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$ COPY SYS$COMMON:[SYS$STARTUP]DCPS$STARTUP.TEMPLATE - SYS$COMMON:[SYS$STARTUP]DCPS$STARTUP.COM
$ @SYS$STARTUP:CPS_TO_DCPS_STARTUP.COM
Enter filename of CPS startup file to be converted; Default filename is SYS$SYSROOT:[SYS$STARTUP]CPS$STARTUP.COM [default]: disk$manager:[cps_conversion]cps$startup.com Enter filename of DCPS startup file to be created; Default filename is SYS$SYSROOT:[SYS$STARTUP]DCPS$STARTUP.COM [default]: disk$manager:[cps_conversion]dcps$startup.com Please read or run DIFFERENCES on the output file, DISK$MANAGER:[CPS_CONVERSION]DCPS$STARTUP.COM, to be sure the new file meets your needs.
システムにDCPS-Plusライセンスをインストールしている場合, 自動データ・タイプ検出機能を使用することができます。 この場合は,省略時のキュー設定あるいはPRINT コマンド実行時にデータ・タイプを指定する必要がなくなります。
ジェネリック・キューに省略時のデータ・タイプを定義している場合は, DCPS$STARTUP.COMを編集してその部分を削除してください。
実行キューを作成する場合は, キュー名および省略時のパレメータ値などキューについての情報を入力します。 例 3-1に, PrintServerプリンタの実行キューの作成例を示します。 例 3-2に, シリアル・プリンタの実行キューの作成例を示します。 これらのコマンドは,DCPS$STARTUP.COMに記述されます。
直接DCPS$EXECUTION_QUEUE.COMを起動していて,DCPS$STARTUP.COMに同様のコマンドを追加していない場合,OpenVMS システムをブートするといくつかのDCPS キューが動作しない可能性があります。
$ @SYS$STARTUP:DCPS$EXECUTION_QUEUE - LPS20$BULL09 - ! P1 - Execution queue name "DECNET/BULL09" - ! P2 - Device name (PrintServer DECnet node name) DCPS_LIB - ! P3 - Logical name for your library search list "SIDES=2" - ! P4 - Defines a default queue parameter "" - ! P5 - Value to override/add to default qualifiers "" - ! P6 - Communication speed "" - ! P7 - Set device qualifier "" ! P8 - Verify on/off
$ @SYS$STARTUP:DCPS$EXECUTION_QUEUE - 2UP - ! P1 - Execution queue name "SERIAL/TTB4" - ! P2 - Device name DCPS_LIB - ! P3 - Logical name for your library search list "NUMBER_UP=2" - ! P4 - Defines a default queue parameter "/DEFAULT=(FLAG,FORM=MYFORM,NOFEED)" - ! P5 - Value to override or add to default qualifiers "" - ! P6 - Communication speed "/SPOOL=(2UP,DISK1$:)" - ! P7 - Set device qualifier "" ! P8 - Verify on/off以降の各節では,DCPS$EXECUTION_QUEUE.COMに記述する情報の各項目について説明します。
次の形式で装置名を指定します。
node::"interconnect/interconnect_specific_device_address"
プリンタの接続形態 | 指定 |
---|---|
raw TCP/IPソケットを経由して接続したプリンタ | IP_RAWTCP |
直接接続あるいはLATを経由した接続したプリンタ | SERIAL |
CPAPプロトコルおよびDECnetを使用したPrintServerプリンタ | DECNET |
CPAPプロトコルおよびTCP/IPを使用したPrintServerプリンタ | IP_CPAP |
EtherTalkおよびLocalTalkプロトコルを経由して接続したプリンタ | APPLETALK |
プリンタの接続形態 | 参照項 |
---|---|
IP_RAWTCP | 第3.3.2.1項 |
シリアル | 第3.3.2.2項 |
IP_CPAP | 第3.3.2.3項 |
DECnet | 第3.3.2.4項 |
