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9 DECeventユーティリティ

9.1 DECeventについて

DECeventユーティリティと呼ばれるイベント管理ユーティリティによってオペレーティング・ システムのイベント・ログ・ファイルとのインタフェースを行います。 これによって,システム・ユーザはシステム・イベント・ エントリからASCIIレポートを作成することができます。ASCIIレポートの形式は, コマンド行インタフェース(CLI)に入力したコマンドによって異なりますが, 最大文字数は255文字です。

入力ファイルを指定しない場合,DECeventはシステム・イベント・ログ・ ファイルSYS$ERRORLOG:ERRLOG.SYSを省略時の入力ファイルとして使用します。

9.2 DECevent使用法の要約

DECeventユーティリティは,任意の数のイベント・ログ・ファイルの内容を変換し, レポートを作成します。DECeventによって,詳細(省略時の設定) ,簡略,簡潔,要約,およびFSTERRの5種類のレポートを作成することができます。 コマンドでこれらのレポートを組み合わせて同時に選択することはできません。

形式

DIAGNOSE/TRANSLATE   [/修飾子] [ファイル指定[,...]]
パラメータ

/修飾子

DIAGNOSE/TRANSLATEコマンドで実行する機能を指定します。

ファイル指定[,...]

指定したレポートに変換されるバイナリ・エラー情報を含む 1つまたは複数のファイルを指定します。 ファイルの指定には,ワイルドカード文字を使用できます。 ファイルを指定しなかった場合は,省略時のファイルSYS$ERRORLOG:ERRLOG.SYS が使用されます。(このファイルの保守については, 『OpenVMSシステム管理者マニュアル』を参照してください。)

ファイル指定の詳細については,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

説明

DECeventを起動するには,次のようなDCLのコマンドを入力します。
     DIAGNOSE [/修飾子(s)] [ファイル指定][,..]

/TRANSLATE修飾子は,省略時のレポート修飾子であるため,コマンド行で入力する必要はありません。DECevent ユーティリティでは,プロンプトが表示されません。DECevent を終了するには,Ctrl/CとReturnキーを押すと, システム・プロンプトが表示されます。

DECeventユーティリティを実行するにはSYSPRV特権が必要です。しかし, 読み込みアクセス権があれば,ERRLOG.SYSファイルにアクセスすることができます。/CONTINUOUS 修飾子を使用する場合は,DIAGNOSE特権が必要です。 この修飾子を指定すると,ターミナルの画面にイベントが継続的に表示されます。/BINARY 修飾子はレポート・タイプ修飾子(/FULL,/BRIEF, /TERSE,/SUMMARY,および/FSTERR)または/OUTPUT修飾子とともに使用しないでください。

9.3 DECeventユーティリティの修飾子

この項では,DIAGNOSE/TRANSLATEコマンドの修飾子について説明します。 次の表は,修飾子の一覧です。

修飾子 説明
/BEFORE 指定した日時より前の日付のエントリだけをエラー・ レポート対象として選択することを指定する。
/BINARY バイナリ・エラー・ログ・ レコードをASCIIテキストに変換するか,または指定した出力ファイルにコピーするかを制御する。
/BRIEF 簡略レポートを作成する。
/CONTINUOUS オペレーティング・システムのイベント・ ロガーによって,イベントがログ・ファイルに記録されるたびに, リアルタイムで表示することを指定する。
/DUMP 簡略レポートの後に,入力イベント・ ログ・ファイルの情報のダンプを出力することを指定する。
/ENTRY 指定した範囲のエントリを対象とするエラー・ ログ・レポート,または指定したエントリ番号で始まるエラー・ ログ・レポートを作成する。
/EXCLUDE 指定した装置クラス,装置名,エラー・ ログ・エントリ・タイプのいずれかが起因するイベントをレポートから除外する。
/FSTERR ディスクおよびテープに関する各イベント・ログ・エントリについて,1 行のレポートを生成する。
/FULL エラー・ログ・エントリに関するすべての情報を示す詳細レポートを作成する( 省略時の設定)。
/INCLUDE 指定した装置クラス,装置名,エラー・ ログ・エントリ・タイプのいずれかが起因するイベントをレポートに含める。
/INTERACTIVE コマンド行インタフェースを終了し,DECevent 対話型コマンド・シェルを実行する。
/LOG 各入力ファイルについて選択および拒否するエントリ数を指定する情報メッセージをSYS$OUTPUT に送るかどうかを制御する。
/NODE OpenVMS Clusterシステムの特定のノードに関するイベント・ エントリで構成されるレポートを作成する。
/OUTPUT レポートの出力ファイルを指定する。
/REJECTED 拒否するエントリのバイナリ・ レコードを格納するファイルの名前を指定できる。
/SINCE 指定した日時より後の日付のエントリだけをレポート対象として選択することを指定する。
/SUMMARY 統計情報の要約で構成されたイベント・ レポートを作成する。
/TERSE バイナリ・イベント情報,レジスタ値,ASCII メッセージを凝縮した形式のイベント・レポートを作成する。
/TRANSLATE イベント・ ログ・ファイルの中身をトランスレートする。DIAGNOSEコマンドの省略時の修飾子。

