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システムでTSMソフトウェアが実行されている場合には,次のコマンドを入力してください。
$ RUN SYS$SYSTEM:TSM$MAIN TSM> USE SERVER tas204 TSM> SET PRIVILEGED Password> TSM> SHOW SESSIONS PORT_7 |
TSMプログラムを実行するには,TSM管理ディレクトリ・ファイルを読み込むことができなければならず,また,OPER特権が必要です。詳しくは『 Guide to Terminal Server Manager 』を参照してください。 |
どのシステムがプリンタ・ポートを制御しているかを判断した後,次の操作を実行してください。
LATポート属性を『日本語 Compaq DECprint Supervisor for OpenVMS インストレーション・ガイド』に示した属性と比較してください。ポート属性を表示するには,Local>プロンプトまたはTSM>プロンプトに対して SHOW PORTコマンドを入力します。
以下に示す適切な項の処置に従ってください。
これらの処置に従っても,プリンタで印刷できない場合には,ステップ3に進んでください。
プリンタに接続されているポートを制御するシンビオント・プロセスを切断しなければならないことがあります。たとえば,シンビオント・ソフトウェアのサポートされないバージョンがポートの制御権を獲得した場合には,シンビオント・プロセスは切断されない可能性があります。この場合には,次のコマンドを使用してシンビオント・プロセスを切断してください。
Local> SET PRIVILEGED Password> Local> LOGOUT PORT port_number |
このコマンドを実行するには,LAT ノードで特権が必要です。
11.1.3.3 一般的なLATエラー・メッセージ
次の一覧は,ネットワーク環境で一般的に出力される可能性のあるエラー・メッセージを示しています。エラー・メッセージの先頭はDCPS$です。重大度レベルは示されません。メッセージは ident-string のアルファベット順にならべられています(エラー・メッセージの形式についての説明は,『日本語 Compaq DECprint Supervisor for OpenVMS ユーザーズ・ガイド』を参照してください)。
DCPS$_CONAPPLICATION, Connection request is not to a LAT applications port
説明: このメッセージは通常,LAT ポートがアプリケーション・ポートとして確保されておらず,プリンタから要求されたポートに別の装置が接続されているときに出力されます。LAT 構成ファイルLAT$SYSTARTUP.COMには,次のような行が指定されていなければならず,/APPLICATIONパラメータも指定されていなければなりません。
SET PORT LTAnnn:/NODE=server-name/PORT=port-name/QUEUE/APPLICATION |
この問題を解決するには,プリンタに対して現在より大きいポート番号を指定してください。
DCPS$_CONTERMINATED, Connection abnormally terminated
説明: このメッセージは,LATノードとの通信が中断されたときに発生します。この結果,キューは停止します。次のことを確認してください。
DCPS$_CONTIMEOUT, Connection timed out, server not available, or incorrect server name specified
説明: このメッセージは,サーバ名が認識されないときに出力されます。この問題はユーザ・ターミナルとプリンタ・ポートが衝突することを示します。
プリンタ・ポートに接続されているサーバの名前が正しいかどうかを確認してください。 LAT 構成ファイルLAT$SYSTARTUP.COMに指定したサーバ名と LAT 装置のサーバ名とが一致するかどうかを確認してください。LAT$SYSTARTUP.COMには次のような行が登録されていなければなりません。
SET PORT LTAxxx:/NODE=server_name/PORT=port_name/QUEUE/APPLICATION |
プリンタ・ポートに対応するサーバ名を確認するには,SHOW PORTコマンドを使用します。
Local> SHOW PORT port-name |
DCPS$_LRJACCESSDENIED, Access denied
説明: このメッセージは通常,LAT$SYSTARTUP.COMに指定したグループ・コードがプリンタに接続されている LAT 装置のグループと一致しないときに出力されます。この場合,プリンタ・ソフトウェアはDECserverポートをアクセスできません。 LAT 構成ファイル(LAT$SYSTARTUP.COM)には次のような行が登録されていなければなりません。