AppleTalk | 第3.3.2.5項 |
"IP_RawTCP/address:port"addressは,名前表記あるいは数値表記によるNIC,プリント・サーバ, ターミナル・サーバのIPアドレスです。
portは,ネットワーク装置のraw TCPポート番号です。 使用するポート番号については,NIC, プリント・サーバ,ターミナル・サーバのIPアドレスのドキュメントを参照してください。 一般的に共通の値は次のとおりです。
9100 | Hewlett-Packard JetDirect,XCD,LexmarkのNIC |
2501 | EmulexのNIC |
20nn | DECservers,nnは物理ポート番号 |
3001 | RapidPrint 500プリント・サーバ |
たとえばraw TCP/IPプリンタについては,次のいずれかで指定することができます。
"IP_RAWTCP/ln17ps.my.org:2501" "IP_RAWTCP/8.9.10.11:2501"
プリンタの接続形態 | 形式 | 説明 |
---|---|---|
ローカル・シリアル・ライン | "SERIAL/Txyn" | xはプリンタのタイプ・コード,yコントローラ名, nはホスト・システムのユニット番号です。 |
LATポート | "SERIAL/LTAn" | nはホスト・システムのユニット番号です。 |
"IP_CPAP/address"addressは,名前表記あるいは数値表記のいずれかの形式による弊社のPrintServer プリンタのIPアドレスです。
たとえばPrintServer TCP/IPノードは,次のいずれかで指定することができます。
"IP_CPAP/garmnd.dsg.dec.com" "IP_CPAP/16.128.144.11"
"DECNET/nodename"addressは,弊社のPrintServerプリンタのDECnetノード名です。
たとえばPrintServer DECnetノードは,次のように指定することができます。
"DECNET/GARMND"
このタイプのネットワークの構成については,PATHWORKS for VMS (Macintosh)の『Introduction to the AppleTalk Network System』マニュアルを参照してください。
次の形式で装置情報を入力してください。
"APPLETALK/printername@zone@type"
LaserWriter
です。
"APPLETALK
/printername"
となります。
AppleTalkプリンタは,次のいずれかの形式で指定することができます。
"APPLETALK/Paul's Printer" "APPLETALK/Paul's Printer@MRO" "APPLETALK/Paul's Printer@MRO@LaserWriter"
次の例に示すように,省略時のPRINTパラメータは引用符で囲んでください。
$ @SYS$STARTUP:DCPS$EXECUTION_QUEUE - 2UP - ! P1 - Execution queue name "SERIAL/TTB4" - ! P2 - Device name DCPS_LIB - ! P3 - Logical name for your library search list "NUMBER_UP=2" ! P4 - Defines a default queue parameter
DECprint SupervisorのPRINTパラメータの優先順位
PRINTコマンドの/PARAMETERS修飾子によって設定されるパラメータは,キューに対して設定された省略時の値より優先されます。DECprint Supervisor は,次に示す優先順位に従って省略時のパラメータ値を使用します。
省略時の設定では,プリンタ・スタートアップ・コマンド・プロシージャは次のINITIALIZE/QUEUE コマンドの修飾子を使用してプリント・キューを作成します。
/DEFAULT=(FORM=MYFORM,NOFEED)/DEFAULT 修飾子を指定する場合は,FORMキーワードとNOFEEDキーワードを必ず指定してください。 これらのキーワードを指定しないと,値はOpenVMS の省略時の設定に戻され,DECprint Supervisorソフトウェアとの互換性がなくなります。
"/ERROR_LOGGING"上記の設定により,プリンタから通知されるすべてのエラー・メッセージはエラー・ ログ・ファイルSYS$ERRORLOG:ERRLOG.SYSに記録されます。このファイルはANALYZE/ERROR コマンドを使用して読みことができます。
このパラメータはシリアル・プリンタに対してのみ有効です。
DCPSは,DCPSシンビオント・プロセス当たり最大32実行キューをサポートするように構成することができます。DCPS シンビオント・プロセス当たりのキューの数の指定には, 論理名DCPS$MAX_STREAMSが使用されます。 この論理名を定義するには,DCPS$STARTUP.COMファイル(テンプレートがDCPS$STARTUP.TEMPLATE として提供されています)に次のコマンドを記述し, プロセス当たりに使用するキューの数を代入してください。論理名を定義しない場合,DCPS はただ1つの実行キューをサポートします。
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE DCPS$MAX_STREAMS max-numberDCPS$STARTUP.COMファイルを実行してこの論理名を有効とし,DCPSをマルチストリーム・ プロセスとしてキューを起動します。
