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省略時の DCL プロンプト文字列 ("$ ") のかわりに使用される文字列を指定します。
SET PROMPT [=文字列]
文字列
DCL のプロンプト文字列を設定します。次の規則が適用されます。
- ASCII 文字をすべて使用できます。
- 32 文字を越えることはできません。
- 文字列の中にスペースや小文字を含む場合は,文字列を引用符(" ")で囲まなければなりません。文字列を引用符で囲まない場合には,文字は自動的に大文字に変換され,先行するスペースや後続のスペースは削除されます。
SET PROMPT コマンドに,文字列が指定されていない場合には, DCL の省略時のプロンプト文字列 ($) が使用されます。
SET PROMPT コマンドは,メイン・プロセスまたはサブプロセスのプロンプトを変更します。連続コマンドを端末から読み込む場合,または間接コマンドをコマンド・プロシージャから読み込む場合には, DCL はプロンプト文字列の前にアンダスコアを付けます。
/CARRIAGE_CONTROL (省略時の設定)
/NOCARRIAGE_CONTROL
プロンプト文字列の前に,改行されるかどうかを指定します。文字列パラメータの後ろに指定します。
#1 |
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$ SET PROMPT ="What's next?" What's next? SHOW TIME 19-APR-2001 14:08:58 |
このコマンドを使用すると, DCL プロンプト("$ ")を "What's next?" という文で置き換えます。このプロンプトが画面に表示されたら,DCL コマンドを入力できます。この例では,SHOW TIME コマンドを使用しています。
現在のプロセスで作成されるファイルに対して,省略時の保護を設定します。
SET PROTECTION [=(コード)]/DEFAULT
コード
現在のプロセスで作成されるファイルに対して適用される, SOGW 区分による省略時の保護を設定します。この保護に優先させるためには, SET PROTECTION コマンドや CREATE コマンドの /PROTECTION 修飾子で明示的に保護を指定しなければなりません。保護コードが指定されない場合には,現在の省略時の設定は変更されません。コードは,以下の組み合せです。
- 所有者区分− SYSTEM (S), OWNER (O), GROUP (G) または WORLD (W)。各区分は,最初の 1 文字に短縮可能です。
- アクセス区分−読込み (R), 書込み (W), 実行 (E) または削除 (D)。アクセス区分は,各々の所有者区分に対して指定します。何も指定しない場合は,どのアクセスもできません。
注意
ディレクトリィやファイルの機密保護属性を再設定する場合は, SET PROTECTION コマンドの代わりに SET SECURITY コマンドを使用します。
#1 |
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$ SET PROTECTION=(GROUP:RWED,WORLD:R)/DEFAULT |
この SET PROTECTION/DEFAULT コマンドは,省略時の保護を設定します。同じグループに含まれる他のユーザには,すべてのアクセス権を許可し,またすべてのユーザには,読み込みアクセス権を許可しています。システム,および所有者の省略時の保護は,変更されません。
指定したキューの属性を変更します。そのキューに対する管理(M)アクセス権が必要です。
SET QUEUE キュー名[:]
キュー名[:]
実行キュー,または汎用キューの名前を指定します。
INITIALIZE/QUEUE コマンドでキューを作成した後,キューの状態または属性を変更するには SET QUEUE コマンドを使用します。SET QUEUE コマンドの修飾子の省略時の設定は,キューが初期化された時の修飾子に依存します。たとえば,INITIALIZE/QUEUE の /JOB_LIMITの省略時の設定は,1です。ただし,変更するキューがジョブ上限 3 で初期化され, SET QUEUE コマンドに /JOB_LIMIT 修飾子を指定しない場合,そのキューのジョブ上限は 3 のままになります。
/BASE_PRIORITY=n
バッチ・キューでジョブが開始される場合の,プロセスの基本優先順位を指定します。指定できる n の値は,0 から 15 までの 10 進数です。プリント・キュー,またはターミナル・キューに対して指定することもできます。この場合は,シンビオント・プロセス作成時の基本優先順位が設定されます。
/BLOCK_LIMIT=([下限,]上限)
/NOBLOCK_LIMIT
プリント・キューまたはターミナル・キューで実行できる,プリント・ジョブのサイズを指定します。この修飾子は,特定のプリンタを特定のサイズのジョブのために確保するために使用されます。少なくとも 1 つのパラメータを指定しなければなりません。下限パラメータは,キューが受けつけるプリント・ジョブの最小ブロック数を示す 10 進数です。この下限の値より少ないブロックのプリント・ジョブをキューに登録する場合,キューのジョブ・サイズの下限値が変更されるまで,そのジョブは待ち状態になります。キューの下限サイズが十分に減らされれば,そのジョブは実行されます。