この表にリストされた修飾子のほかに,DECeventユーティリティでは, DIRECTORYコマンドおよびSHOWコマンドを使用することができます。

DIRECTORYコマンドによって,DECeventユーティリティでイベントをユーザが読める形式に変換する際に必要となる規則の一覧を表示することができます。

現在,DECeventにインプリメントされているDIRECTORYコマンドは, DIRECTORY EVENTおよびDIRECTORY CANONICALです。

SHOWコマンドによって,特定の設定や選択を表示することができます。現在,DECevent にインプリメントされているSHOWコマンドは,SHOW SELECT およびSHOW SETTINGSです。SHOW SELECTコマンドに特定の選択キーワード名を指定することにより, その特定の選択キーワードのみを表示することができます。SHOW SETTINGS コマンドに特定の設定の名前を使用することにより, その特定の設定の名前および値のみを表示することができます。

/BEFORE

指定した日時より前の日付のエントリだけをレポートに含めることを指定します。

形式

    /BEFORE   [=日時]

パラメータ

日時

レポートの対象を,指定された日時より前の日付のエントリに制限します。

説明

絶対時刻とデルタ時間のどちらで指定してもよく,また,両者を組み合わせて指定することもできます。 時刻の指定方法については,『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

/BEFORE修飾子を省略した場合や日時を指定せずに/BEFOREを指定した場合, すべてのエントリが処理されます。

    $ DIAGNOSE/TRANSLATE/BEFORE=19-APR-1998:10:00 ERRLOG.OLD;5
    
    この例では,ERRLOG.OLD;5の1998年4月19日午前10時より前に記録されたエントリの詳細( 省略時の設定)レポートが作成されます。

/BINARY

バイナリ・エラー・ログ・レコードをASCIIテキストに変換するか,または指定した出力ファイルにコピーするかを制御します。

フォーマット

    /BINARY   [=ファイル指定]

パラメータ

ファイル指定

入力レコードのイメージ・コピーを格納する出力ファイルを指定します。

説明

時間間隔を指定する修飾子(/SINCE,/BEFORE,/ENTRY),またはフィルタを指定する修飾子(/INCLUDE ,/EXCLUDE)を/BINARY修飾子と併用した場合, オリジナルのバイナリ・イベント・エントリのコピーを格納するバイナリ・ ファイルを作成します。時間間隔やフィルタを指定しない場合, すべてのイベント・エントリがコピーされます。

/BINARY修飾子にファイル指定を指定すると,選択した出力ファイルには, バイナリ入力レコードのコピーが格納されます。レコードは,ASCII に変換されません。装置やディレクトリを指定しない場合,現在の装置と省略時のディレクトリが使用されます。 ファイル名を省略すると,入力ファイルの名前が使用されます。 ファイル・タイプを省略すると,省略時のファイル・ タイプは.DATとなります。

/BINARYは,/BRIEF,/FSTERR,/FULL,/OUTPUT,/SUMMARY,/TERSEの各修飾子と併用しないようにしてください。 これらの修飾子はASCIIレポートを作成しますが,/BINARY はバイナリ・ファイルを作成するからです。

    $ DIAGNOSE/TRANSLATE/INCLUDE=DBA1/BINARY=DBA1_ERR.DAT ERRLOG.OLD;5
    
    DBA1に適用するエントリのイメージ・コピーが,出力ファイルDBA1_ ERR.DATに格納されます。

/BRIEF

簡略レポートを作成します。

形式

    /BRIEF

説明

/BINARY修飾子は,/BRIEFと併用しないようにしてください。

DECeventユーティリティの出力例の項に簡略エラー・ログ・レポートの例を記載しています。

    $ DIAGNOSE/TRANSLATE/BRIEF ERRLOG.OLD;97
    
    ERRLOG.OLD;97をもとに,最小限の情報を格納する簡略レポートが作成されます。

/CONTINUOUS

オペレーティング・システムのイベント・ロガーによってイベントが記録されると, ターミナルの画面にリアルタイムでこのイベントが表示されます。

形式

    /CONTINUOUS

説明

/CONTINUOUS修飾子は,オペレーティング・システムのイベント・ ロガーによってイベントが記録されるたびに,そのイベントを表示することを指定します。 入力ファイルを指定することはできません。省略時には, リアルタイムの出力は画面に出力されます。/OUTPUT修飾子によって, リアルタイムの出力をファイルにリダイレクトすることもできます。/BRIEF レポート・タイプは,/CONTINUOUS修飾子とともに使用します。

    $ DIAGNOSE/TRANSLATE/CONTINUOUS/BRIEF/OUTPUT=ERRLOG.CONT
    
    省略時のイベント・ログ・ファイルSYS$ERRORLOG:ERRLOG.SYSをもとに作成されたリアルタイムのイベント・ ログ情報を含む簡略レポートが,出力ファイルERRLOG.CONT に出力されます。

