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#1 |
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DBG> DEPOSIT I = 7 |
このコマンドは値 7 を整数変数 I に格納します。
#2 |
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DBG> DEPOSIT WIDTH = CURRENT_WIDTH + 24.80 |
このコマンドは CURRENT_WIDTH + 24.80 という式の値を実変数 WIDTH に格納します。
#3 |
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DBG> DEPOSIT STATUS = FALSE |
このコマンドは値 FALSE をブール変数 STATUS に格納します。
#4 |
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DBG> DEPOSIT PART_NUMBER = "WG-7619.3-84" |
この値は文字列 WG-7619.3-84 を文字列変数の PART_NUMBER に格納します。
#5 |
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DBG> DEPOSIT EMPLOYEE.ZIPCODE = 02172 |
このコマンドは値 02172 をレコード EMPLOYEE の構成要素 ZIPCODE に格納します。
#6 |
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DBG> DEPOSIT ARR(8)= 35 DBG> DEPOSIT ^ = 14 |
この例では,最初の DEPOSIT コマンドは値 35 を配列 ARR の要素 8 に格納します。結果として,要素 8 が現在の値になります。2 番目のコマンドは値の 14 を要素 8 の論理的先行データ,つまり要素 7 に格納します。
#7 |
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DBG> FOR I = 1 TO 4 DO(DEPOSIT ARR(I)= 0) |
このコマンドは配列 ARR の要素 1 から 4 に値 0 を格納します。
#8 |
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DBG> DEPOSIT COLOR = 3 %DEBUG-E-OPTNOTALLOW, operator "DEPOSIT" not allowed on given data type |
間違った型のデータを変数に格納しようとすると(この場合,整数値を列挙型変数に格納しようとした場合)デバッガはユーザに警告します。メッセージの重大度 E(エラー)はデバッガが代入を行わないことを表します。
#9 |
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DBG> DEPOSIT VOLUME = - 100 %DEBUG-I-IVALOUTBNDS, value assigned is out of bounds at or near '-' |
範囲外の値(この場合には負の値)を変数に格納しようとすると,デバッガはユーザに警告します。メッセージの重大度 I(情報)は,デバッガが代入を行うことを表します。
#10 |
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DBG> DEPOSIT/BYTE WORK = %HEX 21 |
このコマンドは %HEX 21 という式を WORK という記憶位置に格納し,それをバイト整数に変換します。
#11 |
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DBG> DEPOSIT/OCTAWORD BIGINT = 111222333444555 |
このコマンドは 111222333444555 の式を BIGINT 記憶位置に格納し,それをオクタワード整数に変換します。
#12 |
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DBG> DEPOSIT/FLOAT BIGFLT = 1.11949*10**35 |
このコマンドは 1.11949*10**35 を F 浮動小数点型の値に変換し,それを BIGFLT 記憶位置に格納します。
#13 |
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DBG> DEPOSIT/ASCII:10 WORK+20 = 'abcdefghij' |
このコマンドはシンボル WORK で示される記憶位置の 20 バイト先の記憶位置に文字列 "abcdefghij" を格納します。
#14 |
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DBG> DEPOSIT/INSTR SUB2+2 = 'MOVL #20A,R0' |
VAX システムでは,このコマンドは命令 MOVL #20A,R0' を SUB2 + 2 バイトの記憶位置に格納します。
#15 |
