前へ | 次へ | 目次 | 索引 |
システムにインストールされているソフトウェア製品のリストを表示します。キット・タイプ,保守作業,ソフトウェアの依存関係などの詳細情報を表示するには,/FULL 修飾子を使用します。
PRODUCT SHOW PRODUCT 製品名[,...] [/修飾子]
製品名
表示に含める製品または製品のリストを指定します。これはオプションのパラメータです。このパラメータを省略すると,インストールされたすべての製品の名前が表示されます。
/BASE_SYSTEM=(基本システム名[,...])
指定したものと基本システムが合致するソフトウェア製品を選択します。基本システム名は,ハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムの両方を識別するものです。標準名は次のとおりです。
名前 説明 AXPVMS OpenVMS Alpha 製品を示す。 I64VMS OpenVMS Industry Standard 64 製品を示す。 VAXVMS OpenVMS VAX 製品を示す。 VMS 複数の OpenVMS プラットフォームにインストールできる製品を示す。
基本システム名を 1 つしか指定しない場合に限って,括弧(())はオプションになります。複数の基本システム名を指定する場合は,必ず括弧を使用しなければなりません。
/FULL
/NOFULL (省略時の設定)
132 桁形式で情報を表示します。 /NOFULL 修飾子は,表示可能な情報の一部を 80 桁形式で表示します。/MAINTENANCE=(製品名[,...])
指定された保守製品が適用された製品を表示します。保守製品とはパッチ・キットと必須アップデート・キットのことです。製品名を 1 つしか指定しない場合に限って,括弧(())はオプションになります。複数の製品名を指定する場合は,必ず括弧を使用しなければなりません。
特定の製品に適用された保守製品をすべて表示するには,次のコマンドを使用します。
PRODUCT SHOW PRODUCT product-name /FULL
/PRODUCER=(作成者名[,...])
指定された製造業者が製造したソフトウェア製品を選択します。作成者名を 1 つしか指定しない場合に限って,括弧(()) はオプションになります。複数の作成者名を指定する場合は,必ず括弧を使用しなければなりません。
/REFERENCED_BY=(製品名[,...])
指定された製品によって参照されている製品を表示します。/REFERENCED_BY 修飾子で指定する製品が,SHOW PRODUCT コマンドの製品名パラメータで指定されている製品にソフトウェア的に依存しているかどうかを判断するために使用します。製品名としてアスタリスク(*)を使用すると, /REFERENCED_BY 修飾子で指定された製品について,参照されているすべての製品が表示されます。製品名を 1 つしか指定しない場合に限って,括弧(())はオプションになります。複数の製品名を指定する場合は,必ず括弧を使用しなければなりません。
指定した製品をインストールするのに必要なすべての製品をリストするには,次のコマンドを使用します。
PRODUCT SHOW PRODUCT product-name /FULL /REFERENCED_BY=*
特定の製品によって参照される (つまり必要とされる) すべての製品をリストするには,次のコマンドを使用します。
PRODUCT SHOW PRODUCT * /REFERENCED_BY=product-name
他の製品によって参照される (つまり必要とされる) すべての製品をリストするには,次のコマンドを使用します。
PRODUCT SHOW PRODUCT * /REFERENCED_BY=*
/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
プライベートにマウントされたシステム・ディスクにある製品データベースを選択します。省略時には,このユーティリティは,現在ブートしたシステム・ディスクで製品データベースを検索します。/REMOTE を使用する場合は,次の論理名が定義されていなければなりません。
- PCSI$SYSDEVICE はターゲットのシステム・ディスクの物理ディスク名を指定していなければなりません。このディスクはマウントされていなければならず,PRODUCT コマンドを実行しているプロセスに割り当てられていなければなりません。
- PCSI$SPECIFIC は PCSI$SYSDEVICE 上のシステム・ルートを指さなければなりません。これは,x が有効なシステム・ルートであるとして,次の形式で定義されている必要があります。
PCSI$SYSDEVICE:[SYSx.]
/SPAN_VERSIONS=キーワード([,...])
