日本語 Compaq Advanced Server for OpenVMS
インストレーションおよび構成ガイド


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3.11.1 ネットワーク・アダプタの手動による定義

特定のプロトコルで使用するためにネットワーク・アダプタを手動で定義するには,次の手順に従います。

  1. 次の例に示すように,DCL DEFINE/SYSTEM コマンドを使用して,ネットワーク・アダプタを指定するシステム論理名を定義します。「 表 3-5, OpenVMSネットワーク・アダプタの論理名 」に,各トランスポートで使用できる OpenVMSの論理名をリストします。適切な論理名をSYS$MANAGER:SYLOGICALS.COM に追加して,リブート後にそれらの論理名が使用できるようにしなければなりません。
  2. サーバを再起動します。


    $ @SYS$STARTUP:PWRK$STARTUP 
    

表 3-5 OpenVMSネットワーク・アダプタの論理名
論理名 トランスポート
NETBIOS$DEVICE DECnet
PWRK$KNBDAEMON_DEVICE TCP/IP
PWRK$NETBEUI_DEVICE NetBEUI

次の例は,DECnet,TCP/IP,および NetBEUI トランスポートに適切なネットワーク・アダプタを定義する方法をそれぞれ示しています。

次の例のように,各プロトコルに対して同じアダプタを指定することができます。


$ DEFINE/SYSTEM NETBIOS$DEVICE EWA0: 
$ DEFINE/SYSTEM PWRK$KNBDAEMON_DEVICE EWA0: 
$ DEFINE/SYSTEM PWRK$NETBEUI_DEVICE EWA0: 

注意

論理名PWRK$NETBEUI_DEVICE,PWRK$KNBDAEMON_DEVICE,および NETBIOS$DEVICEを使用して定義されたアダプタの名前は,下線(_)で始まっていてはなりません。下線で始まっている場合, PWRK$KNBDAEMON が起動しないで他のプロセスが起動し,それらのプロセスは正しく動作しません。

3.11.2 ネットワーク・アダプタが見つからない場合の対処方法

NETBIOS,PWRK$KNBDAEMON (TCP/IP用),およびPWRK$NBDAEMON (NetBEUI用) プロセスは,関連するネットワーク・アダプタがサーバ・ソフトウェアで認識されて,使用可能であることを必要とします。 Advanced Server ソフトウェアの現在のバージョンで認識されない新しいネットワーク・アダプタがリリースされることがあります。 Advanced Server が,選択されたネットワーク・アダプタを見つけられなかったり,認識しない場合,失敗した各プロセス(NETBIOS (必ず存在する),および PWRK$KNBDAEMON と PWRK$NBDAEMON (存在する場合)) は,それぞれのログ・ファイルにエラーを書き込みます。「 表 3-6, 未定義のアダプタ・メッセージ 」に,それぞれのプロセス,そのプロセスからのエラー・メッセージを記録するログ・ファイル,およびエラー・メッセージのテキストの例を示します。 表 3-6 の例では,サーバ・ノード名はMYNODEです。 3つのエラー・メッセージはすべて同じ意味 (つまり,サーバでそのようなデバイスは見つかりませんでした)です。

表 3-6 未定義のアダプタ・メッセージ
プロセス ログ・ファイル名
PWRK$KNBDAEMON PWRK$LOGS:PWRK$KNBDAEMON_MYNODE.LOG
メッセージ:
Tue Mar 24 13:13:50 2000 get_phys_addr: Failed to get Ethernet

device characteristics
PWRK$NBDAEMON PWRK$LOGS:PWRK$NBDAEMON_MYNODE.LOG
メッセージ:
Tue Mar 24 13:13:50 2000 Failed to open datalink

NETBIOS PWRK$LOGS:NETBIOS_MYNODE.LOG
メッセージ:
%NB-W-ERRSIGNAL, exceptional conditional detected at 24-Mar-2000 
13:13:50.00

-SYSTEM-W-NOSUCHDEV, no such device available

表 3-6 に記載されているいずれかのメッセージが表示された場合は,「 第 3.11.1 項, ネットワーク・アダプタの手動による定義 」で概要を説明したプロシージャを使用し,適切なプロセス用にネットワーク・アダプタを定義します。たとえば,サーバで未知のデバイスが報告された場合は, DEFINE/SYSTEM コマンドを入力して,サーバ上の各プロトコル用に適切なアダプタを定義します。

