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DCL ディクショナリ


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この例で DUMP コマンドは,指定したファイルのファイル・ヘッダをダンプします。このファイルは Files-11 ODS-2 9660 媒体に記録されているため,ファイル・ヘッダは Files-11 File Header 形式で表示されます。 Files-11 Header に埋め込まれているのは,VAX RMS 属性ブロックです。

#5

$ DUMP/HEADER/BLOCK=COUNT=0 DISK$GRIPS_2:[000000]AAREADME.TXT;
Dump of file DISK$GRIPS_2:[000000]AAREADME.TXT;1 on 15-DEC-2001 
10:07:29.70
   File ID (4,6,0)   End of file block 29 / Allocated 29 
 
                            ISO 9660 File Header 
 
   Length of Directory Record:              48 
   Extended Attribute Length:               1 
   Location of Extent (LSB/MSB):            312/312 
   Data Length of File Section (LSB/MSB):   14640/14640 
   Recording Date and Time                  10-DEC-2001 16:22:30 GMT(0) 
   File Flags                               RECORD, PROTECTION 
   Interleave File Unit size:               0 
   Interleave Gap size:                     0 
   Volume Sequence # of extent (LSB/MSB):   1/1 
   File Identifier Field Length:            14 
   File Identifier:                         AAREADME.TXT;1 
   System Use 
5458542E 454D4441 45524141 0E010000 01000018 001E1610 100B5930 39000000 
...90Y..............AAREADME.TXT 000000 
                                                                 00313B 
;1.............................. 000020 
 
Extended Attribute record 
   Owner Identification (LSB/MSB):        7/7 
   Group Identification (LSB/MSB):        246/246 
   Access permission for classes of users S:R, O:R, G:RE, W:RE 
   File Creation Date/Time:               5-OCT-2001 14:17:49.29 GMT(0) 
   File Modification Date/Time:           6-NOV-2001 16:22:30.96 GMT(0) 
   File Expiration Date/Time:             00-00-0000 00:00:00.00 GMT(0) 
   File Effective Date/Time:              00-00-0000 00:00:00.00 GMT(0) 
   Record Format                          Fixed 
   Record Attributes                      CRLF 
   Record Length (LSB/MSB):               80/80 
   System Identifier: 
   System Use 
   Extended Attribute Version:            1 
   Escape Sequence record length:         0 
   Application Use Length (LSB/MSB):      0/0 
   Application Use 
 
   VAX RMS attributes 
       Record type:                      Fixed 
       File organization:                Sequential 
       Record attributes:                Implied carriage control 
       Record size:                      80 
       Highest block:                    29 
       End of file block:                29 
       End of file byte:                 304 
       Bucket size:                      0 
       Fixed control area size:          0 
       Maximum record size:              80 
       Default extension size:           0 
       Global buffer count:              0 
       Directory version limit:          0 

DUMP/HEADER コマンドは,指定したファイルのファイル・ヘッダをダンプします。このファイルは ISO 9660 媒体に記録されているため,フィル・ヘッダは ISO 9660 File Header 形式で表示されます。またオプションの ISO 9660 Extended Attribute Record (XAR) もあるため,それも表示されます。最後に,DUMP/HEADER コマンドの要求どおりに,VAX RMS 属性が表示されます。


EDIT/ACL

オブジェクトのアクセス制御リスト (ACL) を作成または変更するために,アクセス制御リスト・エディタ(ACL エディタ)を起動します。これには /ACL 修飾子が必要です。

ACL エディタについの詳細は,『OpenVMS システム管理ユーティリティ・リファレンス・マニュアル』または『OpenVMS Guide to System Security』またはオンライン・ヘルプを参照してください。


形式

EDIT/ACL オブジェクト指定


EDIT/EDT

EDT 会話型テキスト・エディタを起動します。/EDT 修飾子は必須です。

EDT コマンドの情報は,Ctrl/Z を押しながら EDT コマンド・プロンプトで HELP と入力することによって EDT 内から使用できます。キーパッド・ヘルプは,コマンド・ヘルプの他に,PF2 を押すことによっても使用できます。 EDT コマンドおよび修飾子の情報を含む,EDT コマンドの説明については,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。