指定されたバージョン条件にバージョンが一致するソフトウェア製品を選択します。次のキーワードが使用できます。
ABOVE=バージョン 指定されたバージョンよりも後のバージョンを選択します BELOW=バージョン 指定されたバージョンよりも前のバージョンを選択します MINIMUM=バージョン 指定されたバージョン以降のバージョンを選択します MAXIMUM=バージョン 指定されたバージョン以前のバージョンを選択します
ABOVE,BELOW,MINIMUM,MAXIMUM のキーワードは,単独でも,組み合わせても使用できます。例えば, /SPAN_VERSIONS= (MINIMUM=V2.1,BELOW=V3.0)とすると,V2.1 以降で,V3.0 よりも前の (V3.0 を含まない) バージョンを選択します。ここで BELOW キーワードの代わりに MAXIMUM を使うと,V3.0 が含まれます。
/VERSION=(バージョン番号[,...])
指定されたバージョンを持つソフトウェア製品を選択します。バージョン番号を 1 つしか指定しない場合に限って,括弧(())はオプションになります。複数のバージョン番号を指定する場合は,必ず括弧を使用しなければなりません。
$ PRODUCT SHOW PRODUCT * /REFERENCED_BY=DECNET_OSI |
このコマンドは,DECnet-Plus 製品が依存しているすべての製品を表示します。
最も新しく作成されたデータ・セットから開始し,最も古いデータ・セットが最後という順で,時間順にパッチ回復データ・セットを表示します。それぞれの回復データ・セットは,アンインストールできる 1 つ以上のパッチを示します。
PRODUCT SHOW RECOVERY_DATA [/修飾子]
なし。
/BEFORE=時刻
指定された日付と時刻よりも前に作成されたパッチ回復データ・セットを選択します。時刻は,絶対時刻,絶対時刻とデルタ時刻の組み合わせ,または次のキーワードのいずれかで指定できます。
TODAY (省略時の設定) TOMORROW YESTERDAY
時刻値を指定する方法については,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。
/FULL
/NOFULL (省略時の設定)
情報を 132 桁形式で表示します。 /NOFULL 修飾子を指定すると,表示可能な情報のサブセットが 80 桁形式で表示されます。/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
アクセスされた回復データ・セット・ファイルのファイル指定を表示します。/NEWEST=数
作成されたパッチ回復データ・セットのうち最も新しいものを表示します。たとえば,/NEWEST=2 と指定すると,SHOW RECOVERY_DATA コマンドは,最も新しい回復データ・セットを 2 つ表示します。この修飾子に数を指定しないと,省略時の値は 1 になります。/OLDEST=数
最も古い回復データ・セットを表示します。たとえば,/OLDEST=2 と指定すると, SHOW RECOVERY_DATA コマンドは,最も古い回復データ・セットが 2 つ表示されます。この修飾子に数を指定しないと,省略時の値は 1 になります。/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
プライベートにマウントされたシステム・ディスクで回復データ・セットを選択します。省略時には,このユーティリティは,現在ブートされているシステム・ディスクで回復データ・セットを検索します。/REMOTE を使用する場合は,次の論理名が定義されていなければなりません。
- PCSI$SYSDEVICE はターゲットのシステム・ディスクの物理ディスク名を指定しなければなりません。このディスクはマウントされており,PRODUCT コマンドを実行しているプロセスに割り当てられていなければなりません。
- PCSI$SPECIFIC は PCSI$SYSDEVICE 上のシステム・ルートを指さなければなりません。これは,x が有効なシステム・ルートであるとして,次の形式で定義されている必要があります。
PCSI$SYSDEVICE:[SYSx.]
