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DISPLAY コマンドを使用すれば表示,作成,または既存表示の変更ができます。表示を作成するには,ディスプレイ名としてまだ使用されていない名前を指定します(SHOW DISPLAY コマンドを使用すれば,既存の表示がすべて表示されます)。
省略時の設定では,DISPLAY コマンドは,表示ペーストボードの上部の PROMPT 表示の後ろで他のすべての表示の前に指定された表示を置きます。PROMPT 表示は非表示にすることはできません。指定された表示によって(PROMPT 表示以外の)他の表示で画面上の同じ領域を共用する部分が表示されなくなります。
DISPLAY コマンドに対応するキー定義のリストは,ヘルプ・トピックの Keypad_Definitions_CI を参照してください。また,現在のキー定義を調べるには SHOW KEY コマンドを使用してください。
関連コマンド
Ctrl/W
EXPAND
MOVE
SET PROMPT
(SET,SHOW)TERMINAL
(SET,SHOW,CANCEL)WINDOW
SELECT
(SHOW,CANCEL)DISPLAY
#1 |
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DBG> DISPLAY REG |
このコマンドは REG という定義済みレジスタ表示をその現在のウィンドウ位置に表示します。
#2 |
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DBG> DISPLAY/PUSH INST |
このコマンドは表示 INST を表示ペーストボードの下部で,他のすべての表示の後ろに差し込みます。
#3 |
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DBG> DISPLAY NEWDISP AT RT2 DBG> SELECT/INPUT NEWDISP |
この例では,DISPLAY コマンドは画面の中央右の 3 分の 1 にユーザ定義表示 NEWDISP を表示します。SELECT/INPUT コマンドは現在の入力表示として NEWDISP を選択します。NEWDISP はデバッガ入力をエコーバックします。
#4 |
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DBG> DISPLAY DISP2 AT RS45 DBG> SELECT/OUTPUT DISP2 |
この例では,DISPLAY コマンドは基本的に画面の右下半分で,PROMPT 表示の上に DISP2 という名前の表示を作成します。PROMPT 表示は S6 に位置しています。省略時の設定では,これは出力表示です。SELECT/OUTPUT コマンドは現在の出力表示として DISP2 を選択します。
#5 |
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DBG> SET WINDOW TOP AT(1,8,45,30) DBG> DISPLAY NEWINST AT TOP INSTRUCTION DBG> SELECT/INST NEWINST |
この例では,SET WINDOW コマンドは 1 行目の 45 列目から始まり,下に 8 行,右に 30 列続く TOP という名前のウィンドウを作成します。DISPLAY コマンドは TOP を通じて表示される NEWINST という名前の機械語命令ディスプレイを作成します。SELECT/INST コマンドは現在の機械語命令ディスプレイとして NEWINST を選択します。
#6 |
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DBG> DISPLAY CALLS AT Q3 DO(SHOW CALLS) |
このコマンドはウィンドウ Q3 に CALLS という名前の DO 表示を作成します。デバッガがプログラムから制御を受け取るたびに,SHOW CALLS コマンドが実行され,出力が CALLS 表示に表示され,もとの内容を置換します。
#7 |
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DBG> DISPLAY/MARK EXAM AT Q2 DO(EXAMINE A,B,C) |
このコマンドはウィンドウ Q2 に EXAM という名前の DO 表示を作成します。デバッガが入力を求めるプロンプトを表示するたびに,表示には変数 A,B,C の現在の値が示されます。変更された値はどれも強調表示されます。
#8 |
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all> DISPLAY/PROCESS OUT_X AT S4 |
このコマンドは表示 OUT_X を可視プロセス(プロセス 3)に固有のものにし,ウィンドウ S4 に表示を置きます。
メモリの内容を表示します。
DUMP address-expression1 [:address-expression2]
address-expression1
表示する最初の記憶位置を指定します。address-expression2
表示する最後の記憶位置を指定します(省略時の設定は address-expression1 です)。
/BINARY
確認した個々の値を 2 進整数として表示します。/BYTE