/DUMP

修飾子によって選択することにより,入力イベント・ログ・ファイルからダンプする基準を指定できます。

形式

    /DUMP

説明

/DUMP修飾子によって,入力イベント・ログ・ファイルから選択的に情報をダンプすることができます。 結果出力は,簡略レポートで,その後に入力イベントの標準バッファのダンプが続きます。

    $ DIAGNOSE/TRANSLATE/DUMP/INCLUDE=(RA90) ERRLOG.OLD;97/OUTPUT=97.OUT
    
    ERRLOG.OLD;97をもとに,ディスク・ドライブRA90に関する情報を含む簡略レポートが作成され, 出力ファイル97.OUTにリダイレクトされます。

/ENTRY

指定した範囲のエントリを対象とするレポート,または指定したエントリ番号で始まるレポートを作成します。

形式

    /ENTRY   [=(START:10進値[,END:10進値])]

パラメータ

(START:10進値[,END:10進値])

レポートの対象とするエントリ範囲を指定します。

説明

エントリ範囲を指定せずに/ENTRYを指定した場合や,/ENTRY修飾子を省略した場合, 省略時のエントリ(範囲START:1,END:ファイルの終端)が使用されます。

    $ DIAGNOSE/TRANSLATE/ENTRY=(START:1,END:18) ERRLOG.SYS
    
    ERRLOG.SYSファイルをもとに作成する詳細(省略時)レポートのエントリ範囲を, エントリ番号1〜18に制限しています。

/EXCLUDE

指定した装置クラス,装置名,イベント・エントリ・タイプのいずれかに起因するエラーを, レポートから除外します。

形式

    /EXCLUDE=   [装置クラス|装置名|エントリ・タイプ] [,...]

パラメータ

装置クラス

装置クラス,装置名,イベント・ログ・エントリ・タイプのいずれかを示すキーワードを1 つ以上指定します。複数のキーワードを指定する場合は, キーワードをコンマで区切り,リスト全体を括弧で囲んでください。

装置クラス・キーワード


ADAPTER
BUSES
CACHE
DISKS
INFORMATIONAL
LINE_PRINTER
REALTIME
SYNC_COMMUNICATIONS
TAPES
VECTOR
WORKSTATION

装置名の構成例

DB 装置グループ
DBA1 特定の装置またはユニット番号
(DBA1,HSC1$DUA1,DYA0) 装置リスト
(DB,DR,XF) 装置グループ・ リスト

エントリ・タイプ・キーワード

ATTENTIONS 装置アテンション・ エントリをレポートから除外する。
BUGCHECKS すべてのタイプのバグチェック・ エントリをレポートから除外する。
CONFIGURATION システム構成エントリをレポートから除外する。
CONTROL_ENTRIES 制御エントリをレポートから除外する。制御エントリには,次の種類がある。

  • 電源障害後のシステムの再始動

  • タイムスタンプ

  • システム・スタートアップ

  • $SNDERRメッセージ(エラー・ログにメッセージを送るシステム・ サービス)

  • オペレータ・メッセージ

  • ネットワーク・メッセージ

  • ERRLOG.SYS作成
CPU_ENTRIES CPU関連エントリをレポートから除外する。CPU エントリには,次の種類がある。

  • SBIアラートまたはフォルト

  • 未定義割り込み

  • MBA/UBAアダプタ・エラー

  • 非同期書き込みエラー

  • UBAエラー
DEVICE_ERRORS 装置エラー・ エントリをレポートから除外する。
ENVIRONMENTAL_ENTRIES 環境エントリをレポートから除外する。
MACHINE_CHECKS マシン・チェック・エントリをレポートから除外する。
MEMORY メモリ・エラーをレポートから除外する。
SNAPSHOT_ENTRIES スナップショット・ エントリをレポートから除外する。
SYNDROME 弊社サポート要員が問題を調べる際に使用する症状を記述するコンソール出力エントリを除外する。
TIMEOUTS 装置タイムアウト・エントリをレポートから除外する。
UNKNOWN_ENTRIES エントリ・タイプが未知であるか,または装置タイプや装置クラスが未知であるエントリを除外する。
UNSOLICITED_ MSCP 非要求MSCPエントリを出力レポートから除外する。
VOLUME_CHANGES ボリューム・ マウント・エントリとボリューム・ディスマウント・エントリをレポートから除外する。

説明

装置クラス,装置名,エントリ・タイプを示す1つ以上のキーワードのいずれかにより,1 つ以上の装置を指定できます。

UNKNOWN_ENTRIESキーワードを指定することによって,サポートしていない( 未知の)装置からのエントリをレポートから除外しないかぎり,未知の装置はレポート対象となります。

