[ 前のページ ] [ 次のページ ] [ 目次 ]


5 プリンタ固有の情報

この章では,特定のプリンタでDCPSを使用する場合の情報を提供します。 プリンタ固有の情報については,『DECprint Supervisor for OpenVMSシステム・ マネージャーズ・ガイド』および『DECprint Supervisor for OpenVMSユーザーズ・ガイド』にも記述されています。

5.1 RICOH PC LASER NX-510

  1. OT1用紙サイズはサポートされません。

  2. オプションの拡張RS-232CボードによるDCPSからの印刷はサポートされません。

5.2 RICOH IPSiO NX-700

オプションの拡張RS-232CボードによるDCPSからの印刷はサポートされません。

5.3 RICOH IPSiO NX-1100

ジョブ毎に排紙トレイ上の排紙される位置をシフト出力することはできません。

5.4 OKI MICROLINE 900PSIII LT,903PSIII

  1. B4 DIN,B5 DIN,Executive用紙サイズはサポートされません。

  2. オプションのEthernetボードによるDCPSからAppleTalk経由の印刷はサポートされません。

  3. 給紙トレイにA4用紙を横置きに装着できる903PSIIIにおいて, A4用紙を横置きに装着した場合,SHEET_SIZEパラメータにはA4Lを指定してください。

  4. プリント・キューにジョブ・セパレータ・ページを対応付ける場合, 次のコマンドを使用して次の論理名を定義してください。
         $ DEFINE/SYSTEM DCPS$queue-name_SEPARATOR_TRAY n
    

    このコマンドでは,実行キューの名前(queue-name)と給紙トレイ番号( n:通常は1)を指定しなければなりません。この論理名の定義がされていない場合, 印刷実行時にINPUT_TRAY=MANUAL_FEEDパラメータが指定された場合に次のようなエラーが発生し, 印刷できません。

         %DCPS-W-RANGECHK, rangecheck: Argument out of bounds - offending
         command is setpapertray
         %DCPS-E-FLUSHING, Rest of Job (to EOJ) will be ignored
    

  5. 印刷実行時にINPUT_TRAY=MANUAL_FEEDパラメータを指定する場合, プリント・ジョブに対してファイル・セパレータ・ページを指定することはできません。 次のようなエラーが発生し,印刷できません。
         %DCPS-W-RANGECHK, rangecheck: Argument out of bounds - offending
         command is setpapertray
         %DCPS-E-FLUSHING, Rest of Job (to EOJ) will be ignored
    

5.5 OKI MICROLINEシリーズすべて

OKI MICROLINEシリーズのすべてのプリンタについて,Executive用紙サイズがサポートされなくなりました。

5.6 DIGITAL Laser Printer LNC02

5.6.1 最小のファームウェア・バージョン

DCPSのraw TCP/IPプロトコルでDIGITAL Laser Printer LNC02 を使用するには,プリンタがファームウエア・バージョン System Release 1.1.1,Revision 3.11以上を使用している必要があります。 このファームウェアのバージョン番号は,プリンタのスタートアップ・ ページに表示されます。

LNC02がこれより古いバージョンのファームウェアを使用している場合は,DIGITAL のプリンタ関連Webサイトから新しいバージョンをダウンロードします。

http://www.digital.com/printers/sofwar/prt_sofwar.html

LNC02についてのWebページからオンライン・ヘルプを使用して,更新版のファームウェアがある場所に移動することもできます。

5.6.2 raw TCP/IPのポート番号

raw TCP/IPプロトコルを使用して,LNC20のためのDCPSキューを作成する場合,6869 というポート番号を使用します。この双方向のポートは,プリンタ・ コンソールによって構成される単方向のポートとは異なります。

5.6.3 不正な用紙枚数

ジョブ・トレーラ・ページおよびOpenVMSアカウント情報ファイルに通知される用紙枚数は,LNC20 プリンタの制限により不正な値です。対処方法は報告されていません。 ただし,LNC20は,プリンタの使用状況を見るために使用可能なアカウント機能を持っています。

5.7 DIGITAL Laser Printer LN15+

DIGITAL Laser Printer LN15+は,DIGITAL Laser Printer LN15のアップグレード機種です。DCPS ドキュメントのDIGITAL Laser Printer LN15についての記述は,DIGITAL Laser Printer LN15+ についても適用されます。

5.7.1 raw TCP/IPポート番号

raw TCP/IPプロトコルを使用してLN15+用のDCPSキューを作成する場合は, ポート番号3001を指定してください。

5.7.2 プリンタ構成の設定

DCPSでは,LN15+属性を特定の値に設定する必要があります。表 5-1 に示す値に設定されていない場合,DPCS のジョブは"Starting"状態のままとなり,印刷されません。

表 5-1 LN15+の構成の設定

設定 設定箇所 ドキュメント
PERSONALITY PS プリンタ・コンソールのCONFIGメニュー 『LN15 User Manual』
NPAP MODE OFF プリンタ・コンソールのPARALLELメニュー 『LN15 User Manual』
PORT 1 BITRONICS ENABLED Ethernetカード管理 『RapidPrint 600 Print Server Installation Guide』

5.8 DIGITAL Laser Printer LN20およびLN40

5.8.1 raw TCP/IPポート番号

raw TCP/IPプロトコルを使用するLN20あるいはLN40用のDCPSキューを作成する場合は, ポート番号に6869を指定します。この双方向ポートは,プリンタ・ コンソールで構成される単方向ポートとは異なるものです。

5.8.2 不正な用紙枚数

ジョブのトレーラ・ページおよびOpenVMSアカウント情報ファイルに通知される用紙枚数は,LN20 およびLN40プリンタの制限により不正な値です。 対処方法は報告されていません。ただし,LN20およびLN40プリンタは,プリンタの使用状況を見るために使用可能なアカウント機能を持っています。


[ 前のページ ] [ 次のページ ] [ 目次 ]