形式

EDIT/EDT ファイル指定


パラメータ

ファイル指定

EDT エディタを使用して作成,または編集するファイルを指定します。指定したファイルが存在しない場合には,EDT がそのファイルを作成します。

EDT エディタがファイルを作成する場合,そのファイルに,省略時のファイル・タイプは与えられません。したがって,ファイル・タイプは,指定しない場合には空文字列になります。ファイルは, Files-11 構造のボリューム上のディスク・ファイルでなければなりません。

ファイル指定の中で,ワイルドカード文字は使用できません。


説明

EDT は,テキスト・ファイルを作成または編集します。 EDT を使用すると,キーパッド,行,非キーパッドという 3 つのモードで,テキストを入力または編集できます。キーパッドによる編集は,画面用であり, VT300 シリーズ,VT200 シリーズ,VT100 端末,および VT52 端末で使用できます。画面指向エディタを使用すると,一度に数行のテキストを参照し,カーソルをテキストの任意の方向に移動できます。行編集は,すべての端末で動作します。実際に,VT300 シリーズ,VT200シリーズ, VT1000,または VT52 以外の端末では,EDT では行編集しか使用できません。番号が付いた行の編集に慣れている場合は,行編集の方が使いやすいことがあります。非キーパッド・モードは,VT300 シリーズ,VT200 シリーズ,VT100 端末,およびVT52端末で使用できるコマンド指向の画面エディタです。行モードおよび非キーパッド・モードを使用して,キーパッド・モードで使用するキーを再定義することができます。

EDT の起動時の省略時の設定は,行モードです。既存のファイルを編集する場合, EDT はファイルの第 1 行の行番号とテキストを表示します。新しいファイルを作成する場合,EDT は次のメッセージを表示します。


Input file does not exist 
[EOB] 

いずれの場合でも,次に EDT は行モードプロンプト ( アスタリスク(*) ) を表示します。

EDT エディタについての詳細は,『OpenVMS EDT Reference Manual』 ( ドキュメンテーション CD-ROM に用意されています ) を参照してください。


修飾子

/COMMAND[=ファイル指定]

/NOCOMMAND

EDT がスタート・アップ・コマンド・ファイルを使用するかどうかを指定します。 /COMMAND ファイル修飾子のあとに,等号 (=) に続けてコマンド・ファイルを指定します。コマンド・ファイルの省略時のファイル・タイプは,EDT です。ファイル指定の中で,ワイルドカード文字は使用できません。

次のコマンド行は,MEMO.DAT という名前のファイルを編集するために EDT を起動し, EDT が XEDTINI.EDT という名前のスタート・アップ・コマンド・ファイルを使用することを指定しています。


$ EDIT/COMMAND=XEDTINI.EDT MEMO.DAT

"/COMMAND=コマンド・ファイル" 修飾子を指定しない場合には, EDT は EDTSYS という論理名の定義を調べます。 EDTSYS が定義されていない場合には,システム全体で使用される SYS$LIBRARY:EDTSYS.EDT というスタート・アップ・コマンド・ファイルを使用します。このファイルが存在しない場合には,EDTINI という論理名の定義を調べます。 EDTINI が定義されていない場合には,省略時のディレクトリから EDTINI.EDT という名前のファイルを探します。これらのファイルがどれも存在しない場合には,省略時の状態で編集セッションを開始します。

システム全体で使用されるスタート・アップ・コマンド・ファイルも,省略時のディレクトリにある EDTINI.EDT ファイルも, EDT が実行しないようにするには,次のように /NOCOMMAND 修飾子を使用します。


$ EDIT/EDT/NOCOMMAND MEMO.DAT

/CREATE (省略時の設定)

/NOCREATE

指定した入力ファイルが存在しない時に, EDT が新しいファイルを作成するかどうかを制御します。

一般に,指定したディレクトリから要求したファイル名を見つけることができない場合, EDT は入力ファイル指定と一致する名前の新しいファイルを作成します。 EDT コマンド行に /NOCREATE 修飾子を指定し,存在しないファイルのファイル指定を入力すると,EDT はエラー・メッセージを表示し,以下のように,DCL コマンド・レベルに戻ります。


$ EDIT/EDT/NOCREATE NEWFILE.DAT
Input file does not exist
$

/JOURNAL[=ジャーナル・ファイル]