エントリに関する既知の情報は変換され,その他の情報は16進ロングワードで出力されます。

/INCLUDEと/EXCLUDEの両方で装置クラス・キーワードまたは装置名の構成を指定した場合,/INCLUDE 修飾子が優先されます。

BUSESキーワードは,BIバスのイベント・ログ・エントリを除外します。 DEVICE_ERRORSキーワードは,BIアダプタのエントリを除外します。

  1. $ DIAGNOSE/TRANSLATE/EXCLUDE=MTA0
    
    装置MTA0のエントリを,ERRLOG.SYSファイルの詳細(省略時)レポートから除外しています。

  2. $ DIAGNOSE/TRANSLATE/EXCLUDE=(MTA0,DRA5) ERRLOG.OLD
    
    装置MTA0とDRA5を,ERRLOG.OLDの詳細(省略時)レポートから除外しています。

  3. $ DIAGNOSE/TRANSLATE/EXCLUDE=(DISKS,BUGCHECKS)
    
    すべてのディスク装置とすべてのバグチェック・エントリを,ERRLOG.SYS ファイルの詳細(省略時)レポートから除外しています。

  4. $ DIAGNOSE/TRANSLATE/EXCLUDE=TAPES/INCLUDE=MTA0
    
    装置MTA0を,ERRLOG.SYSファイルの詳細(省略時)レポートに含めています。 他の磁気テープ装置はすべて,レポートから除外されます。

  5. $ DIAGNOSE/TRANSLATE/EXCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES)
    
    ディスクのエントリおよびすべてのボリューム情報のエントリを, ERRLOG.SYSファイルの詳細(省略時)レポートから除外しています。

  6. $ DIAGNOSE/TRANSLATE/EXCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES,DEVICE_ERRORS)
    
    すべてのボリューム変更,すべてのディスク,およびディスクに関するすべての装置のエラー情報のエントリを,ERRLOG.SYS ファイルの詳細(省略時) レポートから除外しています。

  7. $ DIAGNOSE/TRANSLATE/EXCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES,DEVICE_ERRORS,BUGCHECKS)
    
    すべてのディスクのエントリ,すべてのボリューム変更のエントリ,ディスクに関する装置のエラー情報のエントリ, およびバグチェック・エラーのエントリを,ERRLOG.SYS ファイルの詳細(省略時)レポートから除外しています。

/FSTERR

様々なディスクやテープ装置のエントリごとに1行のレポートを作成します。

形式

    /FSTERR

説明

FSTERRレポートには,弊社サポート要員がテープ装置やディスク装置の問題を解決する際に必要な情報が出力されます。

/FSTERRは,/BINARY修飾子と併用しないようにしてください。

DECeventユーティリティの例の項に,FSTERRレポートの出力例が記載されています。

    $ DIAGNOSE/TRANSLATE/FSTERR ERRLOG.OLD;72
    
    イベント・ログ・ファイルERRLOG.OLD;72に格納されている情報からテープ装置およびディスク装置に関するFSTERR レポートが作成されます。

/FULL

イベント・エントリに関するすべての情報を示す詳細レポートを作成します。 これは省略時のレポート形式です。

形式

    /FULL

説明

詳細レポート形式では,イベント・ログの各エントリのすべての情報がレポートされます。 コマンド行でレポート・タイプを指定しない場合, 省略時のレポート・タイプは詳細レポートになります。

/FULLは,/BINARY修飾子と併用しないようにしてください。

  1. $ DIAGNOSE/TRANSLATE/FULL ERRLOG.OLD;72
    
    詳細(省略時)レポートを出力しています。

  2. $ DIAGNOSE/TRANSLATE ERRLOG.OLD;72
    
    詳細(省略時)レポートを出力しています。/FULLは,省略時のレポート形式であるため, コマンド行で指定する必要はありません。

/INCLUDE

指定した装置クラス,装置名,エラー・ログ・エントリ・タイプのいずれかに起因するイベントを, イベント・ログ・レポートに含めます。

形式

    /INCLUDE=   [装置クラス|装置名|エントリ・タイプ] [,...]

パラメータ

装置クラス

装置クラス,装置名,エントリ・タイプのいずれかを示すキーワードを1 つ以上指定します。複数のキーワードを指定する場合,キーワードをコンマで区切り, リスト全体を括弧で囲んでください。

装置クラス・キーワード


ADAPTER
BUSES
CACHE
DISKS
INFORMATIONAL
LINE_PRINTER
REALTIME
SYNC_COMMUNICATIONS
TAPES
VECTOR
WORKSTATION

装置名の構成例

DB 装置グループ
DBA1 特定の装置またはユニット番号
(DBA1,HSC1$DUA1,DYA0) 装置リスト
(DB,DR,XF) 装置グループ・ リスト

エントリ・タイプ・キーワード

ATTENTIONS 装置アテンション・エントリをレポートに含める。
BUGCHECKS すべてのタイプのバグチェック・エラーをレポートに含める。
CONFIGURATION システム構成エントリをレポートに含める。
CONTROL_ENTRIES 制御エントリをレポートに含める。 制御エントリには,次の種類がある。

