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中にこのコマンドが入っている 1 つまたは複数の FOR,REPEAT または WHILE のループを終了します。
EXITLOOP [integer]
integer
終了するネストされたループの数を指定する 10 進数の整数。省略時の設定は 1 です。
1 つまたは複数の FOR,REPEAT または WHILE のループを終了するにはこれらのループの中で EXITLOOP コマンドを使用します。関連コマンド
FOR
REPEAT
WHILE
DBG> WHILE 1 DO(STEP; IF X .GT. 3 THEN EXITLOOP) |
WHILE 1 コマンドは繰り返すたびに STEP コマンドを実行する無限ループを作成します。STEP が 1 回終わるたびに,X の値がテストされます。X が 3 より大きい場合には,EXITLOOP コマンドはループを終了します(Fortran の例)。
ディスプレイに対応するウィンドウを拡大または縮小します。
注意
このコマンドは,デバッガへの Compaq DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースでは使用できません。
EXPAND [display-name[,...]]
display-name
拡大または縮小するディスプレイを指定します。次のいずれかを指定できます。
- 定義済みディスプレイ
SRC
OUT
PROMPT
INST
REG
FREG(Alpha のみ)
IREG- DISPLAY コマンドで作成したディスプレイ
- ディスプレイの組み込みシンボル
%CURDISP
%CURSCROLL
%NEXTDISP
%NEXTINST
%NEXTOUTPUT
%NEXTSCROLL
%NEXTSOURCE
ディスプレイを指定しないと,SELECT コマンドの設定した現在のスクロール・ディスプレイが選択されます。
/DOWN[:n]
ディスプレイの下の境界を n 行分だけ下に(n が正の値の場合),または n 行分だけ上に(n が負の値の場合)移動します。 n を省略すると,境界は 1 行下に移動されます。/LEFT[:n]
ディスプレイの左の境界を n 行分だけ左に(n が正の値の場合),または n 行分だけ右に(n が負の値の場合)移動します。 n を省略すると,境界は左に 1 行移動されます。/RIGHT[:n]
ディスプレイの右の境界を n 行分だけ右に(n が正の値の場合),または n 行分だけ左に(n が負の値の場合)移動します。n を省略すると,境界は右に 1 行移動されます。/UP[:n]
ディスプレイの上の境界を n 行分だけ上に(n が正の値の場合),または n 行分だけ下に(n が負の値の場合)移動します。 n を省略すると,境界は 1 行上に移動されます。
少なくとも修飾子を 1 つ指定しなくてはなりません。EXPAND コマンドは指定された修飾子(/UP:[n],/DOWN :[n],RIGHT:[n],/LEFT:[n])に従ってディスプレイ・ウィンドウの 1 つまたは複数の境界を移動します。
EXPAND コマンドはディスプレイ・ペーストボード上でのディスプレイの順番には影響を及ぼしません。EXPAND コマンドを実行すると,指定したディスプレイで他のディスプレイが見えなくなったり,見えるようになったりします。また,指定したディスプレイが他のディスプレイによって部分的または全体的に見えなくなることもあります。どのようになるかはディスプレイ相互間の順序によります。
PROMPT ディスプレイを除き,どのディスプレイもそれが見えなくなるポイント(そのポイントで "removed" とマークされる)まで縮小できます。そこまで縮小されると,今度はそのポイントから拡大できます。見えなくなるポイントまでディスプレイを縮小すると,そのディスプレイに対して選択された属性を失うことになります。PROMPT ディスプレイは水平方向には縮小も拡大もできませんが,垂直方向には 2 行分縮小できます。
ウィンドウの境界は上方向には画面の辺までしか拡大できません。ウィンドウの左と上の境界はディスプレイのそれぞれ左辺と上辺を超えて拡大することはできません。右の境界はディスプレイの左辺から 255 列まで拡大できます。ソース・ディスプレイまたは機械語命令ディスプレイの下の境界は,下方向にはディスプレイの下辺まで(ソース・モジュールまたはルーチンの命令の端)しか拡大できません。レジスタ・ディスプレイはそのフル・サイズを超えて拡大することはできません。