確認した個々の値をバイト整数(1 バイト長)として表示します。/DECIMAL
確認した個々の値を 10 進整数として表示します。/HEXADECIMAL
確認した個々の値を 16 進整数として表示します。/LONGWORD(省略時の設定)
確認した個々の値をロングワード整数型(4 バイト長)で表示します。これは,コンパイラで生成されたデータ型のないプログラム記憶位置の省略時のデータ型です。/OCTAL
確認した個々の値を 8 進整数として表示します。/QUADWORD
確認した個々の値をクォドワード整数型(8 バイト長)で表示します。/WORD
確認した個々の値をワード整数型(2 バイト長)で表示します。
DUMP コマンドは,レジスタ,変数,配列も含めて,メモリの内容を表示します。DUMP コマンドは DCL の DUMP コマンドと同じ方法で出力をフォーマットします。デバッガの DUMP コマンドは集合体の構造体を解釈しません。一般に,DUMP コマンドを入力すると,デバッガは address-expression1 を評価して,プログラム記憶位置を求めます。そのあと,デバッガは次の方法で,その記憶位置に格納されている値を表示します。
- 値にシンボル名が割り当てられている場合は,デバッガは値のサイズを使用して,表示するアドレスの範囲を確認します。
- 値にシンボル名がない場合には(したがって,コンパイラで生成されたデータ型が割り当てられていない場合),デバッガは address-expression2(指定されている場合)を通じて, address-expression1 を表示します。
どちらの場合も,DUMP コマンドはこれらの記憶位置の内容を現在の基数で,ロングワード(省略時の設定)整数値として表示します。
表示のために使用する省略時の基数は,ほとんどの言語で 10 進数です。ただし,VAX プロセッサでは,BLISS と MACRO-32 は例外であり,これらの言語の場合は,16 進数が省略時の基数です。Alpha プロセッサでは,BLISS,MACRO-32,MACRO-64 は例外であり,これらの言語の省略時の基数は 16 進数です。
他の基数でデータを表示するには,4 つの基数修飾子(/BINARY,/DECIMAL,/HEXADECIMAL,/OCTAL)のいずれかを使用します。また,SET RADIX コマンドと SET RADIX/OVERRIDE コマンドを使用して,省略時の基数を変更することもできます。
表示の形式を変更するには,サイズ修飾子(/BYTE,/WORD,/LONGWORD,/QUADWORD)のいずれかを使用します。
DUMP コマンドは,現在のエンティティ組み込みシンボル %CURLOC とピリオド(.)を,指定されたアドレス式によって示される記憶位置に設定します。論理的に前の記憶位置(%PREVLOC またはサーカンフレックス文字(^))と後の記憶位置(%NEXTLOC)は,現在のエンティティの値をもとに決定されます。
関連コマンド:
EXAMINE
#1 |
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DBG> DUMP/QUAD R16:R25 0000000000000078 0000000000030038 8.......x....... %R16 000000202020786B 0000000000030041 A.......kx ... %R18 0000000000030140 0000000000007800 .x......@....... %R20 0000000000010038 0000000000000007 ........8....... %R22 0000000000000006 0000000000000000 ................ %R24 DBG> |
このコマンドは,汎用レジスタ R16〜R25 をクォドワード形式の 16 進数で表示します。
#2 |
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DBG> DUMP APPLES 00000000 00030048 00000000 00004220 B......H....... 00000000000300B0 63724F20 746E6F6D 646F6F57 000041B0 °A..Woodmont Orc 00000000000300C0 20202020 20202020 20202073 64726168 hards 00000000000300D0 6166202C 73646E61 6C747275 6F432020 Courtlands, fa 00000000000300E0 00002020 2079636E ncy .. 00000000000300F0 DBG> |
このコマンドは,APPLES というエンティティの値をロングワード形式の 16 進数で表示します。
#3 |
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DBG> DUMP/BYTE/DECIMAL 30000:30040 0 0 0 0 0 3 0 -80 °...... 0000000000030000 0 0 0 0 0 3 1 64 @....... 0000000000030008 0 0 0 0 0 3 0 48 0....... 0000000000030010 0 0 0 0 0 3 0 56 8....... 0000000000030018 0 0 0 0 0 3 0 -64 `A...... 0000000000030020 0 0 0 0 0 3 0 -80 °...... 0000000000030028 0 0 0 0 0 0 7 -50 ^I...... 0000000000030030 101 101 119 32 116 120 101 110 next wee 0000000000030038 107 k 0000000000030040 DBG> |
