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プログラムで宣言されている終了ハンドラを示します。
SHOW EXIT_HANDLERS
終了ハンドラ・ルーチンが呼び出された順番(つまり,後入れ先出し法)で表示されます。ルーチン名は可能な場合にはシンボルで表示されます。そうでない場合には,そのアドレスが表示されます。デバッガの終了ハンドラは表示されません。
DBG> SHOW EXIT_HANDLERS exit handler at STACKS\CLEANUP DBG> |
このコマンドは終了ハンドラ・ルーチンの CLEANUP を示します。CLEANUP はモジュール STACKS で宣言されています。
実行中のプログラムの一部になっている 1 つまたは複数のイメージに関する情報を表示します。
SHOW IMAGE [image-name]
image-name
表示にいれるイメージの名前を指定します。名前を指定しない場合またはワイルドカード文字のアスタリスク(*)をそれだけで指定する場合,すべてのイメージがリストされます。イメージ名の中に * を使用できます。
SHOW IMAGE コマンドは次の情報を表示します。
- イメージの名前
- イメージの開始アドレスと終了アドレス
- イメージがSET IMAGE コマンドで設定されているか(実行時シンボル・テーブル RST にロードされているか)
- デバッグ・コンテキスト(アスタリスク(*)でマークされる)になっている現在のイメージ
- 表示で選択されるイメージの総数
- RST やその他の内部構造に対して割り当てられているバイト数
SHOW IMAGE は /RESIDENT 修飾子を使用してインストールされているイメージのメモリ範囲すべてを表示するわけではありません。代わりに,このコマンドはプロセス・データ・リージョンだけを表示します。
関連コマンド
(SET,CANCEL)IMAGE
(SET,SHOW,CANCEL)MODULE
DBG> SHOW IMAGE SHARE* image name set base address end address *SHARE yes 00000200 00000FFF SHARE1 no 00001000 000017FF SHARE2 yes 00018C00 000191FF SHARE3 no 00019200 000195FF SHARE4 no 00019600 0001B7FF total images: 5 bytes allocated: 33032 DBG> |
この SHOW IMAGE コマンドは名前が SHARE で始まり,プログラムに対応づけられているイメージすべてを示します。SHARE と SHARE2 のイメージは設定されています。アスタリスク(*)は SHARE を現在のイメージとして示します。
デバッガの定義済みキー定義と DEFINE/KEY コマンドで作成されたキー定義を表示します。
注意
このコマンドは,デバッガへの Compaq DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースでは使用できません。
SHOW KEY [key-name]
key-name
その定義を表示するファンクション・キーを指定します。ワイルドカード文字のアスタリスク(*)は使用できません。代わりに /ALL 修飾子を使用してください。/ALL または /DIRECTORY を指定する場合は,キー名は指定できません。有効なキー名は次のとおりです。
キー名 LK201 キーボード VT100 型 VT52 型 PF1 PF1 PF1 Blue PF2 PF2 PF2 Red PF3 PF3 PF3 Black PF4 PF4 PF4 KP0-KP9 キーパッド 0〜9 キーパッド 0〜9 キーパッド 0〜9 PERIOD キーパッドのピリオド(.) キーパッドのピリオド(.) COMMA キーパッドのコンマ(,) キーパッドのコンマ(,) MINUS キーパッドのマイナス(-) キーパッドのマイナス(-) ENTER Enter ENTER ENTER E1 Find E2 Insert Here E3 Remove E4 Select E5 Prev Screen E6 Next Screen HELP Help DO Do F6-F20 F6-F20
/ALL
省略時の設定では現在の状態に対するすべてのキー定義を表示し,そうでない場合には /STATE で指定された状態に対するすべてのキー定義を表示します。/BRIEF
キー定義だけを表示します(省略時の設定では,指定された状態も含めて,キー定義に対応するすべての修飾子も表示されます)。/DIRECTORY
対応するキーが定義されているすべての状態の名前を表示します。この修飾子を指定する場合,他の修飾子は指定できません。/STATE=(state-name [,...])
