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AST(asynchronous system traps)の実行要求が許可されているか,禁止されているかを示します。
SHOW AST
SHOW AST コマンドは AST の実行要求が許可されているか,禁止されているかを示します。このコマンドは実行要求が保留中になっている AST は示しません。AST の実行要求は省略時の設定は許可です。または,ENABLE AST コマンドを使用して許可します。AST の実行要求を禁止するには DISABLE AST コマンドを使用します。関連コマンド
(ENABLE,DISABLE)AST
DBG> SHOW AST ASTs are enabled DBG> DISABLE AST DBG> SHOW AST ASTs are disabled DBG> |
SHOW AST コマンドは AST の実行要求が許可されているかどうかを示します。
SET ATSIGN コマンドで設定した省略時のファイル指定を示します。デバッガは @(実行プロシージャ)コマンドの処理中にこのファイル指定を使用します。
SHOW ATSIGN
関連コマンド@(実行プロシージャ)
SET ATSIGN
#1 |
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DBG> SHOW ATSIGN No indirect command file default in effect, using DEBUG.COM DBG> |
この例は,SET ATSIGN コマンドを使用していなかった場合,デバッガがコマンド・プロシージャの省略時のファイル指定として SYS$DISK:[]DEBUG.COM を使用することを示します。
#2 |
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DBG> SET ATSIGN USER:[JONES.DEBUG].DBG DBG> SHOW ATSIGN Indirect command file default is USER:[JONES.DEBUG].DBG DBG> |
この例では,SHOW ATSIGN コマンドはコマンド・プロシージャの省略時のファイル指定を示しています。それは以前に SET ATSIGN コマンドで設定されたものです。
ブレークポイントに関する情報を表示します。
SHOW BREAK
/PREDEFINED
定義済みブレークポイントに関する情報を表示します。/USER
ユーザ定義ブレークポイントに関する情報を表示します。
SHOW BREAK コマンドは WHEN 句や DO 句,/AFTER の数などのオプションも含めて,現在設定されているブレークポイントに関する情報と,ブレークポイントが無効になっているかどうかを表示します。省略時の設定では,SHOW BREAK はユーザ定義ブレークポイントと定義済みブレークポイントの両方(ただし,存在する場合)に関する情報を表示します。これは SHOW BREAK/USER/PREDEFINED コマンドを入力した場合と同じです。ユーザ定義ブレークポイントは SET BREAK コマンドで設定されます。定義済みブレークポイントは,デバッガを起動すると自動的に設定され,デバッグの対象になっているプログラムの種類によって異なります。
SET BREAK/AFTER:n を使用してブレークポイントを設定した場合,SHOW BREAK コマンドは 10 進整数 n の現在の値,つまり最初に指定された整数値から,ブレークポイント記憶位置に到達するたびに 1 を引いた値を表示します(デバッガは n の値が 0 になるまでブレークポイント記憶位置に到達するたびに n を減少させていきます。0 になると,デバッガはブレーク動作を取ります)。
Alpha システムの場合,ブレークが命令の特定のクラスにあっても,SHOW BREAK コマンドは,個々の命令(SET BREAK/CALL または SET BREAK/RETURN と同様)は表示しません。
関連コマンド
(ACTIVATE,CANCEL,DEACTIVATE,SET)BREAK
#1 |
---|
DBG> SHOW BREAK breakpoint at SUB1\LOOP breakpoint at MAIN\MAIN+1F do(EX SUB1\D ; EX/SYMBOLIC PSL; GO) breakpoint at routine SUB2\SUB2 /after: 2 DBG> |
