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この章では,OpenVMS EngineeringがOpenVMS Galaxy環境の構築と稼動の際に役立つと判断した情報をまとめます。
システムの電源投入時に,AUTO_ACTIONコンソール環境変数がインスタンス0 に対してBOOTまたはRESTARTに設定されている場合には,GALAXYコマンドが自動的に実行され, インスタンス0をブートしようとします。
他のインスタンスに対してコンソール環境変数でAUTO_ACTIONを設定すると,GALAXY コマンドの実行時にそれぞれの動作が実行されます(自動的に実行される場合も, コンソールからユーザが実行する場合も)。
この機能を利用できるようにシステムを設定するには,各インスタンスでコンソール環境変数"AUTO_ACTION" を"RESTART"または"BOOT"に設定し,各インスタンスのBOOT_OSFLAGS 環境変数とBOOTDEF_DEV環境変数に対して適切な値を指定する必要があります。
OpenVMS Galaxy操作のためにLP_*環境変数の初期セットを設定し,システムをブートした後, 環境変数の値を変更するには,最初にシステムを再初期化し, 値を変更し,システムをもう一度再初期化する必要があります。 2回のINITの間に変更を行うのは,新しい値をすべてのパーティションに正しく伝達するためです。
AlphaServer 8400および8200システムは,Galaxyソフトウェア・アーキテクチャが開発される以前に設計されているため,OpenVMS Galaxy コンソール・ ファームウェアとシステム・オペレーションで,いくつかの制限事項を取り扱わなければなりません。
ここでは,認識しておかなければならない事項と回避しなければならない事項について説明します。
更新操作を途中で打ち切ると,システムがハングすることがあります。
2種類の異なるCPUや2種類の異なるファームウェア・リビジョンを実行しないでください。 一貫性のあるファームウェア・リビジョンを提供しないと, システムは電源投入時にハングします。
GLX_INST_TMO SYSGENパラメータ:
各共用メンバは共用メモリ内でハートビート・セルを刻み,他のインスタンスはそれらのハートビート・ セルを確認します。インスタンスのハートビートがGLX_INST_TMO に指定された時間(ミリ秒)だけ停止すると,そのインスタンスは停止したものと解釈され, 共用メンバから削除されます。
たとえば,共用メンバに対してGLX_INST_TMOに指定された時間(ミリ秒)より長い時間,CTRL-P を実行すると,コンソールからContinueコマンドを実行したときに, そのインスタンスはただちにGLXEXITバグチェックになります。 これはOpenVMSclusterの動作とよく似ています。OpenVMSclusterでは, クラスタ・メンバがRECNXINTERVALに指定された秒数より長い時間, CTRL-P状態になると,CLUEXITバグチェックになります。
すべての共用メンバが使用するGLX_INST_TMOの値は同じです。使用される値は,Galaxy のメンバとしてブートされたノードのうち,最小の値です。
OpenVMS Galaxyソフトウェアをオフにする場合は,lp_count環境変数を次のように変更して, 次のコマンドを入力します。
>>> SET LP_COUNT 0 ! Return to monolithic SMP config >>> INIT ! Return to single SMP console >>> B -fl 0,1 device ! Stop at SYSBOOT SYSBOOT> SET GALAXY 0 SYSBOOT> CONTINUE
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