Compaq OpenVMS
Compaq C 国際化ユーティリティ・
リファレンス・マニュアル


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2.7.2 フィールド記述子

LC_TIME ロケール定義ソース・ファイルは,フィールド記述子を使用して,日付/時刻形式の要素を表します。これらのフィールド記述子を組み合わせて,別のフィールド記述子を作成したり,日付/時刻形式文字列を作成することができます。フィールド記述子と他の文字を含む書式化文字列で使用される場合,フィールド記述子は,その現在の値で置き換えられます。他の文字はすべて,変更されることなくコピーされます。 表 2-8 は,時刻を書式化するときに LC_TIME カテゴリを照会するコマンドおよびサブルーチンによって使用される,フィールド記述子の一覧です。

表 2-8 LC_TIMEロケール・フィールド記述子
フィールド記述子 内容
%a abday文で定義される曜日の短縮名(Sunなど)を表す。
%A day文で定義される曜日の完全名(Sundayなど)を表す。
%b abmon文で定義される月の短縮名(Janなど)を表す。
%B month文で定義される月の完全名(Januaryなど)を表す。
%c d_t_fmt文で定義される日付/時刻形式を表す。
%C 世紀を10進数(00〜99)で表す。
%d 月のうちの日を10進数(01〜31)で表す。
%D 日付を%m/%d/%yの形式(01/31/91など)で表す。
%e 月のうちの日を10進数(1〜31)で表す。

月のうちの日が2桁の数字でない場合,先頭の桁にはスペース文字が詰められる。

%Ec ロケールに対して,代替の日時表示を指定する。
%EC ロケールの代替表示において,基準となる年(年号)の名前を指定する。
%Ex ロケールに対して,代替の日付表示を指定する。
%Ey ロケールの代替表示において, %EC (年のみ)からのオフセットを指定する。
%EY 完全な代替年表示を指定する。
%h abmon文で定義される月の短縮名(Janなど)を表す。このフィールド記述子は,%bフィールド記述子の機能に等しい。
%H 24時間形式の時刻を10進数(00〜23)で表す。
%I 12時間形式の時刻を10進数(01〜12)で表す。
%j 年間通算日を10進数(001〜366)で表す。
%m 月を10進数(01〜12)で表す。
%M 分を10進数(00〜59)で表す。
%n 改行文字を指定する。
%Od 月のうちの日を,ロケールの代替数値シンボルで指定する。
%Oe 月のうちの日を,ロケールの代替数値シンボルで指定する。
%OH 時間(24時間形式)を,ロケールの代替数値シンボルで指定する。
%OI 時間(12時間形式)を,ロケールの代替数値シンボルで指定する。
%Om 月をロケールの代替数値シンボルで指定する。
%OM 分をロケールの代替数値シンボルで指定する。
%OS 秒をロケールの代替数値シンボルで指定する。
%OU 年頭からの週数(日曜日を週の最初の曜日とする)を,ロケールの代替数値シンボルで指定する。
%Ow 曜日をロケールの代替表示の番号で指定する(Sunday = 0)。
%OW 年頭からの週数(月曜日を週の最初の曜日とする)を,ロケールの代替数値シンボルで指定する。
%Oy 年(%Cからのオフセット)を,ロケールの代替数値シンボルで指定する。
%p am_pm文で定義される a.m.またはp.m.文字列を表す。
%r t_fmt_ampm文で定義される a.m./p.m.表記を伴う12時間形式の時刻を表す。
%S 秒を10進数(00〜59)で表す。
%t タブ文字を指定する。
%T 24時間形式の時刻を%H:%M:%S (16:55:15など)の形式で表す。
%U 年頭からの週数を10進数(00〜53)で表す。

日曜日,または day文で定義される曜日を週の最初の曜日として,このフィールド記述子の値が計算される。

%w 曜日を10進数(0〜6)で表す。

日曜日,または day文で定義される曜日を0 (ゼロ)として,このフィールド記述子の値が計算される。

%W 年頭からの週数を10進数(00〜53)で表す。

月曜日,または day文で定義される曜日を週の最初の曜日として,このフィールド記述子の値が計算される。

%x d_fmt文で定義される日付形式を表す。
%X t_fmt文で定義される時刻形式を表す。
%y 世紀の年(00〜99)を表す。
%Y 年を10進数(1989など)で表す。
%% % (パーセント記号)文字を指定する。

2.7.3 ロケール定義のサンプル

ロケール定義ソース・ファイルに指定される LC_TIME カテゴリのサンプルを次に示します。


LC_TIME 
# 
#Abbreviated weekday names (%a) 
abday   "<S><u><n>";"<M><o><n>";"<T><u><e>";"<W><e><d>";\
        "<T><h><u>";"<F><r><i>";"<S><a><t>" 
 
#Full weekday names (%A) 
day     "<S><u><n><d><a><y>";"<M><o><n><d><a><y>";\
        "<T><u><e><s><d><a><y>";"<W><e><d><n><e><s><d><a><y>";\
        <T><h><u><r><s><d><a><y>";"<F><r><i><d><a><y>";\
        <S><a><t><u><r><d><a><y>" 
 