  • 電源障害後のシステム再始動

  • タイムスタンプ

  • システム・スタートアップ

  • $SNDERRメッセージ(エラー・ログにメッセージを送るシステム・ サービス)

  • オペレータ・メッセージ

  • ネットワーク・メッセージ

  • ERRLOG.SYS作成
CPU_ENTRIES CPU関連エントリをレポートに含める。CPU エントリには,次の種類がある。

  • SBIアラートまたはフォルト

  • 未定義割り込み

  • MBA/UBAアダプタ・エラー

  • 非同期書き込みエラー

  • UBAエラー
DEVICE_ERRORS 装置エラーをレポートに含める。
ENVIRONMENTAL_ ENTRIES 環境エントリをレポートに含める。
MACHINE_CHECKS マシン・チェック・エラーをレポートに含める。
MEMORY メモリ・エラーをレポートに含める。
SNAPSHOT_ENTRIES スナップショット・エントリをレポートに含める。
SYNDROME 弊社サポート要員が問題を調べる際に使用する症状を記述するコンソール出力エントリを含める。
TIMEOUTS 装置タイムアウト・エラーをレポートに含める。
UNKNOWN_ENTRIES エントリ・タイプが未知であるか, または装置タイプや装置クラスが未知であるエントリを含める。
UNSOLICITED_MSCP 非請求MSCP エントリを出力レポートに含める。
VOLUME_CHANGES ボリューム・マウント・エントリとボリューム・ ディスマウント・エントリをレポートに含める。

説明

装置クラス,装置名,エントリ・タイプを示す1つ以上のキーワードのいずれかにより,1 つ以上の装置を指定できます。

サポートしていない装置が記録した装置レジスタの内容を含んでいるレポートを出力するには,UNKNOWN_ENTRIES キーワードを指定します。

エントリに関する既知の情報は変換され,その他の情報は16進ロングワードで出力されます。

/INCLUDEと/EXCLUDEの両方で装置クラス・キーワードまたは装置名の構成を指定した場合,/INCLUDE 修飾子が優先されます。

BUSESキーワードは,BIバスのエラー・ログ・エントリを含めます。 DEVICE_ERRORSキーワードは,BIアダプタのエントリを含めます。

  1. $ DIAGNOSE/TRANSLATE/INCLUDE=MTA0
    
    装置MTA0のエントリが詳細(省略時)レポートに含まれます。これらのエントリは, 省略時のエラー・ログ・ファイルERRLOG.SYSに格納されています。

  2. $ DIAGNOSE/TRANSLATE/INCLUDE=MTA0/EXCLUDE=TAPES
    
    ERRLOG.SYSファイルの詳細(省略時)レポートに,装置MTA0が含まれます。 他の磁気テープ装置は,すべてレポートから除外されます。

  3. $ DIAGNOSE/TRANSLATE/INCLUDE=(MTA0,VOL)
    
    MTA0のすべてのエントリとボリューム・マウントとディスマウント・エントリが, 詳細(省略時)レポートに含まれます。これらのエントリは,省略時のエラー・ ログ・ファイルERRLOG.SYSに格納されています。

  4. $ DIAGNOSE/TRANSLATE/INCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES)
    
    すべてのディスクのすべてのエントリ,およびボリューム情報のすべてのエントリが, 詳細(省略時)レポートに含まれます。これらのエントリは, 省略時のエラー・ログ・ファイルERRLOG.SYSに格納されています。

  5. $ DIAGNOSE/TRANSLATE/INCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES,DEVICE_ERROR)
    
    ディスクのすべてのエントリ,すべてのボリューム・エントリ,およびディスクに関するすべての装置エラー情報が, レポートに含まれます。これらのエントリは, 省略時のエラー・ログ・ファイルERRLOG.SYSに格納されています。

  6. $ DIAGNOSE/TRANSLATE/INCLUDE=(DISKS,VOLUME_CHANGES,DEVICE_ERROR,BUGCHECK)
    
    ディスクのすべてのエントリ,ボリューム変更のすべてのエントリ,ディスクに関するすべての装置エラー情報のエントリ, およびバグチェック・ エラーのすべてのエントリが,詳細(省略時)レポートに含まれます。これらのエントリは, 省略時のエラー・ログ・ファイルERRLOG.SYSに格納されています。

/INTERACTIVE

コマンド行インタフェース(CLI)を終了し,DECevent対話型コマンド・シェルを実行することができます。

形式

    /INTERACTIVE

説明

CLIで有効なコマンドはすべて,対話型コマンド・シェルでも使用することができます。 この対話型コマンド・シェルでは,修飾子の前にDIAGNOSE/TRANSLATE を入力する必要がありません。対話型コマンド・シェルでは,CLI のコマンドのほかにSET,SAVE,およびRESTOREコマンドを使用することができます。

    $ DIAGNOSE/TRANSLATE/INTERACTIVE
    
    コマンド行インタフェースを終了し,DECevent対話型コマンド・シェルを実行します。

    この対話型コマンド・シェルでは,DIAG>プロンプトが表示されます。

/LOG

各入力ファイルについて選択するエントリと拒否するエントリの数を指定する情報メッセージをSYS$OUTPUT に送るかどうかを制御します。省略時の設定では, このメッセージは表示されません。

形式

    /[NO]LOG

    $ DIAGNOSE/TRANSLATE/LOG ERRLOG.OLD;5
    
    ERRLOG.OLD;5に関する情報メッセージが,SYS$OUTPUTに送られます。

/NODE

OpenVMS Clusterシステムの特定のノードに関するエラー・ログ・エントリで構成されるレポートを作成します。

形式

    /NODE= (ノード名[,...])

