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DCL ディクショナリ


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SHOW DEVICES

システム内の装置の状態を表示します。

制限事項については,修飾子の説明を参照してください。


形式

SHOW DEVICES [装置名[:]]

パラメータ

装置名[:]

情報が表示される装置の名前を,ddcu の形式で指定します。ここで dd,c, u はそれぞれ,装置コード,コントローラ指示子,ユニット番号です。クラスタ・システム(OpenVMS Cluster)で階層型ストレージ・コントローラ(HSC)に接続されている場合は,装置名に node$ddcu の形式でノード名を含めなければなりません (ここで node はノード名です)。

完全な装置名,または装置名の一部だけを指定できます。 SHOW DEVICE コマンドは,装置名の中で省略されている部分に対しては,次に示されているように省略時の値を使用します。

/FILES 修飾子は,装置名の未指定部分に省略時の値を補いません。完全な装置指定を行ってください。


説明

装置を指定しないで,または修飾子を使用しないで SHOW DEVICES コマンドを入力すると,システムのすべての装置についての情報が表示されます。装置名を指定すると,その装置に関する情報が表示されます。 SHOW DEVICES コマンドに修飾子を指定すると,現在ボリュームがマウントされている装置,またはプロセスに割り当てられている装置,あるいはその両方についての情報が表示されます。

表示される装置名の形式は,ddcu です。 dd は装置コード,c はコントローラ指定, u はユニット番号です。OpenVMS Cluster システムで階層型ストレージ・コントローラ (HSC) に接続されている場合は,装置名には node$ddcu という形式でノード名をいれる必要があります。node はノード名です。

装置名パラメータまたは修飾子を指定せずに SHOW DEVICES コマンドを入力すると,システムのすべての装置の特性リストが表示されます ( ただし MBA3:,NLA0:, NET9: などのメールボックス属性を持つ疑似装置を除きます )。疑似装置を表示するには,装置名全体または一部を指定しなければなりません。

注意

フィールド幅が狭すぎて特定の数値フィールドを表示できない場合は,データの代りにアスタリスクが表示されます。このため,特定の装置を表示したときに Free Space フィールドにアスタリスクが表示された場合は,/SIZE 修飾子を使用して,未使用領域をバイト数で表示してください。


修飾子

/ALLOCATED

プロセスに現在占有されている,すべての装置を表示します。

装置名を指定した場合には,その装置の属性だけが表示されます。指定した装置が,プロセスによって現在占有されていない場合には,このコマンドは,そのような装置が存在しないことを示すメッセージを表示します。汎用装置名を指定した場合には,そのタイプの装置の中で,プロセスが占有しているすべての装置の属性が表示されます。

/BRIEF (省略時の設定)

指定された装置に関して,簡単な情報を表示します。

/BITMAP ddcu:

特定の装置のすべてのアクティブ・ビットマップを示す新しいテーブルを作成します。表示には,ビットマップのサイズとインデックス番号が含まれます。

初期状態では,特定の装置上で 6 つまでのビットマップがアクティブ状態になることができます。

SHOW DEVICE/FULL ddcu: 表示も,その装置上でビットマップがアクティブであるかどうかを示すために,状態を表示することに注意してください。

/EXACT

/PAGE=SAVE および /SEARCH 修飾子とともに使用し,大文字と小文字を区別した文字列検索を指定します。この場合,検索文字列は二重引用符で囲まなければなりません。

/SEARCH 修飾子を指定せずに /EXACT 修飾子を指定した場合, "Find キー" (E1)を押すと文字列検索が有効になります。

/FILES

読み込みアクセス保護されたファイルを表示するためには, SYSPRV(システム特権)または BYPASS 特権が必要です。

ボリューム内でオープンされているすべてのファイルの名前と,それに対応するプロセス名,およびプロセス識別子(PID)を表示します。指定する装置は,マウントされた Files-11 構造のボリュームでなければなりません。指定したボリュームがマルチボリューム・セットの場合には,セット内の各ボリュームのファイルの情報が表示されます。

注意

SHOW DEVICES/FILES コマンドは,装置名の未指定部分についての省略時解釈を行いません。 /FILES 修飾子を用いるときは,完全な装置指定をしなければなりません。

/SYSTEM 修飾子をともに指定した場合には,インストールされているファイルと,システムがオープンしているファイルの名前だけが表示されます。システムがオープンしているファイルとは, INDEXF.SYS や QUOTA.SYS などのように補助制御プロセス(ACP)を使用せずにオープンされたファイル,および JBCSYSQUE.EXE や SYSMSG.EXE などのシステム・ファイルです。