EXPAND コマンドに対応するキー定義のリストについては,ヘルプ・トピックの Keypad_Definitions_CI を参照してください。また,現在のキー定義を調べるには SHOW KEY コマンドを使用してください。
関連コマンド
DISPLAY
MOVE
SELECT/SCROLL
(SET,SHOW)TERMINAL
#1 |
---|
DBG> EXPAND/RIGHT:6 |
このコマンドは現在のスクロール・ディスプレイの右の境界を右に 6 列移動します。
#2 |
---|
DBG> EXPAND/UP/RIGHT:-12 OUT2 |
このコマンドは OUT2 ディスプレイの上の境界を上に 1 行,右の境界を左に 1 2 列移動します。
#3 |
---|
DBG> EXPAND/DOWN:99 SRC |
このコマンドは SRC ディスプレイの下の境界を画面の下辺まで降ろします。
画面表示の内容をファイルに保存するか,または現在の画面状態をあとで再構成するために必要なコマンドのすべてを盛り込んだデバッガ・コマンド・プロシージャを作成します。
注意
このコマンドは,デバッガへの Compaq DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースでは使用できません。
EXTRACT [display-name[,...]] [file-spec]
display-name
書き出すディスプレイを指定します。次のいずれかを指定できます。
- 定義済みディスプレイ
SRC
OUT
PROMPT
INST
REG
FREG(Alpha のみ)
IREG- DISPLAY コマンドで作成したディスプレイ
ディスプレイ名のワイルドカード文字のアスタリスク(*)は使用できません。/ALL 修飾子を指定する場合,ディスプレイ名は指定できません。
file-spec
情報を書き込むファイルを指定します。論理名を指定できます。/SCREEN_LAYOUT を指定する場合,ファイルの省略時の指定は SYS$DISK:[]DBGS CREEN.COMです。指定しない場合,省略時の指定は SYS$DISK:[]DEBUG.TXT です。
/ALL
すべてのディスプレイを書き出します。この修飾子を指定する場合,/SCREEN_LAYOUT は指定できません。/APPEND
新しいファイルを作成するのではなく,ファイルの終わりに情報を追加します。省略時の設定では,新しいファイルが作成されます。この修飾子を指定する場合,/SCRE EN_LAYOUTは指定できません。/SCREEN_LAYOUT
画面の現在の状態を記述するデバッガ・コマンドを含むファイルを書き込みます。この情報には画面の幅と高さ,メッセージのラップの設定,既存のすべてのディスプレイの位置,表示対象,ディスプレイ属性が含まれます。あとで画面を再構成するためにこのファイルを実行プロシージャのコマンド(@)で実行することができます。
ディスプレイの内容をファイルに保存するために EXTRACT コマンドを使用すると,そのディスプレイのメモリ・バッファに現在格納されている行だけ(DISPLAYコマンドの /SIZE 修飾子で求められるとおり)がファイルに書き込まれます。PROMPT ディスプレイをファイルに書き出すことはできません。
関連コマンド
DISPLAY
SAVE
#1 |
---|
DBG> EXTRACT SRC |
このコマンドは SYS$DISK:[]DEBUG.TXT ファイルに SRC ディスプレイのすべての行を書き込みます。
#2 |
---|
DBG> EXTRACT/APPEND OUT [JONES.WORK]MYFILE |
このコマンドは [JONES.WORK]MYFILE.TXT ファイルの終わりに OUT ディスプレイのすべての行を追加します。
#3 |
---|
DBG> EXTRACT/SCREEN_LAYOUT |
このコマンドは SYS$DISK:[]DBGSCREEN.COM ファイルに画面を再構成するために必要なデバッガ・コマンドを書き込みます。
変数を増分しながら一連のコマンドを指定された回数実行します。
FOR name=expression1 TO expression2 [BY expression3]
DO(command[;...])
