OpenVMS Alpha
オペレーティング・システム
パーティショニングおよび Galaxy ガイド


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8.2 ステップ 1: AlphaServer ES40 構成を確かめる

SHOW CONFIG コマンドを使用して,OpenVMS Galaxy 環境を構築するために使用する AlphaServer ES40 が,第 8.1 節 で説明した要件を満たしているかどうか確認します。

コンソール・プロンプトに対して次のコマンドを入力します。


P00>>>show config 

コンソールには次の例のような情報が表示されます。


Firmware 
SRM Console:    X5.6-2323 
ARC Console:    v5.70 
PALcode:        OpenVMS PALcode V1.61-2, Tru64 UNIX PALcode V1.54-2 
Serial Rom:     V2.2-F 
RMC Rom:        V1.0 
RMC Flash Rom:  T2.0 
 
Processors 
CPU 0           Alpha 21264-4 500 MHz  4MB Bcache 
CPU 1           Alpha 21264-4 500 MHz  4MB Bcache 
CPU 2           Alpha 21264-4 500 MHz  4MB Bcache 
CPU 3           Alpha 21264-4 500 MHz  4MB Bcache 
 
Core Logic 
Cchip           DECchip 21272-CA Rev 9(C4) 
Dchip           DECchip 21272-DA Rev 2 
Pchip 0         DECchip 21272-EA Rev 2 
Pchip 1         DECchip 21272-EA Rev 2 
TIG             Rev 10 
 
Memory 
  Array       Size       Base Address    Intlv Mode 
---------  ----------  ----------------  ---------- 
    0       4096Mb     0000000000000000    2-Way 
    1       4096Mb     0000000100000000    2-Way 
    2       1024Mb     0000000200000000    2-Way 
    3       1024Mb     0000000240000000    2-Way 
 
     10240 MB of System Memory 
 
 Slot   Option                  Hose 0, Bus 0, PCI 
   1    DAPCA-FA ATM622 MMF 
   2    DECchip 21152-AA                                Bridge to Bus 2, PCI 
   3    DEC PCI FDDI            fwb0.0.0.3.0            00-00-F8-BD-C6-5C 
   4    DEC PowerStorm 
   7    Acer Labs M1543C                                Bridge to Bus 1, ISA 
  15    Acer Labs M1543C IDE    dqa.0.0.15.0 
                                dqb.0.1.15.0 
                                dqa0.0.0.15.0           TOSHIBA CD-ROM XM-6302B 
  19    Acer Labs M1543C USB 
 
        Option                  Hose 0, Bus 1, ISA 
        Floppy                  dva0.0.0.1000.0 
 
 Slot   Option                  Hose 0, Bus 2, PCI 
   0    NCR 53C875              pkd0.7.0.2000.0         SCSI Bus ID 7 
   1    NCR 53C875              pke0.7.0.2001.0         SCSI Bus ID 7 
                                dke100.1.0.2001.0       RZ1BB-CS 
                                dke200.2.0.2001.0       RZ1BB-CS 
                                dke300.3.0.2001.0       RZ1CB-CS 
                                dke400.4.0.2001.0       RZ1CB-CS 
   2    DE500-AA Network Con    ewa0.0.0.2002.0         00-06-2B-00-0A-58 
 
 Slot   Option                  Hose 1, Bus 0, PCI 
   1    NCR 53C895              pka0.7.0.1.1            SCSI Bus ID 7 
                                dka100.1.0.1.1          RZ2CA-LA 
                                dka300.3.0.1.1          RZ2CA-LA 
   2    Fore ATM 155/622 Ada 
   3    DEC PCI FDDI            fwa0.0.0.3.1            00-00-F8-45-B2-CE 
   4    QLogic ISP10x0          pkb0.7.0.4.1            SCSI Bus ID 7 
                                dkb100.1.0.4.1          HSZ50-AX 
                                dkb101.1.0.4.1          HSZ50-AX 
                                dkb200.2.0.4.1          HSZ50-AX 
                                dkb201.2.0.4.1          HSZ50-AX 
                                dkb202.2.0.4.1          HSZ50-AX 
   5    QLogic ISP10x0          pkc0.7.0.5.1            SCSI Bus ID 7 
                                dkc100.1.0.5.1          RZ1CB-CS 
                                dkc200.2.0.5.1          RZ1CB-CS 
                                dkc300.3.0.5.1          RZ1CB-CS 
                                dkc400.4.0.5.1          RZ1CB-CS 
   6    DECchip 21154-AA                                Bridge to Bus 2, PCI 
 