SET NODE/GROUP=group-list/ENABLE |
LAT$SYSTARTUP.COMに設定されているグループ, /GROUP=group-list を LAT 装置の設定(SHOW PORTコマンド)と比較してください。
DCPS$_LRJDELETED, Queue entry deleted by server
説明: このメッセージは,誰かがマニュアル操作で LAT 装置との接続を終了したときに出力されます。
DCPS$_LRJILLEGAL, Illegal request parameter
説明: このメッセージは,LAT で内部エラーが発生したことを示します。 Software Performance Reportを提出してください。
DCPS$_LRJINUSE, Port or service in use
説明: このメッセージは通常,キュー・パラメータ(/QUEUE)を有効にした状態で port-name
が設定されていない場合や,またはキュー・リミットが小さすぎるときに,LAT ポートに出力されます。 LAT 装置で次のコマンドを入力してください。
SET PORT port-name QUEUE ENABLE |
DCPS$_LRJNAMEUNKNOWN, Port Name is unknown
説明: このメッセージは,LAT 構成ファイル(LAT$SYSTARTUP.COM)に指定したポート名がサーバで認識されないときに出力されます。LAT 構成ファイル (LAT$SYSTARTUP.COM)に指定したポート名と,サーバに割り当てたプリンタ・ポート名を比較してください。LAT$SYSTARTUP.COMには次のような行が登録されていなければなりません。
SET PORT LTAnnn:/NODE=server-name/PORT=port-name/QUEUE/APPLICATION |
次のコマンドを入力することにより,サーバに対応するプリンタ・ポートの名前を確認してください。
Local> SHOW PORT port-number |
DCPS$_LRJNOTOFFERED, Service is not offered on the requested port
説明: このメッセージは通常,LAT ポートでアクセス・モードがREMOTEに設定されていないときに出力されます。次に示すように,SETコマンドとDEFINEコマンドを使用して,ポートのアクセス・モードを設定してください。
Local> SET PORT port-number ACCESS REMOTE Local> DEFINE PORT port-number ACCESS REMOTE |
詳しくは『日本語 Compaq DECprint Supervisor for OpenVMS ユーザーズ・ガイド』を参照するか,または LAT 装置の問題解決の手引きを参照してください。 |
シリアル・プリンタでは,電源投入時の初期化を実行するときに,ホスト・システムに余分なデータを送信します。OpenVMSオペレーティング・システムは通常,ターミナル装置からのデータをログイン要求として解釈します。 DCPS$STARTUP.COMはホスト・システムですべてのプリンタ・ターミナル装置の SECURE_SERVERターミナル属性を設定します。 SECURE_SERVERが設定されている場合には,OpenVMSホストとプリンタは,終了しない可能性のあるログイン時の対話を実行しません。
ログイン時の対話を実行しないようにするには,以下の手続きを行うことにより,ターミナル装置の属性を設定します。
AUTOCONFIGUREはSYSGENパラメータを使用して,システムのすべてのターミナル装置に省略時のターミナル属性を設定します。SYSGENによってSECURE_SERVERが設定されている場合には,ログイン時の対話に関する問題が発生することはありません。この属性を設定するためのSYSGENパラメータはTTY_DEFCHAR2です。SYSGENパラメータの設定についての説明は『 OpenVMS Upgrade and Installation Manual 』を参照してください。
システム・スタートアップ・プロシージャもターミナル属性を設定する可能性があります。このコマンド・ファイルはプリンタ・セットアップ・ファイルより前に実行されるため,SYSTARTUP_VMSファイル内でプリンタ・ターミナル装置に対して SECURE_SERVERが設定されている場合には,ログイン時の対話に関する問題が発生する可能性はさらに低くなります。
DCPS$EXECUTION_QUEUE.COM (プリンタ実行キュー・コマンド・ファイル)は,省略時の設定により,プリンタ・ターミナル装置のSECURE_SERVERターミナル属性を設定します。このファイルはソフトウェア・キットに添付されています。