上限パラメータは,キューが受けつけるプリント・ジョブの最大ブロック数を示す 10 進数です。この値を超えるプリント・ジョブをキューに登録する場合,キューのジョブ・サイズの上限値が変更されるまで,そのジョブは待ち状態になります。キューの上限サイズが十分に増えれば,そのジョブは実行されます。
ジョブに対して上限だけを指定する場合には,括弧を省略できます。たとえば,/BLOCK_LIMIT=1000 は,そのキューで 1000 ブロック以下のジョブだけが実行できることを示します。ジョブ・サイズの下限だけを指定するには,上限が省略されていることを示すために,空文字列 ("") を使用しなければなりません。たとえば,/BLOCK_LIMIT=(500,"") は,そのキューで 500 ブロック以上のジョブが実行されることを示します。また,下限と上限の両方を指定することもできます。たとえば,/BLOCK_LIMIT=(200,2000) は,200 ブロック未満のジョブまたは 2000 ブロックを超えるジョブが,そのキューでは実行されないことを示します。
/NOBLOCK_LIMIT 修飾子は,そのキューに対してすでに設定されている,ジョブ・サイズ制限を取り消します。
/CHARACTERISTICS=(属性[,...])
/NOCHARACTERISTICS
実行キューでジョブを処理するための,1つまたは複数の属性を指定します。キューが,ジョブに指定されたすべての属性を持たない場合には,ジョブは待ち状態のまま残ります。属性を 1つだけ指定する場合には,括弧を省略できます。 /CHARACTERISTICS 修飾子を指定するたびに,すでに設定されている値はすべて取り消されます。つまり,この修飾子に指定した属性だけが,そのキューに対して新たに設定されます。キューの属性は,システムごとに異なります。属性パラメータは 0 から 127 までの値,または DEFINE/CHARACTERISTIC コマンドによって定義されている属性名です。
/NOCHARACTERISTICS 修飾子は,すでにそのキューに対して設定されている属性を無効にします。
/CLOSE
PRINT コマンドや SUBMIT コマンドあるいは再登録操作によって,キューにジョブが登録されるのを禁止します。ジョブを登録可能にするためには,/OPEN 修飾子を使用します。キューが新しいジョブを受け付け可能かどうかは, (保留,停止やストール等の) キューの状態に依存します。キューがクローズされると,実行中のジョブはそのまま実行し続け,実行待ちのジョブも実行待ちのままです。/CPUDEFAULT=時間
バッチ実行キューのジョブに対する CPU 時間の省略時の上限を指定します。省略時の CPU 時間として指定できる値は,デルタ時間,0 ,または NONE,INFINITE というキーワードです。デルタ時間としては,最大 497 日まで指定できます。キューに /CPUMAXIMUM 修飾子による上限が定義されてなく,かつ,利用者登録ファイル (UAF) に CPU 時間の上限値として NONE と設定されている場合は,この修飾子に 0 または INFINITE というキーワードを指定すれば,ジョブの CPU 時間は無制限になります。NONE を指定した場合は,利用者登録ファイル (UAF) または SUBMIT コマンドで指定されている値のどちらかに, CPU 時間は制限されます。省略時の CPU 時間の上限は,システム・パラメータの PQL_MCPULM の値以上でなければなりません。 /CPUMAXIMUM 修飾子に指定されている CPU 時間の上限を超える値は指定できません。デルタ時間の指定方法については,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。 CPU 時間の上限についての詳細は, INITIALIZE/QUEUE コマンドの CPU 時間制限指定,およびアクション・テーブルを参照してください。
/CPUMAXIMUM=時間
バッチ実行キュー内のすべてのジョブに対して,最大 CPU 時間を指定します。最大 CPU 時間として指定できるのは,デルタ時間,0,または NONE,INFINITE というキーワードです。デルタ時間としては,最大 497 日まで指定できます。この修飾子は,そのキューに登録されたジョブに対して,利用者登録ファイル(UAF) に指定されている CPU 時間の上限に優先します。 CPU 時間を無制限にするには,0 または INFINITE を指定します。 NONE を指定した場合は,CPU 時間は,利用者ザ登録ファイル (UAF) または SUBMIT コマンドで指定されている値のどちらかに制限されます。 CPU 時間の上限は,システム・パラメータの PQL_MCPULM の値以上でなければなりません。
デルタ時間の指定方法については,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』またはオンライン・ヘルプの DCL_Tips トピック (Date_Time サブトピック) を参照してください。 CPU 時間の上限についての詳細は, INITIALIZE/QUEUE コマンドの CPU 時間制限指定,およびアクション・テーブルを参照してください。
/DEFAULT=(オプション[,...])