/NOSYSTEM 修飾子を指定した場合には,プロセスがオープンしたファイルだけが表示されます。ユーザと同一のグループに含まれるプロセスがオープンしたファイルに関する情報を表示するには,ユーザのプロセスが,少なくとも GROUP 特権を持っていなければなりません。プロセスがユーザとは別グループである場合には,WORLD 特権が必要です。

/SYSTEM 修飾子も /NOSYSTEM 修飾子も指定していない場合には,システム上で現在オープンされている,すべてのファイルの名前が表示されます。

ファイルが,利用者識別コードで読み込みアクセス保護されている場合には,ファイル名のかわりに No privilege というメッセージが表示されます。これらのファイル名を表示するには, SYSPRV(システム特権)または BYPASS 特権が必要です。

ファイル名の代わりにスペースが表示された場合には,ディレクトリに登録されない作業ファイル ( たとえば一時編集ファイルなど ) を示します。このような一時ファイルの名前を表示するには,GROUP または WORLD 特権の他に, BYPASS 特権が必要です。

/FILES 修飾子は,/ALLOCATED 修飾子,/BRIEF 修飾子,/FULL 修飾子, /MOUNTED 修飾子と同時に使用できません。 /FILES 修飾子の機能とこれらの修飾子の機能は,同時に使用することはできません。

/FULL

rebuild 状態を除き,装置に関する完全な情報を表示します。 rebuild 状態の装置に関する情報を表示するためには, /REBUILD_STATUS 修飾子を指定します。

/FULL 修飾子とともに/SIZE 修飾子を使用することはできません。

/HIGHLIGHT[=キーワード]

/PAGE=SAVE および /SEARCH 修飾子とともに使用し,一致した検索文字列の強調表示方法を指定します。一致した検索文字列があった場合は,行全体が強調されます。キーワードには,BOLD, BLINK, REVERSE,および UNDERLINE を指定できます。省略時の設定は BOLD です。

/MOUNTED

ボリュームが現在マウントされている,すべての装置を表示します。

装置名を指定した場合には,その装置の属性だけが表示されます。しかし,装置にボリュームがマウントされていない場合には,このような装置が存在しないことを示すメッセージが表示されます。汎用装置名を指定した場合には,指定されたタイプの装置の中で,ボリュームがマウントされている装置の属性が表示されます。

/MULTIPATH

現在マルチパス設定であるすべての装置を表示します。

装置名を指定した場合,その装置の特性だけが表示されます。しかし,その装置がマルチパス設定でない場合,コマンドを実行するとそのような装置はないというメッセージが通知されます。汎用装置名を指定した場合,現在マルチパス設定であるすべての汎用装置の特性が表示されます。

/OUTPUT[=ファイル指定]

/NOOUTPUT

コマンドの出力先を指定します。この修飾子を指定しなかった場合や, /OUTPUT 修飾子だけを指定してファイル指定を省略した場合には,論理名SYS$OUTPUT によって示される,現在のプロセスの省略時の出力ストリーム,または装置に出力されます。

/OUTPUT 修飾子に部分的なファイル指定 ( たとえばディレクトリだけ ) を指定した場合には,SHOW という省略時のファイル名と, .LIS という省略時のファイル・タイプが使用されます。ファイル指定には,ワイルドカード文字を使用することはできません。

/NOOUTPUT 修飾子を指定した場合は,何も出力されません。

/PAGE[=キーワード]

/NOPAGE (省略時の設定)

コマンド出力の画面表示をページャを介して行います。

次のキーワードを指定できます。

CLEAR_SCREEN ページモードで表示(毎回画面を消去する)
SCROLL スクロールモードで表示(毎回画面を消去しない)
SAVE[= n] n ページ分の履歴を保持する(前ページに戻ること等が可能)

/PAGE=SAVE 修飾子を指定すると最大 5 画面(最大 255 カラムまで)分の履歴を保存できます。ページャ内では以下のキーを使って画面の移動などができます。

キー・シーケンス 説明
Up arrow key, Ctrl/B 1 行スクロールアップ
Down arrow key 1 行スクロールダウン
Left arrow key 1 カラム左シフト
Right arrow key 1 カラム右シフト
Find (E1) 文字列検索を起動
Insert Here (E2) 半画面右シフト
Remove (E3) 半画面左シフト
Select (E4) 80/132 カラム切替え
Prev Screen (E5) 前ページに移動
Next Screen (E6), Return, Enter, Space 次ページに移動
F10, Ctrl/Z 終了(ユーティリティによっては異なる)
Help (F15) ヘルプ・テキストを表示
Do (F16) 最新(現在)画面と(履歴内で)最古画面の切り替え
Ctrl/W 再表示