プリンタがローカル・エリアEthernet内の LAT 装置で構成されている場合には, LAT ポートとプリンタのターミナル・サーバ属性を設定することにより,ログイン時の対話をできるだけ少なくしてください。LAT ポート属性については『日本語 Compaq DECprint Supervisor for OpenVMS インストレーション・ガイド』を参照してください。
11.2 PrintServerプリンタで印刷できないときの処置
ここに示す問題解決手順は,PrintServerプリンタで DECprint Supervisor ソフトウェアをインストールするときに発生するエラーを診断するのに役立ちます。
プリンタで印刷が実行されない場合には,OPCOMメッセージを確認してください。問題の原因がただちに判断できない場合には,次の方法でキュー属性を確認してください。
$ SHOW QUEUE queue-name/FULL |
たとえば,VIPERノードのLPS40$FANGというPrintServer装置キューのキュー属性は次のように表示されます。
$ SHOW QUEUE LPS40$FANG/FULL |
Printer queue LPS40$FANG, on VIPER::FANG, mounted form DCPS$$FORM (stock=DEFAULT) /BASE_PRIORITY=4 /FORM=DCPS$DEFAULT /LIBRARY=DCPS_LIB /OWNER=[SYSTEM] /PROCESSOR=DCPS$SMB /PROTECTION=(S:E,O:D,G:R,W:W) /SCHEDULE=(NOSIZE) /SEPARATE=(FLAG,TRAILER) $ |
$ STOP/RESET/QUEUE generic-queue-1 $ STOP/RESET/QUEUE other-generic-queues $ STOP/RESET/QUEUE pserver-name $ DELETE/QUEUE generic-queue-1 $ DELETE/QUEUE other-generic-queues $ DELETE/QUEUE pserver-name $ @SYS$STARTUP:DCPS$STARTUP |
キュー属性を再度確認してください。キュー属性が正しいのに,ジョブが印刷されない場合には,『 DEC PrintServer Supporting Host Software for OpenVMS Management Guide 』を参照してください。
印刷速度が低下するのは次のいずれかの理由によります。
複雑なテキスト・ジョブとして,ダウンロードされた多くのフォントを1ページで使用するジョブや,外字を多く印刷するジョブがあります。このようなジョブは常に長い印刷時間を必要とします。
シリアル・プリンタでテキスト・ジョブの印刷の前に約30秒の遅延時間が必ずあるときは,テキスト・トランスレータとプリント・ジョブの間でテキスト・トランスレータ・プロローグが一致しないと考えることができます。この場合には,シリアル・プリンタの電源を切断した後,再度投入し,適切なプロローグを常駐させてください。最初のテキスト・ジョブはプロローグのロードのために遅延しますが,2番目以降のテキスト・ジョブはプロローグをロードする必要がないため,これまでより効率よく印刷されます。
異なるバージョンの印刷システムを実行している複数のノードにプリンタが接続されている場合には,プリンタの電源を切断した後,再度投入しても,30秒の遅延時間が発生します。プリンタに最初に接続されたノードは,プロローグを常駐させます。他のノードのプリント・ジョブは,毎回プロローグをロードしなければなりません。この場合,遅延時間が発生しないようにするには,各ノードで DECprint Supervisor ソフトウェアの同じバージョンを実行しなければなりません。
11.4 レイアップ定義ファイルを見つけることができないときの処置
DECprint Supervisor ソフトウェアは,次のサンプル・レイアップ定義ファイルを [SYSHLP.EXAMPLES.DCPS]ディレクトリに登録します。
LPS$HOLES.LUP
LPS$SINGLEHOLES.LUP
LPS$DOUBLEHOLES.LUP
LPS$NUP.LUP
COLOR-PRINTER-FULL-PAGE.LUP
PROPRINTER-FULL-PAGE.LUP
レイアップ・ディレクトリ論理名であるDCPS$LAYUPが
SYS$SYSDEVICE:[SYSHLP.EXAMPLES.DCPS]を示すか,またはクラスタ内のすべてのノードで .LUP ファイルが登録されているディレクトリを示すことを確認してください。
11.5 印刷結果が予想と異なる場合の処置