DCPSプロセスは,そのプロセスに対応しているすべてのキューが停止した場合にかぎり終了します。
1つのDCPSシンビオント・プロセスがサポートするプリント・キューは,
キューが起動された順番,およびその後のキューの停止(STOP/QUEUE
/RESET
あるいはSTOP/QUEUE/NEXT
)ならびにキューの起動(
START/QUEUE
)によって決定されます。DCPSは,キューのプロセスID
を識別する1つの論理名を定義します(第5.8
節)。この論理名を使用して,そのキューをサポートしているプロセスおよび同一プロセスでサポートされている1
組のキューを判定することができます。
あまり発生することではありませんが,同一プロセスでサポートされるキューであるために,1 つのキューで発生する問題が別のキューに存在する問題の結果である場合があります。 問題を特定するには,1つのキュー上の1つのジョブの状態を調べるだけでは十分ではありません。 そのDCPSプロセスでサポートされているすべてのキュー上の第1 ジョブの状態を調べる必要があります。
DCPSキューを,そのキューをサポートしているDCPSプロセスを停止することによって停止してはなりません。
STOP/ID
を使用してDCPSシンビオント・
プロセスが停止すると,そのプロセスがサポートしているすべてのキューが停止します。
STOP/RESET
コマンド,続いて
START
コマンドを実行するまでは,その変更は有効となりません。
マルチストリーム・プロセスに対応した単一のDCPSキューについての動作を変更するには, そのシンビオント・プロセスに対応したすべてのDCPSキューを停止した後に再起動して, 変更を有効とする必要があります。これは,環境のいくつかの状態はDCPS シンビオント・プロセスが起動した場合にかぎって決定され, 対応するすべてのキューが停止するまでそのシンビオント・プロセスが停止しないためです。
バージョン1.2より前のバージョンでは,DCPSはアグレッシブ同期シーケンスを使用してプリンタのPostScript インタプリタの制御を取得していました。 この方式はDCPSのみの環境では正しく動作していましたが,複数のホスト環境では, プリント・ジョブが別のシステムによって出力が完了しないうちに終了させられてしまう場合がありました。
別のキュー上のジョブを起動することで1つのキュー上の不正なPostScriptジョブを強制終了させるというDCPS の以前の動作を期待している場合は,次のようなシステム全体で有効な論理名を定義することによってアグレッシブ方式の動作を復元することができます。
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE DCPS$queuename_INTERRUPT_WHEN_BUSY 1
論理名を定義することにより,raw TCP/IP, LAT,シリアル接続を使用するプリンタについて,DCPS シンビオントが通常の同期シーケンスの使用を避けることができます。 raw TCP/IP, LAT,シリアル接続以外で接続されたプリンタを使用している場合, この論理名はなんらの影響も与えません。プリンタ固有の情報については, 第10章を参照してください。
プリンタ・キューの同期シーケンスを無効とするには,次のコマンドを使用します。
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE DCPS$queuename_NO_SYNC 1最近のほとんどのシリアル接続プリンタについては,同期手順を行わないことが問題となることは一般的にありません。 これは,インタプリタがデータを受け付けられる状態にない場合, このようなプリンタはフロー制御を使用してデータ受信を待つことができるからです。 ただし,ボー・レートあるいはストップ・ ビットなどの通信パラメータが正しく設定されていない場合は, プリンタが不要なものを出力してジョブを消失する可能性があります。 また,構成によっては,プリンタのデータ・ケーブルが接続されていない場合, あるいはプリンタの電源が落ちている場合,プリント・ジョブが消失する可能性があります。
省略時の設定では,DCPSは10分間のアイドル状態の後にそのワーキング・ セットを削除します。 必要に応じてシステム全体で有効な論理名を定義することで, この値を増やすことができます。
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE DCPS$PURGE_TIME "0 hh:mm:ss.00"ここでhh:mm:ss.00は,必要な遅延時間を指定するOpenVMSのデルタ時間です。 この値が省略時の値である10秒よりも小さい場合は,省略時の値が使用されます。
%%%%%%%%%%% OPCOM 1-OCT-1999 18:43:55.87 %%%%%%%%%%% Message from user SYSTEM on LITERA Queue SHARIE: %DCPS-W-USERNOTFOUND, user name FOO not found, no log files created -RMS-E-RNF, record not foundユーザ名を見つけることができないため,シンビオントは
MESSAGES=KEEP
あるいはMESSAGES=PRINT
パラメータ要求を実行することができません。
すべてのジョブについて,このOPCOMメッセージが表示されないようにするには, 次の論理名を定義します。