このコマンドは,記憶位置 30000〜30040 をバイト形式の 10 進数で表示します。
SET EDITOR コマンドで設定されたエディタを起動します。ユーザが SET EDITOR コマンドを入力していなかった場合には,システムにインストールされていればランゲージ・センシティブ・エディタ(LSE)を起動します。
EDIT [[module-name\] line-number]
module-name
編集の対象となるソース・ファイルが含まれているモジュールの名前を指定します。モジュール名を指定する場合には,行番号も指定しなければなりません。module-na me パラメータを省略すると,現在のソース表示に表示されているコードを持つソース・ファイルが編集の対象として選択されます。line-number
初期状態でエディタのカーソルをどのソース行に置くかを指定する正の整数。このパラメータを省略すると,カーソルは,初期状態ではデバッガの現在のソース表示の中央のソース行の先頭に置かれます。エディタが /NOSTATRT_POSITION(SET EDITOR コマンドを参照)に設定されていた場合には 1 行目の先頭に置かれます。
/EXIT
/NOEXIT(省略時の設定)
エディタを起動する前にデバッグ・セッションを終了するかどうかを制御します。/EXIT を指定すると,デバッグ・セッションが終了されたあと,エディタが起動されます。/NOEXIT を指定すると,編集セッションが開始され,その編集セッションが終了したあと,デバッグ・セッションに戻ります。
SET EDITOR コマンドでエディタが指定されていなかった場合には,EDIT コマンドはスポーンされたサブプロセスで(ランゲージ・センシティブ・エディタ(LSE)がシステムにインストールされている場合には)LSE を起動します。EDIT コマンドの通常(省略時)の使用法では,パラメータを全く指定しません。この場合,編集カーソルは,初期状態では現在選択されているデバッガ・ソース表示(現在のソース表示)の中央にある行の先頭に置かれます。SET EDITOR コマンドには,サブプロセス内から各種のエディタを起動するためのオプションや,呼び出し可能インタフェースを使用して各種のエディタを起動するためのオプションがあります。
関連コマンド
(SET,SHOW)EDITOR
(SET,SHOW,CANCEL)SOURCE
#1 |
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DBG> EDIT |
このコマンドは現在のソース・ディスプレイに表示されるコードを持つソース・ファイルを編集するために,サブプロセスとしてランゲージ・センシティブ・エディタ(LSE)をスポーンします。編集カーソルはソース表示の中央にある行の先頭に置かれます。
#2 |
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DBG> EDIT SWAP\12 |
このコマンドは,SWAP というモジュールがあるソース・ファイルを編集するために,サブプロセスとしてランゲージ・センシティブ・エディタ(LSE)を作成します。編集カーソルはソース行の 12 行目の先頭に置かれます。
#3 |
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DBG> SET EDITOR/CALLABLE_EDT DBG> EDIT |
この例では,SET EDITOR/CALLABLE_EDT コマンドは EDT が省略時のエディタであることと,それが(サブプロセスとして作成するのではなく)呼び出し可能インタフェースを通じて起動されることを指定しています。EDIT コマンドは現在のソース表示に表示されるコードを持つソース・ファイルを編集するために EDT を起動します。省略時の修飾子である /NOSTART_POSITION が EDT に対して有効であるため,編集カーソルはソース行の 1 行目の先頭に置かれます。
プログラムでの非同期システム・トラップ(AST)の実行要求を許可します。
ENABLE AST
ENABLE AST コマンドはプログラムの実行中に AST の実行要求を許可d します。これらの AST には保留中の AST d(配布されるのを待っている AST)も含みます。デバッガの動作中(コマンドの処理中など)に AST が生成されると,AST はキューに登録され,制御がプログラムに戻ったとき配布されます。AST の実行要求は省略時の設定では許可されます。
注意
AST を禁止する $SETAST システム・サービスへの呼び出しを行うと,前回の ENABLE AST コマンドは上書きされます。
関連コマンド
(DISABLE,SHOW)AST
DBG> ENABLE AST DBG> SHOW AST ASTs are enabled DBG> |
ENABLE AST コマンドで AST の実行要求を許可します。それを SHOW AST コマンドによって確認します。
現在の言語(省略時の設定では,メイン・プログラムを含むモジュールの言語)で言語式の値を表示します。
EVALUATE language-expression[,...]