/SINCE=時刻
指定された日付と時刻以降に作成された回復データ・セットを選択します。時刻は,絶対時刻,絶対時刻とデルタ時刻の組み合わせ,または次のキーワードのいずれかで指定できます。TODAY (省略時の設定)
YESTERDAY時刻値を指定する方法については,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。
$ PRODUCT SHOW RECOVERY_DATA /SINCE=10-DEC-2002 |
この例のコマンドは,2002 年 12 月 10 日以降に作成された回復データ・セットを表示します。
使用しているPOLYCENTER Software Installationユーティリティのバージョンを表示します。
PRODUCT SHOW UTILITY
なし。
なし。
$ PRODUCT SHOW UTILITY POLYCENTER Software Installation utility version: V7.3-100 . . . |
この例のコマンドは,コマンドを実行しているユーティリティのバージョンを表示します。
システムから 1 つ以上のパッチ・キットまたは必須アップデート・キットをアンインストールします。関連する回復データ・セットが処理の最後に削除されます。この操作は,パッチ・キットまたは必須アップデート・キットが /SAVE_RECOVERY_DATA 修飾子とともにインストールされており,保存済みの回復データが引き続き利用可能である場合にのみ実行できることに注意してください。回復データが引き続き存在することは, PRODUCT SHOW RECOVERY_DATA コマンドを入力すると確認できます。
回復データ・セットは,PRODUCT INSTALL /SAVE_RECOVERY_DATA コマンドを使用して 1 つ以上のパッチ (ECO または修正キットともいう) をインストールしたときに作成されます。 PRODUCT UNDO PATCH コマンドは,選択した回復データ・セットに関連付けられたすべてのパッチをアンインストールします。また,回復データ・セットの作成日付に対して時間的に逆順にのみパッチの "undo" (実行取消) ができます。
適用されているパッチや必須アップデートを含め,製品全体をアンインストールするには,PRODUCT REMOVE コマンドを使用します。
PRODUCT UNDO PATCH [/修飾子]
なし。
/ALL
回復データが保存されたすべてのパッチと必須アップデートをアンインストールします。処理が完了すると,回復データ・セットはすべて削除されるので,再使用はできません。 /ALL,/NEWEST,/SINCE のいずれの修飾子も指定しない場合,作成された回復データ・セットのうち最新のもののみがパッチおよび必須アップデートのアンインストールの選択用に使用されます。/LOG
/NOLOG (省略時の設定)
アクセスされたファイルのファイル指定を表示します。また,ファイルの動作に関連する他の情報も提供します。たとえば,ログ指定が有効になっている場合,製品ファイル,ライブラリ,ディレクトリ,一時ファイル,および製品データベース・ファイルが,作成,削除,または変更されたときにメッセージで通知されます。/NEWEST=数
作成されたパッチ回復データ・セットのうち最も新しいものを選択します。たとえば,/NEWEST=3 と指定すると,PRODUCT UNDO PATCH コマンドは,最も新しい回復データ・セット 3 つのデータを使用してパッチをアンインストールします。この修飾子に数を指定しないと,省略時の値は 1 になります。/OPTIONS=キーワード
/NOOPTIONS (省略時の設定)
PRODUCT コマンド・オプションを指定します。キーワードは次のとおりです。
NOCONFIRM 処理用に選択されている製品を検証するかどうかをユーザに尋ねる確認ダイアログを省略する。
/REMOTE
/NOREMOTE (省略時の設定)
プライベートにマウントされたシステム・ディスクで回復データ・セットを選択します。省略時には,このユーティリティは,現在ブートされているシステム・ディスクで回復データ・セットを検索します。また,保存された製品データベースは,プライベートにマウントされたシステム・ディスクに復元されます。/REMOTE を使用する場合は,次の論理名が定義されていなければなりません。
- PCSI$SYSDEVICE はターゲットのシステム・ディスクの物理ディスク名を指定しなければなりません。このディスクはマウントされており,PRODUCT コマンドを実行しているプロセスに割り当てられていなければなりません。
- PCSI$SPECIFIC は PCSI$SYSDEVICE 上のシステム・ルートを指さなければなりません。これは,x が有効なシステム・ルートであるとして,次の形式で定義されている必要があります。
PCSI$SYSDEVICE:[SYSx.]
/SINCE=時刻
指定された日付と時刻以降に作成された回復データ・セットを選択します。時刻は,絶対時刻,絶対時刻とデルタ時刻の組み合わせ,または次のキーワードのいずれかで指定できます。TODAY (省略時の設定)
YESTERDAY時刻値を指定する方法については,『OpenVMS ユーザーズ・マニュアル』を参照してください。
/TRACE
/NOTRACE (省略時の設定)
PRODUCT コマンドの実行中にサブプロセスで実行される DCL コマンドとコマンド・プロシージャを示します。これらのコマンドからの出力もすべて表示されます。この修飾子は,製品キット内に含まれている非対話型コマンド・プロシージャの実行をトレースする製品開発者のために主にデバッグ支援を行います。この修飾子は,対話モードで実行しているコマンド・プロシージャでは役に立ちません。詳細については,『POLYCENTER Software Installation Utility Developer's Guide』を参照してください。
$ PRODUCT UNDO PATCH |
この例のコマンドは, /SAVE_RECOVERY_DATA 修飾子を指定して実行された最新の INSTALL 処理でインストールされたすべてのパッチ・キットと必須アップデート・キットをアンインストールします。この処理で使用された回復データ・セットは,処理の最後で削除されるので,再使用することはできません。
前へ | 次へ | 目次 | 索引 |