 Slot   Option                  Hose 1, Bus 2, PCI 
   4    DE602-AA                eia0.0.0.2004.1         00-08-C7-91-0A-AA 
   5    DE602-AA                eib0.0.0.2005.1         00-08-C7-91-0A-AB 
   6    DE602-TA                eic0.0.0.2006.1         00-08-C7-66-80-9E 
   7    DE602-TA                eid0.0.0.2007.1         00-08-C7-66-80-5E 
 

8.3 ステップ 2: OpenVMS Alpha バージョン 7.3--1 をインストールする

OpenVMS Galaxy ソフトウェアを実行するために,特別なインストール手順は必要ありません。Galaxy 機能は基本オペレーティング・システムに組み込まれており,この章で後述するコンソール・コマンドとシステム・パラメータ値を使用して,有効または無効に設定することができます。

AlphaServer ES40 が SCSI クラスタに属していない場合は,各インスタンスに対して 1 つずつ,2 つのシステム・ディスクに OpenVMS バージョン 7.3--1 をインストールしなければなりません。

AlphaServer ES40 がクラスタで共通のシステム・ディスクを持つ SCSI クラスタの一部である場合は,1 つのシステム・ディスクに OpenVMS バージョン 7.3--1 をインストールします。

OpenVMS Alpha オペレーティング・システムのインストールの詳細については,『OpenVMS Alpha Version 7.3--1 Upgrade and Installation Guide』を参照してください。

8.4 ステップ 3: ファームウェアをアップグレードする

ファームウェアのアップグレードには,次の手順のいずれかを使います。

AlphaServer ES40 にアクセス可能である,MOP が有効になったサーバの MOM$SYSTEM にファームウェア・ファイルをコピーします。コンソールから次のコマンドを入力します。


P00>>> boot -fl 0,0 ewa0 -fi {firmware filename} 
UPD> update srm* 
<power-cycle system> 

あるいは,次のコマンドを使います。


P00>>> BOOT -FLAGS 0,A0 cd_device_name 
. 
. 
. 
Bootfile: {firmware filename} 
. 
. 
. 

8.5 ステップ 4: 環境変数の設定

インスタンス 0 に対してプライマリ・コンソールを構成します。

CPU0 はインスタンス 0 のプライマリです。CPU1 はインスタンス 1 のプライマリです。

次の例は CPU 3 つと 256 MB + 192 MB + 64 MB に分割された 512 MB のメモリを装備した AlphaServer ES40 の場合の例です。


P00>>> set  lp_count            2 
P00>>> set  lp_cpu_mask0        1 
P00>>> set  lp_cpu_mask1        6 
P00>>> set  lp_io_mask0         1 
P00>>> set  lp_io_mask1         2 
P00>>> set  lp_mem_size0        10000000 
P00>>> set  lp_mem_size1        c000000 
P00>>> set  lp_shared_mem_size  4000000 
P00>>> set  console_memory_allocation new 
P00>>> set auto_action halt 

CPU が 4 つあり,すべてのセカンダリ CPU をインスタンス 1 に割り当てる場合は,LP_CPU_MASK1 変数が E になります。2 つのインスタンスで CPU を分割する場合は,CPU 0 がインスタンス 0 のプライマリ CPU になり,CPU 1 がインスタンス 1 のプライマリ CPU にならなければなりません。

次の例は,セカンダリ CPU 2 をプライマリ CPU 0 に割り当て,セカンダリ CPU 3 をプライマリ CPU 1 に割り当てる LP_CPU_MASK 値を示しています。


 
>>>set lp_cpu_mask0 5 
>>>set lp_cpu_mask1 A 
 
 
CPU Selection                         LP_CPU_MASK 
              
0(primary partition 0)                2^0 =   1 
1(primary partition 1)                2^1 =   2 
2(secondary)                          2^2 =   4 
3(secondary)                          2^3 =   8 

MEM_SIZE 変数は,システム構成とメモリの分割方法に応じて異なります。

コンソール環境変数 AUTO_ACTION は HALT に設定しなければなりません。これにより,システムはブートされず,LPINIT コマンドを入力できるようになります。