/NODEFAULT
PRINT コマンドの省略時オプションを指定します。省略時の値は,オプション・リストで指定します。オプションを1つだけ指定する場合には,括弧を省略できます。 /DEFAULT 修飾子によってキューに対するオプションを設定すると, PRINT コマンドにオプションを指定する必要がなくなります。 PRINT コマンドにオプションを指定すると,その値が /DEFAULT 修飾子による設定に優先されます。指定できるオプションは,次のとおりです。
[NO]BURST[=キーワード] バースト・バーが間に入った2枚のフラグ・ページを,印刷するかどうか指定する。キーワードが ALL(省略時の設定)の場合には,これらのフラグ・ページは,ジョブの各ファイルの前に印刷される。キーワードが ONE の場合には,フラグ・ページは,ジョブの最初のファイルの前に印刷される。 [NO]FEED 改ページ(フォーム・フィード)を,ページの最後に自動的に挿入するかどうかを指定する。 [NO]FLAG[=キーワード] 1 枚のフラグ・ページを印刷するかどうかを指定する。キーワードが ALL(省略時の設定)の場合には,フラグ・ページは,ジョブの各ファイルの前に印刷される。キーワードが ONE の場合には,フラグ・ページは,ジョブの最初のファイルの前に印刷される。 FORM=タイプ 出力実行キューの省略時のフォームを指定する。ジョブ登録時に明示的にフォームを指定しない場合は,このフォームが使用される。 FORM キーワードが明示的に指定されていない場合 "DEFAULT" フォームが使用される。 /FORM_MOUNTED 修飾子の説明も参照。 [NO]TRAILER[=キーワード] ファイル・トレーラ・ページを印刷するかどうかを指定する。キーワードが ALL(省略時の設定)の場合には,トレーラ・ページは,ジョブの各ファイルの最後に印刷される。キーワードが ONEの場合には,トレーラ・ページは,ジョブの最後のファイルの後に印刷される。
BURST オプションを指定した場合には, [NO]FLAG オプションを指定してもファイル出力の前に印刷される 2枚のフラグ・ページを追加したり,削除することはできません。
必須のキュー属性の設定方法については, /SEPARATE 修飾子の説明を参照してください。また,省略時のキュー属性の指定方法については,『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。
/DESCRIPTION=文字列
/NODESCRIPTION
キューについてオペレータが提供する情報を,255 文字までの文字列で指定します。小文字,ブランクや非英数字 ( スペースを含む ) は,引用符 (" ") で囲んで指定しなければなりません。
/NODESCRIPTION 修飾子を指定すれば,設定されていた文字列は削除されます。
/DISABLE_SWAPPING
/NODISABLE_SWAPPING
キューで実行するバッチ・ジョブが,メモリからスワップ・アウト,およびスワップ・インされるかどうかを指定します。/ENABLE_GENERIC
/NOENABLE_GENERIC
実行キューを指定していない汎用キューに登録されているファイルを,処理のためにこの実行キューに登録できるかどうかを指定します。/FORM_MOUNTED=タイプ
プリント・キューまたはターミナル・キューでマウントされるフォームを指定します。フォームが明示的に指定されていない場合 "DEFAULT" フォームが使用されます。
/DEFAULT=FORM 修飾子で指定された省略時のフォームのストックと,ここで指定されたフォームのストックが異なる場合は,フォームを指定せずにそのキューに登録されたジョブは,すべて待ち状態にされます。フォームを指定して登録されたジョブは,そのフォームのストックがマウントされているものと異なる場合には,待ち状態にされます。どちらの場合も,キューのマウントされているフォームのストックが,ジョブに指定されているフォームのストックに一致するまで,待ち状態のまま残ります。
明示的にフォームを指定してジョブを登録し,指定したフォームのストックとマウントされたフォームのストックが異なる場合は,キューでマウントされたフォームのストックと,ジョブに対応づけられたフォームのストックが同じになるまで,そのジョブは待ち状態になります。