/NOJOURNAL

EDT が,編集セッションをジャーナル・ファイルに保存するかどうかを制御します。ジャーナル・ファイルは,編集セッション中に入力されるキーストロークを記録します。ジャーナル・ファイルの省略時のファイル名は,入力ファイルの名前と同じで,ファイル・タイプは JOU です。 /JOURNAL 修飾子を使用すれば,ジャーナル・ファイルに対して,入力ファイルとは別のファイル指定を使用できます。

次のコマンド行は,MEMO.DAT という名前のファイルを編集するために EDTを起動し,ジャーナル・ファイルとして SAVE.JOU という名前を指定しています。


$ EDIT/EDT/JOURNAL=SAVE MEMO.DAT

他のディレクトリのファイルを編集している時に,ジャーナル・ファイルをそのディレクトリに作成する場合には,/JOURNAL 修飾子に,そのディレクトリ名を含むファイル指定をしなければなりません。そうしない場合, EDT はジャーナル・ファイルを省略時のディレクトリに作成します。

ジャーナル・ファイルが作成されるディレクトリは,書き込みアクセスを禁止されていてはなりません。

EDT が編集セッションの記録を保存しないようにしたい場合には,次に示すように,EDT コマンド行に /NOJOURNAL 修飾子を指定します。


$ EDIT/EDT/NOJOURNAL MEMO.DAT

ジャーナル・ファイルを作成したあと,ジャーナル・ファイルに含まれているコマンドを処理するように, EDT/RECOVER コマンドを使用します。ファイル指定の中で,ワイルドカード文字は使用できません。

/OUTPUT=出力ファイル

/NOOUTPUT

EDT が編集セッションの最後に,出力ファイルを作成するかどうかを指定します。入力ファイルと出力ファイルの省略時のファイル指定は,同じです。出力ファイルに,入力ファイルと異なるファイル指定を与える場合には, /OUTPUT 修飾子を使用します。

次のコマンド行は,MEMO.DAT という名前のファイルを編集するために EDT を起動し,この編集セッションで作成される出力ファイルに,OUTMEM.DAT という名前を与えます。


$ EDIT/EDT/OUTPUT=OUTMEM.DAT MEMO.DAT

次の例に示すように,他のディレクトリにファイルを作成する場合には,出力ファイル指定の一部としてディレクトリ情報を含むことができます。


$ EDIT/EDT/OUTPUT=[BARRETT.MAIL]MEMO.DAT MEMO.DAT

/NOOUTPUT 修飾子は,出力ファイルが作成されないようにします。しかし,ジャーナル・ファイルの作成には影響を与えません。出力ファイルを作成しない場合には,次のように /NOOUTPUT を使用します。


$ EDIT/EDT/NOOUTPUT MEMO.DAT

システムが割り込みをかけても,ジャーナル・ファイルはまだ保存されているため,編集セッションをもう一度実行する必要はありません。 /NOOUTPUT が指定されている場合でも,出力ファイルを作成する場合には, WRITE というライン・モード・コマンドを使って,セッションを終了する前にテキストを外部ファイルに書き込めます。

ファイル指定の中で,ワイルドカード文字は使用できません。

/READ_ONLY

/NOREAD_ONLY (省略時の設定)

EDT がジャーナル・ファイルを保存し,出力ファイルを作成するかどうかを指定します。 /NOREAD_ONLY 修飾子が指定されると,EDT はジャーナル・ファイルを保存し, EXIT というライン・モード・コマンドを実行する時に,出力ファイルを作成します。 /READ_ONLY 修飾子を使用した結果は, /NOJOURNAL 修飾子と /NOOUTPUT 修飾子の両方を使用した場合と同じです。

次のコマンド行は,CALENDAR.DAT という名前のファイルを編集するために EDT を起動しますが,ジャーナル・ファイルも出力ファイルも作成しません。


$ EDIT/EDT/READ_ONLY CALENDAR.DAT

ファイル内を検索するだけで変更しない場合には,/READ_ONLY 修飾子を使用します。ファイルを変更する場合には,ライン・モード・コマンドである WRITE コマンドを使って変更結果を保存します。ただし,ジャーナル・ファイルは作成されません。

/RECOVER

/NORECOVER (省略時の設定)