8.6 ステップ 5: システムを初期化し,コンソール装置を起動する

  1. 次のコマンドを入力して,システムを初期化し,Galaxy ファームウェアを起動します。


    P00>>> init      ! initialize the system 
    P00>>> lpinit    ! start firmware 
    


    自己診断テストを完了した後,Galaxy コマンドはインスタンス 1 でコンソールを起動します。
    I/O バスが 2 つの Galaxy パーティション間で分割される場合は,装置のポート名が変化することに注意してください。たとえば,AlphaServer ES40 がシングル・システムの場合に,DKC300 として指定されるディスクは,OpenVMS Galaxy のパーティション 0 として構成した場合は,DKA300 になります。

  2. インスタンス 1 のコンソールを構成します。

  3. システム・ルート,ブート装置,他の関連変数を構成します。
    次の設定例は OpenVMS Engineering システムの場合の例です。それぞれの環境の要件に適合するように,これらの変数は適宜変更してください。


          Instance 0 
    P00>>> set boot_osflags 12,0  
    P00>>> set bootdef_dev dka0  
    P00>>> set boot_reset off             !!! must be OFF !!! 
    P00>>> set ewa0_mode twisted 
     
     
          Instance 1 
    P01>>> set boot_osflags 11,0 
    P01>>> set bootdef_dev dkb200 
    P01>>> set boot_reset off             !!! must be OFF !!! 
    P01>>> set ewa0_mode twisted 
    

  4. 次のように,インスタンス 1 をブートします。


    P01>>> boot 
    


    インスタンス 1 がブートされた後,システム・アカウントにログインし,SYS$SYSTEM:MODPARAMS.DAT ファイルに次の行を挿入します。


    GALAXY=1 
    


    SCSNODE パラメータと SCSSYSTEMID SYSGEN パラメータが正しいことを確認してください。次のように AUTOGEN を実行して,インスタンス 1 を Galaxy メンバとして構成し,システムを停止したままの状態にします。


    $ @SYS$UPDATE:AUTOGEN GETDATA SHUTDOWN INITIAL 
    

  5. 次のように,インスタンス 0 をブートします。


    P00>>> boot 
    


    インスタンス 0 がブートされた後,システム・アカウントにログインし,SYS$SYSTEM:MODPARAMS.DAT ファイルに次の行を追加します。


    GALAXY=1 
    


    SCSNODE パラメータと SCSSYSTEMID SYSGEN パラメータが正しいことを確認してください。次のように AUTOGEN を実行して,インスタンス 0 を Galaxy メンバとして構成し,システムを停止したままの状態にします。


    $ @SYS$UPDATE:AUTOGEN GETDATA SHUTDOWN INITIAL 
    

  6. 初期化またはシステムの電源投入で自動的に起動されるように,Galaxy を準備します。両方のインスタンスで AUTO_ACTION 環境変数を RESTART に設定します。


    P00>>> set auto_action restart 
     
    P01>>> set auto_action restart 
    

  7. プライマリ・コンソールから次のコマンドを入力して,Galaxy を再び初期化します。


    P00>>> init 
    


    コンソールに次の確認メッセージが表示されたら,Y と入力します。


    Do you REALLY want to reset all partitions? (Y/N) 
    


    また,システムの電源をいったんオフにした後,オンにすることもできます。このようにすると,両方のインスタンスで Galaxy が自動的にブートストラップされます。

操作はこれで終了です。AlphaServer ES40 システムに OpenVMS Galaxy が構築されました。


第 9 章
AlphaServer GS80/160/320 システムでの OpenVMS Galaxy の構築

この章では,AlphaServer GS80/160/320 システムで OpenVMS Galaxy コンピューティング環境を構築するプロセスについて説明します。

9.1 ステップ 1: 構成の選択とハードウェア要件の判断

OpenVMS Alpha バージョン 7.3 は,AlphaServer GS160 システムにおいて,次の最大構成をサポートします。

4 インスタンス
4 QBB
16 CPU
128 GB メモリ

規則:

パーティションごとに標準 COM1 UART コンソール・ラインを持たなければならない。
パーティションごとに PCI ドローワを持たなければならない。
パーティションごとに 1つの I/O モジュールを持たなければならない。
パーティションごとに少なくとも 1 つの CPU モジュールを持たなければならない。
パーティションごとに少なくとも 1 つのメモリ・モジュールを持たなければならない。

9.2 ステップ 2: ハードウェアの設定

構成に必要なハードウェアを取得したら,ハードウェア・マニュアルに記述された手順を適宜参照して取り付けてください。

9.3 ステップ 3: システム・ディスクの作成

インスタンスごとにシステム・ディスクを使用するのか, またはクラスタ全体で共通のディスクで使用するのかを判断します。

OpenVMS バージョン 7.1-2 より以前のバージョンを稼動しているクラスタ・メンバのうち,Galaxy インスタンスと同じ VMS$OBJECTS.DAT ファイルを共用するクラスタ・メンバの場合は,新しい SECURITY.EXE ファイルが必要です。