フォーム・タイプは,数値または DEFINE/FORM コマンドによって定義されているフォーム名を使用して指定します。フォーム・タイプは,システムごとに異なります。/FORM_MOUNTED 修飾子と /GENERIC 修飾子は同時に指定できません。
/JOB_LIMIT=n
キューで同時に実行できるバッチ・ジョブ数を,1 〜 255 の範囲で指定します。/NO_INITIAL_FF
/NONO_INITIAL_FF (省略時の設定)
キューが起動した時に,プリンタ装置にフォーム・フィードを送るかどうか設定,または修正します。初期フォーム・フィードを変更するには, /NO_INITIAL_FF 修飾子を指定します。キューに /NONO_INITIAL_FF 修飾子を指定した場合は,キューが起動すると,印刷する前にフォーム・フィードが出力装置に送られます。
/OPEN
PRINT または SUBMIT コマンドを通して,または再登録操作の結果として,ジョブをキューに入れることができるようにします。ジョブが入力されないようにするには,/CLOSE 修飾子を使用してください。キューが新しいジョブ・エントリを受け入れるか入れないかは,そのキューの状態 ( 保留状態,停止状態,ストール状態など ) とは関係ありません。/OWNER_UIC=UIC
この修飾子を使用するためには,OPER(オペレータ)特権,または該当キューに対する制御 (C) アクセス権が必要です。キューの利用者識別コード (UIC) を変更します。UIC は,『OpenVMS Guide to System Security』に説明されている,標準的な UIC 形式を使用して指定します。
/PROTECTION=(所有者区分[:アクセス],...)
この修飾子を使用するためには, OPER(オペレータ)特権が必要です。キューの保護を指定します。次の規則が適用されます。
- 所有者区分は,SYSTEM (S), OWNER (O), GROUP(G), WORLD (W) です。
- アクセス・パラメータには,読込み (R), サブミット (S), 管理 (M), または削除 (D) を指定します。空文字列を指定した場合は,アクセス権は何も与えられません。
保護コードを 1 つだけ指定する場合には,括弧を省略できます。
保護コードの指定形式の詳細は,『OpenVMS Guide to System Security』を参照してください。UIC によるキューの保護方法の詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。
/RAD=n (Alpha のみ)
/NORAD
キューに割り当てられたバッチ・ジョブを実行する RAD を指定します。有効な RAD 値は,0 から,$GETSYI 項目コード SYI$_RAD_MAX_RADS によって戻される値までの正の整数です。バッチ・キューの RAD 値を無効にするには,/NORAD 修飾子を使用します。
バッチ・キューの RAD 値を変更しても,バッチ・キューに現在入っているジョブの RAD 値は動的はに更新されません。実行中のジョブは,元の RAD 値を使用して処理を完了します。実行状態が保留中または時間切れのジョブの RAD 値は元のままですが,そのジョブが実行可能になった時点で,新しい RAD 値に更新されます。
AlphaServer GS シリーズ・システム上でのみサポートされます。
/RECORD_BLOCKING
/NORECORD_BLOCKING
シンビオントが出力装置に送信するために,出力レコードを連結 ( ブロッキング ) できるかどうかを指定します。/NORECORD_BLOCKING 修飾子を指定する場合には,シンビオントは,フォーマッティングされた各出力レコードを別々の入出力要求で出力装置に送ります。標準的な OpenVMS システム・プリント・シンビオントの場合には,レコード・ブロッキングは単一レコード・モードの場合より大幅に性能を向上します。/RETAIN[=オプション]
/NORETAIN
ジョブの実行後,そのジョブを終了した状態で,キューに保持することを指定します。/NORETAIN 修飾子は,キューを省略時の値に再設定します。以下のオプション・パラメータが指定できます。
ALL すべてのジョブがキューに残される(省略時設定)。 ERROR 異常終了したジョブだけがキューに残される。