/NOSTATE(省略時の設定)
対応するキー定義が表示される 1 つまたは複数の状態を選択します。/STATE 修飾子を指定すると,指定された状態に対するキー定義を表示します。DEFAULT や GOLD などの定義済みキー状態,またはユーザ定義状態を指定できます。状態名には任意の適切な英数字文字列を指定できます。/NOSTATE 修飾子を指定すると,現在の状態に対するキー定義だけが表示されます。
このコマンドを使用するには,その前にキーパッド・モードが有効(SET MODE KEYPAD)に設定されていなければなりません。省略時の設定では,キーパッド・モードは有効になっています。省略時の設定では,現在のキー状態は DEFAULT 状態です。SET KEY/STATE コマンドを使用するか,または状態を変更するキー(つまり,DEFINE/KEY/LOCK_STATE または /SET_STATE で定義されたキー)を押すことにより現在の状態を変更できます。
関連コマンド
DEFINE/KEY
DELETE/KEY
SET KEY
#1 |
---|
DBG> SHOW KEY/ALL |
このコマンドは現在の状態に対するすべてのキー定義を表示します。
#2 |
---|
DBG> SHOW KEY/STATE=BLUE KP8 GOLD keypad definitions: KP8 = "Scroll/Top"(noecho,terminate,nolock) DBG> |
このコマンドは BLUE 状態のキーパッド・キー 8 の定義を表示します。
#3 |
---|
DBG> SHOW KEY/BRIEF KP8 DEFAULT keypad definitions: KP8 = "Scroll/Up" DBG> |
このコマンドは現在の状態のキーパッド・キー 8 の定義を表示します。
#4 |
---|
DBG> SHOW KEY/DIRECTORY MOVE_GOLD MOVE_BLUE MOVE GOLD EXPAND_GOLD EXPAND_BLUE EXPAND DEFAULT CONTRACT_GOLD CONTRACT_BLUE CONTRACT BLUE DBG> |
このコマンドは対応するキーが定義されている状態の名前を表示します。
現在の言語を示します。
SHOW LANGUAGE
現在の言語は前回 SET LANGUAGE コマンドで設定された言語です。SET LANGUAGE コマンドを入力しなかった場合,省略時の設定では現在の言語はメイン・プログラムを含んでいるモジュールの言語です。関連コマンド
SET LANGUAGE
DBG> SHOW LANGUAGE language: BASIC DBG> |
このコマンドは現在の言語の名前を BASIC と表示します。
デバッガがログ・ファイルに書き込みを行っているのかどうかを示し,現在のログ・ファイルを示します。
SHOW LOG
現在のログ・ファイルは前回 SET LOG コマンドで設定されたログ・ファイルです。省略時の設定では,SET LOG コマンドを入力していなかった場合,現在のログ・ファイルは SYS$DISK:[]DEBUG.LOG ファイルになります。関連コマンド
SET LOG
SET OUTPUT [NO]LOG
SET OUTPUT [NO]SCREEN_LOG
#1 |
---|
DBG> SHOW LOG not logging to DEBUG.LOG DBG> |
このコマンドは現在のログ・ファイルの名前を DEBUG.LOG(省略時のログ・ファイル)と表示し,デバッガがそのファイルに書き込みを行っていないことを通知します。
#2 |
---|
DBG> SET LOG PROG4 DBG> SET OUTPUT LOG DBG> SHOW LOG logging to USER$:[JONES.WORK]PROG4.LOG DBG> |
この例では,SET LOG コマンドは現在のログ・ファイルが(現在の省略時のディレクトリにある)PROG4.LOG であることを設定します。SET OUTPUT LOG コマンドを実行すると,デバッガはそのファイルにデバッガの入出力を記録します。SHOW LOG コマンドはデバッガが現在の省略時のディレクトリにあるログ・ファイル PROG4.COM に書き込み中であることを確認します。
ソース・コードを表示するための現在のソース行のマージン設定を示します。
注意
このコマンドは,デバッガへの Compaq DECwindows Motif for OpenVMS ユーザ・インタフェースでは使用できません。
SHOW MARGINS
現在のマージン設定は前回 SET MARGINS コマンドで設定されたマージン設定です。省略時の設定では,SET MARGINS コマンドを入力しなかった場合,左マージンは 1 に,右マージンは 255 に設定されます。関連コマンド
SET MARGINS
#1 |
---|
DBG> SHOW MARGINS left margin: 1 , right margin: 255 DBG> |
このコマンドは省略時のマージン設定として 1 と 255 を表示します。
#2 |
---|
DBG> SET MARGINS 50 DBG> SHOW MARGINS left margin: 1 , right margin: 50 DBG> |
このコマンドは省略時の左マージン設定として 1 を,変更された右マージン設定として 50 を表示します。
#3 |
---|
DBG> SET MARGINS 10:60 DBG> SHOW MARGINS left margin: 10 , right margin: 60 DBG> |
このコマンドはそれぞれ 10 と 60 に変更された左右のマージン設定を表示します。
現在のデバッガ・モード(画面ありまたは画面なし,キーパッドありまたはキーパッドなしなど)と現在の基数を示します。
SHOW MODE
現在のデバッガ・モードは前回 SET MODE コマンドで設定されたモードです。省略時の設定では,SET MODE コマンドを入力していなかった場合,現在のモードは次のようになります。DYNAMIC
NOG_FLOAT(D 浮動の小数点数)
INTERRUPT
KEYPAD
LINE
NOSCREEN
SCROLL
NOSEPARATE
SYMBOLIC関連コマンド
(SET,CANCEL)MODE
(SET,SHOW,CANCEL)RADIX
DBG> SHOW MODE modes: symbolic, line, d_float, screen, scroll, keypad, dynamic, interrupt, no separate window input radix :decimal output radix:decimal DBG> |