9.4 ステップ 4: OpenVMS Alpha バージョン 7.3 のインストール

OpenVMS Galaxy ソフトウェアを実行するのに,特別なインストール手順は必要ありません。Galaxy 機能は基本オペレーティング・システムに組み込まれており,この章で説明するコンソール・コマンドとシステム・パラメータ値を使用して,有効または無効に設定できます。

OpenVMS Alpha オペレーティング・システムのインストールの詳細については,『OpenVMS Alpha Version 7.3 Upgrade and Installation Manual』を参照してください。

9.4.1 OpenVMS Galaxy ライセンス情報

Galaxy 環境では,システム・スタートアップ中およびインスタンス間の CPU 再割り当てが発生するたびに,OPENVMS-GALAXY ライセンス・ユニットがチェックされます。

CPU 起動時に CPU をサポートする OPENVMS-GALAXY ライセンス・ユニットが不十分な場合,CPU はインスタンスの構成セットには存在しますが,停止されます。後で適切なライセンス・ユニットをロードすると,停止した CPU をシステムの実行中に開始できます。これは,CPU が 1 つ以上の場合に当てはまります。

9.5 ステップ 5: 環境変数の設定

オペレーティング・システムをインストールした後,この項の例で示すように,Galaxy 固有の環境変数を作成できます。

9.5.1 AlphaServer GS160 の例

この AlphaServer GS160 での例は,次を装備した OpenVMS Galaxy コンピューティング環境を構成しているものと仮定しています。

4 インスタンス
4 QBB
16 CPU
32 GB メモリ


P00>>>show lp* 
 
lp_count             4 
lp_cpu_mask0         000F 
lp_cpu_mask1         00F0 
lp_cpu_mask2         0F00 
lp_cpu_mask3         F000 
lp_cpu_mask4         0 
lp_cpu_mask5         0 
lp_cpu_mask6         0 
lp_cpu_mask7         0 
lp_error_target      0 
lp_io_mask0          1 
lp_io_mask1          2 
lp_io_mask2          4 
lp_io_mask3          8 
lp_io_mask4          0 
lp_io_mask5          0 
lp_io_mask6          0 
lp_io_mask7          0 
lp_mem_size0         0=4gb 
lp_mem_size1         1=4gb 
lp_mem_size2         2=4gb 
lp_mem_size3         3=4gb 
lp_mem_size4         0 
lp_mem_size5         0 
lp_mem_size6         0 
lp_mem_size7         0 
lp_shared_mem_size   16gb 
 
P00>>>lpinit 

9.5.2 AlphaServer GS320 の例

この AlphaServer GS320 システムでの例は,次を装備した OpenVMS Galaxy コンピューティング環境を構成することを想定しています。

4 インスタンス
8 QBB
32 CPU
32 GB メモリ


P00>>>show lp* 
 
lp_count             4 
lp_cpu_mask0         000F000F 
lp_cpu_mask1         00F000F0 
lp_cpu_mask2         0F000F00 
lp_cpu_mask3         F000F000 
lp_cpu_mask4         0 
lp_cpu_mask5         0 
lp_cpu_mask6         0 
lp_cpu_mask7         0 
lp_error_target      0 
lp_io_mask0          11 
lp_io_mask1          22 
lp_io_mask2          44 
lp_io_mask3          88 
lp_io_mask4          0 
lp_io_mask5          0 
lp_io_mask6          0 
lp_io_mask7          0 
lp_mem_size0         0=2gb, 4=2gb 
lp_mem_size1         1=2gb, 5=2gb 
lp_mem_size2         2=2gb, 6=2gb 
lp_mem_size3         3=2gb, 7=2gb 
lp_mem_size4         0 
lp_mem_size5         0 
lp_mem_size6         0 
lp_mem_size7         0 
lp_shared_mem_size   16gb 
 
P00>>>lpinit 

9.5.3 環境変数の説明

この項ではそれぞれの環境変数について説明します。使用法の詳細については,『AlphaServer GS80/160/320 Firmware Reference Manual』を参照してください。