編集セッションを開始するときに, EDT がジャーナル・ファイルを読み取るかどうかを指定します。

/RECOVER 修飾子を指定すると,EDT はジャーナル・ファイルを読み取り,そのファイルに含まれるコマンドを処理します。この場合の構文は,次のとおりです。


$ EDIT/EDT/RECOVER MEMO.DAT

ジャーナル・ファイルのファイル・タイプが JOU でない場合や,ファイル名が入力ファイルの名前と同じでない場合には,次の例に示すように, /JOURNAL 修飾子と /RECOVER 修飾子の両方を指定しなければなりません。


$ EDIT/EDT/RECOVER/JOURNAL=SAVE.XXX MEMO.DAT

/NORECOVER 修飾子は EDT の省略時の設定であるため,コマンド行にこの修飾子を指定する必要はありません。


#1

$ EDIT/EDT/OUTPUT=NEWFILE.TXT OLDFILE.TXT
    1       This is the first line of the file OLDFILE.TXT.
*

この EDIT コマンドは,OLDFILE.TXT というファイルを編集するために, EDT エディタを起動します。この時 EDT は,EDTSYS という論理名の割り当てを調べます。 EDTSYS が定義されていない場合には,EDT は,システムのスタート・アップ・コマンド・ファイルである SYS$LIBRARY:EDTSYS.EDT を使用します。このファイルが存在しない場合には,EDTINI という論理名の割り当てを調べます。 EDTINI が定義されていない場合には,省略時のディレクトリから, EDTINI.EDT という名前のファイルを見つけます。これらのファイルがどれも存在しない場合には,省略時の状態で編集セッションを開始します。セッションが終了したとき,編集されたファイルの名前は,NEWFILE.TXT になります。

#2

$ EDIT/EDT/RECOVER OLDFILE.TXT

この EDIT コマンドは,異常終了した前回の編集セッション回復するために EDT エディタを起動します。 EDT は,OLDFILE.TXT というファイルをオープンし, OLDFILE.JOU というジャーナル・ファイルを処理します。ジャーナル・ファイルが処理された後で,会話型編集を再開できます。


EDIT/FDL

File Definition Language (FDL) ファイルの作成と変更のために, Edit/FDL ユーティリティ (EDIT/FDL) を起動します。/FDL 修飾子は必須です。

Edit/FDL ユーティリティについての詳細は,『OpenVMS Record Management Utilities Reference Manual』またはオンライン・ヘルプを参照してください。


形式

EDIT/FDL ファイル指定


EDIT/SUM

SUMSLP バッチ型エディタを起動して, 1 つの入力ファイルを複数のファイルのエディタ・コマンドで更新します。

SUMSLP ユーティリティについての詳細は,『OpenVMS SUMSLP Utility Manual』 ( ドキュメンテーション CD-ROM に用意されています ),またはオンライン・ヘルプを参照してください。


形式

EDIT/SUM 入力ファイル


EDIT/TECO

TECO 会話型テキスト・エディタを起動します。

形式

EDIT/TECO [ファイル指定]

EDIT/TECO/EXECUTE=コマンド・ファイル [引数]


パラメータ

ファイル指定

TECO エディタを使用して作成または編集されるファイルを指定します。ファイルが存在しない場合には,/NOCREATE 修飾子を指定していない限り, TECO によって作成されます。ファイル指定にワイルドカード文字は使用できません。

ファイル指定なしに /MEMORY 修飾子を指定する ( 省略時の設定 ) と, TECO は論理名 TEC$MEMORY で示されるファイルを編集します。 TEC$MEMORY が等価文字列を持たない場合,あるいは /NOMEMORY 修飾子が指定されている場合には, TECO はコマンド・モードに入り,既存ファイルの編集を行いません。

/MEMORY 修飾子とファイル指定の両方を指定すると,そのファイル指定は,論理名 TEC$MEMORY と等価になります。

引数

/EXECUTE 修飾子の説明を参照してください。

説明

TECO エディタは,テキスト・ファイルを作成または編集します。 TECO の使用方法についての詳細は, 『Standard TECO Text Editer and Corrector for the VAX, PDP-11, PDP-10, and PDP-8』 マニュアル ( ドキュメンテーション CD-ROM に用意されています ) を参照してください。


修飾子

/COMMAND[=ファイル名]

/NOCOMMAND

スタートアップ・コマンド・ファイルを使用するか否かを制御します。 /COMMAND 修飾子の後には,等号 (=) を使用して,そのコマンド・ファイルを指定することができます。コマンド・ファイルの省略時のファイル・タイプは TEC です。

