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CLUEコマンドに関するオンライン・ヘルプを表示します。
HELP [コマンド]
コマンド
ヘルプが必要なコマンド。
CLUE_DISPLAY> HELP DIRECTORY |
このコマンドでは,CLUEのDIRECTORYコマンドのオンライン・ヘルプが表示されます。
クラッシュ履歴ファイル内のエントリの情報を表示します。
SHOW 情報タイプ n
情報タイプ
次のいずれかの情報タイプを選択しなければなりません。
- CRASH---System Dump Analyzer (SDA)ユーティリティのSHOW CRASHコマンドに類似した情報を表示します。
- STACK---SDAのSHOW STACKコマンドに類似した情報を表示します。
- EXEC---SDAのSHOW EXECコマンドとSHOW DEVICEコマンドに類似した情報を表示します。
- ISTREAM---障害が発生したPCの前後の命令ストリームを表示します。
- SUMMARY---システムのアクティブ・プロセスを表示します。これはSDAの SHOW SUMMARY/IMAGEコマンドに類似しています。
- ALL---上記のすべての情報を表示します。
SDAコマンドについて詳しい説明は,『OpenVMS VAX System Dump Analyzer Utility Manual』を参照してください。
n
情報を表示するエントリの番号。エントリ番号は,DIRECTORYコマンドで表示されるエントリ番号に対応します。
このコマンドを使用すれば,特定の障害に関するすべてのデータを表示できます。情報は複数の項目に分割されます。個々の項目を表示でき,また,すべての情報を表示することもできます。クラッシュ番号を指定しなかった場合には,クラッシュ履歴ファイル内で最新のエントリの情報が表示されます。しかし,情報タイプ に対してキーワードを 1つ,必ず指定しなければなりません。
クラッシュ履歴リストから特定のエントリを要求した場合には(SHOW nコマンドを使用して),弊社のサポート要員だけが解釈できる一部のパラメータも表示されます。
#1 | |
---|---|
CLUE_DISPLAY> SHOW ISTREAM 4
|
この例では,クラッシュ履歴ファイルのエントリ番号4に関して,障害が発生したPCの前後の命令ストリーム情報が表示されます。
#2 | |
---|---|
CLUE_DISPLAY> SHOW CRASH 4
|
この例では,障害が発生した時刻のシステムの状態情報が表示されます。このコマンドからの実際の出力には,この例に示した情報より重要な情報が表示されることもあります。
9.1 DECevent について
DECevent ユーティリティと呼ばれるイベント管理ユーティリティによってオペレーティング・システムのイベント・ログ・ファイルとのインタフェースを行います。これによって,システム・ユーザはシステム・イベント・エントリから ASCII レポートを作成することができます。ASCII レポートの形式は,コマンド行インタフェース (CLI) に入力したコマンドによって異なります。 CLI で入力できる最大文字数は 255 文字です。 DECevent では,イベント・ログ・ファイルに含まれたデータについての分析と解釈もできます。
入力ファイルを指定しない場合, DECevent はシステム・イベント・ログ・ファイル SYS$ERRORLOG:ERRLOG.SYS を省略時の入力ファイルとして使用します。
OpenVMS を実行している Alpha DS,ES,GS システム (AlphaServer GS60 と GS140 以外のシステム) では, Web-Based Enterprise Services (WEBES) を使用してください。 WEBES は,Compaq Analyze,Compaq Crash Analysis Tool (CCAT),および Revision and Configuration Management (RCM) のツールを含むサービスです。 WEBES とそのマニュアルは Compaq System Tools CD-ROM にあります。この CD-ROM は,OpenVMS Version 7.3-1 CD-ROM パッケージに含まれています。サービス・ツールの最新情報については,次の Web サイトを参照してください。 http://www.support.compaq.com/svctools WEBES は,AlphaServer GS60 と AlphaServer GS140 では使用できません。 DECevent と WEBES ツールはクラスタ内で併用できます。 |
DECevent ユーティリティは,任意の数のイベント・ログ・ファイルの内容を変換し,レポートを作成します。DECevent によって,詳細 (省略時の設定),簡略,簡潔,要約,および FSTERR の 5 種類のレポートを作成することができます。コマンドでこれらのレポートを組み合わせて同時に選択することはできません。また,DECevent ではデータについての分析と解釈ができます。
DIAGNOSE[/1 次修飾子][/2 次修飾子[,...]] [ファイル指定[,...]]
