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まえがき

本書は,OpenVMS ALpha V7.2による64ビット・アドレッシング,および VLM(Very Large Memory)について説明します。

本書での説明は,OpenVMS Alphaシステム上のアプリケーションにのみ適用します。 OpenVMS VAXシステム上のアプリケーションには影響ありません。


対象読者

本書は,システム・プログラマ, およびアプリケーション・プログラマを対象にしています。また,OpenVMS Alphaプログラミング環境および概念を理解していることを前提としています。


本書の構成

第1章では,OpenVMS Alphaの 64ビット・アドレッシングのサポート,およびVLM機能について簡単に説明します。

第2章では,OpenVMS Alphaの 64ビット仮想メモリ・アドレス空間の概要を説明します。

第3章から 第12章まででは, 64ビット・アドレッシングおよびVLMをサポートする, OpenVMS ALphaプログラミング・ツールや言語について説明します。

付録には,マクロの説明とプログラミング例があります。


関連資料

本書には,いくつかの項目についてハイレベルな記述が含まれています。 詳細は以下に示すドキュメントを参照してください。


本書で使用する表記法

本書では次の表記法を使用しています。

表記法 意味
Ctrl/x Ctrl/xという表記は, Ctrlキーを押しながら別のキーまたはポインティング・デバイス・ボタンを押すことを示します。
PF1 xまたは
GOLD x
PF1 xまたはGold xという表記は, PF1またはGOLDに定義されたキーを押してから, 別のキーまたはポインティング・デバイス・ボタンを押すことを示します。

EVEコマンドでは,GOLDキーのあとにスラッシュ(/),ダッシュ(-), またはアンダースコア(_)を区切り文字として使用できます。

[Return] 例の中で,キー名が四角で囲まれている場合には, キーボード上でそのキーを押すことを示します。 テキストの中では,キー名は四角で囲まれていません。
. . . 例の中の水平方向の反復記号は,次のいずれかを示します。

  • 文中のオプションの引数が省略されている。

  • 前出の1つまたは複数の項目を繰り返すことができる。

  • パラメータや値などの情報をさらに入力できる。
.
.
.
垂直方向の反復記号は, コードの例やコマンド形式の中の項目が省略されていることを示します。 このように項目が省略されるのは, その項目が説明している内容にとって重要ではないからです。
( ) コマンドの形式の説明において,括弧は,複数のオプションを選択した場合に, 選択したオプションを括弧で囲まなければならないことを示しています。
[ ] コマンドの形式の説明において,大括弧で囲まれた要素は任意のオプションです。 オプションをすべて選択しても,いずれか1つを選択しても, あるいは1つも選択しなくても構いません。 ただし,OpenVMSファイル指定のディレクトリ名の構文や, 割り当て文の部分文字列指定の構文の中では,大括弧に囲まれた要素は省略できません。
{ } コマンドの形式の説明において,中括弧で囲まれた要素は必須オプションです。 いずれか1のオプションを指定しなければなりません。
太字 太字のテキストは,新しい用語,引数,属性,条件を示しています。
italic text イタリック体のテキストは,重要な情報を示します。 また,システム・メッセージ(たとえば内部エラーnumber), コマンド・ライン(たとえば/PRODUCER=name), コマンド・パラメータ(たとえばdevice-name) などの変数を示す場合にも使用されます。
UPPERCASE TEXT 英大文字のテキストは,コマンド,ルーチン名,ファイル名, ファイル保護コード名,システム特権の短縮形を示します。
Monospace type モノスペース・タイプの文字は,コード例および会話型の画面表示を示します。

Cプログラミング言語では,テキスト中のモノスペース・タイプの文字は, キーワード,別々にコンパイルされた外部関数およびファイルの名前,構文の要約, または例に示される変数または識別子への参照などを示します。

- コマンド形式の記述の最後,コマンド・ライン,コード・ラインにおいて, ハイフンは,要求に対する引数がその後の行に続くことを示します。
数字 特に明記しない限り,本文中の数字はすべて10進数です。 10進数以外(2進数,8進数,16進数)は,その旨を明記してあります。


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