SHOW BREAK コマンドは現在設定されているすべてのブレークポイントを示します。この例は,実行がそれぞれ SUB1\LOOP,MAIN\MAIN,SUB2\SUB2 に到達すると必ず検出されるユーザ定義ブレークポイントを示します。
#2 |
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DBG> SHOW BREAK/PREDEFINED predefined breakpoint on Ada event "DEPENDENTS_EXCEPTION" for any value predefined breakpoint on Ada event "EXCEPTION_TERMINATED" for any value DBG> |
このコマンドは現在設定されている定義済みブレークポイントを示します。この例では,2 つの定義済みブレークポイントが表示されていて,その 2 つは Ada タスキング例外イベントに対応しています。これらのブレークポイントはすべての Ada プログラムに対してと Ada モジュールにリンクされている混合言語プログラムに対して自動的にデバッガによって設定されます。
現在アクティブなルーチン呼び出しを示します。
SHOW CALLS [integer]
integer
表示するルーチンの数を指定する 10 進整数。このパラメータを省略すると,デバッガはデバッガ内に関係する情報があるすべてのルーチン呼び出しを示します。
/IMAGE
呼び出しスタック上の個々のアクティブな呼び出しのイメージ名を表示します。
SHOW CALLS コマンドは実行が現在中断されているルーチンの呼び出されているとなっているアクティブなルーチン呼び出しの手順をリストするトレースバックを表示します。再帰ルーチン呼び出しはすべて表示されるため,SHOW CALLS コマンドを使用して再帰のチェインをチェックできます。SHOW CALLS は最新の呼び出しを先頭として,呼び出しスタック上の呼び出しフレーム 1 つにつき 1 行の情報を表示します。最上行は現在実行中のルーチンを示し,2 行目はその呼び出し元,3 行目は呼び出し元の呼び出し元を示すというようになります。
プログラムにルーチン呼び出しがない場合でも,SHOW CALLS コマンドはアクティブな呼び出しを表示します。これは,最初に起動されるとき,プログラムにはそのプログラム用のスタック・フレームが作成されるためです。したがって,SHOW CALLS がアクティブな呼び出しを表示しない場合,その原因はプログラムが終了しているか,呼び出しスタックが破損しているかのいずれかです。
VAX プロセッサでは,ルーチン呼び出しの手順は呼び出しスタック上の呼び出しフレームの手順に対応します。プログラムの実行時にルーチンへの呼び出しが行われると,必ずオペレーティング・システムは呼び出しスタック上に別の呼び出しフレームを作成します。各呼び出しフレームは呼び出し元ルーチンに関する情報,たとえば,SHOW CALLS コマンドでモジュールとルーチンの情報をシンボル化できるようにする PC 値を格納します。
Alpha プロセッサでは,ルーチン呼び出しは,スタック・フレーム・プロシージャ(スタック上に呼び出しフレームが作成される),レジスタ・フレーム・プロシージャ(呼び出しフレームがレジスタ・セットに格納される),空フレーム・プロシージャ(呼び出しフレームのない)となる可能性があります。SHOW CALLS は,1 行の情報を 3 つのプロシージャすべてに提供します。スタック・フレーム・プロシージャ,レジスタ・フレーム・プロシージャ,および空フレーム・プロシージャです(次の Alpha 例を参照)。
SHOW CALLSが示す行ごとに次の情報が提供されます。
- 呼び出しを行っているモジュールの名前。モジュール名の左側にアスタリスク(*)が付いている場合,そのモジュールが設定されていることを表す。
- モジュールが設定されている場合,呼び出し元ルーチンの名前(1 行目は現在実行中のルーチンを示す)。
- モジュールが設定されている場合,そのルーチンで呼び出しが行われた行番号(1 行目は実行が中断される行番号を示す)。
- 制御が呼び出し先ルーチンに渡されたときの呼び出し元ルーチンでの PC の値。
VAX プロセッサでは,PC 値は直前のシンボル値(たとえばルーチン)を基準としたメモリ・アドレスとして示され,さらに絶対アドレスとしても示されます。Alpha プロセッサでは,PC はモジュール内の先頭コード・アドレスを基準としたメモリ・アドレスとして示され,さらに絶対アドレスとしても示されます。