#Abbreviated month names (%b) 
abmon   "<J><a><n>";"<F><e><b>";"<M><a><r>";"<A><P><r>";\
        "<M><a><y>";"<J><u><n>";"<J><u><l>";"<A><u><g>";\
        <S><e><P>";"<O><c><t>";"<N><o><v>";"<D><e><c>" 
 
#Full month names (%B) 
mon     "<J><a><n><u><a><r><y>";"<F><e><b><r><u><a><r><y>";\
        "<M><a><r><c><h>";"<A><P><r><i><l>";"<M><a><y>";\
        <J><u><n><e>";"<J><u><l><y>";"<A><u><g><u><s><t>";\
        "<S><e><P><t><e><m><b><e><r>";"<O><c><t><o><b><e><r>";\
        <N><o><v><e><m><b><e><r>";"<D><e><c><e><m><b><e><r>" 
 
#Date-and-time format (%c) 
#Note that for improved readability, this section uses actual 
#characters, rather than symbolic names, and is inconsistent with 
#the other sections in this example.  This is bad form. 
#In practice, symbolic names should be used. 
d_t_fmt         "%a %b %d %H:%M:%S %Y" 
# 
#Date format (%x) 
d_fmt           "%m/%d/%y" 
# 
#Time format (%X) 
t_fmt           "%H:%M:%S" 
# 
#Equivalent of AM/PM (%p) 
am_pm           "<A><M>";"<P><M>" 
# 
#12-hour time format (%r) 
#Note that for improved readability, this section uses actual 
#characters, rather than symbolic names, and is inconsistent with 
#the other sections in this example.  This is bad form. 
#In practice, symbolic names should be used. 
t_fmt_ampm      "%I:%M:%S %p" 
# 
era             "+:0:0000/01/01:+*:AD:%Ey %EC";\
"+:1:-0001/12/31:-*:BC:%Ey %EC" 
era_d_fmt     "" 
alt_digits    "<0><t><h>";"<1><s><t>";"<2><n><d>";"<3><r><d>";\
              "<4><t><h>";"<5><t><h>";"<6><t><h>";"<7><t><h>";\
              "<8><t><h>";"<9><t><h>";"<1><0><t><h>" 
# 
END LC_TIME 


第 3 章
文字セット記述(Charmap)ファイル

本章では,charmap ファイルと呼ばれる文字セット記述ファイルについて説明します。この charmap ファイルは,文字エンコードとして文字シンボルを定義するもので,コード化文字セット,つまりコードセットに対するソース・ファイルです。

3.1 Portable Character Set

サポートされているすべてのコードセットは,固有のサブセットとして Portable Character Set (PCS)を持ちます。 PCSは,(標準シンボル名で一覧されている)文字シンボル,およびその16進エンコードで構成されます。 表 3-1 を参照してください。

表 3-1 Portable Character Set
シンボル名 16進エンコード
<NUL> \x00
<alert> \x07
<backspace> \x08
<tab> \x09
<newline> \x0A
<vertical-tab> \x0B
<form-feed> \x0C
<carriage-return> \x0D
<space> \x20
<exclamation-mark> \x21
<quotation-mark> \x22
<number-sign> \x23
<dollar-sign> \x24
<percent> \x25
<ampersand> \x26
<apostrophe> \x27
<left-parenthesis> \x28
<right-parenthesis> \x29
<asterisk> \x2A
<plus-sign> \x2B
<comma> \x2C
<hyphen> \x2D
<period> \x2E
<slash> \x2F
<zero> \x30
<one> \x31
<two> \x32
<three> \x33
<four> \x34
<five> \x35
<six> \x36
<seven> \x37
<eight> \x38
<nine> \x39
<colon> \x3A
<semi-colon> \x3B
<less-than> \x3C
<equal-sign> \x3D
<greater-than> \x3E
<question-mark> \x3F
<commercial-at> \x40
<A> \x41
<B> \x42
<C> \x43
<D> \x44
<E> \x45
<F> \x46
<G> \x47
<H> \x48
<I> \x49
<J> \x4A
<K> \x4B
<L> \x4C
<M> \x4D
<N> \x4E
<O> \x4F
<P> \x50
<Q> \x51
<R> \x52
<S> \x53
<T> \x54
<U> \x55
<V> \x56
<W> \x57
<X> \x58
<Y> \x59
<Z> \x5A
<left-bracket> \x5B
<backslash> \x5C
<right-bracket> \x5D
<circumflex> \x5E
<underscore> \x5F
<grave-accent> \x60
<a> \x61
<b> \x62
<c> \x63
<d> \x64
<e> \x65
<f> \x66
<g> \x67
<h> \x68
<i> \x69
<j> \x6A
<k> \x6B
<l> \x6C
<m> \x6D
<n> \x6E
<o> \x6F
<p> \x70
<q> \x71
<r> \x72
<s> \x73
<t> \x74
<u> \x75
<v> \x76
<w> \x77
<x> \x78
<y> \x79
<z> \x7A
<left-brace> \x7B
<vertical-line> \x7C
<right-brace> \x7D
<tilde> \x7E

3.2 charmap ファイルの構成要素

charmapファイルは,次の要素で構成されています。


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