/SCHEDULE=[NO]SIZE
プリント・キューまたはターミナル・キューに登録されている待ち状態のジョブの印刷の順番が,ジョブのサイズをもとにスケジューリングされるかどうかを指定します。 /SCHEDULE=SIZE 修飾子を指定する場合は,短いジョブは長いジョブより先に印刷されます。/SCHEDULE=NOSIZE 修飾子を指定すると,ジョブはサイズとは無関係に,キューに登録された順に印刷されます。キューに待ち状態のジョブが存在する場合にこのコマンドを実行すると,このあと登録されるジョブに対する影響は予測できません。
/SEPARATE=(オプション[,...])
/NOSEPARATE
必須キュー属性,または出力実行キュー ( プリント・キューまたはターミナル・キュー ) のジョブ区切りオプションを指定します。ジョブ区切りオプションは,PRINT コマンドで変更できません。ジョブの区切りに対するオプションは,次のとおりです。
[NO]BURST バースト・バーを間に入れた 2 枚のフラグ・ページが,各ジョブの最初に印刷されるかどうかを指定する。 [NO]FLAG フラグ・ページが,各ジョブの最初に印刷されるかどうかを指定する。 [NO]RESET=(モジュール[,...]) キューに対するジョブ・リセット・シーケンスを持つ,1 つまたは複数の装置制御ライブラリ・モジュールを指定する。ジョブ・リセットが発生するたびに装置を再設定するために,装置制御ライブラリ ( 省略時は SYS$LIBRARY:SYSDEVCTL) から指定されたモジュールが使用される。ジョブ・リセットは,ファイルの出力後でジョブの終了前に行われる。したがって,すべてのジョブ区切りページは,装置がリセット状態の時に出力される。 [NO]TRAILER ジョブ・トレーラ・ページが,各ジョブの最後に印刷されるかどうかを指定する。
/SEPARATE=BURST 修飾子を指定した場合には,[NO]FLAG オプションを指定しても,出力ファイルの前に印刷される 2 枚のフラグ・ページに別のフラグ・ページを追加したり削除することはできません。
変更可能なキュー属性の設定方法については, /DEFAULT 修飾子の説明を参照してください。
キューの必須属性についての詳細は,『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。
/WSDEFAULT=n
バッチ・ジョブのワーキング・セットの省略時の値,つまりジョブが使用できる物理ページ数の省略時の値を設定します。この修飾子で指定した値は,キューにジョブを登録したユーザの,利用者登録ファイル (UAF) に定義されている値に優先します。
Alpha では 512 バイトのページレット数で n を指定し, VAX では 512 バイトのページ数で n を指定します。 Alpha では,物理メモリの実際の量が指定された値よりも大きくなるような CPU 特有のページ数に,この値は切り上げられます。
0 または NONE を指定した場合は, UAF の値または SUBMIT コマンドに指定された値が使用されます。
ワーキング・セットの省略時の値のバッチ・ジョブへの影響については,表 DCLII-19 を参照してください。
/WSEXTENT=n
バッチ・ジョブのワーキング・セット超過値,つまりジョブが使用できる物理ページの最大値を定義します。システムに余分なフリー・ページがある場合にのみ,ジョブは物理メモリの最大値を使用します。この修飾子に指定された値は,ジョブをキューに登録したユーザの,利用者登録ファイル (UAF)内の定義に優先します。Alpha では 512 バイトのページレット数で n を指定し, VAX では 512 バイトのページ数で n を指定します。 Alpha では,物理メモリの実際の量が指定された値よりも大きくなるような CPU 特有のページ数に,この値は切り上げられます。
0 または NONE を指定した場合は, UAF の値または SUBMIT コマンドに指定された値が使用されます。
ワーキング・セットの省略時の値のバッチ・ジョブへの影響については,表 DCLII-19 を参照してください。
/WSQUOTA=n