/IMAGE 修飾子を指定すると,デバッガはまずデバッグ情報を持っている各イメージ(/DEBUG または /TRACEBACK 修飾子を使ってリンクされたもの)に対して SET IMAGE コマンドを実行します。その後,デバッガは呼び出しスタック上の個々のアクティブな呼び出しについて,イメージ名を表示します。出力ディスプレイが拡大され,イメージ名が最初の欄に表示されるようになっています。
share$image_name モジュール名は /IMAGE 修飾子によって提供されるので,デバッガはこの情報は表示しません。
SET IMAGE コマンドは SHOW CALLS/IMAGE コマンドが有効な間のみ作用します。デバッガは SHOW CALLS/IMAGE コマンドが完了したときに,セット・イメージ状態を復元します。
Alpha プロセッサでは,SHOW CALLS コマンドの出力には,プログラムに関連付けられたユーザ呼び出しフレームの他に,システム呼び出しフレームも含まれることがあります。システム呼び出しフレームが含まれるのは,次の場合です。
- 例外が発生した場合
- 非同期システム・トラップが発生した場合
- システム空間でウォッチポイントが発生した場合
システム呼び出しフレームが表示されても,問題を示すわけではありません。
関連コマンド
SHOW SCOPE
SHOW STACK
#1 |
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DBG> SHOW CALLS module name routine name line rel PC abs PC SUB2 SUB2 00000002 0000085A *SUB1 SUB1 5 00000014 00000854 *MAIN MAIN 10 0000002C 0000082C DBG> |
このコマンドは VAX システム上の現在アクティブなプロシージャ呼び出しの手順に関する情報を表示します。
#2 |
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DBG> SHOW CALLS module name routine name line rel PC abs PC *MAIN FFFF 31 00000000000002B8 00000000000203C4 -the above appears to be a null frame in the same scope as the frame below *MAIN MAIN 13 00000000000000A8 00000000000200A8 0000000000000000 FFFFFFFF8255A1F8 |
この例は,Alpha システム上にあります。ルーチン・セクションのプロローグおよびエピローグが空フレームとなるデバッガに表示されることに注意してください。フレーム・ポインタ(FP)内の変化前のプロローグ部分およびフレーム・ポインタ(FP)の回復後のエピローグ部分は,それぞれ空フレームのように見えるため,空フレームと報告されます。
DEFINE コマンドに対して現在有効になっている省略時の値(/ADDRESS,/COMMAND,/PROCESS_GROUP,または /VALUE)を指定します。
SHOW DEFINE
DEFINE コマンドの省略時の修飾子は前回 SET DEFINE コマンドで設定された修飾子です。SET DEFINE コマンドを入力していなかった場合には,省略時の修飾子として /ADDRESS が使用されます。DEFINE コマンドで定義されたシンボルを示すには,SHOW SYMBOL/DEFINED コマンドを使用します。
関連コマンド
DEFINE
DEFINE/PROCESS_SET
DELETE
SET DEFINE
SHOW SYMBOL/DEFINED
DBG> SHOW DEFINE Current setting is: DEFINE/ADDRESS DBG> |
このコマンドは DEFINE コマンドがアドレスによって定義されるように設定されていることを通知します。
1 つまたは複数の既存の画面ディスプレイを示します。
注意
このコマンドは,デバッガへの Compaq DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースでは使用できません。
SHOW DISPLAY [display-name[,...]]