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DBG> DEPOSIT/TASK VAR = %TASK 2 DBG> EXAMINE/HEX VAR SAMPLE.VAR: 0016A040 DBG> EXAMINE/TASK VAR SAMPLE.VAR: %TASK 2 DBG> |
DEPOSIT コマンドは Ada タスク値の %TASK 2 を記憶位置 VAR に格納します。以降の EXAMINE コマンドの 1 つは VAR の内容を 16 進数形式で表示します。もう 1 つの EXAMINE コマンドは VAR の内容をタスク値として表示します。
プログラムでの非同期システム・トラップ(AST)の実行要求を無効にします。
DISABLE AST
DISABLE AST コマンドはプログラムでの AST の実行要求を無効にし,それにより,プログラムの実行中に割り込みが発生しないようにします。デバッガの動作中(コマンドの処理中など)に AST の実行要求があると,それらの AST はキューに登録され,制御がプログラムに戻ったとき実行要求が受け付けられます。ENABLE AST コマンドは保留中の AST(配付されるのを待っている AST)も含めて,AST の実行要求を再度可能にします。
注意
AST を可能にする $SETAST システム・サービスへのプログラムによる呼び出しは前回の DISABLE AST コマンドを上書きします。
関連コマンド
(ENABLE,SHOW)AST
DBG> DISABLE AST DBG> SHOW AST ASTs are disabled DBG> |
DISABLE AST コマンドはプログラムでの AST の実行要求を無効にします。これはSHOW AST コマンドによって確認できます。
プロセスを終了せずに,そのプロセスをデバッガの制御から解放します。(保持デバッガのみ。)
DISCONNECT process-spec
process-spec
現在デバッガの制御下にあるプロセスを指定します。次のいずれかの形式で指定します。
[%PROCESS_NAME]process-name スペースや小文字を含まないプロセス名。プロセス名にはワイルドカード文字(*)を含めることができる。 [%PROCESS_NAME] "process-name" スペースまたは小文字を含むプロセス名。二重引用符(")の代わりに,一重引用符を(')使用することもできる。 %PROCESS_PIDprocess_id プロセス識別子(PID,16 進数)。 [%PROCESS_NUMBER]process-number
(または %PROCprocess-number)デバッガの制御下に入ったときにプロセスに割り当てられた番号。新しい番号は,1 から順番に各プロセスに割り当てられる。EXIT コマンドまたは QUIT コマンドによってプロセスが終了しても,そのデバッグ・セッション中はその番号は再割り当てできる。プロセス番号は SHOW PROCESS コマンドの実行で表示される。プロセスは,組み込みシンボル %PREVIOUS_PROCESS および %NEXT_PROCESS によってインデックスづけできるように,循環リスト内に順序づけされる。 process-group-name DEFINE/PROCESS_GROUP コマンドで定義された,プロセスのグループを表すシンボル。 %NEXT_PROCESS デバッガの循環プロセス・リスト中で可視プロセスの次のプロセス。 %PREVIOUS_PROCESS デバッガの循環プロセス・リスト中で可視プロセスの前のプロセス。 %VISIBLE_PROCESS シンボル,レジスタ値,ルーチン呼び出し,ブレークポイントなどの検索時に現在のコンテキストになっているスタック,レジスタ・セット,およびイメージを持つプロセス。
(保持デバッグのみ。)DISCONNECT コマンドは,指定されたプロセスを終了せずに,そのプロセスをデバッガの制御から解放します。このコマンドは,たとえば,CONNECT コマンドで実行中プログラムをデバッガの制御下に置いた後に,そのイメージを終了せずに解放したい場合などに役立ちます。(一方,プロセスに EXIT コマンドか QUIT コマンドを指定した場合,そのプロセスは終了します。)
注意
デバッガ・カーネルは,デバッグ中のイメージと同一のプロセスで稼動します。DISCONNECT コマンドをこのプロセスに実行すると,プロセスは解放されますが,カーネルはアクティブな状態のままです。この状態は,プログラム・イメージの実行が終了するまで続きます。
新バージョンのデバッガをインストールする際に,切り離されているがアクティブな状態のいくつかのカーネルがユーザ・プログラム・スペースを占めている状態であると,それらのカーネルの 1 つに再接続しようとすると,デバッガの動きに問題が出ることがあります。
関連コマンド
EXIT
QUIT
CONNECT
DBG> DISCONNECT JONES |
このコマンドは,プロセス JONES を終了せずに,そのプロセスをデバッガの制御から解放します。
新しい画面表示を作成するか,既存の表示を変更します。
注意
このコマンドは,デバッガへの Compaq DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースでは使用できません。
DISPLAY display-name [AT window-spec] [display-kind] [,...]
