n2 行を表示します。 n1 と n2 は,0 であっても構いません。

/WINDOW 修飾子だけを指定し,n1 と n2 のどちらも指定しない場合には,検索文字列を含む行の上に 2 行,検索文字列を含む行の下に 2 行という形式で表示されます。

/WINDOW 修飾子に n1 だけ指定した場合には,n1 は表示する行数を表します。つまり,指定行数の半分は検索文字列を含む行の上に表示され,残りの半分は下に表示されます (n1 が偶数の場合には,検索文字列の下にもう一行余分に表示されます )。

たとえば,/WINDOW=10 と指定すると,検索文字列を含む行の他に,その行の前後の 9 行の追加行が表示されます。その中の 4 行は検索文字列を含む行の上に, 5 行は検索文字列を含む行の下に表示され,全部で 10 行が表示されます。

/WINDOW=0 が指定された場合には,SEARCH コマンドは,検索文字列を含む各ファイルのファイル名を表示しますが,レコードは表示しません。一致する文字列を含むファイルを操作するための,コマンド・ファイルを作成する (/OUTPUT 修飾子を使用 ) ときに,この指定を使用できます。

/WINDOW 修飾子を省略した場合には,検索文字列を含む行だけが表示されます。

/WINDOW 修飾子を指定すると,30 個のアスタリスクからなる行が,ファイル内の各ウィンドウを区別するために表示されます。

/WRAP

/NOWRAP (省略時の設定)

/PAGE=SAVE 修飾子とともに使用し,画面の幅より長い行を改行表示するかどうかを指定します。ラップ ( 改行表示 ) を指定した場合,はみ出す部分は次行に表示されます。

ラップを指定しない場合,はみ出した部分は左右にシフトしながら見ることができます。


#1

$ SEARCH CABLE.MEM,JOYNER.MEM "MANUAL TITLE"

この例では,CABLE.MEM と JOYNER.MEM というファイルから, "MANUAL TITLE" という文字列を検索します。この文字列を含む各行が,ターミナルに表示されます。この文字列には,スペース文字が含まれているため,文字列全体を引用符で囲まなければなりません。

#2

$ SEARCH/OUTPUT=RESULTS.DAT/WINDOW=9 DISLIST.MEM NAME

この例では,DISLIST.MEM というファイルから "NAME" という文字列を検索し,出力を RESULTS.DAT というファイルに送ります。 NAME を含む各行の,前の 4 行と後ろの 4 行も出力されます。

#3

$ SEARCH/OUTPUT=ALLSUB.COM/WINDOW=5000 *.COM SUBMIT

現在のディレクトリ下にあって,ファイル・タイプが COM のすべてのファイルに対して,文字列 "SUBMIT" を検索しています。ウィンドウ・サイズが十分に大きいので,一致する文字列を含むファイルの全体が出力ファイルに書き込まれます。

#4

$ SEARCH/OUTPUT=COLUMBUS.OH/WINDOW=(3,0)/NOHEAD/MATCH=AND -
_$ *.DAT COLUMBUS,OH

ファイル・タイプが DAT であるすべてのファイルに対して,文字列 "COLUMBUS" と "OH" の両方を含む行を検索しています。一致する行が見つかった場合,直前の 3 行 ( 空行,名前,住所 ) が出力ファイルに書き込まれます。出力ファイル COLUMBUS.OH には,見出しやウィンドウ区分線が書かれていないので,他のコマンド・プロシージャなどですぐ使用できます。

#5

$SEARCH/OUTPUT=SWAP.LIS/FORMAT=PASSALL/NUMBERS/EXACT -
_$ /WINDOW=10000 SWAP.PAS SWAP

この SEARCH コマンドは,左端に行番号の付いたリスティング・ファイルを作成しています。 /FORMAT=PASSALL を指定しているため,改頁文字もそのまま書かれます。ファイル内の文字列 "SWAP" が必ず大文字であることが分かっているので,効率を上げるために /EXACT 修飾子を指定しています。また,ウィンドウ・サイズが十分に大きいため,一致する文字列を含むファイルの全体が出力ファイルに書き込まれます。

#6

$ SEARCH/REMAINING CABLE.LOG FORTRAN

ファイル CABLE.LOG 内の,文字列 "FORTRAN" を含む最初の行に続く,すべての行を表示します。

#7

$ SEARCH OMAHA::DISK1:[EXP]SUB.DAT,DATA.LIS VAX

この例では,OMAHA という遠隔ノードの SUB.DAT と DATA.LIS というファイルから, VAX という文字列を検索します。 VAX という文字列を含むすべてのレコードのリストが,ユーザのローカル・ターミナルに表示されます。


前へ 次へ 目次 索引