display-name
ディスプレイの名前を指定します。名前を指定しない場合またはワイルドカード文字のアスタリスク(*)をそれだけで指定する場合,すべてのディスプレイ定義がリストされます。ディスプレイ名の中ではワイルドカードを使用できます。/ALL 修飾子を指定する場合,ディスプレイ名は指定できません。
/ALL
すべてのディスプレイ定義をリストします。
SHOW DISPLAY コマンドはディスプレイ・リストでの順番に従ってすべてのディスプレイをリストします。ディスプレイ・ペーストボードの一番下になっているディスプレイが最初にリストされ,ディスプレイ・ペーストボードの一番上にあるディスプレイが最後にリストされます。1 つのディスプレイにつき,SHOW DISPLAY コマンドはその名前,最大サイズ,画面ウィンドウ,表示対象(デバッグ・コマンド・リストも含めて)をリストします。また,ディスプレイをペーストボードから削除するか,動的なものにするか(画面サイズが SET TERMINAL コマンドで変更された場合に,動的ディスプレイは自動的にそのウィンドウ寸法を調整する)も示します。
関連コマンド
DISPLAY
EXTRACT/SCREEN_LAYOUT
(CANCEL)DISPLAY
(SET,CANCEL,SHOW)WINDOW
SHOW SELECT
DBG> SHOW DISPLAY display SRC at H1, size = 64, dynamic kind = SOURCE(EXAMINE/SOURCE .%SOURCE_SCOPE\%PC) display INST at H1, size = 64, removed, dynamic kind = INSTRUCTION(EXAMINE/INSTRUCTION .0\%PC) display REG at RH1, size = 64, removed, dynamic, kind = REGISTER display OUT at S45, size = 100, dynamic, kind = OUTPUT display EXSUM at Q3, size = 64, dynamic, kind = DO(EXAMINE SUM) display PROMPT at S6, size = 64, dynamic, kind = PROGRAM DBG> |
SHOW DISPLAY コマンドは現在定義されているディスプレイをすべてリストします。この例では,ディスプレイの中には,定義済みディスプレイが 5 つ(SRC,INST,REG,OUT,PROMPT)とユーザ定義 DO ディスプレイの EXSUM が含まれています。ディスプレイ INST と REG はディスプレイ・ペーストボードから削除されます。それらを画面上に表示するには DISPLAY コマンドを使用しなければなりません。
SET EDITOR コマンドで設定された,EDIT コマンドが取る処置を示します。
SHOW EDITOR
関連コマンドEDIT
SET EDITOR
#1 |
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DBG> SHOW EDITOR The editor is SPAWNed, with command line "EDT/START_POSITION=(n,1)" DBG> |
この例では,EDIT コマンドはサブプロセスで EDT エディタを作成します。コマンド行に付けられた /START_POSITION 修飾子は,初期状態では編集カーソルをデバッガの現在のソース表示の中央の行の先頭に置くことを表します。
#2 |
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DBG> SET EDITOR/CALLABLE_TPU DBG> SHOW EDITOR The editor is CALLABLE_TPU, with command line "TPU" DBG> |
この例では,SHOW EDITOR コマンドは EDIT コマンドが DEC Text Processing ユーティリティ(DECTPU)の呼び出し可能バージョンを起動することを表します。編集カーソルは初期状態ではソース行 1 の先頭に置かれます。
現在のイベント機能と対応するイベント名を示します。イベント機能は Ada ルーチンを呼び出すプログラムか,または POSIX Threads サービスを使用するプログラムの場合に使用できます。VAX プロセッサでは,イベント機能は SCAN ルーチンを呼び出すプログラムの場合にも使用できます
SHOW EVENT_FACILITY
現在のイベント機能(ADA,THREADS または SCAN)は SET BREAK/EVENT コマンドと SET TRACE/EVENT コマンドで設定できるイベントポイントを定義します。SHOW EVENT_FACILITY コマンドは現在のイベント機能に対応するイベント名を示します。それらのイベント名は(SET,CANCEL)BREAK/EVENT コマンドと(SET,CANCEL)TRACE/EVENT コマンドで指定できるキーワードです。
関連コマンド
(SET,CANCEL)BREAK/EVENT
SET EVENT_FACILITY
(SET,CANCEL)TRACE/EVENT
SHOW BREAK
SHOW TASK
SHOW TRACE
DBG> SHOW EVENT_FACILITY event facility is THREADS ... |
このコマンドは現在のイベント機能が THREADS(POSIX Threads)であることを示し,それに対応する,SET BREAK/EVENT コマンドまたは TRACE/EVENT コマンドで使用できるイベント名をリストします。
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