display-name
作成または変更の対象となる表示を指定します。新しい表示を作成している場合には,ディスプレイ名としてまだ使用されていない名前を指定します。
既存の表示を変更している場合には,次の値のどれかを指定できます。
- 定義済み表示
SRC
OUT
PROMPT
INST
REG
FREG(Alpha のみ)
IREG- DISPLAY コマンドで以前に作成した表示
- 表示組み込みシンボル
%CURDISP
%CURSCROLL
%NEXTDISP
%NEXTINST
%NEXTOUTPUT
%NEXTSCROLL
%NEXTSOURCE
/GENERATE(省略可能なパラメータ)または /REFRESH(許されていないパラメータ)を使用する場合以外は,画面を指定しなければなりません。
複数のオプションのウィンドウと表示対象を指定できます。
window-spec
表示を位置づける画面ウィンドウを指定します。次の値のいずれかを指定できます。
- 定義済みウィンドウ。たとえば RH1(右上半分)。
- SET WINDOW コマンドで以前に設定したウィンドウ定義。
- (start-line, line-count[, start-column,column-count]) 形式のウィンドウ指定。この指定で使用する式は組み込みシンボル %PAGE と %WIDTH(たとえば %WIDTH/4)を基準にできます。
ウィンドウ指定を省略すると,画面位置は既存の表示を指定したか,新しい表示を指定したかによって異なります。
- 既存の表示を指定している場合には,表示の位置は変わりません。
- 新しい表示を指定している場合には,その表示はウィンドウ H1 または H2 に位置づけられます。H1 と H2 は交互に使用され,新しい表示を作成するごとに切り替わります。
display-kind
表示対象を指定します。有効なキーワードは次のとおりです。
DO(command[;...]) 自動的に更新される出力表示を指定します。デバッガに制御が移るたびに,コマンドがリストされている順番で実行されます。コマンドの出力が表示の内容となります。複数のコマンドを指定する場合,それぞれをセミコロンで区切る必要があります。 INSTRUCTION 機械語命令ディスプレイを指定します。SELECT/INSTRUCTION コマンドで現在の機械語命令ディスプレイとして選択された場合には,後続の EXAMINE/INSTRUCTION コマンドからの出力を表示します。 INSTRUCTION(command) 自動的に更新される機械語命令ディスプレイを指定します。指定されるコマンドは EXAMINE/INSTRUCTION コマンドでなければなりません。機械語命令ディスプレイはデバッガに制御が移るたびに更新されます。 OUTPUT 出力表示を指定します。SELECT/OUTPUT コマンドで現在の出力表示として選択された場合には,他の表示には出力されないデバッガ出力をすべて表示します。SELECT/INPUT コマンドで現在の入力表示として選択された場合には,デバッガ入力をエコーバックします。SELECT/ERROR コマンドで現在のエラー表示として選択された場合には,デバッガ診断メッセージを表示します。 REGISTER (VAX のみ)自動的に更新されるレジスタ表示を指定します。デバッガに制御が移るたびに,表示は更新されます。 SOURCE ソース表示を指定します。SELECT/SOURCE コマンドで現在のソース表示として選択された場合には,以降の TYPE コマンドまたは EXAMINE/SOURCE コマンドからの出力を表示します。 SOURCE(command) 自動的に更新されるソース表示を指定します。指定されるコマンドは TYPE コマンドまたは EXAMINE/SOURCE コマンドでなければなりません。デバッガに制御が移るたびにソース表示は更新されます。
PROMPT 表示の表示対象は変更できません。
display-kind パラメータを省略すると,表示対象は既存の表示を指定しているのか,新しい表示を指定しているのかによって異なります。
- 既存の表示を指定している場合には,表示対象は変わりません。
- 新しい表示を指定している場合には,OUTPUT 表示が作成されます。
/CLEAR
指定の表示の内容全体を消去します。/GENERATE を指定したとき,または新しい表示を作成しているときにはこの修飾子は指定できません。/DYNAMIC(省略時の設定)
/NODYNAMIC
SET TERMINAL コマンドによって画面の高さまたは幅が変更されたときに,表示がそのウィンドウの寸法を変更に応じて自動的に調整するかどうかを制御します。省略時の設定(/DYNAMIC)では,ユーザ定義表示と定義済み表示はすべて自動的に寸法を調整します。/GENERATE
指定の表示の内容を再生成します。自動的に生成される表示だけが再生成されます。それには,DO 表示,レジスタ表示,ソース(cmd-list)表示,命令(cmd-list)表示があります。デバッガは各プロンプトの前にこれらの種類の表示をすべて自動的に再生成します。表示を指定しないと,自動的に生成される表示すべての内容が再生成されます。/CLEAR を指定したとき,または新しい表示を作成したときには,この修飾子は使用できません。/HIDE
(/PUSH と同じく)表示のペーストボードの下部に指定の表示を位置づけます。これは指定された表示を,画面の同じ領域を共用する他の表示の後ろに置き,表示しないようにします。PROMPT 表示を表示しないようにすることはできません。/MARK_CHANGE
/NOMARK_CHANGE(省略時の設定)