パラメータ

ノード名

1つ以上のOpenVMS Clusterメンバの名前を指定します。名前は6文字以内です。 複数の名前を指定する場合,それぞれの名前をコンマで区切り, リスト全体を括弧で囲んでください。

    $ DIAGNOSE/TRANSLATE/NODE=(GARCIA,LESH) SYS$SYSROOT:[SYS*.SYSERR]ERRLOG.SYS
    
    クラスタ・システムを,BROOME,GARCIA,LESH,PUTNAMのメンバで構成しています。GARCIA とLESHについて記録されたエントリだけが,出力される詳細( 省略時)レポートに含まれます。

/OUTPUT

レポートの出力ファイルを指定します。

形式

    /OUTPUT   [=ファイル指定]

パラメータ

ファイル指定

レポートの出力ファイル。ファイルの指定方法については,『OpenVMSユーザーズ・ マニュアル』を参照してください。

説明

/OUTPUT修飾子を省略した場合,出力はSYS$OUTPUTに送られます。 /OUTPUT修飾子にファイル指定を指定すると,選択した出力ファイルにレポートが格納されます。 装置やディレクトリの指定を省略すると,現在の装置と省略時のディレクトリが使用されます。 ファイル名を省略すると, 入力ファイルのファイル名が使用されます。ファイル・タイプを省略すると, 省略時のファイル・タイプLISが使用されます。

/OUTPUTは,/BINARY修飾子と併用しないようにしてください。

    $ DIAGNOSE/TRANSLATE/OUTPUT=ERROR_LOG.LIS ERRLOG.OLD;72
    
    ERRLOG.OLD;72から作成されたエントリを,省略時の詳細レポートERROR_ LOG.LISに格納しています。

/REJECTED

拒否するエントリのバイナリ・レコードを格納させるファイルの名前を指定できます。

形式

    /REJECTED   [=ファイル指定]

パラメータ

ファイル指定

拒否するエントリを格納させるファイルの名前を指定します。

説明

/REJECTED修飾子は,オリジナルのバイナリ・イベント・ログ・エントリのコピーを格納するバイナリ・ ファイルを作成します。/SINCE, /BEFORE,/ENTRY修飾子で時間間隔を指定したり,/INCLUDE,/EXCLUDE修飾子でフィルタを指定したりしたためにイベント・ ログ・エントリが拒否された場合, このエントリは指定ファイルに書き込まれます。

拒否するエントリは,次のいずれかに該当するため変換されないエントリです。

/REJECTED修飾子にファイル指定を指定すると,拒否するレコードのイメージ・ コピーが出力ファイルに格納されます。装置やディレクトリを指定しない場合, 現在の装置と省略時のディレクトリが使用されます。ファイル名を省略すると, 入力ファイルのファイル名が使用されます。ファイル・ タイプを省略すると,省略時のファイル・タイプREJが使用されます。

    $ DIAGNOSE/TRANSLATE/INCLUDE/BINARY=MTA0/REJECTED=REAL_ERRS.DAT ERRLOG.OLD;5
    
    MTA0装置に適用するエントリは除き,ERRLOG.OLD;5のすべてのエントリのイメージ・ コピーが,出力ファイルREAL_ERRS.DATに格納されます。 /BINARY修飾子が使用されています。

/SINCE

指定した日時以降の日付のエントリだけをレポート対象として指定します。

形式

    /SINCE   [=日時]

パラメータ

日時

エラー・レポートの対象を,指定した日時以降の日付のエントリに制限します。

説明

絶対時刻による指定だけが有効です。時刻の指定方法については, 『OpenVMSユーザーズ・マニュアル』を参照してください。

/SINCE修飾子を省略すると,すべてのエントリが処理されます。日時を指定せずに/SINCE を指定した場合,省略時の設定であるTODAYが使用されます。

    $ DIAGNOSE/TRANSLATE/SINCE=19-APR-1998:15:00 ERRLOG.OLD;56
    
    ERRLOG.OLD;56から作成される詳細(省略時)レポートには,1998年4月19日15 時以降に記録されたエントリが格納されます。

/SUMMARY

イベント・ログのすべてのイベントの要約情報を作成します。

形式

    /SUMMARY

説明

/SUMMARY修飾子によって,指定した入力イベント・ログ・ファイルから要約レポートを作成します。

/BINARY修飾子は,/SUMMARYと併用しないようにしてください。

    $ DIAGNOSE/TRANSLATE/SUMMARY ERRLOG.OLD;5
    
    ERRLOG.OLD;5のすべてのエントリの要約レポートが出力されます。

/TERSE

簡潔レポートを作成します。

フォーマット

    /TERSE

説明

/TERSE修飾子を指定すると,各イベント・エントリのレジスタおよびヘッダが標準のレポート形式になりますが, 各レジスタの内容はユーザが読めるメッセージには変換されません。