3.12 次のステップ

構成プロシージャの一部として, Advanced Server を自動的に起動することができます。

サーバを起動してよい場合は,「 第 5 章, Advanced Serverのインストール後の処理 」の指示を参照してください。


第 4 章
スタンドアロンLicense Serverの構成と起動

License Serverは,クライアントにライセンスを付与するために, OpenVMSシステム上で実行するソフトウェア・プログラムです。

この章では,スタンドアロンLicense Serverの構成と起動の方法について説明します。この章は,次の節から構成されます。

4.1 License Serverについて

日本語 Compaq Advanced Server for OpenVMS の License Server は, PATHWORKS (LAN Manager) サーバ, PATHWORKS for OpenVMS (Advanced Server) サーバ,および日本語 Compaq Advanced Server for OpenVMS サーバにアクセスする必要のあるクライアントに対してライセンスの認証を提供します。

License Serverは,クライアント別のライセンスに必要です。サーバ別のライセンスを使用する場合, License Serverを実行する必要はありません。

1つのLANごとに,クライアント別のライセンスをサポートするためのLicense Serverは1つのみ必要です。次のタイプのファイル・サーバにアクセスするクライアントのためのライセンスは,同じLicense Serverで管理できます。

日本語 Compaq Advanced Server for OpenVMS に付属のLicense Serverは,PATHWORKS for OpenVMS (NetWare)ライセンスの発行,および管理は行いません。NetWareネットワーク・ソフトウェアを使用するクライアントがある場合, Advanced Server を稼動するシステムとは異なるシステム上で,既存のバージョンのLicense Serverを維持します。

License Serverは,次のようにインストールすることができます。

License Serverは Advanced Server を持たない,決められたOpenVMSシステムにインストールすることを推奨します。したがって,日本語 Compaq Advanced Server for OpenVMS キットは,スタンドアロンLicense Serverをファイル・サーバとは別にインストールできるようになっています。また,この代わりに, Advanced Server のあるOpenVMS Cluster上でLicense Serverを実行すれば,クラスタ・フェイルオーバにより信頼性が向上します ( Advanced Server のないOpenVMS Cluster 上でもLicense Server を実行することができます)。

OpenVMSクラスタでは,PAKは共有ライセンス・データベースにロードしなければなりません。ライセンス管理についての詳細は,『 Compaq Advanced Server for OpenVMS Guide to Managing Advanced Server Licenses 』を参照してください。

4.2 スタンドアロンLicense Serverを構成する前に

スタンドアロンLicense Serverは, Advanced Server のインストレーションに使用するのと同じソフトウェア・キットからインストールします。プロシージャについては,「 第 2 章, Advanced Server ソフトウェアのインストレーション 」で説明されています。

4.3 スタンドアロンLicense Serverの構成

LANのクライアントにライセンスを付与するよう,スタンドアロンLicense Serverを構成しなければなりません。したがって,クライアントが使用する適切なトランスポートを選択します。次のトランスポートを使用するよう License Serverを構成することができます。

License Server は,これらのタイプのトランスポートをすべてサポートしているので,スタートアップおよびシャットダウン・プロシージャは,サービスが予期せず中断されるのを防ぐために,注意深く設計されています。 License Server の起動およびシャットダウンは,ファイル・サーバ・コマンド・プロシージャ PWRK$STARTUP.COM およびPWRK$SHUTDOWN.COMを使用して行うことができます。スタンドアロンLicense Server の起動についての詳細は,「 第 4.6 節, スタンドアロンLicense Serverの起動方法 」を参照してください。

次の表に,PWRK$STARTUP.COM プロシージャの詳細について示します。

構成されているもの 起動されるもの
DECnet DECnet トランスポート
NetBEUI NetBEUI トランスポート
TCP/IP TCP/IP トランスポート
DECnet Advanced Server メール通知のためのDECnetトランスポート
License Server License Server コンポーネント

4.4 トランスポートの構成

次の節では,構成コマンド・プロシージャを使用して,スタンドアロンLicense Server用のトランスポートを構成する方法を説明します。

インストレーション・プロシージャが完了すると,OpenVMSのシステム・プロンプト ($)が表示されます。インストレーションに続いてシステムを再起動する場合は,次の手順を行います。

  1. SYSTEMアカウントにログインしていることを確認します。
  2. 次のコマンドを入力して,構成プロシージャを起動します。


    $ @SYS$UPDATE:PWRK$CONFIG 
    

  3. 構成プロンプトに応答します。

4.5 License Serverの構成プロンプトへの応答方法

表 4-1, License Serverの構成プロンプト 」には,スタンドアロンLicense Serverの構成時に, PWRK$CONFIGが表示するプロンプトに対する応答方法を示します。