自動的に更新されるたびに DO 表示の中で変化する行をマークするかどうかを制御します。他の種類の表示の場合には指定できません。/MARK_CHANGE を使用すると,最後の表示更新以降に内容が変更された行があればすべて反転表示で強調表示されます。この修飾子が特に役に立つのは,自動的に更新される表示の中の変数を変化したときにすべて強調表示させたいときです。
/NOMARK_CHANGE 修飾子(省略時の設定)は DO 表示の中で変化しない行はまったくマークしないことを指定します。この修飾子は指定された表示に関する前回の /MARK_CHANGE の作用を取り消します。
/POP(省略時の設定)
/NOPOP
省略時の設定。表示ペーストボードの上部の,他のすべての表示の前だが PROMPT の後に指定の表示を位置づけるかどうかを指定します。省略時の設定(/POP)では,表示はペースボードの上部に位置づけられ,画面の同じ領域を共有する PROMPT 表示以外の他の表示をすべて非表示にします。/NOPOP 修飾子は(/NOPUSH と同じく)ペーストボード上のすべての表示の順番をそのままにします。
/PROCESS[=(process-spec)]
/NOPROCESS(省略時の設定)
マルチプロセス・プログラムをデバッグする時のみ使用(保持デバッガのみ)。指定された表示をプロセス固有にするかどうか(つまり,指定された表示を特定のプロセスだけに対応させるか)を制御します。プロセス固有の表示の内容はそのプロセスのコンテキストで生成され,変更されます。PROMPT 表示以外であればどの表示でもプロセス固有なものにすることができます。/PROCESS=(process-spec)修飾子を使用すると,指定された表示を指定されたプロセスに対応づけられます。この修飾子を使用するときは括弧を含めなくてはなりません。次のいずれかの process-spec 形式で指定します。
[%PROCESS_NAME]process-name スペースや小文字を含まないプロセス名。プロセス名にはワイルドカード文字(*)を含めることができる。 [%PROCESS_NAME] "process-name" スペースまたは小文字を含むプロセス名。二重引用符(")の代わりに,一重引用符を(')使用することもできる。 %PROCESS_PIDprocess_id プロセス識別子(PID,16 進数)。 [%PROCESS_NUMBER]process-number
(または %PROCprocess-number)デバッガの制御下に入ったときにプロセスに割り当てられた番号。新しい番号は,1 から順番に各プロセスに割り当てられる。EXIT コマンドまたは QUIT コマンドによってプロセスが終了しても,そのデバッグ・セッション中はその番号は再割り当てできる。プロセス番号は SHOW PROCESS コマンドの実行で表示される。プロセスは,組み込みシンボル %PREVIOUS_PROCESS および %NEXT_PROCESS によってインデックスづけできるように,循環リスト内に順序づけされる。 process-group-name DEFINE/PROCESS_GROUP コマンドで定義された,プロセスのグループを表すシンボル。 %NEXT_PROCESS デバッガの循環プロセス・リスト中で可視プロセスの次のプロセス。 %PREVIOUS_PROCESS デバッガの循環プロセス・リスト中で可視プロセスの前のプロセス。 %VISIBLE_PROCESS シンボル,レジスタ値,ルーチン呼び出し,ブレークポイントなどの検索時に現在のコンテキストになっているスタック,レジスタ・セット,およびイメージを持つプロセス。
/PROCESS 修飾子を使用すると,指定した表示は DISPLAY/PROCESS コマンドが実行されたときに可視プロセスになっていたプロセスに対応づけられます。
/NOPROCESS 修飾子(これが省略時の設定)を使用すると,指定した表示は可視プロセスに対応づけられます。可視プロセスはプログラムの実行中に変化する可能性があります。
/PROCESS を指定しないと,指定した表示の(もしあれば)現在のプロセス固有の動作はもとのままになります。
/PUSH
/NOPUSH
/PUSH 修飾子は /HIDE と同じ作用があります。/NOPUSH 修飾子は(/NOPOP と同じく)ペーストボードでのすべての表示の順番をそのまま維持します。/REFRESH
端末画面を再表示します。この修飾子を指定した場合,コマンド・パラメータは指定できません。Ctrl/W を使用して画面を再表示することもできます。/REMOVE
表示ペーストボードから除去されたものとして表示にマークし,他の DISPLAY コマンドで明示的に要求した場合を除き,その表示を画面上で示さないようにします。除去された表示は画面では見えませんが,その表示は依然として存在し,その内容は維持されます。PROMPT 表示を除去することはできません。/SIZE:n
表示の最大サイズを n 行に設定します。n 行を超える行数が表示に書き込まれると,新しい行を追加するごとに一番古い行が失われます。この修飾子を省略すると,表示の最大サイズは次のようになります。
- 既存の表示を指定する場合,最大サイズはもとのままです。
- 表示を作成している場合,省略時のサイズは 64 行です。
出力または DO 表示の場合,/SIZE:n は n 行分の最新出力が表示されるように指定します。ソース表示または機械語命令ディスプレイの場合,n はいつでも 1 つの時点でメモリ・バッファにいれられるソース行または命令の行数を定義します。ただし,そのコードを表示するモジュールのソース・コード全体に渡りソース表示をスクロールできます(ソース行は必要に応じてバッファにページングされます)。同様に,その命令を表示するルーチンの命令すべてに渡り機械語命令ディスプレイをスクロールできます(命令は必要に応じてイメージからデコードされます)。
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