/TERSEレポート修飾子を/BINARY修飾子と併用しないでください。

DECeventユーティリティの出力例の項に,簡潔レポートの例が記載されています。

    $ DIAGNOSE/TRANSLATE/TERSE ERRLOG.OLD;97
    
    ERRLOG.OLD;97からレジスタおよびヘッダ情報が含まれる簡潔レポートが出力されます。

/TRANSLATE

イベント・ログ・ファイルの内容を変換します。この修飾子は,DIAGNOSE コマンドの省略時の修飾子です。

形式

    /TRANSLATE   [修飾子][入力ファイル][,...]

説明

/TRANSLATE修飾子を指定すると,省略時のイベント・ログ・ファイルSYS$ERRORLOG:ERRLOG.SYS ,または選択した入力イベント・ログ・ファイルの内容が変換されます。

    $ DIAGNOSE/TRANSLATE/BRIEF ERRLOG.OLD;97
    
    ERRLOG.OLD;97から最少の情報を含む簡略レポートが作成されます。

9.4 DECeventユーティリティの出力例

イベント・ログ・レポート例

DECeventイベント管理ユーティリティでは,次の5種類のレポートを出力することができます。

ここでは,各レポート・タイプの例を挙げて説明します。

詳細レポートの例

詳細レポートを作成するには,/FULL修飾子を使用します。詳細レポート形式では, イベント・ログの各エントリのすべての情報が変換されます。 詳細レポートは,レポート・タイプをコマンド行で指定しない場合の省略時のレポート・ タイプです。/TRANSLATE修飾子は,省略時の修飾子です。

次の2つのコマンドはいずれも,詳細レポートを出力します。

     $ DIAGNOSE/TRANSLATE/FULL

     $ DIAGNOSE

次の例に詳細レポートの形式を示します。

     ******************************** ENTRY    1 ********************************
     Logging OS                        1. OpenVMS
     System Architecture               2. Alpha
     OS version                           V7.1
     Event sequence number          1583.
     Timestamp of occurrence              18-APR-1998 09:21:18
     System uptime in seconds      58004.
     Error mask                x00000000
     Flags                         x0001  Dynamic Device Recognition present
     Host name                            COGENT

     Alpha HW model                       DEC 3000 Model 400
     System type register      x00000004  DEC 3000
     Unique CPU ID             x00000002
     mpnum                     x000000FF
     mperr                     x000000FF

     Event validity                   -1. Unknown validity code
     Event severity                   -1. Unknown severity code
     Entry type                      100.
     Major Event class                 3. IO Subsystem

     IO Minor Class                    1. MSCP
     IO Minor Sub Class                5. Logged Message

     ---- Device Profile ----
     Vendor
     Product Name                         RAID 0 - Host Based
     Unit Name                            COGENT$DPA
     Unit Number                      10.
     Device Class                  x0001  Disk

     ---- IO SW Profile ----
     VMS DC$_CLASS                     1.
     VMS DT$_TYPE                    175.

     ---- MSCP Logged Msg ----

     Logged Message Type Code         22. RAID Message
     RAID Event Type                   8. Remove Member
     Distinguished Member              0.
     Member Index                      1.
     RAID Urgency                      4. Global Disk Error
     RAID Status               x00180009  Bit 00 - Reduced
                                          Bit 03 - Striped
                                          Bit 19 - FE Dis FE
                                          Bit 20 - BC Buff Copy Off
     RAIDset Name                         KGB

     ****************************************************************************

簡略レポートの例

簡略レポートを作成するには,/BRIEF修飾子を使用します。簡略レポート形式では, イベント・ログの各エントリのキー情報が変換されます。

簡略レポート形式を作成するには,次のコマンドを入力します。

     $ DIAGNOSE/TRANSLATE/BRIEF

次の例は簡略レポートの形式を示しています。

     ******************************** ENTRY    1 ********************************

     Logging OS                        1. OpenVMS
     System Architecture               2. Alpha
     OS version                           V7.1
     Event sequence number          1583.
     Timestamp of occurrence              18-APR-1998 09:21:18
     System uptime in seconds      58004.
     Error mask                x00000000
     Host name                            COGENT

     Alpha HW model                       DEC 3000 Model 400
     System type register      x00000004  DEC 3000
     Unique CPU ID             x00000002
     mpnum                     x000000FF
     mperr                     x000000FF