スタートアップ・コマンド・ファイル XTECOINI.TEC を使って,ファイル MEMO.DAT を編集するには,次のコマンドを入力します。


$ EDIT/TECO/COMMAND=XTECOINI.TEC MEMO.DAT

/COMMAND 修飾子を指定しなかった場合,あるいはコマンド・ファイルを指定せずに /COMMAND 修飾子を指定した場合には, TECO は TEC$INIT 論理名の定義を検索します。 TEC$INIT が定義されていなければ,スタートアップ・コマンドは実行されません。

論理名 TEC$INIT には,TECO コマンド文字列か,あるいはドル記号 ($) に続くファイル指定を定義できます。論理名 TEC$INIT が TECO コマンド文字列であればそのまま実行され,ファイル指定であれば,そのファイルの内容が TECO コマンドとして実行されます。詳細は 『Standard TECO Text Editer and Corrector for the VAX, PDP-11, PDP-10, and PDP-8』 マニュアル ( ドキュメンテーション CD-ROM に用意されています ) を参照してください。

スタートアップ・コマンド・ファイルを実行しないようにするには,次の例に示すように,/NOCOMMAND 修飾子を使用します。


$ EDIT/TECO/NOCOMMAND MEMO.DAT

スタートアップ・コマンド・ファイルのファイル指定には,ワイルドカード文字は使用できません。

/CREATE (省略時の設定)

/NOCREATE

指定された入力ファイルを検出できなかった場合に,新しいファイルを作成します。 /MEMORY 修飾子が指定され,かつ入力ファイルが指定されなかった時には,論理名 TEC$MEMORY に指定されたファイルが作成されます。通常は,TECO は,指定されたディレクトリの中に要求されたファイル名が見つからないと,入力ファイル指定と一致する新しいファイルを作成します。 TECO コマンド行に /NOCREATE 修飾子を指定し,しかも存在しないファイルの指定をタイプすると,TECO はエラー・メッセージを表示して,DCL コマンド・レベルに戻ります。/CREATE および /NOCREATE 修飾子は, /EXECUTE修飾子と同時に指定することはできません。

/EXECUTE=コマンド・ファイル [引数]

TECO を起動し,コマンド・ファイルに記述されている TECO マクロを実行します。引数は,マクロの実行開始時に,テキスト・バッファに置かれます。空白文字および特殊文字は引用符 (" ") で囲まなければなりません。 TECO マクロについての詳細は, 『Standard TECO Text Editer and Corrector for the VAX, PDP-11, PDP-10, and PDP-8』 マニュアル ( ドキュメンテーション CD-ROM に用意されています ) を参照してください。

/EXECUTE 修飾子は, /CREATE および /MEMORY 修飾子と同時に指定することはできません。

/MEMORY (省略時の設定)

/NOMEMORY

EDIT/TECO コマンドに対するファイル指定が省略されたときに,TECO で最後に編集されたファイル ( TEC$MEMORY 論理名で示される ) が編集対象ファイルとなるように指定します。

/OUTPUT=出力ファイル

/NOOUTPUT (省略時の設定)

編集セッション終了時にどのように出力ファイル名を指定するかを制御します。省略時の設定では,出力ファイルは入力ファイルと同じ名前ですが,バージョン番号は 1 つ大きくなります。入力ファイルと異なるファイル指定を出力ファイルに与えるときは, /OUTPUT 修飾子を使用してください。

次のコマンド行は,TECO を起動してファイル MEMO.DAT を編集し, OUTMEMO.DAT に書き出します。


$ EDIT/TECO/OUTPUT=OUTMEM.DAT MEMO.DAT

出力ファイル指定には,ディレクトリ指定も含めることができ,次の例に示すように出力を他のディレクトリに送ることができます。


$ EDIT/TECO/OUTPUT=[BARRRET.MAIL]MEMO.DAT MEMO.DAT

出力ファイルのファイル指定には,ワイルドカード文字は使用できません。

/READ_ONLY

/NOREAD_ONLY (省略時の設定)

出力ファイルを作成するかどうかを制御します。省略時の設定では,出力ファイルが作成されます。 /READ_ONLY 修飾子を指定すると,出力ファイルは作成されません。

#1

$ EDIT/TECO/OUTPUT=NEWFILE.TXT OLDFILE.TXT
 


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