はじめよう!日本語 OpenVMS


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10.17 ファイルをコピーする -- COPY

COPY コマンドを使用すると,既存のファイルと同じ内容のファイルを現在のディレクトリや別のディレクトリに作成することができます。その場合,ファイルの名前を変えることもできます。COPY コマンドを使用した場合,もとのファイルはそのまま残ります。


    $ COPY 既存のファイル[,...] 新しいファイル 
                 (1)                 (2)

  1. 既存のファイル

    コピーしたいファイルの名前。

    1 つまたは複数のファイルを指定できます。複数のファイルを指定する場合,ファイルの名前をコンマで区切ります。

  2. 新しいファイル

    新しく作成するファイルのディレクトリの名前およびファイルの名前。

    ディレクトリの名前だけを指定した場合は,既存のファイルと同じ名前のファイルが作成されます。

10.18 ファイルをコピーする例




現在のディレクトリ内で新しいファイルの名前を指定した場合


    $ DIRECTORY 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT.KOJIN] 
 
    KEIHI.TXT;1         SAGYO.TXT;2         SAGYO.TXT;1         TRIP.TXT;1    
 
    Total of 4 files. 

TRIP.TXT をコピーし,TRIP_2.TXT という名前にします。


    $ COPY TRIP.TXT TRIP_2.TXT    

確認します。


    $ DIRECTORY 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT.KOJIN] 
 
    KEIHI.TXT;1         SAGYO.TXT;2         SAGYO.TXT;1         TRIP.TXT;1    
    TRIP_2.TXT;1 
 
    Total of 5 files. 


他のディレクトリに新しい名前でファイルを置く場合


    $ DIRECTORY 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT.KOJIN] 
 
    KEIHI.TXT;1         SAGYO.TXT;2         SAGYO.TXT;1         TRIP.TXT;1    
 
    Total of 4 files. 

[YAMADA.REPORT.KOJIN] にある SAGYO.TXT と同じ内容で,MONTH_SAGYO_01.TXT;1 という名前のファイルを [YAMADA.REPORT.GROUP] に作成します。


    $ COPY SAGYO.TXT [YAMADA.REPORT.GROUP]MONTH_SAGYO_01.TXT;1    

確認します。


    $ DIRECTORY [YAMADA.REPORT.GROUP] 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT.GROUP] 
 
    MONTH_KEIHI.TXT;1   MONTH_SAGYO_01.TXT;1 
    MONTH_SAGYO_04.TXT;1                    MONTH_SAGYO_05.TXT;1    
    MONTH_SAGYO_06.TXT;1                    MONTH_SAGYO_07.TXT;1 
    MONTH_SAGYO_08.TXT;1                    MONTH_SAGYO_09.TXT;1 
    MONTH_SAGYO_10.TXT;1                    MONTH_SAGYO_11.TXT;1 
    MONTH_SAGYO_12.TXT;1 
 
    Total of 11 files. 


新しいファイルにディレクトリの名前だけを指定した場合


    $ DIRECTORY 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT.KOJIN] 
 
    KEIHI.TXT;1         SAGYO.TXT;1         TRIP.TXT;1    
 
    Total of 3 files. 

SAGYO.TXT と同じ内容のファイルを同じ名前で [YAMADA.REPORT.GROUP] に作成します。


    $ COPY SAGYO.TXT [YAMADA.REPORT.GROUP]    

確認します。


    $ DIRECTORY [YAMADA.REPORT.GROUP] 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT.GROUP] 
 
    MONTH_KEIHI.TXT;1   MONTH_SAGYO_04.TXT;1 
    MONTH_SAGYO_05.TXT;1                    MONTH_SAGYO_06.TXT;1    
    MONTH_SAGYO_07.TXT;1                    MONTH_SAGYO_08.TXT;1 
    MONTH_SAGYO_09.TXT;1                    MONTH_SAGYO_10.TXT;1 
    MONTH_SAGYO_11.TXT;1                    MONTH_SAGYO_12.TXT;1 
    SAGYO.TXT;1 
 
    Total of 11 files. 


複数のファイルをコピーする場合


    $ DIRECTORY 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT.KOJIN] 
 
    KEIHI.TXT;1         SAGYO.TXT;2         SAGYO.TXT;1         TRIP.TXT;1    
 
    Total of 4 files. 

SAGYO.TXT のすべてのバージョンのファイルと同じ内容のファイルを同じ名前で [YAMADA.REPORT.GROUP] に作成します。


    $ COPY SAGYO.TXT;* [YAMADA.REPORT.GROUP]    

確認します。


    $ DIRECTORY [YAMADA.REPORT.GROUP] 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT.GROUP] 
 
    MONTH_KEIHI.TXT;1   MONTH_SAGYO_04.TXT;1 
    MONTH_SAGYO_05.TXT;1                    MONTH_SAGYO_06.TXT;1    
    MONTH_SAGYO_07.TXT;1                    MONTH_SAGYO_08.TXT;1 
    MONTH_SAGYO_09.TXT;1                    MONTH_SAGYO_10.TXT;1 
    MONTH_SAGYO_11.TXT;1                    MONTH_SAGYO_12.TXT;1 
    SAGYO.TXT;2         SAGYO.TXT;1 
 
    Total of 12 files. 