LP_COUNT number

この変数が 0 に設定されていると,システムは従来の SMP 構成だけをブートします。Galaxy コンソール・モードは OFF になります。

この変数が 0 以外の値に設定されている場合は,Galaxy 機能が使用され,Galaxy 変数が解釈されます。LP_COUNT の正確な値は,コンソールが作成する Galaxy パーティションの数を表します。

3 つのパーティションにリソースを割り当て,LP_COUNT を 2 に設定した場合,残りのリソースは割り当てられないままになります。

LP_CPU_MASKn mask

このビット・マスクは,指定された Galaxy パーティション番号にどの CPU を最初に割り当てるかを指定します。AlphaServer GS160 コンソールは,パーティション内のセルフ・テストを通過した最初の CPU をプライマリ CPU として選択します。

LP_ERROR_TARGET

新しい AlphaServer GS シリーズは,LP_ERROR_TARGET という新しい Galaxy 環境変数を導入しました。変数の値は,システム・エラーが最初に報告される Galaxy インスタンスの番号です。他の Galaxy プラットフォームとは異なり,システムの修正可能なエラー,修正不可能なエラー,システム・イベント・エラーは,すべて単一のインスタンスに送られます。オペレーティング・システムがこのターゲットを変更できるので,変数の値は,システムが最初にパーティション分割されたときのターゲットを表しています。

この目的はシステム・エラーを単一のインスタンスに隔離して,エラーが Galaxy 全体をダウンさせないことです。エラーのターゲット・インスタンスは,エラーを受け取ったときに,エラーを被ったその単一のインスタンスをリモートからクラッシュさせても安全であるかどうかを判断します。この場合,GLXRMTMCHK のバグチェック・コードが使用されます。エラーに関係するエラー・ログ情報は,必ずしもエラーを被ったインスタンスではなく,エラー・ターゲット・インスタンスに対するものであることに注意してください。

エラー・ターゲット・インスタンスは,可能な限りユーザが環境変数で指定したインスタンスのままになりますが,ソフトウェアはインスタンスを監視し,必要に応じてエラー・ターゲットを変更します。

LP_IO_MASKn mask

これらの変数は,QBB 番号によって I/O モジュールを各インスタンスに割り当てます。

マスク値 QBB 番号
1 QBB 0
2 QBB 1
4 QBB 2
8 QBB 3

n にはパーティション番号 (0〜7) を指定します。mask 値は,(I/O ライザーを含む) どの QBB がパーティションに含まれるのかを示すバイナリ・マスクです。

LP_MEM_SIZEn size

これらの変数は,指定されたインスタンスに対して特定の容量のプライベート・メモリを割り当てます。システム内のメモリ容量と各インスタンスにとって必要な割り当てをもとに,適切な値を使用してこれらの変数を作成することが必要です。

使用する共用メモリの容量だけを定義でき,他の LP_MEM_SIZE 変数は未定義のままにしておくことができます。このようにすると,コンソールは上位アドレス空間から共用メモリを割り当て,LP_COUNT 変数によって指定された数のパーティションに対して,残りのメモリを等しく分割します。また,LP_MEM_SIZE 変数を使用して特定のパーティションにメモリを明示的に割り当て,他のパーティションのメモリ割り当てを未定義のままにした場合も,コンソールはメモリ・フラグメントを,明示的にメモリが割り当てられたパーティションおよび共用メモリに対して割り当て,残りのメモリを分割して,明示的にメモリが割り当てられていない残りのパーティションに割り当てます。

次の例を参照してください。


lp_mem_size0  0=2gb, 1=2gb 

注意

インスタンス中に CPU のない QBB からのインスタンスに,プライベート・メモリを割り当てないでください。

たとえば,LP_CPU_MASK0 が FF の場合,QBB 0 と 1 からのインスタンス 0 に対してのみプライベート・メモリを割り当ててください。

この変数の使用法の詳細については,『AlphaServer GS80/160/320 Firmware Reference Manual』を参照してください。

LP_SHARED_MEM_SIZE size

この変数は,共用メモリとして使用するメモリを割り当てます。次の例を参照してください。


lp_shared_mem_size      16gb 

共用メモリは 8 MB の倍数で割り当てなければなりません。

この変数の使用法の詳細については,『AlphaServer GS80/160/320 Firmware Reference Manual』を参照してください。

BOOTDEF_DEV 変数と BOOT_OSFLAGS 変数

初期インストールの後や,システムの失敗やオペレータによって要求された再ブートの後,システムを再ブートしなければならない場合は,AUTOGEN が正しく再ブートされるように,ブートの前に各 Galaxy コンソールでこれらの変数を設定する必要があります。


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