/PAGE 修飾子は /OUTPUT 修飾子とは同時に使用できません。

/REBUILD_STATUS

ボリュームをリビルドする必要があるかどうかを示します。

ボリュームが不適当にディスマウントされた場合は,ボリュームをリビルドする必要があるかもしれません。たとえば,システムがクラッシュした場合,ボリュームが不適当にディスマウントされます。

各ボリュームに対して, SHOW DEVICES/REBUILD_STATUS は次に示す値のいずれか 1 つを返します。

意味
Yes リビルドが必要である。
No リビルドは不要である。
Not applicable このボリュームをリビルドすることはできない。このボリュームがディスクでない場合や,書き込みロックされている場合は,この値が返されます。
Information unavailable リビルド情報は提供されない。ボリュームがマウントされていない場合や,マウントの検証が行われている場合は,この値が返されます。

ボリュームをリビルドするには,次のいずれかの操作を実行してください。

SHOW DEVICES コマンドの他の修飾子と同時に /REBUILD_STATUS 修飾子を使用することはできません ( ただし /OUTPUT 修飾子を除きます )。

/SEARCH="検索文字列"

/PAGE=SAVE 修飾子とともに使用し,表示される情報内で検索したい文字列を指定します。文字列にスペース文字等を入れたい場合は,検索文字列は二重引用符で囲まなければなりません。

情報が表示されている時に Find(E1) キーを押すと,検索文字列を動的に変更することができます。この場合は,引用符は必要ありません。

/SIZE[=キーワード]

ディスクの未使用領域をブロックまたはバイト単位で表示することができます。

/SIZE 修飾子で有効なキーワードは、BLOCKS と BYTES です。

キーワードを指定しなかった場合,未使用領域はブロック単位で表示されます。

/FULL 修飾子とともに/SIZE 修飾子を使用することはできません。

/SYSTEM

/NOSYSTEM

インストールされているファイルと,システムがオープンしているファイルの名前を表示するかどうかを指定します。システムがオープンしているファイルとは,INDEXF.SYS や QUOTA.SYS などのように,補助制御プロセス(ACP)を使用せずにオープンされたファイルです。

/NOSYSTEM 修飾子を /FILES 修飾子とともに指定した場合は,プロセスがオープンしているファイルだけが表示されます。 /SYSTEM 修飾子も /NOSYSTEM修飾子も省略し,/FILES 修飾子だけを指定した場合には,システム内で現在オープンされている,すべてのファイルの名前が表示されます。

この修飾子は,/FILES 修飾子と同時に指定されている場合にだけ有効です。詳細は,/FILES 修飾子の説明を参照してください。

/WINDOWS

ボリューム上でオープンされているファイルについて,ウインドゥ数と,すべてのウインドゥのサイズの合計を表示します。ファイル名,対応するプロセス名,プロセス識別子 (PID) も表示されます。表示される情報の中で C という英字は,ファイルがカテドラル・ウインドゥ ( セグメント化されたウインドゥ ) によりオープンされていることを示します。

/WRAP

/NOWRAP (省略時の設定)

/PAGE=SAVE 修飾子とともに使用し,画面の幅より長い行を改行表示するかどうかを指定します。 /WRAP 修飾子を指定した場合,はみ出す部分は次行に表示されます。

/NOWRAP 修飾子を指定した場合,はみ出した部分は左右にスクロールしながら見ることができます。


#1

$ SHOW DEVICES
Device         Device      Err.    Volume        Free  Trans Mount
 Name          Status     Count     Label       Blocks Count Count
DBA0:          Online mnt     0  VMS             47088   115     1
DBA1:          Online mnt     0  USERPACK1       45216     2     1
DBA2:          Online mnt     3  DOCUMENT         8068    20     1
DBA5:          Online mnt     0  MASTERP         28668     1     1
DBA6:          Online         0
DBA7:          Online mnt     0  PROJECT        110547     1     1
DMA0:          Online         0
DLA0:          Online         0
DYA0:          Online         0
DYA1:          Online         0
DRA3:          Online mnt     0  RES26APR        29317     1     1