10.19 古いバージョンのファイルを消去する -- PURGE

日本語 OpenVMS では,同じファイル名,ファイル・タイプのファイルを複数持つことができます。これは,日本語 OpenVMS が古いファイルを削除せずに新しいファイルを作成するためです。ファイルの違いはバージョン番号で区別されます。

最新バージョン(バージョン番号が最も大きいファイル)以外のファイルが必要なくなった場合,PURGE コマンドを使用して,最新バージョン以外のファイルを削除することができます。このように最新バージョン以外のファイルを削除することをファイルを パージするといいます。


    $ PURGE ファイル[,...] 
               (1)

  1. ファイル

    パージしたいファイルの名前。

    1 つまたは複数のファイルを指定できます。複数のファイルを指定する場合,ファイルの名前をコンマで区切ります。ファイルは省略できます。省略した場合,現在のディレクトリにあるすべてのファイルを指定したとみなされます。バージョン番号は,指定できません。

メモ

エディタを使用してファイルを編集すると,編集前の内容のファイルが残ります。

このようにファイルを編集しても変更前の内容が残されているため,誤って内容を変更してしまった場合でも,もとの内容を利用することができます。

編集前の内容を保存する必要がなければ,PURGE コマンドを使用して,古いファイルを削除してください。

10.20 古いバージョンのファイルを消去(パージ)する例




ファイルを指定した場合


    $ DIRECTORY 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT.KOJIN] 
 
    KEIHI.TXT;2         KEIHI.TXT;1         SAGYO.TXT;3         SAGYO.TXT;2    
    SAGYO.TXT;1         TRIP.TXT;1 
 
    Total of 6 files. 

SAGYO.TXT の最新バージョン以外のファイルをパージします。


    $ PURGE SAGYO.TXT    

確認します。


    $ DIRECTORY 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT.KOJIN] 
 
    KEIHI.TXT;2         KEIHI.TXT;1         SAGYO.TXT;3         TRIP.TXT;1    
 
    Total of 4 files. 

ファイルを指定しなかった場合


    $ DIRECTORY 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT.KOJIN] 
 
    KEIHI.TXT;2         KEIHI.TXT;1         SAGYO.TXT;5         SAGYO.TXT;4    
    SAGYO.TXT;3         TRIP.TXT;1 
 
    Total of 6 files. 

[YAMADA.REPORT.KOJIN] にあるすべてのファイルの最新バージョン以外のファイルをパージします。


    $ PURGE    

確認します。


    $ DIRECTORY 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT.KOJIN] 
 
    KEIHI.TXT;2         SAGYO.TXT;5         TRIP.TXT;1    
 
    Total of 3 files. 

10.21 ファイルを削除する -- DELETE

DELETE コマンドを使用すると,すべてのバージョンのファイルを削除することができます。また,特定のバージョンのファイルだけを削除することもできます。


    $ DELETE ファイル[,...] 
               (1)

  1. ファイル

    削除するファイルの名前。

    1 つまたは複数のファイルを指定できます。複数のファイルを指定する場合,ファイルの名前をコンマで区切ります。

    バージョン番号は必ず指定しなければなりません。異なるバージョンのファイルをすべて削除する場合は,バージョン番号にアスタリスク・ワイルドカード文字(*)を指定します。

注意

ファイルは削除すると,その後は編集したり内容を見ることはできません。したがって,ファイルを削除する場合は削除してよいかどうかを必ず確認してください。

10.22 ファイルを削除する例




特定のバージョン番号を指定した場合


    $ DIRECTORY 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT.KOJIN] 
 
    KEIHI.TXT;1         SAGYO.TXT;3         SAGYO.TXT;2         SAGYO.TXT;1    
    TRIP.TXT;1 
 
    Total of 5 files. 

[YAMADA.REPORT.KOJIN] にある SAGYO.TXT;3 だけを削除します。


    $ DELETE SAGYO.TXT;3    

確認します。


    $ DIRECTORY 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT.KOJIN] 
 
    KEIHI.TXT;1         SAGYO.TXT;2         SAGYO.TXT;1         TRIP.TXT;1    
 
    Total of 4 files. 


バージョン番号にアスタリスク・ワイルドカード文字(*)を指定した場合


    $ DIRECTORY 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT.KOJIN] 
 
    KEIHI.TXT;1         SAGYO.TXT;3         SAGYO.TXT;2         SAGYO.TXT;1    
    TRIP.TXT;1 
 
    Total of 5 files. 

[YAMADA.REPORT.KOJIN] にある SAGYO.TXT のすべてのバージョンのファイルを削除します。


    $ DELETE SAGYO.TXT;*    

確認します。


    $ DIRECTORY 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT.KOJIN]    
 
    KEIHI.TXT;1         TRIP.TXT;1 
 
    Total of 2 files. 

