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1 メッセージの表示

この章はメッセージの表示,形式およびリカバリ・プロシージャについて説明しています。

1.1 メッセージの表示

OpenVMS オペレーティング・システムはエラー・メッセージ・ファシリティを提供しています。 ターミナルにコマンドを打ち込んだり, イメージ・ファイルの実行時にそれがエラーであった場合には, システムはそのエラーに関するメッセージを表示します。 また,コマンドが正常に終了したことを知らせるメッセージを表示することもあります。

メッセージは,論理名 SYS$OUTPUT で示される現在の装置に対して出力されます。 会話型ユーザではターミナルに対して出力されます。バッチ・ユーザでは, ログ・ファイルになります。SYS$OUTPUT と SYS$ERRORが異なった装置に割り当てられている場合,その装置にも, インフォメーション(I),ワーニング(W),エラー(E),フェイタル・エラー(F)のメッセージが表示されます。

たとえば,会話型でコマンド・プロシージャを実行する際に /OUTPUT 修飾子を指定したとします。システムは SYS$OUTPUT を指定したファイルに割り当てますが, SYS$ERRORはあなたのターミナルに割り当てられたままです。 もし,コマンド・プロシージャの実行中にエラーが起きた場合には, 指定したファイルとあなたのターミナルの両方にエラー・メッセージが表示されます。

1.2 システム・メッセージの形式

OpenVMS の システム・メッセージのほとんどのものは次の形式をしています。

    %FACILITY-L-IDENT, TEXT
    [-FACILITY-L-IDENT, TEXT]

1.2.1 重大度レベル

メッセージには重大度レベルが含まれています。重大度レベルによって, 受け取ったメッセージの程度を知ることができます。

 S, I  要求を実行したことを示します。メッセージを出した後, さらに実行を継続することもあります。
 W  コマンドの一部は実行したが,全部は実行できなかったことを示します。 コマンドの結果や,プログラムの出力などを確認してください。
 E  コマンドやプログラムが正しく実行できなかったことを示します。 しかし,システムは実行を継続しようとすることがあります。
 F  継続不可能なエラーを示します。

1.2.2 追加のメッセージ

システム・メッセージは2つ以上のメッセージを同時に表示することがあります。 その場合,後に続くメッセージは "%" ではなくて "-" が付けられています。 一連のメッセージはエラーの原因を知る手掛かりになります。 追加のメッセージは普通,異なったファシリティから出され, エラーの詳しい説明をします。

たとえば,JMAIL はファイルをオープンするために OpenVMS レコード管理サービス (RMS)を呼んでいます。もし,ファイルが存在しないならば JMAIL はファイルがオープンできないというメッセージを出し, RMS がその理由を示します。

     JMAIL> SET FILE TEST
     %MAIL-E-OPENIN, DISK$:[JONES]TEST.MAI; がインプットできません。
     -RMS-E-FNF, file not found

1.3 リカバリ・プロシージャ

エラー・メッセージは一般に次の理由で表示されます。

1.3.1 コマンド入力のエラーからのリカバリ

コマンドを実行中に,指定したパラメータや修飾子が誤っていることを示すエラーが表示されることがあります。 その場合には,DCL コマンド HELP やマニュアルなどを参照して正しい値を指定し直してください。

ファイル指定のエラーには次のようなものがあります。


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