この例では,SHOW DEVICESコマンドは,システムの各装置の次の情報を表示します。

#2

$ SHOW DEVICES DKB/SIZE=BYTES
Device               Device       Error    Volume     Free  Trans Mnt
 Name                Status       Count     Label     Space Count Cnt
$1$DKB200:  (QUEBID) Mounted          0  USER1     778.10MB     1   3
$1$DKB300:  (QUEBID) Mounted alloc    0  OLDLINE   542.92MB     1   1
$1$DKB600:  (QUEBID) Mounted          0  MAINLINE    2.17GB   440   3
$11$DKB0:   (QMUNGT) Mounted          0  ALP_V71_2   1.12GB     1   3
$11$DKB200: (QMUNGT) Mounted alloc    0  SPARE2      1.95GB     1   1
$11$DKB300: (QMUNGT) Mounted alloc    0  ALP_V71_2 123.13MB     1   1
$11$DKB400: (QMUNGT) Online           0

この例では,SHOW DEVICES コマンドは未使用領域をバイト単位で表示します。

#3

$ SHOW DEVICE/FULL DKB0:
 
Disk $DKB0:, device type RZ56, is online, mounted, file-oriented 
    device, shareable, error logging is enabled.
Error count               0  Operations completed            392750
Owner process            ""  Owner UIC                        [1,4]
Owner process ID   00000000  Dev Prot           S:RWPL,O:RWPL,G:R,W
Reference count         317  Default buffer size                512
Total blocks        1299174  Sectors per track                   54
Total cylinders        1604  Tracks per cylinder                 15
Volume label  "SYSTEM_DISK"  Relative volume number               0
Cluster size              3  Transaction count                  278
Free blocks          367632  Maximum files allowed           162396
Extend quantity           5  Mount count                          1
Mount status         System  Cache name      "$DKB0:XQPCACHE"
Extent cache size        64  Maximum blocks in extent cache   36763
File ID cache size       64  Blocks currently in extent cache 36258
Quota cache size          0  Maximum buffers in FCP cache       210
Volume owner UIC      [1,1]  Vol Prot   S:RWCD,O:RWCD,G:RWCD,W:RWCD
Volume status:  ODS-2, subject to mount verification, protected
     subsystems enabled, file high-water marking, write-through
     caching enabled.
 

この例の SHOW DEVICESコマンドは, RZ56装置DKB0の状態をすべてリストするように要求します。

#4

$ SHOW DEVICES/REBUILD_STATUS
Device Name             Rebuild needed?
ADU15$DKA300:           Information unavailable
EDIV$DKA300:            Information unavailable
EMUL$DKB200:            No
EMUL$DKB300:            No
EMUL$DKB500:            Yes
FTA0:                   Not applicable
OPA0:                   Not applicable
 

この例では,EMUL$DKB500装置にマウントされたボリュームは,リビルドする必要があります。

#5

$ SHOW DEVICES/FULL NODE2$
Disk NODE2$DUA0:, device type RA81, is online, mounted,
error logging enabled
 Error count                 0  Operations completed            24195
 Owner UIC            [11,177]  Owner process name                   
 Owner process ID     20200000  Dev Prot  S:RWPL,O:RWPL,G:RWPL,W:RWPL
 Reference count            16  Default buffer size               512
 Volume label        VMSDOCLIB  Relative volume no.                 0
 Cluster size                3  Transaction count                  17
 Free blocks            525447  Maximum files allowed          111384
 Extend quantity             5  Mount count                         1
 Volume status          System  ACP process name                     
 Caching disabled
Volume is subject to mount verification, file high-water marking
 
Disk NODE2$DUA1:, device type RA81, is online, error logging enabled
 Error count                 0  Operations completed                0
 Owner UIC               [0,0]  Owner process name                   
 Owner process ID     20200000  Dev Prot  S:RWED,O:RWED,G:RWED,W:RWED
 Reference count             0  Default buffer size               512
   .
   .
   .