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE DCPS$queuename_IGNORE_UNKNOWN_USER 1
PAGE_SIZE=A4,PAGE_ORIENTATION=LANDSCAPE
というプリント修飾子を使用すると,66行目が消失するか途中で切れてしまいます。
現在ANSIトランスレータは,A4用紙にランドスケープ・モードで66行のテキストを正しく出力することができます。 この修正には,使用されているフォントの行間のスペースの変更(SGR 15),A4用紙での最大印字領域の訂正が含まれます。
古いトランスレータの動作に依存したあらかじめ用意されたフォームを使用している場合は, 次のDCPS論理名を定義することにより以前の動作に戻すことができます。
$ DEFINE/SYSTEM/EXECUTIVE DCPS$queuename_OLD_ANSI_PAGE_SIZES 1
例 3-3に,レイアップ定義ファイルを使用した出力用のジェネリック・ キューの設定方法を示しています。このジェネリック・ キューは,2つのScriptPrinterの実行キューのいずれかにプリント・ ジョブを送信します。
$ @SYS$STARTUP:DCPS$GENERIC_QUEUE - DRAFT_DOCS - ! P1 - Generic queue name "LN03R_TTB4,LN03R_TTB7" - ! P2 - Execution queue names "LAYUP=LPS$SINGLEHOLES" ! P3 - Default queue parameters "" - ! P4 - Default queue qualifiers "" ! P5 - Verify on/off
パラメータ | 値 |
---|---|
P1 (必須) | ジェネリック・キュー名です。 例 3-3では, DRAFT_DOCSがプリント・ジョブを送信するジェネリック・キューです。 |
P2 (必須) | ジェネリック・キューがジョブを送信する実行キュー名です。 各ジェネリック・キューの定義について, 少なくとも1つの実行キューを指定しなければなりません。 例 3-3では, ジェネリック・キューはプリント・ジョブをLN03R_TTB4およびLN03R_TTB7という2つの実行キューに送信します。 |
P3 (省略可能) | 省略時のPRINT修飾子です。 例 3-3では, LAYUP=LPS$SINGLEHOLESがジェネリック・キューの省略時のレイアップ定義を提供します。 |
P4 (省略可能) | INITIALIZE/QUEUE修飾子の指定です。 |
P5 (省略可能) | SET VERIFYコマンドの設定です。 省略時の設定はSET NOVERIFYです。 |
$ STOP/QUEUE/NEXT queuename
$ @SYS$STARTUP:DCPS$STARTUPシステム・スタートアップ・ファイル内に上記のコマンドが含まれていない場合は, 次のガイドラインに従ってこのコマンドを追加してください。
$ @SYS$STARTUP:DCPS$STARTUP.COM
プリンタ・スタートアップ・コマンド・ファイルによってプリント・ キューが起動されます。新しいキュー定義をテストする場合は, 第3.7節を参照してください。
@SYS$TEST:DCPS$IVP
)を実行しても,プリンタには影響を与えません。
SYS$COMMON:[SYSTEST.DCPS]にあるIVPファイルを出力することで,プリンティング・ システムをテストすることができます。IVPファイルは,DCPS がサポートするデータ・タイプに対応しています。 表 3-2にIVPファイルの一覧を示します。
ファイル名 | ファイル・タイプ | DCPS-PLUSライスンスの必要性 |
---|---|---|
DCPS$IVP_ANSI.DAT | ASCIIファイル | No |
DCPS$IVP_LIST.DAT | 単純なASCII | Yes |
DCPS$IVP_PCL.DAT | PCL Level 4ファイル | Yes[1] |
DCPS$IVP_POST.DAT | PostScriptファイル | No |
DCPS$IVP_PROPRINTER.DAT | Proprinterファイル | Yes |
DCPS$IVP_REGIS.DAT | ReGISファイル | Yes |
DCPS$IVP_TEK4014.DAT | Tektronix 4010/4014ファイル | Yes |
DCPS-Plusライセンスをインストールしている場合は,ソフトウェアがファイルのデータ・ タイプを自動的に検出することができます。コマンド行にデータ・ タイプを指定する必要がなくなります。たとえば,次のPRINTコマンドを実行することができます。
$ PRINT/QUEUE=queuename/NOTIFY DCPS$IVP_data-type.DATDCPS-PLUSライセンスをインストールしていない場合,あるいはプリント・ キューが特定のデータ・ タイプに対応している場合,あるいはLISTデータ・タイプをテストしている場合は, ファイルのデータ・タイプを指定してください。 たとえばDCPS$IVP_POST.DATを出力する場合は,次のPRINTコマンドを使用します。
$ PRINT/QUEUE=queuename - /PARAMETERS=DATA_TYPE=POSTSCRIPT/NOTIFY - SYS$COMMON:[SYSTEST.DCPS]DCPS$IVP_POST.DAT