/1 次修飾子
DIAGNOSE コマンドで実行する 1 次機能を指定します。/2 次修飾子[,...]
DIAGNOSE コマンドで実行する 2 次機能 (複数可) を指定します。ファイル指定[,...]
指定したレポートに変換されるバイナリ・エラー情報を含む 1 つまたは複数のファイルを指定します。ファイルの指定には,ワイルドカード文字を使用できます。ファイルを指定しなかった場合は,省略時のファイル SYS$ERRORLOG:ERRLOG.SYS が使用されます。 (このファイルの保守については,『OpenVMS システム管理者マニュアル』を参照してください。)ファイル指定の詳細については,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。
DECevent を起動するには,次のような DCL のコマンドを入力します。
DIAGNOSE [/1 次修飾子][/2 次修飾子[,...][ファイル指定][,..]
/TRANSLATE 修飾子は,省略時の 1 次修飾子であるため,コマンド行で入力する必要はありません。
これ以降の項で,有効な修飾子,その用法,および順序について簡単に説明します。詳細な説明については,『DECevent User's Guide』を参照してください。このマニュアルはオンラインで入手可能です。次に示す Web サイトにアクセスしてください。
http://www.support.compaq.com/svctools
まず,"support tools" を選択し,次に "DECevent", "documentation" の順で選択してください。『DECevent User's Guide』には複数の形式が用意されています。
DECevent を終了するには, Ctrl/C と Return キーを押すと,システム・プロンプトが表示されます。
DECevent ユーティリティを実行するには SYSPRV 特権が必要です。しかし,読み込みアクセス権があれば, ERRLOG.SYS ファイルにアクセスすることができます。 /CONTINUOUS 1 次修飾子を使用する場合は,DIAGNOSE 特権が必要です。この修飾子を指定すると,ターミナルの画面にイベントが継続的に表示されます。
この項では,DIAGNOSE コマンドの 1 次修飾子と 2 次修飾子について説明します。次の表は,両方の修飾子の一覧です。
1 次修飾子は 1 つのみ指定でき,2 次修飾子は複数指定できます。それぞれの 1 次修飾子とともに使用できる 2 次修飾子については,この章で後述する各 1 次修飾子の詳細説明を参照してください。 |
修飾子 | 説明 |
---|---|
/ANALYZE | イベント・ログの分析,または,イベント・ログ・ユーティリティのリアルタイム分析を行う。 |
/BINARY | バイナリ・エラー・ログ・レコードを ASCII テキストに変換するか,または指定した出力ファイルにコピーするかを制御する。この修飾子はレポート・タイプ修飾子 (/FULL,/BRIEF,/TERSE,/SUMMARY,および /FSTERR) または /OUTPUT 修飾子とともには使用しない。 |
/CONTINUOUS | オペレーティング・システムのイベント・ロガーによって,イベントがログ・ファイルに記録されるたびに,リアルタイムで表示することを指定する。 |
/DUMP | 簡略レポートの後に,入力イベント・ログ・ファイルの情報のダンプを出力することを指定する。 |
/INTERACTIVE | コマンド行インタフェースを終了し, DECevent 対話型コマンド・シェルを実行する。 |
/TRANSLATE (省略時の設定) | イベント・ログ・ファイルを変換してレポートに提供する。 |
修飾子 | 説明 |
---|---|
/BEFORE | 指定した日時より前の日付のエントリだけをエラー・レポート対象として選択することを指定する。 |
/BRIEF | 簡略レポートを作成する。 |
/ENTRY | 指定した範囲のエントリを対象とするエラー・ログ・レポート,または指定したエントリ番号で始まるエラー・ログ・レポートを作成する。 |
/EXCLUDE | 指定した装置クラス,装置名,エラー・ログ・エントリ・タイプのいずれかが起因するイベントをレポートから除外する。 |
/FSTERR | ディスクおよびテープに関する各イベント・ログ・エントリについて,1 行のレポートを生成する。 |
/FULL (省略時の設定) | エラー・ログ・エントリに関するすべての情報を示す詳細レポートを作成する。 |