10.23 削除するかどうかを確認する -- DELETE/CONFIRM

  1. 次のようにDELETEコマンドを実行します。


        $ DELETE/CONFIRM MONTH_SAGYO_*.TXT;* 
    

  2. ファイルを削除するかどうかを確認するメッセージが表示されます。


        DKA0:[YAMADA.REPORT.GROUP]MONTH_SAGYO_04.TXT;1 を 
        削除しますか ? [N]: 
    

  3. ファイルを削除する場合は,Y を入力します。

    ファイルを削除しない場合は,N を入力します。

10.24 ディレクトリを削除する -- DELETE

ディレクトリを削除する場合は,ディレクトリ・ファイル を削除します。

ディレクトリ・ファイルは,普通のファイルと同様に削除することができますが,次の 2 つの条件が必要です。

10.25 ディレクトリを削除する例




ディレクトリにあるファイルをすべて削除する場合


    $ DIRECTORY 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT.KOJIN]    
 
    KEIHI.TXT;1         TRIP.TXT;1 
 
    Total of 2 files. 

ディレクトリにあるすべてのファイルを削除します。


    $ DELETE *.*;*    

確認します。


    $ DIRECTORY 
    %DIRECT-W-NOFILES, no files found    


ディレクトリ・ファイルを削除する場合


    $ DIRECTORY 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT] 
 
    GROUP.DIR;1         KOJIN.DIR;1    
 
    Total of 2 files. 

ディレクトリ・ファイル KOJIN.DIR を削除します。KOJIN.DIR には登録されているファイルが 1 つもないことが必要です。(登録されているファイルがある場合は,そのファイルを削除してから,KOJIN.DIR を削除します。)


    $ DELETE KOJIN.DIR;1    

確認します。


    $ DIRECTORY 
 
    Directory DKA0:[YAMADA.REPORT]    
 
    GROUP.DIR;1 
 
    Total of 1 files. 

10.26 複数のファイルの内容を1つのファイルにまとめる -- COPY

COPY コマンドを使用して,複数のファイルの内容を連結し,1 つの新しいファイルにまとめることができます。


    $ COPY 入力ファイル[,...] 出力ファイル 
               (1)               (2)

  1. 入力ファイル

    連結する入力ファイルの名前。

    複数のファイルを指定する場合は,ファイルの名前をコンマで区切ります。入力ファイルは,すべて指定された順番に連結されます。

  2. 出力ファイル

    入力ファイルがコピーされる出力ファイルの名前。




たとえば,ENG.TXT という名前のファイルと,JAP.TXT という名前のファイルの内容を連結して,新しく BOTH.TXT というファイルを作成します。


    $ COPY ENG.TXT,JAP.TXT BOTH.TXT    

この例のように,既存のファイルはそのまま残して,複数のファイルの内容を 1 つにまとめた新しいファイルを作成したいときは,COPY コマンドを使用します。

10.27 複数のファイルの内容を1つのファイルに追加する -- APPEND

APPEND コマンドを使用して,指定したファイルに複数のファイルの内容を追加することができます。


    $ APPEND 入力ファイル[,...] 出力ファイル 
                 (1)               (2)

  1. 入力ファイル

    追加する入力ファイルの名前。

    複数のファイルを指定する場合は,ファイル名をコンマで区切ます。入力ファイルは,すべて指定された順番に出力ファイルの最後に追加されます。

  2. 出力ファイル

    入力ファイルを追加する出力ファイルの名前。




たとえば,JAP.TXT という名前のファイルの内容を,ENG.TXT という名前のファイルの最後に追加します。


    $ APPEND JAP.TXT ENG.TXT    

この例のように,APPEND コマンドを使うと,複数のファイルの内容を追加した新しいファイルが作成されるのではなく,指定した出力ファイル(この例では,ENG.TXT)の内容が変更されることに注意してください。

10.28 ファイルの内容を並べかえる -- SORT

SORT コマンドは,指定したファイルの内容を,音読み,訓読みなどの順序に従って,並べかえます。


    $ SORT 入力ファイル[,...] 出力ファイル 
               (1)               (2)

  1. 入力ファイル

    内容を並べかえる入力ファイルの名前。

    複数のファイルを指定する場合は,ファイル名をコンマで区切ます。

  2. 出力ファイル

    内容を並べかえた結果を書き込む出力ファイルの名前。

修飾子で並べかえる順序を指定しないと,英文の場合はアルファベット順に,日本語文の場合は JIS コード・テーブル順に並べかえます。

並べかえる順序には,次のものがあります。


アルファベット順の例


    $ SORT SORT.TXT SORT.TXT1    


音読み順の例


    $ SORT/KEY=(POSITION:1, SIZE:2, ONYOMI)SORT.DAT SORT.ON    


訓読み順の例


    $ SORT/KEY=(POSITION:1, SIZE:2, KUNYOMI)SORT.DAT SORT.KUN    


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