name
カウント変数の名前を指定します。expression1
整数型または列挙型の値を指定します。expression1 と expression2 のパラメータは同じ型のものでなければなりません。expression2
整数型または列挙型の値を指定します。expression1 と expression2 のパラメータは同じ型のものでなければなりません。expression3
整数を指定します。command
デバッガ・コマンドを指定します。複数のコマンドを指定する場合は,それぞれのコマンドをセミコロンで区切らなければなりません。各コマンドを実行すると,デバッガはそのコマンド内の式の構文をチェックして,評価します。
FOR コマンドの動作は expression3 パラメータの値によって決まります。次の表をご覧ください。
expression3 FOR コマンドの動作 正の値 name パラメータは, expression2 の値より大きくなるまで, expression1 の値から expression3 の値ずつ増分される。 負の値 name パラメータは, expression2 の値より小さくなるまで, expression1 の値から expression3 の値ずつ減分される。 0 デバッガはエラー・メッセージを返す。 Omitted デバッガは,値が +1 であるものとみなす。
関連コマンド
EXITLOOP
REPEAT
WHILE
#1 |
---|
DBG> FOR I = 10 TO 1 BY -1 DO(EXAMINE A(I)) |
このコマンドは配列を後ろから前に調べます。
#2 |
---|
DBG> FOR I = 1 TO 10 DO(DEPOSIT A(I)= 0) |
このコマンドは配列を 0 に初期化します。
プログラムの実行を開始または再開します。
GO [address-expression]
address-expression
プログラムの実行をアドレス式で示される記憶位置から再開することを指定します。アドレス式を指定しないと,実行は中断されたポイントから,またはデバッガ起動の場合にはイメージ遷移アドレスから再開されます。
GO コマンドはプログラムの実行を開始するか,または実行が現在中断されているポイントから再開します。GO コマンドはプログラムを実行するために使用できる 4 つのデバッガ・コマンドの 1 つです(他の 3 つは CALL,EXIT,STEP です)。GO コマンドでアドレス式を指定すると,それはプログラムの通常の制御の流れを変えるため,思いがけない結果が生じる可能性があります。たとえば,デバッグ・セッションの最中に GO %LINE 1 というコマンドを入力すればプログラムの先頭から実行を再開できますが,そのプログラムはすでに実行されているため,変数によっては,最初に同じプログラムを実行したときとは異なった内容に初期化されるものもあります。
例外ブレークポイントを検出すると(SET BREAK/EXCEPTION コマンドまたは STEP/EXCEPTION コマンドの結果),実行はアプリケーション宣言条件ハンドラが起動される前に中断されます。そのあと GO コマンドで実行を再開すると,動作は次のようになります。
- 現在の記憶位置から実行を再開するために GO コマンドを入力すると,デバッガは例外を再度シグナル通知する。これにより,必要であればどのアプリケーション宣言ハンドラが次にその例外を処理するのかがわかる。
- 現在の記憶位置以外の記憶位置から実行を再開するために GO コマンドを入力すると,その例外に対してはアプリケーション宣言ハンドラを実行できなくなる。
マルチプロセス・プログラムをデバッグする場合,GO コマンドは現在のプロセス・セットのコンテキストで実行されます。また,マルチプロセス・プログラムをデバッグするときに,プロセス内で実行がどのように続行されるかは,入力したコマンドが SET MODE [NO]INTERRUPT コマンドか,それとも SET MODE [NO]WAIT コマンドかによって異なります。省略時の設定(SET MODE NOINTERRUPT)では,1 つのプロセスが停止しても,デバッガは他のプロセスに関しては何のアクションも行いません。また,やはり省略時の設定(SET MODE WAIT)では,デバッガは現在のプロセス・セットの中のすべてのプロセスが停止するのを待ってから,新たなコマンドを求めるプロンプトを表示します。詳細は,『Compaq OpenVMS デバッガ説明書』を参照してください。
関連コマンド
CALL
EXIT
RERUN
SET BREAK
SET MODE [NO]INTERRUPT
SET MODE [NO]WAIT
SET PROCESS
SET STEP
SET TRACE
SET WATCH
STEP
WAIT
#1 |
---|
DBG> GO ... 'Normal successful completion' DBG> |
このコマンドはプログラムの実行を開始します。その実行はやがて正常に完了します。
#2 |
---|
DBG> SET BREAK RESTORE DBG> GO ! 実行を開始 ... break at routine INVENTORY\RESTORE 137: procedure RESTORE; DBG> GO ! 実行を再開 ... |
この例では,SET BREAK コマンドはブレークポイントをルーチン RESTORE に設定します。最初の GO コマンドはプログラムの実行を開始します。それはやがてルーチンRESTOREのブレークポイントで中断されます。2 番目の GO コマンドはブレークポイントから実行を再開します。
#3 |
---|
DBG> GO %LINE 42 |
このコマンドは実行が現在中断されているモジュールの 42 行目で実行を再開します。
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