注意

表 4-1 には,PWRK$CONFIGが表示するプロンプトだけを示し,情報メッセージは表示しません。構成スクリプトの完全な例については,「 付録 B,Advanced Server のインストレーションおよび構成の例 」を参照してください。

表 4-1 License Serverの構成プロンプト
プロンプト 行いたい操作 入力
Enter disk device name where the Advanced Server data files will be stored [ default_device]: サーバのオンディスク構成を,表示される省略時のOpenVMSディスク・デバイスにコピーする。

(以前にPWRK$CONFIGを実行した場合,省略時のディスク・デバイスは,サーバを最後に構成したときに指定したデバイスとなる。)

[Return]
  Advanced Server のオンディスク構成を,表示される省略時のディスク・デバイス以外のOpenVMSディスク・デバイスにコピーする。 device_name
     
Do you want to serve client-based licenses over DECnet [YES]: 1 ライセンスをDECnet経由で付与する。 [Return]
  ライセンスをDECnet経由で付与しない。 NO
     
Do you want to serve client-based licenses over NetBEUI [NO]: 1 ライセンスをNetBEUI経由で付与する。 YES
  ライセンスをNetBEUI経由で付与しない。 [Return]
     
Do you want to serve client-based licenses over TCP/IP [NO]: 1 ライセンスをTCP/IP経由で付与する。 YES
  ライセンスをTCP/IP経由で付与しない。 [Return]
     
Do you want to start the Advanced Server License Server now [YES]: 構成プロシージャ完了後にサーバを自動起動する。 [Return]
  サーバを起動せずに,構成プロシージャを完了する。 NO


1License Server構成プロシージャを,以前に実行したことがある場合は,省略時の応答が異なることがある。

4.6 スタンドアロンLicense Serverの起動方法

License Serverは,次のいずれかの方法で起動できます。

4.6.1 License Serverを手動で起動する方法

構成プロシージャでLicense Serverを起動しなかった場合,次のコマンドを使用して,手動で起動します。


$ @SYS$STARTUP:PWRK$STARTUP 
 
The License Server will use DECnet, NetBEUI, TCP/IP. 
Process NETBIOS created with identification 0000011E 
Process PWRK$NBDAEMON created with identification 00000120 
Process PWRK$KNBDAEMON created with identification 00000122 
Process PWRK$LICENSE_S created with identification 00000124 
$ 

4.6.2 License Serverを自動的に起動する方法

OpenVMSシステムを起動するたびに,License Serverが自動的に起動する設定を行うには,次のようにします。

  1. システム・スタートアップ・ファイルSYS$STARTUP:SYSTARTUP_VMS.COMを編集します。
  2. 次の例に示すように,startupコマンドを追加します。コマンドを,ファイルのネットワーク・トランスポートを起動するコマンドすべてより後に追加します。次の例に,ファイルの編集方法を示します。


    $ IF F$SEARCH("SYS$SYSTEM:NETACP.EXE") .NES. "" 
    $ THEN @SYS$MANAGER:STARTNET 
    $ ENDIF 
    . 
    . 
    . 
     
    $ @SYS$STARTUP:PWRK$STARTUP 
    

4.6.3 OpenVMS ClusterにおけるLicense Serverの起動方法

License Serverを同じOpenVMS Cluster上の,複数のメンバにインストールして構成する場合,できるだけSYSMANユーティリティを使用して,すべてのクラスタ・メンバでサーバを手動で同時に起動してください。これには,次の手順を行います。

  1. OpenVMS Clusterのノードの1つで,SYSTEMアカウントにログインしていることを確認します。
  2. 次のコマンドを入力して,SYSMANユーティリティを起動します。


    $ RUN SYS$SYSTEM:SYSMAN 
    

  3. スタンドアロンLicense Serverを起動する,すべてのクラスタ・メンバを定義します。たとえば,License ServerをSPEEDY,SPIN,およびSPANというノードで起動する場合,SYSMAN> プロンプトから次のコマンドを入力します。


    SYSMAN> SET ENVIRONMENT/NODE=(SPEEDY,SPIN,SPAN) 
    

  4. 定義したノードでLicense Serverを起動します。 SYSMAN>プロンプトで次のコマンドを入力します。


    SYSMAN>DO @SYS$STARTUP:PWRK$STARTUP 
    


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