language-expression
現在の言語での有効な式を指定します。
/BINARY
結果を 2 進基数で表示することを指定します。/CONDITION_VALUE
式を状態値(条件処理メカニズムを使用して指定する状態値の種類)として解釈することを指定します。その状態値に対応するメッセージ文が表示されます。指定する値は整数値でなければなりません。/DECIMAL
結果を 10 進基数で表示することを指定します。/HEXADECIMAL
結果を 16 進基数で表示することを指定します。/OCTAL
結果を 8 進基数で表示することを指定します。
デバッガは EVALUATE コマンドで指定された式を言語式として解釈し,現在の言語の構文と現在の基数で評価し,その値を現在の言語でリテラル(たとえば,整数値)として表示します。現在の言語は前回 SET LANGUAGE コマンドで設定された言語です。SET LANGUAGE コマンドが入力されていなかった場合には,現在の言語は省略時の設定ではメイン・プログラムを含むモジュールの言語です。
式に種々のコンパイラ生成型のシンボルが含まれている場合には,デバッガは現在の言語の型変換規則を使用してその式を評価します。
デバッガは 2 進数,10 進数,16 進数,8 進数の 4 つの基数のどれか 1 つで整数データを解釈したり表示したりできます。現在の基数は前回 SET RADIX コマンドで設定した基数です。
SET RADIX コマンドを入力しなかった場合,データの入力と表示のどちらに対しても,ほとんどの言語の省略時の基数は 10 進数です。VAX プロセッサでは,例外は BLISS と MACRO-32 です。この 2 つの省略時の基数は 16 進数です。Alpha プロセッサでは,例外は BLISS と MACRO-32 と MACRO-64 です。MACRO-32 と MACRO-64 です。この 3 つの省略時の基数は 16 進数です。
基数修飾子(/BINARY,/OCTAL など)を使用すれば別の基数で整数データを表示できます。これらの修飾子はユーザが指定したデータをデバッガが解釈する方法には影響を及ぼしません。現在の出力基数は上書きされますが,入力基数はもとのままです。
EVALUATE コマンドは現在の値の組み込みシンボル %CURVAL と円記号(\)を指定された式で示される値に設定します。
関数呼び出しが含まれている言語式を評価することはできません。たとえば,PRODUCT が 2 つの整数を乗算する関数である場合には,EVALUATE PRODUCT(3,5)というコマンドは使用できません。関数の返却値を変数に代入してその変数を調べれば,結果として関数呼び出しを含む式を評価できます。
Alpha プロセッサでは,EVALUATE procedure-name というコマンドは指定されたルーチン,エントリ・ポイントまたは Ada パッケージの(コード・アドレスではなく)プロシージャディスクリプタアドレスを表示します。
言語に固有の演算子と構造に対するデバッガ・サポートについての詳しい説明は,HELP Languageをタイプしてください。
関連コマンド
EVALUATE/ADDRESS
MONITOR
(SET,SHOW)LANGUAGE
(SET,SHOW,CANCEL)RADIX
(SET,SHOW)TYPE
#1 |
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DBG> EVALUATE 100.34 *(14.2 + 7.9) 2217.514 DBG> |
このコマンドは,デバッガを計算機として使用することにより,100.34 と(14 .2 + 7.9)の乗算を行います。
#2 |
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DBG> EVALUATE/OCTAL X 00000001512 DBG> |
このコマンドはシンボル X を評価し,その結果を 8 進基数で表示します。
#3 |
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DBG> EVALUATE TOTAL + CURR_AMOUNT 8247.20 DBG> |
このコマンドは,TOTAL と CURR_AMOUNT という 2 つの実変数の値の合計を評価します。
#4 |
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DBG> DEPOSIT WILLING = TRUE DBG> DEPOSIT ABLE = FALSE DBG> EVALUATE WILLING AND ABLE False DBG> |
この例では,EVALUATE コマンドは WILLING と ABLE という 2 つのブール変数の現在の値の論理積を評価します。
#5 |
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DBG> EVALUATE COLOR'FIRST RED DBG> |
この Ada の例では,このコマンドは COLOR という列挙型の最初の要素を評価します。
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