/INCLUDE | 指定した装置クラス,装置名,エラー・ログ・エントリ・タイプのいずれかが起因するイベントをレポートに含める。 |
/LOG | 各入力ファイルについて選択および拒否するエントリ数を指定する情報メッセージを SYS$OUTPUT に送るかどうかを制御する。 |
/NODE | OpenVMS Cluster システムの特定のノードに関するイベント・エントリで構成されるレポートを作成する。 |
/OUTPUT | レポートの出力ファイルを指定する。 |
/REJECTED | 拒否するエントリのバイナリ・レコードを格納するファイルの名前を指定できる。 |
/SINCE | 指定した日時より後の日付のエントリだけをレポート対象として選択することを指定する。 |
/SUMMARY | 統計情報の要約で構成されたイベント・レポートを作成する。 |
/TERSE | バイナリ・イベント情報,レジスタ値,ASCII メッセージを凝縮した形式のイベント・レポートを作成する。 |
これらの表にリストされた修飾子のほかに, DECevent ユーティリティでは,DIRECTORY コマンドおよび SHOW コマンドを使用することができます。
/ANALYZE 修飾子では,イベント・ログの分析,またはイベント・ログ・ユーティリティのリアルタイム分析を行います。
/ANALYZE [=ファイル指定]
1 次修飾子 /ANALYZE の後ろには,次のいずれかの修飾子を使用できます。
[/[NO[LOG] [/OUTPUT=出力ファイル] [/ENTRY=(START;開始番号][,END;終了番号])] [/INCLUDE=(キーワード[=値][,...])] [/EXCLUDE=(キーワード[=値][,...])] [/NODE=(ノード名[,...])] [/SINCE=時刻] [/BEFORE=時刻] |
なし。
/ANALYZE 修飾子では,イベント・ログ・ファイルに対して詳細な分析を実行できます。
$ DIAGNOSE/ANALYZE ERRLOG.OLD;97/OUTPUT=ERRLOG.OLD_ANA |
この例では,ERRLOG.OLD;97 に対して分析が実行され,この分析の出力は新しく作成されたファイル ERRLOG.OLD_ANA に書き込まれます。
バイナリ・エラー・ログ・レコードを ASCII テキストに変換するか,または指定した出力ファイルにコピーするかを制御します。
/BINARY [=ファイル指定]
1 次修飾子 /BINARY の後ろには,次のいずれかの修飾子を使用できます。
[/[NO[LOG] [/OUTPUT=出力ファイル] [/ENTRY=(START;開始番号][,END;終了番号])] [/INCLUDE=(キーワード[=値][,...])] [/EXCLUDE=(キーワード[=値][,...])] [/NODE=(ノード名[,...])] [/SINCE=時刻] [/BEFORE=時刻] |
ファイル指定
入力レコードのイメージ・コピーを格納する出力ファイルを指定します。
時間間隔を指定する修飾子 (/SINCE,/BEFORE,/ENTRY),またはフィルタを指定する修飾子 (/INCLUDE,/EXCLUDE) を /BINARY 修飾子と併用した場合,オリジナルのバイナリ・イベント・エントリのコピーを格納するバイナリ・ファイルを作成します。時間間隔やフィルタを指定しない場合,すべてのイベント・エントリがコピーされます。/BINARY 修飾子にファイル指定を指定すると,選択した出力ファイルには,バイナリ入力レコードのコピーが格納されます。レコードは,ASCII に変換されません。装置やディレクトリを指定しない場合,現在の装置と省略時のディレクトリが使用されます。ファイル名を省略すると,入力ファイルの名前が使用されます。ファイル・タイプを省略すると,省略時のファイル・タイプは .DAT となります。
/BINARY は,/BRIEF,/FSTERR,/FULL,/OUTPUT,/SUMMARY,/TERSE の各修飾子と併用しないようにしてください。これらの修飾子は ASCII レポートを作成しますが, /BINARY はバイナリ・ファイルを作成するからです。
$ DIAGNOSE/INCLUDE=DBA1/BINARY=DBA1_ERR.DAT ERRLOG.OLD;5 |
DBA1 に適用するエントリのイメージ・コピーが,出力ファイル DBA1_ERR.DAT に格納されます。
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