DECprint Supervisor ソフトウェアは,プリント・パラメータの指定やプリント・ジョブ属性の指定に問題がある場合でも,すべてのプリント・ジョブのすべてのファイルを印刷しようとします。省略時のパラメータにエラーのあるプリント・キューもファイルを印刷できますが, 第 11.5.1 項 で説明するように,プリント・パラメータはすべて無効になり,問題のあることを示すメッセージが出力されます。
誤ったデータ・タイプ・トランスレータを使用してファイルが印刷される場合には,ファイルのデータ・タイプは DECprint Supervisor ソフトウェアによって正しく判断されていないことになります。自動的なデータ・タイプ検出機能に関する問題の解決方法については, 第 11.5.2 項 を参照してください。
11.5.1 省略時のキュー・パラメータが有効でないときの処置
DCPS$STARTUP.COMにパラメータを誤って入力した場合には,そのプリント・キューに送信したプリント・ジョブは印刷されますが,誤りのあるパラメータとその後に続くパラメータはプリント・ジョブに適用されません。
誤ったプリント・パラメータがキュー定義に指定されている場合には,印刷システムはエラー・メッセージを出力します。このメッセージは画面に表示され,関連するキューに送信された各プリント・ジョブのジョブ・トレーラ・ページにも印刷されます。処理されないパラメータの値は省略時の設定になります。
次の例では, 2番目のパラメータ,PAGE_ORIENTATIONの引数に余分なLが指定されています。したがって,プリンティング・システムは3番目のパラメータ,NUMBER_UP=2を無視し,最初のパラメータ,SHEET_SIZE=Bだけが処理されます。
@sys$startup:dcps$generic_queue - ! Landscape queue DCPS$WIDE$PRINT - ! P1 - Generic queue name TEK4014_TTB4 - ! P2 - /GENERIC = execution queues "SHEET_SIZE=B,PAGE_ORIENTATION=LLANDSCAPE,NUMBER_UP=2" ! P3 - Default queue parameter ! P3 - Default queue parameter |
このキューに登録されたすべてのプリント・ジョブに対して,次のようなエラー・メッセージが画面に表示され,ジョブ・トレーラ・ページのメッセージ・セクションにも同じメッセージが印刷されます。
10-MAR-2001 15:21 %DCPS-E-PARSYNERR, Syntax error in the /PARAMETERS qualifier at or near PAGE_ORIENTATION=LLANDSCAPE |
11.5.2 ファイル・データ・タイプが認識されないときの処置
DECprint Supervisor ソフトウェアがファイルのデータ・タイプを正しく判断できない場合には,ユーザはDATA_TYPEパラメータを明示的に指定できます。必要な場合には,ジェネリック・キューに対して特定のデータ・タイプを設定できます。このキューを使用して印刷されるファイルはすべて,指定されたデータ・タイプになります。ただし,ユーザがDATA_TYPEパラメータを使用して明示的に別のデータ・タイプを指定した場合は例外です。ユーザはまた, DATA_TYPE=AUTOMATICパラメータを指定することにより,自動的なデータ・タイプの検出を明示的に指定することもできます。
自動的なデータ・タイプ検出機能は,ファイルのデータ・タイプを判断するために次のことを確認します。
DECprint Supervisor ソフトウェアがこれらの要素からファイルのデータ・タイプを判断できない場合には,省略時のテキスト・データ・タイプが使用されます。省略時のテキスト・データ・タイプの設定については, 第 4.2.2 項 を参照してください。省略時のテキスト・データ・タイプが使用される場合には, PostScriptデータの前にテキストが付加されていてもかまいません。このようなファイルも正しく印刷されます。しかし,PostScriptデータの後に追加テキストがある場合には,ファイルは正しく印刷されません。この場合には,ファイルを編集し,テキスト・データとPostScriptデータを別々のファイルとして印刷しなければなりません。
しかし一般に,データ・タイプを判断できるようにするために,ユーザがファイルの内容を変更したり,ファイル拡張子を変更することは望ましくありません。このような場合には,ファイルを作成するアプリケーションを確認し,必要に応じてアプリケーションを変更してください。また,システム管理者はシステム固有のファイル拡張子とデータ・タイプを関連づけるためのシステム固有のデータ・ファイル,省略時のテキスト・データ・タイプ,または省略時のデータ・タイプを割り当てたジェネリック・キューを作成することもできます。
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