SHOW MODE コマンドは現在のモードと現在の入出力基数を表示します。
現在のイメージでのモジュールに関する情報を表示します。
SHOW MODULE [module-name]
module-name
表示にいれるモジュールの名前を指定します。名前を指定しない場合またはワイルドカード文字のアスタリスク(*)をそれだけで指定する場合,すべてのモジュールがリストされます。モジュール名の中にはワイルドカードを使用できます。/SHARE を指定する場合だけ,共用可能イメージ・モジュールが選択されます。
/RELATED
/NORELATED(省略時の設定)
(Ada プログラムに適用される。)指定されたモジュールに WITH 句またはサブユニット関係によって関連づけられたモジュールがあればそれをデバッガが SHOW MODULE 表示の中にいれるかどうかを制御します。SHOW MODULE/RELATED コマンドは指定されたモジュールだけでなく,関連モジュールも表示します。表示は正確な関係を示します。省略時の設定(/NORELATED)では,関連モジュールは表示の対象として選択されません(指定されたモジュールだけが選択されます)。
/SHARE
/NOSHARE(省略時の設定)
プログラムにリンクされている共用可能イメージをデバッガが SHOW MODULE 表示にいれるかどうかを制御します。省略時の設定(/NOSHARE)では,共用可能イメージ・モジュールは表示の対象として選択されません。デバッガはプログラム内の共用可能イメージごとにダミー・モジュールを作成します。これらの共用可能 "イメージ・モジュール" の名前には接頭辞として "SHARE$" が付きます。SHOW MODULE/SHARE コマンドは現在のイメージ内のモジュールだけでなく,これらの共用可能イメージ・モジュールも示します。
共用可能イメージ・モジュールを設定すると,そのイメージに対するユニバーサル・シンボルが実行時シンボル・テーブルにロードされ,現在のイメージからそれらのシンボルを参照できるようになります。ただし,現在のイメージからそのイメージ内の他の(ローカルまたはグローバルな)シンボルを参照することはできません。この機能は新しい SET IMAGE コマンドや SHOW IMAGE コマンドの働きと重なります。
SHOW MODULE コマンドは表示の対象として選択された 1 つまたは複数のモジュールに関して次の情報を表示します。
- モジュールの名前
- モジュールがコード化されたプログラミング言語,ただしすべてのモジュールが同一の言語でコード化されている場合を除く
- モジュールが SET MODULE コマンドで設定されているかどうか。つまり,モジュールのシンボル・レコードがデバッガの実行時シンボル・テーブル(RST)にロードされているかどうか
- モジュール内のシンボル・レコードに対して RST で必要となるスペース(バイト単位)
- 表示で選択されたモジュールの総数
- RST やその他の内部構造用に割り当てられたバイト数(メイン・デバッガのプロセスで使用するヒープ・スペースの量)
注意
現在のイメージは(省略時の設定では)メイン・イメージか,前回の SET IMAGE コマンドで現在のイメージとして設定されたイメージです。
Ada プログラムに特有の情報については,ヘルプ・トピック Language_Support Ada を参照してください。
関連コマンド
(SET,SHOW,CANCEL)IMAGE
SET MODE [NO]DYNAMIC
(SET,CANCEL)MODULE
(SET,SHOW,CANCEL)SCOPE
SHOW SYMBOL
#1 |
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DBG> SHOW MODULE module name symbols size TEST yes 432 SCREEN_IO no 280 total PASCAL modules: 2. bytes allocated: 2740. DBG> |
この例では,SHOW MODULE コマンドにはパラメータが指定されておらず,現在のイメージ内のモジュールすべてに関する情報を表示します。現在のイメージは省略時の設定ではメイン・イメージです。この例は,すべてのモジュールが同一のソース言語を持っているときの表示形式を示します。"symbols" 欄は TEST モジュールは設定されていても,SCREEN_IO モジュールは設定されていないことを示します。
#2 |
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DBG> SHOW MODULE FOO,MAIN,SUB* module name symbols language size FOO yes MACRO 432 MAIN no FORTRAN 280 SUB1 no FORTRAN 164 SUB2 no FORTRAN 204 total modules: 4. bytes allocated: 60720. DBG> |
この例では,SHOW MODULE コマンドは FOO モジュールと MAIN モジュールに関する情報と接頭辞として SUB を持つすべてのモジュールに関する情報を表示します。この例は,モジュールが同一のソース言語を持っていないときの表示形式を示します。
#3 |
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DBG> SHOW MODULE/SHARE module name symbols language size FOO yes MACRO 432 MAIN no FORTRAN 280 ... SHARE$DEBUG no Image 0 SHARE$LIBRTL no Image 0 SHARE$MTHRTL no Image 0 SHARE$SHARE1 no Image 0 SHARE$SHARE2 no Image 0 total modules: 17. bytes allocated: 162280. DBG> SET MODULE SHARE$SHARE2 DBG> SHOW SYMBOL * IN SHARE$SHARE2 |
この例では,SHOW MODULE/SHARE コマンドは現在のイメージ内のモジュールすべてと共用可能イメージすべて(共用可能イメージの名前にはその前に SHARE$ が付きます)を示します。SET MODULE SHARE$SHARE2 コマンドは共用可能イメージ・モジュールの SHARE$SHARE2 を設定します。SHOW SYMBOL コマンドは共用可能イメージ SHARE2 に定義されたユニバーサル・シンボルを示します。
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