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4 OpenVMS Galaxyライセンス情報

OpenVMS Galaxy Software Architecture on OpenVMS (OpenVMS Galaxy)はシステム統合製品(SIP) です。つまり,OpenVMS GalaxyコードはOpenVMSオペレーティング・ システムに統合されており,オペレーティング・システムに付属しています。

OpenVMS Galaxyライセンスを表すライセンス管理機能(LMF) Product Authorization Key (PAK)により,OpenVMS Galaxyソフトウェアにアクセスし, 使用することができます。OpenVMS Alphaバージョン7.2で提供されるPAK の場所の詳細については,『Guide to OpenVMS Version 7.2 CD-ROMs』を参照してください。

4.1 OpenVMS Galaxyライセンスの要件

必要なOpenVMS Galaxyライセンスは次のとおりです。

ここではこれらの要件ついて詳しく説明します。

4.1.1 OpenVMS Operating System License

AlphaServerシステムをOpenVMS Galaxyシステムとして構成する場合, OpenVMSオペレーティング・システムのライセンスが供与される方法は変更されていません。

Galaxyシステムに対してOpenVMS Base Licenseが1つ必要であり,さらに最初のCPU 以外の各CPUに対してSMP Extension Licenseが1つずつ必要です。

4.1.2 OpenVMS Galaxy License

複数のインスタンスを作成して実行するには,Galaxyシステム内の各CPU に対して,OpenVMS Galaxy Licenseが1つずつ必要です。

Alphaシステムでシングル・インスタンスGalaxyを実行するためのライセンス権利は,OpenVMS Base License によって提供されます。

4.1.3 OpenVMSレイヤード・プロダクト・ライセンス

OpenVMS Galaxy構成上のCompaqソフトウェア・レイヤード・プロダクトは, 今後も従来のライセンス,つまりTraditional,Concurrent Use, Personal Useを使用します。

4.2 OpenVMS Galaxyインスタンスのクラスタ接続

OpenVMS Galaxyコンピューティング環境内のインスタンスは,シングル・ システムの他のインスタンス,他のGalaxyシステム内のインスタンス,またはGalaxy 以外のシステムとクラスタ接続することができます。この後説明するように, 各クラスタの種類によって,必要なライセンスも異なります。

4.2.1 Galaxyシステムでのクラスタ接続

OpenVMS Galaxyコンピューティング環境では,インスタンスをGalaxyシステム内の他のインスタンスとクラスタ接続することができます。 クラスタ接続されたインスタンスは, 相互に通信するために共用メモリ・クラスタ・ インターコネクトを使用します。

Galaxyシステム内でのクラスタ接続のためのライセンスと機能は, OpenVMS Galaxy Licenseのもとで提供されます。

4.2.2 Galaxyシステムの外部でのクラスタ接続

OpenVMS Galaxyコンピューティング環境内のインスタンスは,他のOpenVMS Galaxy システム内のインスタンスとクラスタ接続することができ,Galaxy 以外のシステムのクラスタ・ノードとクラスタ接続することもできます。Galaxy システムの外部とクラスタ接続されたインスタンスは, 従来のクラスタ・インターコネクトを使用します。

他のシステムとクラスタ接続される各システムには,OpenVMS Cluster Softwareのライセンスが必要です。OpenVMS Galaxyシステムの外部とクラスタ接続する場合は,OpenVMS Galaxy License ではカバーされません。

4.3 ライセンス・データベース

OpenVMS Galaxyシステムが複数のインスタンスで構成されている場合は, 各独立インスタンスまたはインスタンスのクラスタに対して,ライセンス・ データベースを設定しなければなりません。OpenVMS Galaxy構成でライセンスを表すPAK は,次のように複数のライセンス・データベースにロードできます。

4.4 OpenVMS GalaxyライセンスPAKとLMF

OpenVMS Galaxy PAKの名前は次のとおりです。

OpenVMS Galaxyのお客様は,少なくとも1つのOPENVMS-ALPHA PAKが必要であり, さらに最初のCPU (Base Operating System Licenseに含まれています) 以外の各追加プロセッサ(CPU)に対して1つずつ,OPENVMS-ALPHA PAKが必要です。

OPENVMS-ALPHAとOPENVMS-ALPHA-USER PAKは複数のGalaxyインスタンスで共用できます。License Management Facility (LMF) でこの機能を実装するには, すべてのOpenVMS Galaxyインスタンス名をPAK INCLUDEリストにインクルードします。

たとえば,OpenVMS ClusterにANDA1Aというシステムがあるとしましょう。OPENVMS-ALPHA ライセンスPAKのINCLUDEリストには現在,SCSノード名ANDA1A が含まれています。そのシステムがANDA1A,ANDA2A,ANDA3Aというインスタンスを稼動するOpenVMS Galaxy に変更される場合は,すべてのインスタンスがNO_SHARE OPENVMS-ALPHA ライセンスを共用できるように, OPENVMS-ALPHAライセンスPAKを変更しなければなりません。

OPENVMS-ALPHAライセンスPAKを変更するコマンドは次のとおりです。

     $ LICENSE MODIFY OPENVMS-ALPHA/AUTHORIZATION=xxxxx-
     _$ /INCLUDE=3D(ANDA1A,ANDA2A,ANDA3A)

この例では,ANDA1Aがクラスタ内にすでに存在していると仮定しているため, ライセンス・データベース・ファイル(LDB)内で多くのOPENVMS-ALPHA ライセンスPAKから1つのPAKを識別するために,認可番号が必要です。

4.5 OpenVMSライセンスに関する詳細情報

OpenVMSライセンス管理機能(LMF)の使用の詳細については,次のドキュメントを参照してください。


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