この例では,ユーザは OpenVMS Cluster の NODE2 上の各装置についての情報をすべて表示するように要求しました。ここでは,最初の2つの装置 ( マウントされた装置とマウントされていない装置 ) の情報だけが表示されています。

#6

$ SHOW DEVICE $1$DKB1:/FULL
 
Disk $1$DKB1: (VMSRMS), device type RRD40, is online, allocated,
deallocate on dismount,mounted,software write-locked,file-oriented
device, shareable, served to cluster via MSCP Server
 
Error count                 0  Operations completed              15
Owner process        "_FTA5:"  Owner UIC                      [1,4]
Owner process ID     2020005D  Dev Prot         S:RWPL,O:RWPL,G:R,W
Reference count             2  Default buffer size              512
Total blocks              256  Sectors per track                 32
Total cylinders             1  Tracks per cylinder                8
Allocation class            1                                      
 
Volume label       "VOLUME_1"  Relative volume number            64
Cluster size                0  Transaction count                  1
Free blocks                 0  Maximum files allowed              0
Extend quantity             0  Mount count                        1
Mount status          Process  ACP process name          "DAD2CACP"
 
Volume status:  ISO 9660.
Members of this volume set are $1$DKB7: (rvn 64), $1$DKB4: (rvn 8),
$1$DKB1: (rvn 1), $1$DKB12: (rvn 4096), $1$DKB16: (rvn 65535),
$1$DKB6: (rvn 32). 
 

この例では,ユーザは,ISO 9660 の部分的にマウントされたボリューム・セットのすべての情報を要求しています。ボリュームの状態は,メディア形式が ISO 9660 であることを示し,ボリューム・セット・リストは,現在マウントされているメンバのリストを示しています。

#7

$ SHOW DEVICES MUA1/FULL
Magtape $4$MUA1: (HSC70), device type TA79, is online, device is
 equipped with a stacker/loader, file-oriented device, available 
 to cluster, error logging is enabled.
 Error count              0  Operations completed                 0
 Owner process           ""  Owner UIC                     [SYSTEM]
 Owner process ID  00000000  Dev Prot           S:RWPL,O:RWPL,G:R,W
 Reference count          0  Default buffer size               2048
 Density               1600  Format                       Normal-11
 Host name          "HSC70"  Host type, avail             HS70, yes
 Allocation class         4
Volume status:  no-unload on dismount, odd parity.
 

この例では,ユーザはテープ装置 MUA1 のすべての情報を表示するように指定しています。

#8

$ SHOW DEVICE/FULL $1$DKA221
Disk $1$DKA221: (HSC952), device type RZ29, is online, mounted,
    file-oriented device, shareable, available to cluster, error
    logging is enabled.
 Error count               0  Operations completed               6509
 Owner process            ""  Owner UIC                      [SYSTEM]
 Owner process ID   00000000  Dev Prot            S:RWPL,O:RWPL,G:R,W
 Reference count         108  Default buffer size                 512
 Current preferred CPU Id  1  FastPath                              1
 Total blocks        8380080  Sectors per track                     4
 Total cylinders       65470  Tracks per cylinder                  32
 Host name          "HSC952"  Host type, avail              HS95, yes
 Allocation class          1
 Volume label  "GALAXY_X6L5"  Relative volume number                0
 Cluster size              4  Transaction count                   302
 Free blocks         4691760  Maximum files allowed            838008
 Extend quantity           5  Mount count                           2
 Mount status         System  Cache name        "_$1$DKA221:XQPCACHE"
 Extent cache size        64  Maximum blocks in extent cache   469176
 File ID cache size       64  Blocks currently in extent cache 237504
 Quota cache size          0  Maximum buffers in FCP cache       1734
 Volume owner UIC      [1,1]  Vol Prot    S:RWCD,O:RWCD,G:RWCD,W:RWCD
Volume Status:  ODS-2, subject to mount verification, protected
    subsystems enabled, file high-water marking, write-through
    caching enabled.
Volume is also mounted on MEAD.
 

このディスクは,Fast Path ポート PNA0 を経由して I/O を実行する装置です。このディスクに対して Fast Path が有効に設定されており,その Fast Path ポート PNA0 に対応付けられた優先 CPU である CPU 1 上で I/O が処理されます。

/FULL 修飾子は,Fast Path 装置についての付加的な情報も表示します。 Fast Path 装置は,クラス装置あるいはポート装置のいずれかです。クラス装置の例は HSC ディスクであり,ポート装置の例は CI です。 Fast Path クラス装置およびポートの両方について,Fast Path が有効であり,その装置が割り当てられている現在の CPU ID を表示します。さらに,Fast Path ポートについては,ユーザが設定した優先 CPU が存在している場合は,そのポートのユーザ設定優先 CPU も表示します。

現在の優先 CPU およびユーザ優先 CPU は, DCL コマンドの SET DEVICES/PREFERRED_CPU あるいは $QIO を使用することで,設定することができます。

I/O 性能を向上させるための Fast Path 機能の使用についての詳細は,『OpenVMS I/O User's Reference Manual』を参照してください。