バッチ・ジョブのワーキング・セット・クォータ値,つまりジョブがワーキング・セットにロックできる物理ページの上限を定義します。この修飾子に指定された値は,ジョブをキューに登録したユーザの,利用者登録ファイル(UAF) 内の定義に優先します。Alpha では 512 バイトのページレット数で n を指定し, VAX では 512 バイトのページ数で n を指定します。 Alpha では,物理メモリの実際の量が指定された値よりも大きくなるような CPU 特有のページ数に,この値は切り上げられます。 0 または NONE を指定した場合は,ワーキング・セット・クォータ値は, UAF 内かまたは SUBMIT コマンドに指定された値が使用されます。
ワーキング・セットの省略時のサイズと,ワーキング・セット超過値(最大サイズ)は,利用者登録ファイル (UAF) 内の各ユーザ・レコードに含まれています。これらは,個々のジョブごとに,または指定したキューのすべてのジョブに対して指定できます。ワーキング・セットおよびワーキング・セット・クォータ値を起動する,指定の異なる組み合わせに適用される値を 表 DCLII-19 に示します。
表 DCLII-19 ワーキング・セットの省略時の値,拡張,およびクォータ SUBMIT コマンドに
値を指定したか?キューに値を設定
したか?適用される値 No No UAF の設定値 No Yes キューの設定値 Yes Yes 2つの指定値の小さい方 Yes No 指定値と UAF の設定値の小さい方
#1 |
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$ INITIALIZE/QUEUE/DEFAULT=BURST/FORM_MOUNTED=LETTER/START SYS$PRINT . . . $ STOP/QUEUE/NEXT SYS$PRINT $ SET QUEUE/DEFAULT=BURST/FORM_MOUNTED=MEMO SYS$PRINT |
INITIALIZE/QUEUE コマンドでキューを初期化します。ファイルごとに 2 枚のフラグ・ページを付け, LETTER というマウントされたフォームを使う,という属性が付いています。その後,STOP/QUEUE/NEXT コマンドで,実行中のジョブ終了後にキューを停止し, SET QUEUE コマンドでフォームを MEMO に変えています。
#2 |
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$ SET QUEUE/DEFAULT=FORM=LN01_PORTRAIT LN01_PRINT |
キュー LN01_PRINT の省略時設定のフォームを,LN01_PORTRAIT に変更しています。
#3 |
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$ SET QUEUE/CLOSE SYS$BATCH |
キュー SYS$BATCH へのジョブ入力を停止しています。
#4 |
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$ SET/QUEUE/RAD=0 BATCHQ1 $ SHOW QUEUE/FULL BATCHQ1 Batch queue BATCHQ1, idle, on QUEBID:: /BASE_PRIORITY=4 /JOB_LIMIT=3 /OWNER=[SYSTEM] /PROTECTION=(S:M,O:D,G:R,W:S) /RAD=0 |
この例は,割り当てられたすべてのジョブを RAD 0 の QUEBID で実行するようにバッチ・キューを変更します。そのキューですでに実行中のジョブは,元の RAD 値で実行を完了します。
#5 |
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$ SET/QUEUE/NORAD BATCHQ1 $ SHOW QUEUE/FULL BATCHQ1 Batch queue BATCHQ1, idle, on QUEBID:: /BASE_PRIORITY=4 /JOB_LIMIT=3 /OWNER=[SYSTEM] /PROTECTION=(S:M,O:D,G:R,W:S) |
この例は,バッチ・キューの RAD 値を無効にします。
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