     Event validity                   -1. Unknown validity code
     Event severity                   -1. Unknown severity code
     Major Event class                 3. IO Subsystem

     IO Minor Class                    1. MSCP
     IO Minor Sub Class                5. Logged Message

     ---- Device Profile ----
     Vendor
     Product Name                         RAID 0 - Host Based
     Unit Name                            COGENT$DPA
     Unit Number                      10.
     Device Class                  x0001  Disk

     Logged Message Type Code         22. RAID Message
     RAID Event Type                   8. Remove Member
     Distinguished Member              0.
     Member Index                      1.
     RAID Urgency                      4. Global Disk Error
     RAID Status               x00180009  Bit 00 - Reduced
                                          Bit 03 - Striped
                                          Bit 19 - FE Dis FE
                                          Bit 20 - BC Buff Copy Off
     RAIDset Name                         KGB

     *****************************************************************************

簡潔レポートの例

簡潔レポートを作成するには,/TERSE修飾子を使用します。簡潔レポート形式では, バイナリ・イベント情報,レジスタ値,およびASCIIメッセージが凝縮して出力されます。

簡潔レポートを作成するには,次のコマンドを入力します。

     $ DIAGNOSE/TRANSLATE/TERSE

次の例に簡潔レポートの形式を示します。

     ******************************** ENTRY    1 ********************************

     Logging OS                           1.
     System Architecture                  2.
     OS version                  V7.1
     Event sequence number             1583.
     Timestamp of occurrence     1998041809211800
     System uptime in seconds         58004.
     Error mask                   x00000000
     Flags                            x0001
     Host name                   COGENT

     Alpha HW model               DEC 3000 Model 400
     System type register         x00000004
     Unique CPU ID                x00000002
     mpnum                        x000000FF
     mperr                        x000000FF

     Event validity                      -1.
     Event severity                      -1.
     Entry type                         100.
     Major Event class                    3.

     IO Minor Class                       1.
     IO Minor Sub Class                   5.

     ---- Device Profile ----
     Vendor
     Product Name                RAID 0 - Host Based
     Unit Name                   COGENT$DPA
     Unit Number                         10.
     Device Class                     x0001

     ---- IO SW Profile ----
     VMS DC$_CLASS                        1.
     VMS DT$_TYPE                       175.

     ---- MSCP Logged Msg ----

     Logged Message Type Code            22.
     RAID Event Type                      8.
     Distinguished Member                 0.
     Member Index                         1.
     RAID Urgency                         4.
     RAID Status                  x00180009
     RAIDset Name                KGB

     **********************************************************************

要約レポートの例

要約レポートを作成するには,/SUMMARY修飾子を使用します。要約レポート形式では, イベント・ログの各エントリの統計の要約が出力されます。

要約レポートを作成するには,次のコマンドを入力します。

     $ DIAGNOSE/TRANSLATE/SUMMARY

次の例に,要約レポートの形式を示します。

     ***************************************************************************

      SUMMARY OF ALL ENTRIES LOGGED ON NODE COGENT

          IO Subsystem
            MSCP                                  9.
            Host Based RAID                       3.

      DATE OF EARLIEST ENTRY                18-APR-1998 09:21:18
      DATE OF LATEST ENTRY                  12-MAY-1998 10:44:54

     ***************************************************************************

FSTERRレポートの例

FSTERRレポートを作成するには,/FSTERR修飾子を使用します。

     $ DIAGNOSE/TRANSLATE/FSTERR

FSTERRレポートでは,ディスク装置やテープ装置のイベント・ログのエントリごとに1 行のレポートが出力されます。これによって,膨大なイベント情報を取り除き, 容易にイベントの分析やシステムの問題解決を行うことができます。

FSTERRレポートには,弊社サポート要員がテープ装置やディスク装置の問題を解決するために必要とする情報だけが出力されます。

次の例に,FSTERRレポートの形式を示します。

                                                                           Drive/
                                                                           Drive/
                                       MSCP               Physical     HSC Volume
       Drive Name  yymmdd hhmmss Entry Evnt LED   LBN    Cyl Hd Sec RA  RP Serial
     ============= ============= ===== ==== === ======= ==== == === === == ======
       LUKE$DUA070 921119 160754     3 00EB         255             70  71 V00717
       LUKE$DUA070 921119 160754     4 00EB         255             70  71 V00717
     HSC015$DUA028 910323 113204     5 00EB                         70  51 V15039
     HSC015$DUA028 910323 113204     6 00EB                         71  51 V15039
      BATES$DUA197 921118 002116     7 00EB                         72  32 V17524
     CHEWIE$DUA101 911205 114908     8 00EB                         73  81 V   17
     PMASON$DUA006 921207 165007    15 00EB         255             90  42 D23387
     PMASON$DUA006 921207 165007    16 00EB         255             90  42 D23387
       C3P0$DUA242 870218 060031    17 01AB                         90  40 D48575
       CHER$DU2132*901008 231053    18 00EB                         92  81 D 2345


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