#9

$ SHOW DEVICE/FULL PNA0
Device PNA0:, device type CIXCD, is online, shareable, error logging
    is enabled.
 Error count                 0  Operations completed              0
 Owner process              ""  Owner UIC                  [SYSTEM]
 Owner process ID     00000000  Dev Prot          S:RWPL,O:RWPL,G,W
 Reference count             0  Default buffer size               0
 Current preferred CPU Id    1  FastPath                          1
 

この例では,ポート PNA0 が CPU 1 に割り当てられ, Fast Path が有効に設定されていることを示しています。

#10

$ SHOW DEVICE/FULL PNA0
Device PNA0:, device type CIXCD, is online, shareable, error logging
is enabled.
 Error count                   0  Operations completed             0
 Owner process                ""  Owner UIC                 [SYSTEM]
 Owner process ID       00000000  Dev Prot         S:RWPL,O:RWPL,G,W
 Reference count               0  Default buffer size              0
 Current preferred CPU Id      1  FastPath                         1
 User preferred CPU Id         2
 

この例では,ユーザによる Fast Path 割り当てを示しています。

通常, ユーザ優先 CPU ID は現在の優先 CPU ID に一致します。上記の例でこれらが一致していない理由は,CPU 2 が停止しているためです。ポートは以前に CPU 2 に割り当てられていました。しかし,CPU 2 が停止した際に,オペレーティング・システムがポート割り当てを CPU 2 から CPU 1 に移動しました。

CPU 2 が起動していた場合は,オペレーティング・システムはその装置をユーザ優先 CPU に割り当てていたことでしょう。

#11

$ SHOW DEVICE/FULL DSA0
Disk DSA0:, device type RAM Disk, is online, mounted, file-oriented 
  device, shareable, available to cluster, error logging is enabled, 
  device supports bitmaps (no bitmaps active).
 Error count                 0  Operations completed               47
 Owner process              ""  Owner UIC                    [SYSTEM]
 Owner process ID     00000000  Dev Prot          S:RWPL,O:RWPL,G:R,W
 Reference count             2  Default buffer size               512
 Total blocks             1000  Sectors per track                  64
 Total cylinders             1  Tracks per cylinder                32
Volume label           "TST0"  Relative volume number              0
 Cluster size                1  Transaction count                   1
 Free blocks               969  Maximum files allowed             250
 Extend quantity             5  Mount count                         1
 Mount status           System  Cache name    "_$252$DUA721:XQPCACHE"
 Extent cache size          64  Maximum blocks in extent cache     96
 File ID cache size         64  Blocks currently in extent cache    0
 Quota cache size            0  Maximum buffers in FCP cache      404
 Volume owner UIC     [SYSTEM]  Vol Prot  S:RWCD,O:RWCD,G:RWCD,W:RWCD
 Volume Status:  ODS-2, subject to mount verification, file high-water
     marking, write-back caching enabled.
Disk $252$MDA0:, device type RAM Disk, is online, member of shadow set DSA0:.
 Error count                 0  Shadow member operation count    128
 Allocation class          252
Disk $252$MDA1:, device type RAM Disk, is online, member of shadow set DSA0:.
 Error count                 0  Shadow member operation count    157
 Allocation class          252
 

この例は,シャドウ・セットに対して書き込みビットマップが存在していること,またアクティブな書き込みビットマップが存在しないことを示しています。シャドウ・セットが書き込みビットマップをサポートしている場合には, "bitmaps active" または "no bitmaps active" とともに "device supports bitmaps" が表示されます。装置が書き込みビットマップをサポートしていない場合には,書き込みビットマップに関連するメッセージは表示されません。

#12

$ SHOW DEVICE/BITMAP DSA1
Device         BitMap     Size         Percent of
Name            ID       (Bytes)       Full Copy
DSA12:         00010001   652          11%
 

この例は,SHOW DEVICE/BITMAP 表示を示しています。このコマンドを使うと,ノード上の個々の書き込みビットマップの ID を調べることができます。 /BITMAP 修飾子は,他の大部分の SHOW DEVICE 修飾子と組み合わせることができないという点で,/REBUILD 修飾子に似ています。SHOW DEVICE/BITMAP 表示には簡易形式と詳細形式があり,省略時の設定は簡易形式です。表示全体を見るには,/FULL 修飾子を使用します。

アクティブなビットマップが存在しない場合は,ビットマップ・ファイル ID は表示されません。 "no bitmaps active" という語句が表示されます。


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